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まるで花が咲くように

まるで花が咲くように

劇団てあとろ50’

早稲田大学学生会館(東京都)

2009/09/04 (金) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

荒削りな中に才能のきらめきを見た。
 早稲田大学の学生劇団てあとろ50’の新人試演会。登場するのは全員今年入部した大学1年生、そして演出はこれが2回目の2年生というフレッシュな顔ぶれ。

 非常に有望な新人がたくさん入ったということで期待して観に行った。結論から言うと期待以上の出来だった。

ネタバレBOX

 なにより山邊健介の脚本が、役者をあて書きしたのだろうが、それぞれの長所をうまく引き出し、登場人物それぞれが輝いていたことは特筆ものだ。

 ラストのどんでん返しは若干強引な気もするが、それでもさわやかで明るい気分にさせてくれたので、これも正解だ。総じて山邊の演出はテンポとメリハリを重視しているようだ。シーン転換が素早く、全体の流れに心地よいリズムがある。

 芝居が始まってからしばらくがばたばたとして落ち着きがなかったのが残念。中盤からは芝居が落ち着いて、観客がのめり込むように見ていた。全体がコミカルな雰囲気で進む中、ウメヒメとオシロイのシーン、ツクシとシュウキのシーン、ヒナギクとナズナのシーンなどしっとりとしたシーンがきちんと用意され、そこがしっかりと演じられているので、芝居が引き締まった。いくつかのシーンでは思わず涙が出てきた。

 役者が皆、(新人にも関わらず)達者なことに驚かされるが、その中でもツクシを演じた松浪慧のさわやかな演技と、ウメヒメを演じた森田尚子の堂々とした演技が光った。その他将来が楽しみな役者がたくさんいた。

 1時間30分でたっぷりと楽しませてくれるエンターテイメント。細かいことや難しいことは考えないで、楽しんでいってくださいという作り。歌あり、踊りあり、笑いあり、涙あり、エンターテイメントの王道を学生劇団に見せてもらった。
トラベリング・オン・ザ・シャーレ

トラベリング・オン・ザ・シャーレ

カムヰヤッセン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★

面白くなりそう
だった。

話は、比較的よくできているし、演出の手際もいいと思う。
ただし、スピーディさがあればもっとよかったと思うし、メッセージ部分のクローズアップが足りないように感じた。

ネタバレBOX

最初のほうで、「ウイルスによる病気のワクチンを、誰がつくったのかを知りたい女医が、時間を遡り過去行く話だ」ということがわかってから、まさか、それってこんな安直な話ではないだろうなぁ、と思った通りのストーリーだったのがちょっと残念。
つまり、そのワクチンを作ったのは、過去に行った自分(女医)だったというストーリーだ。

ストーリーそのものよりもそれを繋ぐエピソードや演出に面白みがあるのかと思ったのだが、もうひとつ残念な感じだった。
(たぶん)笑わせようとしているところではあまり笑えず、感動させようとするところは、長いと感じてしまった。
例えば、主人公の女医が死んで、そこで看護士の独白があるのだが、いろいろ盛り込みたいのはわかるけど、その台詞が長すぎて途中で飽きてしまった。

さらに、その看護士の現在である老人を、妹が迎えに来るというシーンがラストにあるのだが、これってこの場所なの? と。
家族の再会、再生なのかもしれないが、彼があまり話の中心に位置づけられていないからそう思ってしまったのだ。

この話のキーとなる、ウイルス性の病気(あきらかにハンセン病を下敷きにしているような印象)に罹患した者は、人間性を否定され、医学が追いつかないことで、迫害を受けたり、誤った治療をされてしまう。
過去に行った女医は、過去と未来を知っているからこそ、過去の病気への対処方法や患者の扱いに、苦悩や憤りを感じる。
その死に至る病に、人はどう対応するのか、という個々のケースを見せているのだろう。

中でも重要なのが、病気になり、看護士となる男だろう。彼は、病気になり、家族から離され、去勢という治療をされてしまいながらも、ワクチン作りに手を貸し、生き延びる。さらにラストのシーンに繋げるためにも重要な役どころなのだ。つまり、彼のエピソードや彼そのものを、もっと印象的に見せるべきだったのではないだろうか。

確かに、蒲鉾会社の社長と秘書のエピソードや、怪しい宗教を信じる患者と教祖の話も人間臭さがあるのだが。看護士になる彼のほうに観客の意識が集まるようにすべきではなかったのだろうか。

老人も、もちろん現在の看護士なのだから同様に重要だ。過去の彼(病人で看護士)と現在の彼(老人)とのギャップをきちんと描き、それが徐々に同一人物であるということが明らかになりながら、そのギャップを埋めつつ、交差していくように描けば、あの再会のラストの場所、その位置づけも明確になったと思う。
この場合、主人公の女医は、ある意味狂言回しなのだから。

一番気になったのは、ハンセン病に対する反省もある2009年(この舞台では過去の時間)に、どんな病気であれ、病気にかかってしまった患者の名前を変える、なんて扱いが起きるとは思えないのだが。
池袋でやるやつ2009夏【シアターグリーン学生芸術祭vol.3 最優秀賞受賞!】

池袋でやるやつ2009夏【シアターグリーン学生芸術祭vol.3 最優秀賞受賞!】

ろりえ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/08/27 (木) ~ 2009/08/30 (日)公演終了

満足度★★

正直
好みでは無い。

アマガエル

アマガエル

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2009/09/03 (木) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

雨降って地かたまる
本音本心をぶつけ合うことで相互を理解し、自分も建設的な気持ちになって今日そして明日へと向かって行く----その途中で非凡な展開になって発条しかけたものの、普通の展開に戻ってしまってちょっと欲求不満。

ネタバレBOX

地味な展開の真面目な会話劇かと思ってたら、地底人が出て来るという予想外の展開に。ここからが本筋かと思ったら単なる夢。さらにアバンギャルドな展開になればいいなと期待したのはこっちの勝手とはいうものの、もうひとひねりあると良かったと思います。
新釈 ヴェニスの呆人 2009

新釈 ヴェニスの呆人 2009

コマツ企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/27 (木) ~ 2009/08/30 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱり
コマツの役者は凄い。生々しさと演劇らしさの間を行き来する演出も見事。

グロテスク

グロテスク

国分寺大人倶楽部

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

悪意よりは
「愛」があふれているように思いましたが。

トラベリング・オン・ザ・シャーレ

トラベリング・オン・ザ・シャーレ

カムヰヤッセン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱすごいや!!
第三回はお手伝いで観させていただき号泣。

第四回を楽しみにしていました。
自分も参加させていただいた、
シアターグリーン学生芸術祭に
カムヰさんもこの作品で参加。
ワクワクで会場に向かい、
終演後は喜びでいっぱい。

安直な表現で申し訳ないのですが、
ホント良かったです。

感謝。

続きはネタバレBOXで。

ネタバレBOX

物語・セリフ・言葉・・・・・・
まあそれを脚本というんですよね。
その中に伏線といいますか、
「仕掛け」が散りばめられていました。
それがパズルのピースのようになっていて、
物語が進むにつれハマっていきます。
そのハマっていく感じがなんとも気持ち良かったです。

たとえば「神原=竹井」ということは、
竹井が写真を見て懐かしむ時点でわかるのですが、
それがバレバレとか、
簡単にわかってつまらないわけでなく、
「神原=竹井」に気付いたことがまた気持ちよい。

そう感じさせる北川さんはうまいというか、
良い意味でずるいと思います。

あと当パン良いんですよホント。
ザ・ダイバー 日本バージョン【9/20千秋楽】

ザ・ダイバー 日本バージョン【9/20千秋楽】

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/08/20 (木) ~ 2009/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

逃げ場がない豊かさ
そりゃ、野田演出の大竹しのぶさんですから・・・、
覚悟はしていました。
ロンドンバージョンも観ていたし。

にもかかわらず、予想をはるかに超えて伝わってくる情念に
もう、なすすべがありませんでした。

ロンドンバージョンよりも
言葉の制約がない分
その情念がまっすぐ舞台からやってくる・・・。

物語の構造に目を奪われ
舞台上でなされる表現の豊かさに目を見開き・・・・。

抜けるような青の透明感はロンドンバージョンが上だけれど
その情念の色は今回が勝っていたような。

ネタバレBOX

極刑の示唆や処刑のイメージが強めに描かれたのは
裁判員制度への意識があったのかもしれません。

自らが抱えきれないものが溢れた時
冷厳に罪としてそれを裁くことができるのか・・・
昨今の裁判事情を鑑み
考えてしまいました。

それにしても、物語の奥行きが本当に深い舞台です。
源氏物語の借景が見事に生きて
大竹しのぶ演じる女性の
うちから沸き立つような情念に
ぐっと心を奪われます。

主人公のなかにあるビビッドな想いと
表層の少し荒んだ彼女の実像の
それぞれに超越したリアリティがあって・・・。

不倫相手とのビビッドな日々が
浮き立つように鮮やかで濃密。
それゆえ修羅の目覚めに
必然が生まれて・・・、
しかも育つ・・・。

囃子方の音響が
観る者の感覚を有無を言わさずにこじ開けて・・・。

役者たちそれぞれにも
高い円熟と切れが同居していて、
演劇表現の頂を見る思いがしたことでした。










サラマンドラの虹

サラマンドラの虹

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

地球を半周する歴史ロマン
マヤもアステカもそんなに古代じゃないよというツッコミがど〜でもよくなるくらい、歴史ドラマと人間ドラマにあふれた大傑作です。何度目頭が熱くなったことかわかりません。ステージ上にはひとつの大きな背景があるだけで、小道具も最小限なのに、日本の海沿いの村から、実業家のオフィス、メキシコのどこかにある遺跡や人身御供の儀式まで----距離で言うと地球半周、時間で言うと数百年----を違和感なく表していた表現力に感服。映画で言うと『インディー・ジョーンズ』か『ダ・ヴィンチ・コード』級の面白さでした。

ネタバレBOX

嫌味なまでに堅物の教授が秀逸。遺跡を発見しながら満足のいく状態で発表することが出来ず、夢半ばで亡くなってしまった研究者仲間の遺志を受け継ぎ、遂に遺跡を再発見した時の教授の姿にこちらもホロリ。
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』

『ダンス・オブ・ヴァンパイア』

博多座

博多座(福岡県)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

会場中に愛される
山口さん一部から歌、冴え渡ってます♪ 歌声に心を連れ去られた人多し。
そして、なんといってもヴァンパイア-クロック伯爵の息子 ヘルベルト役 吉野圭吾さん。
会場中が 愛しちゃったかも。 そう思うくらい、多面性もみえて、すてきだ。   


11月15日の夜空に(演劇祭大賞受賞!)

11月15日の夜空に(演劇祭大賞受賞!)

劇団Peek-a-Boo

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

なみだがとまらないニャン!!
なみだがとまらず、おもわずニャ~ゴ!と声がでそうになったヨン。
今日はAキャストでしたけどBキャストでもみたいニャン。

殺し屋シュウ~シュート・ミー~

殺し屋シュウ~シュート・ミー~

projectDREAMER

博品館劇場(東京都)

2009/09/01 (火) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

満足度★★

好きぢゃないけど、気になる舞台
展開が不自然で、何故?の答えが出ないまま物語が進んで行くので、ずーっと胃の辺りがむずがゆく、ストーリーは、どうしても好きになれませんでした

が、映像で活躍している井坂氏、神保氏をはじめ、役者の方々が思いっ切り役に入り込んでいる姿に役者魂というものを見させてもらった感じです
役者さんって、本当にすごいな、と思いました

サラマンドラの虹

サラマンドラの虹

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった。
細かい笑いや感動できるシーンも盛り込まれており時間を忘れて楽しめた。それだけに惜しかったのは滑舌の悪い役者がいたこと。セリフが聞き取れない箇所があった。

ネタバレBOX

メキシコへつなげる設定が最初は違和感として残ったが、ストーリーが展開するにつれて引き込まれていった。懐かしいウーパールーパーをこんな風に使うとは・・・・面白かった。ヤム(役名)の演技が光っていたと思う。
グロテスク

グロテスク

国分寺大人倶楽部

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★

小声と空調
小声しゃべりで台詞がかなり聞き取りずらい。空調の音もけっこう大きいし。最前列に座ったほうがよいかも。
国分寺大人俱楽部を見るのはこれが二作品目。
前作「ハローワーク」はものすごく好きな作品なのだけれど、今作は前作に比べるとスケールダウン、脚本、演出ともかなり雑になってしまったような。
小規模学習塾の夏合宿で起った出来事。

ウィキッド

ウィキッド

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2007/06/17 (日) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

エンターテイメントとして◎
初・劇団四季でした。

劇団四季さんって、僕の今まで関わった演劇人からは正直あんまり良い噂を聞かなかったけど……思ったよりも全然よかった。楽しかったです。

演技っていう面ではたしかに「?」が付く所があるのもわかりますが、ほぼ暗転なしの場転だらけ、これをほぼ完璧にやり遂げてる点には頭が下がりました。

ファンタジーやってる小劇団の、特に演出家さんに観て欲しいなと。

3000円の後ろの席とかでまた「AIDA」なんか観たいなって思いましたが……ほぼ売り切れてるみたいでガッカリ。安い席から先に売れてくってのもなんか新鮮でした。

トラベリング・オン・ザ・シャーレ

トラベリング・オン・ザ・シャーレ

カムヰヤッセン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

性善説にのっとって
※お手伝いで観させていただいたので★つけてません

たくさんの登場人物が出てくるが
それぞれのキャラや役割や物語との距離感がはっきり分かれていて
無駄がなくすっきり観やすかった。

文系ファンタジーとして、
個人的には後3ひねりくらい欲しかったけど
ゆったり観られるので、この方がいいのかな。

ネタバレBOX

横から津田さんが出てくることが
本当に心臓に悪い

突発系アクシデントに弱いので
その度にドキドキして…物語と関係のない所で疲れました
アイドル~失われたキミを求めて~

アイドル~失われたキミを求めて~

劇団スパイスガーデン

ザ・ポケット(東京都)

2009/09/01 (火) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★

初観劇
こちらは初めてみさせて頂きました。
男性5人だけの劇団。
今回は女性の客演さんアリ。
旗揚げしてから二回目の公演だそうです。

ネタバレBOX

結成10年。
全く売れる気配のない、アイドル「タイフーン」。
メンバーはバツイチで子持ちが混ざっているなど異色。
同事務所のアイドルがどんどん売れていく中、タイフーンはアイドルの頂点を決めるグランプリへの出場決定。
事務所からはそれを最後に解散するよう言い渡されるが……



芝居のスタイルはちょっとついていけなかったのです。
見せ方、というか。
小屋の使い方、などいろいろと。
全員で同時にセリフを言うのも浮き上がって見えましたし。
いろいろなことが器用にはこなせていない。


ただ若手がパワーで押し切る、という図柄は好感が持てました。
特に主役の役者さんはほぼテンションマックスで最後まで演じきっていたのがすごかったです。

役者はみなさん、とても好印象。

若手の良さが出ている芝居でした。
トラベリング・オン・ザ・シャーレ

トラベリング・オン・ザ・シャーレ

カムヰヤッセン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

繊細で強い
PPTで柴幸男氏が触れていたように
お芝居としてはそれなりに難しさをもった前提・・・。

でも、物語から実直に湧き上がってくるものが
その難しさを凌駕して。

さらには役者にも、舞台を支え切るに余るほどの
しなやかさがあって。

繊細で透明感があって、
でもしっかりとしたモチーフをもった
北川演劇に浸潤されました。

お芝居に深く入り込むためには
早めの入場がお勧め。


ネタバレBOX

開場と同時に舞台ではお芝居が始まっています。
前方にいても、その内容はところどころしか聞こえないのですが
舞台の時間はしっかりと動いています。

そしてあわててやってきた最後の面接者の部分で
客電が消えて本編が始まる。
その時点で滑走を終えて
物語が飛び立つ感じ。

すっと主人公のキャラクターや
物語の設定が入ってくる・・・。
脚本が本当にしたたかで・・・。
タイムトラベルという題材はPPTで柴氏がおっしゃっていたように
矛盾が生じやすい、舞台としてはハードルの高い題材なのでしょうけれど
それを感じさせない流れにすっと乗せられて・・。

心やさしい物語では決してないのですが
人が生きるぬくもりが伝わってくる。

かつて強い偏見を持たれていた伝染病を借景にして、
当パンの言葉のとおり
人が切り捨てたものや選んだもの、
さらにはその選択の中で
生きていく姿が透明感をもって描かれていきます。

その姿に不要な甘さがないから、
でも、ビターであっても
人が持つ想いをゆがみなく表しているから
主人公が「古事不干渉」から解き放たれて、
自らが選択した世界で生きていくことや
主人公によって変わっていく周囲にあざとさがない。
舞台に溢れだしてくる「人が生きること」そのものや
切なさの先にあるものが
単なる諦観ではなく、
生きる意志との綾織であることの瑞々しさに
じわっと心が熱くなりました。

役者のお芝居にも
舞台を深くしても重くしないような
スムーズさと切れがあって、
北川ワールドをがっつりふくらませて。

よしんば、時間旅行というロジックが
構造的に矛盾を含有していたとしても
そのようなものは
舞台の秀逸な質感に埋もれてしまうのです。









自由を我らに

自由を我らに

44 Produce Unit

ザ・スズナリ(東京都)

2009/08/28 (金) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

井上ひさしが見たら嫉妬する傑作!
初めて見た44プロデュース。非常に良質で誠実な芝居作りをされていてとても好感。再演ものらしいが、確かに素晴らしい作品だった。12人の怒れる男、12人の優しい日本人へのオマージュもあって書かれた作品だろうが、この作品はそれらと同等の魅力のある非常に良質な台本だった。
 名うての役者、特に女優陣の素晴らしい活躍によって珠玉の作品は非常に完成度の高いものになっている。福島まり子と種子のものすごい女優対決は最高に面白いし、井上カオリは今までのどの作品よりも素晴らしい。江原里実が手堅く自分の役割を演じきり、小山萌子がいつもながら見事に演じる。男優では佐藤正和(ブラボーカンパニー)が出色。芹沢、大出、白井、そして44北川も素晴らしい。
 井上ひさしが見たら地団駄踏んで悔しがるだろう。正直、昭和三部作と匹敵する作品であり、1本の作品で井上さんが描きたかったことを描きっているのだ。超オススメ!

ネタバレBOX

 舞台設定はユニーク。日本国憲法前夜、分かりにくい条文を噛み砕いて表現して欲しいと、政府は日本の文筆業関連の人々を一室に呼び2時間でなんとか分かりやすく書き換えてくれないかと頼む。
 小説家、劇作家、コピーライターなどなどが悪戦苦闘。そして、、、、、。思い切り笑いながら最後はじーんとして日本という素晴らしい国に生まれたことの誇りまで感じさせてくれる。
 描かれている人物の中には、まだ戦時中の気持ちを引きずる人もいて…。
サラマンドラの虹

サラマンドラの虹

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

手塚○虫の漫画が劇になったよう
いろんな要素が詰まっているのに、見事に調和が取れていて。おいしい料理になりました!って感じました。笑いのセンスが見事でした。役者さん達の演技がうまくて、あぁ今こんな部屋にいるんだろうなとか、情景が簡単に思い浮かべられ感情移入し易かったです。(まぁ私見ですが・・)
小道具や衣装なども、しっかりしていて。これも一役買っているのでしょうね。
楽しい時間を過ごさせていただきました。

ネタバレBOX

あくの強いキャラが多く、台詞もリズムよく。名紙渡して破るギャグが、結構うけてしまいました。まじめそうな教授が、まじめに笑い取ったりするの好きなんですよ。

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