雑種 小夜の月
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
映像でしか観たことがなかった団子屋シリーズがついに上演されるということで観に行きました。
主役が1話は三女、2話は長女が主役になっていたので、今回は次女かな?と思っていたらまさかのお母さんでした!
ほとんどセットは無い状態なのに、そこにあるはずの物や情景が実際に見えた気がしました。
グッドルーザー ウィンウィン!
江古田ぐるぐる
アルネ543(東京都)
2024/12/12 (木) ~ 2024/12/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/14 (土) 18:30
とある事情で離島に逃避した元プロボウラーが地元企業の大規模ボウリング大会の助っ人を頼まれ……という出だしから変形スポーツものかと思いきや、八百長ネタから大会に絡む不正をめぐるサスペンスに転じ、まさかの結末に至る「予測不能フィクション」、面白かった。
あと、「北風と太陽」や「ピラティス」に関する「そっちじゃないだろ!」なボケも巧みで好き♪
BACK FIRE WARS
KOTH
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2024/12/17 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
キミと奏でる音色
SFIDA ENTERTAINMENT
劇場HOPE(東京都)
2024/12/17 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
昭和歌謡コメディVol.20
昭和歌謡コメディ事務局
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/12/17 (火) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
ケレン・ヘラー
くによし組
シアタートラム(東京都)
2024/12/19 (木) ~ 2024/12/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/12/22 (日) 16:00
2度目の観劇。切なくて、そして考える芝居。107分。
「面白い」とはどういうことか、についての深い芝居。2018年の初演時にはもっと笑いが起こっていたと思うが、時代の変化を考えさせられる。
荒野に咲け
劇団桟敷童子
すみだパークシアター倉(東京都)
2024/12/15 (日) ~ 2024/12/24 (火)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★★
時代を反映してか、(イキウメ前川氏程でないが)桟敷童子東氏の戯曲も、ある時期から無慈悲な冷酷な現実を映し出す場面を含む作品が散見される。「エトランゼ」を思い出す。貧困の再生産という事が言われるが、言語が示す「平均的」イメージはそれとして、本作では「頭が悪い一家」と、その自意識からのひずみが家族を病ませて行く「パターン」を描出している。
病的な被害妄想を楽観的に変えようとしない母孝子(板垣)、家出したその娘香苗(大手)、彼女が発見された後面倒見がてら雇われる事になる親戚の営む食堂(仕出しもやっている地元の老舗会社)で彼女の面倒を見る事になる恵子姉さん(増田)、毎度のお婆役だが今回は最も時代に乗り自由を謳歌し、どん詰まりの所で香苗を救う事になるヒサ(鈴木)、今回はこの四女優の形象が優れていた。普段とは違った役柄というか佇まいの親戚の叔母二人(川崎、もり)も良かった。男優はそれぞれ役としての存在感を持ちながらもアンサンブルに徹し、女優を光らせていた、という印象が強い。
無惨で悲惨な日本のどこかに今もあっておかしくない現実を、目を見開いて凝視させる筆力、役者力、アンサンブル、微細な伏線を大きな変化に繋げる技も見事。装置を駆使したクライマックスをラストでなく少し手前に持って来て、ファンタジックな場面を介して小さな光あるエンディングへ誘う。この場面に登場するアイテムは「現実」の峻厳さに見合う迫力を備え、必見である。
歓喜の歌
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
雑種 小夜の月
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了
雑種 小夜の月
あやめ十八番
座・高円寺1(東京都)
2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了
ロクな死にかた
劇団カオス
大阪公立大学杉本キャンパス旧教養地区第1学生ホール(北食堂)2階オアシス(大阪府)
2024/12/20 (金) ~ 2024/12/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
既成戯曲ではあったが、実に良かった‼️確か関東の劇団(アマヤドリ)さんだったかな?演劇には死がつきもので、ある一人のマリイと、男(マリー 女)が死んだことで巻き起こる、家族 恋人 そして友達の話 お母さん役がとても印象的で、楽しめたし、マリー役のぷてら さんにはとても演技力に卓越していて、目が話せない内容 楽しめました‼️
テンペスト
少年社中
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府)
2024/01/25 (木) ~ 2024/01/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
待ってた…ずっと待ってた。大阪来てくれてありがとおおお!!無事に幕開けて、始まってそうやったそうやったと。あまりに豪華なキャスト、シャチュウアベンジャーズ。凄い人しかいない。圧巻。
もうね演技…というか。舞台上での生き様が凄まじくて。息をするのも瞬きするのも忘れる。視線も思考も心も釘付け。染め上げられて取り込まれて埋め尽くされる。永遠にこの人たちの生の生き様を観ていたい…と願わずにはいられない。この時よ、永遠に続けと。
劇団を続けていくいうことは、個人が俳優を作演技を続けるということとは異なっていて。その覚悟が問われる。続けていくために何が必要か、何をしなくてはいけないか。でも何より忘れてはいけないこと。その最も大切なところを全力で伝えてくれた。胸を突かれる。
そして思うのです。日替わりキャスト。えっ、あの台詞を毛利さんが発したの!?エモいにもほどがないでしょうかっ。まぁ、まさかご自身が言うことになるとは思っておられなかったことでしょうが(笑)
井俣さんがどえらく格好良かったのです。皆んなに見せびらかしたい。観てお願い。私見ですが井俣さんご自身と尽く逆をいったらこんな人っていうくらい真逆な役。だというのに根幹の、いい芝居がしたいんだという演劇が好きなんだという、その根幹の部分がおんなじで。もってかれる。
ぶっ倒れてしまわれるんじゃないかと、思ってしまうくらいに。烈火のごとく。なにも残すことなく身体の芯からぜんぶぜんぶ絞り出し切ってる姿が、さいっこ〜に!格好良かった!!あんな瞬間に出会えるなんて。生の演劇は良い。良いぞ!とりこだ!
舞台美術も今回大掛かりだった!動くアスレチック!全然ゴテゴテとかはしてない。むしろ無骨。でも構造が複雑で幾重にも表情が変わる。一体どうなってるのか。探検したくなります(笑)面白かったな〜。
あと忘れてはならない、グラハムさまを探せ(笑)わたし見つけられるかな〜楽しみだなぁ🎶と思っていたら、いちみりも潜んでなくて。ごりごり前面におられました。いやあんなん無理や、笑わずにおられようか!なんの罠や!?
ご馳走様でした!大好物です!!
ヒマワリ
ステージタイガー
近鉄アート館(大阪府)
2024/01/27 (土) ~ 2024/01/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
印象がここしばらくとはなんだか触感が異なる感覚で。その要因を探ると…やはり佐竹さんになるのかなと。昭和頑固親父の説得力が強くて。強くて。舞台全体の昭和のリアル感を引っ張ってくれる。
この物語は舞台を昭和にすることで成り立つ。それを令和の時代に降臨させることでより際立つ…のだけれど。そのこと自体に疑念を抱かねばならないことではないのかと。令和の今の世はあまりに息苦し過ぎないか。理屈が、屁理屈が、小賢しさが、先立ってやしないか?
個人的には、二言目には昔は良かったなどと言う懐古主義的なものは、好きではない。昔が良くて今が良くないなんてことも全くない。そういうことではなく。心を失ってはいけない。理屈ばかり捏ねるのではなく、本質を視る目と心を放棄してはいけない。
そんなことまで思考を泳がせてくれたヒマワリの親父は、近所の子供にもしっかり鉄拳喰らわせる令和ならアウトな昭和の頑固親父。すぐ怒鳴るし鉄拳喰らわすし話も通じない。でもね。心がしっかりあるの。一本筋が通ってるし思いやりもあるの。
何より裏で悪意を巡らすなんてこと絶対しない。誠の心と言葉で真正面からぶつかっていく。あんな清々しいことあるだろうか。受け止める側が成熟しきってないと受け取られない事もある。表面の厳しさしか見えないこともある。それが分かる時が来る。それが大人になるってこと。
めちゃんこ熱かった。清々しい真っ直ぐで歪みのない心があった。温もりのある家族の絆があった。失ってはいけない人の心、人情に溢れてた。今の世には難しいのかもしれない。だからといって諦めてはいけない。そういう大切なものがそこにありました。わたしはこの人達が大好きだ。
二回目の観劇。いつもなのだけれども。やっぱり一回目は物語を浴びることでいっぽいいっぱいで。二回目になって、みえてくるものがたくさんあって。あぁ…そうなんやなぁ、あぁ…そうやったんかぁと、ひとりひとりの人生がなお染みる。残り一回、終わるまでは胸のうちに。今年もしあわせでした。
半壊の館
刹那のバカンス
ウイングフィールド(大阪府)
2024/02/03 (土) ~ 2024/02/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
SF要素のある、人造人間を扱ったお芝居。
アンドロイド物のお芝居でテーマになりやすい、作られたモノの人格の所在を問われる。
なんとなく温度を感じない作りめいた感覚のお芝居でした。
スパイ・ライクアス
dysmic Entertainment
ABCホール (大阪府)
2024/02/16 (金) ~ 2024/02/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かった〜!ザ・エンターテイメント!展開がスピーディでずっと刺激的。動けるキャストばかりなのでアクションが最高かっこいい。キャラ設定が立っててかつキャスト毎のエピソードが魅せてくれる。大満足でした〜!
お目当ての愛寿香さんはめちゃんこキュートでした💕ずっと目が追ってしまう!ビジュアルにはなかったものを背中に背負ってるの見つけた瞬間はなんか色々と頭から吹っ飛びましたがww諸々とビジュアル強すぎで説明台詞がなかなか頭に入ってこない罠。
でもねなんか、推しを観に行ってまた新たな推しに出逢ってしまうような、沼沼しい舞台でした!きっと皆さん各自のお目当ていた人が多いと思うのだけれど、目が足りんってなってたと思う。
井路端さんの一人芝居がたまらんかったw笑いすぎでお腹捩れる!忘れられそうにない。。。今後あの作品を観るたびにもれなく蘇ることであろう。いや〜ひどかった!!(褒め言葉です)
御菓子司 亀屋権太楼
MONO
扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)
2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
老舗和菓子店のお話。人物像がひとりひとり細かいディテールを機密に丁寧に作り込んでてとても人間くさくていい。その場その時間だけの創られた人間じゃない親しみを覚える。そんな人物達の織り成す物語がこの和菓子店に流れた時間をしっかり観せてくれる。
時間の描き方がこれまた素晴らしくて。年月はグイグイ進むしその経過があるからこその環境の変化にも説得力があるし、春夏秋冬の季節の移り変わりの描き方が秀逸。この春はあの冬の続きではなく何年も経った春みたいな。この和菓子店の歴史を一気に大河にする。
舞台美術がこれまた素晴らしい。おったまげました。幕が開けるまでは、なんだか幾何学模様で和風な雰囲気あっていいなぁ、でもシンプルだなぁと、ここでどんな物語が?って思っていたら。忍者屋敷なの?そこにそんなのが!?って。すっごい楽しい。めちゃくちゃ職人の技。
クライマックスのあの二人の場面は。。。
わたしならあのような状態になってる人にどんな言葉をかけたらいいか分からない。途方に暮れると思う。だからこの人はどんな言葉を言うのだろうか?と固唾を飲んで見守ってました。そうか〜って。それまでのその人の描かれ方があったからこそ活きる。
あの場面が一番好きでした。一言一句、良かった。そうなんだよなぁ、そういうことなんだよなぁ、こういうことなんだよなぁって。染みた。うん、もうまるっとすべからくやっぱりMONOさん好き。最後にあんな報で締めちゃうとこまで込みで(笑)あぁ〜お饅頭食べたい。
追想曲【カノン】
東映
扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)
2024/03/08 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観られました。大阪公演あってくれて感激。素晴らしかったです…。ミサイルが飛び交う終末の世界。そこに生きる人々の物語のオムニバス。それを二人で演じる二人芝居。そう全てをふたりで。
おふたりの表現力がとても豊かで。何人もの人生を舞台上で熱く生きて魅せてくれました。あの演技をこの目で肌で味わえて幸せ。芸術というものは力強い。未知の力を有する。その説得力。ラストの音楽と満天の輝きに満ちた風景は心を豊かにしてくれる。明日を生きる糧になってくれる。
雨降りのヌエ
コトリ会議
扇町ミュージアムキューブ・CUBE05(大阪府)
2024/03/09 (土) ~ 2024/03/30 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
第形話・第夜話観劇。同じ家族の話だけれどもエピソードは完全に独立した二本。面白かった〜!ワードチョイスが好き。雰囲気が好き。虚をついてくる飛び道具が好き。30分30分の中に好きポイントが溢れてる。残り三話も観たかった。
GFT版 贋作・桜の森の満開の下
突劇金魚
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2024/05/30 (木) ~ 2024/06/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
あんころ組を観てきました。いや〜もお…この布陣、間違いがない。生で目の前でその生きた芝居を堪能できる、それだけで至福となれるよな布陣。ずっと観ていたい気持ちになる。
恥ずかしながらわたしは、この作品をGFTでしか観たことがありません。前回観たのもGFT。その時は会場が独特の場の雰囲気を纏っていたから…というだけではない。もうまた全然違うものになってて。なんて力強い。また今回は演出が常と違って山田くん単独だからなのか、いつもの圧倒的に粘度の高い、圧に呑み込まれて取り込まれる感覚…ではなく。エンタメ感が強かった。より一層隅々が照らされて全体が伝わり易い観易い感触。突金とはまた違う。そりゃそうなのかもしれない。同じなら意味がないのかもしれない。
観てて、うわ〜この方凄いな!どなたなんだろう??と思って後ほど配役表で確認して仰天したなんてことも。衣装やメイクの影響だけではない、記憶に残ってる印象とは重ならない。しみじみ…凄い。これだけのキャストが揃っていれば多かれ少なかれ新しい出会い、再発見もきっと。GFT楽しい。
かえりみちの木
空の驛舎
ウイングフィールド(大阪府)
2024/06/14 (金) ~ 2024/06/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
大きな樹というものは、ふとぼんやり見上げてしまう不思議な引力がありますよね。いつまでも、いつまでも。見上げながら様々に揺れる人々の心がリンクしてる不思議な風景。孤独の中では何も動くことのない心が関わる中で動く。わたしもかの人々の心を想う帰り道。