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遠慮がちな殺人鬼

遠慮がちな殺人鬼

企画演劇集団ボクラ団義

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

満足度★★★★

どこまで行くのか。
昼夜2公演連続で観ました。
全体の流れや感想は、先に書かれてるお二人とほぼ同じなので、あまり詳しくは言及しません。

思うに、最近のボクラ団義はひとつの作品ごとにひとつのジャンルを制圧しにいっているのではないかと。山登りに喩えると、世界の七大陸最高峰登頂記録みたいなの。今3つか4つ制覇した感じ。これ7つ全部(いや7つかどうか知らんけど)登頂しちゃったら、今度はどこに連れていかれちゃうんだろう。意外に高尾山あたり攻めたりすんのか?

もうひとつ。
これ、どれくらいの割合の人が一回で物語の全貌を理解できるんでしょ?
会話のおもしろさや、感動的なエピソードが部品として小出しにされてくる中で、観客はそれを拾い集めて頭の中で組み立てる作業が必要になるタイプの作品です。このパズルのピースがあるとき脳内でバチーンと組み上がると、全容の理解+感動で「うーわーーーーー!!!!!」と立ち上がって叫びそうになってしまう瞬間が訪れるのですが、これは前作「忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆」のときと同様、二回目に観たときでした。
みんな一回でバチーンとくるの?
それともみんな二回も三回も観てるの?

あまり先鋭化して観客を選ぶような方向へ進まないといいなぁ。

ネタバレBOX

誰も悪くないということ。
納得できなくても、受け容れるしかない現実。

こういったことじゃないでしょうか。今回のまとめ。
旅猫リポート

旅猫リポート

スカイロケット

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

当日券 3時間30分待ちの価値有り
先ず、良かった。これは良かった。
当日券狙いで行って本当に良かった。

有川浩先生の作品は好きで基本読んでいます。
自衛官の話のイメージが強いので、これを芝居にするのかーどうなんだろうな、と思ってたりしました。
動物一杯出てくるし。

ネタバレBOX

清々しいくらい装飾も何もなく猫(その他動物も)が人間の姿をしていたのが面白かった。
なのであんまり猫に見えていなかったりはしたのですが(笑)
猫と言うより、ナナと言うそういう生き物がいたんだなと。

原作を先に読んでいたからだと思うのですが、もうかなり序盤から涙が出てボロボロでした。
何度我慢して息を止めた事か。。
てか、会場中からすすり泣きが聞こえて、空間にも持ってかれますよね。
スカイロケットの方々も同じ様な事を言っていましたが、芝居をやる意味がそこにはある。
周りを無視して号泣したい衝動に駆られたりもしましたがっ。

今回舞台化されて、原作の方が良かった表現、舞台の方が良かった表現、両方あったなと思っていましたが、サトルが毎回握手する場面のインパクトが良い。
ここは明らかに芝居にして良かった。

この作品に限った事ではないのですが、有川先生の作品は「血の繋がりだけの関係」をやんわりとそれでいて毅然と否定している部分が好きです。
ちょっと救われた気になるという。
この解釈であってるか不安にもなるんですけどね!

パンフレットに書き下ろしの後日談?が入っています。
これは買わねば。。多分超売れてますよね、これ。
まだ読んでいないので楽しみです。

有川先生原作のスカイロケット、これ定期的にあったら凄い事だと思います。
次も期待。
次はキャパも公演日数も倍以上あっていいと思う。
いや、あって欲しいです!
つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

劇団宇宙キャンパス

吉祥寺シアター(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました
作品の内容も面白く、共感出来るところもあって充分に楽しめました!
別チームも同じ作品でどう違うのか興味深いので観てみたいと思いました。

昭和100年

昭和100年

劇団暇だけどステキ

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/03/29 (金) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

精一杯生きていたから
子供の頃と記憶をたどり今の自分を見つめる 迷いを消していく 精一杯生きてきた結果 過去に戻っても同じ選択をする それは精一杯生きていたから、 面白い物語でした。

ネタバレBOX

劇場に入って、目に付く舞台 セットがすごい、 青い光 白い塔 生命力 白く静かに立っている 日に幾度も染められて その名は太陽の塔 両手を広げて、 空飛ぶ?飛ばない 飛ぶよ 絶対 飛ぶ!! その絵頂戴。 // 私はこれで会社を・・・ ケンタッキー・・ のこさず・・・ 茹で卵が大好き(物まね) 田中真紀子 土井たか子   同窓会の手紙 “こんにちわ こんにちわ 世界の国から・・・” ロックバージョン 西原希蓉美さんが歌う。// オープニング映像 太陽の塔に足が出て歩きだします。

同窓会 カンパーイ シャンシャインズ VTR ライブの映像 1本たらんん 西原さん 飲んでいる。 野沢太郎 白鳥かハックチョン・・・・ 女の子 が映ってる もう一度観る 再生 いない スロー再生 いない スロー映像を手前下で演技 ストップ 足をあげた所で止める ウッ ウッ ウェ ・・・ TV観ながら ムリなお題 物まね 掛布 カレー ボクシング ヒジョーに辛い 、ヒジョーに痛い  面白いです。  原君大丈夫? 女子高生と話してる。// あの人 いないから せいせいする 嫌い 父なのに “ひろき” ママ大阪へいこ。 太陽の塔 人生やり直せる? 精一杯生きていない~そう思う。 精一杯ならやり直しても変わらない。 俺たちが生まれた時にできた 太陽の塔 塔の中 揺れた? 出口を探そう 選べない あの時東京へ 公平と太郎は、 原の初恋 メーテル 鉄郎999 
苦労かけてない 原 頑張れ (あき)何よそれ 町田いつから待っていた 先生の話を聞かせて 好きな人がいた ふられた 春の木漏れ日の中で 教師と生徒の恋 //  町田 私町田じゃない 学校 原が遅れてくる 自分に頑張れ 原君今のアキが話す たけし:これ以上苦労かけたくない 原たのむ // 羨ましいだろ 女子高生はらませて メーテル止める 喧嘩はやめて 投げ飛ばされ ばったん ばったん 冥王星 コリン星 メートル 分 g どっちが良い メーテルは、メートル メーテルの説教が続く 後はあなたの選択よ。 S45年 右手から出れた行こう // 野沢太郎 ここであった 変えられない学生時代の選択 そして今 出口は必ずある//ひろきを連れて家を出る のぞみ 止められない ひろき:神社で死ね死ね コーヘー 塾の時間 言ってないのか ママ知っていない。 もう いや 何で一人 何でコンビニ弁当 // 999 終点 地球 私だれと結婚 幸せ 守ればいいんだ // 俺の未来は 人生悔いを残さないように ゆうこ:時間はもう無い たけし、公平聞いてください 出口は太陽の塔の顔  こうへい ママの行きたい所 家へ 戻れるんだ 子供の頃に描いた絵 ずっといつも一緒にいられますように 両手を広げるゆうこ 太陽の塔 余命僅か 同窓会へこれない 手紙を出した 同窓会を開いたのは 裕子 ここに居ない 太陽の塔。

子供の頃と記憶をたどり今の自分を見つめる 迷いを消していく 精一杯生きてきた結果 過去に戻っても同じ選択をする それは精一杯生きていたから、 面白い物語でした。
ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

独特の世界観
オープニングからおぉって惹き付けられた。けれど、ストーリーはよくわからなかった。でも、なんともいえない独特の世界観が、ずっと観てると面白かった。

太陽よ、汝は動かず

太陽よ、汝は動かず

異魂

OFF OFFシアター(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

満足度★★★★

伸びしろに期待
新妻が、夫の家族との生活を通じて嫁になる様子が上手く描かれていたと思います。

ネタバレBOX

ドライな妻と自分勝手な夫家族+αの鉢合わせから始まる冒頭は、とてもドラマチックでした。最初は我が儘でイヤな奴だった鬼嫁が、北風と太陽作戦で夫家族の追い出しに成功するものの、一抹の寂しさを感じる結末までの展開は説得力があり見事でした。良く考えると夫が一番無責任で、腹立たしく、陽子の今後が思いやられますが、実家族に恵まれなかった陽子が、新たな家族の一員となって、夫を尻に敷いて、しっかりまとめて行くような気もします。

頼りない兄弟と父親が陽子に懐柔されていく様子が、上手く描かれていました。施設職員の傷害問題や売れない舞台俳優の苦労話など、信憑性溢れる設定も良かったです。

演出では、狭い舞台で大掛かりな転換など、意欲的な取り組みが見られました。いくつか、大事な場面で見切れが大きい気がしました。挿入歌の中島みゆきの曲は作品のイメージにピッタリでした。女性の力強さが端的に表現されていたと思います。

演技も素晴らしかったです。複数の役を演じる方も、演じ分けが見事でした。特に父役が良かったです。昔の優しい父親を好演していました。陽子役は、心情の変化を上手く表現していたと思います。一見、筋が通っていなくても、女性として気持ちの変化が理解出来ました。

サンダー役はとぼけた感じが絶妙でした。長男役との刑事ドラマの掛け合いは不発な感じがありましたが、ハズしている様子も面白かったです。犬と母と太陽役は、多才な印象です。芸達者な役者陣の中でも、力強さが際立ち、タイトルを象徴しているようでした。

家族の物語の中で女性の強さが語られており、見ていて気持ちがいい作品でした。今後の活躍に期待します。

スタッフの皆様にはご迷惑をおかけしました。下手側の席しかなくて、沢山のお客様の邪魔になってしまったので、もう少しフォローして貰えたら嬉しかったです。または、入口側の立ち見でも良いので、配慮頂けると助かります。

ペテン師と詐欺師

ペテン師と詐欺師

The Dusty Walls

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高に
贅沢でバカバカしくて楽しいミュージカルでした!笑。 生のジャズバンドを使った音楽が贅沢でとても気持ちよく。 歌もダンスも素晴らしかったです! ストーリーはちょっとベタというか先が見えてしまうような感じのところもありましたが、喜劇として十分楽しめました。 細かいネタは原作のままなのか翻訳によるものなのかちょっと微妙なところもありましたが、それ以上にくだらないオリジナル?のネタや演出もすごくよかったです。笑。 特に前半のハチャメチャ感と沢山のダンスが楽しかったです!


つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

劇団宇宙キャンパス

吉祥寺シアター(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★

とても面白かったです
面白い舞台でした。いろんな役の人が絡み、笑いあり涙ありで、楽しい2時間でした。舞台後のライブもステキでした。

太陽よ、汝は動かず

太陽よ、汝は動かず

異魂

OFF OFFシアター(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かったです
話のテンポが良かったです。太陽と北風のくだりとか、とても笑いました。小学生の息子もとても喜んでいました。

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

へたくそな字たち※無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月)公演終了

満足度★★★★

無題660(13-085)
14:00の回(晴)。いろいろ考えていてずいぶん遅くなりました。時々、こういうことがあります。今回、それまでの5作(2011/5〜毎作品)と印象が違いました。物語が進むに従って、周囲(それは、人々であり、その人々を巻き込む大きな流れでもあります)を取り込み、物語がカタチをみせてゆく…そんなイメージを持っているのですが、今回、解放的な舞台、役者さんは「外」を歩き、観客の視点(思考)も移動します。そこ(舞台上)に「壁(隔てるもの)」があるのではなく、こことは違う場所ということを暗示するのでした。終演後、大西さんは「今までと違うものを」と仰っていました。そうであれば、その開かれた部分を埋め尽くす「何か」が必要ではなかったのではないかと感じたのですが、それは私自身のことではないのか…と、最近、思うようになりました。どうもまとまりがないですが…

光藤さんは1月の「爾汝の杜(@笹塚)」でも役の幅を拡げていましたね。

2013/4/15追記:「やる気と元気がでるえんぴつポスター(金益見著)」という本があることを知りました。

2013/4/25追記:次回(8月)、相原さん出演されるのですね…また夏がくる。

ネタバレBOX

正面の黒板に「卒業おめでとう」、この文字が消され、また書かれるまでの物語。13:56前説(大西さんご自身、初めて花道を設置)、14:00場内アナウンスとチャイム、客席後方から女性が一人、黒板の文字を消して~15:57終演。

2月に「国語の時間(@高円寺1)」というお芝居をみました。説明に「「国語の時間」は、大日本帝国の統治下にある一九四〇年代の京城の小学校を舞台に、朝鮮人でありながら日本語を「国語」として教える教師たちの群像劇です。」とあります。この作品に感じたこと、本作に対して感じたこと、もしかするとよく似ているのかもしれません。教えること学ぶこと、「ことば」。
VS

VS

キリンにhighキック

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽を観劇。
単なる2劇団の合同公演ではなく、観客の投票による対決(VS)という設定がユニークで良かったと思う。

2本立て+休憩10分を含めると結構長丁場になってしまうので、全体的にもう少し上手くまとめて短縮出来ればもっと良かったんじゃないかと感じました。

ネタバレBOX

キリンにhigeキック「つながらない」→ 着眼点は面白いと思うけど、ワンシュチュエーション物だけにもう少し起伏があったほうが良かったと思います。全体的に淡々とし過ぎていた気がする。

ピンクメロンパン「背徳的ジャスティス」→ とても面白かった。ある意味”善良な市民”ほど怖いものはないのかも知れない。
2人の藝術家の話/鬼火

2人の藝術家の話/鬼火

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

鎌ヶ谷市東部学習センター・レインボーホール(千葉県)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

観てきた。
相変わらずギミック満載の演出(装置)と、魅力的な俳優陣。あとは、横溝正史と自分との相性かなあ。

一方向

一方向

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2013/03/23 (土) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

なるほど。
終演後にいろいろときになったことを、真壁さんとお話しさせて頂けたのがとても良かったです。いろいろ考える種を戴きました。感謝。

わが友ヒットラー

わが友ヒットラー

シアターオルト Theatre Ort

駅前劇場(東京都)

2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

見届けました。
次は、「サド侯爵夫人」かな? うちの方が先にやりたいな。笑

つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

劇団宇宙キャンパス

吉祥寺シアター(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★

楽しかった!
厳しい評価の方も多いようですが、私は、この舞台のドタバタを楽しんで観劇しました。そして、人間関係が希薄な世の中なので、こんなホッとできる喫茶店があったらいいな・・と思いました。ラストは都合良くまとまりすぎの感はありますが、単純な私は「あ~、良かった!」と思いました。映像も斬新だし、音楽も良かったです!楽しい気持ちで帰れました!

ペテン師と詐欺師

ペテン師と詐欺師

The Dusty Walls

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった
スペードチームを観ました。
歌も踊りもとてもすばらしかったです。
衣裳も舞台美術も照明も生演奏もとてもよかったです。
どんでんがえしもよかったです。初々しい女の子からの変化がびっくりでした。

泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

おぼんろ

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

魔法
 “おぼんろ”の身軽さ、軽みについて考えながら観た。我らの時代、我らの国で、夢を語ることは、それが真剣であればあるほど、阿保らしいことだ。だが、物語という形式でこの嘘を詩的に、一所懸命に構築することによって、この行為は歌舞くという我らの伝統に繋がり、人々の心の奥底に眠っている大切なものを目覚めさせる。
 身体能力の高さ、選曲のセンス、塵から生まれたダンディな装いの美も見事。更に、間の取り方、当意即妙のアドリブ、観察力とそれをベースにした意表を衝く返答のセンスと軽みは、路上演劇で鍛えた靭さを持つ。組織の力も、温室の穏やかさも借りず、ここ迄やってきた力は本物である。更なる飛躍を期待できる。

ネタバレBOX

 時は東西内戦も終結した後ではあるが、未だ小競り合いが続くのか、爆撃の音が聞こえる。そこへ地雷を何度も踏み、空爆も受けた老人がやってくる。そんな目に遭いながら、老人は、自分が生きていることをいぶかしむ。然し、彼は自分が誰なのか記憶を失くしている。彼は、おぼんろのファンで自分は生の舞台を観ていないという思いに駆られ、交霊術を用いておぼんろのメンバーを呼び出し、かつての作品を上演して貰う。作品に登場するキャラクターは、ホログラムである。フィーユは、夢を見ている。夢の中で彼は、何か大切なものを失くしてしまった。だが、それが何か分からずに泣いており、当初は、泣いているのが自分だとも気付かない状態であった。一方、ミルはフィーユが大切にしていた人形だが、何百万回かの夢の中に再び現れてフィーユと邂逅し、涙を齎す夢から脱出する為に新たな夢を探しに出掛ける。その過程で彼らは、交霊術を頼んだ、老人と出会うが、彼はサイボーグ化されている為に、百数十年を生き延びて来たのだった。そして、彼がおぼんろに惹きつけられるのは、彼自身がそのメンバーであったことが、分かる。
 無論、これで終わりではない。が、おぼんろの掛ける魔法には、会場で出会って欲しい。
ミュージカル「新オオカミ王 ロボ」~シートン動物記より~

ミュージカル「新オオカミ王 ロボ」~シートン動物記より~

トライアングル

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

全身で感じる舞台
全員歌がうまく、ハーモニーが気持ちいい!
話も飽きさせることなく、2幕まで全部一気に終わってしまいました。
千楽ということもあってか、涙止まりませんでした。
DVD・CD・・・再演楽しみにしております!

ネタバレBOX

最後の翔のmorning~♪から、
全員の歌へがもう・・・滝のような涙に
従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

哲学を理解できたわけではないけれど
こりっち無学なものでこの哲学者に関する知識もなく、古典の前座噺を彷彿とさせるようなタイトルの長さにも気おされて、相当に身構えて観にいきましたが、開演すると、たちまちのうちに、そんなことはどうでもよくなり、ひたすら舞台に惹き込まれました。

観終わっても、舞台から受け取ったものが哲学と呼ばれるものなのかは、わかっていない。でも、それ以前に、演劇として舞台からやってきた感覚に強くとらえられました

ネタバレBOX

開演から暫くは、
ただ、舞台の風景と言葉を追いかけているだけ・・・。

友人への手紙、戦争の風景、キャラクターたちの印象・・・。
そこにはあるがごとくに乱雑な戦場と、
どこかなじみきれないような主人公の姿がそのままに伝わってくるだけ。
でも、舞台の空気には、
役者達の、その場にあるだけで観る側を繋ぎとめる引力があって。
パンとソーセージで作られた戦場の地形から、
若き哲学者の気付きが語られると、
世界が複層的に広がり、一気に惹き込まれる。
知りうることは、パンとソーセージと吸殻とボタンにとどまらず、
その空間から概念にまで広がっても
表現となる・・・。
自らの中に存在することは
なにかに置き換えうること、
そうして言葉は自らの知りうることを表現できること。
さらには知らないことは表現しえないこと・・。
思索は舫をはずされ、
前線のその部屋に描かれる事象と、
主人公が見出すことが溢れるように舞台を満たし、
思索のさらなる在り様へと歩みを進めていく。

やがて思索は内なるものにとどまらず、
戦場の刹那を染め、ニュアンスを与えていきます。
哨戒塔への志願や弾道計算の技術、
くじ引きを強いる隊長、
塹壕や、闇の感触・・・。
表層の、戦場のどこか殺伐とした雰囲気の裏側に
繋がれた真理が更なる真理を呼び込み、
思索は熱やグルーブ感すらもって広がっていく。

戦場の出来事が思索を導くベクトルと、
思索がそれらの記憶を蘇らせていくベクトルが幾重にも交差し、
表裏すら曖昧になり、坩堝となり、静寂となり、
哲学者が友人に・・・、
というよりも、もうひとりの自分への語りかけに
包括されていくのです。

役者のそれぞれに、
編み上げる個性の秀逸に加えて、
キャラクターそのものの風貌と
編みこまれたロジックや寓意として降りてくるものを
乖離させず表裏の如く演じ貫く演技の奥行きがあって。

舞台から導かれる感覚は決して難解なものではなく、
むしろ、観る側に憑依し、
あたかも自らに浮かぶが如くに、
思索をたどる感覚すら与えてくれる。

ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの哲学なんて
知識はほとんどなかったし、
当たり前ですが、
このお芝居を観たから理解できたというものでもない。
でも、多分そのシードであろうものが天啓の如く現れ、
それが組みあがり、時に足を止め、
再び歩みだす思索の肌触りが、
その思索の片鱗とともに
舞台の熱量と覚醒の先に
しなやかに置かれて・・。

観終わって、舞台に描かれた世界に圧倒され、
深い部分の高揚はすぐには収まらず
やがて心地よい疲労感がゆっくりと降りてきました。
なにか、自らの無意識の部分までが、
作品にがっつり引き込まれたことを悟ったことでした
人魚の薬 -雲の上編 海の底編-

人魚の薬 -雲の上編 海の底編-

たすいち

シアター風姿花伝(東京都)

2013/04/01 (月) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

雲の上編
色々事情のある登場人物たち、海の底編もあわせての作品に感じましたが、こちらは「家族」を巡る話、良かったのではないでしょうか!? 海の底編とどうリンクしていたのか気になるところ、そちらも観たかったです。

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