
班女/弱法師
若林瑞季プロデュース公演
サブテレニアン(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/06/13 (土) 18:00
価格4,000円
昨年夏に「藪の中」を観劇しました。
近代文学の作品に依拠しながらも、
それを現代風にアレンジした脚本が素晴らしかったです。
それゆえ、今回もチラシを拝見して、ぜひ見たいと思いました。
「班女」過去に身を焦がした男性を、いつ来るとも分からずに駅で待ち続ける狂女。
「弱法師」盲目の若い男性の親権をめぐって争う、生みの親と育ての親。
今回の作品でも、そのアレンジのすばらしさが遺憾なく発揮されていたと思います。
三島由紀夫は、大好きな作家です。
彼の作品の言葉の美しさに魅せられました。
日本語とは、こんなにも豊かで、こんなにも美しいのかと気付かされました。
今回の劇でも、役者さんの口にする言葉が美しいなぁと感じました。
素晴らしい劇を観せていただきました。

豪華客船タイクツニック号沈没
フライングシアター自由劇場
吉祥寺シアター(東京都)
2026/06/14 (日) ~ 2026/06/21 (日)上演中

魔族会議
たすいち
インディペンデントシアターOji(東京都)
2026/04/22 (水) ~ 2026/05/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/05/01 (金) 14:00
魔王が退位を宣言して姿をくらましたことで次期魔王を決めるための会議を開くことにした魔族だったが……な物語。脚本/演出/演技の三位一体に衣装・メイクが「鬼に金棒」的に加わってキャラクターの個性が際立つのなんの。
そして終盤、「全員一致での結論」を主張し「話し合いましょう」というヒュウジに「12人の怒れる男」の8号を想起し、集団のリーダーに求められることとその責務の重さを語ることに感心。これ、初演時はここまで感じなかったような。
前後するが各キャラの「能力」の設定とその表現に説得力を与えた照明/音響や、玉座に気を取られて気付くのが遅れたがその後方の装置も見事。
あと、キヲテラエでは決して見ることがないであろうキャラの廉さんは貴重(笑)。

コーラスライン
劇団四季
自由劇場(東京都)
2026/06/06 (土) ~ 2026/07/12 (日)上演中

隕石
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/06/12 (金) 19:30
『―隕石―あるいは、主よ人の望みの喜びよ―』は選択の物語です。
何か(それが形あるものでなければなお)を選ぶのはとても勇気のいることで、だからこそ自分とは勇気の結晶でもあって。
今を生きる私たちはいつか辿り着くどこかに向かってたくさんの選択を繰り返しながら、各駅停車の旅を続けていくのですと言うように、CoRichやチラシのあらすじを読んだだけでは、かなり抽象的で、今時なかなか無いほどに、劇の内容が全然入ってこなかったが、それがむしろ、想像の余地を生み、怖いもの見たさも相まって、劇場に観に行った。
1960~70年代のアングラ演劇やATG映画を観に行く観客の心境も、あらすじが大して書かれていないどころか、劇場やテントの近くをたまたま通りかかって、配っているチラシやポスターに惹かれて、その場限りの体験をしたのか何て、思いを巡らせると、心が自然とワクワクドキドキした。
実際劇を観たら、日本の過疎化が極端に突き進んでいたとある地方に、隕石が落ちて、崩壊して、人々は、VRでまるで本当に旅行に行った気分になれたり、仮想空間で友達やご近所さんと話したりと気付くと自宅からほぼ出なくて生活が成り立ってしまい、その関係で、交通機関も殆ど動かなくて良くなり、電車も各駅しか止まらない上、その各駅も毎回本数が徐々に減る関係から、毎日駅の電光掲示板を変えるのが馬鹿らしくなり、スマホで駅に設置されたQRコードを読んで時刻表を確認する形式に変わったという、日本のとある地方の終末SF不条理劇だった。
しかし、この劇が興味深いのは、完全なディストピアでも、ユートピアでも、独裁者が支配したり、AIに管理される社会でもなく、何かハッキリとした脅威がある訳でもなく、かと言って日常系SFほのぼのコメディと言う訳でもなく、劇全体や複数出てくる登場人物たちの会話に一貫性がなく、主人公の中年の女性が、この駅を出ようとするのを全力で止めようとする理由を駅員に聞いても、曖昧で、どこか論点をずらして、答えにならない答えしか帰ってこない。
その他の劇の場面でのお兄さんと弟、その弟の奥さんの会話で、奥さんから、「あたし、離婚しようと思うの」と言う会話に対して、弟が理由を聞いても、大した答えが帰ってこず、会話がお互い一方通行で、噛み合わないというような場面が何度となく繰り返されることからも、この劇の脚本を書いた、劇作家が非常に別役実の不条理劇の作風に多大に影響を受け、リスペクトしているのではないかと感じた。

隕石
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なんとなく違和感のあるファンタジー、大いに楽しめました。先月観たウテン結構の舞台のように、長堀氏の脚本はちょっとレトロでデジャヴを感じるのがいいですね。

この上のない下水筒
コトリ会議
アトリエ春風舎(東京都)
2026/06/12 (金) ~ 2026/06/17 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/06/12 (金) 19:30
コトリ会議『この上のない下水筒』
実際に拝見したのは 6月15日 CoRichのシステムではスケジュールには複数回の記載ができず、1回のみしか掲載できないので、初回拝見した初日ではなく3回目を拝見した感想を書き込ませてもらいます。
3回目でしたが、まだ気付きが結構あって驚いた。それも根幹に関わる部分で。集中して見ているのだけど、濃密で錯綜していて探り切れないことも大きい。
そしてアフタートークの文学座 演出家の稲葉賀恵さんの話に超納得。能を思い浮かべたとおっしゃっておられたのですが、能楽は思い浮かんでなかった。確かに橋掛かりは下手と上手の違いはあるけど、舞台美術がアパートの部屋で、その出入口が橋掛かり的なのでした。なる程、言われてみればそうだ。コトリ会議としては意図はしておられなかったのじゃあないかと思うけど、この話は、幽玄、死と生の境い目が描かれていて、正にそうだなと納得。稲葉さんのコメントは他にもなる程と頷き放しでした。
アフタートークがあることは存じ上げてなく、その意味で期待してのことではなかったけど良かった。
そしてアフタートークに稲葉と面識があるからということでだと思うのだけど、参加された劇団員の原 竹志さんの話から山本正典戯曲/演出の組み立て方の一端が判って、コトリ会議の非公式オブザーバーとして 笑、正に俺得でした。
アフタートークを聞きながら、この戯曲の細やかさ、演技の在り方が、やはりそうだよなと裏付けできた。
上演自体、3回目で気付いたことの思いが落ちて来て泣きました。

借金大王
中央大学第二演劇研究会
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2026/06/11 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/06/14 (日) 14:00
中央大学第二演劇研究会の公演を観るのは、実は今回が初めてではなく、複数回観たことがある。
バブルがはじけた日本
雇用が安定せず、社会には大きな格差と不安が生まれた
しかし、そこから成長するものもまたあった
ギャンブルである
国は「ギャンブル推進法」を制定
一発逆転のチャンスは国の支援もあり急速に成長したと言うような内容で、もしも「ギャンブル推進法」が制定されていたらと言う、もしもの世界を、時に尤もらしく描いて、ギャンブルをテーマにした劇だと、社会派的に説教臭くなり過ぎるか、くだらなくなり過ぎるかどちらかの筈なのに、そのどちらかに偏り過ぎることなくバランスが取れていて、感心した。
また、笑いもあって、大いに楽しめた。

REBIRTH
エクステ
新開地アートひろば(兵庫県)
2026/06/13 (土) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想遅くなりました。題材としては過去に戻る時々見る話でしたが、人がセットもかねたりいろいろ工夫していて面白かったです。何よりみんな元気に楽しそうに演じていて、見ていて楽しさが伝わりました。これからもいろんなところでお会いできそうな若い役者さんばかりで、元気をもらいました。会場も何度か伺ってますが良いですね。またいつか機会があれば!

ZOUAI
劇団空組
扇町ミュージアムキューブ・CUBE03(大阪府)
2026/06/13 (土) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
千穐楽を観劇。
前半はアドリブ全開で笑わせにきました。
後半は一転シリアスに、しっかり芝居を魅せてくれました。
千穐楽は遊び心全開の公演になるとは聞いていたので、想定の範囲内ですね。

ファーム・ホール
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2026/06/15 (月) ~ 2026/06/30 (火)上演中

ずっと洋画みたいだね
ナカゴー
浅草九劇(東京都)
2026/04/23 (木) ~ 2026/04/27 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/04/27 (月) 13:00
東京にこにこちゃんの萩田主宰の作・演出ゆえそれっぽさが支配する中、短いフレーズの掛け合いをこれでもかと言わんばかりに繰り返すなどナカゴーのテイストも採り入れてまさにハイブリッドな感覚?
「バカだなぁ♪」満載の楽しさでありました。

旅館じゃないんだからさ
ダウ90000
近鉄アート館(大阪府)
2024/09/20 (金) ~ 2024/09/29 (日)公演終了

この上のない下水筒
コトリ会議
アトリエ春風舎(東京都)
2026/06/12 (金) ~ 2026/06/17 (水)公演終了

23区擬人化演劇
B子
イズモギャラリー(東京都)
2026/06/15 (月) ~ 2026/06/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/06/15 (月) 13:00
40分。休憩なし。
1日で23区を回る、とあるが正しくは40分で、だと思われる。要は9ステ同内容。おそらく。

舞台『G7』
Alexandrite Stage
三越劇場(東京都)
2026/06/09 (火) ~ 2026/06/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Citizen Side観ました。両Side合わせて観ると、理解が深まってイイですね。ドメスティックな問題もなかなかに楽しめました。

舞台『G7』
Alexandrite Stage
三越劇場(東京都)
2026/06/09 (火) ~ 2026/06/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Government Side観ました。いや~、なかなかに驚きのネタの舞台、大いに楽しめました。結構シリアスなテーマですが、歌やダンスもあって華やかですね。

女生徒
少女東京奇襲
高田馬場ラビネスト(東京都)
2026/06/12 (金) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/06/13 (土) 13:00
少女東京奇襲『女生徒』原作 太宰治
太宰治のことをそれほど知っている訳ではなく小説も読んだことはないと思う。昭和13、4年頃の少女の日記を元に太宰が短編小説に書き直したものらしい。ベースの思考があって、当時の少女の思いと行動を言葉にしている訳だ。それを 8人の俳優が舞台で表現して行く。
衣装、振り付け、演出も良かった。高校生の頃から拝見している寺田華佳さんが出演されるのだけど、団体名と作品名で拝見するのは遠慮しておこうかと考えていたのだけど杞憂だった。寺田さん良かった。
上演は 8人の演者によりしっかりと思春期の少女の思いが写し取られそれを目の当たりにする。母と娘の 90年程前の瞬間の思いにおおと思い、当時の家庭での出来事になるほどと思う。
座った席が演じる方のちょうど目線の先だったので少し困った 笑。

半神
早稲田大学演劇倶楽部
早稲田大学学生会館(東京都)
2026/06/04 (木) ~ 2026/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/06/06 (土) 13:00
早稲田大学 演劇倶楽部 『半神』主宰/演出/宣伝美術 山口亜希子
野田秀樹の『半神』は観たことがなかった。
素晴らしい上演だった。ポイントを押さえた演出がしっかり効いている。演者達も良い。双子のシュラとマリアとベストを着た老学者/ドクターが特に良かった。選曲も演出の方に伺うと曲はタンゴとのみ指定させているだけで Astor Piazzolla の Libertango を選んだのは彼女とのことだった。センスが良い。
またこの戯曲に天地真理の「ひとりじゃないの 」を選んでこれるのも(あるいはどなたかの知恵なのかも) (教えていただいたのだけど戯曲に指定があるそうだ)。
客席の配置と劇場の使い方、舞台美術、衣装、チラシのセンス、去年の『贋作罪と罰』が素晴らしかったので期待していたけど、そこを超えて行っていた。
原作を知らないのだけど、良い戯曲で、これを選んだのもチャレンジャブルで結果が伴っていたし、これらが組み合わさって、素晴らしかったです!最後は泣かされました。 そうそう、1/2+1/2 = 2/4、そう言うことだったのですね。配役を決める時のハートのトランプもなるほど、そう言うことなんだ、半身と半神もなるほどそう言うことなんだなと。

春
劇団普通
cafe MURIWUI(東京都)
2026/06/03 (水) ~ 2026/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/06/05 (金) 14:30
劇団普通『 春 』作/演出 石黒麻衣
うん、これが石黒麻衣ワールドだ。用松 亮さん、安川まりさん、岡部ひろきさんが組み立てる何もなさ、まあ、家族って、離れているお母さんも含めて、還暦が混ざる家族の会話ってこんなもんだなぁって、思わせる巧みさ/匠さに舌を巻く。 用松さん、安川さん、岡部さん、良いわ。
石黒麻衣さんの言葉の重ね具合、間、反復、ほんま好きやわ 笑。あれ、神戸弁になっとうわ。せや、関西弁やったらこれかて漫才やで、この作品やったかて、とふと思った。茨城(いばらき)弁の持てる雰囲気だから良いんだなと。
ちょうど 3年前、三鷹市芸術文化センター 星のホールでの『風景』の時に選んだ席もそうだったのだけど、劇団普通の『春』のカフェムリウイでの最下手の背もたれ席の最前列に座ったら、そこに家族が見ているテレビがある場所だった。皆こちらを見て来る 笑。さすがに少しずらしておられるけど、目線の先に居た 笑。
それと前半の感想を書いた時に気付いていなかったのだけど、これまで拝見したのが、再演も含めて、帰郷/病室/秘密/病室/秘密/風景/写真/水彩画/秘密と漢字2文字での題名以外は『水彩画』だけだったのだけど、今回は一文字の『春』だったんだということで、特異な、題名にそこまでの意味を持たせておられるかは判りませんが、一文字の題名の上演作品でした。