最新の観てきた!クチコミ一覧

139141-139160件 / 190063件中
『極彩夢譚(ごくさいむたん)』

『極彩夢譚(ごくさいむたん)』

東京あたふた

しもきた空間リバティ(東京都)

2011/10/15 (土) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度★★★

真摯に取り組む姿勢
話が入り組んでややわかりにくいところはありましたが、ベトナムというキーワードでなんとか時代背景を思い浮かべることはできました。現在と過去を行き来する点は観ていて問題なかったです。ただ「ヴェイシュー」というのは、耳で聞いただけではイメージがわかないですね。
役者さんが皆アクが強く、ちょっとやり過ぎかなというところは見えましたが、芝居に真摯に取り組んでいるという姿はよく見えました。

チェイサー

チェイサー

ZIPANGU Stage

調布市せんがわ劇場(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

20年越しの恋の行方、
舞台美術もストーリーもお洒落。サーランと鷺沼刑事は爆笑ものだったけれど、皆さん控えめに笑っていたので、声を抑えて終始ニヤニヤしていました。オジサンを応援しつつ楽しいひとときを過ごせました。

雲心「満員御礼!ご来場ありがとうございました!」

雲心「満員御礼!ご来場ありがとうございました!」

東京カンカンブラザーズ

シアターブラッツ(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヒューマンミステリー&ファンタジー
ガレージのダンデライオンが凄く良かったので、また見に行きました!お芝居に出てくる人たちはいつもとても優しくて健気で、もの凄い大事件に巻き込まれて、無茶振りで解決するという流れ。いちどお芝居に引き込まれたら観客も一緒にドタバタハラハラさせられるしかありません。ああ気持ちいいったら。

ネタバレBOX

菊川さんとあつこさんの夫妻が愛情たっぷりで素敵でした。菊川さんは優しい旦那さんみたいな役は上手な役者さんですが、本家め組ではなかなか菊川さんの芝居が見られなくなっているのでファンとしてはすごく嬉しかったです。
千紗ちゃんの演じる女優沙希ちゃんも、表面はドライに見せていて実は素直な姿を見せるあたりでボロボロ泣かされました。彼女には泣かされっぱなしです。これからもっと色んな役に挑戦して、演技の幅を広げていってほしいです。
泣いてる最中にちょっとしたギャグを挟むのは、湿った場面を後々引きずらないための装置なのかなと思いました。組員の宏樹さんと姐さんがなかなか素敵でした。
川口さんの作品は必ず誰か死んじゃうので、たまにはお兄さんの意識が戻った!とか、安心できるハッピーエンドがいいなぁ。人が死んじゃってる割には決着がきちんとつかないままお話が終わってますよね。

それから皆さん書いておられますが、関係者の方が上演始まってから30分くらいばたばた入ってきたのでとても気になりました。前の方に座られても構いませんが、遅刻は勘弁です。
会場を案内してくださった係のかたは丁寧でとても感じが良かったです。
【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

黒の章
黒の章を観劇しました!
相変わらず迫力がすごかったです!
今回のお気に入り役者さんはカワソエミワさんとヤシキギユカさん!
赤の章はどんなお話なのかな~♪

ネタバレBOX

三作ということで同じ役者さんが全く別の役をやるのがおもしろかったです!
特にカワソエさんとヤシキギさん!
お二人の「ジャックザリッパーたるために」から「黒髪と魚の足とプレシオサウルス」での変貌がすごかったです!
ヤシキギさんのはじめてのチュウ、怖すぎです。
ひとよ

ひとよ

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2011/10/21 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

刹那を受け入れる、時間の肌触り
物語の設定自体に日常的でない部分もあったにもかかわらず、
個人的には、何本か観たこの劇団の長編のなかで、
一番ダイレクトに人物たちの想いを感じることができる作品でした。

しかも、単に刹那の感覚を現わすにとどまらず、
そこから豊かに広がっていくものがあって。

なんだろ、
人情劇的な甘さとかビターさとは少し異なるテイスト。
見つめ受け入れる時間や気づきの質感の
どこか淡々とした、でも生きることの奥行きを
しなやかに観る側に伝える語り口に深く心惹かれました。

ネタバレBOX

母親が「過失致死」を狙ってDVの父親を惹き殺したことを
淡々と子供たちに話す
冒頭の物語の展開には
若干驚かされてしまうのですが、
そこがくっきりと作りこまれていることで
物語全体がぶれることなく観る側に伝わってきます。
舞台となるタクシー会社の日常の描きこみや
家族たちの焦ることのない着実なキャラクターの組み上げが、
その唐突さをひとつのニュアンスに変える。

刑期を終え、約束した15年後に返ってきた母。
3人の子供や妹とその息子、
さらには従業員たちも含めて
それぞれの時間が少しずつ浮かび上がってきます。

家族の絆や従業員たちが抱くもの、
それらの解けかたは
作り手の作劇の力にしっかりと支えられていて、
15年の質感や、血のつながり、
愛憎などが舞台の肌触りに織り込まれ伝わってくる。
ウィットを織りんで紡ぎだされるエピソードが
観る側をしなやかに舞台の世界に導いてくれる・・・。
なんだろ、積み上がっていく観心地のようさのようなものがあって、
観る側が知らないうちに舞台の世界に胸襟を開いている感じ。

そして、この作品で一番惹かれるのが、
その空気感の満ち方を経て
終盤の物語から浮かび上がってくる部分。
表層の母親を迎える姿から
さらに踏み込んだところにあるそれぞれの
感情の一つに染まりきらない生々しさに息を呑む。
母親が父親から救ってくれたことと、
一方で母親の犯罪が生み出した波紋の狭間での
彼らたちの心情。
母親にしたって
息子のエロ本を意地になって読み続ける姿もおかしいのですが、
一方で、そんな母親が自らの頑なさに気がつく刹那の
淡々とした感じに
人が生きることの潮目のようなものがすっと浮かび上がって。

家族という意味では飛行船のエピソードにもやられた。
なんどか伏線が張られた後、終盤にやってくるそのシーンでは
かつての父親の暴力で指がまっすぐにならなくなった兄が指差すものを
妹がどこを指しているか分からないと笑う。
積み重ねがなければ無神経にすら思える
その、笑いのあけすけさから、
兄や妹が時をかけて
受け入れてきたもの、
いわば、家族が過ごしてきた時間への俯瞰が生まれて。
さりげない一シーンなのですが、
家族たちがそれぞれに抱いたものの
もつれがすっと解けるような変化に
心がひとりでに震えて落涙してしまう。

母子たちにとどまらず
ドライバーを裏の仕事の隠れ蓑にした男
愚直にまで息子を思う気持ちや、
母親の妹の義理の母への感情、
女性ドライバーの想いを寄せる人への感情・・・。
髪を切ることでふっと訪れた男の転機・・・。
それぞれが積み重ねた時間が
解き放たれる感触には
大仰さもなく、時にコミカルですらあり、
ドラマティックさや目がくらむほどに際立った色もないのですが、
でも、出来事のひとつずつが
それぞれに積み上がった時間として、
包み込むように観る側を揺らしてくれる。

役者たちの演技には
凝縮して作られる密度ではなく、
広がったり解けたりする中で
細部を描き出していくに十分すぎる解像度や精度があって、
キャラクターが抱いた時間の編み上げの精緻さや、
想いの色のうつろいが
ひと筆で描くようなラフさに似せた
精緻な細線の重なりで描き上げられていく。
そこから生まれる感触があるから
作り手の描き出すキャラクターひとつずつの想いが
トラムの大きな舞台であっても
ぼけたり大味になったりせずに
細密な肌触りとして観る側に伝わってくる。

シリアス一辺倒というわけではなく
息づまるように時間が流れるわけでもない。
描かれる世界のすべてが解け切るわけでもなく、
キャラクターたちの想いだって
(良い意味での)中途半端な変化だったりする。
でも、だからこそ、絶妙に編み込まれたウィットのなかに
時の繋がりや人が生きることの質感のうつろいが、
作り手の語り口とともにしなやかに沁み入ってきて・・・。
普段着を纏ったような余韻が
しっかりと残り、
作り手の描く深度のセンスというか感性に
浸潤されてしまったことでした。
ハロウィン・シックス 【次月は11/19~21】

ハロウィン・シックス 【次月は11/19~21】

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/10/22 (土) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★

誰もが持つ闇
たすいちを観劇するのも6作品目ですが、今回も楽しめた。

つまらなくて飽きることもないし、観ている側がはずかしく
なるようなこともない。当たり前のようでスゴいこと。

6月公演「人間嫌い」での窪田裕仁郎、黒沢佳奈コンビが
今回は妖しく「闇」を魅せる。それでいて、二人の「悪」が
時折見せるほんのわずかの本心になぜか心を動かされる。

他の出演者も素晴らしく、永渕さんはカワイらしくも
採血に狂ってるマッド看護婦を、安田さんはちょっとおませな
子供で、インパクトあり面白く良かった。

拘束ピエロの池田氏が最後葛藤する様は、
いいところを持っていったかと。

きっかけさえあれば「だれもが悪人」になってしまう、
また「悪」から脱することができるのも人間なんだということか。

構成・イプセン―Composition/Ibsen

構成・イプセン―Composition/Ibsen

shelf

atelier SENTIO(東京都)

2011/10/21 (金) ~ 2011/10/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

実力派
この劇団は3回目、いずれもイプセン。これぞ演劇というすばらしい実力でますます目が離せない。匠が集まって魂を込めた結晶の公演。キャンセルがあったようで少々空席があったが、今後は固定客が増えていくだろう。

鳥ト踊る

鳥ト踊る

はえぎわ presents 真夜中

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/31 (月)公演終了

満足度

男×男
台本がつまらない。
演出も役者も良くない。
はえぎわの本公演とは全然違う。
男×女、予約してたけど、キャンセルする。

『出合頭』DEAIGASHIRA

『出合頭』DEAIGASHIRA

イデビアン・クルー

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2011/10/25 (火) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

祝・結成20 周年
今年で結成20年になるカンパニーの実力を見せつける、バラエティに富んだ作品でした。

舞台奥に赤いベルベットのカーテンが吊され、黒のリノリウムの床の上に大きな白いステージが設置された空間の中で、冒頭から無音で動きも少ないシーンが長く続き、作風を変えて実験的な感じの作品なのかと思っていたら、音楽が鳴り始まるといつも通りの緩急織り混ぜたダンスがノンストップで60分間続き、気持良い躍動感に引き込まれました。

最近のイデビアン作品で特徴的な、各ダンサーにキャラクターを与える演劇的手法が今回は控え目で、キャラクターの関係性から生じるドラマ性ではなく、ダンス自体を強く打ち出していました。特定のキャラクターが割り振られていなくても佇まいや動きに各ダンサーの個性が強く出ていて面白かったです。
様々なジャンルの音楽を用いるのもこのカンパニーの魅力ですが、今回はバッハの大曲、『ゴルトベルク変奏曲』丸々1曲のみを使用するという、大胆な構成でした。各変奏の雰囲気に合った振付が良かったです。特にテンポの早い変奏で全員がバラバラに踊ったり、またはユニゾンで踊るシーンはとてもダイナミックで爽快感がありました。

各自バラバラの稽古着風の衣装にイデビアンのロゴがプリント(刺繍?)されてあって、チャーミングでした。トレーニング音響や照明も遊び心があって楽しめました。

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★


昨年より、アクやクセやアブな部分より、美学を強く感じました。パラノイア視線に、慣れてきたのか?・・・イヤ、パラノイアの根底の、脆さは、私たちと同じだからかも?3話のオムニバス。2話目、土に眠る森の精霊達が、目覚めて魅せる木の館は、幻想的で必見。赤も絶対観たいです。

ネタバレBOX

『ジャック・ザ・リッパーたるために』
ロンドンを震撼させた切り裂き魔ジャック。しかし、その正体は定まらず、一挙に怪しまれた4人の被疑者と被害者娼婦との物語。
娼婦役5女優、エロチックで魅力的♪でも、娼婦という特殊な職業と言うより、女としての、強かさ、脆さの見せ方が、良かったです。

『きこりと木の精』
長くきこりとして俗世から遁れていた切なさから、見えた家は、妖しくも美しかった。
最初は岩の様な塊だったのが、次第に動き始め、真の姿を現して、「家」をつくる。まとっていた布をはがし始めた時は、前作『R』のオープニングを、思い出してしまったくらいの、、、、ちゃんと、お召になっていて、安心しました。(笑)が、ちょっと怖いけど、危険な香りが美しかったです。
なので、中央から、赤いビキニのような衣装で、川添さんが出てきて踊り子の様には、驚いた。怪しく美しいが、なんで、ここでと思ったが、ちゃんと次の物語の序章でした

『黒髪と魚の足とプレシオサウルス』
ゲイシー・サーカス団の大喜利は人体切断マジックで締めくくられる。
足を切り落としては繋げるショー、繰り返すうちに、足もダメになってきたから、魚と繋げて人魚になんて、平気で考えてしまう陰には、ドラッグとその裏の、人の愛憎、弱さが・・・

『シュルレアリスム宣言、稽古なしで、いかせて頂きます。』とのあいさつ後、始まったと言う事は。毎回違うのかな?シュールだが、おもろかった。

美術も、紗幕(?字がわからない)の木々の絵も良く、照明により深い陰影が浮かび上がり、とても素敵でした。
各役者さんの個性が生きていた。
川添さんの見た目もキャラも、すっごくすっごく可愛いのに、娼婦の冷めた言葉をクールにきめたり、お色気タップリにも、なれるのは秀逸です。
邸木さんのかっこいい系の美しさに秘めた脆さや、冷酷さ、クールな艶も、見事でした。

残酷さや狂気が描かれているのは苦手なのですが、ハイジャックさんの作品は、『美』の印象の方が強く残るし、心の脆さ等の着眼点が魅力です。
それだけに、最初の方の、やや早口のようなコミカルさや、現代若者言葉の様な言い回しは、無くても良いように感じてしまいました。(当方、アラフォーなもんで、、、すんまそん)
Live forever

Live forever

キコ qui-co.

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ピンポイントでなんですが。
櫻井さんがやっぱり最高でした。

けれど、他の役者さんたちもとてもよくて、才能の競演が繰り広げられていました。

ネタバレBOX

「俺はがんばれなんて言わないよ、だって頑張ってる奴にがんばれなんて言えないじゃん」的な言葉にぐっときました。

それにしてもあの最後の歌、「やしゃこーいや」みたいなやつ、いい歌ですね。あれ、だれのなんて曲ですかね。知ってる人がいたら教えてほしいものです。頭から離れません。
IN/GO

IN/GO

EgofiLter

シアター711(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★

歴史のウンチク
悲しい宗教の歴史の知識をもう少し与えてもらえたら、怖さ、あやしさが倍増したと思います。客席の温度がかなりポカポカ状態だったので、頭がぽか〜んとなり、複雑な人間関係の把握に支障が出てしまいました。濃いコーヒーを飲んでおくべきでした。

五人衆見参!

五人衆見参!

演劇集団池田塾

調布市せんがわ劇場(東京都)

2011/10/11 (火) ~ 2011/10/12 (水)公演終了

満足度★★★★

迫力が
もろさんの迫力が凄かった・・・。カッパさんは笑わせていただきました、また見たいかも。それにしても今回はレトロ感(?)満載でしたね~(e^□^e)

チェイサー

チェイサー

ZIPANGU Stage

調布市せんがわ劇場(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

にぎやかなバー
静かに飲みたい人には絶対に向いてない超賑やかなバーでした。
怪しい刑事とハゲオヤジの汗だくの大熱演から元気をもらいました。私も時にはあのくらい頑張らないと。

チェイサー

チェイサー

ZIPANGU Stage

調布市せんがわ劇場(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

深く考えずにゆるりと楽しめる
バーを舞台に幼馴染の男女が月日を過ぎた今、昔、交わした約束を叶えるまでの物語をコミカルに編んでいく。お酒のうんちくが出てくるが、私はそっちの方は勉強不足のため、新鮮だった。楽しめた。

ヴィドック?~VIDOCQ~

ヴィドック?~VIDOCQ~

IYAYOWORK

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/10/27 (木) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

美徳とは・・・
実在の人物を芝居にするってかなり難易度が上がると思うのですが、演出家さんがきちんと吸収し、表現していたと思いました。
音に負けないように叫ぶ芝居が多々あったせいか、喉をつぶしかけている役者さんがチラホラ・・・
細かい事を言うと、歌はもう少し短くても・・・ってのと腕が見えちゃいけない所で腕が見えちゃってました・・・(´;ω;`)
個人的には好きな世界観

Archives of Leviathan

Archives of Leviathan

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

嫉妬と言う化け物
タイトルを額面どおりに受け取ると「嫉妬の記録」となるのでしょうか。それがある個人そのものへの嫉妬なのか、その成果へなのか。個人そのものでも、個人の性格なのか才能なのか。サラリーマンとしてはなかなか身につまされましたが、ぞくぞくワクワクしながら面白く見させていただきました。

大筋は鉈の切れ味のようにズバッと切りながら、細かな部分で剃刀のような冷たい切味言うか人の暗部を抉り出す感じが良いです。熱い男の冷たい嫉妬と言ったら良いのか、とにかく男前な話に役者さんも皆さん凄い雰囲気があっていて素晴らしかったです。

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題174
【黒】18:30受付&開場〜19:00開演〜21:00〜休憩10分〜21:20終演、予定通り。本編3作、休憩後に共通演目。重い話が続いていたので、これは時間は短いが、とどめにさらに「凄い」のが出てくると思っていた…休憩中かかっていたのは、昨晩みた芝居にもあったバッハ(主よ〜)…のでありましたが、思いっきり笑わせてもらいました。

ネタバレBOX

前回の「Recover」からですのでまだ2作目です。だいたい海賊さんということなので、しっとり、うっとりとかうっかりとかそんな芸風じゃないんだろうなと思いつつ階段を下りると、今回も海賊の餌食になったのか衣装のような台本のようなものが...。

舞台、天井から1本のロープ、左右に丸椅子、客席は椅子が4列、聞こえてくる音楽はなぜかアメリカン。

「ジャック・ザ・リッパーたるために」、後継者のオーディションでしょうか、男性4人、女性5人によるバトル。艶やかな女優さんをみることができ、視線は自然と下手へ。ブサイクで高齢の娼婦役のはずなのですが、足を組み、上から下まできまっているし、ブラ全開、男を誘う仕草、冷たい目線…なので前のほうに座りましょう。

「きこりと木の精」ダークなファンタジー、枯れきった木のようなボロをまとった...人のようであって人ではないものが立っていて、きこりは足元から切り倒す...場面転換し、真っ赤なハイヒールと白い足...きちんと揃えられた足首だけ。周囲にはいくつもの切り株、事件なのか、捜査官が。ここでも最初は樹皮をまとっていたのが、それを剥ぎ取り生皮のような薄着になって「家」をつくる...。

「黒髪と魚の足とプレシオサウルス」、自らの足を切り落としては、繋げるショー、ドラッグと狂気にとりつかれた捜査官が修羅場をつくりだす。

「シュルレアリスム宣言」、どこまで即興なのでしょう…「ひろし」の告別式にやってきた劇団員一同、一人ずつお焼香と今日のセリフひとこと、ここから劇団員の中でも、肩がプルプルと震え、笑いをかみ殺しています。もちろん客席ではそんな遠慮などあるわけがありません。10分だけでしたが、とてもとても楽しい時間でした。
ラフカット2011

ラフカット2011

プラチナ・ペーパーズ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

お祭り騒ぎ
かなりの数の役者さん達が熱演されていて、大変刺激になりました。
随所に役者の事や俳優の事、劇団の事などが盛り込まれており、役者の端くれとして何とも言えない気分になっちゃいました(笑)

蒲田行進曲

蒲田行進曲

ファントマ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

妖乱→熱血
妖乱から熱血バージョンを観ました。

妖乱バージョン。
「狂った宝塚」の名を今回も欲しいまま圧倒的な美しく凛々しい美津乃銀ちゃん、儚げな田淵小夏。
熱血バージョン。
鉄壁の行澤ヤスと藤元銀ちゃん、可愛らしく強い美津乃小夏、池田屋の階段落ち撮影のえん魔監督の「スタート!」の声には鳥肌が・・・。

銀ちゃん小夏、両バージョンで美津乃さんは殺陣をやられていましたが、きりりとした太刀捌きと女性らしいしなやかな動きと演じ分けていらっしゃっていてうっとりとしました。

どちらもどなたも肩を掴んでがくがくと揺さぶられるようなお芝居で脳震盪を起こしそうでした。




このページのQRコードです。

拡大