満足度★★★★
どこまで行くのか。
昼夜2公演連続で観ました。
全体の流れや感想は、先に書かれてるお二人とほぼ同じなので、あまり詳しくは言及しません。
思うに、最近のボクラ団義はひとつの作品ごとにひとつのジャンルを制圧しにいっているのではないかと。山登りに喩えると、世界の七大陸最高峰登頂記録みたいなの。今3つか4つ制覇した感じ。これ7つ全部(いや7つかどうか知らんけど)登頂しちゃったら、今度はどこに連れていかれちゃうんだろう。意外に高尾山あたり攻めたりすんのか?
もうひとつ。
これ、どれくらいの割合の人が一回で物語の全貌を理解できるんでしょ?
会話のおもしろさや、感動的なエピソードが部品として小出しにされてくる中で、観客はそれを拾い集めて頭の中で組み立てる作業が必要になるタイプの作品です。このパズルのピースがあるとき脳内でバチーンと組み上がると、全容の理解+感動で「うーわーーーーー!!!!!」と立ち上がって叫びそうになってしまう瞬間が訪れるのですが、これは前作「忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆」のときと同様、二回目に観たときでした。
みんな一回でバチーンとくるの?
それともみんな二回も三回も観てるの?
あまり先鋭化して観客を選ぶような方向へ進まないといいなぁ。