
日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『熱帯樹』
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2010/05/05 (水) ~ 2010/05/08 (土)公演終了
近親相姦・兄妹編
なにしろ三島由紀夫の戯曲「熱帯樹」が初めてだったので、内容的には最後まで飽きることがなかった。偶然だろうけどこの戯曲、5月5日から9日まで、劇団Ort-d.dも池袋のアトリエ・センティオで上演する予定。
出演者は5人(石母田史朗、久世星佳、中村美貴、松浦佐知子、吉見一豊)。役者が台本を手にしてのリーディング公演。これは私だけの感じ方かもしれないが、リーディングの場合は何よりもまず、発声の明晰さを優先してほしいと思う。感情を込めてしゃべることで台詞が聞きづらくなるくらいなら、むしろ棒読みでしゃべったほうがマシ。もちろん聞きとりやすくてなおかつ感情がこもっていればいうことはないのだが。
その意味では、父親役の吉見一豊がよかった。
若手演出家3人によるドラマ・リーディング。その第1弾である今回はdull-colored popの谷賢一が演出を担当。それほど特徴の感じられる演出ではなかった。むしろオーソドックスというか。
間に10分ほどの休憩が入る。正味2時間半の長い作品。

残念なお知らせ
G2プロデュース
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2010/02/12 (金) ~ 2010/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
大満足
久ヶ沢さんと片桐仁さん。
二人目当てで行きましたが、
とても面白かった。
歌のおにいさんの憂鬱や、本題がないがしろにされている感じも面白かった。
今回で終わりなのが本当に残念。

日本語を読む その3~ドラマ・リーディング形式による上演~『熱帯樹』
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2010/05/05 (水) ~ 2010/05/08 (土)公演終了
満足度★★★★
本物志向!
将来有望な若手演出家の競演ということで、リーディングとはいえ、それぞれどんな策略を巡らせてくるのかと思ったが、谷賢一はあくまで正攻法で三島由紀夫に対峙した。
三島の戯曲の持つ言葉のリズムをとても大切にした演出。2時間半という長丁場だったが、素敵な音楽を聴いているような気分だった。

ドライビング エンゼルフィッシュ
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2010/04/08 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★
最後のリフレイン
6番シードを見たのは二回目でした。
前回の作品を見ていたのだが
今回のは今回のでとてもおもしろかった。
次回も見たいと思った。

すべてではないにしても、ほぼ絶対。
village80%
西鉄ホール(福岡県)
2010/05/05 (水) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
たぶん愛
じゃなくて、たぶん高山さんの作品と似ているところがあるのは
同じことや物に影響を受けているからかな。
日常のなんてことない(職を失うってのはしょっちゅうはないか)
出来事をたんたんと書き綴っていた感じ。どかんとヤマがあった
わけではなく、どっちかというと男も女も見栄をはる生き物であるという話し。
舞台の椅子に当たっていたまっすぐなスポット照明がとてもきれいだった。

彷徨う翼
劇団パラノイア・エイジ
「劇」小劇場(東京都)
2010/04/28 (水) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★★
戦時中へ行ってきました
戦時中のお話で重みのある内容でした。
この世界に入り込んで観てしまいました。
真摯に丁寧に作られた芝居。
若干気になったのは、録音の音声状態があまりよくなかったことなど。
全体的にはとてもよい作品でした。
観られてよかったです。

大家族、はじめました。
ひつじ同盟
タイニイアリス(東京都)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/04 (火)公演終了
満足度★★★★
ぴったり。
うん、
なんともぴったりな感じでした。
これ以上足したら余計だし、減らしたら足りないし・・・といった具合でイイ感じにまとまっていました。

ビヂテリアン大祭
ピーチャム・カンパニー
シアターPOO(東京都)
2010/04/30 (金) ~ 2010/05/03 (月)公演終了

Sign
劇団nichica
d-倉庫(東京都)
2010/05/03 (月) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

アメリカン家族
ゴジゲン
吉祥寺シアター(東京都)
2010/04/29 (木) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

メリーゴーラウンド☆トーキョー5
遊々団ブランシャ☆ルージュ
SPACE107(東京都)
2010/05/02 (日) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★★
元気いっぱい。
もうなんとも明るく楽しく元気いっぱいな舞台でした。
なんだか事前にエロいんじゃないのか?という情報を得ていたのですが、まったくそんなことはなく、連れが女性だっただけにホッとしました。

In The PLAYROOM
DART’S
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/04/27 (火) ~ 2010/05/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぐいぐいひかれました。
もうなんだか三人くらい背中からシャツを引っ張っているんじゃないのか?ってくらいにぐいぐいひかれました。
そして自分もその場にいるような、なんとも言えない近さを感じました。
さらにはF1級のスピード感を味わえました。
なんともみっちりとした時間でした。

LOST CHILD
謎のモダン館
西鉄ホール(福岡県)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/01 (土)公演終了

2LDK
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/05 (水)公演終了
満足度★★★
Eキャスト
おそらくは全5組の中で1、2を争う舞台経験者であろう2人の顔合わせにつき(…と思ったが小林夏子の方が多いかも?)安定感は抜群、むしろ観るのが4回目ということもあってかスリルに欠けるような気さえするほど。
なお、終演後に堤幸彦(原案・演出)、三浦有為子(脚本)のリードによる全出演者の舞台挨拶あり。

化粧 二幕
座・高円寺
座・高円寺1(東京都)
2010/04/30 (金) ~ 2010/05/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
やっと観られました
やはり演劇ファンの渡辺さんと同世代の母と2人、最前席で、拝見することができ、感無量です。
以前、テレビ中継したのを録画してありましたが、生で観るまではと封印していました。
これだけ上演されながら、ネタバレになるような予備知識なしに、生の舞台を初見できて、本当に正解でした。
渡辺さん、スゴイ!!やはり長い間、たくさんの場数を踏んで、この作品を熟成させて来た、本物の味が素晴らしく、それだけで、圧倒されます。
これぞ、至芸!!
ただ、私の個人的好みから言えば、当初のように、1幕で完結してもらった方が、より心に沁みた気はします。
長谷川伸の芝居が大好きなので、1幕ラストの終わり方の方が好みだという、あくまでも、自分勝手な嗜好ではありますが…。
一人芝居は、ちょっと経験を積んだ役者さんが、ともすると、軽々しくチャレンジなさいますが、一人芝居には、優れた脚本と役者人生を真っ当に生きてきた、熟練役者さんがいて初めて形になるものだと思います。(そこに名演出が加わればパーフェクト)
その点、この「化粧」は、そのお手本のような、素晴らしい舞台芸術でした。
これで、ファイナルというのは残念な気もしますが、正直、あの時やめておけばよかったのにと思う公演も数多くあるので、ここで終わりにしようと決められた渡辺さんの英断には、潔く賛同したいと思います。
本当に、滑り込みセーフ!生で拝見できて、感無量です。

KIND
劇団伍季風 ~monsoon~
アイピット目白(東京都)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/04 (火)公演終了

Dの呼ぶ声
劇団たくあん
シアターシャイン(東京都)
2010/05/04 (火) ~ 2010/05/05 (水)公演終了

KIND
劇団伍季風 ~monsoon~
アイピット目白(東京都)
2010/05/01 (土) ~ 2010/05/04 (火)公演終了

『革命日記』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/05/02 (日) ~ 2010/05/16 (日)公演終了
満足度★★★★
笑いながら…随所に“毒”を感じる
お茶らけたところは一切ないんですけど、笑ってしまいます。
それは、“毒”が随所に隠されているから。
で、… 観終わってから「革命を目指す理由への共感性が薄いんじゃ…」 などという批判めいたコメントをしてしまいがちなところまで、ひょっとしたら平田オリザ流の毒なんじゃないかと。

武蔵小金井四谷怪談
青年団リンク 口語で古典
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/04/17 (土) ~ 2010/04/29 (木)公演終了
満足度★★★★
「落語 男の旅 大阪編」の方が面白かったかな?
今回2本立ては「武蔵小金井四谷怪談」「落語 男の旅 大阪編」
どちらも、岩井さん独特の下手さ加減
(役者の人にはわざと上手じゃなくやってもらっているらしい)
「落語 男の旅 大阪編」の方が面白かったかな?
「武蔵小金井四谷怪談」
四谷怪談を基にした?物語。
「落語 男の旅 大阪編」
こちらは、岩井さんが大阪の風俗街「飛田新地」に行った時の
体験を基にした落語風の演出。
この日のアフタートークは
岩井秀人さん × 本広克行監督。
本広監督、この公演の感想を求められ、ちょっと困ってた。
監督、映画「踊る大捜査線」関連で忙しいのに
こんな所にいていいのかな? & アフタートークで「踊る~」の話題はまったく出ず。
客席には、志賀廣太郎さんもいて、ミニ「曲がれスプーン」だった。