最新の観てきた!クチコミ一覧

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デンギョー!

デンギョー!

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

社長…
劇中に一度も登場しなかった社長に思いを馳せ、私も もらい泣きしてしまいました。

とても好きな芝居だ とだけ伝えておきます

陳腐な言い方ですが 日常にドラマがあると思います

この芝居は日常そのものです けどモルトのように濃縮した日常です





グッドバイ

グッドバイ

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2013/11/29 (金) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

見てきました☆
段田さん、高橋さん、蒼井さん  この三人が目の前で 演じてることに感動!!    期待通り  素晴らしかったです!  

お話も なかなか良かったのですが、 正直、 最後が すっきりしなかったです。。    

でも 本当に満足です☆

ネタバレBOX

前に書いた三人は もちろんですが、 半海さん 柄本さんも いい味だしてたと思います。   ただ、個人的には 山崎さんは 必要だったのか? と思ってしまいます。  セリフはほとんどなく、  アコギでの弾き語りを 何曲か歌ってました。  でも、 あまり 良くなかったかな。。  

蒼井優の はじけた関西弁  最高でした☆
夜に埋める

夜に埋める

突劇金魚

アトリエS-pace(大阪府)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★

突劇金魚『夜に埋める』
今回もキレの良い演出とグイグイ迫ってくる役者達に翻弄された感じ。役者・音響・照明、すべてが刺激的で、訳が分からない内に引き込まれていた。中身が濃くてあまり消化できていないが、自分の中には17年前に亡くなった父親に対するモヤモヤしたものが有るらしいことが分かった。この芝居は時間が経つほどに効いてくるようで、アトリエS-paceを出たとたん浮遊感を感じ、新大阪で新幹線に乗り換えたころから『アレは何だったんだろう?』と思い始め、愛知県に帰りついた今、自分に投影して見られるようになって、またドキドキしてきた。
この芝居を創る過程は、色々な発見があったりして、きっと楽しかったんだろうなあ。今、自分達が作っている芝居も、これくらい深く追い込んでいきたい。

森の別の場所

森の別の場所

時間堂

シアター風姿花伝(東京都)

2013/11/01 (金) ~ 2013/11/11 (月)公演終了

満足度★★★

不謹慎かしら
劇団のアイドル(?)長瀬の谷間には誰も言及していないのか・・・。あれが本物だったか気になってるのは私だけ?いや谷間はもちろん本物だが山が本物だったかどうかが問題で山を盛れば谷間も作り安くなるのは当然で、さて山が本物だったのかどうかは気になるでしょやっぱり。それともこの劇団観る人はそんなことどうでもいい?本当は私もどうでもいいことなのだけど、娼婦には全く見えない長瀬が娼婦役に挑んだこと・挑ませたことは称賛したい。最も称賛すべきはヒザイの演技だろうが。年長者の役を近場の役者に任せてしまってその役の年齢に全然見えないこと(この芝居だけでなく他でもよく見かけること)が、違和感甚だしく役者の好演も虚しくさえなる。外部からそれ相応の年齢の役者を招聘できないものなのか。

阿部サダ二人キリ

阿部サダ二人キリ

蒼い電波塔の会

「劇」小劇場(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★

主役の重要性
下北沢「劇」っと言う、狭い小屋で、照明のプランが良かった。
選曲について、ちゃらい感じの曲が何度か使われていましたが、舞台と合って居ないと、感じました。

脚本は、実在の事件「阿部定事件」に基づいて書かれてあり、全体的に実話に近く書かれてありました。

主人公の阿部定を演じる方が、みすぼらしい崩れた髪、着崩れた着物
意図的であるなら、私には意味が解りませんでした。

阿部定は、稽古事を沢山習い身だしなみには、気を付けて居たと想像していました。それが大きな減点要因です。

ネタバレBOX

阿部定事件に焦点を当ててあり、定が勤めていた先の、主人に恋心を抱く
かつて、何人もの男性と関係を結び続けて来たけれど、店の主人だけは特別な思いがあり、独占欲から、絞殺 並びに、下腹部の切除をし持ち歩いた。

この部分が、重要になって来るはずですが、
阿部サダからは、特別な感情を抱いたようには、観えなかった。

周りの人のセリフには、
「随分と、変わったね。」の
様なセリフが多く聞かれるが、役者さんからは、恋心を抱いたようには見えない。以前と変わらない。会社のお局様の様な雰囲気は、最初から最後まで変わらなかった。とても、残念です。

周りの役者さん、特に女性達の多くは、役その物になっていて、観て居ても安心できました。

細かい事を言うと、電話機の使い方がうかつにされて居たのが、道具をそろえて頑張った事に、報われないと思いました。

ラストは、おにぎりやで終わるのだけれど、そこに亡くなった主人の女房が登場するのだけれど、何とも言えない 空気が胸に突き刺さりました。良かったです。
Red

Red

Good ketchup

鴻巣市文化センター クレアこうのす(埼玉県)

2013/11/17 (日) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

エネルギーのおすそわけ
とても良かったです♪
観客に子供さんが多かったのは、出演者さんがダンス教室の先生だから?(と想像。違っていたらすみません)
一人一人に魅力的な個性を感じるのに、同時に全体の調和も感じられて、安心感がありました。
でも振りは斬新でわくわくしました。特に男女の関係を表現した?スイッチのような動きに魅せられました。
一番心を熱くさせられたのは、白い衣装の赤い靴でのダンスです。
頭を空っぽにして一心に見ていたら、心の中にどんどんエネルギーが溜まってくる感じがして、ダンスの持つ力に感動しました。
ありがとうございました。

ボンボン

ボンボン

みどり人

北品川フリースペース楽間(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

寸劇よかった
寸劇というものを始めてみましたが、疲れなくてとてもよかったです。
演者さんスタッフさん皆でおもてなししてくれて、楽しい時間でした。

もろびとこぞりて焼きもろこし

もろびとこぞりて焼きもろこし

colorchild

ウッディシアター中目黒(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★

マイムが
マイムが皆さん上手でした。効果音をセリフで表現するという演出が、好みの分かれるところだと思います。
主演?の先生役の方が輝いていてほれぼれしました。
ほかにも実力派がそろっていました。

ネタバレBOX

ストーリーですが、かなり集中してみていたのですが、8ミリフィルムの内容が頭に入ってきづらかったです。
焼もろこしが関係なくて、、、、びっくりでした。
デンギョー!

デンギョー!

小松台東

高田馬場ラビネスト(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★

また観たい
好きか嫌いかで言うと嫌いなタイプということは観る前から分かっていたが観劇後もその思いに変わりはない。どこにでもあるようなあるいは実際にあったかもしれないような話を何の捻りもなく律儀に描くことは反演劇とさえ言える。にもかかわらず何でもない言葉が胸を衝いたりとてもくだらないことで笑えたりで作者の才覚は嗅ぎ取れたし、作品自体は当方の感情を膨らましてくれた。今後は是非演劇だからこそできること演劇でなければできないことに果敢に挑んてもらいたいと思う。(反面今のスタイルを続けた方がいいのかもとも思うがどうなんだろう?)

「失踪者」「審判」「城」 三部作連続上演

「失踪者」「審判」「城」 三部作連続上演

MODE

座・高円寺1(東京都)

2013/12/01 (日) ~ 2013/12/18 (水)公演終了

満足度★★★★

『審判』澱むことなくくっきりと苛立つ
抜け出しがたいことへの不条理は感じつつ
決して難解ではなかった。

劇場がしっかりと生かされた
クリアで厚みをもった舞台でした。

ネタバレBOX

前半は、ひたすら舞台に展開する世界を追っている感じ。
物語が塗り込められたり、重く感じられたりすることはないし、
語り口にリズムを感じたりもするのが意外で、
でも、一方で、次第に、舞台に描かれていくものの、
主人公から見た捉え切れなさや行き場のなさが次第に募っていく。
なんだろ、音楽や役者達の動き、
さらにはシーンの置き方やミザンスの作り方に
観る側をそこに立ち止まらせず、舞台に観る側を繋いでおく引力があって、
舞台から腑に落ちない感覚が次々に訪れつつ、
物語の先を追いかけ、
積み重なっていくシーンを見続け、
さらには主人公の行き場のなさに捉われてしまう。

それが、後半になり、世界が次第につながりをもち広がっていくと、
次第に主人公を裁こうとする側のみならず、
主人公にたいしても苛立ちを感じていることに思い当たる。
前半には、ただ、物語に語っているだけに思えた思えたシーンの確かさや、
織り込まれたウィットや、役者達の演技のふくよかさや、
切れや、身体で紡ぐニュアンス、
さらには、音楽や、振付の空間の満たし方や冴えが
次第に観る側の視点を主人公から解き放ち、
主人公から照らし出された裁判の世界の不条理が
翻って主人公の立ち向かうものの不条理さと
主人公が抱く頑迷さや不器用さを
ともにひとつのシーンに描き出す鏡として研がれていく。
だからこそ、その結末も、理不尽さを感じつつ、
受け入れうるものにすら思えてしまった。

もう、うん十年もまえに学校の図書室で読んだ原作は、
やっぱり難解で、読み進んでも、読み終わってもなんだかよくわからず、
内容などほとんど忘れ、ただ行き場のない閉塞感を伴った重さだけがのこっていたのですが、この舞台には、観る側を重さに塗りこめることなく、不条理は不条理として削ぎだし、その顛末に必然と感じさせるような力があって。

満たされた疲弊感を感じながら劇場をあとにしたことでした。
冬のグアムは空のまち

冬のグアムは空のまち

One Bill Bandit

池袋GEKIBA(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

こんなコメディ見たことない!
こんなコメディ観たこと無いです。ぬるっと心に入ってきて笑わざるを得ない感じ!実際に存在する訳ない変な人ばっかり出てくるのに、それが舞台上だと妙に説得力あるんです。「素」っぽいんです。1000円でこんなに面白かったら、他の小劇場の芝居は何なんだよって感じですね。役者さんにも好感が持てました。この台本を自分の学校でも使いたいです。演技は細かく観ると気になった点もありました。

ネタバレBOX

あんまり皆指摘していないけど、実は演技力に差があったのが気になりました。大島パパ、チダさん、白川さんは普通にお芝居をしている人っぽいけど、後の人がセリフを言っただけになってたり、顔が素になってたり、動きがぬるかったりしました。ただ演技の技術とか関係無く、個人的MVPはカモメさんとダンサーの男の人です。


・大島パパお芝居上手いですねー。ひときわ目立って演技が上手かったと思います。間とかも完璧だし・・。前に銀石公演でお見かけしました。こんなに上手な方だったんですね。

・タケオは高校生?人に突っ込む時に子供キャラが抜けるっていうか、演技が一貫していないのが気になりました。セリフ噛んでましたね・・

・カモメさんやばいです。本物の漁師にしか見えません。あれは演技なんでしょうか。カモメさんは永遠にカモメさんです!

・チダさんイケメンなのに、ださい役が凄くはまってた。役として自然に舞台上にいる感じが好感が持てました。でも滑舌が?

・白川さん目力凄い。目が落っこちるんじゃ無いかと思った。お人形さんみたいなのに、イケてない女子っぽさが出ているのが不思議。たすいちと雰囲気が違いすぎてびっくりしました。ただ演技が少しオーバーアクション気味な気も。

・ダンサーのおばさんは、ちょっとお芝居がぬるかったなー。キャラは壮絶に面白かったけど。

・ダンサーの男のほうは、全身から漂う江頭(顔はイケメン)的空気が物凄かったです。イケメンなのに崩せるのは、チダさん白川さん同様凄いですね。若干髪がざんばらっぽいのが、また面白かったです。

・マネージャーさんは・・あの人はお話の中で絶対に必要な人物ではないと思うんですが・・カモメ出してくるタイミングとかいちいち面白かった。
地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

地を渡る舟 -1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち-

てがみ座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/11/20 (水) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動的な作品
戦前戦中の混乱にもめげない主人公たちの泣けるほどの純粋さに心が洗われるような、そんな感動的な作品でした。舞台展開も良く、2時間半、飽きることなく楽しめました。

冬のグアムは空のまち

冬のグアムは空のまち

One Bill Bandit

池袋GEKIBA(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

久しぶりに笑った
演出・脚本が面白かった。明るくてズレてて面白い、キャラ造形はベッタベタ。でも前回よりストーリーに深みがあったように思う。生きづらい世の中だが、案外人生とは心持ち次第で違って見えるものだ、という使い古されたテーマを上手く笑いに昇華していると思った。楽しい時間を過ごしたと思う。

ダンサーズは造形は本当に面白いが、役者がイマイチ。宴会芸の延長のような雑さがあった。太った女性が特に、時々表情が弛緩していたし、パワーが足りない。いつもなら、錦織・葦田ペアがやる役どころかと思ったが、今回はこの二人が作品内で「ストーリーテラー」「抑え」に回った感じがあり、個人的にはもっと押して欲しかったので残念。

父役の役者は非常に技術があるな、と感じた。細やかに笑いを外さない。ああ言う芝居をする役者と派手な役者がうまく噛み合って面白い芝居ができると思う。

もちろん演劇部的センスで上手い役者を観に小劇場に行くというのも1つの醍醐味。でも自分は舞台にパワーと華を求めている。その人物が現れただけで手を叩きたくなる華。思いっきり非日常で良いのだ。一歩劇場から出たら、思いっきり大笑いすることも、驚愕で目を見開くことも、滅多にないのだから。

『どこか遠くへ行く日』 たくさんの御来場ありがとうございました!!! 次回は4月中旬★

『どこか遠くへ行く日』 たくさんの御来場ありがとうございました!!! 次回は4月中旬★

シアターノーチラス

RAFT(東京都)

2013/12/07 (土) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

詩的・知的作品群
 ヒトは、その実存に於いて必ず宙吊りである。過去と未来の間に、あちらとそちらの間に、そして彼らとあなた達の間に。この日常の陥穽のような状態こそが、実存の裸形に近い。だから、ヒトは、通常それを見て、見ぬふりをしている。

ネタバレBOX

 そのようなヒトの在り様を三編の小品でオムニバス形式に描いた作品群だが、その詩的感性、人間存在の本質を、手堅く、自然に提出する手際の良さが光る。更に日常とはいえ、其々、層の異なる、例えてみれば位相数学を詩に代入したような明晰さと、抑えられてはいるが知性の煌めきが、作品に適度な緊張感とそれゆえのバランスを保たせている。
 また、三編とも短編である為、話の展開の仕方が頗る重要になるわけだが、その辺りの構成力も抜群なのは言う迄もない。一編一編の内部でもそうなのだが、全体の構成も良く考えられている。本当にありきたりに見えるシチュエイションで始まる第一話、サスペンス要素の強くなる第二話、そして社会の最小単位と通常考えられる家族の中に起こるトラウマの深刻さを抉る第三話。人称で言うと、一話は二人称の物語、二話は三人称の物語、そして三話は一人称の物語で、演劇を観に来る観客の日常に近い所から入り、昼間働く生活に対応した二話が続き、次に家族という単位で、己を振り返る構造になっているのだ。
 見事である。そして、これら三編の其々に、矢張り適確な小物やイマージュが、宙吊りの登場人物達の振り子の支点のような作用を及ぼしている点も見逃すわけにはゆくまい。
 これだけの要素を巧みで知的な演出と気の利いた音響、抑え気味で効果的な照明、矢張り、会場のサイズに合わせて抑えた丁寧な科白回しと演技とで、ひたひたと観る者に迫る舞台であった。
アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

大原さん素敵
あらすじの前半読むと、あれ?ファンタジックな話?と思ったけど、あらすじの後半ではあれ?リアルな話?ってなったのとおんなじように、
芝居も2つの芝居が楽しく融合する。
大原さんが素敵。存在しえないキャラなのに、しっかり存在してて素敵。
そして女優がかわいい。憎たらしい気持ちになるくらいそれぞれかわいい。

性病はなによりの証拠

性病はなによりの証拠

ブラジル

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

クリアにがっつりおもしろい
いやぁ、おもしろかった。

なんというか、いろんな深さの可笑しさが
ひとつによく束ねられておりました。

ネタバレBOX

まあ、手練れの役者たちなわけですよ。

それが、自らのロールをがっつりと背負って、
漂うボートで表向きはそれぞれぞれを慮りながら、
でも実際には文字通り呉越同舟している。
その絵面だけでもかなりわくわくものなのですが、
そこに差し込まれ、あるいは解かれるものの
ベクトルというか質が実にバリエーションに富んでいて。
「竹毒」という病名で笑いを取ると、
そこから解けていくロールたちの個性が見事に描き分けられ、
それらが舟のシチュエーションから乖離することなく、
一方で縛られすぎることなく、物語が歩みを進めていく。

よしんばそれが社長の盗み喰いのような即物的な笑いであっても、単純に薄っぺらくしないへたれな葛藤が役者の演技にしっかりと紡がれているし、
男女たちの入り組み方や、隠すものや抱くものも、役者達が織り上げるロールの端々にしなやかに裏打ちされていて。
切り捨てきれない小さな会社での人間関係にしても、
節度を失ったり醒めたり不器用だったりの男と女の関係にしても、それぞれが背負うものや、様々な秘密とともに交わりあった人物達のありようにしても、
不意に晒され、まぜこぜに崩れ、
にもかかわらず舟に居続けることを強いられる姿が、
カオスっぽいのに、不必要に絡まることなく、
とてもクリアでとんでもなく面白い。
さらには、役者達ひとりずつに
漂流と性病や関係から訪れる、
それぞれの担う狂気の見せ場があって、
そのつきぬけが舞台のさらなる奥行きを作りだしていくことにも瞠目。

全てが解けての最後のシーンに
消えていったロールたちの気配や想いが、
場から霧散することなく切なさとともに残って。
この舞台、顛末に観る側を縛る力と、
ルーズに刹那の感触を削ぎだす力のバランスが
抜群によいなぁと感じる。
しつこいようですが、本当におもしろかったです。

できれば四面それぞれのエリアから観たかったなぁ。
観終わって、狂気のありようであっても、よしんば嘔吐シーンであっても、
いろ他のエリアからみると
一味異なるミザンスに込められたものが訪れる予感があって。
それぞれの方向に溢れ出す舞台の印象を
全て観ることができなかったことが残念に思えたことでした。
Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

泣けました
番外編を見てから本編を見ました。
番外編は千秋楽ということもあり、役者さんが笑いを多いにはさんでくるのでとても面白かったです。
内容がしっかりしてるので、最後まで引き込まれて観れました。

本編は気付けば泣いてました。最高でした。
内容が深く、役者さんが全員役にぴったりで、一人も違和感を感じさせなかったので一瞬も飽きることなく、この世界にのめり込めました。話の展開も面白いし、セリフがぐっとくるものが多かったです。
とても心に残るいい舞台だと思います!!番外編と本編の絡みも楽しめました。

ホテル・アムール

ホテル・アムール

ナカゴー

あさくさ劇亭(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

20131130
(^・ェ・^)すごかった

ホテル・アムール

ホテル・アムール

ナカゴー

あさくさ劇亭(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★

きもちわるい
 すさまじかった。

 いや、良かったのだけれど、必ずしも大好きとは言えない。

 墨井鯨子さんがもう、ほんとうによかった。

ネタバレBOX



 以下備忘録的に。


 最近「頭がおかしい」芝居ばかり見ていて、けっこうお腹いっぱい感あるのですが、頭がおかしい芝居は大好きだけれど、それだけではやっぱり物足りないなあと感じてしまう。「正常」と「異常」の境界線こそが最も演劇的だと僕は思っているので、「異常」に振り切った世界の物語だとそれに終始している印象を受けてしまう。少なくとも僕は、今回のナカゴーは完全に異常な世界として受け取りました。


 観客である僕は、わけわからないお芝居に出会うことで、他者に出会えるんですが、舞台上の登場人物たちは他者には出会わない。特に今回、痴話げんかということだったのもあって。痴話げんかっていうのは、お互いがお互いのこと愛している、ということを確かめあうためにするケンカであって、それは仲直りをすることが前提となっている。作中で男が「洗脳」にも似た手法で女を丸めこんで、仲直りにいたるけれど、それがまさに痴話げんかの本質。男は「洗脳」し、女は「洗脳」されるのを待っている。そのために喧嘩する。私を洗脳してよ、というわけである。僕があんまり今回入りこめなかったのは、こう言う関係性が好きじゃないっていうのもあるなあと思いました。

 痴話げんか、嫌いなんです。本人たちでやってるぶんには構わないですけど。でもなんか、結論見えてる議論というか、オチのみえてるコントというか。出来レース感。不毛ですよね。でもそういうお芝居ですもんね。人死んだりしてるし、暴力的だし、でもそれも全部ふたりが愛しあうためですもの!みたいな。きもちわるいですね。人間って。


 という備忘録でした。


 お芝居自体はおもしろかったです。ほんとうに。
Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

Crossing,Christmas,Clearance.クロッシング クリスマス クリアランス

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2013/12/06 (金) ~ 2013/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

心に残る
最終日2公演を観劇しました。バンタムさん初めてでしたが、私にとっては、素直に感情移入ができる作品。家族を守る覚悟が、ズシンと胸に残りました。1回だけでは回収できなかった伏線もあるので、2回観て良かった!個性的な役者・キャラ設定・ストーリー、色んなスピンオフを作れそうな面白さを持っていると感じました。最終日は「マナー」がなかったのが残念!観たかった~。

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