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TOU -REBUILD-

TOU -REBUILD-

劇団アレン座

光が丘IMAホール(東京都)

2026/01/13 (火) ~ 2026/01/20 (火)上演中

実演鑑賞

満足度★★

冒頭の世界観の説明にノレないと、最後までノレない。殺陣などは派手で見事だけど、それ以外の作品全体の内容は薄味だったのではないだろうか

枯れた椿

枯れた椿

中央大学第二演劇研究会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 学生演劇とは思えない質の高さ、見事だ。華5つ☆。終演前にアップできず申し訳ない。

ネタバレBOX

 開演前には昭和のポップス草創期を飾ったザピーナツの「ふりむかないで」や坂本九の「上を向いて歩こう」等の名曲が流れており、オープニングで主人公の友人でひょうきんなススムがとんでもなくズッコケた調子で「ふりむかないで」を歌い、踊るのでイキナリ惹きこまれた。
この導入部から急転直下、話はススムが練習してきた八百比丘尼伝説の原点へなだれ込む。この導入部の上手さ、格段である。
 板上は奥に、二層構造を為す建築物、二階部分は奥と側壁側に襖が見え、上手側壁の前には箪笥型の収納家具。部屋中央辺りに四角い卓袱台が見える。
 その下、一階部分は観客席側にかなり太い格子で組まれた空間が見える。この格子の上手及び下手には片仮名のハの字を更に開いたような按配で衝立が見えその衝立に覆いかぶさるように天井から観客席側へ斜めに張られた和服のような色調の布が見える。つまり布の下部に大きな衝立が置かれているのだ。この衝立に描かれている線状の絵はこの椿が枯れる時、自分の命が絶える。と言ったとされる伝説の人、八百比丘尼の椿直系の椿を表す。因みに伝説の椿は切られ、為に八百比丘尼は亡くなった。衝立の角には行燈風の灯り。
 この二層構造の建築の手前が通常の板部分となっており、場面、場面で主人公オサム(高校生。3月生まれの魚座・血液AB型)やその友、ススム。地方の資産家の娘シズクらが通う高校の教室になったり、オープニングでは広場になったり。場面によって長方形の和用テーブルや箱馬が用いられて場面に相応しい情景が作られる。
 感心したのは、演劇の基本である小道具に至る迄総て観客の目に入る物は劇中で用いられるという原則が基本的に守られている点にも出ている。その一例が二層構造の建物の二階部分に置かれた箪笥型収納家具の手前に子消しが置かれていることである。(後移動したと見せかけて大型の物に変えられていたような気がする)
 何れにせよ、上に挙げた高校生三人が、資産家の娘、シズクの実家がある日本海と連なる山々に囲まれた村へ卒業旅行に誘われ同道することになった。シズクは資産家の娘であることがそれとなく語られていたが、それは事実であった。オサムの家は母子家庭で問題があると、ススムは母から友達付き合いを責められるシーンが旅行話の前に既に演じられており、そんなことを母が問題視せざるを得ないススムの家とて決して裕福とは言えないことが既に示唆されていた訳だ。而も旅行はシズクが持ち出した話、ロハと突っ込むのはススムのキャラから言って自然である。
 さて、こんな経緯でシズクの実家へ豪勢な車で向かった三人だったが、車が通れる道は実家には繋がっていなかった。幾つもの山を越え漸く辿り着いたシズクの実家は、かつて豪族として栄え、現在も村長(ムラオサ)として頂点に立つ家の格式と実力を具えた家であった。食べ物は今迄味わったことの無い程の旨さ。高校生だから酒宴のもてなしこそ無かったものの、格式を感じさせるものであった。
 だが、信じ難いことが起こった。(ここからがクライマックスなのだ)
評は、こんな調子でいくらでも書けてしまう傑作だが、何れ再演して欲しい作品である。脚本、演出は尾藤 光氏、役者陣の演技も良く舞台美術もグー。照明は物語の展開を更に効果的に魅せる機微を得た素晴らしいものであったし、音響も用いた音源、選曲のセンスが抜群、とても学生演劇とは思えない質の高さを示した。今後の皆さんの活躍に期待したい。
リアル、ちょっとムズい。

リアル、ちょっとムズい。

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/20 (火)上演中

実演鑑賞

満足度★★★

アクションの切れが良く、実写版ゲームのようでかっこよかったです。が主人公に好感が持てず、周りの人のきつい態度も私には合いませんでした。

~火遊び~

~火遊び~

フェアリーテイルシアター

赤坂CHANCEシアター(東京都)

2025/12/24 (水) ~ 2025/12/26 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

持田千妃来さん出演。
12/25公演。持田さんのほかは逢来りんさん、高橋麻里さん、杉咲杏奈さん。
杉咲さんだけは12/24公演もありますが、その他3人は1回のみの公演。

公式には「即興リーディング フラっと vol.3 ~火遊び~」と題されています。実際はいわゆる即興というわけではなく、準備時間が短いことを「即興」と表現したようです。台本を受け取ったのが本番1,2週間前で、4人で合わせるタイミングは1回だけ、というようなことをおっしゃってました。

「トラ横キッズ」の2人が、大人の2人にだまされる、という構図です。持田さんは大人のひとり。椅子に座っての朗読ですが、杉咲さんとともに悪者としての演技を、椅子にいながらも全身を使って表現されてました。「1回しかない、1回で全部出し切る」という演者としての矜持を感じました。

ネタバレBOX

台本は気になる点がいくつか。朗読劇なので演劇よりも言葉の影響がずっと大きいです。
「死刑の宣告を受けました」の12年後に「ようやく死刑宣告を受けました」は「???」です。後者は執行のことでしょうか。エンディング付近の大事なところ、ひっかかってしまいました。
『だくだくと、』No One’s Rite

『だくだくと、』No One’s Rite

果てとチーク

シアター711(東京都)

2026/01/15 (木) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

シアター711で上演された東京公演を観ました。場内は満席で注目度の高さを感じます。劇中に登場する特異な設定(特別な能力を持った超人の存在や、その影響で世界の理が変わる、など)がサラリと語られ、そのSF的現代を生きる人々を描いている。社会構造の問題や人間関係の歪みなどは現代日本そのままなので、時系列は語られないが、過去でも未来でもなく、現代の物語と言える。

ネタバレBOX

劇中の設定で最も印象的だったのは「感覚共有(フレーズは正確じゃないかも、すみません)」という能力・概念。一人の感覚を周囲の他者と共有させることができ、この能力を戦場で発揮して争いを止めた、という逸話が登場する。これにより、例えばAが足をぶつけると、周囲にいたBとCも足の痛みを共有してしまう。そして、この感覚共有が世界中に浸透した…という設定。人々は傷つけ合うことを止め、世界はそれ以前より平和になった、という解釈もできるが、それでも尚、人々は言葉で互いを傷つけ、相変わらず分かり合えない。この強烈な皮肉、あるいは自虐、そして絶望。この団体の描く強い「当事者意識」を感じる一作でした。
口いっぱいの鳥たち

口いっぱいの鳥たち

理性的な変人たち

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2026/01/15 (木) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

上演会場で席につき、当パンを開くと、詳細な公演資料が掲載されていました。原作戯曲が下敷きにしたギリシャ悲劇のあらすじ、演出家コメント、翻訳者コメント、原作の研究者のコメント、配役表、用語解説、etc。それに加えて、有料パンフには更に詳細な資料が掲載されており、印刷版と、安価なデジタル版も用意され、丁寧に「解説する」環境が整備されていました。それらを踏まえても、やはり「難解な戯曲」であることは間違いないと感じます。1986年に英国で書かれた原作戯曲も、かなり実験的、かつ前衛的な創作だったのでは…と想像。複数の登場人物たちの日常が断片的に構成され、そこに多くの身体表現も加わり、いわゆる「目の前の物語を追いかける」形の観劇スタイルだと、なかなかに追いつきづらい戯曲です。ただ、だからと言って、つまらない上演ではありませんでしたし、後半の途中から僕なりに掴めたこともあり、刺激的な観劇体験でした。資料によると「憑依」がテーマにあるそうで、理屈では理解できるものの、僕には「社会集団の狂乱」のようなワードが頭に浮かびました。狂気の源は、人か、社会か。終演後には、登場人物たちの背景に潜む、社会や集団について考える時間が長かったです。

第2回大阪学生演劇祭

第2回大阪学生演劇祭

大阪学生演劇祭実行委員会

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

15時分拝見
11時半分と比べ少しマシだったかな、という程度
書いたこと無いので意味し辛いが、脚本七割で後は演技力 演出は…
頑張れ大学生

第2回大阪学生演劇祭

第2回大阪学生演劇祭

大阪学生演劇祭実行委員会

扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

17日11時半分 2作品
既成戯曲ではないんで…
どっちもどっち 演者は自分で作品を観てどう感じるのか聞いてみたいですが…

絶対あいつ宇宙人だけど、りんごは木から落ちる。

絶対あいつ宇宙人だけど、りんごは木から落ちる。

劇団激男-ゲキダン²

ウイングフィールド(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

全くわからんかった🥲
しかしウイングカップは、わからん作品が賞をとるんで…
余りとっても意味が…
他と違って、専門家気取りの評価ばかりだから
意外に…

息をする動物

息をする動物

創造Street

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回で東京に出て行く、大芸系劇団
かなり拝見しているが、小道具大道具も素晴らしく、東京でも成功して欲しいです!
自治会に関する話 自治会が強い所はそれなりの魅力があり、活性化には繋がるが…
難しい課題を見事に表現していただけで無く、タイミングの重要さ等々も上手く表現出来ていたと思います
頑張ってください😊

祝/弔

祝/弔

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

OFF OFFシアター(東京都)

2008/09/04 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今更ですが、昔見た面白かった芝居にコメント。2つの劇場使うというのもこの劇団で初めてみましたし、これを見てお葬式とか結婚式の芝居が書きたくなった。もうあらすじとかは忘れちゃったけど私にとって印象的な作品です。

熾掻〜トロイアの男たち1868〜

熾掻〜トロイアの男たち1868〜

MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/19 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日拝見
東北の劇団さん
パワフルだけで無く、内容も伴い良かったです!
前回も拝見してますが、磨きがかかっていたと思います
来年も是非

ダブリンの鐘つきカビ人間

ダブリンの鐘つきカビ人間

総合学園ヒューマンアカデミー大阪心斎橋校 パフォーミングアーツカレッジ

近鉄アート館(大阪府)

2026/01/17 (土) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

千秋楽拝見
脚本が良いと演技は二の次になるが、演技も良かったです!
2回泣きました
何度か観たことある脚本ですが、演技も良かったせいか1番良かったです!

枯れた椿

枯れた椿

中央大学第二演劇研究会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

説明を読んだ時は、東京の主人公が、海辺の村で人を信じる事を知るストーリー?と思っていましたが、全く違って衝撃でした。
残酷で忌まわしい村の因習、信じていた人の裏切り、殺人等、どんな展開になるのか目が離せませんでした。
役者さん達の熱演も良く、主人公オサムを演じた役者さんは、何だか儚さを感じる魅力があり、演技は勿論、声も良かったです。
とても面白かったです!大満足でした!

枯れた椿

枯れた椿

中央大学第二演劇研究会

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2026/01/16 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

メッサージ性が強く、ドラマチックな展開、面白くて味わい深い劇でした。

KNOCK UP

KNOCK UP

2025年度 一般社団法人 神奈川県演劇連盟合同公演

神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール(神奈川県)

2025/12/18 (木) ~ 2025/12/21 (日)公演終了

実演鑑賞

神奈川県演劇連盟に加盟する役者が出演し、同じく加盟する作家のホンを、加盟する演出家が演出するというある意味お祭り的な企画公演。 80分。神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホールでの千穐楽を拝見しました。

https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/01/post-41b15f.html

口いっぱいの鳥たち

口いっぱいの鳥たち

理性的な変人たち

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2026/01/15 (木) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キャリル・チャーチルという英国女性の書き手を知ったのは、書物の中で著名劇作家の一人として紹介していた事からであったので、過去の人という認識だったのだが、実は息長く第一線の人であるらしい。昨年漸くその上演を初めて観て、その挑戦的な筆致と筆力を知るに至り、この度は注目の女性ユニットによる舞台という事で楽しみに待った一人である。
もう終わってしまうが、お勧めの舞台。
とは言え、晦渋なテキストである事、そのため、少々狭い客席が苦痛となる時間はあるかも知れない事を、お断りする(休憩はあるので大丈夫・・つってももう公演は終わるけれど)。
難解ではあるが、舞踊をバリエーション豊かに組み込んだり、演出の妙で刺激的な時間となる。以前観たシヅマの「最後の炎」が同程度に厳しいテキストながら演出の妙で最後まで観られた感じに近い。折り重なる言葉が最後には深く心に沈潜して小さく発火する。
トークによれば本作はキャリル氏が別のもう一人の脚本家と振付家、そして俳優たちとのワークショップによって作り上げた舞台で、「その時その場所その俳優たち」との作業によって成立した上演であったらしく、書籍化もされていない(恐らく上演記録だけはあった)作品を翻訳作業から立ち上げようとした企画であった模様。
ここに書いてしまえば、英語版台本の翻訳監修として松岡和子氏に相談した所、以前とある学生二人がキャリル・チャーチル研究の一環として本作を翻訳したものを送って来ていたとの事。これを底本に借用し、難解な本作の台詞の背景や文脈解釈を試み(出演もした岩﨑MARK雄大氏も当初から関わった一人という)、複数のキャリル研究者たちにも質問を投げ、舞台化を模索し、伊藤キム氏の振付の力も借りて上演に辿り着いたという苦労話が、若い研究者である金田迪子氏をゲストに展開。真摯な研究姿勢が窺えるような語り共々興味深く聞いた。
ウエストエンドスタジオも久々確か3度目の訪問で、地下の立方体に近い四角い箱のコンクリの土間へ、幅広めの階段で下り、二面、四段の客席の一角に収まる。ひしめいている。そして開演。豚に恋をするビジネスマンの話、アル中治療中の娘と母のくだり、性的異形の身体を持つ男(女)の二度と訪れない只一つの恋の告白・・また本作がモチーフとしているらしいギリシャ悲劇「バッコスの信女たち」の断片など象徴的な場面たちも織り込まれていたようである。ワークショップから立ち上げた複数の筋から成る作品でも、高度なテキスト構成及び演出手法で一演劇作品に昇華され、東京藝術大学出の変人たちの立ち姿を面白く見る事ができた。

ネタバレBOX

藝大と言えばやはり音楽と、美術が柱となっていそうで、まりの氏は美術系だろう。他の方の専攻は知らないが、演劇に進路変更する者は変人と自称するに値するだけある「変わり種」なのだろう。この共通点が本ユニットの由来と知ったのは最近の事で、肝心な部分を知らずにこの製作体を眺めていた。といって見え方はさほど変わらないが、同じアート志向が演劇へとカーブを描いた経歴はやはりそれなりに興味深い。引き続き活動を望む。
リアル、ちょっとムズい。

リアル、ちょっとムズい。

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/20 (火)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

悩める大人の会話劇?
アクションで魅せるエンタメ?
現実と仮想世界が交差する新感覚演劇!と
うたう通りでエンターテイメント昇華
されてました

いつも通りに開演15分前くらいから
主宰が前説で盛り上げて
前説時は撮影Okに
口コミネタバレもどんどんしちゃて
構わないと熱量多めに語ってて
本編も楽しめた105分の作品
最前列のみ指定席

平坦を登ってる

平坦を登ってる

九蓮サイダー

OFF OFFシアター(東京都)

2026/01/14 (水) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

よくある日常の逡巡をここまで昇華させて笑わせてくれるとは思っていませんでした。題名は観劇後に「なるほどね」と思うはず。次の公演が楽しみです。

OIL

OIL

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2026/01/09 (金) ~ 2026/01/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 作はエラ・ヒクソン。翻訳は一川 華さん。演出が水野 玲子さん、芸術監督が坂手 洋二氏。

ネタバレBOX

 照明はずっと昏め。これは石油をエネルギーとして人類が大々的に使い始める以前及び使い始めて以降の歴史に於ける暗黒史を象徴していよう。当然、今作を描くに当たってエラ・ヒクソンその人がぶち当たった現実の悍ましいとしか形容できない巨大資本、産業の核を為すエネルギー業界と国際政治の蜜月・結託関係が齎す(今作では齎した、と齎すであろうであるが本質は現在も全く変わっていない終盤描かれる2050年頃も変わるまい)ミエミエの茶番論とその茶番をごり押しする者{勢力・追随者(国家及び力に屈し隷従する群れに属する人々)}とこんな嘘八百と欺瞞の犠牲とされた国と国民、その狭間に在り結果的には不十分な第三者となる者三つ巴の物語だ。
 演劇も実際に上演されて観客に届かなければ完結しない。これはあらゆる表現がそうであるように受容する者無しには完遂したとは考えられないからだ。ヒクソンもこの道理からは抜けられない。その結果が、イラクで実際に起こっていたことが起こっていた時点から隠蔽され、今では往時そのファクトを追求して居た者、及び体験し生き残れた者達にしか伝わっていないという事実と、往時を知らぬ者達の間でも”通用”し得る『愛』という概念を用い劇作家と観客、その間に居る役者、演出家、ドラマトゥルグら、及び舞台美術、衣装、化粧他演劇表現に関わる一切の者及びその成果を受け取る観客への橋渡しを老人がかつて体験した深く、昏い思い出を訥々と語る際に聴く者たちへの気遣いを怠らないような按配にみせる愛に近いように思う。当然、現実に起こっていた正しく地獄とは遠くかけ離れている。従って観客が観劇後何をすべきか? については不可視化された事実を発掘し、それら事実だけを手掛かりに今作終盤で触れられた常温核融合について自ら判断できるほどの勉強をすることだろう。ヒントとして以下の事実だけは挙げておく。実際にイラクで何が起きたか事実を知っていた人々の多くは暗殺されてしまった。
 今作はこのような闇を一般に開く契機となった点で極めて重要だ。

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