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公演地:東京都

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劇団あはひ(東京都)

公演に携わっているメンバー:8人

団体紹介
2017年に共同主宰の大塚健太郎と松尾敢太郎、制作の小名洋脩の3人で結成し、早稲田小劇場どらま館にて翌年6月に旗揚げ公演『どさくさ』を上演し、のべ約200人を動員。
劇団名の「あはひ」とは、「間」のことを指します。
私たちは、現代において演劇がいかなる価値を持つか、映像ではなくなぜ演劇か、という問いに出発し、何かと何かの「あはひ」にこそ演劇の可能性があるのではないかという仮説に基づき、映画のモンタージュ理論を念頭に置きながらそのふたつの(あるいはそれ以上の)「何か」の組み合わせを考え、作品を制作しています。
そして、強固な様式や型を持つ古典作品を下敷きに作品をつくることで、いま在る身体が古典に積層してきた身体とどう関係するかを考えてもいます。
また、古典をベースにするにあたって、俳優の身体と戯曲がどのような関係をもつか考えるため、読書会を定期的に開き、本の内容を受けながら劇団員それぞれが考えた実験を行い話し合う場を設けています。
応募公演への意気込み
今回、素材として選んだ古典は謡曲『隅田川』です。
『隅田川』では我が子を探し彷徨っていた母親が、息子の墓の前で彼の幻影を見る。この幻視の場面においては、作者・観世元雅が実際に子方を出そうとした一方で、世阿弥は子方を出すべきではないとしました。現在では、子方を出す演出が多く用いられています。
しかし、我々はその子方を出す演出に対して懐疑的な立場をとります。舞台上にはない存在を俳優が、観客が、それぞれに幻視する。その「幻視」こそが先の「あはひ」の空間につながるのではないかと考えます。
観る者それぞれの内にあるものが、舞台上にあるもの、あるいはないものに重なることで、同じものを見つめながらにして、舞台上の存在が各々の世界に開かれていく。そのような空間を作り上げることこそが演劇の可能性、演劇の「強度」たりうるのではないでしょうか。
そのためにも、俳優や作家、演出家自身が観客として在りながら、過去・室町時代から現在までに存在する古典『隅田川』との距離の間に立ち上がるものを丁寧に探し作品をつくります。
将来のビジョン
我々は演劇の可能性を信じています。しかし一方で、「演劇」という言葉、概念によって狭まっているものが多くあるとも感じています。そのため、演劇そのものの可能性を探しながら、映像、古典芸能やお笑いコントといったものと、演劇との境界を融合させていくことを考えています。現在は劇団内で行なっている読書会ですが、メソッドを確立させ将来的に外へ開くことや、お笑いサークルなど他ジャンルでも活動する劇団員もが執筆や演出を行うことを目指します。
現在、劇団員のほぼ全員が早稲田大学の学生であり、早稲田小劇場どらま館を無料で使用することができます。その環境を大いに活かして資金を貯め、劇団としての持続性を保つべく、在学中に全員に一定の収入があるシステムを構築することをひとつの目標に据えています。すでに出ている案としては、劇場を持つ、あるいは名画座兼演劇のアーカイブセンターを設立する、など固定的な場を持つことや、演劇以外の場所で収入を得られるシステムをつくるなどといったものがあります。そして、卒業後にはこうした仕組みによって収入を得ながら、クオリティの高い作品を制作し続けることを目指しています。

公演に携わっているメンバー(8)

りなお
役者・俳優

「流れる」に携わっているメンバーです。
さっさん

「流れる」に携わっているメンバーです。
松尾敢太郎
役者・俳優

「流れる」に携わっているメンバーです。
牧村祐介
ドラマターグ

「流れる」に携わっているメンバーです。
大塚健太郎
役者・俳優 脚本 演出 演出助手 舞台監督

「流れる」に携わっているメンバーです。
Vanessa Woo
美術

「流れる」に携わっているメンバーです。
たか
役者・俳優

「流れる」に携わっているメンバーです。
冨田粥
役者・俳優 制作 当日運営 宣伝美術 その他(スタッフ)

「流れる」に携わっているメンバーです。

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