SEMICONの観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 246件中
ファニーガール

ファニーガール

梅田芸術劇場

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/01/08 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

満足度

あまりにも、安易な企画?
これは、完全に企画ミス?
ひっどいなぁ・・・と思う、個人的には。

いろんな人が勘違いをしている。
まず、一番イライラしたところが、全くコメディエンヌの要素を感じられない春野スミレさんが、
「私って、面白いでしょ」みたいな、
そう職場にもいる「俺って3枚目キャラ?」「あたしって、
天然ボケキャラなの」みたいに思ってか、
くだらない振る舞いをするストレスの原因になる人って、
いるじゃないですか。
まさに、それを見せ付けられているようだった。
春野スミレが勘違いをしているのか、ホリプロが勘違いしているのか、
TBSが勘違いしているのか知らないけど、
クールビューティがお似合いなスミレさんには、あまりにも
目障りな役どころであった。
・・・と思う、個人的に。

歌も楽曲もセンスも悪くないんだけど、これこそクリエで、
9800円程度で上演すべきスケールの作品で、
間口の広い、赤坂アクトシアターの空間を埋めることはできない。
というより、お客が半分程度しか入らないのを前提に企画したのかな。
キャストも含め、非常にコストダウンというか、
安かろう~まずかろう~ 的な作品。
・・・と思う、個人的に。

- JUN AI CODE -

- JUN AI CODE -

ATTENTION, PLEASE!

王子小劇場(東京都)

2009/10/22 (木) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

満足度★★★

美しい構図、ゴーギャンのような作品
いやいや、見事に浄化されている作品である。

前半、居心地の悪さが非常に感じられる内容が続くせいか
後半の、畳み掛けるような構図と台詞のやりとりは、
とても見ごたえがある。
なんとなく感じつつも、理解できなかった付線や
少人数ながらも奥行きを感じさせられる人間相関図が
きっちりと描かれ、
うっとうしい3人の女ダンサーを除けば
よく出来た作品と思います。

ただ、小劇場という制約の中での表現では、よく出来ていると思うけど、
この話を、もっときっちり描くには、映像のほうがいいんじゃないかって
思いました。

説明文ほど、小難しい内容でもなく、
エンターテイメント性もあります。
表現次第では、紀伊国屋レベルにはいくのでは。

ネタバレBOX

よく「絵」見ていきませんかって、キャッチしているのを見ます。
ケンラッセルが多いよね。
あれって、こういう商売だったんだなぁ。
売っている人たち、販売員は洗脳、いや学習されているから
全く悪気なく、やっているんだろうね
abc★青山ボーイズキャバレー

abc★青山ボーイズキャバレー

K Dash Stage

青山円形劇場(東京都)

2009/10/12 (月) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

青山は、イケメン顔見世興行!
ご縁があって、足を運びました。

いやいや、メインの青山劇場は「鴉」を上演で、
フリフリドレスな女性陣が、たんまりグッズを買っております。
「鴉」が一軍レギュラークラスのイケメンなら、
こちらは二軍なのでしょうか。
両作品あわせて、いったい何十人のイケメンが出演しているのでしょう??
女性が興行界を担っているんだなって思わずに
いられない。
疲れた女性はイケメンを見て、癒されるのだ、きっと。

さて、官能的なチラシのイメージとは全く内容は違い、
半裸のシーンはございません。
ノー天気な、極楽とんぼな作品です。
中身なんて、なんでもいいんだろうな。
イケメンの喜怒哀楽や、汗と涙、体臭が感じられれば。

たくさんイケメンは出てきますが、芸も芝居も、2軍クラスの出来栄え。
きっと、その不器用さが、かえって乙女心をくすぐるのかわからないけど、
とにかく中身はテキトー。

唯一、子役あがりの、リリィシュシュ笠原だけが
骨太な演技をしていた。
残念ながら、脚本が悪いとしかいえない、中途半端な
幕引きで役柄が、ぼやけてしまったけど。

まぁお気軽なバラエティショー。
癒されにきている人が多いから、
小難しい話は疲れちゃうんだろうね。
こういうのは、こういうのでアリなんでしょう。

そうそう、ここにも、八雲君役の中村なんたらって
男の子は出ていた。
いったい、今年何本出ているんだ?
借金でもあって、必死なのかな

ネタバレBOX

劇中劇のフィナーレと、この芝居のフィナーレを重ねているせいか、
リリイシュシュ笠原は、ずっと不機嫌な顔をしていて、
このカーテンコールの後に、まだ芝居は続くのかなって
思っていたけど、何もなかった。

「19」ナィンティーン 夏 〜胸さわぎ編〜

「19」ナィンティーン 夏 〜胸さわぎ編〜

経済とH

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/10/23 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★

お友達集団?
作品が終了しても、殆どの人が帰りません。
なんでも、終演後のキャストとの面会は、その会場でするとのこと。
超満員な会場だったけど、
「なーんだ、みんなお友達なんだ」
僕は指定席でしたが、舞台が半分見えないような端の席を
宛がわれました。
一般のお客さんを優先し、お友達は端で見ればいいのになって
思わずにはいられない。

アトリエ公演にもかかわらず、やけに場面転換が多く
スピード感があふれるというよりコマ切れで
話の流れを食い止めてしまいます。
出演者が多いので、出番を増やさなきゃ(作らなきゃ)
お友達の手前わるいから、そうしているのかな。

いかんせん、メインの若い子達が地味すぎて、
4軍5軍選手みたいなレベル。
なにせ主役の男の子(19歳の役だけど、
たぶん、アラサーじゃないかな。結構年くってそう)に
色気がないから
そもそも話が成り立たない。
たいしてうまくもない踊りなんかが入るから
見ているほうが恥ずかしくなりました。

窮屈な席で、80分の拘束・・・
もうちょっとプロデユーサーは、一般客のことを考えてくれてもいいのに。
いろんな劇場でチラシ配って、裾野を広げようとしてるんだから。

ネタバレBOX

アトリエ公演なのに、エッチのシーンは控えめ。
ゲイバーのシーンも含め、もっとダークに、もっと毒をはいて、
もっと、ケツもオッパイもバンバンだして上演すればいいのに。
メジャー公演でもないんだから。

お友達や親族だらけだから、それも無理か。
サウンド・オブ・サイレンス~沈黙の声

サウンド・オブ・サイレンス~沈黙の声

東京ギンガ堂

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/10/21 (水) ~ 2009/10/28 (水)公演終了

満足度★★

看板役者は、出演せず
違和感テンコ盛りの作品である。

商業演劇がごとく、韓流スター俳優の名前を前面に
出したチラシの構成というか宣伝なのに、
東京の週末公演は、その人は出演していなかったり、
片方が韓国語、片方が日本語で、会話をしたり。
どんな翻訳機をつけているんだ!とつっこみたくなるほど。
とはいっても、韓国語の俳優が唐突に日本語で歌ったり。
なんだ、こりゃ。

お話は、
「で、あなたは何がいいたいの?」と
言いたくなる程度の薄っぺらい話です。
戦争の話を描く場合、
凶弾を恐れずに、しっかりと意思を持って表現しなければ
あまりにも無礼と思います。
歴史の事実は、忠実に描き、
それを作家は、どのようにしていくいくことが
よいことなのか、
観客に委ねるって締めくくりもいいけど
この手の作品は余韻よりも、着実な視点を
表現したほうが、締まると思う。

ネタバレBOX

でも歌は、なかなかドラマチックです。
後部や高音部を、さもありなんと執拗に大きな声で伸ばす、
田舎臭い唄法は、お国柄かもしれませんが
代役の方、なかなかの表現力です。

蛮幽鬼(ばんゆうき)

蛮幽鬼(ばんゆうき)

松竹

新橋演舞場(東京都)

2009/09/30 (水) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★

インテリな新感線
やや、インテリな新感線であった。
軽い調子やお下劣なドロ臭さは(お色気というべきか)
非常に控えめ。
これは、上川・堺の生真面目さと知的さが
脇に控える新感線メンバーの色より強いせいであろう。
それは、漫画チックさと単純さが強いストーリーの中では
やや違和感がある。
そう、少年漫画のヒーローのような颯爽さに
欠けるからであろう。

舞台装置、照明は、スーパー歌舞伎に
匹敵するほどの派手さ。
いのうえ歌舞伎も、すっかり演舞場に定着した感である。
ダイナミックな舞台転換や、
わかりやすい場面構成は、ザッツエンターテイメントである。

上川は、スターらしい華やかさはあるが
全体に芝居にメリハリがなく一本調子。
遊び心がなく、誠実そのもの。
それは、この芝居にはデメリット。
シリアスなストリートプレイのほうが
合うのではと思わずにいられない。
少し披露した歌声が、なかなかで
ジャンバルジャンを演じればいいのになって思う。
太一君は、とても軽やか。トゥーランドットより
ずっといい。
殺陣のシーンなんかは、ワクワクする。
源義経なんか、良さそう。
(あ、これはタッキーの持ち役か)
惜しいのは表情が全くないところ。
喜怒哀楽が、もっと伝われば、
話を膨らますだろう。

稲森いずみは、とっても顔が小さく可愛い。
出番が少ないせいもあって印象は薄いけど、
きっちり役柄を演じていた感であるって程度。

でもチケット代金¥12500に見合う作品だった。
3時間30分、退屈せず、作品の世界に入れました。


ネタバレBOX

宛書された役であろう、堺のニコニコ顔。
3時間30分の上演時間中、目の色の変化に3回気づきました。
それは、ゾクっとするほどのヒールさで
野心が滲み出ており、素晴らしい。
でも、たまたま取れた1階席後方からオペラグラスで見て
気づいた程度、それは、こういう大劇場ではどうだろう。

印獣

印獣

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/10/13 (火) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

全ては三田佳子
休憩含めて2時間40分、流石に長すぎる。
三田佳子の百変化を魅せる見所はわかるが、一こま一こまが、
いかんせんクドい。
遊び心なシーンが、だんだん痛々しくなってきて
「三田佳子、借金でもあって大変なのかな、
こんなことまでして・・」って気持ちになってきた。

おそらく普段の三田佳子の芝居を見に行く客層とは
被らないのを前提にしているのだろうが、
演舞場での芝居、市村正親との「越前竹人形で
大女優としてのオーラに圧倒されて以来、見続けている自分的には
哀しくなってくる。

河原ワールドというより、長塚ワールドっぽい、この作品。
2重構造の舞台装置や、舞台の密度を見ていると
「シアタークリエに、爪のアカでも飲ませてやりたい」って
思うほどの贅沢感がある。
役者陣も含め、派手さに溢れる、この作品。
ただ評判ほどクドカンの脚本はこなれておらず、
消化不良な面も多い。荒削り感も多いのは、
座長さんクラスが集まりすぎて、出来上がった作品が、
変形していってしまったか。

もうちょっと、ギュっと縮めて2時間程度にして、
なんとなく勘違い感がある岡田の配役を変えて
ぜひとも、再演してほしい。
こなれたら八千代座に見にいきたいな。

ネタバレBOX

ダラダラした2時間が過ぎ、本領発揮となるのが
母親としての芝居になった時点、人形の娘相手に
オーディションに臨む芝居。
ここからはグっと芝居が引き締まり、
濃い口な三銃士も全て蹴散らす化身である。

TPT72 『血の婚礼』

TPT72 『血の婚礼』

TPT

BankART Studio NYK(神奈川県)

2009/10/03 (土) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★

非常に見づらい、興行主満足な作品
雰囲気を楽しむ作品でしょう
興行主と、そのセンスの相性がよければ・・・。

みなとみらいの景色をバックに決して気軽に仕事帰りに行けるような場所にはない(東京からですが)海沿いの倉庫、アングラ感溢れる何本もの柱が視界を遮るコンクリート向きだしで息苦しい空間、役者が空回りにエキセントリックな熱演を酔いしげにする芝居。
このエキセントリックさが、もろステレオタイプで、
見ていて本当に、不愉快極まりない。

「これがアートだわぁ」って思えればハッピー、
僕のように、なんか無性に鼻について居心地悪くなったらアンハッピー。
やろうとしていることは判るのですが、自分には合わなかった。
特に空間全体を使って作品感を出しているのだけど、半分は見えない席、
いわばステージシートのような配置なので、
大した芝居でもないのに緊張して観劇しなきゃいけない姿勢が
押し付けられます。
何度も上演されている戯曲なだけに「どうやって表現するのかな?」って視線でいやがおうでも見ざる得ない。それだけに舞台全体が見えないのは致命的。
フレッシュな役者?だから下手だけど一生懸命演じるのはわかりますが、いかにも熱演な芝居は、うっとうしい。
横浜の夜景と馬車道散策のデートのついでに、ふらっと見る分には、違和感ない作品。芝居だけを楽しみに行くと、好みが別れちゃって僕のように車中で後悔しながら帰るハメもありそう。

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

帝国劇場(東京都)

2009/10/06 (火) ~ 2009/11/20 (金)公演終了

満足度★★★★

松田聖子は大スター
東京公演初日観劇
一番の思い出は2階貴賓室へ腕を組んで歩いていく松田聖子・神田正輝を偶然真近で見れたこと
いやぁ聖子ちゃんは大スターだね、オーラが違う!本当に可愛い、40代後半なんて思えない…♪ 舞台上のどのキャストと比べても
別格、華がちがう。

まっそれはいいとして
今回の配役の中では最も充実していると思われるキャスティングでの初日、平日の夜にも関わらず超満員の帝劇を包む緊張感が心地好い
そして内容も期待を裏切らない素晴らしい出来であった。多少の個人差やアンバランスな面もあったが、舞台を包む幸福感、アンサンブルも含め役者の一人一人が、この作品に出演出来ること、皆が誇りを持って演じている熱意が伝わり、観客も真意な姿勢で作品と向き合おうとするのだ。
ここが全く四季ミュージカルとは違う。
僕の場合は約20年にわたり15回程度、この作品を見ていますが、見る度に新たな感動が沸き起こります。自分が見る年齢や生活環境などで、見えなかった芝居の意味や感じ取れなかった歌詞の意味を掴み取れたり、また新たな解釈を持ったり…いやいや奥行きの深い作品です。

組曲虐殺

組曲虐殺

こまつ座

天王洲 銀河劇場(東京都)

2009/10/03 (土) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

井上ひさし、アッパレ
休憩を入れて3時間15分と、レミゼ並みの長尺の作品だが、
もっと長編で、改めて完全版として見たくなるほどの
充実度の作品である。
井上ひさし、アッパレである。
時間軸がわかりづらかったり、やはりこの作品を上演するに
銀河劇場のキャパは大きすぎたりはするが、
それを埋めるほどの本の素晴らしさである。
新作を量産している最近でも、出色の出来ではないか。
こまつ座オリジナルで紀伊国屋あたりで5000円で再演してほしい。
また見に行こう。

ネタバレBOX

長尺であっても、場数が多いわけでなく
一場が30分近くあると思うが、そのどれもが
力強い台詞と表現力で、少数精鋭で綴られる。
よくある一人が何役も演じるのではなく
登場人物自体が6人で、これだけ見応えある作品に仕上げるのは
なんとも素晴らしい。

キャストが優れているという訳ではない。
井上芳雄で小林多喜二というのが、企画のスタートらしいが、
ステレオタイプに演じる井上芳雄は、
「こまつ座の芝居って、こんな感じ?」って風情が感じられ、
かなり違和感がある。
そこを演出家の技であろう、必要以上に台詞を唄にして、
さながら音楽駅である。
井上ひさし作品は、唄を多用することはあるが、
今回は、さながら井上芳雄の独唱。
タイトルの「組曲」は、この意味か。
そのせいもあり、最後まで井上芳雄は井上芳雄、小林多喜二には見えない。
ホリプロ主催の商業演劇なので、仕方ないか。

石原さとみは、舞台の華ではあるが、
彩り程度の役割で、彼女の存在感や役割は、よく伝わらない。
芝居も唄も未熟なせいか。
さながら、ちらし寿司の紅しょうがが助六のバランである。

高畑敦子は、貫禄が出すぎ。
大女優感というか、豪快すぎて
姉としての陰影が見えない。

メインは、このようにキャストありきで来ているので
役柄とはあっていないが、
その脇の3人は素晴らしい。
山本龍二の、ルパン三世・銭型警部のようなシリアスとユーモラス感、
シルビアクラブに似ている神野の、肝が据わった安定感、
小市民ぶりな山崎のマスコット感、
しっかりと話の外枠を埋めて、がっちりと話の型を作っている。

えぐい部分はファンタジーに包み、
多喜二の陰の部分を前面に出してシリアス感はなく、
その部分は、少しスパイスとしてあったほうが
インパクトがあるのは、と思うが
お芝居だから、そんなに思想を押し付けるのも考え物だから
このくらいでいいのだろう。
黒米

黒米

劇団BOOGIE★WOOGIE

d-倉庫(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度

えげつない最低の芝居
めちゃくちゃである。
コメディとかバラエティーとかパロディいう代物ではなく、単なる宴会芸。しかも見苦しい。
まぁ来ている観客も9割方お友達だから、手前味噌な内容のほうが楽しめのかもしれませんね。一般客からすると、呆れるのを通りこして、ラスト近くは不快感がありました。
春頃見た作品、ジョーカーがエンターテイメントとして完成度の高い作品だっただけに、こういう興行をするというのは、誠に残念。
同じ品のなさでもワハハ本舗とは質が違う
ファンクラブへのイベントで、身内だけで遊んでいてればいいんじゃないか。
これ以上 触れたくない。

しあわせになりたい

しあわせになりたい

CORNFLAKES

SPACE107(東京都)

2009/09/22 (火) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★

いかんせん、オーラがない
才能あふれるコメディアンが不幸な環境になってしまい、
仕事干されていて・・・って。
昔の爆笑問題を、ちょっと重なるような設定ではあるんだけど、
なにせ、主役の永山たかしにオーラがない。
天才肌の空気も、狂気も才能も感じられないので、
話の芯がしっくりしない。
つまらないギャグや仕草は、全て空回りし、
とっても寒い空気だけが劇場を包む。
まず、いろんな人が惹かれるような魅力を感じないから、
何で、この人のために動くのか、
この人から影響を受けられているのかが
感じられない。

堀江氏は、何か奥に秘めたアイデアを持っていて
じわじわ伝えていたのかもしれないが、
秘めたアイデアは秘めたままで、結局何も感じることもなく
凡長に幕は閉じられました。

流行のお笑い、ブームな話題を背景に、
口当たりのよい作風で仕上げているように見えるせいか
客席は満席でした。

ベタなタイトルの割りに、あっけんからりとした
すがすがしさもなく、
退屈な作品でした。


ネタバレBOX

犯人って、妹でいいんですか?
動機も、よく伝わってこないし、兄に抱きつく(襲う?)ラストも
よくわからない。
虹色唱歌~眠れぬ夜のオールドメロディー

虹色唱歌~眠れぬ夜のオールドメロディー

水木英昭プロデュース

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/09/17 (木) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★

土台がグラグラなマンションみたいな芝居
プロットが、よくわからない。
個々の場面を見れば、泣いたり笑ったりするシーンもあるが、
大前提となる、設定がチンプンカンプンだから、
作品の世界に入り込めない。
いつかわかるかなぁと思っていたけど
最後まで、よくわからなかった。

水木氏が座長なことはわかっているし、
知名度から土居嬢がメインだろうなって
わかっていたけど、チラシから誰が主役の話か
わからなかった。
すし屋の役のイケメンの子が主役かと思っていたら
端役だった。かなり受けそうな子と思ったけど。
そんなこんなで、人間関係図も整理されておらず、
結局何がしたいのか、全くわからない。

土居嬢は、死んだ姉の役の時が光っている。
清楚なイメージですが、汚れ役のほうが実はあっていそう。
優しそうだけど、強いを出した時の風格というか貫禄は
一見の価値あり。

曽我氏は、肩書きThe Good byeなんですね。
まだヨっちゃんも含め、やってるだ。
遠めで見ると羽場裕一と、そっくりだった。

コントっぽいシーンや、クライマックスに
見応えはあるが、
それは役者陣の力量。
これ、建築不良のマンションと同じで、どれだけ内装きれいにしても
土台の基礎が出来ていないから、
いつでも崩れ落ちちゃいそうな作品。
そういう作品も珍しい。

ネタバレBOX

カーテンコール、虹色戦隊のコスチュームで壇上で
登場し、「マンマミーア」よろしくパフォーマンスがあるかと
思ったら、ただ着ただけだった。
あれは、拍子抜け。

「何で、学校に住んでるの?」
「何で虹色戦隊が、マニア受けするの?」
「温泉と学校に、何の意味が?」
説明が台詞の中にあったかもしれないけど
伝わってこず、
ホント、訳わからない作品でした。
赤紙 JAPプライド ご来場ありがとうございました。

赤紙 JAPプライド ご来場ありがとうございました。

獏天

SPACE107(東京都)

2009/09/15 (火) ~ 2009/09/20 (日)公演終了

満足度★★★

暑苦しい題材だけど、爽やか
この手の話は好きです。
タカ派と思われるかもしれませんが、社民党員でもないですが、
語り継ぐ題材とは思います。
男社会の話だから、暑苦しい毛色はありますが、
そこは脇に、現代的な爽やかなルックスな人を固め
味付けはマイルド。
なにより女優陣が、かわいいところを揃えているので
潤滑油になっている。
ただ、これをどう思うかは・・・以下ネタバレへ。

特攻隊員が、終演後に、劇場外(入り口)でお見送り。
ちょっと、コスプレスナックのような(男性だけど)
違和感があるも、好感度がありました。

ネタバレBOX

何か本気の作家の意思が伝わらなければ、
こういう戦争モノは成り立たない。
反戦は誰でも思うところだけど、それを通じ
作家の覚悟が見えてこなければ、
ファッション感覚と思ってしまう。それは、あまりにもお粗末。
この作品の場合、残念ながら
「戦争」という題材を利用しての、エンターテイメントになっており
訴えたいことは伝わってこない。
れは、あまりにも哀しい話。

オープニングにフルモンティを入れてもいい、アクロバティクな
要素を入れてもいい、でも、それはあくまでもスパイスな面であり、
誰もが知っている歴史的背景を描くことを通じ、
「それで、あなたは何が言いたいの?」というところを
しっかりさせなきゃ、単なる自己満足。
ここが、井上ひさしや、つかこうへいのような満足感をえないところ。

ラストの特攻の演出、ここには演劇としての完成度の高い
演出を見受けられたが、
それで、どうしたなの?は、かなりものたらない。
コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ

コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2009/09/12 (土) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★

高尚なんだろうけど・・・
お上品なフルコースを楽しむような作品で、
ラーメン、ギョーザ、ビールで、ガタガタするような丸椅子座って
飯食うのが好きな俺には、かなり堅苦しい。
上手いんだか不味いんだかわからないけど、
食事を楽しむって感じじゃねーな。

チケット代も高いし、何だか高尚なイメージで作品を宣伝しているから
否定的なことをいうには、はばかれる感じはありますが
これ、退屈です。
俺、いっぱい寝ましたよ。

ネタバレBOX

ロシア版、大河ドラマ、グランドロマンな芝居なんですが、
とかくメリハリがない。
これ、とにかく動きが静かだから、退屈なんですよ。
名前とか設定もわかりづらく、
能動的に芝居へ参加しなきゃ、受身でいると、
なんとなーくしか、内容もわからない。
そういう意味では、芝居に参加する姿勢で臨まなければ
置いてきぼりをくらわれそう
ブラッド・ブラザーズ

ブラッド・ブラザーズ

東宝

シアタークリエ(東京都)

2009/08/07 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

工夫された逸品!出来は素晴らしいがクリエがダメ
たくさん知恵を出しあって、名作といわれている
スタンダードミュージカルをアレンジした感がある。
スタッフ・キャストには高感度◎
「少ない予算であっても、作品の良さを伝わるような
舞台構成にしよう」
「未熟で知名度が低いキャストで、その個性が十分発揮できるように
しよう」として、手作り感あふれる、良い舞台に仕上がっている。

そう、これがS席¥7000、A席¥5000程度のお芝居であれば。

豪華キャストの「コーストオブユートピア」や、
劇団四季ミュージカルよりも高い1万1千円もする作品として
見たら、あまりにも簡素すぎる。

そう、クリエの製作陣が、作品および観劇という
お客の楽しみを全て壊している。

今回もそうだけど、スタッフもバイトなんだろう。
女性スタッフを中心に非常に勘違いしているというか
押し付けがましい、感情的な劇場サービスをして、
行く度に不愉快になる。
今回なんて、テンパっているのか怒り顔で無言でチケットもぎられ
入場早々から本当に頭に来ます。

激安チケットも普通にサイトで流通しているし、
お客が入らないのを前提に予算を削っているのだろうけど、
フラっと見にいったら、バカを見るような設定は
良くないなぁ。

作品は、育ちの悪さが滲み出る、NHK英会話の顔、藤岡君と
育ちの良さが、そのまま生きる世間しらず風なマリオ君。
藤岡君って、貧乏な配役なのにプクプク太っていて、
ハングリーさはなく、どちらかというと引きこもりのニート風。
ちょっと、鈴木亜美が惚れるには痛い。

といっても、鈴木亜美にオーラがあるわけでもない。
モー娘とかスピードの子達が持つ、
キラキラ感はなく、アイドルとしての寿命は終わった感じ。

マリオ君は、勢いがある旬である感じが全快で
キラキラしている。
でも舞台経験の未熟さからか、マルグリットでもそうだが
とにかくお芝居が大根。
あの大げさな無防備な笑顔は、芝居の下手さを隠すための
演出家の戦法であろう。
そして、それは成功している。
しかし、マリオ君も井上芳雄同様、汗かきすぎ。
冬のシーン、ダッフルコートを着ながら、
汗がダラダラ垂れているシーンを見ると、
こっちまで暑苦しくなる。これは何か対策を立てないと。

下村氏は、やり過ぎ。
というよりタダでさえ薄めなキャストの中に、
濃い口醤油だから、舞台を全部さらっっちゃった。
たっているだけで、口元を軽く上げただけで
怖くなってしまう。
男役の時の篠井英介のポジションは、彼が取れるでしょう。

舞台美術は秀逸。
よく工夫して出来ている。

劇場側、クリエがトンチンカンだから
製作陣が力を合わせて、よい作品を出したのだろうと
思えるような、バランスの取れた作品で
見ごたえありました。

でも劇場とチケット代から、星2つ減点



ネタバレBOX

貧乏な藤岡君に嫁いだにもかかわらず、
鈴木亜美のお洋服は、派手だったなぁ。
体売ってマリオ君から条件もらっているんだけど、
その部分が、双方陰陽がなく、惜しい。
The Musical AIDA アイーダ

The Musical AIDA アイーダ

梅田芸術劇場

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2009/08/29 (土) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

満足度★★★

無理やり「アイーダ」
非常に微妙な作品である。
安蘭けいファンなら、満足なんだろうか・・・?

初めてフォーラムCの3階席E列に座りましたが、
ここは広い、本当に舞台までが遠い。
帝劇や宝塚劇場より梅田芸術劇場のり歌舞伎座より
キャパはグっと小さいはずなのに、いやぁ遠い。
小さな姿をオペラグラス越しにしか見えていないことを
前提の感想です。

また、特に安蘭けいに思い入れはなく、
オペラや四季版が好き、あのエジプトの世界が好きなので
見に行きました。
結構苦労しましたね、チケット入手。
フォーラムCの公演でチケットが取りづらいのは珍しい。
客席は、もとに宝塚劇場のような雰囲気の客層で、
あっちもこっちも「こんにちは」してました。

そもそもオリジナル作品は、ラダメス(湖月わたる)を主役に、
アムネリス(壇れい)との関係をメインに構成されている筈。
アイーダ(当時も安蘭けい)は、
あくまでもサブキャラでの扱い。
浅黒い上に、奴隷だから衣装も地味で、
いわゆる主役が演じる華麗さは表現できないから当然でしょう。
それを軸とした上演なので、
いくら歌が増えたとしても、出番が増えたとしても
安蘭けい、地味である。

なにより、彼女はアラフォー位だろうか。
一回り近く年下の伊礼彼方やANZAと恋愛劇を繰り広げるには
正直見苦しく、若い男に執着する
哀愁漂うキャリアウーマンのようである。
そう、ホスト風情なラダメスを追う、やり手女社長な感じ。

伊礼彼方は、宝塚ファンの女性陣を意識しての
配役であろう。
まさに少女漫画から飛び出したような美貌と、
必要以上に半裸姿で、美しい体をお披露目。
最近、女性目線のTV番組では、お約束のように
イケメンの腹筋を見せるというか上半身を脱がしているが、
まさに、その切り口です。
そして、その期待にこたえるような
エジプトの戦士というより、ギリシャ神話の登場人物のような
ロマンティックで甘いキャラクターです。
映画「トロイ」のブラピのような。
(遠い3階席から見た感想です)
あれなら、宝塚ファンも納得でしょう。
容姿がよければ、歌や演技なんて、二の次です。

その二の次を、バランスよくフォローしているのが
四季軍団と東宝軍団。
沢木順の暑苦しい芝居は、人間としての器の小ささを
実感させられるし、光枝氏は貫禄の王を嫌味なく演じる。
林アキラ先生の歌声は、くせがなく作品に厚みを持たせ、
宮川浩は、唯一アフリカ・ナイルの匂いを舞台にもたらす。

残念ながら、ANZAは貫禄不足、気品不足。
まぁ不足くらいでなければ、安蘭が目立たなくなって
しうから、あえて、この位に抑えていたのかもしれない。
オリジナルの壇れいをはじめ、
四季版のシルビアクラブがアムネリスで同じ舞台に立ったら、
アイーダ、吹っ飛んじゃうからなぁ。

ご祝儀兼ねての、大入り公演と思います。
安寿ミラと同じような道を歩むのが
安蘭にとって、良い選択なんだろうなって
思いました。



ネタバレBOX

舞台装置は、「これ、亜門版トゥーランドットと
一緒だなぁ」
でも、舞台装置の大きさと舞台の広さを埋める
出演者の数も、出演者のスケールもないため
どうにも間延びしてしまった感である。

ワルシャワの鼻

ワルシャワの鼻

キューブ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2009/09/05 (土) ~ 2009/09/16 (水)公演終了

満足度★★★

レミゼよりも長い上演時間 3時間25分休憩なし
僕が見た回の上演時間は、3時間25分 休憩なし。
長い演目の代名詞だった以前のレミゼよりも、映画タイタニックよりも
延々と続いた、この作品。
楽しいし、サービス精神も満載なんだけど、
カーテンコールで、さんまちゃんが
「2時間過ぎた辺りから、あっちこっちで時計を見るのは、
遠慮してください、演者がやりにくい」と愚痴るのも仕方がない。
かなり長い、エコノミー症候群になってしまう。
パブリックシアターの2階C列って、
お子様用の椅子というか、洒落たバーの椅子みたいに
高い座りになっているんですね。
足元にペットボトルを置いておくことも、
足元に置いた鞄からアメちゃんひとつ出すのも大変。
隣の兄ちゃんは、鞄からハンカチ出そうとして、思わずバランス崩して
床にバタバタ落としちゃってました。
芝居がユルイし、周りも「この椅子だし、この上演時間だし、
しょーがないよな」って感じで、騒音にも寛容。

3時間25分のうち、ドラマは1時間30分くらい、
残りはさんまちゃんのコント。案内は上演時間約3時間となっていたので、
コント部分の尺次第なのでしょう。

演劇界に残る名作といってもいいパルコで見た「七人くらいの兵士」は、
2時間で収まった上に、ラストのカタルシスは本当に素晴らしかった。
その後は一定水準はあるものの、
どうしても比べると中身が薄く見応えに欠けていた。
今回も、否が応にも、同じカンパニーでの上演ということで、
比較してしまうと、密度の薄さは否めない。
さんまちゃんのコントのシーンが、ドラマの薄さを
埋めていたと言ってしまうと、言い過ぎか。

期待の羽野晶紀は、かなり所帯じみてしまったというか、
彼女の個性である天真爛漫さが感じられないのに、
昔のキャラを生かそうとするから、哀愁漂ってしまう。
他のキャストは、宛書しているだけあり、
テレビと見ている個性そのままで、ある意味安心して見られる。
山本太郎は、そのまんま「パッチギ」である。

それでも、多少の中だるみはあるにしても、
クライマックスまでテンションを保つ内容は、さんまちゃんにつきる。
これが、同じ上演時間、同じようなキャパで上演する
小堺との違いであろう。
テレビでは見せない毒や、陰影が
舞台ならではの醍醐味を見せる。サービス精神も満載。l

ある意味、藤山直美公演のように、大劇場での
喜劇でも通じるのだろうけど、
コクーンしかりルテ銀しかり、今回の劇場くらいの
キャパで、上演するスタンスは芸の大きさを知っているのであろうと
感服。

シェークスピア俳優、吉田氏の参加は驚き。
これがドラマに厚みを持たせている。
舞台育ちでありながら、さんまちゃんの芝居を盛り上げる
役者陣の器用さも含め、チケット代の価値は十分ある。

でも七人くらいの兵士くらいの作品には遠く及ばない。
また、あんなクオリティな作品、創られないかなぁ。

25年目の小堺クンのおすましでSHOW イン グローブ座

25年目の小堺クンのおすましでSHOW イン グローブ座

浅井企画

東京グローブ座(東京都)

2009/09/04 (金) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

満足度★★

TVの枠を超えていないショー
新たな船出というか、引き際を誤ったというか・・・

アプルがなくなり、グローブ座へ。
劇場が変われば、当然芝居の雰囲気も変わる。
歌舞伎町からジャニの聖地へ行けば、当然観客のプレリュードも変わる。

アプル独特の横長で天井の低い、一層式の劇場から
縦長で間口の狭い、三階多層式の劇場へ。
当然、横への動きが面白かった芝居は、奥行きのある芝居になるかと
思えば、従来とおり、横の動きだけだから、
とっても窮屈。
加えて執拗に「3時間以内に上演時間を終わらせなきゃいけない」って
言い、何だか割愛されている印象を与え、
非常に薄っぺらになっているといわざる得ない。

定番という名のマンネリ劇で、ショーの中身も新鮮味はなく、
TVで見ている内容レベル。
このショーの為に魅せる芸や仕掛けが殆どない。

もう、いいかなって感じ。
アプルと共に、このショーも幕を下ろすべきでしょう。

もちろん、ファンの方には、
安心できるショーとは思います。

殺し屋シュウ~シュート・ミー~

殺し屋シュウ~シュート・ミー~

projectDREAMER

博品館劇場(東京都)

2009/09/01 (火) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★

Vシネマか、韓流ドラマ的な舞台
Vシネマ、もしくは韓流ドラマのような安っぽい話である。
それでも、休憩を入れて約2時間40分、しっかりと
見応えがあった。

それは、TVドラマのようにテンポのよい、
故野沢氏の脚本の力が大きいだろう。
見え場となる台詞や、場面転換などにメリハリがあり、
話の流れにリズムがある。

それと加え、主役の「パッチギ!」井坂の力が大きい。
そう、ものすごいオーラと存在感があるのだ。
友達や端役で、流行のイケメンもお約束で華を添えているが、
それとは比べられないほどの圧倒感がある。
これが、スターになれる資質と、そうじゃない人との
違いなのだろう。
どんなにがんばっても内から出る力が
ショービジネスの勝ち負けになるのだ。
少し前で言えば、石原裕次郎とか高倉健になれそうな
逸材。
背も高いし、いろいろな役を通じ、上手に育ててあげてほしい。

逆に不幸な例が、ヒロインのshelaという女の子。
浜崎あゆみを目指してます的なキャラで出しているが、
こうなんだか痛々しい。
エンターテイナーとしての域に達していない。
自分の世界に収まった自己満足な歌であり、
誰かに何かが伝わる、また伝えようとする力が
足らない。

また卍の形をした、舞台装置が秀逸。
作品の陰陽を映し出すのに成功している。

インスタントなイケメン作品や、
コミック作品が氾濫する中、
同じイケメン作品のラインにあるであろう、この作品は
数歩上を行く格のある作品に見えた。
そう、怪獣映画の中の「ガメラ3」みたいにね。

それにしてもガラガラな客席には、閉口
博品館に100人もいなかったんじゃないか。
これだけ客がいないと、
いくら舞台の上はプロとは言え、寒いよなぁ。
もっと熱い空間で演じれば、
また雰囲気も変わっただろうに

このページのQRコードです。

拡大