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団体所在地 応募数 割合
東京都 63 73.26%
大阪府 6 6.98%
神奈川県 4 4.65%
京都府 4 4.65%
埼玉県 2 2.33%
千葉県 1 1.16%
新潟県 1 1.16%
岐阜県 1 1.16%
兵庫県 1 1.16%
奈良県 1 1.16%
福岡県 1 1.16%
熊本県 1 1.16%
計86団体

審査員がそれぞれに10~15作品を推薦し、1作品につき1票ずつ票を投じました。票の入った作品について約2時間50分に渡って議論を重ね、10作品を決定しました。

川添
まず最初に、書類にある作品コンセプトの文章を重視しました。ありきたりな言葉ではなく、ユニークかつ新鮮な(そしてポエムではない……)、人の目と心と好奇心に飛び込んでくるワードを探しました。今回の公演で試そうとしていることを、魅力的に表現できている集団を選んだつもりです。新人発掘のイメージが強い賞かもしれませんが、長い活動歴がある団体からの応募もあり、今一度評価の舞台に上がってくる気概もいいなと思い、また若手との戦いも見たいという気持ちもあり、すでに観たことのある団体も垣根なく選びました。ホームページやSNSなど、情報へのアクセスの良さもポイント。観客を取り込む努力を評価したいと思いました。個人的には例年通り首都圏以外の団体への目配りにも重点を置きました。
今年もいよいよ始まります。皆さんの素晴らしいパフォーマンスに期待しております!
河野
「将来のビジョン」を中心に「団体紹介」「本公演の意気込み」を拝読し、まず47団体を選びました。その後、再読。より明確で、個性があり、具体性があり、現時点での将来性を感じるものとして24団体に。言葉の巧みさよりも、読んでいる人になにを伝えたいかが明確かを汲み取ろうという思いで読みました。体温を感じる文章と、具体性を兼ね備えている団体に惹かれました。そこからはCoRichに登録してある情報を中心に、WEBやSNSも参考に17団体にしました。とくに動画がある団体はわかりやすく、また批評家や観客の声など客観的な感想が紐づけられているサイトも参考になりました。最終的にはそれらの中で応募内容の精度が高く、応募内容の文章と団体のWEBやSNSとの乖離が少ないものを選びました。
審査員のミーティングでは、みなさんの意見を聞き、あらためて最初に外してしまった団体にも目を通しました。時間はかかりましたが、ひとつひとつの団体について考えられたと思います。魅力的な団体が多く、観劇が楽しみです!
鈴木
「団体紹介」「本公演の意気込み」「将来のビジョン」をもとに、10~15団体を選び、議論に臨みました。今回の応募書類では、公演規模の拡大や動員増というよりも、団体の持続的な活動や創作環境の向上を「将来のビジョン」に挙げる団体が目立ったように思います。演劇をつくり続けること、その質を高めるための環境づくりについて考え続ける姿勢には、つくり手としての誠実さが表れていると思います。ただそれは、演劇創造を自分たちだけの問題にしない、広い視野、オリジナルな表現があってこそ、実現されるものではないでしょうか。最終審査に進む10団体、そして、審査会で議論の俎上にあがった団体はどれも、独自の表現スタイルと作品が扱うテーマ、将来への展望の背景に、一貫した眼差しを感じさせてくれました。
また、今回は、90年代から活動を続けるベテランのエントリーも目を惹きました。その応募内容の、平明でありつつ自らの表現の特色を的確に捉えた文章、(大上段の変革、目標を語らずとも)しっかりと足元を見つつ「現在」に対して作品で応答すること自体を「ビジョン」とする姿勢には、大いに勇気づけられもしました。
古澤
86団体の応募書類の「団体紹介」「本公演の意気込み」「将来のビジョン」に目を通し、なぜか似たような言葉が並んでいる、という印象を受けました。それは、現在の演劇界においてアクチュアルな問題意識や現在の気分を反映しての結果なのかもしれませんが、そのあたりの実情についてはわかりません。ちなみに個人的に目についたのは、団体や活動の持続可能性、演劇に普段関心を払わない観客層をいかに取り組むか、という2点への言及です。以上を踏まえて、僕は以下のようなポイントにしぼって改めて各団体の応募書類を読み直しました。
① 問題意識・コンセプトの有無
② それをきちんと(受け売りであったり蔓延している紋切り型にはまらずに)自分の言葉で語れているか
③ 魅力的な語り方ができているか
①については言わずもがなですが、②ができていない団体がほとんどでした。ある言葉が発見・発明されて、それが広く流通するようになると、そもそも①のコンセプトが凡庸に見える、という罠にはまります。だからと言って、単に流行り言葉に抗うだけでは、伝えたい①がひとりよがりにしか見えなくなる、という弊害もあります。つまり、②ができ、かつ③ができる、ということが「表現者」であるための最低条件ではないかと僕は考えます。
はじめにその条件に当てはまると感じた15団体を選び、さらに他の審査員が推薦した団体を加えて全員で討議をしました。僕の目からは上にあげた条件に当たらないと判断した団体であっても、他の審査員の(僕には欠けている)厳しい目に耐えることができた団体は、その強力な擁護によって改めて「観てみたい」という魅力を得ることができました。その一点のみでも、やはり「批評」という行為の豊かさを感じることができました。
結果として残った団体の応募書類に改めて共通するのは、批評意識ではないかと感じます。他者の目に触れて完成する表現行為においてもっとも重要であるのは、自分たちの表現をどう見られたいかという肥大した自意識ではなく、自分にはない視点にさらされることへのおそれと蛮勇であると思います。
最後になりますが、以上のように述べたとはいえ今回の選考から漏れてしまった団体の数々と(書類の上のみとはいえ)出会えたことは望外の喜びです。自分のスケジュール帳にそれらの公演日を書き込んだことをここに告白しておきます。
堀切
1)審査基準を考えるために、まずは本賞の目的から書いておく。へんな言い方だが、本賞の最大の目的は「100万円を支援すること」である。ただ、これは宝くじではないし、どこかのIT系社長のような「バラマキ」でもない。審査員の誰もが「届くべきところ=有意義に使ってくれるところ」に贈呈したいと思っている。ただ、この場合の「有意義」には、じつは個人差がある。「純粋な意味で作品をつくる」ことに費やしてほしいという意見もあるだろうし、「サステナブル」な制作・公演体制を築く足がかりにしてほしい、という意見もある。もちろん、両方とも大事なことである。面白い作品を作り、継続的な活動をして、あわよくば舞台芸術の世界を活性化してほしいと大筋ではみんな思っている。
2)しかしながら。「100万円でできること」は限られている。しかも「2年以内に再演」をするための資金とすることになっている。そうなってくると、あまりに壮大なプランでは「100万円じゃ全然足りなくね?」という話になる。「なんか、ただで100万円もらえるらしいから、応募してみっかなー」では、ちょっと話にならない。新しい団体と、老舗の団体では、当然、使い道も変わってくるだろう。
3)でも、審査員としては「何かが変わる」ことを期待したりしてもいる。100万円支援して、何も変わらないのなら、とても「有意義」とは呼べないからである。審査員も雇われの身なので、「何かを変えたい」と思ってやっている。その意味では、「安定」ではなく「変化」を求めている団体が、やはり強い。「変化」を求めるためには、自身の活動を客観的に見つめなければならない。個人的には、そういうことが、とてもやりにくくなっている時代だと思う。しかし私は、直接作品を作ったりすることができない。できないけれど、「変化」を求める人材を見出し、「応援=支援」することはできる。
4)何を変えたいと思っているか?「演劇を追求したい」「とことんお客さんを喜ばせたい」など、手垢のついた意気込みが、どれほど応援したく「ならない」言葉かは、言葉に携わるものならば、理解してもらえるはずである。残念ながら今年選考に残らなかった団体は、来年以降の奮起を期待したい。

それでは10作品の発表です。
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最終審査に進む10団体には
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※公演初日順。

最終10団体

ト音

ト音

劇団5454(東京都)

★審査員より(古澤 健)
自らを成長させるための発想を見事に具体に落とし込んだ活動をされていると、応募書類の意気込みや活動実績を読んで感じました。地域に根ざした地方公演への力の入れ方や、SNSの活用、学生との関わり方など、ひとつひとつは他団体にもある発想ではありますが、総力戦をしようという腹の据わり具合が伝わってきます。その根底にあるのは、観客への(迎合ではなく)敬意なのではないでしょうか? 自分たちが発見・発明した視点のオリジナリティを誇るのではなく、それを観客あるいは未来の作り手たちとの共有財産にしたいという野心すら「将来のビジョン」に感じ、観客のひとりとして、公演を通じてこちらの「日々当たり前に見えている風景をリフレッシュ」させてもらえることを期待しています。

最終10団体

Aokidダンス公演 『地球自由!』

Aokidダンス公演 『地球自由!』

Aokid(東京都)

★審査員より(古澤 健)
ソロ公演の主題としてとりあげるのが「地球」であるという点に強く惹かれました。ダンスとは極めて具体的な身体表現であると思いますが、「地球」は絶対的と言っていいほどに抽象的な「概念」だと思うからです。生身のひとりの人間には地球という全体を捉えることはできず、あるいは地球という惑星の全体像を宇宙から眺めたときにはそこで営まれる無数の(人間以外も含めて)生活の営みは見えなくなってしまう。おそらくその具体と抽象を結びつける勝算を、Aokidさんはジャンルに限定されない横断的な活動の中で得たのではないでしょうか? それは「将来のビジョン」の中で語られている「Aokidcity」という“架空の街を作る”というコンセプトにも感じます。

最終10団体

THE Negotiation

THE Negotiation

T-works(京都府)

★審査員より(河野桃子)
まず勢いがすごいです。プロデュース公演の強みを活かして魅力的な俳優・スタッフを集め、そうしてタッグを組むことにした脚本家が新しい試みに取り組むことができ、第2回公演にも関わらず東西2都市公演を予定。毎回、作・演出もふくめプロデュース公演となるとブレそうな気もしますが、「丹下真寿美とのマッチング」という軸を貫く強さ。勢いがすごいです。文章やCoRich掲載内容も、情報量の多さにくらべシンプルで明確なのも好感を持てました。
まだ2回目かつプロデュースということで、実際の公演でどんな団体の色が出るのか未知でもありますが、同時に期待値も高いです。楽しみにしています。

最終10団体

猩獣-shoju-

猩獣-shoju-

壱劇屋(大阪府)

★審査員より(鈴木理映子)
CoRich舞台芸術アワード!では2度にわたって1位にもランクインしている壱劇屋。実績も人気も十分と思われるのにもかかわらず、さらなる活躍を願い、この「CoRich舞台芸術まつり!」にエントリーし続ける姿勢にまず感服しています。応募書類もスキなく整理され、「関西発の演劇エンターテインメント」「全国規模の在阪劇団」という言葉も浮くどころか、むしろ劇団のビジョンをよく伝えています。特に今回は、若手育成を軸においたリ・クリエーション企画で、エンターテインメント性、興行としての可能性だけでなく、集団としての成長をも視野に入れている点に目を惹かれました。

最終10団体

男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ

男亡者の泣きぬるところ/女亡者の泣きぬるところ

ニットキャップシアター(京都府)

★審査員より(川添史子)
京都を拠点に活動し、今年20周年を迎えるニットキャップシアターは、ごまのはえが描く物語性に富んだ戯曲を、語りや楽器、時に仮面などを使いながら独創性高い世界を構築しています。演劇的な手法をふんだんに盛り込んだ作風は“お芝居”の楽しさが横溢。今回は代表作で参加、関西を代表する劇団の一つとして、今回のCoRich舞台芸術まつり!を盛り上げてくれることに期待します。3都市での公演なので、各地の演劇ファンも一緒に注目ください!

最終10団体

流れる

流れる

劇団あはひ(東京都)

★審査員より(堀切克洋)
今回、選出された10団体のなかでは最も若い劇団です。旗揚げは昨年6月。しかし、演劇の知が集まる早稲田大学という利点を生かし、学生でありながらも将来を見据えて創作活動を行う意思が伝わってきたため、選出に至りました。どのような古典作品(「隅田川」)のアダプテーションとなるのでしょうか。他の9団体はご覧の通り、実績のあるところも多いですが、臆することなく、そして思い込みやムードに流されることなく、確固たる「作品」を作ってください。

最終10団体

ハイライト

ハイライト

うさぎストライプ(東京都)

★審査員より(河野桃子)
8年間で23作を発表してきた確実性の先に、一人の所属俳優が拠点を仙台に移し、来年には主宰と制作が豊岡に移住するという、節目の時期にも入っているところなのかなと想像します。その時期に、再演必須のCoRich舞台芸術祭にエントリーされたことには、団体の未来を見据える意欲を感じます。またその移住に合わせて、2020年以降の具体的な展望(三都市拠点、持ち運びしやすい作品のレパートリー化)も明確でした。固執することなく変化し、流れに沿いながら劇団を継続し、さらにはその変化さえも前向きに進化させようとするビジョンにこちらもワクワクします。この劇団の10年後が観たいと感じました。

最終10団体

お気に召すまま

お気に召すまま

ヌトミック(東京都)

★審査員より(鈴木理映子)
音楽家としても活躍する額田大志率いるヌトミック。独自の音楽的手法を使い、自由で実験的な演劇上演を行う彼らが、古典戯曲と向き合うことで、形式、内容の新旧を超えた、演劇上演の「軸」を見出すのではないかと期待しています。上演にあたってのリサーチ、台本づくりなどにも意欲を感じさせる、今後のレパートリーの発展にもつながりそうな企画です。音楽のように台詞をつづり、ライブ演奏のように演出する……シェイクスピア劇がいったい、どんなライブ/演劇になるのか、楽しみです。

最終10団体

「芸術家入門の件」

「芸術家入門の件」

ブルドッキングヘッドロック(東京都)

★審査員より(川添史子)
2000年に設立、所属劇団員も多く小劇場としては昨今珍しい大所帯。個性的な役者たちに加えて客演も迎え、吉祥寺シアターでどんな世界を繰り広げるのか楽しみです。独特な笑いを含んだ作風で、とにかく“腕のある”書き手である喜安浩平が、この空間と役者たちをどう生かすのかが見所でしょう。脚本開発過程の公開や観客を交えた「ネタバレ飲み会」といったイベントなども開催するなど、観客への新しい回路も開発しておりユニークな劇団です。

最終10団体

夕夕方暮れる

夕夕方暮れる

立ツ鳥会議(東京都)

★審査員より(堀切克洋)
一つの公園を舞台にした10人の群像劇を「同時進行」で上演するという手法にまず惹かれました。これまでにも一人多役など、演劇的手法に対するチャレンジがあり、戯曲賞などの評価もある。そして制作面でも関西・関東の2地域での継続的な活動をしたい、その足がかりとして応募したという明確な目標設定があり、本賞の対象としてふさわしいという判断に至りました。作品も楽しみですが、これを機会として、「サステナブル」な体制を築いていただきたいと思います。

以上の10作品です!
次の最終審査では、審査員が実際に公演を見に行きます。

CoRichメンバーもクチコミをして
全国の舞台芸術ファンみんなで盛り上がろう!

最後まで候補に残っていた、大変惜しかった作品です。
“審査員注目の作品”として公表させていただきます。※初日順

Tab.5『退嬰色の桜』 N₂(大阪府)
思想も哲学も過去も未来もない君へ。 散策者(東京都)
BETRAYAL らまのだ(神奈川県)
『ニーナ会議-かもめより–』 演劇ユニットnoyR(東京都)
H&ERO Peachboys(東京都)
平成行進曲 マドモアゼル・シネマ(東京都)
「CoRich舞台芸術まつり!2019春」開催決定!

たくさんのご応募をお待ちしております!

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