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誤解

誤解

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/10/04 (木) ~ 2018/10/21 (日)上演中

満足度★★★★

トルコのサウジアラビア総領事館でサウジアラビア人ジャーナリストが残忍に殺されたとするニュースがあったばかりだったので生々しかったです。

ネタバレBOX

自分のホテルで金持ち風の泊り客を殺し、金品を奪うことを副業にしていた母娘が、久し振りに実行しようとして殺した客は、実は20年程前に家出して成功して財を成した息子(娘の兄)だったという話に、その後娘があーだこーだ感想を述べまくる話。

あそこら辺の神様は、良きにしろ悪しきにしろ、積極的に行動する人間に対してはその行動を見守りますが、ただ単にすがってくる人間に対しては拒絶するという、自己責任論の強い神様でした。

山姥とか、日本でも昔はこういう犯罪が相当あったのでしょうね。
ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇vol.3『リンドバークたちの飛行』

ゲッコーパレード出張公演 家を渉る劇vol.3『リンドバークたちの飛行』

ゲッコーパレード

早稲田大学演劇博物館(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/17 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/17 (水) 17:00

ゲッコーパレードの十八番。
毎年、家屋を替え乍ら上演されている作品らしい。今回は早稲田演劇博物館という、大物を相手に演じられた。
最近、ブレヒト作品を見かけることが少なく楽しみな演劇。
1日3公演なのだけれど、家屋の部屋を巡るという性質上、観客数も限られていて1公演20名。
ここのところ、大隈大講堂でのイベントでも、早稲田演劇博物館開催のものでは抽選に外れまくっていたので、
今回の当選はまさに神の僥倖かな。

定時前、荷物をロッカーに預けて、33時間を1時間に凝縮したリンドバーク大西洋無着陸飛行の旅へと出かける。
彼がなぜこの冒険に踏み込んだのかは判らない。彼は観客1人1人に挨拶と握手をし、飛行機に搭載する荷物を列挙し、海図を拡げる。ガソリンは持つのかを不安がり、磁石は最上級の物を調達したことを自慢げに述べる。

天候はけしてよくないが、待ち続けることもできない。
彼は、愚か者と揶揄されることも恐れず、霧の中旅立つ。吹雪に出会い、時として海面すれすれになることもあり、疲労と高いテンションを持ってただただ、操縦を続ける。

なぜ彼がこの冒険を思い立ったのかは語られない。17の章の中でただ暗示されるのみだ。幼稚さの克服、いまだ到達されえないものへの憧憬。
死への接近、恐怖と楽観。スコットランドの半島では、やっと飛行機が発見され、彼の生存が確認される。(ここでは、観客参加型のセリフ芝居となる)彼は飛行機を降り、飛行機整備をした仲間たちに、感謝の辞を述べて雑踏の中へと消えていく。

屋外でのラスト。つい涙が浮かんだのはなぜだろう。リンドバークの内面を追体験したからなのだろう。雨降らないでよかったな。淡々としながらも濃密、音楽効果も高く、建物の構造に則した視線、導線。一見の価値あり。


男装女学院

男装女学院

株式会社ミュディップ

劇場HOPE(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/21 (日)上演中

満足度★★

う〜ん・・・歌もダンスも中途半端♪
なので入って来るものは何も無い♪

「マラー/サド」東京公演

「マラー/サド」東京公演

東京ソテリア

イタリア文化会館 アニェッリホール(東京都)

2018/10/13 (土) ~ 2018/10/13 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/13 (土) 17:50

やっぱりなあ
オープニングの挨拶長!!!予定を10分以上オーバーして、どうなるのかと思った。
セレモニー部分の円滑な進行が、こうしたイベントの成否に大きな影響があることを、主催者は判っていないのかな。朗々と組織の説明などされても、観客の心に響くわけがない。

ただし、舞台は別。1時間20分お疲れさまでした。劇中劇の演出と進行がそのまま、この舞台の物語になるというメタドラマ。映画でこの作品があることは知っていた(クイズで、最も長いタイトルの映画は?として出題されることがあります)けれど、舞台で観るのは初めてだったし、そもそも舞台作品になるものだとは、想像だにしなかった。

劇中の歌唱は圧巻。実際の精神病院の患者さんが演じていることに、深い感銘を受ける。いや、生半かな芝居ではありません。自由を勝ち取るために、人は何を成し遂げなければならないか、ということを実感として提供してくれます。

舞台上の檻が自由の阻害を強調し、そこからどうやって出ていくのか、出て行くことは可能なのか、と役者と観客に訴えかけているようです。

でも、最前列に座っていた前ボローニャ精神保健局局長他数名のイタリア関係者、やたらとスマホで舞台を撮影したりしているのは、お行儀悪すぎないかい?チラチラした画面に気を取られて落ち着きません。すぐ後ろの人となれば、機嫌悪くしたのではないかな。イタリアではOKというわけではないでしょうに。

ネタバレBOX

終演後の会場との対話での「ラストに舞台上の檻が外れるかと思ったのですが」という観客から質問に対して、ナビゲータや、他の観客、前ボローニャ精神保健局局長がいろいろと意見を述べるのですが、遅れて出てきた演出のナンニ・ガレッラ氏は一言。
「そうした演出がよいと言うのであれば、次回はそうしましょう」と、軽く答えておりました。
その後の、彼の明快な演劇論を聞いてみると、なるほど思慮深い人は、無駄なことは考えないのだな、と得心した次第。舞台とは、「生活」そのものなのだそうです。
1回性、日常との時間の連続性、その上で演じられるという代替不可能な芸術ということなのでしょう。(昔、ゴダールが、「あらゆる映画はラブストーリーである」と言ったことを思い出しました)
みどり色の水泡にキス

みどり色の水泡にキス

オフィス上の空

あうるすぽっと(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/24 (水)上演中

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/17 (水) 19:00

座席1階G列

価格6,000円

初日を観劇してきました。
前作吉祥寺シアターで公演した「おかえりのないまち。色のない」の余韻を残したまま来場したお客さんは私だけではないはず。

今回キ上の空論第9回公演となりますが、中島さんが立ち上げた「オフィス上の空」のプロデュースとしては初になります。

本編は「輪廻」が中心となって話は進みますが、私はあるワードを聞き逃してしまったので「なぜ?なぜ?」がずっと頭に残っていて消化不良のまま今朝を迎えました。
そして改めてあらすじを読むと「あー、そういうことね」と。
ですのでいままでそういった経験がある方はあらすじを読んでいくことをオススメします。あらすじは1つ注意があります。カンティフェで書かれているのは脚本修正前と思われます。公式サイトに書かれているものが正式のようです。
http://kijyooo.com/midoriiro/

さて芝居そのものの感想としては「目に入ってくるものが新鮮でした」。
プロジェクションを新たに導入したのは成功でしょう。
そして初めてキ上の公演に出演された演者さん。特に気になったのはハルさん演じた片山陽加さんは好演技でした。次回公演チェックします。
それと脇役につきまして。キ上の常連が豪華に出演でしたが、以前と似た役をやっていた感がありました。キ上ファンとしてもっと意外な役にもチャレンジして欲しいところです。

最後にチケット代金について。6000円はちょっと高いです。
いい会場、いい客席、いい演者、、、等々理由はあると思いますが、キ上の公演は2度観て「確認したいこと」があります。リピートするにはちょっと値段がキツイのが残念です。

★は前作と比べて付けました。

ネタバレBOX

私が聞き逃したワードは『おじいちゃんは生まれ変わって、きっとまた会いに来てくれる』です。ここはあらすじにも書いてあります。
ここ聞き逃すとかなり消化不良になりますのでご注意を。
ゲゲゲの先生へ

ゲゲゲの先生へ

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2018/10/08 (月) ~ 2018/10/21 (日)上演中

満足度★★★★

新しい商業演劇、とでも言ったらいいのだろうか。前川とイキウメに、今や大劇場を背負えるようになった佐々木蔵之助、テレビの松雪泰子、小劇場のスター白石加代子、手塚とおるで水木しげるの世界だ。変な座組みなのだが、一応大劇場がいっぱいになる。前川が作ってきた近未来と、過去に戻る水木とは、異次元でも、だいぶ世界が違うはずなのだが、そこを、佐々木蔵之助の半分人間、半分妖怪と言う(苦笑せざるを得ない)設定でつなげてしまう。水木らしい妖怪も出てくる。現代の地方の捨てられた神社と言う設定だが、ここが一番弱いと思った。一見似ているが、イキウメの舞台のような巧みでリアルな地域設定ができていない。夏の夜の夢みたいだ。前川の作品にある現代へのテーマ性がない。だが、芝居としてはできているのだ。
主催の東芸も公共サービスと言う点では、大きな興業元の商業演劇とは違うものを見せようという意気込みは買えるし、見ていてつまらなくはないのだが、芝居好きとしてはせっかくの大座組みだから、参加者の本領の全面発揮で芝居を見てみたいのだ。この舞台もこのまま小劇場でやるわけにはいかないだろうが、劇場が小さければ、それなりの別の面白さが出たと思う。難しいものだ。

みんなのへや・改

みんなのへや・改

Aga-risk Entertainment

CHARA DE asagaya(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/21 (日)上演中

予約受付中

満足度★★★★

商店街の空き店舗のような7メートル四方の部屋の3辺に客席を配置し、残りの4メートル四方をアパートの1室とする設定である。内容は冨坂流、説明無用のドタバタ劇である。

江益凛さんがまさかのストーカー役である(される側でなく、する側)。江益さんと言えば浅草の「ナイゲン」ではアイスクリーム店企画のクラス代表で可憐な一年生3148役が記憶に新しい。津和野諒さんに散々いじめられて泣きそうになったときは全男性観客が「おのれ津和野め許さん!」と怒りに震えたものだが、あれは何だったのかというくらいあっけらかんとした変貌ぶりである。この津和野さんはもちろんアガリスクメンバーがどなたも出演しない番外編である。今回の男性陣の多くはアガリスクにぴったりの精神的に危険な香りがしたが、あと二人の女性陣は正統派の女優さんでアガリスク的には癖が足りない印象を受けた。もっとも大家さん役はそもそも出番が少なく、作者がエピソードを考えているうちに時間切れになったように感じた。

ネタバレBOX

時間になると大家さんがこの部屋の間取りなどの説明を始める。距離があまりに近いので「家賃はいくらですか」などと質問をしたくなるのを必死にこらえた。これに並行して作業員が床にはテープで間取り図を描き、天井と床の間には柱を表す糸を張って行く。壁やドアなどはエアーである。この1K風呂トイレ付の部屋が舞台の全部である。見えているのに見えない、聞こえているのに聞こえない、という不可思議な状況だが観客自らが気になる場所にフォーカスを当てる、いわばセルフ・カメラワークの感覚が通常の演劇よりも強く意識されて心地良い。冨坂ワールドのファンは十分満足できるだろう。強いて不満を言うと「大家さん」の言葉遊びがくどすぎたし、エンディングの切れ味が今一つではあった。
愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2018/10/12 (金) ~ 2018/10/21 (日)上演中

予約受付中

満足度★★★★

とにかく役者が皆元気で熱い。
荒くて暑苦しくてとっても賑やかでチャーミングな舞台。

ネタバレBOX

終盤であの名作「ミッドナイト・エクスプレス」での恋人との面会シーンを想起したのは決して私だけでは無い筈。
二代目なっちゃんの愛人。

二代目なっちゃんの愛人。

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/08/21 (火) ~ 2018/08/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/08/21 (火) 20:00

価格2,800円

さすがにほとぼりも冷めたので なかないで、毒きのこちゃん が秋に行った「犯行」について記録を残す。ただし作品の性質上、ハナシを盛ったり虚偽を記したりするオソレは拭い去れない。(爆)

ある意味で開演前から芝居は始まっているという用意周到な「劇場型犯罪」。この団体をよく知っていると「読み易い」かも。が、あれだけヒントがあるのにσ(^-^)も途中まで半信半疑だったし、「事件」は起こらなかったのだろうか?

(念のため詳細はネタバレBOXへ)

なかないで、毒きのこちゃんの芝居は何が起こっても不思議はないと言うか、何かが起こってもしばらくは静観した方が良いかも。(笑)

ネタバレBOX

まずは観劇前夜、団体から「出演を予定していた芝生みどりは体調不良のため降板、代役は作・演出の鳥皮ささみが務める」というメールが来て、ままあることと納得して劇場に赴いた。
劇場前にもその旨の掲示があり、それも当然のことと納得したが、「作品の性質上、公演終了まで内容をSNSなどに漏らさない」旨の誓約書が受付で配られ、終演後に記名・提出すれば「特別許可証」を渡す、というところで何かひっかかる。
「協力感謝の印」的なものならワカるが「許可証」って何?(笑)

続いてのひっかかりは当日パンフレット。記載されている「人物相関図」から推察するに芝生みどりの役を鳥皮ささみ(でもあるところの出演者)が演ずるのは無理、あるいは難しい。

そうこうしていると、出演予定の役者が客のフリをして喪服で客席に座り、これはままある演出ではあるが、怪しさ(笑)は深まる。

そんな疑いが決定的となったのは開演直前の「鳥皮ささみ」による前説。
メールなどで知らせた通り芝生みどりの降板を鳥皮ささみが代演するつもりであったが80分のうち30分しかできなかったのでアフタートークを行うという……。

もしもこれが本当ならば受付時にその旨を告げ、場合によっては「公開ゲネ扱い」にしてカンパ制にするのが一般的では? それを正規の料金を取った上に開演直前に告げるのは不自然……どころか非常識の極み(笑)

ということで、ここで「容疑」は濃厚に。それでもまだ「どこまでホントでどこまでウソ?」という疑問は残ったが、始まった「本編」が従来とは全く異なるタイプなのでほぼ「クロ」と認定。
さらに30分の本編が終わった後に「隣の駅前劇場が上演中ですのでお静かに」と言うが、σ(^-^) が観た初日はまだ駅前劇場は公演がなかったのでようやく「やっぱり全部芝居か、謀ったな!」と。(笑)

その後の「作られたアフタートーク」もブッ跳んだ展開(観客まで巻き込むし!(笑))ではあったが、それが普通に感じられてしまうほどだったので前半のインパクトの強烈さは推して知るべし。

しかし終演後にもシカケがあり、受付時に配られた「誓約書」は提出不要だが「特別許可証」は配布され、それにはあることないこと、酷評など何でもアップして良いとあり、ウソの例(芝生さんの復帰おめでとう、鳥皮さんの代演はさすが、など)まで記されており、最終的に観客まで「共犯者」にしてしまうという、画期的なアイデア。

ホントやったモン勝ちの秘策・奇策、(演劇界全体でも)1回しか使えない(=2度目はおそらくバレる)だろうが、もしかするとシレッとしてまた使うかもと疑ってしまうのがこの団体のオカしさ。(笑)
いや、さらにパワーアップしたワザかも。(期待)

公演情報(の出演者)公表の時からすでに芝居は始まっており、架空の新人女優のツイッターアカウントを作ってツイート/リツイートをして実在感を強め、観客は観終わってもガセネタも含んだ感想ツイートを読んだり自らアップしたりすることで継続し……という「本来の公演期間」の前後も含めた超長尺ものと言えよう。

また、映画化不可能。いや、ほぼそのまま映画にすることはできるだろうが、それではキモの1つは抜け落ちてしまうワケで「演劇でしか表現できない」作品であろう。

で、2013年5月の「ハロー!新宿ちゃん」1編目の「すーぱーうーまんちゃんさん」の発想を大幅グレードアップし、2017年7月(2018年10月再演)の「おれたちにあすはないっすネ」を“座席にいて観ることができる”スタイルに変形させたものとも言えるのではないか。

ちなみに第一報時点のタイトルは「ニューシアターパラダイス」。ある意味まんまじゃん!(決定タイトルは劇中劇(?)である前半部分を指す)

なお、本作のガセ(あるいはネタ)「降板・代役」メールの直前に予約している他公演の真実の「降板・代役」メールが来ていたので騙され易さがアップしたワケだが、逆に今後そういうメールが来る度に「本当か?」と疑ってしまいそうで、そこんとこ、どうしてくれるんだ鳥皮ささみさん!(笑)
オペラ「松風」

オペラ「松風」

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2018/02/16 (金) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★

話が話だけに・・・
姉妹がケルト神話の妖精バンシーとか
引っこ抜いたマンドラゴラのような叫び声が耳に残った・・・・
基本シンプルな舞台での身体表現がメインで
風を表現していた・・かな~の小枝の散らせ方とかはユニ~クでありました
(動画視聴っす)

男装女学院

男装女学院

株式会社ミュディップ

劇場HOPE(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/21 (日)上演中

初日を拝見。「上演時間:約1時間30分(休憩なし)を予定」と書いてあったけど、今日は70分強ぐらいか。

ネタバレBOX

上演を迎えるまでいろいろトラブルがあったらしいことは、関係者のブログ等で分かるが、受付の対応から場内の案内まで、どうも舞台への期待感を高めてくれないというか、こういう内容の舞台(しかも初日)へ誘おうという空気が感じられないのは残念。
ゲゲゲの先生へ

ゲゲゲの先生へ

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2018/10/08 (月) ~ 2018/10/21 (日)上演中

満足度★★★★★

鑑賞日2018/10/08 (月) 14:00

座席1階

作演出の前川知大は、徹底的に水木作品を読み込んだという。舞台はタイトル通り、全編が水木作品へのオマージュであり、とても人間的な妖怪が、いや、とても妖怪的な人間が舞台を駆け回る。
妖怪を恐れるのは、人間の心に自分たちにないものへの怖さとか、後ろめたさがあるからなのだろう。
水木作品がそうであるように、前川の舞台でも妖怪への怖さが笑いで彩られている。それは金にあざといところだったり、いかにも人間らしい浅はかさが笑いの種になっている。出てくる妖怪も現代社会への風刺を存分にまとっていて、このあたりは水木ワールドそのもの。詳しい人なら、この舞台は数倍楽しめる。
豪華な出演者たちも、きっちり期待に応えている。主演の佐々木蔵之介のおとぼけ詐欺師ぶりはさすがだし、白石加代子は妖怪そのものというかぴったりはまっている。松雪泰子はあまり動きがないようにみえて、存在感抜群だ。
とにかく楽しめる。

ネタバレBOX

舞台脇のドラムの音からスタート。ミュージシャンが途中で舞台に参加する場面あり。お見逃しなく。
ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ

ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ

NOS(Natural one style)

新宿シアターモリエール(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/22 (月)上演中

満足度★★★★★

たった今、初日観劇!本当に難しい題材でひとつまちがえば重苦しい展開になる舞台…じゃあなかったんです。とても清々しい気持ちで見終わりました。ウルマンの安藤さんならではの演出がいたるところで感じられて、しっかりと私達に伝えたいメッセージとホンワカした笑いと涙が随所に散りばめられた素敵な舞台でした。いつものウルマンでは絶対やらないだろう(?)貴重な時間を過ごせた気がしました。とは言えちょっとしたBGMやギャグ・呼吸の間がウルマンの香りを撒き散らしてはいましたが。時間が許せば小谷さんが演出する他の公演も観たい!
ウルマンスタンプラリー1つ目ゲットしました。残りの3公演、制覇します!

「メグ The Monster」/「あっちの部屋では」

「メグ The Monster」/「あっちの部屋では」

アナログスイッチ

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2018/10/16 (火) ~ 2018/10/25 (木)上演中

満足度★★★★★

私が拝見したのは「メグ The Monster」の初日です。

不明にして初見でしたが、人気の劇団さん。30代の主宰さんが書かれた脚本は、リアルなコメディにして濃密で、ストーリーの仕掛けも効果的。岩田博之さんのダメ男っぷりが、とってもステキで共感します。

実際の民家を使っての公演は完売・満席でした。なかなか得難いスタイルの観劇体験で、大満足❤

ネタバレBOX

秋本雄基さんは新宿コントレックスやヤリナゲさんで拝見して印象に残っていましたが、岩田さんとの絡みもあって良い感じでした~
愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2018/10/12 (金) ~ 2018/10/21 (日)上演中

予約受付中

満足度★★★★

観てきたの口コミが全員☆5つだったので期待して出かけました。期待に違わず面白かったです。役者の皆さん熱演で歌もアクションもダンスももちろん演技も素晴らしかったです。第1弾を観ていないので解りにくい部分もありましたが,いただいたパンフレットの登場人物相関図を帰りの電車の中で読み納得しました,。

夜を、徘徊。

夜を、徘徊。

ものづくり計画

萬劇場(東京都)

2018/10/10 (水) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★★

演劇サイト・コリッチの招待券プレゼントに当たったので、知人と11日午後に大塚の萬劇場で上演された、ものづくり計画『夜を、徘徊。』公演を観てきた。この団体の公演を観るのは初めてである。

題名から事前に劇の内容が予想しづらいのだが、8月のある日、高校時代の同級生の結婚式に余興を頼まれたOL・榊、専業主婦・小林、パチンコ屋店員・笹良、映画監督・神田の四人が故郷熱海の居酒屋に集まって一夜飲み明かす場面から始まる。そして舞台は高校を卒業からこの日までの回想が始まる。榊は女優業をやっていたが挫折してOLとなり、小林は子供を作らず優雅な夫婦生活を送っていたのが経済的に困るようになり、笹良は結婚せずパパ活をしていたが相手を好きになり振られ、神田は自分の思った映画が作れずプロデューサーや駆け出しアイドルに馬鹿にされながら映画を撮らなければならない現実に直面し・・・という過程を、途中に居酒屋のシーンを挟みながら断片的に次々と主人公を変えたシーンを繋いで構成なさた内容。まぁオムニバス的と言えば言えないこともない作りで、上演時間はおよそ110分。

登場する四人の苦悩、そしてこの四人だけでなく居酒屋の従業員達までも加えた登場人物全員が間接的に繋がっている輪廻的な作りは演劇にありがちな手法で、見所は苦悩する四人の心情をどう演技で表すかという演技上の点と、各人のつながりをどう関係付けるかという脚本的な点。場面がくるくる変わるのだが、それを上手く処理できているかと言えば、まぁ破綻無く見せていたと思う。一つの舞台で居酒屋、会社、パチンコ店、家庭、撮影原画を表さなければならないので、大雑把な作りの大道具も苦心の結果であろうと許せるレベル。居酒屋のシーンは、やや堅苦しさのある四人の生き様描写に対する息抜きシーンとなっている点で、アルバイト従業員(実は姉妹)の店長に対する横柄な態度もこれまた許せるレベル。終わってみれば、110分の舞台、飽きること無く見入ることが出来たのは、さて役者の力なのか脚本・演出の巧さなのか不思議な印象。思うに、余興を頼まれた四人の女性達を演じた役者の演技が十分ではないにしても上手く働いた結果なのだろう。個人的には、OLを演じた田中佳奈子と映画監督を演じた丹由美子の演技が気に入った。作品タイトルは、劇中で居酒屋の店長がつぶやく台詞の一部分なのだが、四人の生き様を徘徊と言えるかどうかは、実は観る側である観客の人生経験の濃淡で感じ方に違いがあるだろう。

この劇団、不思議と気になる。次回公演も観たくなった。

夜を、徘徊。

夜を、徘徊。

ものづくり計画

萬劇場(東京都)

2018/10/10 (水) ~ 2018/10/14 (日)公演終了

満足度★★

鑑賞日2018/10/10 (水) 19:30

価格0円

チケプレありがとうございました。
少し辛い感想になります。

ネタバレBOX

まずセットの作り込みが甘いと思いました。置いてあるものは色あせている、人がハケるところも狭そう...。

そのせいかシーンが変わるとき役者さんのハケ方がとても不自然に感じました。死んだばかりのひとがムクっと立ち上がって消えていく・・。黒幕をめくって中に入っていく演者もいる...。首を切りながらハケていくなんて滑稽過ぎました。
肝心なところは暗転をもっと使ってもよいのではないでしょうか。

また目に入ってくるものが多く、情報が溢れてしまっている印象がありました。あれだけの台詞量があれば手の細かい動きは少し見ているほうは邪魔になります。

出演者も多すぎると思いました。
女性四人が卒業から25歳まで背負ってきたものをじっくり描き、それぞれのキャラクターをもっと色濃く感じさせて欲しかったです。
The Dark City

The Dark City

温泉ドラゴン

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2018/10/15 (月) ~ 2018/10/21 (日)上演中

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/16 (火) 19:30

 昭和23年の「本庄事件」を扱った作品だが、事件そのものは知らなかった。ヤクザが支配する本庄の町で、朝日新聞の記者が元ヤクザの議員に殴られ、立ち上がる…という物語。現在と昭和23年の時間軸が何回も前後し、役者はそれぞれの時期で異なる役割を演じるが、そこをシッカリ演じられるだけの力量の役者が集まっていた。シライ自身は「社会派」と呼ばれることに戸惑いを感じるそうだが、それが見える、家族の物語として出来上がっているのは巧かった。ただ、当時の記者たちが、やたらと「民主主義」を言うのは違和感があったが、それが語れる時代になったことの誇りが出ているからでは、とは、観劇後に話した方の意見で、腑に落ちた。大久保鷹の存在感は見事としか言いようがない。

セイラム

セイラム

sortie

新宿眼科画廊(東京都)

2018/10/12 (金) ~ 2018/10/16 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/10/16 (火)

16日19時開演の回(85分)を拝見。
流石に2回目の観劇だけあって、わかったフリは嫌いなんでしないが、わかったような気にはさせてもらった。
自分の読書経験からすると、中国明代の怪異短編集『剪灯新話(せんとうしんわ)』のエピソードが現代に蘇ったか如き出来事を、傍観者の一人として目撃させられた心持ちで会場を後にした。

ネタバレBOX

妻に先立たれたばかりの、文豪・清田洞爺の自宅。洞爺と阿見(後の田瓶図書館・初代館長)とが盃を重ねるうち、いつしか掴み合いの喧嘩に。すると、何者かが玄関の戸を叩く音。出てみると、そこに立っていたのは、なんと亡くなったはずの洞爺の妻。しかし、両人とも、ごく自然に彼女を迎い入れ、3人で夜を徹しての歓談となった…。

歳月を経て、昭和42年のとある日。魔女に追われているとの謎のコトバを残して、阿比留という若い女性が、和嶋ハルの目の前で、文字通り、姿を消した。
ハルは、自身は阿比留の身辺を、そして、中学教員時代の教え子である平田アイコには、読書サークル「あやめの会」のメンバーの中にいるらしい、魔女の正体を探らせることにした。
すると、阿比留の失踪には、洞爺が生前、大切にしていたらしい「(亡き妻から授かった?)銀の鍵」が関わっていることが判明し…。

以上の経緯を背景に、平田アイコや「あやめの会」のメンバー達の会話や独白で舞台は進行、魔女が誰かも明らかになるのですが、そんなことなぞお構いなく、清田洞爺記念館開設の話がトントン拍子に進んでいき…というところで、ストーリーは唐突に終了を宣言されます。

2度目の観劇で、私自身は、謎解きとか「銀の鍵」とかにはあまりこだわらず、8人の女優さん達のやり取りを味わうことに専念させてもらいましたが…
日常の中に潜む怪異、その怪異すらも忘却の彼方に押し流してしまう時間の経過、といった、その乾いた空気感に、今回もまた当てられてしまったようです。

最後に配役について記しておきます。

平田アイコ(作家志望の家事手伝い。「草苅事件」の平田は彼女の息子?)
…沈ゆうこ(しむ・ゆうこ)さん(淡々と進行に徹する、とっぽい狂言回し役)

名倉ヤギコ(夫の病気療養のため、東京から転居…は口実で、実は「銀の鍵」の行方を追ってきた魔女)
…中村真沙海さん(セーラームーンのような長い髪と妖艶な雰囲気が「あやかし」そのものな強烈な印象)

摩周ウツボ(地場スーパーを展開する、摩周流通の令嬢。熱心な清田洞爺ファン)
…星秀美さん(怪異なぞ入る余地もない「日常社会」を象徴する人物を好演)

阿見エミリ(田瓶図書館・初代館長の、歳の離れた後妻)
…梢栄さん(口説や所作に、時折、「田瓶市」の生みの親である某主宰氏を想起)

蛇穴(さらぎ)タツ(夫が市役所職員の主婦。清田洞爺の霊に憑依される)
…雁瀬有子(かりせ・ゆうこ)さん

矢後ユスリ(市会議員の妻。「宅の主人がぁ!」を連呼する、応援演説風口調には、怪異の入り込む余地なし)
…つついきえさん(素の大山のぶ代さんばりの押しの強いキャラを熱演)

和嶋ハル(学習塾経営。平田アイコの中学時代の恩師。阿見エミリの戦死した兄と知り合い)
…宍戸香那恵さん

鈴木ナオコ(主婦。小学生の息子が湖で水死して以降、大手家電メーカー勤務の夫とは没交渉?)
…菊地奈緒さん(かろうじて抑えていた感情の爆発を熱演)
愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

愚か者。たがらもの【尻軽娘に愛と無関心のブルースを】

獏天

Geki地下Liberty(東京都)

2018/10/12 (金) ~ 2018/10/21 (日)上演中

予約受付中

満足度★★★★★

鑑賞日2018/10/16 (火) 19:00

圧倒する役者陣の熱量、洗練されたダンス、昭和なヤクザと人情が入り混じった
このテイストが最大の魅力。
一二三(にのまえ ふみ)という名前もフルってる警視庁キャリアのキャラが最高!
カラオケボックスが住居兼事務所という設定もいい。
ヘイ&ジューという、エリートコースに背を向けた二人の破天荒な日常が
作品全体を振れ幅の大きいドラマにしていて面白い。
だから事件の落としどころも、非現実的ながら感情的にはすんなり受け入れてしまう。
(後ほど追記します)

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