国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~ 公演情報 アロッタファジャイナ「国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    範囲が広い
    事前情報からてっきり休憩ありの3時間だと認識していましたので、一気にお終いまで行ったのには驚きました。結局休憩なしの3時間10分でした。

    ネタバレBOX

    桓武天皇の皇子の頃から、彼の亡き後彼の子息が天皇になって薬子の乱が起き、また別の子息が嵯峨天皇になった頃までを描いた大河ドラマ。桓武天皇が天皇になれた経緯、最澄が僧を志すきっかけや桓武天皇との関わり合い、結果的に蝦夷征伐になってしまった蝦夷との関係、天才的空海の出現、そして最後、最澄の念願だった新しい戒壇が死後認められ、そして鎌倉仏教に繋がっていくというところまででした。

    歴史アイドルというだけあってとても可愛い小日向えりさんの解説で進行しましたが、歴史を追っかけているという感じがしました。

    澄んだ心の最澄を描こうとして、その背景を、関係した人々を、そうしたらこんな事件があったなどとどんどん話が膨らんでいって、何かを省略すると歴史ファンからツッコミが入るかもしれませんし、結局こうならざるを得なかったのかと思いました。しかし、こうした中では堕落した奈良仏教を立て直したという歴史的事実は説明できても、人間の苦悩故の仏教のあり方を描くのは大変だなと思いました。

    実際はどうだっか知りませんが、まじないの嫌いな桓武天皇という設定には好感が持てました。医者と僧侶は違うなど、祈祷で病気が平癒することなどあり得ないと認識しつつ、また人が救われるまじないなどあり得ないことが分かっていながら、そういうものを求めてしまう人間の弱さが表現できていたことも良かったと思いました。

    本公演終了後すぐ名古屋に向かわれるという本仮屋リイナさんなど話題性はありますが、年配の方の演技は申し訳ないのですがちょっと棒立ちっぽく見えてしまいました。

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    2013/03/28 01:15

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