【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★


    昨年より、アクやクセやアブな部分より、美学を強く感じました。パラノイア視線に、慣れてきたのか?・・・イヤ、パラノイアの根底の、脆さは、私たちと同じだからかも?3話のオムニバス。2話目、土に眠る森の精霊達が、目覚めて魅せる木の館は、幻想的で必見。赤も絶対観たいです。

    ネタバレBOX

    『ジャック・ザ・リッパーたるために』
    ロンドンを震撼させた切り裂き魔ジャック。しかし、その正体は定まらず、一挙に怪しまれた4人の被疑者と被害者娼婦との物語。
    娼婦役5女優、エロチックで魅力的♪でも、娼婦という特殊な職業と言うより、女としての、強かさ、脆さの見せ方が、良かったです。

    『きこりと木の精』
    長くきこりとして俗世から遁れていた切なさから、見えた家は、妖しくも美しかった。
    最初は岩の様な塊だったのが、次第に動き始め、真の姿を現して、「家」をつくる。まとっていた布をはがし始めた時は、前作『R』のオープニングを、思い出してしまったくらいの、、、、ちゃんと、お召になっていて、安心しました。(笑)が、ちょっと怖いけど、危険な香りが美しかったです。
    なので、中央から、赤いビキニのような衣装で、川添さんが出てきて踊り子の様には、驚いた。怪しく美しいが、なんで、ここでと思ったが、ちゃんと次の物語の序章でした

    『黒髪と魚の足とプレシオサウルス』
    ゲイシー・サーカス団の大喜利は人体切断マジックで締めくくられる。
    足を切り落としては繋げるショー、繰り返すうちに、足もダメになってきたから、魚と繋げて人魚になんて、平気で考えてしまう陰には、ドラッグとその裏の、人の愛憎、弱さが・・・

    『シュルレアリスム宣言、稽古なしで、いかせて頂きます。』とのあいさつ後、始まったと言う事は。毎回違うのかな?シュールだが、おもろかった。

    美術も、紗幕(?字がわからない)の木々の絵も良く、照明により深い陰影が浮かび上がり、とても素敵でした。
    各役者さんの個性が生きていた。
    川添さんの見た目もキャラも、すっごくすっごく可愛いのに、娼婦の冷めた言葉をクールにきめたり、お色気タップリにも、なれるのは秀逸です。
    邸木さんのかっこいい系の美しさに秘めた脆さや、冷酷さ、クールな艶も、見事でした。

    残酷さや狂気が描かれているのは苦手なのですが、ハイジャックさんの作品は、『美』の印象の方が強く残るし、心の脆さ等の着眼点が魅力です。
    それだけに、最初の方の、やや早口のようなコミカルさや、現代若者言葉の様な言い回しは、無くても良いように感じてしまいました。(当方、アラフォーなもんで、、、すんまそん)

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    2011/10/28 23:16

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