最新の観てきた!クチコミ一覧

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「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

セットやらなんやら、とにかくリアルな作品。これからの日本社会を生きる人にとって、身につまされるような内容だと思う。怖いし胸が痛むけど、まあ現実ってこんな感じだよねと実感したい方は是非劇場へ。まったく救いがないというわけでもないから。

ミュージカル ペテン師と詐欺師

ミュージカル ペテン師と詐欺師

松竹/フジテレビジョン

新橋演舞場(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

石丸幹二さんと保坂知寿さんが出演することで4つ星は堅い。そして今回も期待通りの歌と芝居を見せてくれた。そしてそこに最近大活躍中の山田孝之さん、芝居はもちろん歌も一級だ。さらには宮澤エマさん、前にも書いたがエマさんはこういう実力主役に続く準主役になると俄然元気溌剌となってダイナミックな歌と芝居が光り輝くのである。そして今回の私の一押しは岸祐二さんである。品の良い佇まいに魅惑のバリトンボイス、存分に堪能させていただいた。

歌で特筆すべきは男女のデュエットの一体感である。歌の終わりでテンポを緩めたときにタイミングも音程もピタッと合ってハモることはそんなにないのだがこの舞台ではすべて決まっていた。

お話は特別なもののない予想の範囲内の騙し騙されものであり、軽い笑いがどんどん続いて飽きさせない。これが福田節なのだろうか。前半は少し散漫でちょっと心配になるが、後半はテンポの良い展開で何も考えずに流れに身を任せていると「ああこういうものも良いなあ」と幸せな気持ちになることができた。85分+30分休憩+75分くらい。

アンサンブルの男女7人づつのダンサーさんが素晴らしい。そしてオープニングの踊りの背景に20人規模のブラスの楽団が見えると一気に気分がヒートアップする。演舞場の舞台は奥行きが深いのだろうか生バンドが直接に見えるのは非常に嬉しいことだと分かった。ただし、芝居中はほとんど幕が降りていて見えない。

カチナシ!

カチナシ!

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★



昨年から何度か拝見している劇団。
今回はお得意の介護と将棋の話とのことで、かなり期待をして客席に座ったが、期待以上の出来であった。
少々年寄りには目まぐるしい場面転換ではあるが、個々の人間の造形がくっきりと際立っており、自分の価値を見失いそうになりながらも生きる市井の人々の姿が愛おしい。
このタイトルは、言い得て妙である。
いつものようにベテランと中堅の安定感のある演技とともに、あっという間の2時間であった。

銀皮の中のY(M)は、88℃の熱さを知っている。

銀皮の中のY(M)は、88℃の熱さを知っている。

空降る飴玉社

人間座スタジオ(京都府)

2019/08/15 (木) ~ 2019/08/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

怪我した祖母はメイ子に送り火珈琲を入れさせようとするが…
メゾン綴り屋に集まる人々の等身大の姿を描きつつ、皆の悩みを優しく包み込みます。
描きすぎず描き足らず、とても良かった。
送り火にピッタリの優しい公演でした。

Twitter割 にて観劇。この内容を1000円で観劇できるは、超お得!
絶対見るべし!

会場前では、京都大学珈琲学部さんがコーヒーを販売。
初めのエスプレッソ、飲み方まで教えて頂きました。
送り火珈琲、美味しかったです。
(珈琲の写真撮り忘れた。残念)

そして当日は本当に五山の送り火の日だったんですね。
人生初の送り火を拝見できました。
ラッキー♪

ほしい

ほしい

劇団時間制作

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/19 (木) 19:00

座席F列6番

まず、僕は本格的な演劇を劇場で観るのが初めてだったので、その劇場の舞台の作りに圧巻されました。ここまで日常を忠実に表現して舞台を作れるのかと思って、大きな知見を得た気分でした。
開演前後、現実と舞台が次第に交じっていくのを感じました。現代と大差ない設定であることもあり、舞台に惹き込まれるのに時間を要さなかったように思います。
この物語は管理人兄弟とその母、従弟、兄弟のうちの次男の妻、そして障害を抱えた人たちによって構成される物語です。
ひとつひとつの伏線とその回収により、内容の理解が容易に追いつきました。とてもわかり易く、しかし決して軽い内容ではありませんでした。

誰にでも襲う可能性のある障害の魔の手。それを受け入れる者、恨む者、それぞれにそれぞれの人生があるのを感じました。直近でまわりが次々に解離性障害に襲われるのを見て恐怖を感じていた僕には、すごく消費カロリーが高く考えさせられる内容でした。自分の身内が何かしらの障害になった時、あるいは障害者によって障害者にさせられてしまった時、果たして自分は正気でいられるだろうか。そんなわけがない。舞台を観ていて身内の人間や既に障害を持っているヒトやそれを支える福祉士の顔が時たま浮かんでは、その未曾有に耐えられず涙が溢れました。
本当に、涙も鼻もタラタラでした。ひとりで観に来てよかった......。

もしもあなたに観に行く時間やお金があるなら、是非観て🤲ほしい🤲
本当に、現代にあるべき演劇のひとつであり、僕らが考えるべきアンチテーゼであると感じました。

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

愛と哀しみのシャーロック・ホームズ

ホリプロ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/09/01 (日) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

ホームズとワトソンの関係が強固になったことで、以後の探偵小説になった事件が解決されたかと思うと物凄く得心がいきました。

ネタバレBOX

他人との関わりが苦手な発達障害的性格を持ちながらも人並み外れた洞察力があって探偵業を始めたシャーロックが、兄が仕掛けた事件の真相を暴き、焼き菓子盗難騒動、ワトソン夫人の浮気を見抜き、さらにそれに伴うワトソンによる夫人を犯人に仕立て上げるための自殺工作を未然に防いだりと、多くの事件を次々に解決し、兄との関係が再構築されたことにより、家長的兄の許しの許、ワトソンと組んでの探偵業に本格的に進むことになったとする話。

自分のカードを推理するカードゲームが出てきたときには、最近そのようなお芝居を幾つか観たこともあり、これで兄との決着がついてお終いならつまらないなと思ったのですが、ワトソンとワトソン夫人に絡む顛末が二転三転し見応えがありました。

弟が兄から解放されたのではなく、実は兄が弟に対する共依存的関係から解放されたとワトソン夫人が解説するところに何重もの奥深さを感じました。
ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

前説で劇場環境のマイナス面を物語に取り込むなど、観客の心の耕し方が上手い。
物語はありがちなコメディーと言えなくもないが、思い切り笑わせようというサービス精神が感じられて気持ちがいい。
私の中の「ベンジャミン」という言葉の持つ重みが変わってしまいそうだ(笑)。

ネタバレBOX

物語の中で、子供の誘拐に関わる部分の絵描き方が雑な気がした。
登場人物の誰にとっても大きな出来事であるはずなだけに、もっと丁寧な対応であったり、事件の結末であったり、あるいはもっと軽い別の出来事であった方が、観ている者にももっと「笑っている場合」で済んだ気がする。
うらぼっち

うらぼっち

0F-ゼロフレーム-

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かった、見てよかった

Musical殺し屋は歌わない

Musical殺し屋は歌わない

T1project

小劇場B1(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

 魂が顫えるような歌声を聴きたくないか?

ネタバレBOX

 魂を顫わせる歌声というものが在る。その歌声を聴くだけで心の奥が疼き得も言われぬような癒しの感覚と共に頬を伝うものがある。そのような歌声を聴いたことが無い方は、是非この作品を観ると良い。
 今作では、一切マイクを用いていない。序盤楽屋に演者達が戻ってくるシーンでは、それを装着しているシーンがあるが、イミテーションである。実際には演者自身が生の声で歌っている。箱が小さいとはいえ、歌の上手い演者を揃えたしっかりした公演だからミュージカルファンにも充分気に入って貰える作品だろう。無論、ストーリー展開も極めて味のある作品に仕上がっている。作品の内実と歌唱がマッチし融合して感動を齎すということである。中でもヒロインを演じる春野 未来役の秋野紗良さんの歌声は、当に天性のもの。是非、生で彼女の歌声を聴いて欲しい! 
劇中、エディット・ピアフの「愛の賛歌」が歌われるシーンがあるのだが、その歌詞は、通常日本で歌われるそれではなく、フランス語の元歌の内容をキチンと翻訳したものであることも気持ちが良い。というのも“おふらんす”だの“おしゃんそん”だの訳の分からないプレシオジテで飾り立て気取ったつもりになっている「似非文化人」が余りに鼻につくからである。T1プロジェクトの作品が優れていると自分が判断するのは、表現する者が最も大切にしなければならない基本をキチンと守り、キチンと表現しているからであり、常にそれに向けてチャレンジし続けているからである。
 今作の中心を為す恋は、無論ヒロイン・春野と三上との清らかな魂の、実に微妙な、それこそシュレディンガーの猫が呈示する重なり合いのような深く淡く而も普遍的な余韻に満ちたものであるが、直接演じられてはいないものの、今作でメタ構造を為さしめている舞台での(実際に物語が展開するのは楽屋なので)女王役(設定は大女優)のドラ息子と彼に弄ばれ妊娠した女優・かおり役との、こちらは現実の恋愛事情のドロドロを舞台化した愛の形により対比されている他、生活の為に、本当に追いかけていた表現者の道を見失い、離婚の危機を迎えている夫妻、作品のオリジナリティーや表現の独自性・創造性を重視する作・演出家と採算を気にせざるを得ないプロデューサー、ずっとスターとして生きてきて、観客のイメージを壊せないと考えている大スターとその威光に頼ることのえげつなさに薄々気づきながらも甘え、利用しようとし、実践もしてきたドラ息子等々との対比等、人間ドラマも満載である。而も、友澤氏の作品のもう一つの隠し味は、全く別の所にある。それは、主筋が展開している舞台の端で必ず、その流れを第三者的に対象化しているキャラクターを配していることだ。この第三者が居ることで舞台が常にある緊張を保っている。
八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白い!!
モンスターってなに?と思ってみてたけど、なるほど、そういうことか。。。
モンスターって、みんなにいるのですね。
張り巡らされた伏線が、終盤まとまっていく作劇は見事!気持ちよくすら感じられる。
役者陣も熱演。主演の安藤紫緒は哀しみと強さを演じきっていた。
リピート券があるとのことなので、もう一度観てみよう!

クワッド・リフト

クワッド・リフト

黄色団

表現者工房(大阪府)

2019/08/14 (水) ~ 2019/08/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

黄色団さんと小骨座さんのキイロイコボネ企画は平日大阪公演だった為、伺えなかったのですが、やっと黄色団さんを拝見できました。

少数精鋭ながら順調に業績を伸ばしていた営業3課だが、他部署からの嫌がらせが…

何、この違和感!
途中からゾクゾクし始めた。
凄い、面白い!
皆さん是非!

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

博多座(福岡県)

2019/07/29 (月) ~ 2019/08/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

文句なしの充実感。
何度も観て感激は薄れてるのかとおもいきや、キャストの変化もあるし、
毎回、新しい感動をもらえる。だからこんなに長く上演されるのだろうな~

スリーウインターズ

スリーウインターズ

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2019/09/03 (火) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

いつものことながらアトリエ公演は外れがない。。ほとばしるエネルギー、動き続ける時代と歴史。翻弄される人々。流石な舞台運びで3時間があっという間でした。

マルガリータピザ1stCUT

マルガリータピザ1stCUT

マルガリータ企画

シアターKASSAI(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

どんなお芝居なのか、予備知識なく観劇しましたが、大笑いの連続でした。
特に1ピース目の「ディッキンソニア」最高!!

あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

4、5回観ただけだが、iakuには体調を整えて行かなくてはと、思っていた。だが2018秋に三鷹「逢いにいくの、雨だけど」は、テーマの切り口が今までと違って、重い内容なのに明るい日が差してくる気持ちになった。脚本、演出、演技のバランスもよくて、ええ芝居を観たなぁと感じた。

だからこその、次回作への期待を、「あつい胸さわぎ」は軽々と乗りこえてくれた。
間がよくて、つい笑ってしまう丁々発止のやり取りで、各々のキャラや関係性が浮き彫りにされ、自然に物語に引き込まれてしまう。
そしてちょいちょい、予想の斜め上をつく展開や台詞に、胸をつかまれ、泣かされ、考えさせられました。

今回の脚本、演出、演技もバランスがよく、やり過ぎ感が無くて、そこがリアルでした。想像の余地があるところも好みでした。

白木の台がランダムに組まれた抽象的な舞台も、余計な情報がない分、台詞や演技で情景が想像できてよかった。
柱の上に渡された赤い糸が、素敵なアクセントになっていた。

ネタバレBOX

ことに、幼なじみの誘いを断り、大人の女性をくどく田中亨と、一回り年下の男性のアプローチに応える橋爪未萌里のやり取りが、絶妙だった!

ベタに演じると安っぽくなるし、主人公をないがしろにする悪役とも受け取られる。なのに、別れまでの一連のやり取りに、人生にはこういう事もあるよねと、納得させてくれた。

橋爪未萌里にはずっと少女のイメージがあったのだが、魅力ある大人の女性の姿に、いい女優さんになったなぁ~と、親戚気分でうれしくなった。

想像の余地を残したラストも、よかった。母娘の気持ちが通ったから、どちらの道を選んでも大丈夫だと感じた。後は観客の一人一人が、自分にとっての結末を選べばよいのでは?

さて、この芝居の後に、パンが食べたくなったのは、私だけではないはず!
駒場東大前駅近くのル・ルソールには、ペカンナッツやピスタチオなどパンがあり、ナッツ好きには特にオススメです!
奥村さんのお茄子/あこがれ

奥村さんのお茄子/あこがれ

こねじ

Galeri KATAK・KATAK(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/20 (金) 16:30

 『あこがれ』を観た。2年前に『石川のことはよく知らない』というタイトルで上演されたものの大幅な改作で、初演も観ているのだが、あれ、こんな話だったっけ、と思うのは私の記憶力のせいである。家族の一員でもあったタクボクの火葬からの帰宅後、石川ハジメと3人目の妻・キョウコ、1人目の元妻ユミエによる会話劇。徐々に明らかになる諸事情や、鈍感な夫ハジメのポジションとか、クスリと笑わせながら、ジンワリ終わる脚本がいい。役者陣も見事にフィットしていて、気持ちよく観ていられる50分だった。

「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

舞台セットがかなり凝っていて小さな道具まで生活感が出ているものをきちんと使っているのが凄い。本当にその人の家のようにリアルだった。
水道の水音がずっとポタポタと響いているのがあの部屋らしくてよかったのだが、話に入り込みすぎてしまって介護の話になった時かなりきつく自分の事のように辛くなってしまった。
前のダークマスターではオムライス今回はおでん・・・見終わった後はお腹がすきました。

昔々ルーツ

昔々ルーツ

晩餐ヒロックス

ザ・ポケット(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

マチソワで見たのですが、あららなんでしょ!?ソワレがすごく良くて泣いてしまいました。

ネタバレBOX

昔話の後日譚、なんとでも解釈できるでしょうが今回は渡部さんの優しさが溢れたお話になっていました。
「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

丁寧に細部まで作り込まれた美術もさることながら、役者陣の演技のリアリティーが作品の強度と説得力を高めていた。
何も大きな事件は起こらないが、粛々と営む日常に転がる静かな愛と生が炙り出されていく。
手触りのある時間が確かにそこに流れていた。ぐっと心が掴まれました。

NAGISA 巨乳ハンター/広島死闘編

NAGISA 巨乳ハンター/広島死闘編

サムゴーギャットモンテイプ

シアター711(東京都)

2019/08/28 (水) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄いに尽きる
役者が全員上手い

高橋さんはカメレオン女優だなって思う
子供役の方は初めて拝見した。面白い
今後の活動が気になる。

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