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団体所在地 | 応募数 | 割合 | |
---|---|---|---|
東京都 | 51 | 61.45% | |
大阪府 | 8 | 9.64% | |
神奈川県 | 5 | 6.02% | |
京都府 | 5 | 6.02% | |
千葉県 | 3 | 3.61% | |
愛知県 | 3 | 3.61% | |
福岡県 | 3 | 3.61% | |
埼玉県 | 2 | 2.41% | |
兵庫県 | 1 | 1.20% | |
徳島県 | 1 | 1.20% | |
愛媛県 | 1 | 1.20% | |
計83団体 |
審査員がそれぞれに10作品を推薦し、1作品につき1票ずつ票を投じました。票の入った作品について約3時間に渡って議論を重ね、10作品を決定しました。
※公演初日順。
まほろばの景 2020【三重公演中止】
烏丸ストロークロック(京都府)
★審査員より(鈴木理映子)
ひとつの題材に数年をかけて向き合い創作を継続していく、「ひとつの作品を完成させる」ことをも超えた、ラディカルな活動のあり方に感ずるものがありました(でも、これこそが根源的なのかもしれません)。神楽や山岳信仰との出会いが、長い時間の中でどのように受容され作品に反映されるのか、その過程のすべてを捉えることはできないとしても、舞台に残されているはずの生々しい痕跡に、客席から手を伸ばしてみたいと思います。
ゆうめいの座標軸
ゆうめい(東京都)
★審査員より(深沢祐一)
5人の審査員全員が推薦し早々に一次審査通過が決定。作・演出の池田亮さんの実体験をもとに2017年に初演した『弟兄』が対象作品です。今回の三演で「実体験を舞台芸術として提示した為現実がどのように変化したか」(「応募公演への意気込み」より)を舞台上でどのように提示するのか、フィクションと現実のあわいを行き交う表現に期待しています。また、演劇の裾野を広げるための取り組みやツアー公演について具体的に記しているなど、「将来のビジョン」に高い説得力を感じました。遠方割や半券割など料金設定も良心的と思います。
HOMO
OrganWorks(東京都)
★審査員より(河野桃子)
全体からみて数少ないダンスカンパニーとして応募してくださる意気込みを感じつつ、しかしその目指すところは「ダンス」にとどまらない、舞台表現を越えた総合芸術であるという姿勢に惹かれました。団体としては、「個人の能力を発揮するための団体という器に近い状態」でありながら、作品としては“人類”と“知恵”という普遍的な深淵を生身の身体をつかって覗き込もうという広く大きく深いテーマ。それがミクロとマクロの視点で自己・自分達の背景を見つめる内向きの視点にならないのは、人材育成や公演以外の活動をおこなっているところです。おそらく短い文章では具体的に伝えるのが難しいほど広い視点で取り組んでいるのだろうと想像させます。今回のCoRich舞台芸術まつり!に、また違った角度から一石を投じてくれるのではないかと期待するとともに、このカンパニーの進んだ先にある舞台芸術の未来を観てみたいと思いました。
是でいいのだ
小田尚稔の演劇(東京都)
★審査員より(深沢祐一)
小田尚稔さんは2015年に創作を開始し、観客が演者の息遣いを感じられる密度の濃い上演を続けています。「団体紹介」に記されている、哲学書を参照しながら普遍性があり再演に耐えるものを作り続けていくというスタンスも一貫しています。対象作品は2016年初演の『是でいいのだ』。今回の上演にあわせ同名の小説の発表しており、舞台芸術の多メディア展開に対して貪欲であることにも注目しました。再演を重ねてきた同作をどのように深化させ、各地方での巡演を展開していくのか見守っていきたいです。
インテリア
福井裕孝(京都府)
★審査員より(杉浦一基)
ものや空間、またそれらの関係から、演劇を制度的に疑い創作する姿勢に惹かれました。…と書くと「なんだか難しそうだなあ」と思われるかもしれませんが、上演そのものはゆるい雰囲気で進みます(公式サイトで審査対象作品の映像が観れます)。軽やかかつ批評的な上演をつくるその手つきは、演劇そのもので遊んでいるようで刺激的。観客が自身の部屋にあるものを持ち寄り、上演を行うという仕掛けにも目が止まりました(詳しくは【応募公演への意気込み】を読んでみてください)。1つのテーマについて他団体と共同し上演を重ねる試みも、作品を長いスパンで考えようという意識がうかがえ、魅力を感じました。
黒い砂礫
オレンヂスタ(愛知県)
★審査員より(鈴木理映子)
応募書類から「貪欲さ」が溢れ出ています。地元・名古屋に根を張ることを主眼にしつつ、他団体とのコラボレーション企画や、人形劇、落語といった異ジャンルとの交流にも意欲的で、開かれた印象を持ちました。劇団結成10周年にして初めてのセミロングラン公演とのこと。これまでの多様な挑戦、試行錯誤、そして暑苦しいほどのやる気が、どのように作品に昇華されるのか楽しみにしています。
【公演中止】いないかもしれない
うさぎストライプ(東京都)
★審査員より(杉浦一基)
複数の地域で上演されるべき作品だと思い、推しました。上演プランは、「『地元』に対する距離感を浮き彫り」にするため、ツアー先の各地で「地元」の俳優とともに再演を重ねるというもの(【応募公演への意気込み】を読んでみてください)。「作品を育てるために再演したい」という文章は他団体でも散見されますが、作品内容と関係した戦略的かつ具体的なプランを提示できている団体は僅かです。複数の地域を拠点にすることとの関連もうかがえ、強く説得されました。加えて、これまでの上演を踏まえた完全版を作るというプラン、再再演にもかかわらず改めてリサーチを行うという創作方法からも、時間をかけて作品を練り上げようとする姿勢がうかがえ、魅力的に感じました。
No. 1 Pure Pedigree【上演延期】
ぺぺぺの会(千葉県)
★審査員より(半澤裕彦)
「令和時代の新しいアート」を標榜する20代前半のメンバーで結成された劇団です。公演情報から、公演そのものをデザインする力に優れていると感じました。作品を中心に、インスタレーションや「劇評の文通」「感想の文通」「おしゃべり会」を配置することで、上演という形態を通して作品や演劇そのものに対する理解を深めたいのだと伝わります。それでいて一方的な学びの場にすることなく、観客や社会との循環の場を生み出そうとしていることも分かりました。その点で、「団体紹介」「意気込み」「ビジョン」に一貫性がありました。他の団体と比べてキャリアがあるわけではありませんが、可能性に賭けたいと感じさせてくれる姿勢とプレゼンだと思います。『CoRich舞台芸術まつり!』への参加自体を糧にしてくれそうな吸収力も推したいと思えるポイントでした。上演も期待しています。
鶏口牛後【公演中止】
JACROW(東京都)
★審査員より(河野桃子)
演劇は、年齢も背景も環境もかかわらず、どんな人でも身体ひとつでできることのひとつです。観劇人口が少ないと(劇団が)感じている”働き盛りである40代”に観劇の機会をうながすべく、サラリーマンの葛藤を題材に「演劇界初の四十割を導入」や「ソワレ20時開演」を実施するなど具体的な取り組みがされていることは、いま日本中を見渡しても大切な視点だなと思います。その意気込みを裏づけるような、わかりやすく届く劇団・公演の情報発信にも観客をみすえた姿勢を感じます。世の中には新人登竜門的な演劇イベントや、ベテランの上演を評価する演劇賞は多々あります。でもCoRich舞台芸術まつり!は若手の再演支援でもなければ、商業的なものもふくめプロの作品評価を競う場でもありません。演劇をすこしでも好きな方に広く開かれるよう、「大人が楽しめる小劇場」をめざすJACROWさんに期待したいです。それらビジョンを踏まえたうえで、誰にでもあるだろう人生の分岐点を“パラレルワールドに展開する”というフィクションならではの表現がどう描くのかに興味を惹かれました!
Sento
太めパフォーマンス (福岡県)
★審査員より(半澤裕彦)
福岡県在住の、乗松薫さんと鉄田えみさんによるダンスカンパニー。参加作品は演出に白神ももこさん、音楽にやぶくみこさんを迎えた新体制での企画です。数々のダンスコンペの受賞歴があるにも関わらず、応募内容からも伝わる親しみやすさと愛らしさが作風に直結していると思いました。ダンスは社会的包摂の装置としても注目されていますが、「コンプレックスを取り扱う私たちならではの作品を作り続けることが社会と繋がること」とコメントされている通り、ダイバーシティを地で行くスタンスに力強さも感じます。自分と向き合う作業は誰しも辛いものがありますが、同じだけ向き合った作品がピースフルに昇華されていることが希望です。2人が50年後に踊り続けているとしたら、世界はどんなに優しいものになっているかと思わせてくれます。上演がとても楽しみです。
以上の10作品です!
次の最終審査では、審査員が実際に公演を見に行きます。
CoRichメンバーもクチコミをして
全国の舞台芸術ファンみんなで盛り上がろう!
最後まで候補に残っていた、大変惜しかった作品です。
“審査員注目の作品”として公表させていただきます。※初日順
亡者の時代 | タテヨコ企画(東京都) |
盲人書簡 2020 | LIVE RALLY(東京都) |
生きてる風【公演中止】 | アマヤドリ(東京都) |
たくさんのご応募をお待ちしております!