「芸術家入門の件」

ブルドッキングヘッドロック（東京都）

公演に携わっているメンバー：21人

団体紹介

「グロテスクな日常にささやかなおかしみを」というコンセプトで2000年に設立後、現代の人間が抱える息苦しさ、さみしさ、それゆえに発生してしまう歪み、それらから生まれる様々な人の「おかしみ」を表現し、新たなジャンルとして確立することを目指して活動を続けています。「おかしみ」は私達の日常に無数に存在しています。作品を通して観客の皆さんとこの「おかしみ」という概念を共有し、「おかしみ」を持って毎日の営みを肯定し、愉しむことで、答えの見えない日々の暮らしをより豊かなものにしていきたいと考えます。現在は20代から40代までの個性豊かな劇団員21人が所属し、枠にとらわれない新しい劇団の形を目指して賑やかに活動中です。

応募公演への意気込み

この「芸術家入門の件」という作品は、1995年～2020年という平成を包んだ一つの「時代」と、その間に存在した星の数ほどの人々の「暮らし」を、舞台上に可視化しようという試みです。25年に渡って時代に寄り添った芸術家の歩みを、舞台をそのアトリエに見立てて辿りながら、同時に、私達が生きてきたこの25年間の「集積」を見つめ直すことで、かつて多くの人が持っていたはずの、すぐそばにあったはずの「未来へのロマン」を再び掴み取りたいと考えています。
第30回記念公演ということで、休団中の劇団員を除く全員が総出演し、また、個性豊かな豪華客演の皆さまをお迎えして、劇団にとって初進出となる吉祥寺シアターで、今までにないブルドッキングヘッドロックをお届けします。

将来のビジョン

私達は、劇団の活動理念でもある「おかしみ」という概念を広く伝え、共有していくこと、また「おかしみ」を不条理やナンセンスと並ぶ一つのジャンルとして確立することを目指しています。現在も劇団として積極的に取り組んでいる、ワークショップ等の活動を通じた各方面で活躍できる若手の育成にこれからも継続的に取り組んでいくほか、脚本開発過程の公開や観客を交えた「ネタバレ飲み会」といったイベントによって、演劇をより親しみやすく、日常と地続きのものとして社会に発信し、演劇界全体の活性化に貢献していきたいと考えています。