誰そ彼時の雨
10・Quatre
シアター風姿花伝(東京都)
2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1048(14-087)
14:00の回(曇、強風)。13:00受付、13:30開場。こちらは2作目(草莽の剣)、前回でも書きましたが、漢人さんが「水辺のデッサン(2013/4@ルーサイトギャラリー)」に出ていらして、好印象でしたので観に来たのがきっかけです。
「和風」のさっぱりした舞台、屏風にもみえそうな白壁の仕切り、上手に階段、客席左寄りに通路。14:00前説(140分)、14:04開演〜15:45本編終了、〜16:09「show time」終了。
邪智暴虐(「走れメロス」から借用)の殿、暗躍する敵/寝返る味方、刃と刃、鋭く切り込まれる、素早いカラダの動き、複雑な剣さばき、畳み掛ける展開。
写真撮影可のショー・タイムではそれぞれの役者さんにシャッターチャンスがあり、それはそれは楽しいイベントでした。
横浜ダンスコレクションEX2014
横浜赤レンガ倉庫1号館
横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)
2014/02/04 (火) ~ 2014/02/11 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題991(14-030)
19:30の回(曇、激寒)
「馬車道」から歩く…冷たい風が肌を刺す夜の横浜港は、ビル群の灯りがモザイク模様のようで、真っ黒な夜空に浮かび上がっています。18:35会場着、チケットは購入済み(早い段階で完売とのこと)なのでそのままロビーで待つ、低い天井、数台のモニターや壁面にダンス作品の映像、19:00開場、舞台に柱2本あり、客席の最前線はもう一対の柱の間、満席の様子。
岩崎さんは、「ttu」のお芝居を先に観ていて、ダンスをしていらしゃるということはだいぶ後になって知りました。で、今回がダンス3回目(「À La Claire」で2回)。
去年は「コンペティションⅠ 作品部門(2013/2/11)」で木村さんのパートと表彰式を観ました。この時受賞された中村さんは前日が公演日で未見でしたが、その後、セッションハウスの公演に行ってます。
今夜は5人の振付。
①「脱皮したての女はよく食べる」。振付:渡邊愛祐美、出演:渡邊愛祐美、千田美智子。②「たとえば秘密がたちこめて」。振付・出演:岩崎彩葉。③「Dear dryhuman」。振付・出演:福岡小百合。④「古き悪しき慢性固執シンドローム-日本人編-」。振付:中村駿、出演:中村駿、歌川翔太。⑤「あいまいな沈黙」。振付・出演:水越朋。
創意工夫、静/動、無音/轟音、一体/分離、光(明)/影(暗)。5つの「才」。それぞれ10分ほどの作品でしたがいずれも個性的。
19:30前説(アナウンス、日米)、19:34開演〜20:11、休憩、20:26〜20:50終演。
終演後、岩崎さん、榑松さん(À La Claire)がいらしたので声をおかけする。岩崎さん、5月の「ttu」公演に出演されるとのこと。前作「女/生/徒」が2013/4でしたので1年ぶり。
甘い感情
キミエドリ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題414(12-157)
13:00の回(晴)。12:32受付、開場。12:15頃着いたので入口扉前で待ちます。珍しく扉は開いていました。どこかに受付時間を書いたものがないかなと、中に入ってみると、喫煙コーナーにいた方が「30分前から」というのでそのまま待つ…並んでいるのは10人位でしょうか…12:30になっても誰も来ません…、12:32、勝手に降りて「受付いいですか?」と聞いて…ようやく受付。開演10分遅れはみなさん書いていらっしゃる通りで、追加席が出るわけでなし、開演時間過ぎた前説で「おタバコは」はないと思います。※余談です:「超<集客力>革命」人気美術館が知っているお客の呼び方(蓑豊著)、を読んでいます。こんなタイトルは嫌いですが、書いてあることは、当パンに、主催/演出家のお二人が書いていることと大きな違いはありません。ただ、スタッフ陣がそれを自身のこととして受けとめ、実行したかどうかだと思います。開場時間、開演時間を宣言しているのだから、説明責任あるのでは?
13:11開演〜15:25終演。
舞台、現代アート(デザイン)と古風な趣き(素材)を感じ、照明の使い方、BGM、どれも好み。ただ、2つのソファ、PCがちょっとそぐわない気がしました。
複数のお話が並行/平行して、よく見えない部分(特に前半)が多く、また、みなさんほとんど同じトーンなので整理できないまま時間が過ぎて行きました。当パンに役名+簡単な役柄紹介があるとありがたいです(登場人物の関係が理解しやすいので)。
評価:難しいです…Q:みてよかったでしょうか。A:はい、とてもそう思います。
7/9追記:本作の前にみた競泳水着(2回目のほう)もそうだったのでしょう、今の「自分」と、重なるもの、感覚に染み込んでくるもの、奥底から引きずり出されるもの…それは一つのセリフかもしれない、役者さんの表情かも、笑顔、泣き顔、諦め、混乱、屈しないこと、這い上がること、いろんなもののなかではっきりとしないけど大きな振動となって伝わってくるもの、そういったものがあるんだな、と。なので評価しました。
NYということはこれでおしまい?
す き と お り
miel(ミエル)
スタジオ空洞(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/05 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1192(14-240)
19:30の回(晴)19:00受付、19:11開場。
金崎さんは4作目…「プラシーボ(2012/2@上野)」「朝日一家の挑戦状(2013/1@吉祥寺」「ティティプー見聞録(2013/12@POO)」。miel(ミエル)としては初めてです。
L字の客席、奥に座ります。白い布、白い箱(椅子)、入口近くにオフィス用の回転椅子。19:28前説、19:32開演〜21:06終演。白い衣装でまっすぐ立っている姿は、聖火式のような厳かさ。ダンス〜各作家の作品。
終演後、「構成表・キャスト表」が配られ、それをみながら台本を購入することができます。
石井さん「とても個人的〜(2911/3@眼科画廊」〜「眠る男(2014/6@絵空箱)」など多数、古市さん「沼辺者(2011/9@ワーサル)」「荒野1/7(2012/8@DECO」、与古田さん「星読み騙り(2012/10@「劇」)」「癒し刑(2013/8@王子)」、齊藤さん「フリキル(2011/9@Site)」、「時々は、水辺の家で(2013/12@眼科画廊)」。
ハワイユー
劇団 贅沢貧乏
江東区北砂のアパート(東京都)
2016/05/07 (土) ~ 2016/06/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1826(16-116)
16:00の回(晴)
15:00西大島駅着、ぐるっと周辺を歩いてみる、帰りは亀戸駅からにする。
16:00集合。出口で待っているとスタッフの方(男性)が現れ(一見、何かの勧誘、という風情)、名前を伝えます(当日精算の方はこの時に?)。
みなさん(7名)集まり、会場へ...15分ほど歩くのですがなんだか意図的に分かり難い道を選んでいるような気もするのです。なのに、なんと帰りは各自でとの冷たいお達し、道を覚えながら集団登校のように進む。
「家」の前に着くと諸注意。2階が会場で座って観劇、注意メモも渡され、座布団が用意されているので好きな席に折り紙を置いて確保、荷物は押入れにと。
「贅沢貧乏」は前回の「みんなよるがこわい(2015/11@三鷹北口)」が初めてで2回目。
2部屋(擦り切れた畳)、小さなキッチン、風呂なし(なのでハワイユーで)、生活感200%の空間。周辺の音、声が聴こえる。
いろいろなものが置いてあり、干してあり、吊ってあり、貼ってある、襖は凹んでいる。
「3分間クッキング」かな?
電話の呼び出し音で始まり、終わる。
観客は壁際に座り二人は目の前を通り、座り、横になる。
衣装も替わる。
正反対のキャラクターのちょっと哀しく、愛らしく、たどたどしいながら切ない会話。
360°から観られながら、瞬き、指先のぎこちなさ、表情のこわばり、不安や気遣い、胸いっぱいの想いや酢の香りが直接伝わってくる「アパート」の一室。
なんだかんだで17:50頃終演。物販あり(dvd欲しい…)。
やはりほんものの「家」はいいもんだと思いました。
「ゲッコーパレード」のほとんど内装を剥がした家(蕨)、「元カノを誤訳」のお洒落な吉祥寺YORU や古民家ですと、ゆうど、しあん、gallery園。他にもルーサイトギャラリー、市田邸、旧安田楠雄邸、島薗邸。
開演、終演のタイミングはどうやって計っているのだろう、TV下の機材か…そして最大の謎は、会場へ行く途中のできごと...これも演出なんでしょうか。
山田さんは「うつくしい革命(2012/8@「劇」)、」「墓場、女子高生(2015/7@イースト)」なのですが、やはり「みちていく@ユーロスペース」から前作を観てですね。立教映身出身の方は何人か観ていて、劇団主宰(ttu)、ダンサーの方たち。今日はこのあと@大山での伊藤麻希さんのダンス公演、先週はダンス01で内山茜さん、一番多いのは勅使川原さんの公演で加藤梨花さん。
大竹さんは「ラフレシア(2013/1@明石)」..白昼夢の他の作品、「童貞キューピッド(2014/1@王子)」「Parting(2014/@セッションハウス)」。佐久間さんも何作か観ていて「映画:名前のない女たち(2010/9)」山田さんとは別の「墓場、女子高生(2012/3@高円寺)」「ドブ、ギワギワの女たち(2013/3@AiiA)」「非劇 Higeki(2015/11@吉祥寺)」等々。
また6月に。
【ご来場ありがとうございました!】退カヌコビヌカエリミヌヌ
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2013/11/02 (土) ~ 2013/11/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題961(13-400)
13:00の回(曇)。12:15受付(整理券あり)、12:30開場。舞台をみるとかなり手前に「壁」...その前には上手から下手に下る坂道、「止マレ」と大きな文字、自転車が一台。13:08開演、壁は崩れ~14:44終演。
「ファニー・ガール」がよかった満間さん、ポかリンの本公演はいつになるんだろう...中島さん、前月は保健体育だった川田さんと多彩な役者さんたち。いつものように走る...、人の、人生の悲しさを振り切るように走り続ける。
瓦礫のソフィー[See you, and thanks for all the Fishes]
獣の仕業
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1681(15-370)
18:00の回(曇)。
17:20会場着、すでに列ができていて、17:30開場。
舞台に6名、1名は横たわり、立っているものは白い紙片を一枚ずつ落とす。周囲には「(知の集積)書籍」があり、その頁が崩れていく(塵と化す)ようにもみえる。
17:56前説(立夏さん、85分)、18:02開演~19:29終演。2012/3からで8作目になりました。
劇中、言葉はあらゆる方向に放たれまた届くがそれを聴くものは何処に。
いくつか余談を:
D.アダムスは「銀河ヒッチハイク・ガイド(1982年頃の文庫)」を持っていると思いますが、読んではいません。
普段は読まないのですが、開演前、当パンのあらすじに目を通します(サイトにも記載あり)。「46分18.1秒」「瓦礫」という設定には意志(3.11)が込められているように思え、「シーケル」は「SEQUEL」、「ソフィア」は「ソフィーの世界」、上手に置かれた本の中に早川書房の世界SF全集「ハックスリィ(すばらしい新世界)/オーウェル(1984)」の巻がある。
シェルターではないですがロベール・メルル「マレヴィル」は破滅後の世界と地下室(内容覚えていない...)を描いていたし、未来の歴史を綴るという様式は、光瀬さんの作品と通ずるものを感じ、その無常観に近い世界はどこまでも透明。
Wikiっていたらザミャーチンの「われら」も出てきた...持っているのは講談社文庫(入手可能なのは岩波文庫らしい)。
「わが赴くは蒼き大地(田中光二)」も人類滅亡のお話しだった。
青と白、原生代の大量の酸素供給、スノーボールアースによる大量絶滅。
「array」「null」はIT用語か?
刺激は尽きない。
塚子さんの職場
劇団モンキーチョップ
シアターブラッツ(東京都)
2016/08/19 (金) ~ 2016/08/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1914(16-204)
14:00の回(晴)。
13:30受付、開場。正面奥に長テーブルと椅子、手前の左右にも椅子。塚原さんの前説...14:04ヨーグルトを啜る...開演~15:20終演。
こちらは初めてです。江間さんが出ているので観に来ました。真帆さんはフルタ丸の公演で。小崎さんは「Q体」のスタッフにお名前。
不思議な能力を持つ塚子さんを中心とした珍妙な「相談事集」「再現シーン集」、役者さんたち、入れ替わり立ち替わり出てきては奇怪な役を演じるので笑わずにはいられません。めまぐるしい展開、笑いの連打、コーラスもいい。
のぞまれずさずかれずあるもの
TOKYOハンバーグ
アトリエベルン(東京都)
2016/11/25 (金) ~ 2016/11/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1972(16-262)
13:30の回(晴~雨)。
12:50受付(光藤さん)、13:12開場。※予約完了メールには「当日精算のお客様の整理番号は当日受付順」とありましたが、今回はなしでした。
外観は普通の家、中も普通の家で、凸形の間取り、入って左に客席(桟敷、ミニ椅子、パイプ椅子の3列)。下手(壁面収納?)から、別室へ通じている扉、トイレ、奥行きがあるスペースには水槽とテープル(ぐるりと椅子)、窓には白いカーテン、上手には2階への階段ともともとは何に使っていたのか本棚があり、暗幕で隠れたところはキッチンでしょうか。
フローリング床で会場に外光は入ってきません。
13:32前説(3分待ち、95分)、開演~激しい雨、雷鳴~15:09終演。本年3公演目。
初演は2010/11@千本桜。TOKYOハンバーグはその次の「髪結う時(2011/5)」からなので観ていません。ちなみにこのとき出演されていた土屋士さん、「青(2016/9@OFF OFF)」を観に行きました。
宮城県石巻市、1973年赤ちゃんあっせん事件、1987年民法改正「特別養子縁組」、翌年施行。
アイデンティティ。
最近、続けて「LGBTってなんだろう?」「Xジェンダーって何?」「多様な「性」がわかる本 -性同一性障害・ゲイ・レズビアン-」を読みました。知らず知らずのうちに本公演を観ながらアイデンティティについて考えていました。
親の離婚、再婚。ネグレクト。貧困。
受付にいらした光藤さんは「卒業」してしまいました。初めて観たのが私と同じ「髪結う時」だそうで、次作の「百光年の詩」に出演、その少し後、モスクワカヌさんの「The girls next door」も観に行きました。5年前です。
すでに新しい道へ踏み出しているそうで期待しています。
経験の花
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2014/06/16 (月) ~ 2014/06/18 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1140(14-178)
20:00の回(曇)。20:06開演~20:56終演。2回目です。
少し力が入ったのでしょうかバランスを崩す場面がありましたが、個人的には小さくまとまってしまうより、大胆に演じてもらいたいという気持ちが強いです。
「花シリーズ」の第一弾で、第二弾はいつになるでしょう。
終演後スタッフの方とお話しながら階段をあがると待っていたのはひとりの制服を着た女生徒(高校生でしょうか)、すでに次の世代の育成をしているということでした。
次回の「アップデイト第9弾」は7月中旬。
ローヤの休日
ゲキバカ
王子小劇場(東京都)
2011/03/16 (水) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
還るところは
女囚バージョンを観ました。緩急つけ話は進み、そのなかで少しずつ「ずれてゆくもの」を感じていましたが、それはラストにたどり着くまでに必要な一歩一歩だったようです。両手にそっと包み込んだ「花」。最後に還って行ったところで安らぎを得ることができたのでしょうか。間に織り込まれた笑いも楽しめました。
「鏡と音楽」パリ公演上映会
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2014/05/08 (木) ~ 2014/05/31 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1123(14-162)
20:00の回(晴)。空低くかかるやや赤みを帯びた月は、ほとんどを地球の影に蝕され、薄い刃を思わせ、本作で観ることができるであろうものを示しているようでした。
4月に(2回)観た「アップデイトダンス」シリーズ第7弾「鏡と音楽」の映像版です。音楽は別録のようで、ダンサーの息づかい、足音などは聴こえてきませんが、最後、会場では拍手が沸き起こっていました。
実際に作品を此処で体験しているので、感覚を補填しながら観ていました。
伝わってくる「切れ味」は常人ではできないもの。
次回作「震える影」は6/6(月)~11(水)まで。日程未定ですが観に行くことにしています。
月と老人
語りと和楽の芸人衆 かたりと
東京都指定名勝 旧安田楠雄邸庭園(東京都)
2016/09/17 (土) ~ 2016/09/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1938(16-228)
19:00の回(曇)。
18:40受付、開場。
ここは2回目、1年前「みちのく民話」、今回は南側の庭をみる位置。
廊下に箏と椅子。ガラス戸を少し開けると虫の鳴き声、19:01開演、山田さんの箏~19:20、北原さん~20:01終演。
演目は。白石一郎さんの「月と老人」。
外の庭はすっかり暗くなり、少し風が入ってきます。冷暖房設備がないのでありがたい。
江戸時代、お話の舞台、そのときも風は木々は緑の葉を揺らしていたでしょう。
表情、速さ、声音で、情景や老人の爽快なしたたかさを呼び起こす北原さん。
今夜は生粋のカープファンであるという山田さんの唄を聴くことができました。
門をくぐり、見上げた夜空の丸い月は雲に隠れるところでした。
新版 青森県のせむし男
劇団 風蝕異人街
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題786(13-214)
14:00の回(少し雲)、風が止むと猛烈に暑い、とにかく暑い。13:20会場着、受付(半券に整理番号を書いてくれます)、13:32開場。特に予定していたのではなく、何となく前日深夜に予約メール…だからなのでしょうか受付に名前がありませんでした。ザムザは約1年半ぶり。劇中、カミナリが聴こえましたが音響だと思っていましたし、照明も落ちたそうですが気づかず。そんな雰囲気に満ちたお話でした。こちらは初めて、14:02前説(70分、遅れているお客さんありで、5分おし)、14:06開演〜15:21終演…外は豪雨。
美人税
株式会社オフィスインベーダー
スタジオモモンガ(東京都)
2011/09/08 (木) ~ 2011/09/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題119
たまたま小鶴さんのお名前を見つけ、同じ会場だった「ひかりをあててしぼる」にコメントをしていらしゃるのを覚えていたのでみることにしました。予定では明日だったのですが、よ〜し、と予約しようとしたら販売終了、が〜ん、土日は、みるお芝居を固めていたけど、リスケ!1本断念し本公演を組み込んだのでした。前はマンションの一室だったのが、真っ白な空間に変わっていました。会場を横に使ってソファやテープルを配置していたのが、今回は、窓から外も見えず、作りこんでいました。入って右奥、白い布で覆われた舞台、床、壁、天井の蛍光灯までもが白く覆われています。その中ほどに、白い木の枠、これは玄関のドア(違うお話のときは撤去)でした、そこから会場中央にまで伸びる布。本作品、視点は2つ、舞台奥とここ、玄関の内側と外側を現していました。役者さんたちもほとんどが白い衣装に真っ赤なアクセントを1つ身につけて。本当の最後がどうだったかよくわからなかったのですが、この白い衣装はある場所であることを示しているんですね?タイトルに「美人」の二文字、看板にいつわりナシ、目の前での演技、なかなかいいものですね。でも、座布団代わりの丸い敷物、これは前もあったから会場の備品みたいだけど、お尻が冷えない効果はあっても、すぐ痛くなります。厚手の座布団希望。
ヒーローズ
少年社中
劇場MOMO(東京都)
2013/08/08 (木) ~ 2013/08/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題790(13-219)
19:00の回(曇)。18:40会場着、受付(全席指定)、中へ。積木細工を組み合わせたような舞台、下手にテーブルと椅子。幾何学模様の創り。こちらは「天守物語(2011/6)」以来で2作目(加えて「15 Minutes Made(2010/12)」あり)。18:55前説(客席後方から)、19:01開演~20:41終演。
とても面白かった。ヒーローが9人というと「ゼロゼロナンバー」の9人のようでしたし、オープニングのヒーロー紹介もTV旧作のイメージに似ているような気がしました。今夜は加藤さんのプロローグで、ぬいぐるみの相棒がひとりで動いて芝居をしたのには笑いました。
SFマンガちっくなストーリーと弱そうなヒーローたち、そして怪しい男。ほとんど全員がずっと舞台上にいるわけですが、キャラクターの違いがよくできていて、ヒーローとしてのパワーのことや、やはり不思議な男などお話も好みでした。
1999年の夏休み
劇団三日月座
横浜国立大学 第一食堂下 共用室3(神奈川県)
2016/08/13 (土) ~ 2016/08/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1902(16-192)
14:00の回(晴)。
会場である横浜国大キャンパスまで自宅からはかなりの距離。いままでどのくらい遠距離で時間がかかっていたのかを調べると(自宅~駅を除く)電車+会場までの徒歩で
①淵野辺(桜美林)98分+25分
②藤沢92分+10分
③三ツ沢上町/横浜国大84分+15分
とまずまずの距離。
いつ頃だったかは忘れましたが、映像(原作)はレンタルで観たと思います。「満月のくちづけ」や「櫻の園」もその頃だったか。
萩尾さんの作品はオリジナルの形式(まんが、イラストなど)以外で「これは!」というものに出逢うことは少なく、絵空箱「半神(2013/11)」蜂谷眞未、佐々木美綺。関連作としてPal’s Sharer「トーマの頃を過ぎても(2012/1、2015/4)」相本結香他、LUTEA「Antwort(2015/2)」(敬称略)。の3作品だけ。
「11人いる!」は実写もアニメもだめで、本作が2011/7@アゴラ劇場で上演されたときも観に行きましたがだめでした。
「原画展」はいつ行っても凄くいい。
気持ちでは、期待(=行きたい)<遠い、でしたが公演2日前に予約。
強い日差し、駅からキャンパスまで歩きます。夏休みだからかほとんど人がいません。正門に着くもキャンパス内の方向感がなく少し戸惑う。
なんとか会場にたどり着き、受付待ち。13:30受付、開場。ベンチシート席、クッションが今までで一番「厚い」。
ハの字(手前に拡がり立体感あり)舞台、下手にベッド、上手に(木製)テーブルと椅子、両壁は均一の模様(ロッカー風)、床中央に(奥~手前)赤い(絨毯風)ライン。
天井からは丸い電球が何個か。客入れにピアノ曲、入り口からは戸外のセミの声。
14:00前説(90分、ペットボトル可)、14:02開演~15:35終演、会場の外でアフタートーク(役者さんやスタッフの方に質問する時間のようです)。
100%私個人の思い入れですが、明転、眼に映ったのはこうあってほしいというイメージ通りのもの。衣装(男性用のシャツ)、仕草など原作をよくみているようでした。多少のぎこちなさも含め、観に来てよかったと思える内容でした。
いくつか:なかなか動きにくい作品なのでどうしても出ハケが多いように感じました。冷房の調整をしてくれていましたが、やはりOnのときは少々寒かった。ベッドには枕があってもいいのにと思いましたが、何か演出の意図が?。
H. C. Andersenの物語2篇による1時間
d’UOMO ex machina
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2012/01/30 (月) ~ 2012/01/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題276(12-029)
申し込み時にお手数かけてしまいました、ありがとうございました。今までみたことがない表現に出会えることはとても嬉しく、楽しいことです。
(以下、雑記です)
20:00の回、19:00開場で開演でもありました。今夜の絵空箱は入口からみて奥が舞台、手前の道路側が客席(椅子3列)、中央に椅子、ラベルがないペットボトル、奥の壁際には木製のベンチ、左右にスピーカー。舞台には3人と角本さんですね。お喋り可、どう見るかも自由、語り手と3人だけでなく、店主も参加、かなり長い時間舞台上に(以前もお芝居に参加していらっしゃいましたね)。
台本(という言い方でよいのか)を手にお芝居というのは3作目、但し、今までは演者全員が手にしていましたが、本作では(ほぼ)おひとり。
「童話」の世界だから好きに想像してよいのでしょう、開場前、待っている間にふと夜空を見上げると、向かいのビル上空に上弦の月、薄い雲が横切っていました。寒さに凍える冬の夜、ページの間からことばたちが抜け出し、本の精(霊)たちがそれを追いかける、とか。
語り手は台本を手にお話を語り、聴こえてくるのは異質なことば、小さなことばたちが未成熟なまま一生懸命お話を紡ごうとしているように感じます。ことば(語り手)の周囲では3人(ヒト?)が動き回り、赤と白、明と暗、照明が移ろい、テーブルの上、ロウソクに火が灯ります。
後半、黒い髪、眉、眼、衣装の踊り手が舞います。踊り手だけが衣装らしい衣装、あとの3人は普段着っぽい衣装で素足。男性は観客に近づき、語りかけ、ドリンクを飲み、肩を抱き、また、舞台の回りを走り回り、椅子を振り回す。その間も語り手は休むことがありません。
アンデルセンの童話集、角川文庫版(3巻)は「小さい人魚姫」「雪の女王」「馬車できた十二人のお客」、水色と白を基調にしたとても綺麗な表紙絵です。今まで買った本の半分位は未読かもしれません、整理する機会があったら探してみましょう。
3/11(日)14:46というとサラ・ケインとどこかで関係が…と思いましたがあっちは「4時48分」でしたし、この時間は地震の発生時間ですね、当パンに「2011」とありますが「2012」。
最後のページをひとつ、またひとつと折り曲げるのは、物語の終わり、お話を閉じ込め、封をしているようにも見えました。開いていた本を閉じ、部屋を出てゆくかのように。
開場して聴こえてくる音楽はポップなものもあれば、ピアノ曲もありました…、他のお芝居でもそうですが、開演までにかかる曲を選ぶ基準はなんでしょうね、演出家さんの好み、それとも音響さん…
読書劇 テロならできるぜ
オフィス再生
秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)
2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題814(13-253)
19:30の回(曇)。19:00受付、開場。入って右が客席、ベンチシートに座椅子4列。最前列、その目の前、全面に白い布、BGMにしわがれた歌声のフォークソング、足元に透明のビニールシート。上手にテーブル(これは前回みた「二十歳の原点」でも使っていたような気がします)、卓上ライト、飴、ガン(銃)、「テロならできるぜ銭湯は怖いよの子供達」。19:30開演、強烈なオープニング~21:01終演。濃厚な舞台、散らばった舞台、ヘヴィ(メタル)なBGM、あまりに異色。
喫煙シーンあり。
KARAS APPARATUS1周年記念公演『誕生日』
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1178(14-226)
19:00の回(豪雨)。開場5分前の駆け込み、当日券で。
19:05~20:10、20:29トーク終了...雨は上がっていました。
初めて此処「KARAS APPARATUS」で観たのが『パフューム°R』(2014/4)、その後上映会にも足を運び、6回目となりました。
今夜は伊東さんのソロ、いろいろなジャンルの音楽と伊東さんのダンス、照明に光る両の手、闇に溶け込んでゆく身体、大きく緩やか羽毛のごとき動き、切り裂く鋭さ、多彩な演目。
1周年を迎え勅使川原さん(どうやら館長らしい..)のトークにも熱が入っていました。