満足度★★★★
配役:蒼井翔太=トニー、笹本玲奈=マリア、三森すずこ=アニータ、上山竜治=リフ、水田航生=ベルナルド
来日キャスト版と全く同じ舞台セット、構成で、単純に英語を日本語にしたものです。少し笑い所を付け加えたような気がしましたが、それは私が英語で冗談を言われても分からなかったからでしょう。
来日キャスト版の方々は何故か男性も女性も皆さん背が低くて、今回の出演者の方がむしろ大柄です。そういうこともあってダンスは見劣りしません。ただ「クール」は緩やかな動きのところでは力と共に気まで抜いてしまったのか生活臭のある動きになっていました。非日常を貫いてほしいものです。
一方の歌は芯がないというか皆さんボヤっとした印象です。マリアはソニア・バルサラさんの破壊的なソプラノのイメージが強烈でしたが、笹本さんはそういう歌声ではないので情感重視ということなのでしょう。男性陣も歌声に艶がありません。その中で三森さんの歌声は力強く輝いていて私の一押しです。