miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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空のハモニカ

空のハモニカ

てがみ座

「劇」小劇場(東京都)

2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題122
受付開始後、お客さんがどんどんロビーに入って来ます、今夜は初日、大勢いらして通路には追加席、入ると中央に大きな長い板の間、会場を二分、それを挟んで客席が向かい合っています。前列は座布団、役者さんが目の前に座ったり、通ったり。和服のお芝居はあまりみたことがなく、金子みすゞ、といってもその名前を知っているだけなのですが、たいへん美しく、切なく、哀しいお芝居でした。板の間は、家であり、通りであり、詩や手紙を書く机であったり、「もうみすゞではない」テル(石村さん)、「これからみすゞになる」テル(今泉さん)、テルの娘(新井さん)、それぞれを魅力的な女優さんたちが演じています。衣装、立ち振舞い、下関の言葉(ですね?)。天井から吊られている魚、漁ですね。

終演後、やはりみにきてよかったと思ったのでした。帰宅後、図書館で「金子みすゞふたたび」を予約。もう一回みようか、悩み中。

ネタバレBOX

自殺した作家と聞いて最初に思うのは、なぜかいつも久坂葉子(1952...21歳)。

席においてあるチラシ、そのうえに「てがみ座からのテガミ」。小さな原稿用紙に書かれた詩。

劇中に開けられる手紙には、筆で書かれた黒い文字。

今泉さん、大学1年生なんですね。端正な顔立ち、横顔が美しく表情豊か、多感な女学生そのもの。

石村さん。受け身の女性や激情の女性や、自分のなすべきことをそっと心に決めた女性を演じ分け、体当たりであったり、憔悴しきった様子であったり。
『マンタ』『ジャスト・トゥ・ダンス…』

『マンタ』『ジャスト・トゥ・ダンス…』

アンスティチュ・フランセ東京

青山円形劇場(東京都)

2011/09/13 (火) ~ 2011/09/15 (木)公演終了

満足度★★★★

無題121
◆マンタ◆
円形ではありませんでした。ちょうど真ん中あたりで仕切って、手前の半円が客席、奥が舞台。また一番前に座っているのですが、高さはだいたい胸のあたり、真っ黒な舞台に(たぶん)上から見たらTの字に幅1メートル高さ20センチくらいの通路が設置してあります。奥にはスクリーンがあります。舞台上にはヒジャーブらしきもの、上から照明があたっています。

ネタバレBOX

なんとも表現しにくい舞台。すっぽり被ると基本、目の周りしか見えませんが、カラダ全体をつかったり、衣装のひだをうまく使って陰影をだしたり、不思議な音とともに異世界へ迷い込まされます。両手両足を伸ばせば、マンタ(オニイトマキエイ)そのもの。70分ほどの演技。

後ろ向き、お尻を高くつきだして振る様子は獅子舞のよう。

ほとんど瞬きせず客席をにらみつける(眼にうかんでいるのは涙か)
大理石の彫刻のような色合い(柔らかそうな、光と影)。

舞台奥、スクリーンの向こう側から照明があたり、その前で舞う、明かりが強くなるにしたがい、体に密着している部分は黒く、そうでない部分は、白っぽくみえます。ということでレントゲン映像のようにからだの骨組みだけが見えるような錯覚に陥ります。業火に焼かれた骸骨がみえ、激しく動きます。但し、前後左右の動きはほとんどありません。

ロープを持って縄跳びをします。

終盤、ぐしゃっと丸め込んだ白い紙を床に捨てる、丸く、それに赤が混じってきて、最後は真っ赤。

ジーンズに真っ赤なジャケットを身に着け、1曲うたってしまいます。

当パンにコーランの一節が載っています。同じ文を二人の訳文で。体を隠しなさいということが。学生時代、挑戦(岩波文庫版)しましたが、アッサリと挫折。旧約、新約聖書、神曲、ギリシャ・ローマ神話、源氏物語…も。
東京

東京

江古田のガールズ

OFF OFFシアター(東京都)

2011/09/07 (水) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題120
滑り込みギリギリで観劇。どうもチラシをみてなんだかなぁ~という気がしていたので決めきれず、ずるずる。

かなり早く着いてしまい階段で待っていようとしたら、受付の方から「もう少しお待ちください」と声をかけていただいたばかりではなく、暑いでしょうということでお茶までいただく。そうすることが普通であたりまえのように出てきた。

やっぱり受付というのは、最初にお客さんと目を合わせるポジションなんだから、時間前だからっといって、お客さんの前で寛いでいてよいというものではないと思うのでありました。

開場となり一番前をと思って眺める、と全席に青いビニールシート。ん?最前列に置いてあるのはどうみてもレインコート。今日は水モノだったのか?水天宮の悪夢が甦る。奥から詰めて座ってくださいという案内...なんとか端にならないようにし着席。暗い舞台、壁に映画のチラシが貼ってあります。「ブレードランナー」「猿の惑星」「メトロポリス」「スティング」。調度類には白い布がかけられていてどんなセットなのかほとんどわからず。

座席には小さな袋があり「Warning 開封厳禁 本編の途中でパフォーマーの指示が御座います。それまでは開封しないで下さい。」と書かれている。お手玉のような手触り。

おまけになぜこんなに暗いんだ。パンフもよく読めないし...などと思っていたのでした。

ネタバレBOX

開けてビックリでした。明るくなって目に入ってきたのは床一面のコーヒー豆。半端な量ではありません。正面の壁には「カサブランカ」のポスター。マスターの案内でお芝居が始まると思いきや、突然、隣に座っていた女性に話しかける。名前なんか聞いてるし。3択でショーの歌(ここで例の袋の中身、コーヒー豆を舞台上の役者に投げつける)を決めてもらうは、最後には舞台に上げて、ちょっと一仕事。謝礼は缶コーヒー1コと、役者に芝居中(寝言で)呼んでもらえること。

札幌にある「東京」というカフェ、その一晩の出来事。

東京に行ってAV女優になることから逃れてきた女、ひっそり慕う後輩の高校生、女を追うスカウトマン、動きが少ない元レーサーのタクシー運転手、怪しい人気作家、水分が大好き自殺願望の男、中性の専属シンガー、AV女優になりたかった女、そして娼婦。
癖のある登場人物たち。

床にはコーヒー豆がまき散らされ歩くたび転びそうになるし、転んでる。そんな舞台で所狭しと暴れまくるのには笑った。

自殺願望男が担いでいたクーラーボックスにはタコが入っていたんですね…活きていたのか、水を吹いたようにもみえたし。…でも、XXを隠すとき動いているようには…、タコって歯があってカニなんか食べちゃうから危ないしね。

ラストはちょっとシンミリしたけど、面白くてたまらなかった。
美人税

美人税

株式会社オフィスインベーダー

スタジオモモンガ(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題119
たまたま小鶴さんのお名前を見つけ、同じ会場だった「ひかりをあててしぼる」にコメントをしていらしゃるのを覚えていたのでみることにしました。予定では明日だったのですが、よ〜し、と予約しようとしたら販売終了、が〜ん、土日は、みるお芝居を固めていたけど、リスケ!1本断念し本公演を組み込んだのでした。前はマンションの一室だったのが、真っ白な空間に変わっていました。会場を横に使ってソファやテープルを配置していたのが、今回は、窓から外も見えず、作りこんでいました。入って右奥、白い布で覆われた舞台、床、壁、天井の蛍光灯までもが白く覆われています。その中ほどに、白い木の枠、これは玄関のドア(違うお話のときは撤去)でした、そこから会場中央にまで伸びる布。本作品、視点は2つ、舞台奥とここ、玄関の内側と外側を現していました。役者さんたちもほとんどが白い衣装に真っ赤なアクセントを1つ身につけて。本当の最後がどうだったかよくわからなかったのですが、この白い衣装はある場所であることを示しているんですね?タイトルに「美人」の二文字、看板にいつわりナシ、目の前での演技、なかなかいいものですね。でも、座布団代わりの丸い敷物、これは前もあったから会場の備品みたいだけど、お尻が冷えない効果はあっても、すぐ痛くなります。厚手の座布団希望。

ネタバレBOX

白い衣装→白衣→病院?
赤は血?
毛皮族ばりのサービス
各話のひねりが効いたオチ
役者さん(たぶん)初めての方ばかりだけど熱演、
英語が全くダメだったなんて簡単には信じられないなぁ。
軽く読める短編集のような味わい。
決して甘くはなく、相当苦いブラックなお話。
小鶴さんと役者さんによるアフタートークあり。
日常的な装飾を排したのは、ここがそういった場所だということからきているのでしょうか。
映画だと「シャッターアイランド」ですね←これでわかる人にはわかる。

カメラがあったのでDVDになるのだろうか、またゆっくりみてみたいです。
蟻巣【観たい!を書いてくださった方は300円OFF!】

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演劇集団HotPopBumblebees

千本桜ホール(東京都)

2011/09/09 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

無題118
若い方たちのお芝居。ダムに沈んだまち。重荷を背負ったひと。どこにでもありそうな材料をどのように料理するのか、古典的に、現代風に、破壊的に、強火でがツンと?弱火でじっくりと?大盛り?特盛り?演出と役者しだい。

前にも他のお芝居で書いたけど、終わって挨拶しているときの顔はよかった。一番慣れた表情だし、キモチが素直に顔にでる。これが芝居中にもでなくちゃ。無理に作った表情じゃ情感は伝わらない…。また、実年齢と大きく違う役の場合、よほど工夫しないとみていられないよ。50歳も違うんじゃあね。脚本で無理を重ねているように思える。

靴を履いている/履いていない、の違いはなんだろうね。お客さんに見えるところについては説明ができないとね。

時々大声になるのは、そういうのも最初はあるんだろうな、と思ってみていたけど、これからは場面をよく考えたほうがいいと思う。

エアコンがかなりきつかった、隣の方も1枚羽織っていた。

■大切なことを忘れるところでした。わざわざメッセージいただき、ありがとうございました。じゃお言葉に甘えさせてもらい、次回。

ネタバレBOX

秋山綾香さん、(個人的に)たいへんよかったです。せりふも、表情も、立ち振る舞いも。
センの風とムラサキの陽【8/8池袋演劇祭CM大会・最優秀賞受賞!】

センの風とムラサキの陽【8/8池袋演劇祭CM大会・最優秀賞受賞!】

劇団バッコスの祭

南大塚ホール(東京都)

2011/09/09 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題117
「メゾン・ド・ウィリアム」「花ざかり」に続いて3作目です。受付後、ロビーで待つ間、映っているDVDは「メゾン〜」…持っているのでした。開場時間になり、中ヘ。舞台が高いのでちょっと考えますが、フランス座東洋館で少し後ろにしたとき後悔したので、やっぱり1番前。深く座ると目線より高いですね。でも、役者さんに近いほうが好きなので。

先日、「赤紙と徴兵105歳、最後の兵事係の証言から」「太平洋戦争最後の証言第1部零戦・特攻編」を図書館で予約したばかり。零戦…上野の科学博物館でしかみたことがありません。その冷たい機体からは、轟音を放ち、プロペラによって自らを空の戦場へ駆り出した'時代'の声は聞こえてきません。目覚めてはならないマシーン。ほんの少しの思い入れを抱きながらの観劇でした。続く。 

雲。家。【追加公演10日19時〜】

雲。家。【追加公演10日19時〜】

かもめマシーン

若山美術館 屋上(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題116
ビルの屋上...というと先日みたお芝居の設定。でもここはホントの屋上。5階の受付に行くと、タマゴの「瞬き」のポスターがあった、懐かしい。まだ蒸し暑い都会のビル、室外機が唸る狭い場所に、椅子(14脚だったか)とTVモニタ3台(うち2台はアナログ)と電子メトロノーム(ヤマハME-D1?)、映像用のデッキ類と椅子下には雨天用のレインコート。周囲はビル。空は青く、雲はない、車の音、飛行機の音、都会の雑音のなか、ドアの向こうから清水さん、前作は7/12、昨日のように想いだします。 寝不足なのでまたあとで...

ネタバレBOX

劇中、モニターに映る、いろいろな人の朗読(老若男女、外国の方も)にあわせ語る清水さん。人により読むペースが違うので、少しの間、リズムを乗り換える。メトロノームも最初は1つ、これが3つになり速さが違う、モニターに丸い光(太陽のコロナのよう)が映り、点滅する。どれもペースが違う、合わせてゆく清水さん。いろいろなものを自身に取り込み、血流にのせ、心臓=心を通し、セリフとして吐き出しているようにみえます。あせが光ります。腕で、膝で、腰で、上半身でリズムをとり、周りの観客に語りかけます。流れが止まることはありません。

「福島」小冊子は書店で購入できるんですね?

追加で19:00の回がでたことを会場で知りました。この時間だと外も暗くなっているでしょうし、また、雰囲気が変わったのかなと思いました。

プライマルスクリーム/XTCの台本を買いました。

次回は、間があって2012/4「小劇場」、全然予定たてられないけど、清水さんだったらもう外せません。。
めろす

めろす

チェリーブロッサムハイスクール

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/09/10 (土) ~ 2011/09/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題115
19:30の回をみました。ということは15:00の回も演じているということですね...。
みささんのコメントにあるようにとにかく全速で走る。全員走り、倒れ、切り返す、闘う。かと思うと、ちっとも役に立たないオス馬、誘うメス馬、めろすはなかなか先に進めません。障害物競争みたい。休む間を与えられず筋トレをし、濁流を渡る。役者さん、途中、舞台の周囲に配置されている座席で息を整えます、肩が大きく上下しています。水分を補給し、気合を入れて舞台に突っ込む。どんな鍛錬をしているんだ?個人的には太宰が面白いとは思えないけど、今夜は笑わずにはいられなかった。この人たちはいったい何なの?きっと細部まで計算された動きなんだろうけど、ライヴ感、即興感に満ちあふれた舞台。やや傾斜を持たせ、三方には上部に白い布が垂れ、開始時には劇団のロゴが映しだされています。メトロノームのような音が聞こえ、役者が歩く、左回り、右回り。照明も,青、白、オレンジに変化。間に挟まれた小ネタが可笑しい。突然、誕生日のサプライズシーンが出てきたり、格闘シーンや随所に織り込まれたダンスも体当たりだし、と思ったら突然、原作に立ち返ったり。気を緩めている場合ではありません。

ホントは別のお芝居をみようと思っていて、気がついたら24時を過ぎていて、こりっちから予約できず、どこかこの時間で予約できるところはないかと探していたのです。世の中、何がアタリになるかわかりません。とにかく驚いた。

ネタバレBOX

この劇団をみるのは初めて。以前みたメロスもパフォーマンスをみたかったからだし、これからも太宰を積極的に…ということはありえなさそうで、そんな視点しか持ち合わせていないので、メロスとしてどうか、についての感想は何もないのです。

このアゴラで、こんな沸点を超えた芝居がかかるなんて考えてもいなかった。受付時間をちょっとだけ過ぎ、会場左に設けられた受付で手続きを済ませ、階段手前で少し待ちます。何もない舞台、やや小さめの椅子(やっばり座布団がほしいな)。もちろん一番前です。前説によると時間は1:25。

目の前を役者さんが駆け抜けてゆきます。「カルミナ・ブラーナ」がかかり心拍数を上げます。役者さんのカラダとアイデアが絡みまくったお芝居でした。役者さんほとんど出ずっぱり。最後まで膝も上がっているし、暑い夏に熱いお茶、旨い! 楽しかった。
No Rain, No Rainbow

No Rain, No Rainbow

ザ・モンキーフライ・プロジェクト

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2011/09/08 (木) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

無題114
公演はまだまだこれからなので先に苦情を。えーと、チケプレありがとうございました…なのですが、連絡遅いです、届いたのが昨日の16時、当然ハズレと思っているから、どのお芝居にしようか、それとも休観日にするか、などと考えるのです。最近はギリギリまで予定を入れないようにしている(劇団に申し訳ないので、ドタキャンだけはしたくない)のと、勤務先から歩ける距離だったので大丈夫でした。で、受付ですが、話が通じません。メールには、受付で名前をと書いてある、ので、告げる、通じない、印刷したものを渡す、他の人を呼びに行く、とりあえずみたいな感じでチケットを受け取る。ここ何日か、受付でまともにいかなかったのが…3回目。他でも書いたけど、お客さん相手の商売でお客さんを無視するのはなぜ(意図したものじゃなくても)?それも招待だっていうのに…スタッフの方、明日からしっかりやりましょう。■追記:9/9、わざわざお詫びメールをいただきました。以前、あまりに酷いから番外にしてハッキリそう書いたのに何も言ってこないだけではなく、自身のブログで成功でした、なんて書いてあるのを読んで激(怒)度100倍だった経験があるので、今回の対応はありがたいです。

ネタバレBOX

さて、第1回というのは旗揚げ公演ですね。キモチがいっぱい詰まっているんだろうけど、もう少し焦点を絞ったほうがいいと思う。最初のシーン、上と下が実は時を経て繋がっているのだと思うものの、その関係が最後までよくわかりませんでした。

もっと奥深いところでの「刀」に対するこだわりのようなものが見え隠れしているほうが面白かったと思う。素人が趣味でやってみる技じゃないし。お約束かもしれないけど、避け難いような、運命的なものがあっても。

初めて作品をみるお客さんにもわかりやすい筋立てがあってこそ、そういうことか、と思うのだから、できるだけわかりやすく、特に時間の流れは。

これは個人的なことなんだけど、英語のタイトルはどうかな…気持ちはわからなくはないけど。

I'm ボカン

I'm ボカン

クリタマキ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/09/06 (火) ~ 2011/09/07 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題113
今、ネットで検索していたら、いろいろ情報発信していらっしゃったのですね。だいたい梶井作品は「桜の樹の...」しか知らないにも関わらず予習もしませんでした。今夜はアフタートークもあり、クリタさんのキュートな素顔も拝見できて、とてもよい夜になりました。

ネタバレBOX

アフタートークでもでましたが、クリタマキさんご自身+αがあると舞台に複数の視点=物語の膨らみがでてくるのではないかと思いました。(いまどき!)レコードから音楽が聞こえたり、薄暗いなか目を凝らしたり、照明、レモンなどに加え、パートナーとの対話みたいな流れがあるのもいいなと。もっともソロで作品を作り上げる大変さもよくわかりました。ほんのり甘い檸檬の香り。初の単独公演をみたことが、何年か先に自慢話となるよう、これからますます刺激的な作品を創りあげてくれるだろうという期待を込めて。
ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題112
今日は何ケ月ぶりかの休観日、ずっと毎日みてきましたが、ボチボチそれもできなくなり、今日は出張で久しぶりのお休み。本公演。昨日みたわけですが、すでにたくさんの方が書いていらっしゃるので少しだけ。終演後、役者の皆さんが挨拶。あらためて、白根さん...小柄なんですね。劇中のジャンヌは雄々しく戦いの場に臨んでいました。甲冑に反射する何本もの光の筋。これをみてすぐに思ったのが、1988年のPink Floyd来日公演、「Comfortably Numb」ご覧になった方いらっしゃるでしょうか、みたこともない巨大なミラーボールが花を咲かせるように現れ、会場は光の洪水、ギルモアのギターも渦巻いていました。それに引けを取らず、視覚効果抜群。そのほかの仕掛けも綺麗(あの大きいの、Iron Maidenのエディかと思った)だし、流れる音楽もいい。もともと白根さんをもう一回みたくて観劇。そのからだを、手の先、足の先まで伸ばしきって演じる様は美しく、力強く。最前列でみているとなおさらです。最後、ジャンヌは死ぬ...のですが、これは旅の一座のお芝居...ここでなぜかほっとしながら家に向かったのでした。

riverbed sleepless summer

riverbed sleepless summer

白米少女

プロト・シアター(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題111
この前にラビネストでみているので、駅をはさんで反対側に人力で移動です。今日のお天気は不安定でざっと降り始めたかと思ったら、すぐ晴れたり。会場の外で待っていてる間もそんなかんじ。外から見る限り、劇場とは思えません。清澄白河のSNACといい勝負です。20分前開場、席を詰めずに一番よさそうな場所に座ります(スタッフの方、ゴメンなさいね)。目に入ってくるのは、乱雑な舞台。下手...これは川。ブロックが置かれ、水が流れて奥の壁が揺らいで、ガレキが放置されています。中央にはテーブルとソファ、雑誌。上手床にはビニールシート、手作りの機械(?)。そこらじゅうに空き缶。上手奥、ギターとMarshallの小型アンプ(白)。ヴァイオリンケースも見えます。ちょうど18:00に始まって140分くらいあったでしょうか。私の感覚にぴったり。「観たい!」が7/16でした。ようやく「観てきた!」が書けますが、すみません、少し時間をください。

姉しずか(西野さん)、妹あさこ(やないさん)、伊達(中尾さん)、南部(佐々木さん)、モリワカ(畠沢さん)でしたよね?

ネタバレBOX

冷蔵庫、炊飯器、ポット、レンジにテレビ。工具やら軍手やらノートPC、四方の壁は白く、天井と座席の間の鉄骨は黒、床にはひび割れの黒い筋。下手座席前にはプロジェクター。ざっとみまわすとこんなところ。

…で、先に言うと、土反さんが指摘していらしゃるように、外で待つお客さん、開場前から来ているお客さんにもっと心配りすべき。幸い土砂降りじゃなかったし、時間も短かったからよかったけど、中から人がでてきてもそのまま。傘をさすかどうかは客側の判断でいいけど、普通の商売の世界ではあり得ない処遇だと思う。一言あってもいいし、開場時間をちょっとはやめるとかでも。よく終演の際「本日はお越しいただき誠にありがとうございました」って言うけど、スタッフの人たちもそう思っているのかなぁ?あと一つ、中の話し声は外にも聞こえるよ。あらかじめネットで場所を確認、地図をみながらやってきて、こっちは開演時間のずっと前から準備ができているんだしね。

ちなみに他の劇団がおしなべて優等生というわけでもないけど…(たまたま、そうだったのかな?)。直近の例①予約したのになかった(続けて2回)、②私の前を役者がコンビニの袋を持って歩いている→会場の前で話し込む→開場時間15分遅れる(ホントは、準備の関係とか理由があるんだろうけど、なんだか…)。

さて、お話についてはお二人が書いていらっしゃるので違うことを。

演奏のお二人登場、ギターのチューニング、足もとにはエフェクター?トグルスイッチが前に倒れているということはフロントのピックアップですね。久しぶりに聴くE.ギターの音、Marshallならではの音か…は、聴き分けるほどの耳ではないので。こうやって楽器の音を聴くのはカラダにいい。うちにもFenderがあるけどずっと弾いていない。途中1回、最後のここ…というところでミストーン(だと思いますが)、もったいない。

幕間、映像〜役者〜奏者と3つの視点、どこをみるかは自由なので、ゆっくり視線を移動させ波長に乗り続けます。昔、アルバム片面で1曲というのが何枚かありました。2枚組で4曲。ビートルズの「White Album」は30曲。どちらもよく聴きます。A面からB面へ行くには裏返さなくてはなりませんが、それも儀式のひとつ。オペラにも幕間があるし、映画でもインターミッションがあった(「2001年」「ソラリス」…)。仮に、ショートバージョンがあったとしてみたいと思うかな、どうだろう。

妹が姉を探すのはわかっても、他の人たちの心情はよくわかりませんでした(わからなくてもいいですよね?)、世の中そういうもの。

演劇はなかなかマイペースでみることができません。本は前のページを繰ってみたり、少し閉じて頭の中でいろんなものが撹拌したり沈澱したりするのを待つことができます。今夜は、波長も調(Key)もピッタリ。開演前の私の時間の流れはとまり、川床に横たわり、揺られているような時間の体験でした。

なので、役柄とか、どんな関係なのかネタばれにならない程度の情報が事前にあるとありがたいです。「いたち」or「だて」=「伊達」というのは聞いてみてはじめてわかりました。観劇中、ちょっと悩みました。

同じ作品を再びみることは、まず、ないでしょう。最近、そう思いながらみるようになってきました。

帰りにCDを買いました。9/8追記:今日まで、毎日、数回聴いています。

クロノス

クロノス

遊悠見聞録

高田馬場ラビネスト(東京都)

2011/09/02 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題110
ここはたぶん3回目。梶尾さんの作品だからみにきました。「クロノス・ジョウンター」は、いくつかの版を持っていて、「エマノン」シリーズとともに好きな作品です。なので、原作の影響なのか、演出なのか、それとも役者さんがよかったのか、ぜんぜんわかりません。ただ、今まで、読んで、観てきたものを総動員しながら目の前の舞台をみている自分がいることがよくわかります。「実験都市(昨日、やっとのことで原作読了。予想どおりあまり面白くないけど…)」「ナスカ」のときもそうでした。でも、SFならばどれでも、というのではなくて、逆の場合もあります。ヴィジュアル的にはなにもない舞台、時間を遡る時、照明が眩しく輝くくらい。吹原役の海田さん、汗びっしょり、走り、倒れこんでの熱演。原作ではこんなに引っ込み思案じゃなかったと思うんだけど、許す。

ネタバレBOX

このお芝居で「ふき」という名前を耳にしたとき、もう一人のふきさんを思い出しました。蒲生亭事件のふきさんです(これも時間もの、最後の手紙はあまりに切ない)。

受付で名前を告げるが…ない、と。へっ?劇団から届いた「予約完了メール」をみせる。昨日も同じことがありました。どんな商売でも、お客さんの予約を失念するのは大失態だと思うのですが、小劇場の世界ではよくある話し、以上。なんですかね。普通はここで店長を出せ!でしょう。というのはおいといても、たぶん同じミスを繰り返すんだと思う。いつもだと受付で不愉快な思いをすると評価しないんだけど、梶尾さんの作品にそれはできないので。

ともあれ、クロノス、舞台を見ることができ感謝。この先どうなるか、わかっていても楽しかったです。奥の扉、もっと、がっちりと(重たそうに)作ったらいい雰囲気になったと思います。
vol.5『日本全国奇形鍋』

vol.5『日本全国奇形鍋』

財団、江本純子

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

無題109
普段とは少し客層が違うような気がします、濃いです。開場してはいってみると、前方は座布団。目の前の舞台が狭いうえに左右も使いそうな設定だったので少し後方に座ることにしました。今日は開演前のWCの列が半端ではありません。亜矢乃さんが出ているのでみにきました。出演者の数も多く、出てくる人たちも癖のありそうなひとばかり。開演前から役者さんがパラパラ登場、なにか待っている様子。その間トイレOKと書かれた紙をもつ人。突如、江本さん登場で歌ってしまいます。

ネタバレBOX

あらためて配役表をみると、工場で働く人、派遣されてきた人で25人。シャツの色で役が書いてあってもそこまでは覚えていないのでした。「オカマのお姉さん」という役の高山さん、断トツで面白い。下手は休憩室でしょうか、ビニールで覆われた小部屋、中央~上手は作業場、なんの工場なのか...不明(爆)。入り口から出入りし、外でタバコを吸うシーンやトイレにいくシーンなど、全部使ってのお芝居。どうみても完璧な男の「女」2名が異世界感を膨らませます。江本さん座席後方に座って舞台をみています。今日は初日。劇団チケット→イープラス、整理番号順の入場。サイトをみると全公演完売。サブトンが薄いのでお尻が痛い。
フリキル

フリキル

COLLOL

ギャラリーSite(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題108
はじめての場所(しかもオートロック)。白い世界です。入ってみるとすでに役者さんは場内に、白い衣装の男女、四方の壁沿いの座席も白、入って左側後方のみ黒。真ん中にスピーカーが2台と打楽器。お話の筋はほとんどわからず、開場直後は、だれが役者さんかもわからず。未知の体験、それだけでも見に来てよかったと思うのでした。

ネタバレBOX

言葉があり、耳に届くけど、そこで渦巻いて、すぐ形を変えてしまうし、目は自然と動くもの、声のする方に向かう、が、なぜ動かない人がいるのか気になるし、照明が切り替えられる、ケンカが始まる、そこでまた繰り返される言葉の交換、マックのリンゴだけが白く光る、音楽が流れ、打楽器が叩かれ、手は汚れているのだろうか、細かいピースがばら撒かれ、少し並べられ、また離されて、白い世界の中、粒子たちは運動する。

こんな印象でした。

夢のようでも、幻想のようでも、自意識のようでも。
レジデント

レジデント

Gooday Co.

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題107
西日暮里は初めて。ちょっと早かったので古本屋で暇つぶし。開場時間となり、下へ降り行くと小さな女の子が出迎えてくれる。舞台下手にソファ、上手にはテープル。壁にはラッセンの絵(?)。なかなかイイカンジ。

ネタバレBOX

チラシの女性、これはラストシーンなのですね?結局、登場人物全員がすれ違っていたわけですね。好きですよ、このお話。そして役者さんたち。

普段、恋愛もの…テレビも映画もみないので(嫌いではなく、たぶん照れ)役に立ちそうなコメントができないのですが、衣装によって部屋が代わりながら、繋がっていたはずのものがそうではなかったことに気がつき、踏み出すこと、喪うことへのおそれが高まり、自分でいるということがどういったことなのか不安に感じながらも、それぞれの日常へ向けて歩き始める。

私はアンケートを書かないのですが(直後ではまとめられないので)、女性の方のご意見はどうだったんでしょうね。
夏も

夏も

ロロ

SNAC(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

無題106
XTCから約1ケ月半、ここは2回目。ところが18:30頃、開場が15分遅れるというメールが届いていた。その時間には最寄駅に着いている。もろん会場前で待っている間そんな説明はなかった。一瞬、帰ろうかと思う。小劇団に客(当然、関係者を除く)を客とも思わないようなところが少なからずあるのはなぜか..っていうのは言い過ぎかな?。なので今夜は最初からノリが悪い。

ネタバレBOX

今週は、月「超コンデンス」大勢、火「ウワズミ」2名、水「夏も」7名と、出演数はバラバラなお芝居を観劇。お話の筋がわからなくとも、それに代わるものがあればいいけど、今夜、それはなんだったんだろう。男チームと女チームが並行して話をすすめる、男女間の人格の入れ替え(転校生)、ここらから自分の中でトーンダウンする。

こうする理由はなんだろう、人格がいろいろ憑依してゆくのも映画でよくみるし、つまり、ありふれた素材にしかみえないんだけど、それをどう調理したのかがわからない。ひっかかるきっかけが見えなかった。役者さんには好感がもてるので、お話がダメだったということになります。

15Minutesのときがダメで、水天宮がよくて、今回は・・・。
ウワズミ

ウワズミ

NICEPLAN

BAR COREDO(東京都)

2011/08/29 (月) ~ 2011/08/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題105
さて、徒歩圏の会場で、2回目、「ふみ」から約半年ぶり。受付の時にもお伝えしましたが、こりっちからチケットを申し込みしようとするもののずっと準備中でした。今でもそうなっています(終わっちゃったけど)。ブログからサイトに飛んでもこりっちに戻ってくるので、予約ができませんでした。早い時期に「観たい!」に書いたのに、こういったところはよくみておかないとせっかくの公演なので非常にもったいないと思います。お客さんを拒絶しているとまでは言いませんが、来てもらいたい感ゼロ。たまたま勤務先に近いからふらっと行くつもりだったからいいけど、これで下北沢や池袋だったら行かない。

ネタバレBOX

と言ったものの、お芝居は面白かったです。最近、感覚的な判断しかしないのですが、今夜はぴったり。ピアノと歌がはじめとおわりに。お芝居は風俗店の控室にいる女の子ふたり。劇中、多少そういった会話がありますが、見えるのは椅子があるだけの舞台。正面にピアノがあり、三方は客席。床に布が敷かれています。比較的おとなしい衣装(?)で、二人の会話劇が始まります。目の前で投身自殺をみた「ミン(素足)」。借金のため風俗店に勤める「キリ(ストッキング着用)」。性格も物腰も異なるふたり。照明を落とし気味にしているのでふたりにあたる照明が体に陰影を与えます、表情も影になったりします。連続風俗嬢殺人事件の噂、頬に傷があるお客の犯行らしいが、それはミンが実際の出来事をもとに作り出した物語、これを完成させようとしているのか、ミンは言います「透明になりたい、傷つけずに生きたい」。想像の殺人犯を殺すことは自分を殺すこと。

なかなか重いお話ですが、異なる人生観を持つおふたりの普段着のようなやりとりは好きです。また機会があればぜひ観に来たいと思います。

帰るときピアノの真理子さんのCDを買って、小雨の中、帰路についたのでした。
金縛りKanashibari

金縛りKanashibari

プロスペクト・テアトル

シアターX(東京都)

2011/08/25 (木) ~ 2011/08/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題104
直前、歩いて15分程のところにある開座のアトリエで「お照さん」を観ていました。5回目でしょうか、時間があれば観ることにしています。畳が敷かれた3畳程のスペースで、おふたりが交互に舞います。客演は万有引力の七生さん。実のところ「金縛り」とは全く趣を異にするのですが、舞うということについて考えるきっかけを与えてくれます。シアターXは2回目(「安らぎの丘を目指して」)。ここでも一番前に座ります。舞台上を見渡すと、障子が5張、丸椅子、簡易ベッド、上手奥にはパーカッションのようなもの、手前にはマイク、なんでこのような組み合わせになっているんだろうと思いながら開演を待ちます。

ネタバレBOX

女性がおひとり、椅子に座って語りかけます。 夜の不安を訴える患者さん?待っている眠りはなかなか訪れず、ベッドに横たわり独白は続く。やってくるのは「金縛り」。障子が動き奏者が現れる。チェロかと思ったが6弦あった。あとで調べてみると、ヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴィオローネ?)とか。その横、パーカッションにみえたのは和太鼓のセット。ゆっくり目の弦と太鼓の柔らかい音、徐々に力強く。語りは、真夜中の寝室、睡眠と夢。胃検診の場面へ、バリウムを一口飲みベッドへ、体を回転させ、そこでもバリウムを飲む。更に体を捻くりまた一口、そんな態勢じゃ無理…じゃなくて、それでも飲む。女医(上、横、足あげる、うつ伏せ…)の指示に従い体を捻る。

バスケットのシーン、人形つかい、世にも恐ろしい物語をしわがれた声で絞り出す。いろいろな場面が、ダンサー、役者によって演じられます。また、太鼓にあわせて3人のダンサーが舞うのは即興ですね?

コミカルな場面も多く 、楽しく観ることができました。
超コンデンス

超コンデンス

少年王者舘

ザ・スズナリ(東京都)

2011/08/25 (木) ~ 2011/08/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題103
...これは凄い、波長がピッタリ。スズナリはお客さんすし詰め。整理番号が比較的若かったので早めに入場、みなさんやや後方のポジション。そこをいつものように迷わず最前列に陣取るのでした。開演直前、後ろを振り返ると...人、人。説明にある「へヴィーメタフィクション」というのは、ヘヴィ・メタルを意識しているんだと思うけど、Metallicaの初来日公演をみた私、この公演もそのくらいの衝撃。リズム/メロディ/ハーモニー/映像、こんなに整っていながら、超重量級のパワーで押しまくる・・・信じがたい。今日は少年(中村さん)をみました。かつて通い詰めた劇団にいた少年(高橋響子さん)の再来かと思いました。

前にも別のところで書きましたが、場内の女性案内スタッフ(メガネの)、ヤッパリ他のお芝居でもおみかけしているハズ。代行のようなお仕事なのでしょうか?声がよく通り、対応はピカいち、帰るときの挨拶もキチンと。どうなのか聞いてみようとしたのですが、お仕事中なので遠慮してしまいました。

ネタバレBOX

さて、肝心のお話は…よく覚えていません。ロックのライヴに行って歌詞なんか気にしないのと同じ(←私に限定、英語わからないし)。ずっと、ヴォーカルだって楽器の一つだと思ってきました。だいたいがハイトーン、PAシステムによって増幅された音群は会場の隅々まで入り込み、地響きをたてます。それがヘヴィ・メタル。

全員揃うと何人になるのでしょう、それでもセリフをあわせてくる、繰り返し、繰り返し。寄せては返す波のように。時間を飲込み、吐き出す、これは自分の目でみなくちゃダメだ。

よく、何人かが同じセリフを言ったり、順番に話したりするお芝居があります。また同じシーンを繰り返すのもあります。これが苦手で、いつもそこで挫折します。ちゃんとみればいいのに、意識は残り時間に向いてしまいます。今回、今までのことはすっかり忘れてしまい、全部いいじゃないか…と開き直るのでした。声質が似ているからなのかステレオ再生のように立体的に聴こえてきます。スクラッチノイズなしの純な響きです。

暗転をうまく使い、役者は現れ、消えてゆきます。最初はどこから出てきたのかとビックリしました。とにかく動き回り、いたるところから声が聞こえ、役者陣は疲れを知らないようです。

1回の観劇で終わってしまいました。次回もきっと。

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