SEMICONの観てきた!クチコミ一覧

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前橋市立南高校演劇部

前橋市立南高校演劇部

X-QUEST

サンモールスタジオ(東京都)

2007/12/15 (土) ~ 2007/12/24 (月)公演終了

満足度★★

小劇団は賭け
情報量の少ない小劇団に足を運ぶのは一種の「賭け」である。
チケット代も安いし、小空間で芝居を楽しめれるという部分では
贅沢感も味わえる。それゆえ期待のハードルも低いのですが・・・。
台詞を忘れた?ようなミスで笑いをとったり、台詞をかんで、その姿への
ノリつっこみで笑いをとったり、アドリブのような手前味噌ネタで笑いを
とろうとしている、この劇団の姿勢は、うんざり。
何一つ、面白くない。むしろ不快感ばかり。
長い上演時間の中、どこか1部分でも面白い、クスリと笑える部分が
あれば、救いがあるのですが、
珍しいことに、1箇所もありません。

内輪ウケで満足している小劇団が多いことは承知、
お友達感覚、学芸会感覚の
芝居も多く、見ていてストレスになることは覚悟ではあるが、
それでもキラリと光る名作に出会える場合もある。
本当に嬉しい出会いもある。
こればかりは自分の目で見なきゃ体験できないので
「趣味」と割り切って、足を運ぶのですが、
この作品、この劇団は、ハズレの中でも、僕にとっては、
かなり低いハズレ。

注目作品の多いこの時期、師走の忙しい時期に
この作品を選んでしまった僕は、
パチンコの大はまり台に座ってしまった時と同じような
後悔に苛まれました。

舞台の上で、役者陣がバタバタしていることが寒ければ、
劇場の中も寒い。
退屈な芝居を見せられた上に、風邪までひきそうです。
役者に気を配ったのか、底冷えする寒いで劇場で
ダラダラ130分も、自由という名の不自由な席で、監禁されて
非常に疲労感のたまった夜でした。

作風の好き嫌いは個人の趣味ですが、
お金をとって芝居を打つ以上、最低プロ意識を持った芝居は
上演して欲しいです。
あぁつまらなかった。お金はいいから、時間を返して欲しい。

ネタバレBOX

平均年齢が、見た目ですが、異様に高い。オッサンばかりです。
オッサン達が高校生の役で学ラン着てバタバタと、
忘年会の余興のような、くだらないことを繰り広げる130分。
僕が彼らの友人であっても笑えない、むしろ説教しそうです。
全く持って、ムサ苦しい。
「年忘れ、爆笑公演」のような雰囲気ですが、
北風が吹き荒れる、寒い寒い芝居でした。
枡

桜田ファミィ~リィア

中野スタジオあくとれ(東京都)

2007/12/13 (木) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度★★

1本だけ面白い
5本のオムニバスのうち、3番目の「マクタッキー」だけ
面白かった。
ポテトの姿に扮した女性の姿と仕草だけが、雰囲気あって
妙におかしい。
それ以外は、いかがなものかと。
社員旅行の宴会の余興か、披露宴の余興レベル、いやそれ以下程度で
退屈さを通り越して不快感が残る位の出来栄え。
カーテンコールもなく、御礼もなく、終わったのか終わらないのか
良くわからない構成で、素人芝居にしても、酷いっすねぇ。
5本目の、ジャム太郎なんて、ボロボロ。
まぁ1800円で75分、手軽に見にいける環境はいいのですが。
ポテトに扮した女性、彼女はキラっと光るから
一人で行ったほうが良さそう。
でも、この公演だけでも6回公演、
こういう作品が今どきなのかなぁ。

ごんべい (初演)

ごんべい (初演)

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2007/12/13 (木) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度★★★

池袋大芝居の冠に偽りなし。
今年の初めに、下北沢の駅前劇場で見た刑務所?を舞台にした
作品とは、全く雰囲気の変わった本編、池袋大芝居のフレーズに
偽りはありません。
前半は、正直しら~っと僕自身はしてしまい、
「こんな作品、なんにも面白くないなぁ」と、ダラダラ見ていましたが
後半は一転、テンポも迫力も増して、なかなかのもの。
地味だなぁと思っていた役者陣も、どんどん輝きが出てきて
クライマックス頃には役者一人ひとりに魅力が生まれ、存在感も
湧き出てきます。
シンプルながらも舞台セットや照明も効果的になっており、
(もちろん、そう感じるのも後半になって)
良く出来た作品に仕上がっていたなぁって印象が残りました。
ただ、個人的には、今年の初めに見た作品のほうが好き。
この劇団は、どんな作風が、本来あるべき姿なんでしょうか?
今回の本編は確かに楽しめた印象の残る作品ですが、
正直ありふれた作品とも言えます。
詳しくはネタバレへ。
劇団が乱立している中、いいにしても悪いにしても
この劇団の本来あるべき姿は、なんでしょう?
初めて?の中劇場、メジャー劇場進出と思いますが
出演者らによる終演後のお見送りはありませんでした。
終演は、9時40分頃。スタッフが
「劇場は10時で閉館です!早めに退館して下さい!」と
案内してました。
カーテンコールでも、余韻に浸る間もなく
急いで劇団員が次回作の宣伝をしたり、と
ちょっと乱暴な幕キレ。
本編が終わって、芝居が終わりじゃなく
やっぱり劇場の外に出るまでは、芝居の時間として
過ごしたいですよね。

ネタバレBOX

初めての大きな舞台ってことで、沢山動く芝居にしたかったのか、
中身は、新感線のパクリです。
しょーもないギャグを入れたり、歌を入れたり、派手な大音量を使ったり、
アクロバティックな立ち回りを入れたり。
幕キレのエピローグの持ってき方も、そっくりです。
キャラクターの作り方、位置付けも、まるで同じ。
新感線を見たことない人、たまにしかお芝居を見ない人には
存分に楽しめるのかもしれませんが、
「これって、ありか???」と楽しみながらも、
勝手に疑問に思いました。
まぁ最近は新感線もチケットが高く劇場も大きくなってしまったから、
3000円位で、2時間強の上演時間、どこからでも
役者の表情が良く見える程度の大きさの劇場で、
こういうエンターテイメントが楽しめるんだったら、それも有りか。。
本当にそっくりでした。

All Shook Up

All Shook Up

フジテレビジョン

青山劇場(東京都)

2007/12/08 (土) ~ 2007/12/21 (金)公演終了

満足度★★★

ジャニーズは、えらい!
「マンマミーア」と「ヘアスプレー」を足して、5で割った位の面白さだけど、
こういう「ザ・ブロードウェィ」「ザ・アメリカン」なミュージカルは本当に楽しい。
カラフルでポップで華やかで賑やかでハッピーな作品は、
ミュージカルの醍醐味、非日常気分を味わえます。
短い公演期間、公演回数でありながら、これだけゴージャスな
舞台を提供する、ジャニーズは、本当に偉い。
アンサンブルや脇の役者さんなんかは、自分の事務所の若い子達を
使えば便利だろうに、
ちゃんとミュージカル界の経験を積んだ人を揃えて
商業演劇として主役のスターだけに頼らずに、
作品としてのクオリティを高めようと、しっかりとした姿勢を感じる。
「ボーイフロムオズ」も「プロデユーサーズ」しかり、
本当に楽しめる作品になっている。
多少の出来不出来はあるけども、
エンターテイメントに対しジャニーズは真面目に向き合っているんだろうなぁと
感じます。

主役のV6坂本は、それほどスターのオーラは感じられないし
キャタクターの持つカリスマ性も薄かったけど、
歌も踊りも台詞の言い回しも、アイドルにしては水準以上。
3時間をしっかりと持たせます。
ヒロインの花影アリス、全てにおいて荒っぽさはあるけど
可愛らしさが全てをカバーしている。
第二のまり様、エリザベート候補になれそう。
今回の驚きは湖月わたる。
2階席から、遠い席から見た印象だけど
スパイダーマンや映画マリーアントワネットに出ていた
キルスティン・ダンストに、似ている。
B級美人で、非常にコメディが似合う。
彼女の扮装は、この作品の見所です。
1年前まで、トップにいた人が、新人の脇に回り話を締める、
こういう世代交代の姿勢と役回りがしっかり出来る女優さんって
少ないんですよね。
アンジョルナス原田優一も出ていました。
最初気づかなかったんですよ、理由は2つ、
あまりにも背が低いこと、ヒールを履いている湖月わたるの肩までしか
ないんじゃないかな。
あと、超短髪になっており、ロン毛のアンジョルナスとイメージ一新。
彼は本当に楽しそうに舞台で歌い踊るね、
一生懸命な姿は好感が持てます。

V6坂本の体力の問題か、非常に間のびしていた点がネック。
あまり意味のない、脇のソロやダンスシーンが
多いんだよなぁ、3時間の上演時間なんだけど
あと30分短くしたらテンポよくって、もっと楽しい作品になると思う。

この作品は、全曲プレスリーの曲を利用した作品なんだけど
「アワハウス」や「フー」ほどではないけど
知っている曲が少なくって、どうかなぁと思ってましたが
大丈夫でした。
これは、知っていれば、より楽しめるだろうけど
知らなくても不自然感もなく、
ラストもノリノリで楽しめます。
いやぁリピートしてもいいなぁって思う作品です。

ネタバレBOX

ラスト、女性陣がウェディングドレス姿で出てきますが
花影アリスは、ポスター同様、ロカビリー調の姿、
彼女のウエディングドレス姿、見たかったなぁ。
あと、彼女の男装もなかなか。
でも、あれは男と女と間違えないって、まぁファンタジーだから
つっこみはヤボだけど。
元四季、青山朗が出てます、ほんの5分程度彼の見所がありますが
締めますねぇ。お歌が上手。
こういう小さな小さな役でも、しっかりとした配役って
贅沢感がありますね。
THE LIGHT IN THE PIAZZA

THE LIGHT IN THE PIAZZA

フジテレビジョン

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2007/12/07 (金) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度★★★

雰囲気は素敵
シンプルだけど舞台装置と照明は素敵で、とてもエレガントでシックな
雰囲気が舞台から劇場全体を包みます。
そう、イタリアの風を感じます、劇場のスペックと作品の大きさが
良く合っていて心地よい居心地。
最近、乱発気味なミュージカル界、僕としては嬉しい限りだけど
似たような作品、強引に制作している感が強い作品も少ないのは
事実。
そんな中、この作品は、差別化さえて存在感ある作品です。
しかしながら、キャストが、いま三つ・・・。
乱発されているミュージカルに演者のボリュームというか
実力者が育ってきていないというか、
四季以上に同じ役者が、ぐるぐる回っており
しかも、役柄にこなされていない。
内容はネタバレに書くにしても、どうも違和感というか
しっくりこない。
島田歌穂や鈴木綜馬の親って若すぎないかっていうか
生活感がないから、浮いてしまってしかたがない。
新妻の役は、是非、華原の朋ちゃんに演じて欲しかった・・・。
ミュージカルだから歌えなきゃいけないんだろうけど、
この作品は特に難しいから歌えなきゃいけないんだろうけど、
どうもねぇ、しっくりこない。
それが非常に残念。

最近、上演前に注意事項のアナウンス、多いですよね。
携帯電話、飲食はもとより、前のめりになってはいけません
、ビニールをガサガサさせちゃいけません、咳払いはいけません・・・
何だろうなぁと思っていたんだけど
今回、仕事を早退して珍しく平日マチネに行ったら、
明らかに平日夜や休日とは明らかに違う客層。
皆様マイペースで、ガサガサされる女性の方々、
マナーの注意事項が多いのわかるなぁ、まぁこの人達守ってなかったけど。
だからかどうかわからないけど
今回、音響コントロールの場所のそばだったのだけど
スタッフも、静かなシーンでも
ガタガタとアクセサリーつけたり外したり、ビニールのジャージを着たり脱いだり、ばたばた足音立てて歩いたり・・・。
ミュージカルを上演する劇場ではないので
専用スペースがないのは仕方ないにしても
この作品は非常に静かな作品なので
余計に耳障り、このスタッフの騒音は、ホント帰りにクレームしようかと
思った。

この作品、全席指定で1万1千円もするんです。
スタッフの騒音が出るのが仕方ないなら
その付近の席でも6千円程度にすべき。
1万1千円って、安くないんです!!!!

ネタバレBOX

舞台中央にオーケストラピットがあるんで、
「落ちないかなぁ」と、ひやひやしながら見てました。

雰囲気は素敵なんですが、
舞台転換はないので、役者の芝居で舞台の情景を
想像しなければいけなせん。
それを観客に求めるには、役者の力不足が顕著。
なんで、新妻と小西が魅かれあったのか、よくわからない。
新妻は知恵遅れ?な役だから、誰でも二枚目で優しければ
魅かれるのは理解するにしても
男前の小西が年上でもある新妻に魅かれるのは
良くわからない。
島田も包み込むような母の強さと包容力が感じられず
鈴木に至っては父親の雰囲気さえない。
まぁ次回、井上芳雄の友人役をやる位だから
所帯染みたところはないのでしょう。
こういった母娘もので結婚がらみの話なら
「マンマミーア」のほうが、100倍楽しいです。
後半、知恵遅れの娘を、嫁にもらってもらおうと
悪戦奮闘する島田の姿は下品以外の何者でもない。
でも、訳わかない歌は、
舞台の雰囲気に合って、非常に上品である。
話はよくよく考えると悪どいんだけど・・・。
模様の様な汚れ

模様の様な汚れ

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2007/12/07 (金) ~ 2007/12/16 (日)公演終了

満足度★★

何部作かの真ん中あたりの作品かなぁ
導入部が良くわからず、ラストも良くわかりません。
上演時間1時間30分はいいのですが、
何かの話の続きのように話がはじまり、それに至る経緯も
よくわからず、ラストも話が締めくくりません。
これは観客に結末を想像させる、というパターンではなく、
単純に途中で終わってしまっている感です。
まとまっているようで、まとまっておらず、
人間関係もわかったようで、わからないようで・・・と
とても消化不良な感じです。
例えて言えば、映画「パルプフィクション」のよう、といえば
響きはいいですが
一つ一つのシーンに完成度は、感じられないので、
パルプフィクションのようには楽しめません。

なんだか芝居が終わり、いつの間にか
ゆっくりとしたカーテンコールが始まってしまい
拍手をすべかどうか、拍手をするシーンなのかどうか
戸惑っているうちに、終わってしまいました。
いいんだか、悪いんだか、良く分からない。
この作品を作った人に真意を確かめてみたい気持ちはある、
まぁ硬派な内容なので、
作りようによっては良い作品になる可能性はあるし
嫌いな作品じゃないけど
これは、ダメ。
僕がお金持ちか甲斐性持ちでプロデユーサーだったら
徹底的に改定させて上演させそう。
切り口はいいけど、表現方法がいけない(と観客が感じる)のは
演出家の責任です。

まぁ小劇場ですから
続編だろうが連作でも、実験でもいいんだけど
初めて見る人、チラシの情報しかない人には、消化不良だなぁ。
この劇団、作家を見続けている人以外は
足を運ばないほうが、いいんじゃないかなぁ。
この時期は見たい作品、見るべき作品が豊富に上演されるシーズン。
プライベートも、さすが師走、いろいろと忙しい時期。
この作品を見る時間を、他の作品に使えばよかった。

ネタバレBOX

キャストにねぇ魅力が一人もないんだなぁ。
板の上に立つ魅力が誰からも感じられなくって、
非常に趣味で上演している感がします。
話はつまらない、役者は魅力はない。
Wキャストで別バージョンがあるようだけど
出演者増やして、チケット売りさばこうって作戦かなぁ。
この作品には意味がないと思うけど。
廃墟に咲く花

廃墟に咲く花

SUGAR

笹塚ファクトリー(東京都)

2007/12/06 (木) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

七人いる!
チラシの写真は、6人の男の子達のグループの話のはずなのに、
舞台の上には、7人の男の子達の話になっている。
あれ?と思って上演中、暗がりの中で、チラシを見ながら見比べていたけど、
いまどきの最近の男の子達なので、特に区別がつかず・・・。
誰ってのは、一応ネタばれなのかなぁ?そこに書くとして、
劇中にダンスをするシーンもあるのですが
7人でバランスよくチームが出来ている。
みな、しっかりと踊っているんですよ、誰も浮いていない。
6人なのに7人???
田舎のホストみたいな、ジャニーズの落ちこぼれレベルの
男の子たちが、戦闘ズボンも今風に腰まで落としてパンツ半分見せて
演じています。

関西の知人の女性に「関西で大人気!初東京公演だから見て!」って
チケットが送られてきたので
雑居ビルの地下にある、笹塚ファクトリーへ。
自分では、いかない公演でしょう。

この劇場は、すきま風は多いし、楽屋が劇場内に黒カーテンを引いた
だけで区切っている倉庫みたいなとこなんで、ガサガサ音はするわ、
環境は最悪なんだけど、交通の便や駅前という立地で便利は便利です。
すきま風もあって、寒いんだけど、
「この手の作品だから1時間30分程度だろう」と思っていたら
2時間30分もありました、休憩なしで。
トイレに何度も行きたくなります、でも上演中は立ち辛いです。
小劇場ですから。
すいてるんですが、演出の都合上か、立てなかった。

内容は、前半は、アイドル劇以上に、ほんと台詞棒読みで、
「きっついなぁ」と思っていて、薦めた彼女を恨みましたが
これが後半、持ち返します。緊張感、迫力、テンポが増し、
そして、クライマックスは感動です。
何でも、この作品は関西では再々演をしているほどの
好評を得ている作品のようで、数千人規模の動員力があるとの事。
薦められた意味が分かりました。
前半は初の東京公演の第一回で緊張していたのか、
本当に退屈なのか、わかりませんが、
話のつまらなさと、劇場の寒さと、会社に残してきた仕事が気になって、
「帰ろうかな、出ようかな」と何度も思っていましたが
前記したよう、どうも出るタイミングがなく、つきあっていたら、
いやいやラストは涙。

お笑いの「アンバランス」山本が、出演しています。
彼がいい。
自身が持つ貫禄と風格、そして愛嬌で舞台栄えが、そもそもするのですが
お笑いでコントか芝居でもしているのでしょうか、
非常に、間というか立ち姿に安定感があり、舞台を締める。

7人の男の子達は、役柄が「18歳以上の男子が、徴兵される」という
内容だけど、なんと16-7歳の子だけじゃなく、14歳の子がいて
最年長21歳の子と並ぶと、とても年齢差があり、違和感が強い。
それ以外は、本人たちに対し宛書したのでしょう、
よく合う役柄になっていて、とても自然。

大阪では大人気の彼らも、東京では知名度がないことを
謙虚に知っているのでしょう、カーテンコールの挨拶も
謙虚な姿勢で初々しくも、しっかりとし、
終演後は、SUGAR全員でお見送り兼、CDの販売を頑張ってます。
握手し放題、写真とり放題、でも誰も彼らに頼んでいませんでしたが、。
真面目に、僕にさえも6人の一人ひとりが、ちゃんと目を見て
「有難うございました」と礼儀正しく御礼されちゃうと、
「良かったよ」って周囲に勧めてあげたくなります。
本当は星3つ程度だけど、彼らの真面目さに
星一つおまけします。後味いいもんなぁ、男の子でも、
爽やかな若さと姿勢で接しられれば。

正直、あんまりビックになるとは思えないけど、
頑張って欲しいと思います。







ネタバレBOX

医者を目指している子が、6人のメンバー以外の子です。
でも、とても大事な役でいるんですよ、むしろ彼が主役のほうが
安定するかのよう、7人を締める。
見ていて、「この子は、芝居が上手いなぁ」
「この子は、知的な雰囲気がするなぁ」
「この子は、舞台なれしているのか、立ち姿が出来ているなぁ」と
非常に目立つ子だったのですが、
カーテンコールで、「ゲスト」ですって言われて判明しました。
でも、アイドル芝居ですから劇中何度も歌のシーンが出てくるのですが
(これが、以外と、はまっている。)
7人でアンサンブルが出来ているんですよ。
ゲストにしては、踊りも上手だし、よく溶け込めている。
雄太郎とか言う名前の彼は、ハニカミ王子よろしく華もあるので
これから、伸びるんじゃないかな。

何より、とにかく出演者が多い!アンサンブル、ダンサーがいっぱい。
100人そこそこしか客席はいなのに
舞台の上には30人以上いました。
青山劇場で見たAAAの芝居と同じ、劇場が狭いので
それ以上の迫力がありました。
当然ですが「テイクフライト」より多い。
まぁ舞台の上に立てりゃ、手弁当でもみんな来るんでしょうが、
衣装だけでも結構な手間だなぁ。

前半の訓練シーンは、
「ウィングオブゴッド」のような、現代っ子が軍隊の中で感じる
ギャップを描く、アンバランス山本は、今井雅之と路線は同じですが
包容力と暖かさが今井よりあるので、見ていて安心感がある。
そして後半の実戦シーン、特にラストは
さんまの「7人ぐらいの兵士」宜しく、
愛と友情とロマンで粋な締めくくりをします。
これがアメリカの作品なら「ビバアメリカ!」で
一刀両断、ランボーのごとくハッピーエンドでしょうが
日本人のDNAって、滅びの美学があるんでしょうねぇ、
こういうラストが落ち着く。

セットが何もなく、つかこうへい作品ばりに
台詞の応酬とパフォーマンスだけで
ぐいぐい話しをひきつけます。
いやぁ、再演を繰り替えす作品って、やっぱり
完成度が高いんですね。
テイクフライト

テイクフライト

パルコ・プロデュース

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2007/11/24 (土) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

観るなら2階席前方で。
「人に見られる」仕事をしている人、特にスターって「観られ続けない」と、
どんどん輝きがなくなってしまいます。「自分を見直す」為か理由は
わからないけど休んだり出ないと、なんだろなぁ艶というか張りがなくなるんだよなぁ。今回の天海由希は、その典型。
あんなにカリスマ性のあるオーラを持った人が、随分と普通の人に
なってしまっている。単なる、わがままな、おばちゃんです。
もったいぶらずにん、退団後もバンバン出続ければ
きっと大看板なスターになれたものを、
再演モノや、小さな作品ばかりを選んでしまったが為に
転落してしまったんですね。これは事務所の戦略ミス?
もしくは事務所の言うことを聞かなかったが為の結末・・・。
魅力のない人が演じてしまったが為に、この作品、
「結局、何がいいたいんだろう???」って、よくわからない結論になって
しまったように感じられる。
とにかく、全体に地味なキャスト、下手な歌、少ないアンサンブルと
安っぽい雰囲気が充満、派手なダンスもなく
ダンナミックさの欠片もありません。
クライマックスも、何かしらのカタルシスを狙っていそうには見えますが
B級役者が演じてしまっているために、フザケタ様子しか伝わらず
迫力の欠片も感じられません。
いくら生オケとはいえ、このスケールならば
いいとこ¥8000程度、3階席なら¥2000でしょう。

と、ソフトは、すっからかんですが
ハードの部分、舞台装置は一見の価値があります。
2階建てサイズの大きなセットなので、2階席から観るのが
オススメです。
いやぁ舞台装置は良くできている。
これからは、こういう形の演出が増えてくるのかなぁ。

そうそう、リンドバーグ役の城田優。
彼は顔立ちが本当に、外人過ぎて洋風すぎて、ウェンツよりも日本人離れ
していて。、
とても日本人劇に出てくると、違和感があります。
美形ですが、全体のバランスを崩すんですよねぇ。

役者の表情も芝居も歌も期待せず、踊りも期待せず、
遠くから舞台装置を楽しんでください。

ネタバレBOX

幕が開いて、「なんだ、星の王子様か?」と感じる
安っぽいセットでしたが、
アコーディオンカーテンのお化けみたいな奴を駆使して映し出される
映像は、なかなか迫力がある。
こんなんやると、ミスサイゴンのヘリなんかも映像にしればいいんじゃないかと感じてしまう。
ウーマンインホワイトも、オリジナル版のように、こういう映像で見たかった。
安っぽいセットで観るくらいなら、この映像のほうがまし。
環境にも優しそうだし。
さらば、映画よ!<スタア篇>

さらば、映画よ!<スタア篇>

劇団☆A・P・B-Tokyo

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/11/21 (水) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★

秋葉系な世界が爆裂
寺山修司の作品なのだが、それをいかにもというか、江戸川乱歩カラーと
言いますか、三島由紀夫カラーといいますか、
いわゆる、ゴシック調な「ああいう感じ」の世界の中、
秋葉系コスチュームの決して若くはない役者陣が奇奇怪怪と楽しく
演じております。正直エグイかった、気持ち悪い。
主演であり演出である「高野美由紀」という女性が、
こういう雰囲気が好きなんでしょう。
明治時代の大女優が演じるような、くっさーい大芝居も,
ヒラヒラした衣装も。
まぁ小劇場ですから好き勝手なことしていても
構わないとは思いますし、なんだかんだ言われる筋合いなんか
ないと言われそうですが、
加齢臭が漂ってきそうで、あまり清潔感があるとは感じられない役者陣、
男も女も決して綺麗じゃない舞台作品って、
やっぱり見苦しいですね。
初演は5年くらい前のようなので、メイド姿のパフォーマンスとか
この作品のほうが先駆けなんだろうと思うけど、
今回僕は初めてだったので、「秋葉系」を狙っている、と強く感じました。
秋葉系の「萌え~」ってのも、可愛い子がしているから
萌えるんであって、品のない人が「ツンデレ」キャラとかやっていると
不愉快なだけです。
オネエキャラ、オカマキャラも登場し、
非常に「ありきたり」感がありました。

ただ、大人の役者陣が演じていますので、礼儀はキチンとしています。
客席への御案内、お見送り、配慮はしっかりしています。
僕は初めて見る劇団ですが、それなりに定期公演を打っている
劇団のようで、ちゃんと観客への感謝の気持ちは伝わります。
作風は僕の性分に合わないので、多分2度と、この劇団の作品を
見ることはありませんが、これからも頑張っていって欲しい、
ご健勝をお祈りいたします。


ネタバレBOX

客席いじりとかしてるんですが、これがウザイ。
つまらないシャレで絡んでくるので、あしらいに困る。
オチがないんですよねぇ。特に、あのキャベツは結局なんだったのでしょうか?
異人の唄-アンティゴネ-

異人の唄-アンティゴネ-

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2007/11/14 (水) ~ 2007/12/02 (日)公演終了

満足度★★

作り手は大満足でしょう
新国立劇場って、素晴らしい構造ではあるけども、
本当に税金の無駄使いですよ。
作品の質が伴わない、無駄に立派で格調高いロビー、
丁寧なインフラ(クロークなど)、何より豪華な舞台構造。
こけら落し、超ガラガラだった森光子の「~ホテル」で、
何でも出来る舞台装置や機能を見て、
「これは新しい演劇の可能性、創造の実現」を期待しましたが
今日まで、完成度は高いけど、正直ありふれた作品しか上演されていない。
今回の作品も、作り手は大満足でしょう。
作品の世界観を120%表現できている。
何でもできるのですから、照明も舞台装置も。
しかし、これって、こんな大きな劇場で上演するような作品でしょうか?
紀伊国屋あたりでも広いんじゃないかと感じられるほど
小さな作品を、大きな舞台の上でチマチマやっている。
3500円程度の作品でしょう、7500円の価値はない。
今年3回目の木場氏とすま氏は確かに名優ですし
土居裕子の声もいいんだけど、雰囲気は「こまつ座」。
これなら、紀伊国屋の「円生と志ん生」行ったほうが
時間と予算の価値が合うと思う。
2時間20分の上演中、暗い舞台で睡魔と戦う中
無駄に爆音だけが響き、落ち着かない。
鐘下ワールドは堪能できますが、距離がありすぎて
取り残され感強い。
客席よりも広い舞台、高い天井、
いつからか客席を半分つぶして前にせり出して
空間を埋めよう努力はしているんでしょうが、
スターが出演する作品でしか埋まらないナショナルシアターって、
どうなでしょうか???
商業演劇に偏らず、挑戦している心意気は感じますが
税金つかっていますから・・・
まぁ実験的な作品を上演する意義はありますが、
それなら小劇場だけでいいんじゃないかなぁ。
暖房代一つとっても、すごく経費がかかりそう。

ネタバレBOX

敷き詰めた土、立派ですね。
予算はあるんでしょうね、客席はガラガラだったけど。
歌舞伎と違い、伝統芸能でもないし
税金使う劇場なんだから、一般劇は普通の劇場にまかせて
(あふれるほどあるんだから)
子供の為のファミリーミュージカルか、異人伝とか名作劇場の
常設上演劇場にすればいいのに。
しゃんしゃん影法師

しゃんしゃん影法師

劇団桟敷童子

吉祥寺シアター(東京都)

2007/11/19 (月) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

中島みゆき「夜会」みたい
前回の「博多台風~」と基本的には同じ舞台装置ではあるけども、
3000円で、これだけの芝居を見せてくれれば大満足。
この位の料金設定で、また完成度で色んな作品を楽しめれば
友人とかも誘いやすい。
作品の雰囲気や、楽曲の使い方が、何だか中島みゆきの「夜会」
(特に5回目の「花の色は~」に似ているなぁと感じました。
役者総出でのお出迎え、およびお見送りは、とても温かく、
応援したくなりますよね。
内容は、わかりやすそうで、わかりづらいのですが
ラストの演歌歌手のステージのような演出だけを見るだけでも
楽しめます。
石川さゆりが明治座で、あの世界観の中で、歌うのか。
更にダイナミックになっているだろうし、いいかもしれない。
芝居全体に言えるのですが
時代設定とか通貨価値がわからないと、
物価がよくわからなくて、それがどの位の価値か、わからない。
この作品の場合、「1000円」が、どの位の価値なのか。
先日の「モーツァルト」でも屋根の修理に必要な
500グルテン(?)っていくらくらいの価値なんだろう???
時代劇で出てくるの1両とか、チラシでもいいから
情報が欲しいなぁ

ネタバレBOX

結構、お色気シーン、この劇団ありますね。
先の作品でも、オッパイ丸出しで女相撲していたし。
モーツァルト!

モーツァルト!

東宝

帝国劇場(東京都)

2007/11/19 (月) ~ 2007/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

井上ヴォルフガング初日
「ロマンスに出演して、演技をたくさん勉強しました」と
自画自賛している芳雄君は、目線や細かな仕草に微妙な
変化をつけ、演技派のように演じております。
モーツァルト!の魅力は若い主役の疾走感。
帝劇の大きな舞台で、中劇場の小さな微妙な演技をしている
芳雄君は、残念ながら勢いがなく
「もう今回で卒業かなぁ」と感じられました。
もっとも、今回は、オケの指揮が塩田氏から西野氏に代わったからか
やや楽曲のテンポが遅く、
重厚さを出そうとしているのでしょうか(上演時間も5分延びている)。
若さゆえの素直さ、不器用さが魅力の作品と
僕は感じているので、あまり綺麗にまとまるような作品には
しないでほしい。

ネタバレBOX

ヒロが出てます。
ミュージカル界に、新しい人材が登場するのは大ウェルカムだけど、
いまにも「ゴーゴーヘブン!」って聞こえそうなのは、
仕方がないか。
森川美穂も「アイーダ」のアムネリスやってたとき
「おんなにな~れ」って歌いそうだったもんなぁ。
モーツァルト!

モーツァルト!

東宝

帝国劇場(東京都)

2007/11/19 (月) ~ 2007/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

中川ヴォルフガング初日
僕が最も大好きなミュージカルの1本、待ちに待った公演。
幸運にも日生の中川初演から見ているのですが、
今日の印象は「いやぁ大人になったなぁ」。
作品を見ていて「老けたなぁ」と感じることはあっても
こういう「成長」を感じる作品って、まれです。
今回は、香寿たつきのお歌が素晴らしい。
前回も良かったのですが、今回は芝居も深みをまし、
歌は本当に練習したんだとうなぁ、と感じるほど、涙が出るほど素晴らしい。
彼女も色々な、本当に色々な役を演じる経験を通じ、
進化したのでしょう。
退化が感じられた、山口と対極的で、
彼女の歌を聴くだけでも、又足を運ぶ価値があると思いました。

ウィキッド

ウィキッド

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2007/06/17 (日) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

もう四季には勘弁
開演後すぐ行き、「そろそろキャストも変わっているだろう」と
5ヶ月経っていったけど、全員同じキャスト。
作品は良く出来ているのに、四季の悪さが、どんどん加速している、
そんな印象を受けました。
僕の行った回は、殆どが団体客と修学旅行生だったので
「わーすごい」って喜んでいるので、素晴らしいのだと思います。
四季の戦略は間違っていないのでしょう。
しかし、年に何度も劇場へ行く観劇マニアな僕には
どうも「四季臭さ」がプンプンして、勘弁してくれよって
場面が多く、ゲンナリして、カーテンコールは参加を
遠慮して帰りました。、
「こうやれば、喜ぶでしょう!」って姿勢が丸見えなんですよ。
歌い方一つとっても、
NYの公演と比べ、垢抜けないというか自由度がないというか
形式ばっているというか、計算が目に付いて
作品から、どんどん距離を感じてしまう。
もっと新鮮な気分で見れば、とても楽しめる作品ですが
もう初々しい気分にはなれないので、それも無理。
四季には勘弁、勘弁です。

ウーマン・イン・ホワイト

ウーマン・イン・ホワイト

ホリプロ

青山劇場(東京都)

2007/11/18 (日) ~ 2007/12/02 (日)公演終了

満足度★★

日本オリジナル版って・・・
ロンドンで見て、難解な英語に話を追うのは必死でしたが、
それはそれは素晴らしい歌声に感動し、
目が回りながらも腰を抜かした舞台装置に衝撃を受け、
強い印象を残して来ており、楽しみに劇場へ行ったのですが・・・
日本オリジナル版だそうで、感想はネタバレに書きますが
先入観とのギャップで、ストレスを感じて見てました。
そんな中、良かったのはサヤカ。
ミュージカルの大役は初めてな上、複雑な旋律の曲で
大変とは思いますが、ひたむきに演じている姿に感動しました。
ミュージカル役者ではないので、声量はないし、
歌も決して上手じゃありませんが、
ひたむきに真面目に舞台の望んでいる姿が伝わり
とても好感度が高かった。
大きな声でワーワー、語尾を伸ばして
「私って上手いでしょ」と言わんばかりに歌う役者に
ウンザリしていたので、清涼感あふれる姿、
今後が楽しみです。

ネタバレBOX

舞台が、ちゃっちーんです。
遠くでも感じるような、ベニア板バリなセットに
非常に安っぽさにウンザリ。
ロンドンはCG画面を写し映像とのコラボレーションで
目まぐるしく背景が変わるので、最初は目が回りましたが
ラストの列車のシーンとか、大迫力でした。
それに比べ、場面が変わるたびに、とにかく暗転が多く
流れが途切れ、見ている当方の気持ちも切れてしまいます。
20回公演しかないから、
予算がないんだろうけど、少なくとも、もっと重厚にして欲しい。
またオケが浮かび上がるように設置されており
あれも目障り、そういう芝居やないんだから
ちょっとデリカシーにかけるなぁ。
下層階級に見えない別所、上流階級に見えない笹本(MAマルグリット
みたいな役がお似合い)、野心家に見えない石川(エリザの旦那がお似合い)、とサヤカ以外のキャストも、しっくりこず。
これは、初日だからかなぁ。
しかし翌日の新聞広告の誇大評価は、うそ臭い。


欲望という名の電車

欲望という名の電車

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2007/11/16 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

怪奇!なファンタジー
この戯曲は気に入っていて、国内海外問わず、何度も見ている。
そんな中、この際物のような篠井(女形)ブランチは、何とも怪奇な
印象でしたl。肩幅の広い男性が演じている時点で、
すでに現実味を帯びた作品ではなく、ファンタジーなのだ。
可憐な小島聖と、お坊ちゃま風情で線の細い北村ジュニアの
幸せなカップルに、飛び込んできた魔女といったところでしょうか。
そう、黒い衣装の篠井ブランチは魔女で、白雪姫の小島聖に魔法をかけて
姉と思い込ませている。それを必死に守ろうとしている、北村王子様。
もう全て話しを理解している人が古典を崩して上演している、と
見れば、とても楽しめます。僕も大笑いして見てました。
でも、「名作だから、一度は見ておこう」と思う人、また本来の
作品を見たことない(正統派を未見)の人は、避けてください。
でもグローブ座って、綺麗な劇場ですね。
ジャニーズの劇場になって縁遠くなり久しぶりに行ったのですが
アイドル劇場じゃないけど、軽々しい雰囲気になってるんじゃないかと
思いましたが、昔のジェークスピア劇場の面影も残っており、
いい感じです。ジャニーズは、タレントの若い男の子達の
言葉遣いなど教育や指導も、ちゃんとされているし、
偉いですね。

ネタバレBOX

誕生日のシーンl、篠井ブランチに顔の下からライトあてて
本当にホラーチックにしてましたよね、あれは狙っているというか
確信犯としか思えない。、
笑いました。
カリギュラ

カリギュラ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2007/11/07 (水) ~ 2007/11/30 (金)公演終了

満足度★★★

今が旬!かなぁ???小栗旬
全体的に、ゆる~い感じです。
ピリピリした緊張感、恐怖感は、全くありません。
狂人、暴君と言われたカリギュラを、どのような切り口で魅せてもらえるのかなぁと思っていましたが、
あくまでも小栗旬を美しく描くことを第一としている企画のようで、
耽美というか、ポスター同様、
少女漫画チックに甘~く描いている印象でした。
よって、小栗旬と、その他の出演者と言っても過言でないほど
彼のワンマンショーです。
格調高さはないけど、若さと勢い溢れる作品って爽やかな印象ではある。

「情熱大陸」でも放映されているよう、今が旬な小栗旬ですが、
舞台で見る上では、ちょっと憔悴気味。
体力のいる作品ではあるけど、艶というか覇気が薄い。
どうにも旬な勢いのオーラが伝わらないのだ。
井上芳雄も何故か出演した(「トップランナー」で
「シアターコクーンが燃えてなくなればいいのに」とか、
「俺の足が折れればいいのに」とか嘆いていた。)藤原竜也の
「ハムレット」でフォーティーンブラスを演じていた頃と
大して雰囲気は変わっておらず、
その後、さんまの作品や、れい様の作品でも見たけど、
そんなに進化(見た目も、演技も、体型も)は感じ取られず、
御馴染みな雰囲気。
だから、舞台の真ん中で主役を張るには、かなり物足らない。
「事務所の売り出しの力って、凄いんだなぁ」と感じるレベルでした。
彼の喜怒哀楽を十二分に堪能出来る、3時間20分の長丁場、
彼が好きな人は楽しめると思いますが、
素直に作品を楽しもうと思う僕には、
残念ながらダラダラ長いだけでした。

魅力もさることながら、なによりも・・・・
小栗旬の声って、聞き取りづらいんですよ。
藤原竜也とか市川染五郎なんかもそうなんだけど、
通らない声だから、観客のほうが、
息が詰まりそうな錯覚を起こすんですよね。

能面のように無表情な長谷川博己や、未亡人の若村麻由美は
さすが舞台の人なので、はっきりと台詞が聞こえるんですが、
あくまでも刺身のツマ程度なので、小栗の言葉がわからないと、
会話のキャッチボールの流れが良くわからないんですよ。
まぁシェークスピア同様、昔の戯曲なんで、屁理屈が多いだけで
話はシンプルですから、ついていける。でもねぇ
浅利慶太じゃないけど、台詞がわからないのは、ツラいなぁ。

キラっと光っていたのは、勝地涼。
小柄なんだけど、目に力があって、
微妙な心境も自然に演じていて、見応えがあります。
彼は、どんどん舞台で活躍してほしいです。

最近の蜷川作品って、とにかく長い。
「見てみようなかなぁ」と思っても
オセローしかり中川君の作品しかり
3時間30分前後の大作が多く、渋谷ならともかく
さいたま芸術劇場じゃ、帰りの電車の時間が気になって仕方ない。
それ以上に、娯楽作品でもないので疲れる。
時々劇場に行く人にとっては、長いほうがお得感が
あるかもしれない。
昔のレミゼが3時間20分あって(今は3時間)、
「長い作品」の代名詞だったけど、
今は決して3時間30分前後って珍しくないので普通なのかなぁ。
でも腰が痛くなる・・・。

最後に、客席に成宮寛貴がいたんだけど
客席が明るくなるたびに(上演中)、大きなグッチの帽子を
被っている。
誰も、見てないって。というよりマナー違反。
時々、客席で上演中も帽子被っている人がいますが
これは係員の方、ちゃんと注意して欲しいですね。

ネタバレBOX

舞台装置が、蜷川演出では御馴染みの背面鏡張り。
オイディプスや十二夜など、もう何度も見ている切り口で
「またかぁ」って感じです。
後ろ向きの芝居が多いから効果的ではありけども
全体の構成といい、もう食傷気味です。
これだけの数の作品を量産していると、どの作品も
似たような雰囲気になってしまっているのでしょうか。
蜷川カラーと言えばそれまでですが、もうおなか一杯です。

しかし、小栗と長谷川、小栗と勝地のキスシーン、抱擁シーンが
散りばめられ、小栗は終始半裸。
両隣の女性が、生唾ゴックンしっぱなし。
最近はこういうんが流行なんだなぁ。

女性に受ける作品が、興行を左右する昨今ですから
これからも、こんなん増えるんだろうなぁ。
動物園物語

動物園物語

Project Nyx

芝居砦・満天星(東京都)

2007/11/08 (木) ~ 2007/11/11 (日)公演終了

満足度★★★

道中、お気をつけて
あやしいロケーションにありました、芝居砦。
東中野・銀座通りを抜けて、人影薄い通りを歩き
墓地と寺院を横目に見つつ、古いマンションの地下劇場。
雨の降る昼間に歩いていても、何だか神隠しにでも
合いそうな雰囲気、これ、夜は怖いだろうなぁ。街灯も少なそう。

雨天のせいとは思うけど、ホラー映画に出てきそうな
マンションの階段を、1段2段下りていくと
そこには劇場が。下駄箱に靴を入れて、スリッパに履き替えて
いやに天井の低い劇場の中へ入っていきます。
まさにアングラ、まさに実験劇場な感じです。
作品によっては、劇場が演出を加速させるほど趣のある作品。

ただ健全といって問題ないでしょう、オールビーの「動物園物語」を
上演するには、やや不釣合い。
とてもメジャーな戯曲を、映像で見たことのある役者(松田洋治)が
出演していると、何だかリハーサルというか稽古を見ているみたい。

永遠の少年、松田洋治も、こう至近距離で(席数50位)見ると
「あぁやっぱり、それなりだなぁ」と感じます。
声はさわやかなんだけど、後頭部や顔に年輪を感じます。
声はさわやかなんだけど、2人の子供を持つ親の役。

シェークスピア劇同様、芝居を楽しむというよりも
役者のテクニックを堪能する題材の作品なので
役者の個性に依存する部分が強い。
(確か、年初め、アクセス貴水と、段二郎で
その面では、無名?の役者と松田洋治の競演は
いまひとつ引き寄せる魅力に乏しい。
好みが分かれるところではあるが、僕は正直退屈だった。
こう、吸引力がないだよなぁ。一生懸命頑張ってはいるけど、
彼らの姿しか見えない。
彼らを通じて、その役柄の背景や歴史、環境が見えてこないと
このような研ぎ澄まされた作品は面白みがない。

まぁチケット代は安かったし、劇場も近かったし、地下実験劇場だし、
何より上演時間は1時間と短いし、
これで不満を上げたら、バチがあたるか。

ネタバレBOX

「これは僕のベンチだぁ」って松田洋治が後半ダダをこねるんですが、
すっごく変なんですよ。
おそらく落ち着いた大人の装いをしている紳士が、
相手につられて理性を失っていく過程のはずなのに、
声が少年だから、単なるダダっ子にしか見えない。

最近の風潮か、2人の会話が進んでいくにしたがって
公園のベンチで語るシチュエーションといい、
「これもゲイか???」って思って見てしまいました。
このところ、オチが同性愛って作品、多いですよねぇ。
博多湾岸台風小僧

博多湾岸台風小僧

劇団桟敷童子

吉祥寺シアター(東京都)

2007/11/06 (火) ~ 2007/11/12 (月)公演終了

満足度★★★

自分の好みとは違ったが・・・
前々から評判が高い「桟敷童子」だが、前回公演は中止になるし、
その前の公演は自分の日程と合わず、「どうも縁がないなぁ」と
思っていた。今回も、チケットは買ったものの前日になって、
急な予定で行けなくなった。ダメもとで劇団に電話して
「日程変更出来ませんか?」と頼んだら、
なんとも快く変更をしてもらえ、
やっと初観劇。
言ってみる、頼んでみるものですねぇ。
全席自由で、当日券もある公演だったから可能だったのかもしれません。
でも都合が悪くなったら、買った席より悪い席になってでも、
日程変更・時間変更をしてもらえれば(常識の範疇の日時でね)
オークションに出すことなく、ネット売買や金券屋に出すことなく
活用できるのに。これは理想かな。

さてさて作品ですが、正直、自分の好みではない。
この手の話は苦手である。見た目「汚い」作品は、どうも抵抗がある。
泉鏡花のように、美しく浄化してくれればいいのに。

暴力シーン、淫猥シーン、陰気なシーンが続き
個性的な役柄が多いため、熱演っぽい芝居が目に迫る。
これが何とも暑苦しく埃っぽく、見ていて息苦しい。
しかも「いかにも」って感じの芝居を、方程式通りかのように
演じている。
苦手とはいえ、この手の題材は、「王道」ではあるので
複数回見ている。機会は多い。それゆえに、
どこかで見たことのあるような、どこかで聞いたことがあるような
狙っているような、媚びているような、そんな印象が残る。
新鮮な面が感じ取れない。杓子定規で続いていき、決まり事から外れない。

狂乱演技で自己陶酔している女優陣は、語るべきもないが
「エンジェルス~」でも活躍だった池内重大氏は、
大人しい見た目を上手く利用し、内なる野望を強く心に持つ演じわけは
安定感があり、見ごたえがある。
心境の変化が。良く判らないのは
脚本と演出の問題でしょう。

と苦痛の2時間を過ごしていましたが、ラスト5分はびっくり。
このびっくりさに星3つ。

おしゃれな街、吉祥寺で、モダンな外観と内装の吉祥寺シアターに
本当に不釣合いな、雑多な感じの風景を広げている。
これ、湾岸の倉庫とか、工場街の架設劇場なら、
雰囲気も相乗効果を出して、ダイナミックになるんだろうな。
劇場中を一つの世界にしようとした舞台セットが、かえって
全体を狭苦しくしてしまい、どうにも圧迫感がある。
これが狙いかもしれないが、狭苦しくて自分好みではない。
お見送りしてくれた役者さんも、衣装を脱いだら
この辺りを歩いているイマドキの少年少女なんだろうなぁと思うと
余韻も何も綺麗さっぱり流されていった。

次の上演は、便所の香りが充満していた中野光座。
是非、清潔にして上演してほしい。
もし似たような作品の上演であるならば
吉祥寺シアターより、雰囲気は合うと思う。


ネタバレBOX

一番前で見ていたら、目の前の床が
バーチャル地震のごとく、バタンバタン動くんです。3段か4段、多段で。
足が挟まれるんじゃないかと、身を縮めてしまいました。
「どうも床が高いなぁ、見づらいなぁ」と思っていたら
そんな仕掛けがあったんだ~と、びっくり。
ギーギー大掛かりでした。
宇宙にタッチ

宇宙にタッチ

トノチョ´

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/10/31 (水) ~ 2007/11/04 (日)公演終了

満足度

とても不親切なスタッフ達
かねてから申し上げているように、どんなに素晴らしい作品であっても
その提供するスタッフの対応や劇場の居心地が悪ければ、
興ざめしてしまう。食事と同じ。
普通の料理でも極上の環境と満足を受ければ、
納得度があがるのと同じ。感動体験なのだ。
その意味で、この劇場というか劇団のスタッフの対応には
本当に不愉快。全く閉口。
とにかく上目線であるのだ、命令口調であり、横柄なのだ。
「芝居をみせてやっている」姿勢というか、
必要以上に格調高くぶっているのか、
客を小バカにした対応をしている。
終演後、多くの人が劇場前で、それらスタッフとしゃべって、
ゆっくりしている様子から
「お友達集め」の芝居であるのだろう、
「よそ者」が入ってきているからなのか、
ウザイ視線っぽい目付きで見るのだ。

開演に1分遅れたら、モニターもない階段の踊り場で10分以上待たされ
(上演時間は100分)、待っている間に鞄を片付けていたら
「静かにして下さい!」、
「いつ入れるんですか?」と聞けば
「芝居が始まっているんです、声を出さないで下さい」
おいおい、ここは階段の踊り場だぞ!
なにより全席指定で前売り3500円、4000円もするのに、
頑張って前のほうの席を取ったにもかかわらず
「後から来たお客様は、後方端の席になります」と一言いい、
対して混んでもいないのに、
(不思議なことに客席後方はガラガラなのに、前のほうには
補助席を出して通路に座らせたりして、塞いでいる、
しかもその補助席軍団が前のめりで見ているせいで、後方の人は
本当に良く見えない)
舞台が半分隠れるような席に有無を言わさず座らされ、本当に閉口。

確かに開演時間に遅れるのは、作品に対して失礼である。
それは承知している。
しかし、サラリーマンは忙しいのだ。
平日の夜、便利でもない場所にある劇場へ、雨が降る中、
プレミアチケットでもない作品に空腹のまま、
駆け足で汗をかきながら、足を運んでいるのだ。
仕事をするから、チケットを買えるのであって
そんな態度をされては、ますます平日公演には
私たち会社員は敬遠せざるえない。

それにしても随分長いこと芝居は見ているし、
本数だって、きっと1000本(回)以上は作品を見ているが、
こんな扱いを受けたのは初めてと思う位、憤慨、不愉快な思いをした。
終演後も、知り合いと、ぺちゃくちゃしゃべり、煙草を吸い、
誰も「ありがとうございました」と言わない、この劇団。
一体、何様なんだろうか????

ひょっとしたら、それは、極々一部のスタッフの対応なのかもしれない。
中枢の人達は、素敵な人達なのかもしれないが
客と直接する彼女達の対応が、私たちには印象の全て。
この劇団と、この劇場に作品には
2度と行きたくなくなった。


不愉快な先入観を抜きにしても
作品自体も、どってことのない、くさい青春芝居。
「感情を出すのに照れがある人、苦手な人も、
この作品で素直に感動してみるのはどうでしょう」
なんて触れ込みだが、
どこにも感動する場面はなく、つまらないシャレや、
ありきたりなシチュエーションの連続で、退屈そのもの。
チケット¥2500で、スタッフが感謝の気持ちを込めて
迎えてくれるような姿勢ならば、
「まぁ小劇場だし、こんなもんかな。これから磨かれていくんだろうな」
とか、どこか作品の良いところを探そうと思いながら見るのだが
最初から不親切なスタッフのおかげで、
気持ちがすっかりシラけてしまい、
しかも退屈な芝居を見せられ、非常に不愉快な気分で劇場を後にしました。
特にクライマックス近くの感動の押し付けのようなくだりは
正視に堪えがたいシーンで、体中が痒くなってきた。

東京ブロードウェィとか、劇場を中心とした街づくりもいいけど、
もう少し提供者のサービス面(ソフト)を、しっかりした上で
税金を使って欲しいと思いました。



ネタバレBOX

どうも前のめりになっている若いけど爽やかではなさそうな
男連中が多いなぁ、むさくるしいなぁと思っていたら
「メロン記念日」ってモーニング娘系のアイドルが出演している
作品だった。
夏にみた、あややに比べ、100分の1のオーラも感じられない
女の子たちだったから、普通の劇団員かと思った。
「メロン記念日」って売れているのかな。

芝居が始まって?途中からしか入れてもらえなかったから
正確な時間はわかりませんが、
7時開演作品で、7時20分頃、スクリーンに映像が流れ
キャストの名前が流れました。
作品は始まって、何か話しが進んでいるはずなのに
(だから入れてもらえないんだろう)
(何十分も入れないくせに、ロビーでモニター越しに
劇場の中の様子を見せないから話が全くわからない)
スクリーンには、メイキングというか役者の素顔とか
稽古風景の映像が流れている。

手前味噌なネタとか身内ネタっぽい台詞も多く、
最も嫌いなジャンルの作品である。

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