満足度★
とても不親切なスタッフ達
かねてから申し上げているように、どんなに素晴らしい作品であっても
その提供するスタッフの対応や劇場の居心地が悪ければ、
興ざめしてしまう。食事と同じ。
普通の料理でも極上の環境と満足を受ければ、
納得度があがるのと同じ。感動体験なのだ。
その意味で、この劇場というか劇団のスタッフの対応には
本当に不愉快。全く閉口。
とにかく上目線であるのだ、命令口調であり、横柄なのだ。
「芝居をみせてやっている」姿勢というか、
必要以上に格調高くぶっているのか、
客を小バカにした対応をしている。
終演後、多くの人が劇場前で、それらスタッフとしゃべって、
ゆっくりしている様子から
「お友達集め」の芝居であるのだろう、
「よそ者」が入ってきているからなのか、
ウザイ視線っぽい目付きで見るのだ。
開演に1分遅れたら、モニターもない階段の踊り場で10分以上待たされ
(上演時間は100分)、待っている間に鞄を片付けていたら
「静かにして下さい!」、
「いつ入れるんですか?」と聞けば
「芝居が始まっているんです、声を出さないで下さい」
おいおい、ここは階段の踊り場だぞ!
なにより全席指定で前売り3500円、4000円もするのに、
頑張って前のほうの席を取ったにもかかわらず
「後から来たお客様は、後方端の席になります」と一言いい、
対して混んでもいないのに、
(不思議なことに客席後方はガラガラなのに、前のほうには
補助席を出して通路に座らせたりして、塞いでいる、
しかもその補助席軍団が前のめりで見ているせいで、後方の人は
本当に良く見えない)
舞台が半分隠れるような席に有無を言わさず座らされ、本当に閉口。
確かに開演時間に遅れるのは、作品に対して失礼である。
それは承知している。
しかし、サラリーマンは忙しいのだ。
平日の夜、便利でもない場所にある劇場へ、雨が降る中、
プレミアチケットでもない作品に空腹のまま、
駆け足で汗をかきながら、足を運んでいるのだ。
仕事をするから、チケットを買えるのであって
そんな態度をされては、ますます平日公演には
私たち会社員は敬遠せざるえない。
それにしても随分長いこと芝居は見ているし、
本数だって、きっと1000本(回)以上は作品を見ているが、
こんな扱いを受けたのは初めてと思う位、憤慨、不愉快な思いをした。
終演後も、知り合いと、ぺちゃくちゃしゃべり、煙草を吸い、
誰も「ありがとうございました」と言わない、この劇団。
一体、何様なんだろうか????
ひょっとしたら、それは、極々一部のスタッフの対応なのかもしれない。
中枢の人達は、素敵な人達なのかもしれないが
客と直接する彼女達の対応が、私たちには印象の全て。
この劇団と、この劇場に作品には
2度と行きたくなくなった。
不愉快な先入観を抜きにしても
作品自体も、どってことのない、くさい青春芝居。
「感情を出すのに照れがある人、苦手な人も、
この作品で素直に感動してみるのはどうでしょう」
なんて触れ込みだが、
どこにも感動する場面はなく、つまらないシャレや、
ありきたりなシチュエーションの連続で、退屈そのもの。
チケット¥2500で、スタッフが感謝の気持ちを込めて
迎えてくれるような姿勢ならば、
「まぁ小劇場だし、こんなもんかな。これから磨かれていくんだろうな」
とか、どこか作品の良いところを探そうと思いながら見るのだが
最初から不親切なスタッフのおかげで、
気持ちがすっかりシラけてしまい、
しかも退屈な芝居を見せられ、非常に不愉快な気分で劇場を後にしました。
特にクライマックス近くの感動の押し付けのようなくだりは
正視に堪えがたいシーンで、体中が痒くなってきた。
東京ブロードウェィとか、劇場を中心とした街づくりもいいけど、
もう少し提供者のサービス面(ソフト)を、しっかりした上で
税金を使って欲しいと思いました。