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楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-

楽屋 -流れ去るものはやがてなつかしき-

Dreamユニット・アンサンブル

Cafe Slow Osaka(大阪府)

2013/11/01 (金) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

よかった!
本当に素晴らしかったです。
個性豊かな役を演じている4人が可愛くてかっこよかったです。
がっつりお芝居でしたが気づくと前のめりになりながら
観ていました。
とても面白い舞台でした!

青い童話と黒い音楽

青い童話と黒い音楽

ロデオ★座★ヘヴン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ほんとうの音楽
脚本「空想組曲」のほさかよう、演出「こゆび侍」の成島秀和による2本立て。
空のもっと高みへと垂直に昇り続け、ついに燃え尽きた作曲家の人生と
どうしても死んだ親友と離れたくない少女の受容と再生の旅。
どちらも宮沢賢治のストイックさを映すようなキャラクターが登場する。
カンパネルラとジョバンニの別れのシーン、絶妙な間がどうしようもなく泣かせる。映像と照明がセンス良く繊細で印象的。

ネタバレBOX

「夜鷹無限上昇」

若い女性記者が、過去に一度だけ売れた作曲家に取材を申し込む。
彼は、理想を求めるあまり「こんなのは音楽ではない」と
自分の仕事も成長のプロセスも否定してもう5年も作品を発表していない。
その結果、家族も仕事も友人も失って孤独な人生を送っていた…。

「作曲家は曲を作るのではなく、自分に聴こえた“本当の音楽”を楽譜に再現するのだ」
と言う作曲家の極端なまでのストイックさが宮沢賢治の生き方に重なる。
作曲家役の音野暁さん(熱演!)の苦悩ぶりが深く辛そうで、
「ゲージュツカって大変なのね」と距離を感じてしまいそうになるところを
女性記者の存在が上手くつないでくれるところがいい。

ただ冒頭、回想して話し始める彼女が「あーごめんなさい!」を連発しながら
“話が自己チューでまとまらない”キャラを前面に出すのが少々うるさく感じられた。
平凡な女性が、ラスト「君には(本当の音楽は)わからない!」と言われた時に
「わかりませんよ!だからわかりたいんです!」と叫ぶ、
その瞬間、彼女の人間としての成長が鮮やかに伝わる。
その素直な情熱が作曲家を変え、彼を救うことになる。

アクティングスペース一面に敷き詰められた白い紙が、
最初歩くたびにかさこそして気になったが、
やがてその紙が楽譜の書き損じになると、途端に生気を帯びて見えた。
芸術も人の価値観も、「わかるかどうか」が重要なのではない。
「わかろうとすること」それこそが、芸術家の孤独を癒すただひとつのものだ。

「深海のカンパネルラ~B&B version~」

親友を水の事故で亡くした少女は、「銀河鉄道の夜」をくり返し読み
妄想をふくらませることで、この1年を過ごしてきた。
親友は星が好きで、少女は海が好きだった。
星の名前と深海魚の名前、二人が互いの趣味を理解し共有していく様が楽しい。
やがて少女は亡くなった親友と向き合うのだが
この時の会話の間が絶妙で、泣かずに済むと思っていたのにボロ泣きした。
カンパネルラ役の船越ミユキさん、きりっとした表情で少年っぽさが素敵。
死んだことを責める少女にぼそっと「ごめん」と答えるところとか
繊細な台詞がとてもよかった。
短い出番ながら牧座内音楽さんの車掌がとても印象的。
もっと台詞が聞きたいと思った。

宮沢賢治に激似の先生(澤口渉)が言う
「人生は、理想を求めて、破れて、絶望して、また理想を求める、いろいろあるんだ」
という意味の台詞が心に沁みる。
「そういう者に、私はなりたい…、なりたかった」という最後の台詞が秀逸。
賢治もまた理想を求めて絶望して死んだのだ。

2作とも映像の使い方、照明の美しさが強く印象に残る。
改めて、繰り返しかたちを変えて継がれていく作品の魅力を感じた舞台だった。
いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

パルコ・プロデュース

東急シアターオーブ(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

満足度

マチネ
ショーですな。

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

てがみ座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

チームワークのよさと鮮明なイメージを呼びおこす舞台演出が際立つ作品
 ドラマという性格上、民俗学に精通している方々からみれば専門的に物足りないところがあるかもしれませんが、あの時代の民俗学のありようの一端をそのドラマを通して垣間見せてくれたことと役者の方々が生き生きとその個性的な役を演じられていたことからすると、とてもよくできた人間ドラマの作品であったように思います。
 また、限られた舞台装置を活用した、例えば長机とイスをうまく組み合わせて山道をつくりそこを宮本常一が歩いてゆくといった、イメージが鮮明に浮かんでくる舞台演出の冴えや暗転時で皆がてきぱきと動いて次の舞台設定を行うまさにチームワークのよさといったものがこの舞台を支えていたようにも感じました。

ネタバレBOX

 今回の作品は、強いて言えば、井上さんやマキノさんの描く評伝劇のスタイルに近いものの、、長田さんの場合、つかみどころの場面と喜劇性を帯びた息の抜きどころの場面の調子の落差といったものが比較的小さいため(長田さんの生真面目さとも関わっているようにも思えるのですが)つかみどころがあまり間隔を置かずに目の前に現れる戯曲スタイルになっているような印象を受けました。

片鱗

片鱗

イキウメ

青山円形劇場(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

流石前川作品
イキウメ(前川)のアジが全面に出た良い作品かなと思います。
得体のしれない恐怖をSFチックに描き出し
現代に投影した作品に仕上がってます。

精神錯乱、不安、恐怖、想定外の事態と、通常の世界でなら当たり前のはずのことが
今現在の恵まれた世界では「ありえないこと」とされ、想定外の事態に誰も対処できず、今ある幸せを手放す恐怖、不安に苛まれ、崩壊していく現実的な恐怖にさらされ、どうしようもなくなっていく仮想現実をうまく描き出しているのではないでしょうか。

東海道四谷怪談―通し上演―

東海道四谷怪談―通し上演―

木ノ下歌舞伎

あうるすぽっと(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

通し観劇
上演時間6時間、15分休憩が2回。言葉が分かりやすく、現代的な面もあり、全く違和感なく楽しめた。第2幕が有名だが、全体を通してみると業の連鎖が見えてくる。夢の場はほぼ原作に忠実とのことで、その前衛性に驚いた。アフタートークも面白い。

サンゴクシ

サンゴクシ

ショーGEKI

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/11/16 (土) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

動きは素晴らしいがセリフが・・・
あれだけの大人数が、ぶつかることなく綺麗に立ち回る様に纏めるのはご苦労様されたのではと想像できます。皆さん沢山練習を重ねてきたのだなと。

戦闘シーンでの武器も、なかなか工夫されていて良かったと思います。

ただ、序盤の戦闘シーンから音にかき消され全くセリフが聞こえてこない。何を言っているのか分からない人が沢山いたので、全体的に学芸会の様な印象になってしまっていたのが残念でした。また公演時間約3時間(休憩含む)はちょっと長いかな。もう少し短く纏めていただけたら、違う印象になったのではないかと思います。


死神様の言うことにゃ

死神様の言うことにゃ

JEWEL BEANS

上野ストアハウス(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

良作
シナリオ的に釈然としない部分もあるのだが、大きなストレスになるほどではない。最初から最後まで集中して観られた。
「死神」という非現実的な存在もうまく処理出来ている。ダンスの使い方なども含め演出のセンスが良いのだろう。
出演者では高野亜子役(主人公)の石嶺彩乃さんが上手い。また、高野ひなた役(母親)の丹羽佐知子さん、瑠音役(死神)の植松彩夏さんの演技には味がある。

ネタバレBOX

シナリオの問題として具体的には、「頑張ったからといって寿命が延びるの?」「デイトレーダーって最初の資金はどうやって貯めたの?」「多額の預金通帳を渡されて母親は何も感じないの?(犯罪とか)」など。
ただし本文にも書いたが、これによって大きなストレスを感じた訳ではない。だから、これで良いのかもしれない。
椿荘の四季

椿荘の四季

劇団CANプロ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

演技に力が入りすぎている
感情を込めようとして力みすぎた演技になっている。
発声・呼吸法の問題もあるが、単なる挨拶程度のシーンにも悲愴感が漂ってしまっている。
こういう癖は早めに直す方が良いと思う。

さらば八月の大地

さらば八月の大地

松竹

新橋演舞場(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/25 (月)公演終了

満足度★★★

わざわざ中国語にしなくても。。。
 舞台セリフでまでわざわざ中国語にしなくてもよかったのに。。。
私は中国語が少しわかるので 役者さんに関心しながら見ましたが
字幕小さいから見えない所も。。。
 ちょっと不親切かな。

 セットや内容は 長いだけあって見応え抜群。
 翼くんの関西弁もなかなか良い。

 映画への情熱にかける様々な人間模様が複雑で 時代の波にのまれながら生きる内容はステキでした!

 

ゾロ目羅漢

ゾロ目羅漢

ひげ太夫

d-倉庫(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

元気がわいてくる
 2回目のひげ太夫! 今回も圧巻の組み体操 これはぜひ生で見て体感して頂きたい!

組み体操 かなりスピードあふれる展開で 人間の体をつかって表現する小道具は必見。

 

~複製技術の演劇~パサージュ3

~複製技術の演劇~パサージュ3

あごうさとし

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/22 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★

演劇について思考する
難しかったなぁ。西堂先生とのアフタートークまで聞いて作品の片鱗を掴んだ感じ。面白いとか、面白くないとかではないなぁ。でも貴重な体験出来ました。

イタコ探偵工藤よしこの事件簿

イタコ探偵工藤よしこの事件簿

渡辺源四郎商店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/15 (金) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

わかりやすく深い
何が起こるんだろうとドキドキする物語構造がたまりませんでした。わかりやすく深い。あの、ものすごいインパクトのある役を演じきったのは誰かと思ったら山田百次さんでした。すごかった!

ネタバレBOX

初日の特別企画で、ラジオ全部聞いたのも楽しかったです。でも、今作は人間の愚かさやだらしなさが描かれてますが、ラジオは完全に娯楽作品で別物だなぁと思いました。
『タガタリススムの、的、な。』

『タガタリススムの、的、な。』

舞台芸術集団 地下空港

ギャラリーSite(東京都)

2013/11/14 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

初めてです
公演中の欄に出てきたので、観覧しました。

想像を超えるいい公演でした。演技・構成はもちろん、音楽がすごくよかった。
また見に行きたいと思った集団でした。
今後に期待しています。

SPACE一休

SPACE一休

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

熱い☆
小さなステージだったのに、そんなことを感じさせない暑い舞台だった。
笑いもあり涙もあり、満足!!

ただ、何が原因かは話あらないけど、途中で少し集中力が途切れてしまいました・・・・。役者が噛んでたからかな・・・。

SPACE一休

SPACE一休

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★

ちょくちょく挟む小ネタが楽しい・・
俳優陣の熱量を感じたが、一方で冗漫さも感じ、途中で観る側の集中力が途切れた。
時折入るダンスとのコラボが、単なる荒唐無稽なドタバタで終わらない奥行きを舞台に与えており観ていて快い。

ペンション百万石

ペンション百万石

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

事件らしい事件起こらずとも演劇は成立するか
 山梨に在るペンション百万石は、ちょっと変わったペンションだ。天文台があるのである。というのも、このペンションを始めた2人が大学の天文部出身で、空気の澄んだこの地にペンションを立てた時に、自分達の趣味も取り入れ、こんな設計にしたのである。無論、星や宇宙に興味のある人々には、それだけで有名でもある。

ネタバレBOX

 現在は創業者2人の内1名が3年前に亡くなり、1人は、父が亡くなった為、家業を継いで現在ではホテル王と呼ばれる存在だ。だが、ペンション営業は現在もしている。亡くなった創業者の1人であったとおるの妻、花が切り盛りしているのである。花には、何くれとなく手伝いをしてくれる取り巻きがいる。
もう一つ、このペンションにはユニークな設備が整っている。FMのラジオ放送局があるのだ。DJは、2人。元暴走族のリーダーで、今でも一声掛ければ500人の元メンバーを集められると噂される一平、僧侶の丈助である。何でこの放送局ができたかというと、一平の妻、ミキが遠くの病院に入院した際、仕事を終えてから見舞いに出掛けることが不可能であった一平は、ラジオを通じて、妻に声を届けるということを始めたからである。その後、もう1人のパーソナリティーとして丈助が加わったというわけだ。
 そうは言っても順風満帆とばかりは行かないのは当然である。花の息子、裕也は東京へ出ていたが、戻ってきた。また東京へ戻るのか、或いは恋人候補のこずえに結婚を申し込む為か、何れともつかない。また、戻ってペンション経営を継ぐ、という目もあり得るのである。
 更に、一平の弟、順平は、こずえと結婚するのではないかとの噂があった。但し、これは事実無根であることが直ぐに分かる。
 こずえはそのスノーボードで国体に出場経験を持つスポーツウーマン。シンガーソングライターとして活躍する久美も久しぶりに故郷に戻り、仲間の集まる百万石に投宿、付き人のケンも一緒である。その他、アルバイトをしながらチャリンコで日本一周をしている太一。口では強がり言い、日本一周が目的でカッコイイと豪語するが、本当は、自分の生きて行くべき道を模索している若者である。順平は高校時代、学校を止める為に校長先生を殴って退学。浩介は、天文好きが高じて夜は星を観察する研究者だが、天文台のあるこのペンションの家族同然の常連。父は松山で新聞社を経営する。後継者問題が、彼にも振りかかって来た。浩介と広見との掛け合いは、広見が、実は実家を継いでホテル王となった男だけに迫真の演技である。
 百万石に出入りする人間のうち、花が唯一、星野さんと苗字で呼ぶ義郎は、花の再婚相手として選ばれたいのだが、ずっと待ち続けている。無論、花の方でも勘づいているからこその苗字呼びなのである。
 だが、花は、広見に惹かれ、広見も花を悪く思っていない。ただ、花はかつて共同で始めたペンションの共同経営者、とおるの妻だった女性である。
 適当に馬鹿馬鹿しい意地の張り合いや、照れたり、優しすぎて煮え切らなかったりの態度、そんな中で繰り広げられる女性心理や、男の立場などをきめ細やかに描き込む点に、この劇団の特色があるように思う。最も、難しい題材に取り組み続けるこの劇団をこれからも見守ってゆきたいものである。
 ところで、今作、事件らしい事件は何も起こらない。謂わば、日常風景を日常風景として描いた作品である。それだけに、非常に高度なレベルを保てなければ、演劇として成立し得ない。無論、それは、演技のみならず、演出、シナリオ、音響、照明などの用い方と効果、舞台美術など総てに亘ってである。最終部分で、綻び掛けたり、すれ違いになる危機を孕んでいた関係も総て丸く収めるのも王道とはいえ、この緻密で丁寧な作りなしには説得性を持たない。例えば、珈琲カップ一つ、客に出すにも、手伝いに来ている連中は、取っ手の向きを意識していないような置き方をし、花は、規則性のある置き方をするといったような細部にも、それは表れているのだ。
SPACE一休

SPACE一休

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

3.12人災と秘密保護法成立への嘘 喝
 カプセル兵団が、2000年に旗揚げ公演をした時のシナリオが、今作の原典だという。13年の時を経て若書きでは書けなかった、登場人物達の内面の葛藤や、登場人物の各々が、今、そのように行動している原因や背景を掘り下げることを科し、実践して来た演劇経験を演出に活かして作り上げた作品だ。殺陣がスピーディーでパフォーマーとのコラボレーションも良く観て美しいと感じる。

ネタバレBOX

 また、宇宙を流離う物語の原イマージュを、恐らく「西遊記」に負っているであろうことも、シリアスに捉えればかなりシリアスな内容でもあり、3.12批判でもあり得る重さを軽減している。金角、銀角と悟空の戦いが、間の抜けた金角の失敗で頓挫し結局は、魔物の敗北で終わるシーンは、その為に入れてあるのだろう。
 但し秘密保護法で隠すことが間違いないF1人災被害詳細や、核関連施設関連問題を喩という形にしてはいるが、それとわかる形で表現していることは、重要である。そもそも、一休が贖罪の旅に出たのは、彼が破戒した魔光が、各惑星に落下、その地に住む者を汚染して、多くの者の命を奪い、生き残った者は何らかの疾患を持つ感染者となるか、魔物となってしまったことへのオトシマエであった。(この喩が、核を表象しているのは、誰が見ても明らかだろう。放射性核種の発する高エネルギーによって、生き物が死んだり、DNAを破戒されたり傷つけられたりして、生き残っても疾患を患い、或いは、突然変異を起こした体組織によって、怪物と言われるような異様な様に変化させられてしまうことを示しているのであるが、一休が、己の責任、と認めている通り、無論、人災である)然し、一休の戦いは、己の非を悟ったことにより戦いの為の戦いに疑問を生じさせ、帝国指令義光の下、人を滅ぼそうと戦い続けていることへの対抗勢力という目を持ってゆく。終には義光、一休、互いの哲学の相違、互いのレゾンデートルを賭けての戦いになる。片や、戦争マシーンとして片や仏法の最前衛主体として。一方、エンターテインメントとして楽しめる舞台になっているのも事実。
アンダー・ザマク

アンダー・ザマク

劇団 贅沢貧乏

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ジリリリリリ・・・
おかっぱ頭が細い体の上で揺れるたび、記憶の底の目覚ましが、ジリリリリ・・・・と、小刻みに揺れていました。相変わらず、素敵なお芝居を奏でる山田さん。劇団贅沢貧乏「アンダー・ザマク」芝居感想絵です。http://chigusa.petit.cc/muscat2/

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

てがみ座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題907(13-336)
19:00の回(曇)。18:35会場着、受付(受付は18:15から、指定席、座席は「Aパターン」)。舞台は古い木造の大きな部屋、横長の机(作業台らしい)、椅子、上手に棚、下手は2階への階段。奥は廊下、ガラス戸、雨戸が閉まっている。18:56前説(150分)、開場時から聞こえているざわめきが止まり列車の音(?)、くぐもった話声、時間通りに開演~21:29終演。正面に「1935年」「1943年」「1945年」と表示され、徐々に戦争の影が拡がってきます。
てがみ座は8作目(本年は3作、「おたより」を含み、スタンプラリー完結)、ここ数作は対面式でしたが、本作は通常の配置。七味さんがでるというのでどのような役なんだろうと思いながら開演を待ちました。遥かな昔ではなく振り向けばすぐ見え、手を伸ばせば触れることができるはずの「時代」、戦いが終わるその前までをひとつの部屋から描いた作品。ランプにかけられた黒い布は「灯火管制」でしょうか、戦争の影が徐々に沁み出してきます。大東亜共栄圏、空を覆う「B(BOMBER)」、敗戦の予感、そして舞台は一足飛びに現代へ。

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