
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
サンモールスタジオ(東京都)
2013/10/07 (月) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
あなたに逢えてよかった。
不老不死。大昔から語られてきた永遠のテーマ。誰もが一度は想像をめぐらせたことがあるけど、誰も経験したことはない境地。
ずっと死なない伯爵のことばは、流されてきた後悔に苛まれてか少し陰をおびているけど、天然入ったとぼけっぷりは、やっぱりクスリと笑わされます。
暗転で細かく切り替わる場面も、伯爵のボケをとても引き立ててくれたと思います。
人との優しいつながりを手にしても、誰も伯爵のように永くは生きられず、気がつけば56億年。でも、そのあいだ「伯爵」はずっと「伯爵」で、「先生」や「アニキ」や「宇宙人」になったりはしませんでした。もっと愛してくれた人も、もっと永い時間を一緒に過ごしてくれた人もいたかもしれないけど、ブルボンと過ごした時間は特別だったんだね。
そして最後の呑み会。
そこでは、創り手の方々の、観ているぼくたちの「そうあって欲しい」という望みが結実していました。きっとみんな後悔なくお別れすることの難しさを知っているから。あのラストシーンでは、自分のこれまでの不実までも赦されたような、そんな救われた気持ちになれました。
すべての出会いに「ごめんね」よりも「ありがとう」が交わされてたら嬉しいな。
公演パンフで中嶋さんは「きっともうこんな楽しさと苦しさがパンパンに詰まったお話は書かないと思います」と書いていましたが、また書いてください。
『伯爵のおるすばん』を、ぼくは涙よりも笑顔でうけとることができました。どんな寂しさもユーモアと優しさで包んでぼくたちに届けてくれる、そんな作品を待っています。

イーハトーボの劇列車
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2013/10/06 (日) ~ 2013/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
フラっと当日券で良席
前方席で俳優の顔、動きを堪能できた。井上ひさしさんから引き継いだものを全身全霊で目の前の観客に伝えようとする、作り手の皆さんの言葉を聴く時間だった。「これからのブンとフン」もそうだったけど、井上さんが居なくなったから感じることなんだと、しみじみ。

トキグルマ
ThreeQuarter
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★
観させていただきました。
観させていただきました。
ありがとうございました。
申し訳ありませんが、可もなく不可もなし。と云った感じでしょうか。

三揃いの剣~宮本武蔵と佐々木小次郎~
劇団 歴史新大陸
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★
素敵な作品でした。
素晴らしい作品でした!
ストーリーも面白い仕上がりではないでしょうか\(^o^)/
楽しませていただきました。
ありがとうございました。

セツナイカラダ'91
Tricobo×ハイブリットハイジ座
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2013/10/15 (火) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★
無題858(13-297)
19:00の回(曇)。18:20会場着、受付(18:15開始、整理番号札あり)、18:31(5分おしの連絡)、18:33開場。全面青い布、舞台の様子はわかりません。此処は「ウズキちゃん(2011/12)」以来。18:57前説(会沢さん、10分休憩、135分、会場内の温度が上がる)。「ブスの背中」19:04開演~19:57、休憩、「秋の泡」20:10~21:21終演、かかっているのは「Help!」。どちらの劇団も初めて。アムリタ(2013/8「廻天遊漁」)の藤原さんがでていらっしゃるのでみにきたのですが何が驚いたか..全然印象が違っていました、スピードが。同じく南さんも(「新体操、さゆり」と比べて)300倍は早くてブッ飛んでいました。

ラフレシア
白昼夢
明石スタジオ(東京都)
2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★
遠い未来のメイド喫茶。
とある理由(ネタバレ欄にて)でアングラ特有の無機質さが薄まり、かといって人間とはちょっと違う異質な生命体が演技をしているようで、いつもとちょっとだけ違う白昼夢が楽しめました。ストーリーの細かい部分までは理解できていないものの、沢山の花の名前が飛び交う舞台は見た目以上に鮮やかな色合いで記憶に残っていて、ラフレシアの花言葉通り、終始「夢現(ゆめうつつ)」の気分。四戸くんのダンスが相変わらず神がかり的にカッコよく、白塗りなのにセクシー。もっと彼のダンスを観たいなーといつも思わされます。 ※3チュームたまったので次回も楽しみにしています♪

熱帯男子 2
オデッセー
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
トロピカルな感触を持ち帰ろう
『2』にして、「おなじみ」の安定感…。
異例の『2』が 始まっただけある。
観客も 一緒に盛り上がれる決定版ミュージカルだ。
東京から1200キロメートル離れた南洋に浮かぶ池棉島(いけめんじま)の島民が、一人ひとり「漁師」や「旅館経営者」「住職」といった仕事と結びついているため、簡潔なキャラクター設定である。
1988年のバブル経済を時代背景とし、池綿島の空港建設計画ーリゾート化計画をめぐる島民(イケメン)同士の「反対派」「建設派」の争いまで描いた点は、前作まではありえなかった「社会派」だろう。
主演の井上正大がアフタートークで「最初のシーンが一番、重要だと思うので」と語ったとおり、後の池綿島での“南国ミュージカル”の鮮やかを際立たせる対比として、序幕の“東京”に求められるポイントは多い。
※ネタバレ
半裸のイケメンが踊る!歌う!、その魅力はミュージカルすら超えかねない。
女性向きのミュージカルではなく、老若男女を問わず盛り上がれる内容だから、『3』の公演が決まっても こうした幅の広さは維持すべきである。
前回はシャ乱Qの はたけ氏が久兵衛役で 登場した。
かつて「島を捨てた人間」という。
今回は若かりし頃の不良公務員•久兵衛(役 細川 洪)がメイン•キャストの一人だった。
公務員を辞める展開がない…すなわち、これは『3』を書くことを宣言しているような脚本だろう。

短編30分×3
小松台東
APOCシアター(東京都)
2013/10/03 (木) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★
2/3+α楽しめました
「大空」はプシコっぽい話で、頭の中が混乱。面白さのツボが自分にはわかりませんでした。「町でいちばんの」はさすが上野氏の作品。ラブコメにちょっとの闇社会のスパイスが効いている。宮崎弁はやっぱりイイ。自分は忘れかけているけど。 「ノリオの病室」は寝たきりの男をめぐる家族と愛人と友人の話。シニカルに笑えて、ちょっと物悲しい。リアルに感じましたね。オマケの「10年ぶりの出待ち」もしつこくて楽しめる短編でした。

2番目の女たち。
崖っぷちウォリアーズ
劇場HOPE(東京都)
2013/10/08 (火) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
キレイどころキレるってだけじゃなく、結構凝ったサイコサスペンスだったのね。キレイなお姉さんが沢山出てくるのはよかったけど、ポタポタな血糊はちょっと苦手。痛そう~。

賞味期限の切れた毒薬
マグネシウムリボン
d-倉庫(東京都)
2013/10/16 (水) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
後半は良かった
前半は状況説明などのシーンばかりで少々退屈したが、後半になってストーリーが展開し始めると面白くなった。
ただ、どうも「行き当たりばったり」の印象がある。話の内容は面白いので、ストーリーの組み立て方が改善されるともっと良い作品になったと思う。
演技に関しては上手い役者さんが多いが、全体的に役作りが守りに入っていた。もっと柔軟な役作りが出来れば、もっと印象に残る演技になったはず。また、「記号的な演技」(パターン化された演技、「老人は腰を曲げて杖をついている」みたいな演技)も少なからずあった。役者さんの技量の問題なのか演出の指示なのかは不明だが、この作品にこの役作りは判断ミスだと思う。

セツナイカラダ'91
Tricobo×ハイブリットハイジ座
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2013/10/15 (火) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
決意
Toricobo/ 成長著しく、非常に驚く。端正にして、濃密。
ハイジ座/ 独自のスタイルは出来上がっているので、今後どう展開させていくかが課題か。
卒業を控えた両劇団の主宰の決意がうかがえた。
卒業後も演劇を続けるのであれば間違いなくイバラの道なので、軽々しく無責任に「これからも演劇を続けてください。期待しています」とは言えないが、言わせてください。
今後も期待してますよ!

セツナイカラダ'91
Tricobo×ハイブリットハイジ座
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)
2013/10/15 (火) ~ 2013/10/20 (日)公演終了
満足度★★★★
盛り沢山でお得
「ブスの背中」は、とてもきめ細かく作られている。キャラもそれぞれ明確で、分かりやすい。見せ場も随所に散りばめられていた。残念な点は、スピーカーが高い位置で客席近くだったため、セリフと音が被って聴き取り難い箇所があった。全体としては面白かったです。
「秋の泡」は、滑り出しは好調で客席の心を掴んでいたが、やや尺が長いと感じてしまった。女優陣が個性的で素敵なのだが、キャラが不明確で、立ち位置が掴みにくい。テンポはいいし、踊りも見応えあるので、もう少し簡潔かつ分かり易いストーリーにすれば、完璧だと思います。
こちらも全体としては、面白かったです。

My Journey to the West
一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド
アトリエ春風舎(東京都)
2013/10/15 (火) ~ 2013/10/21 (月)公演終了
満足度★★★★
問答する空間
冒頭からズドンとやられる思考への誘い。頭の中をぐるぐる回す問答に、正直全然ついていけないんだけれど、目の前で繰り広げられてる事がすご過ぎて、目が離せない。一見なんでもないように見える空間が、次々と驚きを産む。光と影と音が、自己と世界をグニャグニャと歪めていく。実在と思考が舞台上で交錯してる感じ。スゴイもの見たなぁ。

あんかけフラミンゴ11【ご来場ありがとうございました】
あんかけフラミンゴ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
満足度★★★★
無理解
何とも辛い作品だが、実りの無い純愛の一つの形であろう。DNA変異の可能性など、産む性として生まれた形態を持ちながら、アイデンティティーが、本能や社会的常識とは相反する条件・優生保護法が当たり前とされる生活圏に暮らす人々と反対に産む性としての機能は完全乍ら、恋人が、特殊な傾向を持ち、通常の交わりができない関係の地獄を描いているからである。(追記2013.10.29)

トキグルマ
ThreeQuarter
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★
生き様
取り壊しが決まった藤田演芸場、最終公演は、この劇場に嘗て出演していた芸人を呼んでのお笑いライブ・“お笑いリレー”。5年ぶりに一堂に会した面々だったが、オープニングを担当した後、メインのお笑いコンビ「みぶるい」の相方が突然消えてしまった。楽屋、裏回り、倉庫等々八方手を尽くして探したが見つからない。

エニシング・ゴーズ
東宝
帝国劇場(東京都)
2013/10/07 (月) ~ 2013/10/28 (月)公演終了
満足度★★★★
壮大!
全員でのタップダンスは惚れ惚れ♪心からのりのりになって、自分も踊っている気分になった♪オーケストラが船上にいるっていうのも面白かったです。

チムニースイープ・ラララ
彗星マジック
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
満足度★★★★★
私の中ではダブルコールが鳴り響いてました!
Twitterでも呟きましたが素晴らしい作品!
心が痛くなるほどの悲しさや悔しさ表現した作品
観劇後、言葉でできないほど心に届きました!
「差別」という言葉がなくならない限り差別はなくならない
そんな熱い想いのメッセージが込められながら
音楽やライティング、衣装など彗星マジックの
ファンタジー溢れる世界観が散りばめられて表現されています!
何と言っても役者さんの演技が力強い!
一人芝居で印象的だった主役の米山真理さん!
いつも声が突き抜けている立花祐介さん!
いつもと違った一面での熱演の西川さやかさん(月曜劇団)
渋い演技の近藤ヒデシさん(COMPLETE爆弾)
その他の皆さんも含めて熱い演技が伝わってきて
私の中にグングンと入り込んできて最後まで惹きつけられました!
3回ぐらい込み上げるシーンが…(;_;)
今回は分かりやすいのもあったのでモヤモヤした気持ちにはならずに観劇できました♪
今までの彗星マジックの作品の中では私は一番好きですね!
初めて見た彗星マジックの「定点風景」を観た後の感想に
「演劇の目を肥やしてから、またじっくり観たい作品」
あれから2年経ってようやく感動を味わうことができました!
私の目は肥えたのでしょうか(^^)⁈
私の中ではダブルコールが鳴り響いてました!

アザゼルの山羊
チャリカルキ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/15 (火)公演終了

熱帯男子 2
オデッセー
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2013/10/12 (土) ~ 2013/10/20 (日)公演終了

「2LDK」-2013-
ネルケプランニング
俳優座劇場(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/20 (日)公演終了