最新の観てきた!クチコミ一覧

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ダッチプロセス 【ご来場ありがとうございました!】

ダッチプロセス 【ご来場ありがとうございました!】

ナカゴー

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/10/21 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

トイレを出たら関係者ドアが開いてぶつかって痛かったです。
舞台上、あんなにたくさんの役者がいて棒立ちなのに、全然停滞感を感じませんでした。確かに後半、引っ張りすぎでダラダラしましたが。クレイジーだと噂に聞いていたけど、思ったよりは常識の範囲内だした。面白かったです。あと一点だけいうとすれば、王子小劇場のトイレから出てきたところで急に関係者用ドアが開き、小生に激突。とても痛かった。ナカゴーのTシャツを着たお兄さんにぶつかるなボケ、的な顔をされたことです。痛いです。

狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!

狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!

おぼんろ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
評判を聞きつけて観劇。
アイディアと情熱に感動した。
本編作品も確かに感動的で面白い。
それ以上に前説や客席の作り方、舞台の使い方が面白いと思った。
開演前に客席案内を演者自ら行ったり、観客に話しかけたり楽しませようという姿勢が素晴らしい。
終演の挨拶に劇団の情熱を感じて元気を貰った。
ストレートに目標を宣言するのは立派!
絶対に夢をかなえて欲しい。
次の作品も観ます。

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

【追加公演決定しました!】『B4 paper books 2』

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

黒の章
今回も劇団の世界観が良く表現されてファンにはたまらない作品。
役者さん熱演で観客を楽しませてくれる。
個人的には「きこりと木の精」が一番良かった。

てんぐまい

てんぐまい

HUSTLE MANIA

上野ストアハウス(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★

・・・。
ごめんなさい。
自分には合わなかったようで、全然面白くなかったです。
ただの悪ふざけにしか見えなかった。
作家と演出家が合わせて三人なのが原因か?

Live forever

Live forever

キコ qui-co.

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動の大作
スケールの大きい考えさせられる作品。
役者がみなさん達者で安定感があり引き込まれる。
映像、音楽、照明も効果的で素晴らしい。
特に荒船氏の映像は味わい堂々や銀石でもお馴染みだが独特の世界観が印象的だ。
女性の強さが強調され、生きる希望が沸いて感動した。

もっと大きな劇場でより多くの人に観てもらうべき作品。

「さらば冬の殺し屋」

「さらば冬の殺し屋」

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2011/10/29 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

様々な愛憎、
感情や無感情、心の動きが良く描かれていました。

ネタバレBOX

本物の殺人経験者と被害者家族の絡み合い、素晴らしかったです。お姉ちゃんなんか死んじゃえばいいのにと思っていたら本当に死んでしまったときの罪悪感も分かります。

恋人を殺された男の復讐が小さな刃物様なもので殺すのかと思ったら…、傷付けない方法に一つのけじめの付け方を考えさせられました。

子供を殺された母親の究極の復讐が、男に愛というものを知らしめることとは凄まじくもあり、本当に愛を知ったときにはもう殺せなくなるだろうことも理解しているところに愛おしさを感じました。

挫折した青年の心の中の殺し屋、神春菜さん、美人でカッコ良かったですね♥、心情風景ですもの、何にでも変身できて楽しそう!
無邪気で邪気なみんなのうた-抗争編-

無邪気で邪気なみんなのうた-抗争編-

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/10/31 (月) ~ 2011/11/02 (水)公演終了

満足度★★★

いつもより分かり易く
楽しかったですが…。

ネタバレBOX

幼稚園児のことだもの、そりゃ分かり易いのは当然かな。

大人になって卒園者が集まるというシーンから始まり期待しましたが、結局は園児の日常の話だけでした。

いじめや嘘、そしてすぐ気分転換しての花いちもんめは、楽しかったですが、花いちもんめばっかりではいい加減飽きが来るのと、決してコントや緩い話が嫌いなわけでもないのに何だろ世の中もっと考えることがあるんじゃないかと思ってしまいます。

役者さんも、もっと演技力がつくようなお芝居に出た方が成長するのではないかと思いました。
岡崎藝術座『レッドと黒の膨張する半球体』

岡崎藝術座『レッドと黒の膨張する半球体』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2011/10/28 (金) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

視点
僕も何か書こうと思ったのですが、直前に書いた方が
すべて書いているように思うので遠慮します。

ちなみに自分が一番印象に残ったのは内田慈さんかなぁ。

以前の新国立の「タトゥー」なんかもそうですが、
なんていうか、ふつうの劇とか映画とかに出てる女優さんとかと比べると、
ハッキリ視点が違うように思えてしまうんですよねぇ・・(笑

別に難しい劇の方が偉いとかそういうんではなくて、
出演している作品を観ていると、
「常に自分が時代の一番先の舞台に出ていたい」
という、渇望というか嗅覚をもっているように感じてしまうのです。
(まるでマドンナのよう

そういう意味では、この人が出ているというだけで
「俺にはわからない何かもっと別のものが作品の中に隠れているのでわ?」と
思わせられてしまう、観ている側も試されてしまう
凄い女優さんですね(苦笑

ココでココからの話。

ココでココからの話。

空晴

HEP HALL(大阪府)

2011/10/27 (木) ~ 2011/10/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

ある日の一日
朝。。。 すれ違い気味、  
昼。。。 ますます すれ違い 勘違い 幼馴染が頑張る  
夕方。。。 もうこれでもかって幼馴染のハチが痛いくらい可哀相で、 そして父との誤解もハチの勘違いもすれ違いも、篠熊でない白熊の言葉が心を溶かしました。

空には夕日の染まる鰯雲が見えそうな、お芝居でした。
空晴は始まりから飛ばすイメージがありますが、今回はじっくり始まり盛り上げて、いつもの空晴のイメージでない空晴のよく出来たお芝居でした。
面白いお芝居有難うございました。

鳥ト踊る

鳥ト踊る

はえぎわ presents 真夜中

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/10/26 (水) ~ 2011/10/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

26日(男×女)、31日(男×男)
自分は初演を観ていて、物語を覚えていたので
公演の順番を見ながら、
おそらくA:男×女がオーソドックスなバージョン、
B:男×男がはえぎわ的なバージョンではないかと予想し、
とりあえずわかりやすいようにと
オーソドックス版からはえぎわ版に流れるような形で観てみました。

両方観終わり、どちらを最初に観ても良かったかな、という気はしましたが、
最初に予想した作風は大体当てはまっていたように思いました。

自分が物語をなぞっていった流れを説明します。

まず、男×女編を観ながら物語を復習します。

・・次に、男×男編を観ながら、作者がどこを見せたいのか
男×女編と比べながらあぶり出していきます。

すると・・男×男編は、一見アゴラっぽくない際物にも見えそうなんですが、
よくよく見てみると、あえて男同士を役者を選んだ
作者の意図が見えてくる気がするのです・・(たぶん

以下、ネタばれへ↓(汗

ネタバレBOX

「鳥ト踊る」は、扇風機に髪が絡まった女と、それを見つけた見知らぬ男の話です。

以前、青の奇跡で観たときには、
地下に降りて行って、入るといきなり狭い会場で
そんな訳の分からない光景を目撃してしまい、
びっくりすると同時に
物語の舞台そのままにもみえる会場の雰囲気と溶けあって、
とても楽しめたことを今でも覚えています。

今回、駒場という、残念ながら怪しくなく(苦笑
しかも初演と比べれると割と広い会場だったため、
空間の面では初演に比べるとジャンク感が少なく
そのため、空気としては不利な点はあったように思います。

ただ、男×女編は演技も雰囲気も会場の空気にもうまく溶け込んでいて、
脚本の中の「8 1/2」にヤンキーと小劇場感を混ぜたような
カオティックな不条理劇感をうまく出現させていて、
普通にすごく面白く観れました。

男×男編は、そういう意味では、会場からすると浮いている感が少しあった気がします。

というのも一見したところ、飲み屋で酔っ払った若い劇団員が男同士で
何の結論も出ない不条理劇を延々とやっているいるだけのようにも
観えたからです・・少なくとも上辺は。

ただ、よくよく男×女編と頭の中で比べながら観ていくと・・
いろいろと見えてくるものがありました。

男×女編では、身動きの取れない女が明らかに下の立場に見えました。
ところが男×男編では逆に、
身動きの取れない女役のほうが体格が立派であったため、
こちらが上の立場のような雰囲気が出ていました。

その意味で、男の「器の小ささ感」が凄くよく出ているのは男×男編だったように思います。


また、ここからは自分が勝手にそう解釈したというだけで、
作者の意図とは関係ないと断ったうえで言います、
(自分にはそうではないかと感じられたので
この物語のすべてが、フェリーニの「8 1/2」的な
一人の妄想の産物だと解釈した場合の話です。

男×男編では、両方とも同じ人物であることを暗示するために
女装しているのだと解釈することが可能だと思われます。

つまり、扇風機に髪の絡まった女(女装した男)は、
創作に悩む男が妄想の中で生み出した虚像で、
そのため、女装しているのが観客からはひと目で分かるものの、
男は自分が生み出した妄想の中にいるため、
その不自然さに気づかないとも考えられる。

そう思いながら観ていると・・
物語の最後のほう、
男が去り際、
女に言い聞かせるように「大丈夫」と何度も言ってから、
ヤンキーの「林先輩」に殺されてしまう(直接は描かれないが・・)シーンがあります。

そこではじめて、それまで男の妄想ではないかと感じられていたものが、
実は女の妄想だったのではないかとカチッと切り替わる。

女にとって重要なのは、男なんかでなくヤンキーの「林先輩」で、
男が「林先輩」に殺されるのというのは、
実際に人殺しがあったというよりかは、
女が「林先輩」の器のでかさ(笑)を再認識するというメタファーにもみえる。
(その点、AとBとで、物語の最後の女の反応が微妙に変わっているようにみえます

女は「林先輩」に明日会ってこようか、と言う。
妄想から現実世界に戻ることを暗示しているようです。

日常の風景をきっちり切り取ることも確かに重要だし魅力的ですが、
意図したかどうかはともかくとして、
作品を見ながらこれだけいろいろと解釈できるというのは
面白い作品だからではないかと思います。

しかも、それにはえぎわらしいノイズがたっぷり混じっていて、
しかも鉄割チックな宴会劇にも似た不条理なので、
これは実はなかなかの傑作(怪作ではなく)なのではないかと
思ってしまったりもするのです。

僕はこの作品、とても好きですよ(笑
記者会見!!

記者会見!!

劇団Gock-Luck

道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)

2011/10/28 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

記者になりました!
入ると、マスコミ用の首からさげるカードを渡されました。
一瞬「あれっ、私マスコミじゃないのに」とあせりましたが、観客は記者だという設定だからなんですね。
おもしろい工夫だと感じました。
記者会見に参加している記者なので、観劇中に写真を撮れるというのもおもしろいなと感じました。

どの役者さんも演技がお上手でしたし、舞台を2つ使うというのもおもしろかったです。
観客も巻き込んでの舞台にできるのも、アドリブが使えるという自信を持ってらっしゃるからこそだと思います。
特に藤あやこさん似の女優さんが「得意のモノマネを」という観客記者の無茶ぶりにこたえてらっしゃったのが印象的です。

個人的には、結末があまり好みではありませんでした・・・
道頓堀極楽商店街で観た「ミュージカル風人情劇(!?)」が好きだったので、次回は笑顔になれるような作品を観たいです。

ユーリンタウン-URINETOWN The Musical-

ユーリンタウン-URINETOWN The Musical-

流山児★事務所

座・高円寺1(東京都)

2011/10/14 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

台本の台詞がよい
「彼らが知らない幸せを彼らの知らないうちに授ける(確かクラッドウェルが市民統治に関して自説を述べる箇所)」「オレたちはホームレスじゃなくてホープレス(ボビー)」「基本的人権には2種類ある。ひとつが生きる権利。もうひとつが将来に希望を持つ権利(ボビー)」 台本を担当した坂手洋二がいい仕事。
役者ではヒロイン役の関谷春子が圧巻の出来栄え。これからも商業演劇だけでなく色んな演出家と仕事をしてほしいと思いました。

無邪気で邪気なみんなのうた-抗争編-

無邪気で邪気なみんなのうた-抗争編-

ぬいぐるみハンター

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/10/31 (月) ~ 2011/11/02 (水)公演終了

満足度★★★★

衝撃……!?
ぬいぐるみハンターさんは初めて見させていただいたので、他の公演との比較は出来ませんが、
かなり笑えました。
このぐらいのはじけ具合が、僕には調度良かったのかもしれません。
最高に楽しかったです。
役の名前は覚えきれませんでしたが・・・ww

ネタバレBOX

しかし、バナ学ほどの衝撃はなかったです。
岡崎藝術座『レッドと黒の膨張する半球体』

岡崎藝術座『レッドと黒の膨張する半球体』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2011/10/28 (金) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★

移民、歴史
奇妙な世界観で将来の日本の姿を描き、歴史や移民について考えさせる作品でした。

某有名ミュージシャン夫妻や牛やダークマター等をモチーフにしたナンセンスに見える断片的なエピソードが時間が経過に従って次第に組み合わさって意味を帯ていく脚本が面白かったです。常に鼻をほじくっていたり、屁をしたり、セックスの露骨な描写等、人を不快にさせる要素と、スラップスティックな笑いの要素が並列して表現されていて、奇妙な雰囲気が漂っていました。前半は心動かされることがなかったのですが、歴史を書き換えて行くシーンでは少し笑わせられながらも現実の歴史もその様に扱われているのではないかと怖さを感じ、終盤の展開は何とも言えない感情を刺激され、良かったです。タイトルが内容とどう関連しているのかが全然分からず、モヤモヤ感が残りました。

元々体育館であった会場をそのまま見せる即物的な美術や、ステージ上の音をマイクで拾って増幅させハウリングを起こさせたり、可聴域ギリギリの高周波を流したりと不穏な空気を演出していた音響も独特の世界観の構築に大きく寄与していました。

絶えずニヤニヤと薄気味悪い笑顔でバランスを崩した激しい動きを行う成河さんと鷲尾英彰さんが印象に残りました。

狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!

狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!

おぼんろ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/10/19 (水) ~ 2011/10/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

酔わされた
前回渋谷のビルの狭い地室で見た時には、ジュースだと思って手にしたドリンクにアルコールが入ってたので、超下戸の私は頭ぐるぐる状態で見ていたわけですが(感動したこと以外はよく覚えてない)、今日はシラフだったけど作品そのものに酔わされました。

動員人数目標以上達成おめでとう!自分がそのうちの1人になれたことを誇りに思います。終演後の会場の方のスピーチも良かったです。どういう気持ちで芸術家に発表の場を提供しているのか聞く機会って殆どないですから。

『真夏の夜の夢』『ダフニスとクロエ』

『真夏の夜の夢』『ダフニスとクロエ』

公益財団法人日本舞台芸術振興会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2011/05/27 (金) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

キュート
キュートな「夏夢」と、素敵な「ダフニス」。
「ダフニス」は意外と大作だったけど、けっこう踊りがバラバラな感じで、これがBRBの持ち味なのかな。
「夏夢」は展開が早く、あっという間すぎた。

パゴダの王子

パゴダの王子

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2011/10/30 (日) ~ 2011/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

打ちのめされる!
「ペンギン・カフェ」に続き、ビントレーの魔法にやられた。
キュートな踊りが満載で、真似がしたくて止まらない!(特に妖怪とタツノオトシゴとタコダンス。)
兄妹の秘密が明らかになるシーンは、静謐な音楽とミニマムな動作で、涙がこぼれた。
初日は可憐でお姫さまにピッタリの小野絢子&根っからの王子キャラ福岡雄大&バレエ界を代表する演技派湯川真美子。素晴らしかった。日本で今一番旬のダンサーの組み合わせだ。
ものすごい大がかりでキッチュなスペクタクル。

幽闇より目醒めしは冤枉の君

幽闇より目醒めしは冤枉の君

立教大学演劇研究会

立教大学 池袋キャンパス・ウィリアムズホール(東京都)

2011/10/29 (土) ~ 2011/11/05 (土)公演終了

満足度★★

舞台としての体裁は立派
この団体は、歴史物も得意としているようなのだが、今回のストーリーはちょっと無理筋だったと思う。一つ一つのシーンはとてもよくできていて、舞台や音楽、殺人回りも大変よくできていて、効果音もよくあっていただけに、論理性が破綻している戯曲のできは実にもったいない。
宝塚や少女マンガのようにシーンの感情表現だけで見せる舞台の傾向が強く盛り上がりに欠ける。
意図して感動シーンのオムニバスとしてコラージュのように作るのであればもっと徹底して破綻させるべきで、中途半端な理屈のせりふは不要に思う。
背伸びをせず、前回の「下荒井兄弟」のように身の丈にあった演劇をまず物にしてほしい。
女の子にはウケそうなつくりなので、女性にはお勧めとしておきたい。

ロロvol.6 『常夏』

ロロvol.6 『常夏』

ロロ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/10/25 (火) ~ 2011/11/05 (土)公演終了

満足度★★★★

きわめて文芸的なDNA
とにかく100分を飽きさせないのは並大抵のことではない。驚くべきは、基本はテンションの高いスラップスティックであるのに「調子に乗った」ところがまったくないことだ。
調子に乗りきってしまう直前で、よくいう「緻密に計算されている」というのとは少し違う方法で手綱が引き戻されている。だから100分もつのだ。
筒井康隆の「脱走と追跡のサンバ」(それと、もしかしたら1970年代の荒巻義雄)を読んでいるときと同等に近い浮遊感を、これほど強く芝居から感じたことはなかったかもしれない。
アフタートークで演出家が「書いているときは音楽のことはまったく頭にない」と言っていたが、その筈だと思う。
これはきわめて文芸的なDNAから発現し、それを阻害する要素を排除しながら作り上げた芝居だと思う。心地よかった。

「さよなら、三上くん」「今日も」

「さよなら、三上くん」「今日も」

劇団はんなりふるぼっこ

pit北/区域(東京都)

2011/10/28 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★

二劇団通し観劇
「さよなら、三上くん」 時間軸を今、過去と廻るけど解りやすかった。それぞれの事情が見え隠れして真実は何処に?って感じで面白かった。
「今日も」 しまむらブランド上等!次回作楽しみ。

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