ロロvol.6 『常夏』 公演情報 ロロvol.6 『常夏』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★

    青春
    青春ですね。
    こういうのを見ると、ふと昔を思い出すのは年を取ってきた証拠でしょうか・・・。(笑)

  • 拝見しました。
    2011/11/1

  • 満足度★★★★★

    はい
    かなり好きでした。最後は圧倒されて泣きました。

  • 満足度★★★

    泡と荒野と
     演劇は、はかない。一生懸命つくっても、後にはなにも残らない。

     アニメやマンガ、小説、音楽、ドラマにCM、アイドルなどなど。物語ることを要求されるこれらのメディアの数々を、ひとまず大雑把に「フィクション」と呼ぶとして。ちかごろのそれは、寿命がものすごく短い。はかない。

     ロロは、これらのフィクションを、ひたむきに、演劇の中に閉じ込めようとしているみたい。どうしてそんなことをするのだろう。なぜ容れ物が演劇なのだろう。ロロを見たのは今度がはじめて。僕は、その表現方法のバランスの悪さに辟易しながら、一点突破の偏った熱量におどろきあきれながら、同時に、無駄にも見える、彼らの、フィクションに対する冷めた視線と必死さに打ちのめされた。

    ネタバレBOX

     浴槽。それ以外にはなにもない異様なセットに、浴衣姿の女の子がひとり。「私は、風呂から生まれたフロ美。生まれて5秒で、恋に落ちた」と言う彼女の、「私の生まれるところ」から、舞台は、はじまる。

     何もないところに事件を見つけつづける探偵、「アリエル」を想いつづけるザリガニ、世界の破壊が使命の(肩が段ボール製のミサイルランチャーであることに悩む)怪人、それから、恋したりされたりには欠かせない女子たち。潔いくらいに現実を感じさせない、フィクションそのままなキャラたちの、「設定」と「恋」を出発点にした、無数の小さな場面が連なる。

     ひとつの場面は、次の場面がすぐそばで始まっても終わらない。前の場面の役者が、最後の動作を続けながら、残る。いくつもの動画が何重にも重なるPCディスプレイのように、パンツを脱がせ続けたり、パンツを脱がされ続けたり、なにかを探しつづけたり、客席に向かってピッチングし続けたり。残った役者は、同じ動きを繰り返しながら、ループし続ける動画のように舞台の一部に残り続ける。

     数えきれないくらいの場面は、最後まで、つながったり、ひとつの物語になったりしない。ばらばらの断片のまま。いつまでも終わらずに続きそう。と、突然(ほとんど唐突に)! 広末涼子の『MajiでKoiする5秒前』が流れ出したと思ったら、それまでずっと片隅で舞台を傍観していた浴衣のフロ美が、舞台上に残った「場面」を掃除するザリガニに飛びついて「スキ!」と叫ぶ。たたみかけるように舞台の三方を囲むカーテンが落ちて、むき出しの、劇場の裏側があらわになって、物語を動かしていた電源のブレーカーが落ちるみたいに終了。

     つまりは、この舞台。ホントに「生まれて5秒で恋に落ちた」フロ美の、「生まれてから恋に落ちるまでの5秒間」なのだった。それ以上でもそれ以下でもない言葉のまんま。意味付けやら解釈やらを凛としてはねのけて、ただ「言葉そのもの」として、激しい熱量で、舞台の上に「もの」化されてしまった「MajiでKoiする5秒前」なのだった。

     すごい! と思った。なんでわざわざ!? とも思った。とにかく、打たれた。だってまさか「MajiでKoiする5秒前」というフレーズだけを取り出して、言葉のままに、2時間かけて演劇化する、そんな発想、思いもよらなかったから。

     90年代の終わり(広末の歌は97年)から2011年現在までのフィクションたちは、もはやかつてのように「時代」や「物語」を背負っていない。うたかたの世に現れては消えていく、無数の泡のような存在たちだ。そのほとんどは、人々の記憶のうえには残らずに、人類のアーカイブ然とふるまうインターネット空間にのみ、ひっそりと、情報として、いつまでも残り続ける、それだけのもの。

     ロロの『常夏』は、そんなフィクションのはかなさを冷めた目で見つめながら、ものすごいエネルギーを消費して、わざわざはかない「演劇」という容れ物にぎゅっと濃縮した舞台。そして必死に「ただそれだけ」の舞台であろうとしているかのよう。それはつまり、それ以上のものとして、誰かの語るイデオローグライクな物語に回収されることを拒む、そんな若い潔癖さを持ち続けていることでもあるだろう。フィクションを舞台のうえでそのものとして見せる手法は強引だし、演出も雑。物語、意味付け、解釈。観客の楽しみをいくつも奪っているわけだから、もうちょっと丁寧に、表現手法で楽しませてほしいと、僕は思ってしまうけど、それでもロロは、溢れる若さを武器にして、今のまま、荒野をひたすら行くようなストイックさを持ち続けるのか。それとも……。
  • 満足度★★★

    私にとってはアングラだった
    すごかったなーいきなりこんなに洗練されちゃうものなんでしょうか。100分退屈せず、客観視する姿勢で観ました。F/Tで上演される演目として納得。もう私の知ってるロロじゃなかったな~。アーティストってのは成長してしまうものなのね(願わくば私のような凡人も成長したいのだが)。アングラをよく知る人にはナンセンスと思われるかもしれないけど、私には寺山修司作品みたいだった。まあ、つまり作風としては私の苦手な方向でした。でも次々と容赦なく変わっていきそうな劇団。

    ネタバレBOX

    最後は屋台崩しというか。
  • 満足度★★★

    ロロっぽい
    最後のワンシーンにやられた。インパクトありました。

    範宙遊泳の山本さんとのアフタートークでの三浦さんの話でなんとなく思ってたロロの印象が、なるほど、三浦さんがそうやって作っているからだ、と納得した。

    いつもながら、なんとなくノスタルジックさを感じ、ゆーるりとした時間の流れ。

    望月さんがいつもと違う印象でした。

    ネタバレBOX

    個人的には、

    小道具とかの使い方をもっと丁寧にしてほしいなあと思った(わざとだろうけど)

    また、いつも演じない役者さんも場に残しておいたりするが、これも結構気になります。気になるんだけど、特に意味がなさそうな感じがまた特に。

    ロロは3回目がだ、それにしても脚立と、ブルーのビニールシートが好きなのかなって思ってしまう。
  • 満足度★★★★

    フィクションとしての夏
    春から続いている夏シリーズのラストを飾る作品で、ここ最近の作品での試行錯誤している感じを払拭する様な、瑞々しい爽快感がありました。

    探偵事務所の2人、甲子園好きな姉弟、世界征服を狙う2人、離れ離れになってしまう男女、1人佇む浴衣の女のエピソードが断片的に重なりながら描かれ、よく分からないながらも圧倒的な高揚感で感動させられてしまうラストへなだれ込む構成で、いつものパターンなのではあるのですが今までと異なる手触りがありました。
    いかにも夏を思わせるアイテムがたくさん出てくるのですが、リアルな夏というよりかはイメージとしての夏という雰囲気で物語が描かれていて、うっすらと立ち上るノスタルジックな感じが心地良かったです。今までの作品に比べて文学性とエロティシズムが強く打ち出されていて、新鮮でした。

    様々なサブカルチャーからの引用やベタな台詞が狙って配置されているのにスノッブな嫌らしさを感じさせず、とてもナチュラルに表現する、この劇団の特色が良く出ていたと思います。脚立やブルーシート、バスタブ、台車などの工業製品を他の物に見立てる演出も面白かったです。

    毎回思うことですが、女優陣が魅力的で、それぞれの個性が引き立っていました。びしょ濡れになりながら演じる北川麗さんの不思議な色気が特に印象に残りました。

  • 満足度★★★★

    きわめて文芸的なDNA
    とにかく100分を飽きさせないのは並大抵のことではない。驚くべきは、基本はテンションの高いスラップスティックであるのに「調子に乗った」ところがまったくないことだ。
    調子に乗りきってしまう直前で、よくいう「緻密に計算されている」というのとは少し違う方法で手綱が引き戻されている。だから100分もつのだ。
    筒井康隆の「脱走と追跡のサンバ」(それと、もしかしたら1970年代の荒巻義雄)を読んでいるときと同等に近い浮遊感を、これほど強く芝居から感じたことはなかったかもしれない。
    アフタートークで演出家が「書いているときは音楽のことはまったく頭にない」と言っていたが、その筈だと思う。
    これはきわめて文芸的なDNAから発現し、それを阻害する要素を排除しながら作り上げた芝居だと思う。心地よかった。

  • 満足度★★★★

    スプラッシュ。
    はつ、ろろ。
    夏の終わりにシュワッてはじけた、そんな芝居でした。
    全員恋するんだよ、すっぱいなー。

  • 満足度★★★★★

    泥臭い
    ボーイミーツガール。おしゃれでリア充でポップでロマンチックで。。そんなわけないだろ。ロロはしっかりとわかっている。泥臭い暴走なのだ。土と汗と潮の香りを感じました。ロロのすごさはここだと個人的に思います。絶対のおすすめです。ロロを観ることができるのは関東の人たちの特権。関西からはなかなか観に行けません。悔しいけど。だから観れる人は観てほしい。そして自慢して悔しがらせてください。

  • 満足度★★★★

    得意技連発
    しっかりトロピカルに仕上がっていて楽しかった。
    序盤からエンジン全開。
    終盤はちょっと息切れかな。
    それにしても今回は全員がヒロインレベルの最強女優陣だな。

    ネタバレBOX

    ビクトリー笑ったなぁ(笑)
    ラストの吊るしは王子でやった時の方がインパクトがあった。

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