音楽劇「新宿パラダイス」光は新宿より 公演情報 東京ギンガ堂「音楽劇「新宿パラダイス」光は新宿より」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    新宿東口を舞台にした群像劇
    昭和20~29年の新宿東口にマーケット(露天商)を開きこれらを仕切った尾神喜之助の人情物語と力道山物語。

    レトロなセットやテントならではの開放したバックから観える新宿の街は物語を一層効果的に演出する。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    デージーの続編。
    激動の戦後の時代を露天商の仕切る尾神は人情が厚く多くの人達の面倒を見てきた。それは何人もの孤児を育てたり、無料診療所を開いたり、歌舞伎町に舞台を構えたりと、地域に密着していた。
    たぶん、新宿という地域性だろうか?
    ここでは第三国と呼ばれる朝鮮人も多く居たが尾神は分け隔てすることなく、「新宿は多国籍で成り立っている。」と常に大きな心で見守っていた。ところがある日、そんな尾道を快く思っていないGHQの策略により、尾道を親分に仕立て上げ挙句、組長だ。やくざだ!とでっちあげ尾道は刑務所に入ってしまう。

    一方、相撲の世界で活躍していた力道山は朝鮮人という理由で国技の相撲では大関にはなれない事で挫折する。
    しかし、かつての尾道の言葉「相撲はこちらから捨ててやれ。アメリカでは日本の相撲を相撲レスリングと言うらしい。世界へ行け。お前なら出来る。そうして日本人としてレスリングの選手になって、日本人が失くしてしまった自信や誇りや勇気を与えて欲しい。」によって、力道山は1年間のアメリカ修行に出かける。

    こうやって帰ってきた力道山・木村Xシャープ兄弟の試合が行われる。
    戦争によってアメリカに負けた日本人はリングでアメリカを負かす力道山の勇士に沸いたのである。

    激動の新宿を支えた尾道。
    同じように戦後の日本人に夢と希望を与えた力道山。

    正直言って、尾道も知らなかったし、力道山については名前だけ知っているも、他はまったく無知だったことから、ひじょうに興味があったし、また音楽や歌、プチミュージカルといった嗜好も中々面白かった。
    貧しいけれど底ぬけに明るかった彼らを愛しいと思わざるをえない舞台でした。ポップで楽しいお芝居。あの年代の人たちにはタマラナイのでは?

    串間保の前座は最高でしたね。客いぢりの上手い事!(^0^)

    丸山厚人と会うのは一ヶ月ぶり位でしょうか?シアターミラクルで観た「トランス」以来だから・・。
    それにしても丸山、客出しに真っ先に来て客出ししていた姿が印象的。主役を張っても、こういう姿が後の丸山を支える。
    素晴らしいです。

    0

    2009/06/25 13:15

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大