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フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

劇団 枕返し

小劇場 楽園(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

公演は、話を多重構造にすることによってミステリアスさを、その関心・興味を惹き 観(魅)せるを意識しているよう。物語は主人公 実が5歳から23年後(28歳)の世界へ、しかし途中の過程はほとんど描かれない。時間(過去と現在)の往還と場所(実家と病院)の移動、その組み合わせにフランケンシュタインと地底童子(クラボッコ)を巧みに絡ませ重層的に展開していく。(無難に)辻褄合わせというよりは、勢いで持っていった印象。

フライヤーの絵柄というかデザインが昭和の映画ポスターのようで、おどろおどろした雰囲気を醸し出している。しかし公演は、怪物や妖怪が登場するにも関わらず 奇妙さの中にユーモアを交え楽しんで観ることができる。台詞は科学的な理論や理屈というよりは、こじつけや屁理屈として捉えたほうが物語を楽しめる。勿論 フランケンシュタインの物語そのものの体裁(書簡体形式)などを挿入していることは分かる。外見のビジュアルーメイクや衣裳などは、劇団枕返しらしい特長で好感。詳しく あらすじ などは書ず、どの公演もそうだが特にこの公演は一見に如かず。
(上演時間2時間弱 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、中央の柱を現世と来世の境界、実家の内/外といった結界(多くの封印紙)に見立て面白い。中央に長方体、奥に直方体とその横に雑多な物が載った飾り棚。全体的に薄暗く不穏な雰囲気を漂わす。

実(5歳)は、クラボッコと かくれんぼ をして遊んでいる。そして28歳になった実は父が亡くなり実家に戻ってきた。それから奇妙な出来事が次々と起こり、虚実が綯交ぜになり意識が混乱するばかり。意識が混濁した世界では、いろんな人はもちろん、怪物や妖怪も自然に存在している。フランケンシュタインの物語や座敷童の伝承などを巧みに散りばめ、不思議な世界観を築いていく。奇妙なものたちを日常の延長として描くことによって、幅広い意味での共存共栄といった問題意識を感じる。

実の記憶はツギハギだらけ、その意識とフランケンシュタインの外見を重ねる奇知。どうしてという謎の解明こそが、実の現状を知る術(すべ)。一見 難解という現象だが、今 表れている事象こそが実の無意識下の幻視/幻聴だ。
次回公演も楽しみにしております。
パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
劇団化15周年の集大成として満を持しての上演。未見の作品で 仮チラシを手にしてから待ち望んでいた公演をやっと観ることが出来た。1970年代の横浜を舞台にした群像劇。そこにあるパール食堂を中心に 市井の人々を優しく見守るように綴った珠玉作。冒頭 全ての人物が舞台に上がることによって、この街が主人公と言っているよう。舞台美術がすばらしく、下手が変形遠近法を用いたようで、歴史の刻みと当時の世相が浮かび上がる。夏から秋にかけての物語、その季節の花である「芙蓉(フヨウ)」の響きが物悲しく聞こえる。

チラシにある「私は今日、死にました。この道、あの空。錆びた色のゴミバケツ」は、名もなき人々、特に女性 それも母に焦点を当てている。名も「無き」であり「泣き」そして「亡き」である。そこには戦後の影が色濃く投影されている。少しネタバレするが、白塗り娼婦ーハマのメリーさんーを連想させるMという女性が登場する。「GIベイビーを生み育てた無数の名も無き母たちの幻影を彼女に重ね、戦後の横浜を描く 傑作戯曲」の紹介文は誇張ではない。まさに鎮魂の祈り、人間賛歌を高らかに謳った作品。見応え十分。
(上演時間2時間 休憩なし)

ダスティ・ジョーのシュバルガ探検

ダスティ・ジョーのシュバルガ探検

劇団 気晴暮らし

表現者工房(大阪府)

2026/07/19 (日) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

お客がまだ来て無い→5分遅れ と 100分予定の120分超えは… どうなんだろ〜
内容はしかり 面白かった
アドベンチャー感と思想感が絶妙に絡み合ながら話は進む
カオス系だけに演技は安定感有
時間を気にしなければ、楽しめます

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

劇団 枕返し

小劇場 楽園(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

真ん中にでかい柱があって観にくい劇場!
色々な要素がてんこ盛りだけど、最後に上手くまとめてる。
スタッフ細胞は笑った!

細かい処がいくつか気になった。
父親の日記が1と2では開き方が逆。
脚を怪我した警官の松葉杖が痛めた脚をカバーしてない、等々

帆を掲げて~音楽と朗読で文学の海を漂う2026

帆を掲げて~音楽と朗読で文学の海を漂う2026

gusuto de piro

MUSICASA(東京都)

2026/07/18 (土) ~ 2026/07/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨今流行り?の朗読劇ではなく「朗読」でした。松浦このみさんお1人での約100分。そして音楽と音響と照明で表される世界は素晴らしかったです。思わず自分の肩に触ってしまいそうになったのは私だけ?川端康成がこんな小説を書いていたことも驚きでした。読んでみようと思います。

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても良かったです。
上質で本物の舞台でした。

学生チケットもあり、高校生?くらいの若い子達もいたけど、どんな風に感じたのかな…世代によっても色々感じ取ることが違うのだろうなと思いました。

ネタバレBOX

私が70年代の生まれで、それぞれ敗戦後に片親が苦労して育てた父と母の子なので、同じような話…本当は疎開時産まれた叔母がいたらしいとか、肌が黒くて差別されているこの世代の知人とか…同じようなことがあちらこちらであって、みんな必死で生きていたのだろうなぁと思いながら観ました。
特に横浜なので、架空の話ではなく、現実にそこかしこにあっただろうことを時間と空間を超えて、実際に体験する感覚でした。

客席に入ってすぐ丁寧な舞台装置、照明、音響とともにすぐ横浜の港町に引き込まれ、役者さんもその時代を生きていて、観る側も時空を超えた人々の生き様を共有出来る、素晴らしい舞台でした。

あと、先月愛猫が虹の橋を渡りまして、そろそろ草木になって生まれ変わる頃だよなぁと思っていたので、初っ端から泣かされました。

今度横浜に行ったときは、外国人墓地とかも、間違いなくこの舞台のことを思い出しそうです。
パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

青⭐︎組/吉田小夏が貫いて来た世界観、感性が(恐らく私が観た10年前以上に)作品として結実した舞台であった。それは言ってしまえば、私めの目に「甘い」と映りがちであった青組の人間観、社会観の決して甘くない背景が舞台の細部に息付かせていた、という事である。配役、俳優力と演出の力量の深化は当然、時を重ねた事による人間洞察力も反映されている事であろうし正に寿ぐに相応しい劇団化15周年、と思わせる。
印象的なディテールをまた時間を見つけて書いてみたい。

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

劇団 枕返し

小劇場 楽園(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

コメディやシリアスな部分、様々な要素が盛り込まれ観応えがありました。
それぞれのキャラクターが魅力的で、特にフランケンシュタインの再現度(?)が印象的で、時折感じる淋しそうな目が刺さりました。
不思議な世界を堪能できる舞台、面白かったです!

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めて青⭐︎組を観劇させていただきました。
始まりから海を思わせる演出にワクワクします。そこの街で生き、そして生活を営む人達の生き様を丁寧に描かれています。
それぞれが色んな悩みなどに直面しながらも、頑張っている姿に、私の鬱々とした気分も晴れ
少し頑張ろうと前向きな気分になりました。
群像劇、私も横浜の港の一員のような気分でとても良かったです。

藤川さんの演技とても良かったです!!!!!

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

劇団 枕返し

小劇場 楽園(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

おどろおどろしいタイトルと昭和感満載のポスターから、フランケンシュタインとクラボッコのドロドロな怪物バトルが始まるのかと思いきや……良い意味で裏切られっぱなしの110分でした!
クスッと笑えるテンポの良いコメディ要素が満載で、鍛え上げられた肉体のふんどし姿は圧巻でした笑。
さらにはまさかの胸キュン(!?)な恋愛要素まで盛り込まれているという怒涛の展開。このジャンルレスで何でもありなエネルギーこそ、まさに「ザ・下北沢の演劇」という感じでワクワクしました!
役者さんたちの熱量も凄くて、劇場の濃密な空気感の中でどっぷりその世界観に浸ることができました。

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

良作、佳作という言葉が相応しい良くできた作品。

群像劇とはこういうものだ、と教えられた気がします。

ネタバレBOX

寿町辺りかなと予想をしていたけど、伊勢佐木町のあたりがモデルだそうです。
フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

フランケンシュタイン対地底童子(クラボッコ)

劇団 枕返し

小劇場 楽園(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/07/19 (日) 18:00

ストーリー凄く面白かったです!演出も楽しめました!

ナイト・メアⅡ 

ナイト・メアⅡ 

Project To Do

萬劇場(東京都)

2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

木曜ソワレと日曜ソワレを観劇。

前作を観ていなかったので話を理解できるか少し心配ありましたが、結果としてはだいたい大丈夫。前作未見でも分かるように会話に工夫がされていたのだと思います。

序盤でキャラと文字映像による役名の紹介の時間が。普通の舞台では役者名と役名の両方出すと思いますが、役名だけ。この発想は無かったですが、頭に入りやすくて良かったです。短い時間で読める字は限られてますものね。

光で客席の目を眩ませることで、影役が急に現れる演出がお見事でした。ここまでキレイにきまったのは見たことないかも。

ネタバレBOX

殺陣が9割くらいあったんじゃないかと思うくらい、とにかく多くて迫力満点でした。はっきりと「殺陣アクション・エンターテイメント」と謳っていることからも分かるとおり、最大の魅力がそれで間違いありません。

日替わりゲストを除いて27人。うち13人とアンサンブル7人計20人が本格的な殺陣を。これだけ多いと人によっては出番が少ないかと思いきや、実際はそんなことなく、皆さんに見せ場がたくさんあったという印象です。

拝見したことある役者さんはたくさん。今回は五十嵐かいとさんが殺陣をすると聞いていたので注目していました。演目数で10本くらい拝見してますが、殺陣は記憶が無かったので。大人数なので出番はそれほど多くないという予想でしたが、いい意味で裏切られました。かっこよかったです。

淡野さんの灰崎が前作の主役だったのかな。はっきりは分かりませんが、そんな印象を受けました。

天城という人は前作に出てきたのかな。一条にとって恩人だけど「お前はもう必要ない」と言われた。しかしそんなこと言う人ではない。眠って一年になる、と。次作で展開がありそうですね、期待します。
朗読劇『紫苑のもみじ』

朗読劇『紫苑のもみじ』

AOI Pro. サンライズプロモーション東京

日本青年館ホール(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/19 (日)公演終了

実演鑑賞

「他界した大切な人の声が聞こえる」というSF要素を取り入れた朗読劇。人気声優を多く起用した座組なので、声を重視した物語性も理解できます。それに加えて、生演奏を取り入れたり、映像演出を多用したりと、声で魅せることから更に一歩、二歩進んだ創作を目指しているように感じられました。登場人物たちも、それぞれの関係性や背景を丁寧に描いており、細部にも感情移入できる物語に仕上がっていました。

ネタバレBOX

人間関係を丁寧に描いているため、ラストに近い終盤のシーンではすすり泣く声が客席のあちこちで聞こえました。カーテンコールの拍手も熱がこもっており、出演者たちの挨拶にも実直な声が多く、終演後に会場を後にする観客たちの満足気な表情も印象的でした。なんというか、舞台上演を心から楽しんだ観客と出演者たちの、爽やかな熱が心地よく、「今日はいいものを体験できた」と思いました。
喫茶ポローニア

喫茶ポローニア

こぬかーめ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

劇団初見。いや~これは終わってみれば納得なのだが、個人的には中盤の冗長さにはちょっとどうかと。

パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

2011年の初演から2度の観劇。当時の記憶を思い出しながら観ていましたが、やはり見事な群像劇ですね。刺さります。

ファーム・ホール

ファーム・ホール

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2026/06/15 (月) ~ 2026/06/30 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

昔の吹き替え海外ドラマを観ているような感覚。
こういう翻訳物における俳優陣の濃厚な演技は人によって好き嫌いはあるかもしれないけど、自分は好きですね

喫茶ポローニア

喫茶ポローニア

こぬかーめ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ミステリアスなストーリーと初々しい演技が妙にマッチしていましたね。また、再現リピートの表現手法が秀悦。お初の劇団、劇場でしたが、心地良かったです。

あきらめて明日

あきらめて明日

青春事情

新宿眼科画廊(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/21 (火)上演中

予約受付中

実演鑑賞

満足度★★★★★

 タイゼツベシミル! 華5つ☆。前説から凄い。この劇団の力を見せつける。尺は80分。

ネタバレBOX


 板を挟んで鰻の寝床の両サイドが客席。床の色と対照的な白い箱馬が適当な間隔を開け9~10個ほど置かれている。ファーストシーンに登場するのは20歳くらいの息子とその父。父は息子の寝坊を詰るが、“あんたにそんなこと言えた義理か?” という態度を取る息子、グレて問題行動を取っているというより、父が迷惑を掛けてきたことに対する反発のような感じである。あれやこれや細々と息子を心配する父に対しバイト先で人出が足りない為あてにされている息子にとっては兎に角バイト先に迷惑を掛けられないという事情がある。実際バイト先ではバイトの女子大生が、ゼミが忙しいだの何だので年中、シフトを変わって暮れだの急な休みを取って自分のシフト以外の仕事を引き受けさせられる。或いは遅刻で迷惑を掛けられる等の事態が発生してクタクタにされていたのである。彼のバイト先はコンビニ、従業員は店長、彼、女子大世の3名。店長は年中夜間も人出不足で勤務せざるを得ず単に精神のみならず殆ど肉体的にも限界状態だ。こんな状況の中、奇妙な女性が現れた。彼女は棚からパンを2つ取り、これを食べようとしていた。店長が気付いて「買っても居ない物を食べてしまっては万引きだ」と注意するが、彼女は「私はこれを食べないと死ぬ」と主張、然し店長は万引きを認める訳に行かない為押し問答、そこへ若者が来る、日本語が分かるようだし仕事をして貰えば万引きしなくてもバイト代でペイできるとあって、彼女はこのコンビニで働くこととなった。然し彼女が述べるディスクールは論理的に正しいものの、余りに正当で本質的即ち哲学的なので日常生活で用いられる対話表現としては難があった。無論、これには尤もな理由があった。彼女は宇宙人だった。
 一方父の霊は息子の前に何度も現れ父が自死するに至った経緯、その事情にある男が相談役として関与していたことが分かって来る。息子は父に上手いことを言って金を巻き上げ遂には己が利益の為に自死に迄追いやったこの男を追求したいと願った。そんな折、バイト先の女子大生が見て貰っていた占い師に、自分も占われることとなった。この占い師、可成り当たると評判で彼ら以外にも偶々見て貰った女性が居た。彼女は自分の彼の件で訪れていたのである。ある日息子がシフトに入ろうとするとカウンタ上に宅配便が置かれており、何気なく依頼人の名を見た息子は父の手帳に書かれた相談者と苗字が同じことに気付き記されていた依頼人の住いを訪ねた。チャイムに応えて出てきたのは若い女性であった。怪訝な表情で息子の訪問に対する彼女に、息子は彼女の彼が息子のバイト先に宅配便を頼みに来、住所を宅配物の住所欄に書き込んでいたこと、父が世話になった人物と同じ苗字であったためその住いを訊ねた結果であったことを説明して誤解を解いた。彼女自身が体調の異変から病院で診察を受け妊娠していることを初めて知ったが、同棲相手が一体何を生業としているかについて一切を知らされていなかったことに懸念を持っていた彼女は彼との直接対決に及んだ。
 一方この不思議な同棲カップルの子の誕生に連なる本質的な命の命脈問題を梃子に、様々な縁が日本のコンビニで働く人々と宇宙人とを繋ぎ日常のちまちました生活に宇宙の壮大な時空を繋げることで観客の知の領域、想像力の広がりを検見してでもいるかのような展開を見せる。日本人の悪習である余りにちまちまとしたことにかまけて自らの知的想像の時空迄狭める傾向に対する極めてラディカルな視座を提示する傑作だ。
パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2026/07/17 (金) ~ 2026/07/20 (月)上演中

実演鑑賞

冒頭数分ほどのシーンで、物語の舞台となる街に住む人々が次々と登場し、「これから群像劇が始まるぞ…!」という期待感・高揚感が一気に高まります。と同時に、この作品の主役は「街そのもの」というメッセージが発せられているような気がして、僕の中で、この作品との向き合い方がしっかり定まりました。僕固有の捉え方かもしれませんが、今作における冒頭数分は、とても意味深いものでした。

初演から15年の月日が流れて、今もなお同じ役を担い、青☆組作品をしっかり支える劇団員の藤川さん、福寿さんが、とても頼もしい存在に見えました。そして、同じく劇団員の大西さんが演じられた、一人息子と暮らすシングルマザーの役が、全体の世界観を支える重要なキャラになっており、この大西さんも素晴らしかった。土屋さん、箕輪さんも、それぞれ鍵となるキャラを好演していて、今回が劇団化15周年記念公演ということもあり、劇団の総合力・団結力を一層感じられる上演でした。

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