最新の観てきた!クチコミ一覧

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夜話

夜話

からふる

RAFT(東京都)

2013/03/28 (木) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

バラエティー
5人の作演によるオムニバス、それぞれにカラーが違っていて楽しめました。音楽もいいアクセントになっていて、良い雰囲気を作り出していたのではないでしょうか!? ただ、最前列の桟敷での観劇で足も伸ばせぬ狭さだったのがちょっとキツかったでした。

従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

光と闇と音と。
他のお芝居を観た時に頂いたフライヤーがとってもカッコ良くて気になってました。
タイトルが難しそうだったし、遠いのでほとんど諦めていましたが
急遽他の舞台を観る為に遠征になったのでこちらもスケジュールに組み込みました。

結果、これを観ることが出来て良かったです。
出来るならもう一回、ニ回と観たかったくらいです。

美術、光、闇、音、すべて好きでした。

闇はパニックの気がある私はちょっとやばかったけど。

ネタバレBOX

あの長いタイトルを区切りながら発せられるとわかりやすい。

オルゴールとマッチの擦った臭いと灯りが灯ったランプとその揺れ・・・。
まわりの雑音。ここが大好き。

催眠術のようにこの時代に入り込んだような気がする。

ミヒャエルのいやーな奴の感じとか
カミルの荒っぽいのとか男くさい5人の狭い空間。

パンフレットを読むとアナザーストーリーがあって
それぞれの性格が創られていった経緯みたいなのがわかったから
もう一度観たかった。

哲学と聞くと自然に拒否してしまうけれど
日々生活している中に転がっていてそれを疑問に思うか思わないかから
始まるのだなぁと知る。

芝居の中でどんどん広がっていく概念を
ピンセントとルートヴィッヒが嬉しそうに楽しそうにやりとりしている姿は
こちらも楽しく
「また明日も、明後日も・・・。」っていう言葉はワクワクした。

ミヒャエルは嫌な奴だったけど
本当は寂しかったんだろうなぁと思う。
カミルもそうだと思う。
ベルナルドも。スタイナーも。

ピンセントが死んだと知らされた時
ルートヴィッヒはミヒャエルにピンセントを重ねて抱きしめたんだろうけど
ミヒャエルはちょっと嬉しかったんじゃないか。
人のぬくもりを感じたのじゃないかなぁ。

カミルがあの場面すでに死んでいたとは気付かなかった・・・
ただ最後の涙を浮かべたような哀しい表情は忘れられない。



熱い5人の男、いや演出家の谷さんを入れて6人か。
この作品、とても良かったです。
地方公演でもっとたくさんの方に観て欲しいと思いました。
AMUSE×PEOPLE PURPLE ORANGE 東京公演

AMUSE×PEOPLE PURPLE ORANGE 東京公演

劇団PEOPLE PURPLE

本多劇場(東京都)

2013/03/28 (木) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

感謝の気持ち
 阪神淡路大震災から18年、震災前まで生きた時間よりも震災後に生きている時間が長くなった。
 2年前には東日本大震災もあり、すでに阪神淡路大震災も「過去のもの」と感じることが多く、阪神の被災者としては心苦しいものがある。現在、関東で住んでいるため、周りはどうしても3.11への気持ちが大きく、それ自体を否定することはないが、やはり私は、1.17への思いの方が強い。

 そんな中で、舞台「ORANGE」は、すでに3度目。初めて見たのは、3年前。今はなき前進座劇場だった。きっかけはヨーロッパ企画のお芝居を見に行ったときに「ORANGE」のチラシを見て、「行かなきゃいけない」と、心に何か感じたことから、チケットを手配した。そして、観劇した後、心の底から脚本を作った宇田学さん、そして演じてらっしゃるpeople purpleの皆さんに「ありがとう」という気持ちになった。
 
 震災を扱う作品の多くは、絶望を全面的に出したものか、希望を見出してハッピーエンドで終わるようなものが多いと感じ、それらの多くはお涙頂戴もののストーリーで、嫌悪していました。震災後、しばらくは震災を扱う作品を見ることはなかった。
 そんな私がどうして「ORANGE」を「見にいかなくてはいけない」と思ったのか今となっては不思議だが、少なくとも、「ORANGE」を見て、本当に良かった、このような素晴らしい作品があることを知れて、幸せだと思った。

 「ORANGE」は、あの時、あの場所であったことが目の前で繰り広げられ、それは絶望的でもあるけれど、でも、本当だったことを描いているからだ。
 演じられる役者さんのご苦労は相当のものだと思うが、あの時のあの現場、あの時間がリアルに繰り広げられ、それを多くの人に知ってもらうことは、阪神淡路大震災の被災者として、心が救われる思いになる。

 多分、これから東日本大震災の被災者、他の自然災害(事故や事件もありますが)の被災者も同じように感じると思うが、「忘れられること」ほど、悔しい・悲しいことはない。
 だからこそ、このお芝居が私にとって「ありがとう」という気持ちになるのだ。

「ORANGE」のはじめの台詞に東日本大震災の被災者に対する言葉が入ったことで、きっと私と同じように救われる人はいると思います。
 本当にありがとうございました。
 


今ひとたびの修羅

今ひとたびの修羅

シス・カンパニー

新国立劇場 中劇場(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

あっさりとしたいのうえ歌舞伎
任侠ものということで
もっとドロドロするかと思っていたが義理と人情
どちらかというと男同志の友情の方に重きを感じた作品でした。

といっても男と女のお話ではあります。

シス・カンパニーですが
いのうえさん演出、芳谷さん舞台監督、村木さん、逆木さん、インディさん、磯野さんが出演されてますし
新感線色が濃い仕上がりでした。

ネタバレBOX

タイトルが書かれた布がバンッと下りてくるタイトルコールやら
花びらがヒラヒラと舞う演出は
「またか」と思いますが
それがないと寂しいだろうし
そういうものになりつつある「いのうえひでのり」ブランドなのかなぁと思いました。

私の初観劇もいのうえ歌舞伎でしたので
このいのうえイズムみたいなものがインプットされてるのだなぁと実感。

宮沢りえさんは最初のお着物の時とか襦袢姿はとても色っぽかったのですが芸者姿になった途端
魅力が半減したような。
鬘とお引きずりの着物の扱いがまだぎこちなかったです。

堤さんの所作はとっても綺麗でしゃがむ、座るなどだけなのに
とても美しく感じました。

浅野和之さんと鈴木浩介さんが笑わせてくれるので面白かった。

休憩はなくても良かったかも。セットの転換などで必要だったのかな?



全体的に纏まってる作品でした。
もう一度観たいかというと・・・思わなかった作品です。
泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

おぼんろ

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

芸術劇場ジャックをしていました!
劇場ではない、アトリエイーストでの公演。隣ではケラ、いとうせいこう、大倉孝二の「ゴドーに待たれながら」 上では三谷幸喜と野田秀樹の「おのれナポレオン」と豪華な顔ぶれ!
それに負けないほどの、大盛況ぶりでしたね!
入場は基本無料とのことで、思わず立ち寄って、おぼんろにはまってしまった人もたくさんいたんじゃないでしょうか? 
おぼんろでこの作品を上演したのは3度目。一度目はなんと屋形船で行われたらしい(残念ながら参加できず)、2度目は1月に30分ミニシアターの祭典まめ芝。今回まめ芝で行われた、ゆめみるふぃーゆ の感覚を持って参加してきましたが、まるで違う作品を見ているようでした。
夢がみるふぃーゆのように重なる、まめ芝バージョンに さひがしさんが加わる事によって、さらにもう一層みるふぃーゆになっていました!
今まで参加したおぼんろの作品では笑いがあるシーンはほとんどありませんでしたが、思わず吹いてしまうシーンもちらほら。新しいおぼんろを見ているようでした。
芝居はもちろん楽しいことは言わずもがなですが、展示の方もとても楽しませていただきました。100年以上先の未来という設定に、諸々の説明書き、天井に映し出されるおぼんろメンバーの動画。何といっても、上演される「ゆめみるふぃーゆ」がホログラム映像という設定が面白い!
たった1日だけのオープンというのが、とてももったいないです。
きっと来たくてもこれなかった人がたくさんいるのではないかと思います。
いつか、またこのようなイベントをやってほしい!と切望します。

少し静かに

少し静かに

ブルドッキングヘッドロック

ザ・スズナリ(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

音!
そう音なんです、音!言葉は宇野さんのセリフに納得できるものが多かった。とっても面白かったし、爽快だった。こういう作品大好き!

ネタバレBOX

ラストシーンでは無意識のうちに足を鳴らしてた。
隣人予報

隣人予報

企画集団マッチポイント

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

既視感ゼロ
松本祐子さん演出、バジリコFバジオの佐々木さん脚本の「隣人予報」観劇。

まず設定に既視感がないのがすごい。
脚本家、頭良い。
笑いのセンスもある。
出演者14人。
上手く書きわけている。

文学座の坂部さん、半端ない。
度肝を抜かれる。
あの感情の爆発シーンで泣いてるお客さんが沢山いた。
泣いている男性が多い理由も分かる。
私も泣いた(笑)
あれは脚本家冥利、役者冥利に尽きるシーンだろう。素晴らしかった。

演出の空気感、見事。飽きさせないで人間を見せきる。
松本裕子さん。鳥瞰図以来の演出観劇。
健在。


難を言うなら、「作品の重奏低音が弱い」か。

でも面白かったわ。
興奮した。
ザムザの雰囲気も好き。

ただ、あのキャスト、スタッフ、美術を見る限り、全日程満席でも大赤字なんじゃないかな、と少し心配。

いや、そこはプロデューサーの小野さんの覚悟なんだろう。
当日パンフレットにもあったが、一年前からの企画らしい。
それが四日。8ステージで終わるのだ。

何て儚く美しいビジネスにならない芸術なんだろう。

しかし、この小野さんて方の実現力には舌を巻く。良いプロデューサーだわ。

さて、当日、私は多摩地区の自宅からチャリで三鷹まで行き、忘れ物に気づきチャリで家まで帰って、電車で行きました(笑)

いやあ、楽しい観劇でした。

泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

おぼんろ

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★

底が浅い
ここでの評価は高いのですが。

ネタバレBOX

粗筋は多くの方が書きこんでらっしゃいますので割愛します。物語の軸はミルとフィーユの二人の場面だったような気がします。

博物館にやってきた老人はここで『ゆめみるふぃーゆ』という芝居を観るという劇中劇ですが、その構造は3重になっており、多くの伏線が拡散され終盤では見事に回収されていましたが、主軸となるミルとフィーユの物語の底が浅く、見応えはありませんでした。

2人の間のファンタジーやフィーユの涙を乾かす役目を担うミルの道程が描かれていたなら、また違ったと思います。あくまで、ここでの老人はミルとフィーユの物語に観客を誘う役割しかありません。だとしたら、その誘った先の物語に脚本の熱量を注ぐべきと感じました。

それでも40分という短い公演時間で劇中劇を構築させるのは大変なことだとお察しします。次回も頑張ってください。

少し静かに

少し静かに

ブルドッキングヘッドロック

ザ・スズナリ(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

すごい
初BHLでした。役者さん一人ひとりのクオリティが高いですね。演出も脚本もすばらしいの一言。劇中のダンスも激しい。セリフも動きも切れ味がよい。今年一番面白いお芝居でした。根本さんが出ていたので、見にきたのですが、レベルの高い役者さんの中でもしっかりした個性を放っていました。とっても、満足しましたよ。最後の全員ダンスは、蜷川チックで鳥肌が立ちました。

ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぶっ飛んだ前提
ブラックなSFで、面白かったです。

ネタバレBOX

細かい、と言っても相当大きく、一個じゃなくバラバラと数多くの隕石が落ちると、次に宇宙人が襲撃してくるらしいです。その前に隕石から有毒ガスみたいなものが出てくるため、地球上の人間は皆死ぬらしいです。ニュースなどで流れた情報です。

非公開の情報として、唯一アフリカ中央のサバンナにはガスが届かないのか、バリアがあるのか、そこだけがとりあえず無事らしいっす。そして、ロケット付きエレベーターというものがいくつかあって、隕石の落下と同時に乗り合わせた人がサバンナに行くことができるというぶっ飛んだ前提でした。宇宙飛行士のお姉さんが宇宙人と接触してこれらの情報を得た模様です。

サバンナには数人の日本人がいて…から始まる、ブラックなSFでした。

その中には弟もいました。最初姉が乗るはずが手違いで弟が乗ってしまったのかと思いましたが、姉は自分はロケットで脱出し、唯一の身内である弟についてはエレベーターに乗せて助けようと考えた結果のことでした。あとの人たちは偶然乗り合わせただけですが、ここに来た人類だけを絶滅危惧種として宇宙人は保護しようと考えたわけです。

動物を食べるということ、動物を愛玩すること、動物を虐待すること、人間の都合に合わせて動物の個数をコントロールすること、数が減ると急に保護したりすることなどが、宇宙人の出現で人類にみーんな跳ね返って来てしまいました。

動物愛護センターの職員とホテルの料理人がたまたまいたこともあって、特に食育面が強調されていたようでした。姉が、弟が嫌いと言うセリフがありましたが、それでも遺伝子の近い者を助けようとする業のようなものも感じました。

アフタートークでバッサリという言葉が出て来ましたが、弟を除く人間全員がチータに噛み殺され、姉も実はロケットに隕石が衝突して死んだいたということで、その他大勢をバッサリ排除してしまういさぎよさに感動しました。

マサイ族はどうしたのだろうとか、ガスにやられるのは人類だけなのかとか色々考えましたが、エレベーターが大気圏外を飛ぶご時世ですから、細かいことは気にしない気にしないです。

ああしかし、男一人だけではいずれ人類は絶滅してしまうことになり、悲しい結末ではありました。
少し静かに

少し静かに

ブルドッキングヘッドロック

ザ・スズナリ(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★

隣の住人は何する人?
よく出来た脚本と演出そして役者。ブルドッキングヘッドロック は毎回おいしい芝居を作るなぁ。

2時間越えは、少し量的にこたえるかなと思ったがぜんぜん気にならない。
むしろ、もう終わりかと感じた。

ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

2~3割
今回は割と後ろめで観たせいか、観客全体の後ろ姿がよく見えた(笑

そのなかで舞台に集中できていた率をみると、
世界観にうまく適合していたたのは全体の2~3割なのかなぁ・・(雰囲気で

自分は何度かシルクを見ていて、
独特な感じが結構好みだったのでわりと面白く観れたけれど、
こういうのは慣れが楽しめるかどうかの生命線になるやもしれん(苦笑

谷氏がアフタートークでも言っていたけれど、
最近、観る度に照明、音楽、役者の立ち位置などが整理され、
良くなっている気がする。

群舞シーンが揃っていないように見えるのは、
笑顔がひとそれぞれなのでも分かるように
わざと統一させていないようだし、それでもいいと思う。

ただ、全体として群舞がわざと統一させていないところをよりハッキリさせるという意味でも、
完璧な群舞を決め所で何か所か挿入させればよかったんではないかと思ったり(そっちの方が難しいという噂もある

それだけでだいぶ観客の受ける印象も変わる。


ネタバレBOX

テーマが分かりやすかったせいか、
一部物語でまとめ方が雑な所が目についてしまった気もする
(たとえば、「残酷」の基準が良く分からない。
猫の残酷なシーンが許容されて、
人類の残酷な結末の描写を敢えて回避するということは、
結局は、作者自身が
ネコと人間の間に差をつけているという事でもあるように見える
(この作品のテーマは、生き物の命はみんな平等ということのようである。
途中で車に轢かれた猫を主人公(弟)らが見捨てるシーンがある。
ラストで主人公が宇宙人に地球の絶滅危惧種として拾われるシーンがあるが、
どう考えてもテーマを優先させるなら、妥当な結末は
「チーターに襲われながらかろうじて生き残った主人公が、
宇宙人に見捨てられることで、
かつて自分が見捨てた猫と同じ運命を辿る」
だと思う。演出家にその疑問をぶつけてみたところ、
「残酷だから」という答えだった。
これが、フリッツ・ラングの「飾り窓の女」のラストみたく、
定石ならそうだけど、あえて観客を明るく帰すためにこうしてみました、
的な答えだったら、こちらの受ける印象も違うのになぁ・・(苦笑))

また、アフタートークで作者自身が
物語に出てきた
「猫の残酷な描写を描きだすのに抵抗があった」
と言っていたのだけれど、
抵抗があるものを敢えて作品に入れる必要は無いんじゃないかとも思う。
これは人それぞれだけど。

作者が抵抗があるということは役者も抵抗があるということで、
別にそこまでしなくてももっと他の間接的な描写で表現を模索するところが演出の腕の見せ所かな、と思ったり。

自分も、捨て猫が身を寄せている猫カフェによく行って募金とかもするし、
以前、そこに片目の子猫がいて、
片目だから遠近感がつかめなくて、
玩具とかを出しても上手く腕で触れなくて
テーブルの下でいじけて寝ていたのを撫でてたらよく見たらそいつが泣いていたのを思い出したりして(その子は愛くるしい性格ではなかったがそういうステキな所があったので(笑)無事引き取られた)
胸がズキズキ痛んだりした(苦笑

猫などの生き物を殺す描写などは、
実際に現実にある出来事かもしれないが、
物語に組み込むには細心の注意を払わないと
かえって物語の浅さを浮き彫りにしてしまいかねないので、
逆にイランなどの映画や舞台に見られるように、
直接何も描かずに暗示しながら物語を構成する方が
かえって無難なのでは、と思ったりもする。

色々好き勝手かいたけれど(苦笑
作者が、
土着や直感的なイメージ、女性的な繊細な演出、強引ではあるけれど勢いのある展開などによって、
近年要注目の演出家であることは間違いないと思う。

作者はまた、アフタートークで今度別役作品を演出するとも言っていたようだけれど、
全然系統の違う岸田作品とか
若いうちにわりとしっかりした古典などを演出した方が幅が広がって良いのではないかと思ったり(谷氏がそれっぽいことを言いそうだった気がしたけど・・(推測

・・いや、まぁ別に良いんだけどね、一枚の絵を作品に写し取ったみたいな戯曲だけ選んで演出しても(たとえるなら
父と暮せば・準ドラマリーディング

父と暮せば・準ドラマリーディング

ユニット TOGETHER AGAIN

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

ダイレクトに伝わる
ストーリーも感情もユーモアもダイレクトに伝わってきて、何度もグッときました。

うそつき

うそつき

踊れ場

RAFT(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

ファイティングスピリッツ
戯曲と空間に挑む姿勢がびんびん伝わってきました。スピーディーなのも気持ちいい!

ディス・ワンダーランド

ディス・ワンダーランド

innocentsphere

青山円形劇場(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

舞台高い 首痛い。。
青山円形劇場はなくなる前に出来るだけ観ておきたい。
ということで平日ではありますが、友人に誘われて行ってきました。

まず、舞台面が円形にしてはだいぶ高い。
前から二列目で見ていましたが、終始見上げなければいけない形で、見終わって本気で首が痛い。
何か意味のある造りかとも探ったのですが、うーむ。
視線を上げなくてはいけないということは、舞台の圧迫感があって奥側も見にくい。
円形の良さを消してる気がするのですが。
アフタートークで「見えにくいと思いますが舞台に亀裂とかあるんですよ」と言ってしまっていましたが、いや、わかってるなら見易く作ればいいのに、と。。
そういった作り手側の自覚ない発言は辛い。
一言で言うと、客の半数が見にくい舞台でした。

円形で指定席の必要があるのかと毎回思う。
「是非、何度も色々な角度から観て欲しい」とも言っていましたが、リピートしようとした時に違う角度から見れる様にはなっているのだろうか。

ネタバレBOX

キャラクターが多すぎたかと。
この人たちがメインキャラなんだなあと見ていたら、途中で半数は脱落して混乱。
ラストは本来であれば小気味良い展開なのでしょうけど、活躍する前に消えていったキャラが戻ってきてもなあ。
いてもいなくてもなキャラクターが多く感じてしまったのも残念。

また、あの女の子が主役の一人なんでしょうけど、やはり途中不在が多すぎたのがマイナス。

地下のあの世界をもっともっと掘り下げたほうが面白くなったように思います。
ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★

やっぱり肌に合わないのか・・・
序盤でおっと思うも、中盤から全くノれなかった・・・。

小ネタ的な仮定のセリフにさらに仮定のセリフが応じるタイプのやり取りがあのテンションで続くのはキツイなあ。
ストーリー自体は割と好みなものだっただけに、かゆいところに手が届いてくれない時間が長かったなあっていう印象が・・・。

あと、前のほうの席で観たせいか、劇団が看板としている群舞シーンも(例えばルルベでの重心の置き方ひとつとっても)身体意識レベルでのばらつきが目についてしまい、どうも・・・。こういうのやるんだったら、役者陣の身体的な強度の質がもっとちゃんと揃っていてほしかったなあ、と。なんていうか、ラインや角度の面では揃っててもそこら辺が不揃いだと、どうしても「空間の秩序によって動いてる」とかじゃなくて「振り付けだからこう動いてます」って感じに見えちゃって・・・。
客演の(普段は面白い)役者の何人かが、この劇団式の身体の使いかたをちゃんと消化していないような印象も持ってしまった。東京ベースで活動してる同じ世代の劇団でも、客演たくさんの公演だろうがそこら辺ちゃんと揃えてくる劇団はあるし、もうちょっとがんばってほしいところ。

「生命の重さ」についての思考実験としても、どこかから持ってきたような議論がほとんどで、作品の推進力としてちょっと中途半端だったような。

軸となっていた姉弟の関係性とか、何か所かほんと面白い瞬間はあったんだけど・・・。

遠慮がちな殺人鬼

遠慮がちな殺人鬼

企画演劇集団ボクラ団義

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

満足度★★★★

沖野晃司さん降板
ということで今回、感想を控えている方が多いですかね。

4月1日(月)というタイミングでメインキャストの沖野晃司さんが急病で降板となりました。
実に本番の2日前、よりによってエイプリルフールに被せての嘘ではない本気のトラブルだった模様。
本当にびっくりしました、本当に残念でした。

ただでさえ、きついペースで公演打ってるのに、これは本当に大変ですよね。
勿論、本来出来ていたであろうクオリティからは下がるかと思います。
でも自分は評価します。
あえて言えば、楽しめました。
次も本当に期待しています。
自分はにわかではありますが、ここの芝居に対する姿勢が大好きです。

ネタバレBOX

手帳の工夫は好きです(手に持った手帳に台本が書かれていた様子)苦肉の策だよなぁ。
ふと思ったのですが、あの役だけ開き直って「朗読劇」にしたら良かったかも(素人考え)
ただ、2幕入って別役のライターの人も手帳を読んでしまっていて(あれは何故だろう?)、そこからやっぱり気になってしまった。

遺影と棺が観客側にある想定、面白かったです。
ただ、何となく落ち着かない気分にはなるので、棺を指さすのは避けた方がよかった様に思います。
棺を指さすと、前列のお客さんを指す形になってしまい、指された方は気分よくないんじゃないかなぁと、後ろから見てて気になりました。


オープニング面白い。
おもちゃのピストルをパンパン打ちながらダンスしていたのですが、狭い劇場でやってるのが活きた様な気がしました。
でもピストル本編にはあんまり関係無かったのは残念。
人が出てきたと思ったらCGで、崩れて消えたんですがあんな風に見えるものなんですね、感心。

一生懸命(舞台)転換中。
やっぱり狭い中、皆で一生懸命回転させていると思うと面白い。
「え、一人一人やる度に転換するの?」
とドキドキして見ていたので、自分は転換回数多いとは感じなかった。

題材としてはサスペンス、シリアスなもののはずですが、ちょいちょい笑いをはさんでくるのがうまい。
場違いな笑いと思わせないのは大したものだと。


「私が殺した」「私も殺した」
そこに集まったほぼ全員に 彼の殺害について身に覚えがある


この目一杯広げた大風呂敷をどうやって畳むのか、本当に楽しむことができました。
厳密に追っていったらおかしい部分がもしかしたらあるんだと思いますが。
芝居に成立させていたのは素晴らしい。
遠慮がちな殺人鬼

遠慮がちな殺人鬼

企画演劇集団ボクラ団義

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/08 (月)公演終了

満足度★★★★

どこまで行くのか。
昼夜2公演連続で観ました。
全体の流れや感想は、先に書かれてるお二人とほぼ同じなので、あまり詳しくは言及しません。

思うに、最近のボクラ団義はひとつの作品ごとにひとつのジャンルを制圧しにいっているのではないかと。山登りに喩えると、世界の七大陸最高峰登頂記録みたいなの。今3つか4つ制覇した感じ。これ7つ全部(いや7つかどうか知らんけど)登頂しちゃったら、今度はどこに連れていかれちゃうんだろう。意外に高尾山あたり攻めたりすんのか?

もうひとつ。
これ、どれくらいの割合の人が一回で物語の全貌を理解できるんでしょ?
会話のおもしろさや、感動的なエピソードが部品として小出しにされてくる中で、観客はそれを拾い集めて頭の中で組み立てる作業が必要になるタイプの作品です。このパズルのピースがあるとき脳内でバチーンと組み上がると、全容の理解+感動で「うーわーーーーー!!!!!」と立ち上がって叫びそうになってしまう瞬間が訪れるのですが、これは前作「忍ぶ阿呆に 死ぬ阿呆」のときと同様、二回目に観たときでした。
みんな一回でバチーンとくるの?
それともみんな二回も三回も観てるの?

あまり先鋭化して観客を選ぶような方向へ進まないといいなぁ。

ネタバレBOX

誰も悪くないということ。
納得できなくても、受け容れるしかない現実。

こういったことじゃないでしょうか。今回のまとめ。
旅猫リポート

旅猫リポート

スカイロケット

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

当日券 3時間30分待ちの価値有り
先ず、良かった。これは良かった。
当日券狙いで行って本当に良かった。

有川浩先生の作品は好きで基本読んでいます。
自衛官の話のイメージが強いので、これを芝居にするのかーどうなんだろうな、と思ってたりしました。
動物一杯出てくるし。

ネタバレBOX

清々しいくらい装飾も何もなく猫(その他動物も)が人間の姿をしていたのが面白かった。
なのであんまり猫に見えていなかったりはしたのですが(笑)
猫と言うより、ナナと言うそういう生き物がいたんだなと。

原作を先に読んでいたからだと思うのですが、もうかなり序盤から涙が出てボロボロでした。
何度我慢して息を止めた事か。。
てか、会場中からすすり泣きが聞こえて、空間にも持ってかれますよね。
スカイロケットの方々も同じ様な事を言っていましたが、芝居をやる意味がそこにはある。
周りを無視して号泣したい衝動に駆られたりもしましたがっ。

今回舞台化されて、原作の方が良かった表現、舞台の方が良かった表現、両方あったなと思っていましたが、サトルが毎回握手する場面のインパクトが良い。
ここは明らかに芝居にして良かった。

この作品に限った事ではないのですが、有川先生の作品は「血の繋がりだけの関係」をやんわりとそれでいて毅然と否定している部分が好きです。
ちょっと救われた気になるという。
この解釈であってるか不安にもなるんですけどね!

パンフレットに書き下ろしの後日談?が入っています。
これは買わねば。。多分超売れてますよね、これ。
まだ読んでいないので楽しみです。

有川先生原作のスカイロケット、これ定期的にあったら凄い事だと思います。
次も期待。
次はキャパも公演日数も倍以上あっていいと思う。
いや、あって欲しいです!
つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

つきあたりを見上げれば…【無事に終演致しました。ご来場頂きありがとうございました!】

劇団宇宙キャンパス

吉祥寺シアター(東京都)

2013/04/04 (木) ~ 2013/04/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました
作品の内容も面白く、共感出来るところもあって充分に楽しめました!
別チームも同じ作品でどう違うのか興味深いので観てみたいと思いました。

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