ロックの観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 34件中
捨て犬の報酬 終演しました!どうもありがとうございます!

捨て犬の報酬 終演しました!どうもありがとうございます!

おぼりん

pit北/区域(東京都)

2014/11/16 (日) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

衝撃はさらなる衝撃を連れてきた。
約2年前に初めて高橋倫平の「捨て犬の報酬」を見て、衝撃を受けたこの演目の再演を見れるという事で、どれほど楽しみにしていたことか。
期待をすればすれるほど、そのモノの価値、ハードルを上げるわけだが、
各地を回って戻ってきた「捨て犬の報酬」はそのハードルを余裕で飛び越していった。

「芝居を見るだけが公演ではない」として
劇場に入った瞬間から公演はスタートしていた。
階段を下りればそこには英語で書かれた古い看板。
制作スタッフはみんな統一感のある服装。
その中に奇抜な恰好をしている二人。
開演前にわかるのだが、前説をやる役者である。
面白おかしい前説から入り、見事に物語への道案内をしてくれる。
本編が始まる。
薄明りの中から朗々しい歌が聞こえてくる。
そして、明転。
舞台の中央に立つ老犬。そこから釘づけ。
軽快な台詞回し。
アクションでは桁外れの身体能力見せてくれる。
幕が落ちてくる時が圧巻。
見えないはずの登場人物が見え、
色々な場所に連れて行ってくれる。
息もつけぬほどの、瞬きもできぬほどの圧倒的な存在感。
各地を回って、演技に深みがでたと考えるべきか、
2年間でここまでパワーアップしているとは思わなかった。
30分という短い時間だが、それ以上にあの演技をぶち当てられると、
こっちがどうかなってしまうかもしれない。
たった一日の3ステージ。
これだけでは勿体ない。
何度も、何度も見たい作品。
もし、また再演があるのであれば、私は間違いなくこの物語に再び参加するだろう。

「ヴルルの島 」

「ヴルルの島 」

おぼんろ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2016/11/30 (水) ~ 2016/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

期待を大幅に飛び越えていった。
約1年半ぶりのおぼんろ。
おぼんろなら面白いものを見せてくれるだろうと
期待はしていたが、予想のラインを大幅に飛び越えて行ってくれた。
川崎プラザソルには以前いったことがあるが、
なんの特徴もないただの箱だった。
しかし、おぼんろの手にかかれば、ここがテーマパークになってしまうのだ。美術の竹邊奈津子のセンスは逸脱している。
開場すれば、役者達が客を迎えるスタイルも変わらず、会場中に暖かい空気が生まれる。
開演前の役者達と触れ合う機会があるゆえに
おぼんろの 役者=語り部 が 「演じる」ではなく「物語る」 という事にリンクするのだろう。 
語り部たちの衣装はパダラマジュグラマの時に衣装を担当していた永田光枝。より物語の世界観を高めている。
主宰の末原拓馬の父である末原康志が作った劇中曲も素晴らしい存在感で物語を牽引する。
そして、そのすべてにも負けずに存在する語り部達。

演劇を好きであるならば、
時間を見つけこの物語に参加した方がいい。
あなたが見てきた演劇の常識をぶち壊すモノを見ることができるから。

ネタバレBOX

前半戦では小気味良いテンポで笑いをちりばめながら進むのだが、
終盤のどんでん返しに、思わず目と耳を疑う。
悲しい過去を持つ島で出会った、悲しい過去を持つ人間達と機械人形。
涙なしには見られない。
ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

あぁ、これが。
念願の「ゴベリンドン」に触れることができた。
初演を見れなかった事を激しく後悔したのと同時に、
再演だけでも見れた事にも安堵した。

おぼんろの5人はいったい、どれほど、私たちに魅せつけてくれるのか。

吉祥寺シアターという立派な劇場が、
おぼんろ小屋と化していた。
普段の吉祥寺シアターを知っている人には、
場所を間違えたと思っても仕方がないくらいの劇場づくり。

主宰の前説。5人の語り。
ふんわりとした幸せな一面から始まる物語。
急降下と急上昇で動き回る物語。

前後左右上下と縦横無尽に駆け回る語り部たちの圧倒的な演技。

参加者は身も心も振り回され、
どんどん沼のそこに引きずり込まれていく。

従来の観劇とは全く異なるスタイルに、
これは演劇なのか?という疑問を毎度のこと拭えない。
演劇を超える演劇。
観劇ではなく「参加」は今回も見事に見参である。
残り7日。せめてもう一回くらいはこの物語に触れに行きたい。

演劇という物の固定概念を取っ払ってくれるおぼんろ。
ぜひ、多くの人に触れてもらいたい。
気になっている方は、吉祥寺シアターに行くべきだ。
きっと新しい世界が広がるであろう。


~メタモルリバース~

~メタモルリバース~

おぼんろ

新宿眼科画廊(東京都)

2013/03/01 (金) ~ 2013/03/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

美しくも悲しい
会場に展示されている写真が美しい。
おぼんろHPでは三浦さんの写真を拝見はしていたが、やはり美しい。
それをうまく取り入れ、不思議にやさしい、そして、悲しい物語をつむぐ末原拓馬の世界。
高橋倫平の身体表現の高さ
わかばやしめぐみのソウルフルな歌声にほれぼれする。

私はまだ、おぼんろの本公演を見たことはなないが、
小さな公演毎にいろいろな姿を見せる彼らが、一番の大仕事で何をしてくれるのかが、
本公演まで後3か月。

楽しみで仕方がない。

『ひとりじゃできねえもん3』追加公演決定!!

『ひとりじゃできねえもん3』追加公演決定!!

おぼんろ

決定しました!公演詳細をご覧ください。(東京都)

2012/12/14 (金) ~ 2012/12/15 (土)公演終了

満足度★★★★★

うわさのおぼんろ
工場での一ヶ月ロングランで1359人動員したとか、なんか、凄いらしいとの噂を聞いて、どんなものかと思い、気になっていた。この作品のページに関わらず、今まで行ってきた公演のページに創作日記?見たいなモノが延々と書かれているのにもまず驚いた。この公演も公演場所も決まらないのに公演をする?とかなんか、前代未聞だ。申し込んでみたら、「公演場所公表できないから、キーワードを使ってHPの道案内にのページにログインしてください」 って。これまた、今までに経験したことのない事。なんか観劇しに行く前から楽しませてくれるじゃないか。写真付の丁寧な道案内を頼りに会場入り。ここはただの稽古スタジオだろ?と受付を通り、中に入ってみると、見事に劇場になっていた。いったいなんなんだ?開演前に白い錠剤を配られる。アンプが心をもって、会話をしだす。イケメンの白塗りが物語りを語りだす。「この薬は想像力をアップさせるものです」と配られた錠剤(ラムネ味)を食べる。これが噂の参加型?そこからは90分。芝居と朗読を交えた一人芝居が始まる。オムニバスで一つ一つの話が良い話なのだが、実は全部繋がっていて、最後には一足早いクリスマスプレゼントをもらった気分になった。錠剤を配っていた人達がメンバーらしく、どの人もとても雰囲気があった。たった一人でこれだけのものを作れるのなら、この人たちが合わさったらどうなってしまうのだろう!
1月3月にも公演をして、5,6月に本公演があるようだが、絶対見に行かなくては。今から楽しみで仕方がない。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

懲りずに日暮里へ足を運んでしまった・・・
千秋楽は事前予約終了のアナウンスがあったので、これはまずいと、もう一度、足を運んでしまった。
会場前から、劇場前には長蛇の列。劇場に入り、劇場中央の受付に行くまでに、劇場内から聞こえる参加者の声などを聞いていると、リピーターの割合がなんと多い事か、そんな私もその一員であるのだが・・・
今日はどこの席に座ろうかと迷っていると、語り部が声をかけてくれる。
「あっ、○○さん!今日はどこの席にします!?」
私が、おぼんろのに舞台を観始めて数回、今回に限っては3回目だが、名前を覚えてくれているのだ。こんなに嬉しい事が他にあるだろうか?
私だけではない、来る人来る人に、語り部が名前を呼んで声をかけている。
出演者が、友達でもない一観客の名前を覚えているなんて、こんな劇団が他にあるのだろうか?
一般的な舞台は客だしの時に知人との面会ができるかどうか、という所だが、おぼんろは本当にその場所に訪れる全ての人間を大切にしようと思っているのだなと思う。
紡がれる物語もさることながら、おぼんろの人気を支えているのは、
一人一人を大事にしていることだ。
これから、きっともっと大きくなっていくだろうおぼんろにとって、
動員数が伸びれば、当たり前のように、触れ合う人間がふえてくる。
全員を全員覚えられるはずがない。
それでも、彼らは、不可能を少しでも可能にしようと、
がんばっているのだな。
応援せずにはいられない。
16日の千秋楽は事前予約分には完売らしいが、当日券がでるらしい!
これが最後のチャンス。明日、早めに打ち合わせが終わったら、当日券狙いで再度、劇場に向かおうと思う。

捨て犬の報酬

捨て犬の報酬

おぼんろ

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2013/01/12 (土) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

今まで知らなかったが・・・
ひとりじゃできないもんでおぼんろという世界観を少し感じる事ができた。
末原拓馬以外の劇団員の芝居を見ことはなかったが、
初めて、拝見させていただき、しかもこれまた独り芝居。独り芝居というのは役者の力量が激しく反映されると思うのだが、
なるほどなるほどと納得してしまった。
狭い会場、狭い舞台、舞台には言葉が書いてある大小の紙があちらこちらに張られている。
そこに、犬メイクを施した、さひがしジュンペイが登場。
小気味いいテンポで言葉を紡ぎ、落語を聴いているようだと思っていると、本当に落語まで始めてしまう。

これがまた上手い!

ところどころに笑いを交えて進んでいくのだが、話が進むと、徐々に緩い空気が引き締まっていき、終いにはさらに加速していきクライマックスまで一気にもっていってくれた。
最後にはホロリと涙を流してしまう話もとてもグッド!
今まで知らなかったが、知られていなくても凄い役者とは言うものはいるのだな・・・と痛感した、舞台だった。

ゆめみるふぃーゆ

ゆめみるふぃーゆ

おぼんろ

ワンズスタジオ(東京都)

2013/01/11 (金) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

ある意味始めてのおぼんろ
去年 末原拓馬の一人芝居を見て、
次に、さひがしジュンペイの独り芝居を見て、
おぼんろという団体の独り芝居しかみていなかったのだが、初めての複数の役者が出演する演目がこれであった。
『捨て犬の報酬』の余韻が残ったまま、サイズが大きい劇場に移動して、見たこの作品。

度肝を抜かれた。

末原含む白塗りで目元に涙が零れ落ちたメイクをしている役者が3人。
(その時は当日パンフレットもなく、配役表もなかったため末原以外の役者の名前を知らなかったが)ミル役のわかばやしめぐみのコケティッシュさ、フィーユ役の高橋倫平の身体能力の高さ、今まで観た事のないジャンルの演劇を見た。

3団体同じ舞台をつかっているはずなのに、明らかに、そこには違う空間が存在していた。
こんな錯覚が起きるなって自分でも信じられないくらいだ。
これほどの満足感を得てたった30分。これが
本公演になったらどうなってしまうのだろう。
次回本公演は絶対見に行こうと確信をした作品だった。

捨て犬の報酬(チケット完売!→増席しました!!)

捨て犬の報酬(チケット完売!→増席しました!!)

おぼんろ

野方スタジオ(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/19 (土)公演終了

満足度★★★★★

鳴り止まない拍手。
劇場は、、、いや、劇場ではない。ただの何もおかれていないオフィスといっても過言ではない、ただの狭いスペースに照明4つ置かれている。立ち見も含めて50人ほどがぎゅうぎゅうになって入っていたのではないだろうか。客入れの時から、犬の耳がついた帽子をかぶった白塗りの顔に目元には涙の化粧を施した人間が客を迎え入れている。この日の一人芝居を担当する高橋倫平。主宰の末原拓馬と気さくに客を迎え入れている。まだ数えるほどしかおぼんろの演劇を見てはいないが、これが客入れのスタイルなのだろうか?とても好感が持てる。
部屋が暗くなり、芝居が始まるとあっという間に、さっきまでオフィスまがいの部屋があっという間に、別世界になってしまった。
老犬、狂犬の捨て犬ポチが物語りを紡ぐ。
高橋倫平のあまりの体のキレに目を疑う。
アクションからのタイトルコール「捨て犬の報酬」の幕が天井から落ちてきた時に思わず、背筋が震えた。
そこからはもう、目が釘づけ。
一挙一動が見事に画になる。
悲しい寂しい老いさらばえた狂犬が、最後にもらったプレゼント。
そして、最後の遠吠え。そして、暗闇でぽつりと言われる最後の台詞。

客席はすすり泣きではなく号泣する客までいた。
演劇を見始めて、こんな事が起こっているのははじめての事だった。
かく言う私も、涙をこらえきれずにいった。
たった30分の芝居のはずなのに、
2時間3時間の芝居を観るよりも満足できるのは何故だ?
末原拓馬の脚本の素晴らしさもあるだろう。
そして、何よりも高橋倫平という無名の役者の凄さか。

カーテンコールでは拍手が鳴り止まず、当の本人も戸惑っていたのが少し笑えたが、その拍手こそが、その芝居の評価であることは間違いない。

劇団おぼんろ、私の中でこれから追うべき価値のある劇団に決まった。

泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)

おぼんろ

東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

芝居以外でも楽しめる。
おぼんろ博物館とはよく言ったものだ。芸術劇場のアトリエを使っての公演。いや公演というのだろうか?フォログラム映像?ただの公演を見に行くというスタイルではこの出し物の楽しさを存分に理解はできなかったのではないだろうか?まわりの展示品を見て、そこから、物語が生まれていく。展示品の説明文がこれまた笑いを誘う。おぼんろという団体は本当に、ただの演劇ではないのだな。観劇する側の人間が、自ら楽しみに行くことによって、さらなる楽しみを提供してくれるのだ。斜に構えていたら、せっかく体感する時間が勿体ない。凝り固まった頭をほぐし、素直に感じることが一番なのかもしない。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

人々が、劇場が喜んでいる!
会場となるd-倉庫には何度か足を運んだことがあるが、今回のおぼんろの様な使い方をしている劇団など一度もない。縦横無尽に客席の周りを走り回るスタイルのおぼんろを芸術劇場の「おぼんろ博物館」で体感したと思っていたが、その比ではなかった。まず、入場から他の劇団と画す。開場少し前にd倉庫に付いたら、目の前には大行列!2階ロビーからの入場が通常だが、なんと搬入口が入場口。その扉が開け離れ、通常時は舞台である場所、そこには段ボールとクッションをうまい具合につかった桟敷が置かれていた。その間を通って中に入っていくと、劇場中央で受付が行われている。劇場を
見渡すと、段ボールやペットボトル等で作られた美術が目に留まるのだが、それが何とも美しい様相を醸し出している。受付をすました後に方々に好きな席につく。満席の会場で役者達が客と談笑をするこの方法は芝居が始まる前に会場を温める大事な役目を果たしているのだろう。末原拓馬のおぼんろ参加への心得から始まり、ゆっくりと物語へと導入していく。劇場内のありとあらゆる場所が演技スペース、後ろを振り返り、上を見上げ、真横を駆け抜けていく。多くの芝居を観劇してきたが初めての感覚に陥る。

くぐるという病原菌を生み出すビョードロという民の儚く切なく痛みを伴う物語。レベルの高い役者陣で演じられる最高のエンターテイメント。

初日からのカーテンコールが「ビョードロ~月色の森で抱きよせて~」がいかにすごい作品かという事を証明している。

私は他の観劇予定をキャンセルしてでも、後数回は劇場に足を運ぶだろう。

ネタバレBOX

心地いいテンポで物語が進む。思わず笑ってしまうシーンもふんだん含まれている。開場時、役者達が客に話しかけ、客をリラックスさせたりしているのが、このようなシーンで大きな効果を得ているのではないか?
圧巻だったのが、選ばれた客に手伝ってもらってのタイトルコール!その客が前もって渡されていた道具、役者に手渡した時に会場の全員がその客の名前を呼ぶ。そこに参加型としての一体感が生まれ、自分も芝居に関われたことの楽しみを覚える。そして、広げられたタイトルが書かれた大きな大きな幕!役者が大きな声でタイトルを叫ぶ。身震いをした。

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

作品が進化する!
前半戦に一度参加、そして、中盤戦に2度目の参加をした。おぼんろに一度参加した後に、他劇団の公演を見たのだが、申し訳ないくらいに、何も入ってこなかった。おぼんろの後に、違う劇団の観劇予定をいれるのは今後やめようと思ってしまった。ビョードロの物語りが、瞼の裏に焼き付いて離れない。
期待を胸に2回目の参加。もちろん違う席に座ってみた。
語り部が「おぼんろを体感できるのは、下の桟敷席ですよ!」と声を大にしているので、一度は体感してみなくてはと思ったのだ。尻や、腰が痛くなるのではないかという懸念もあったのだが、そんなものは杞憂だった。
陳腐な表現でも申し訳ないのだが、

面白いのだ。

凄いのだ。

これほどまでとは予想できなかった。
ちょっと外側から見ていても、おぼんろの舞台は魅力的で心惹かれるのに、
下の席に座ると、心惹かれるどころか、心奪われる。

観る位置が変わっただけでなく、作品の演出も所々変わっていて、
まさに作品が進化するという言葉がふさわしい。
何度見に来ても楽しいと言われている おぼんろの所以はここからくるのか。

開演前に語り部の「高橋倫平」が初めて参加する人々に下の席をすすめ

「みんな癖になるよ♪」と笑いあっていたが、

終演後カーテンコールで正面に立つ語り部たちを見るのその参加者達の目が確かにキラキラと輝いていた。

おぼんろは癖になる。
終盤戦、少なくともあと一度は、この世界を体感したい。

ニューシネマパラダイちゅ

ニューシネマパラダイちゅ

株式会社ウェーブモーション

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄まじい破壊力
これほど、劇場の客席が沸いている舞台を今までに見たことがあるだろうか?と思うほどに、2時間の上演時間中、笑いが絶えなかった。
と言ったものの、最初から最後までただ、笑いがあるのではなく、
ストーリーを紡ぐために、それぞれのキャラクターが持つ過去や、思いが交差し、それがスパイスとなり、シーンの合間を引きしめている。
どの役者もレベルが高い中、やはり、おぼんろ高橋倫平の演技は素晴らしい。あのギャップを演じきれる役者が、ほかにいるのだろうか?
もう一度見たいと思うが、それが叶わないことが残念だ。

ネタバレBOX

出落ちしてしまうくらい奇抜なメイクをしているのに、そのメイクが後を引かず、真剣になって演技をする岸田という役を見事に演じきり、最後には涙まで流させてくれる高橋倫平の演技が本当にすごい。
芦田まなお役の阿部龍也のコケティッシュな演技、
真宮寺役の春山大輔の巧妙な演技、
一条隼人役の真山明大、イケメンだけでは終わらない安定感のある演技
他の役者も勢いがあってとても素晴らしい。
このキャストであの劇場であの日数はとても勿体ない。
しあわせの詩

しあわせの詩

One on One

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしいの一言。
知人に紹介されて観劇。
値段も去ることなが、歌唱力、ダンス力などは小劇場のレベルではない。
音楽もとても心に残るものがある。
作演出音楽を担当している浅井さやかという方は才能溢れる人なのだろう。
一番びっくりしたのは、当劇団のHPを見ていたら過去の作品におぼんろの高橋倫平が(同姓同名がいない限り本人なんだと思う。)レギュラーで出演していた事である。どういう縁かは知らないが、高橋倫平が出ているこの劇団の舞台も見てみたいと思ってしまった。

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

王子MON★STAR(東京都)

2014/07/09 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

あの空間と物語が交わる時
公演が終わってもう数か月たつが、あの時の感動をふと思い出したので書き込んでみる。王子MON☆STARという、王子小劇場の真裏にある劇場。というかスペース。そんな場所にあんなスペースがある事を知っている演劇人は少ないだろう。この作品のために作られたのではないだろうか?と思うほどのおぼんろの世界観にマッチしていた。芸達者な語り部たちがそこかしこと走り回り、圧倒的な演技を魅せつけてくれる。3000以上の動員に成功したこの劇団。果たしてどこまで登りつめていくのか。次回が待ち遠しい。

ちっちゃく、飛ぶ。

ちっちゃく、飛ぶ。

キトキト企画

調布市せんがわ劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

大家族はえぇな~
初見の劇団。劇中で、一人の為に家族みんなで歌を歌うなど、上手い下手かかわらず、気持ちよいシーンである。

U&D&O

U&D&O

おぼんろ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★

コメディ劇団ではないのは明らか
であるのに、その戦いに挑んだ事を称賛したい。
笑いどころはほとんどないが、明らかに多くの人の心をつかんでいた。
数十人と参加している役者の中で、最優秀俳優賞と俳優賞を手にした
わかばやしめぐみと末原拓馬だが、おぼんろには他に同様またはそれ以上の技量を持ち合わせている3人の俳優がいる。
その3人が加わっていたら、違う賞だって、夢ではなかったのではないだろうかと思わずにはいられなかった。
しかし、主催者側は何を思って、おぼんろを出演させたのかが疑問である。


殿(しんがり)はいつも殿(との)

殿(しんがり)はいつも殿(との)

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/29 (月)公演終了

満足度★★★★

ネタが多い。
純粋に話の会話で笑わせるというより、
設定と小ネタと役者の演技で笑わせるというイメージがある。
確かに面白いことは面白いのだが、波に乗った笑いではなく、
単発単発で、面白いのだが、残念という不思議な感じがした。
その小ネタが一級品なのだが(笑)

ストロベリーマン

ストロベリーマン

ミノタケプラン

「劇」小劇場(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

イチゴを食べたくなった。
最近注目している、おぼんろのわかばやしめぐみが客演するということで観劇。いい意味で、とてもとてもとても、普通にいい話。奇をてらわず、笑い泣きシリアスなシーンを含め演劇の醍醐味というものを堪能できた。演劇初心者などに薦めたい。

兄弟船

兄弟船

劇団鋼鉄村松

ONE'S STUDIO(東京都)

2013/01/11 (金) ~ 2013/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

小道具がとても気に入った
始めてみる団体だったのだが、とても楽しめた。
時間軸が、あっちこっちに飛ぶのだが、それでも客を置いてきぼりしないのは、演出のよさなのか、安心して見れる役者陣の腕なのだろうか?
にしても、あの魚は個性的だった。

このページのQRコードです。

拡大