アザゼルの山羊 公演情報 チャリカルキ「アザゼルの山羊」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    中国人らしく、韓国人らしく
    日本語学校の雰囲気が出ていました。

    ネタバレBOX

    今は日本語学校の先生をしている元小学校教諭の女性が、13年前に児童を体罰で死なせたとされる事件の真相やその背景が明らかになる話。

    日本語学校でお世話になった先生のために蒸し返された事件の真相を探ろうとしたチャンですが、子供が生まれるのを前にして、彼自身の育った家庭環境から父子関係に自信の持てないこともあって調査を通じて親子関係について学んでいく話でもありました。

    10月に水泳の練習を強要して死なせたと裁判では認定されましたが、新たに調査していくと、少年が自ら要望書を書いて練習したんだとか、その書面は他の先生による捏造だったとか紆余曲折があって、最終的には少年がいじめ側にいじめの辛さを味合わせるために生贄と呼ばれるいじめの対象を交代させる制度を作って運営していたものの破綻し、最後の生贄として先生を選んだ上で母親の狭心症の薬を大量摂取して自殺したことが明らかになりました。

    当時もマスコミで取り上げられていた事件という割にはおざなりな裁判でした。

    仲間外れを作り手を差し伸べる人たらし方式で自分が常に優位に立つ制度は一巡するとダメになってしまうものなのか、少し不思議でした。

    そもそも13年前の事件をほじくり返したのが上級クラスに昇級できなかった韓国人女性の逆恨みによるものだったことも明らかになりましたが、バイトに明け暮れていた本人のせいであったとしても本人にとっては切実な問題で、そんな他人から見ると何でもないようなことが引鉄になるという意外性には衝撃を受けました。

    ただ、少年が実は元教諭が産んだ子供だったという事実には、衝撃を通り越して何でもありかと思ってしまいました。

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    2013/10/16 12:46

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