
わが友ヒットラー
シアターオルト Theatre Ort
駅前劇場(東京都)
2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★
観てしまった
原作とはかなりイメージが違ってましたが、観た人の思想や立場からそれぞれの感想はちがってくると思う。
ステージがお客様にかこまれているというてんで、自分自身も歴史の目撃者になった感じ。
観てはいけないものを観たような…
でも、もう一度観たいと思う舞台でした。

最終電車
東京ハイビーム
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/03/26 (火) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

『うぶな雲は空で迷う』
MONO
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★
一時間半の旅
前作「少しはみ出て殴られた」と同じワンシチュエーション。
揉め揉めの会話劇なところも変わらず。面白い。
途中からオチが読めていたが、ああするしかないよな〜
アフタートークのゲストは猫のホテル千葉雅子さん。
普段から謝ってばかりの千葉さんの裏面、劇団員が辞めるときの引き止め方は恋愛観と似ている、土田さんとの曲がり角での出会い、6月の二人芝居へと続く…
MONO次回作は来年のこの時期。
また伺います。

アホとロマンの皮袋
ソウルプレイングファクトリー
テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)
2012/12/21 (金) ~ 2012/12/22 (土)公演終了

国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~
アロッタファジャイナ
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★
範囲が広い
事前情報からてっきり休憩ありの3時間だと認識していましたので、一気にお終いまで行ったのには驚きました。結局休憩なしの3時間10分でした。

ゼガヒデモ
Guesspell Project
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★
若いカップルはコレを観に走れ
いやー、映画もいいけどデートなら
こういうお芝居もかなりアリかと。
あと下手側の場内整理の女性が
サービスが秀逸でため息が出ました。
普段は何屋さんなんだろう?
コント部分も有るため都合上書きにくいのですが、
詳しくはネタバレでお願いしますm(__)m

アイ・ハヴ・ア・ドリーム ご来場ありがとうございました♪
ミュージカル座
六行会ホール(東京都)
2013/03/26 (火) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
歌も物語もパワフルで
見応えがありました。 個人的には初めての本格的なミュージカル、エンタメ・ショーを楽しみたい時には、直球勝負のこんな舞台がいいなと思います。

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
『あの記憶の記録』:素晴らしい脚本
今日、歴史の問題を、これだけの批評性を持ち、これだけの力量で書けるなんて、、、驚きです。
そして、演技・演出も素晴らしかった。

ハルメリ2013
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
座・高円寺1(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
ブラックPOP
新人戯曲賞の再演、コリッチでの評価も良いので観劇しました。劇場に入って舞台セットに驚きワクワクし期待大。内容は想像していたものと違いましたが終始飽きずに観ることができました。西山水木さんが唯一のベテラン?の中とても素晴らしかったです。唯一、演出の方は初めて観る方でしたが若者の動かし方が古くて(クラブのシーンとか)そこが気になりました。しかし十二分に満足できました。

ハルメリ2013
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
座・高円寺1(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
現代の状況と向き合う意志
現代の、特に若者の一部に特徴的に存在する心理状況を見事に捉え、デフォルメを加えることで、ドラマに仕上げている。
この時代と向き合おうとするその意志が素晴らしかった。
演出もとっても現代的で面白い。

マシーン日記
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2013/03/14 (木) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

生憎(あいにく) ―それはただひとつの合図―
オフィスコットーネ
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題646(13-071)
19:00の回(雨~曇)。18:40会場着、受付(全席指定)、入場。最前列はミニ椅子、2-3列目はパイプ椅子でここまで平地、4列目からひな壇。演出に「てがみ座」の作品を手掛けていらっしゃる扇田さん、それにオノマリコさんの作品(STとCOREDO)などでみている斉藤さん、「空っぽの騎士」の間瀬さんが出演していらっしゃるのでみにきました。
薄暗い舞台、工事現場で使うような鉄パイプが30本くらいでしょうか組まれ、牢獄のような異様さをみせています。デスク、ベッド、テーブルに椅子。下手に薄汚れた時計、上手は絵、真ん中には高い位置にミニブランコ?...19:00前説、19:03開演~20:43終演。広い舞台に役者さんが8名、照明が絞られ、上手からゆっくり登場..ここで相当なゾクゾク感。カフカ「審判」は読んだことがなく、劇中のカフカの「言葉」も知りませんが、照明、BGMの使い方、役者さんの立ち位置に寸分の狂いはなく、すべてのことがひとつひとつの動きやセリフとして結晶化しているようでした。
悲劇、破滅以外のなにものも認めないような舞台の空気。一度も陽が当たったことがないような冷え冷えとした空間、殺したのかそうではなかったのか、渾沌、澱んだ関係、生命...
次回作は長田さんの「凪の樹海」こちらも楽しみ。箱田さんがいらしたのでご挨拶。

『うぶな雲は空で迷う』
MONO
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
キュートな窃盗団
チラシをみても何を見ても、「ダンディーなSF会話劇」とあった。
だから、今回、MONOはダンディーを目指すのか、と思って期待しながら劇場に向かった。
でも、実際、あれはダンディーだったのだろうか???
5人の窃盗団が、船の中で繰り広げる失敗→言い訳の繰り返し。
あっという間に時間は過ぎ、期待したことは自分の元に訪れることはない。
ある種の絶望さえ感じてしまうけど、その様子が滑稽で、それを演じるMONOの皆さんがとてもキュートでした。
それぞれのキャラクターが持つ魅力と役者さんの演技力の素晴らしさ、見事なチームワークによって生まれる会話のズレが面白かったです。
前回の「少しはみ出て殴られた」に見られる、バイオレンスな部分や目を背けたくなるような部分はなくて、むしろ笑えるんだけど、胸にズシッとくる台詞が散りばめられていて、さすが土田さんだなぁ・・・と感心しました。
ここ数日、複数のストーリーが絡み合ったお芝居を見ていただけに、1つの芝居を落ち着いて見ることができ、充実感を感じた。

デカメロン21~或いは、男性の好きなスポーツ外伝~
ナイロン100℃
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
きらびやかなお芝居
性にまつわるストーリーがいくつも繰り広げられ、その1つ1つに濃密なエロスを感じた。
初めて見るナイロン100℃は、煌びやかで「派手!」という印象だった。
結局は、つまるところ「エロ」だよ!と言われているような気もしたが、何か生きるってものすごいパワーが必要で、そのパワーを見せてもらったようなそんなお芝居でした。

キャッチャーインザ闇
悪い芝居
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/26 (火)公演終了
満足度★★★
突き抜けた先には?
若い感性が溢れるお芝居という印象の強いものだと思いました。
テーマが「闇」で、3つのストーリーが時には絡み合い、時には並行してすすめられていく中、自分たちが今進んでいる道(人生?)の先には一体何が見えるのか、私は何を目指しているのか、そんなことをふと考えました。
今回、突き抜けた先に見えるものを3つのストーリー、それぞれにあるわけだけど、個人的には陸上選手のお話が一番胸に落ちたような気がしました。

生憎(あいにく) ―それはただひとつの合図―
オフィスコットーネ
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
みた
台本を大森寿美男が書いたというのに惹かれて観に行った。映像作品から受けてきた印象とは随分違っていて、ミステリーと言えばいいのか家族の悲劇と言えばいいのか。でも期待外れかと言うと全くそんなことはなくて、何度か、胸をきつく掴まれてしまった。ここで感動してくれという押し付けがましさは薄くて、逆に突き放されるような感覚もある。
私は役者の半分以上を知らなかったけれども、皆さんいい眼差しと気迫だった。観てよかったし、台本そのものも読みたくなった。

【33ステージ無事終了!】「アフター・トーク 天&地」「とーく・おぶ・ざ・でっど 刻」【大感謝!】
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

大新人
ENBUゼミナール
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/03/26 (火) ~ 2013/03/27 (水)公演終了
満足度★★★
卒業してからが大変なのよ
奥山さんらしい血のつながりの物語だった(家族の物語とはちょっと違う)。
卒業するゼミ生を意識して書かれたと思われる戯曲であったが、「ろりえ」の舞台ような爆発力がなかったのが残念でした。奥山戯曲にゼミ生の若さが掛け合わされば、もっとすごいものができたと思うんだけどなあ。

今、出来る、精一杯。
月刊「根本宗子」
駅前劇場(東京都)
2013/03/06 (水) ~ 2013/03/12 (火)公演終了
満足度★★★
評価が高いのは納得できる
割り引きを実施するくらい特に女性に観てもらいたいという想いは伝わったし、共感する女性も少なくないに違いない。だが、作者が同年代女性に向けたエールは面倒くさいことを十分に経てきた中年男にはあまり響かない。今回の出演者を見てダンスシーンはまちがいなくあるだろうと思っていたらそれはなく(肩透かしをくらった感じ)がっつりストレートプレイで挑んできたことに作者の演劇への滾る熱意を感じた。また観ようと思う。

赤毛のアン
劇団四季
自由劇場(東京都)
2012/09/15 (土) ~ 2012/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
名作『赤毛のアン』を観た。
浅利慶太は,若いときから「演劇の問題など何もない!」「当たるか,当たらぬかだけだ!」と豪語していた。劇団四季のミュージカルは,ブロードウェイで大ヒットしたものをリメイクして,NYまでいけない人の欲求を満たしている。今も,東宝は東宝で,ミスサイゴンをやっている。こちらもすごい。
ミスサイゴンは,オペラの蝶々夫人とどこか似ている。アメリカ人が,兵役でアジアに来て,恋仲になるが,本気にはならず捨てる。そして,母国アメリカに戻って,正妻を得るが,このことにヒロインはショックを受ける。アジアの人間は,なんかバカにされているという感じもしないでない。(でも観たい!)
浅利慶太は,「僕らの生は無目的だ!」「人間にあらゆる先験的な価値などない!」などと言う。かっこいい!スタニラフスキー・システムを目の敵にするが,これは,少しずれたものだったと言われる。浅利慶太は,劇団四季のストレートプレイの劇場を,「自由劇場」と名付ける。
浅利慶太は,哲学者で,サルトルの実存主義とか,カミュの不条理哲学にくわしい。パンフレットを作ると,父浅利鶴雄の『築地小劇場』と似ていた。彼は,自分のまわりに知的コミュニティを形成することを得意とした。1933年に生まれた浅利は,1954年に姉の自殺を経験している。
劇団四季は,1953年に慶応の仲間でたちあげた。メンバーには,日下武史もいる。当時の,気分としては,演劇活動が,過去の反ナチ,反軍国主義ばかりじゃ,それは,逃避と同じじゃないか!ということだった。
劇団四季の歴史的大ヒットは,『キャッツ』だ。左翼活動とは,距離をおくようになる浅利慶太であるが,国家権力,それと歩調をあわせる連中を嫌う。心の中で,政治的には革新をひめてもいる。
1960年前半までは,日本のミュージカルは,東宝一極だった。そして,そこは,スター中心であった。当時の劇団四季にいて,今は,東宝に移ったのは,鹿賀丈史・市村正親である。東宝は,その後,『レ・ミゼラブル』『屋根の上のヴァイオリン弾き』がある。 商業主義であるから,劇団四季やら,宝塚を嫌う意見もあるが,芸術に値する俳優養成やら,研修がほかにあったか,というと何も言えない。
今日の,日本演劇界は,哲学がない。演劇表現の確立に失敗している。知的コミュニティもあいまい,演劇人を職業的に自立させることにも挫折している。となると,市場原理では断念して,公的助成はないものか,ということになる。
浅利慶太は,助成金無用でやっていこうとした。そこに哲学があった。つまり,『キャッツ』は,T.S.エリオット原作であるし,『美女と野獣』は,ジャン・コクトー映画化のものである。
娯楽のために,劇場に足を運ぶ人間には,哲学などどうでもいい。たとえば,ベケットの『ゴドーを待ちながら』が,よほどの人気二俳優でもない限り上演で人は集まらない。市場で通じる演劇をめざすことは,浅利の真意とは遠い。
参照文献:戦う演劇人(管孝行)
劇団四季の自由劇場で,児童文学の名作『赤毛のアン』を観た。
物語の最初は,「男の子と間違えて女の子を引き取った夫婦の話」だ。赤毛で,そばかすのアンは,マシューに気にいられる。そのマシューは,アンとほんの少しの時間を過ごした思い出とともに,病死してしまう。マシューには,アンにあった粗雑な部分も愛すべきメリットに見えたにちがいない。それまで,ひとなみの愛情を注がれたことなどない孤児であったアンが,少しずつ暖かい世界で健康な少女に育っていくさまが楽しく描かれている。子どもむきの作品にはちがいないが,スーパー明るい『赤毛のアン』に,すべての者が救われる。これも又,良い作品。