ロロvol.6 『常夏』 公演情報 ロロ「ロロvol.6 『常夏』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    きわめて文芸的なDNA
    とにかく100分を飽きさせないのは並大抵のことではない。驚くべきは、基本はテンションの高いスラップスティックであるのに「調子に乗った」ところがまったくないことだ。
    調子に乗りきってしまう直前で、よくいう「緻密に計算されている」というのとは少し違う方法で手綱が引き戻されている。だから100分もつのだ。
    筒井康隆の「脱走と追跡のサンバ」(それと、もしかしたら1970年代の荒巻義雄)を読んでいるときと同等に近い浮遊感を、これほど強く芝居から感じたことはなかったかもしれない。
    アフタートークで演出家が「書いているときは音楽のことはまったく頭にない」と言っていたが、その筈だと思う。
    これはきわめて文芸的なDNAから発現し、それを阻害する要素を排除しながら作り上げた芝居だと思う。心地よかった。

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    2011/10/31 22:51

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