TOKYOハンバーグ Produce Vol.13
ワーサルシアター提携公演
実演鑑賞
ワーサルシアター(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://tokyohamburg.com/
期間 | 2013/03/20 (水) ~ 2013/03/25 (月) |
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劇場 | ワーサルシアター |
出演 | 正村徹、土屋士、西村舞子、光藤依里、重松和世(エアーズロック)、宮村ともこ、宮浦修二(ナマイキコゾウ)、松隈量、藤田大志、羽川卓(バーディ企画)、さわたりちひろ(さわたり組)、山岡竜生 |
脚本 | 大西弘記 |
演出 | 大西弘記 |
料金(1枚あたり) |
2,500円 ~ 4,000円 【発売日】2013/02/01 ◆前売/3500円 当日/4000円 ◆ハンバーグ割引(21日と22日の14:30の部) 前売/3000円・当日/3500円 ◆学生割/2500円(高校生以下)※要証明書 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | 学校へ行きたくても行けなかった。 戦争で父を喪い、そのせいで母は夕方まで働き、だから私が妹の面倒を見ていた。学校に幼い妹を連れてゆくと、先生や友達は嫌な顔をするから運動場で遊ばせていた。 誰もいない運動場はだだっ広く、ぽっつんと遊ぶ5つ下の妹。半べそをかきながらチャイムが鳴るのを待っているものだから、私も気になって仕方がなかった。 いつの間にか学校へ行きたくても行けなくなっていた。 13歳の夏にプレス工場で働き始めた。従妹のお兄ちゃんにお願いして嘘の履歴書を書いて貰った。小型のプレスでハト目の穴を空けるのが仕事だった。ある日、ぼんやりしていて左手の小指をつぶしてしまった。それから工場で働くのは毎日が不安だった。 18歳になった頃、そんな私を理解して結婚してくれる人がいた。子どもを1人授かった。やっと訪れた幸せの日々、息子も大きくなって学校に通いだした。 でも、私には勉強を教えてあげることが出来なかった。字が書けない、字が読めない、そんな自分が恥ずかしかったけど、子供にも世の中にも、ずっと隠して生きてきた。 1年前に夫が病気で死んだ。葬儀の話をしている中で私が読み書き出来ない事を息子は知った。数ヵ月後、中学校に夜間学級というのがあるのを息子が教えてくれた。 『わたし、もういちど、がっこうにいきたい』 それから私は生徒になった。昼間はお弁当屋さんで働き、夜は教室で勉強をする52歳の中学生になった。少しずつ、字が読めるようになり、書けるようにもなった。 今まで生きてきた世界と今生きている世界が違う世界のように思えた。 私はもっと幸せになれるような気がした。 1989年の弥生、教室の窓から見える夜の運動場 一面に降り積もった雪と、足跡と、卒業証書を手にした微笑みと。 |
その他注意事項 | 未就学児童入場不可 |
スタッフ | 音源/清見雄高 舞台美術/さわたりちひろ(さわたり組) 照明/吉嗣敬介 音響プラン/香田泉 音響オペレーター/阿久津未歩 舞台監督/大河原敦 宣伝美術/佐藤圭三(ago co.,ltd) 宣伝映像/正村徹 舞台写真/ありせさくら WEB宣伝/絵心 -kaishin- 制作/千葉亜弓 制作協力/J-Stage Navi カンパニースタッフ/石原友武 企画・製作/TOKYOハンバーグ |
チケット取扱い
この公演に携わっているメンバー5
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