
雉はじめて鳴く
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/01/10 (金)
今年の観劇初めがこれって幸先いい!!すごくずしんとずきゅんときたぁ~~~。カマキリに続いてなので劇団俳優座の色はこうだからこうしたらいい!があったのかしら。観る世代によって感じ方も違うのだろうな。親子で観るのも良いかもですね。

共演者
2223project
小劇場 楽園(東京都)
2020/01/09 (木) ~ 2020/01/15 (水)公演終了
満足度★★★★★
とても良かった。劇団晴天の舞台は、
いつ観ても、明日からまた頑張ろって思えるが、
今回のが、格段に脚本がしっかりしていて、
役者さん達の演技は、ピカイチ。
小劇場では、もったいないし、ロングランでもいいんじゃないかと思った。

You're a Good Man, Charlie Brown
Sweet arrow Theatricals
シアター風姿花伝(東京都)
2020/01/04 (土) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
待望の再演という言葉はよく聞くが、心からそう言える稀有な公演だった。
舞台から客席から溢れ出した、あの暖かさはなんなんだろう?
馴れ合いや忖度や、劇場の大小を問わずなんとなく感じてしまうマイナスオーラが、どこにもない。
あるのはただ、優しい興奮ばかり。その場にいれば必ずプラスパワーを受け取れる。
これこそ演劇のレーゾンデートルではないのか。
センスある演出の元、スキルある役者たちが真心込めて歌う、それを支える実力ある製作陣・・商業演劇なら当たり前なはずなのに、最近は一流と言われる舞台でさえ水準に達していないものが多い。
そんな中、(たぶん)とても少ないstaffと予算(ごめんなさい)で造られたであろうこの舞台の完成度は凄い。
日本のオフブロードウェイなどという言葉もよく聞くが、内容が伴わない公演ばかりの中、これは本当に現出した
オフブロードウェイ水準の公演だった。
まず、翻訳された歌詞に違和感がひとつもない。さすがに英語版を併演できる訳だ。
着ぐるみも鬘もなし、だいの大人が目の前ほぼ素顔で演じていても、こちらも違和感なし。むしろ逆に物語に入り込んでしまう。
そして観終わった後に残る開放感と希望。なんという演出の妙。
願わくば、年に一度、いや数年に一度でいいから再演を続けて欲しい。
この舞台を見るために、頑張ってもう少し生きようとおもえるから。

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
feblaboさんといえば毎年夏に「ナイゲン」は拝見させて頂いていますが、今回初めて他の舞台を拝見させて頂きました。
「ナイゲン」が学校を舞台にしたコメディータッチの討論・投票劇だとすると、この作品は同じテイストの討論・投票劇ではありますが、人の命を判断する裁判を舞台にした真剣モードで、ほぼ笑いの要素はなしの怒号飛び交う緊迫した場面の連続。
そもそもこの「12人の怒れる男」は他の劇団でも繰り返し上演される舞台で、私も拝見したことがあり、映画も見たことがあるので、ストーリーはほぼ熟知しており、ストーリー自体に感動する要素はほぼ0。さらに舞台はテーブルと椅子のみ。音楽や凝った照明もなし、ということで演者の皆さんの力量のみが問われる真剣勝負のような舞台。
最初有罪11対無罪1だった陪審員が0対12に変わるまでの各人態度・心の動きが手に取るように感じられるなかなかの骨太の2時間弱でした。
楽しみや面白さといった要素はありませんが、言葉の掛け合いと演者の方々の熱演が楽しめる舞台でした。

昭和歌謡コメディVol.12
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/13 (月)公演終了

スノー・ドロップ
感情7号線
劇場HOPE(東京都)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
Bチームを観劇しました。優しく切ないラブストーリーでした。過去と未来、色々な時間軸があり混乱しましたが「本当に、今この場所、この時間に、自分には見えない世界が存在しているのでは?」と、不思議な感覚に陥りました。面白かったです。

つかの間の道
青年団若手自主企画 宮﨑企画
アトリエ春風舎(東京都)
2020/01/08 (水) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★★
若い書き手が無隣館を経て青年団若手自主企画として打ち出した舞台。ラストに登場していた役者だけが礼をして去る(カーテンコール無し)という青年団の習わし等、現代口語演劇のフォーマットを踏襲していたが、世界観と筆致は独自に確立されつつあるものがあり、三つのエピソードに共通する主題「自他の別のあやふやさ」が切なく響きあっていた。混沌のこども時代から「他者ならぬ自己」へ脱するプロセスを系譜学的に回想すると、集合から個がはがされた近代というものがぼんやり重なって見えた。

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了
満足度★★★★
密室討論劇の古典(始原と呼ぶのが適切かも)に若い俳優らが挑んだ舞台。半強制的に集められた雑多な出自と背景を持つ者の集団が、一つの結論を導き出す目的のために言葉を闘わす。「ナイゲン」や「桜の花の・・」でも、作り手は真剣であったのだろう、そう思わせるfeblaboの真摯な芝居作りが見えた。演出的作為の跡は勿論あるが役者はその演出的「枷」を逃げ道とせず、即ち役の貫徹に傾注しており、戯曲の懐の深さを改めて感じる観劇でもあった。古い海外戯曲の制約を、どうクリアしたのか、テキレジをやったのかどうか判らなかったが、会話の距離感やニュアンスに現代性を込滲ませつつ、原典が求める微妙で重要な役どころ(偏見に凝り固まった男、個人的感情を持ち込む厄介者など)も押えていた。
利害を離れた「為にしない議論」があり得るという事、言葉に頼むしかない議論こそ民主主義の要である事、といった教科書に載せても良い位の啓蒙的作品だが、この古典作品のメッセージが身近に立ち上って来るのは現代日本人キャラの造形に依る所もあのだろうが、それが骨太に成立しているのは意外であった。

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
10年以上前に同作品を観劇した特は、ほぼ議論の流れに気を取られていた気がするのだけれど、今回の本作ではその議論を生み出す個々の“人物”そのものも充分堪能できたと思えたので、すこぶる良かった!
ぞろぞろ入場してきた12人の陪審員たちをちょっと見ただけでも、太っちょ 痩せ型 がっしり型…神経質タイプ いい加減タイプ 決めつけタイプ…もう見事に様々!ホントいろんな人が集まったものだ。
その人達が意見するほどに自ずと内面も露わになっていくのだから、これは面白くないわけがない。
陪審員の見る角度によって、証拠に対しての信憑性が変わっていく会話の流れも、自分も一緒になって考えられて面白いのだけれど、何より面白いのが迫力の“生” そのダイレクトなライブ感。
「流れが変わる」と言いますが、変わるのですよ、空気が。
それは一斉に変わるという単純なものではなく、登場人物ひとりひとり、意見の受け取り方によっての反発や同調、ひとつの空間に12人が生み出す空気。
見るべきは発言している人だけとは限りません。
固有の迫力や説得力だったりに、もうそこ一点に釘付けになってしまう事もままありますが
どこを見るのかは自分次第・・・あぁこれは、まさに忙しいタイプ(笑)
ちなみにみなみさんと同じく、自分も思わず「のど飴なら持ってますよ」と、もう反射的に声をかけそうになっていました、あぶないあぶない(笑) ㊟咳込みは劇中の演出です、念のため

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
一人の少年を有罪にするか無罪にするか12人の陪審員が議論する。有罪になれば極刑は逃れられないと言うのに、ナイターに行くからなどと軽口をきく者がいるくらい有罪は確実と思われたが一人だけ無罪を主張する人がいて・・・と言うのはよく知られていると思いますが、その後の議論がすごかったです。
ナイターって何時からですか?のど飴ありますよと声をかけたくなるくらい間近でのお芝居は迫力あります。他の劇団の舞台も見たことがありますが、このお芝居もいろんな脚本・演出・配役で見てみたくなります。

昭和歌謡コメディVol.12
昭和歌謡コメディ事務局
ブディストホール(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
前回に続き観劇。懐かしくテンポ良くとても面白かったです。やっぱり、こういうお笑い楽しいです。昭和のテレビで育った者として、こういう機会はずっとあって欲しいですね。江藤さんの試み素晴らしいです。新メンバーやゲストの皆さんとの掛け合い、アドリブ?も楽しく、あっという間に時間が過ぎました。次回も期待しちゃいます。楽しみですね。

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了

貞奴と呼ばれた女
あらら企画
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/11 (土)公演終了
満足度★★★★
とても分かりやすく、目に見えるような素晴らしいお芝居を見せていただきました。お一人で何役も演じ分けられて、情景が分かりやすく表現されていました。とても面白かったです。貞奴のことがよくわかりました。

虚空
連跿(LENZ)
Geki地下Liberty(東京都)
2020/01/12 (日) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
前半の映画撮影の場面、以前映像屋さんと少し仕事したことあったけど、助監督ってほんとあんな感じだった。大部屋女優の悲しさも伝わってきた。前野が実在の俳優だとは知らなかった。終演後ネットで検索した。事件のことも何となく思い出した。もう50年近くも前の話か。昭和は遠くなりにけり・・・か。

十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
名作のリメイクはもろ刃の剣、アニメの実写化でよくあるけど、一つ間違えるとえらいことに。映画なら十一人の優しい日本人などがあるが、本作、生の迫力を加味すれば本家を凌駕したのでは。映画は子供の頃から何度も観た。筋も結末も、それどころか主だった台詞やシーンもしっかり頭に入っている。なのに何故あんなにも感動するのか。
芝居の良し悪しなど分からない、結局は個人の好みの問題だと思うから特定の作品を他人に勧めることは滅多にない。けれど、本作は例外
脚本はほぼ原作の映画どおり。SEもBGMもなし。長机と十二脚のイス、そして怒れる十二人の男達、それがこの芝居の全て、特別な演出があるわけでもない。役者の地の演技だけで勝負する。120分間途切れることのない興奮と緊張・・・これを演劇と呼ばずして何を演劇という?
少しでも本作に興味があってこのレビューを読んでいるあなた、仕事休んででも観るべし!去年1年で130本観劇した芝居馬鹿が言っている。少しは参考になるはずだ。

雉はじめて鳴く
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2020/01/10 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
ハグで始まり時を隔ててハグで終わる、
オープニングとエンディングの整った形式美と
その両シーンで流れる同じマックス・リヒター?の
郷愁を誘う曲の旋律との相性抜群の作品。
舞台セットのムーブメントの諸相が、舞台上の
人物たちの振舞いと連動してその内面や人間関係の
繋がりのデリケートな揺れ動きの表出に寄与している
だけでなく、その揺れを増幅して後方の観客にも
伝えようとするアンプ的な役割を果たしている感もあり。
また、ほとんど間を置かず連続接続する場面転換など
『インコグニート』で魅せてくれたスタイリッシュな
演出術の片鱗がうかがえるのも好印象。

混沌と
制作「山口ちはる」プロデュース
小劇場B1(東京都)
2019/12/25 (水) ~ 2020/01/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
舞台は自由だ。遠慮はいらない。映倫もテレビコードもない。笑いには毒がある。人を馬鹿にしたり、見下したり。それを高みから眺めるから笑える(と思う)コンプラもポリコレも糞くらえだ。そんなもの全部飲み込んだ先に本当の笑いはある。劇場という閉鎖された空間で、思う存分すなだけやりたいようにやる。それがいい。
新年早々、思いっきり脊髄で笑えた。

<日本キャスト版>ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season1
TBS
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2019/11/06 (水) ~ 2020/01/13 (月)公演終了
満足度★★★★
配役:蒼井翔太=トニー、笹本玲奈=マリア、三森すずこ=アニータ、上山竜治=リフ、水田航生=ベルナルド
来日キャスト版と全く同じ舞台セット、構成で、単純に英語を日本語にしたものです。少し笑い所を付け加えたような気がしましたが、それは私が英語で冗談を言われても分からなかったからでしょう。
来日キャスト版の方々は何故か男性も女性も皆さん背が低くて、今回の出演者の方がむしろ大柄です。そういうこともあってダンスは見劣りしません。ただ「クール」は緩やかな動きのところでは力と共に気まで抜いてしまったのか生活臭のある動きになっていました。非日常を貫いてほしいものです。
一方の歌は芯がないというか皆さんボヤっとした印象です。マリアはソニア・バルサラさんの破壊的なソプラノのイメージが強烈でしたが、笹本さんはそういう歌声ではないので情感重視ということなのでしょう。男性陣も歌声に艶がありません。その中で三森さんの歌声は力強く輝いていて私の一押しです。

ニオノウミにて
岡崎藝術座
STスポット(神奈川県)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了