最新の観てきた!クチコミ一覧

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いなづま

いなづま

梅パン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★

分からず・・
怖いような妖しいような独特の雰囲気の舞台でした。ストーリーがよく分からず最初は退屈さを覚えましたが、少しずつ面白くなりました。が、結局、テーマは何だったのかが分かりませんでした。ラストは、何となくハッピーエンド?にまとめたというイメージで、物足りない感じでした。役者さんの演技は良かったので、もっと違う感じの舞台を観たいと思いました。

ツレがウヨになりまして

ツレがウヨになりまして

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

安定のクオリティ!
バカバカしく、ただバカバカしく。アフタートークにもありましたが、傍から見るとおかしいだろって思うような面白い事を、突き詰めて見事に風刺にしてるなと思いました。あくまで笑いにこだわって作品に、そしてその作品も躊躇無くタブーにも切り込んでいく感じがすごいなと思います。これからもゆる〜く闘って欲しい。

ネタバレBOX

とってつけたようなご都合主義的なラストが、本当に良い。そりゃー、国より彼女を取るよなって思う。自分の生活が第一!それを脅かすような世の中にしたくない。笑の内閣みたいなバカバカしい芝居が、のびのびできない世の中はおかしい。そう思わせてくれる快作!
MOTHER II

MOTHER II

青年団若手自主企画 大池企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

優しい時間
静かな演劇は本当に静か。BGMとか一切無いから、気まずくて食べた煎餅の音までしっかり聞こえる。コーヒー入れる音とか。
でも、情緒豊かな作品だけに繊細で、何度かある暗転で場転している最中にフト集中力が切れてしまう感じがある。この辺りは好き嫌いなのかなぁ。
不思議な話だけど、笑いは少な目。というか、不思議さを前面に出さずに、飽くまで日常と地続きにしている感じが好感触だなと思う。というか、そういう風なので、なんかザワザワする。変な光景なのに、変じゃなくあろうとしている感じが。

ネタバレBOX

舞台美術良いなぁ。積もった文章の量がそのまま生きてきた時間を思わせてくれるような感じ。お母さんのお腹の中の子供が夢を見ている話。
もしくは、ラストでお母さんが娘に話す、いつまでも3歳でお菓子のゲームの前で女の子を発見して、手をつないで一緒に帰る話。
もしくは、公演パンフ文章のヤマハでお母さんが迎えに来ないかもしれないと思う感じ。この辺りの感情を想起すると、何か涙出てくる。これ、もう1回観たら泣きそうな気がしてきた。『お母さんはいつからお母さんか。私が産まれてから?いや、段々お母さんになっていくのよ。』はぐっとくる。
「隣にいても一人」との共通する部分は、観劇後にあれもこれもそうだな〜と、思い返しました。でも、母娘や、生き方や、結婚や、色々な思いがごちゃ混ぜになって物語になってるので、見事にオリジナル作品だなぁと思いました。
ブラザーブラザー

ブラザーブラザー

Doris & Orega Collection

キャナルシティ劇場(福岡県)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/21 (土)公演終了

満足度★★★

*
豪華キャストなうえにすごい安定感!

あまり見た事ないホームコメディ?だったので
どんな感じになるのかなと思ってたけど
ゆったり見れて、笑えて、よかったです◎
見終わって心ほっこり。

カーテンコールのトークで
出演者の仲のよさそうな感じが微笑ましかったです(笑)

Party³

Party³

移動する羊

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2013/12/22 (日) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

オムニバス
 一篇50分の作品3作によるオムニバス式の公演。3作それぞれが、全く異なるテイストで楽しめる。各作品の合間に10分の休憩が入る。第一話「アイスランドの森」第二話「エレファントタイム」第三話「砂の歌が聞こえる」(追記2013.12.31)

ネタバレBOX

第一話:若い作家と同棲する彼女の名はしずく。「どうして」と質問する彼女は妖精と話すことも見ることもできるが、病が重く暫く作家と暮らした後、亡くなってしまう。彼らの暮らしたロッジは、アイスランドの木材で総てが造られている。かつて、アイスランドはその面積の三分の一を森が占めていたが、暖をとる為、或いは建材として人々が伐採した為、現在では森と言える程のものは消滅。国土の0.3%程度に樹木が残るのみである。
 そんな事情で森の妖精が、木材と一緒にやってきたらしい。妖精を見ることのできるしずくは、それ、アイスを発見。大好物のクッキーで釣り、妖精との同居を楽しみつつ過去・現在・未来を通じて森に纏わる物語を紡いで行こうとする。然し、彼女は急逝してしまった。その意志を継ごうとでもするかのようにしずくにそっくりなアイスが、現れ作家と同居することになった。妖精がアイスランドへ帰るまでの日々。
第二話:世の中に無くならないものが三つある。一つは戦争、一つは愛情、そしてもう一つは銀行強盗だ、という発想に四人がチームを組んだ。一人はオタク、一人は某施設副代表、一人は象の研究者、一人は食わせ者。さて四人はオタクの集めた情報を基に銀行強盗を決行、首尾よく金を盗みだすが、中味を確認すると札束は木の葉に変わっていた。だが、その後、三人とも、己の希みを実現した。実は裏があったのだ。食わせ者は、他の三人と其々個別に話し、裏切りを奨めていたのである。三人とも見事に策に乗って各々が日梅雨なだけの金を盗み残りは後になって返しておいたのである。結果、各々は、その望みを叶えゲームとしても楽しんだ上、殺人も犯さずWinWinの結末を迎えたのであるが、この策士こそ悪徳銀行オーナーの息子、怪しい金だと分かっていながら預かる自行不正義を内側から切り崩そうとの義挙であった。
第三話:天文学者、キリトの友人に境界領域専門のカメラマンが居た。彼は、シャーマンのような境界領域の人々を発見する能力に長け自らもクリスチャンでありながら、原罪を進化論の何処に位置づけるかで悩んでおり、尾崎緑の「第七感」の熱心な読者でもあったが、宗教的ストイシズムは彼の精神を追い詰めていった。そんな時、彼は出掛けた奄美諸島の神官の娘、釈迦堂 智美と出会う。彼女は、空に書かれた文字を読む能力の他、多くの外国語を操る能力を持つが、島に伝わる伝承を話して聞かせた。彼はその伝承に自らを浸し第七感を体得して失踪した。だが失踪の直前、彼女にキリトの連絡先を教え、訪ねるよう勧めていたのである。智美はそんな経緯でキリトの下へやってきたのだが、彼女がものごころついて以来見る夢はキリトの夢や既視感と繋がっており、二人は宿命的に結び付けられていたことが判明する。そして二人は、この宿命に身を任せることを選び、その結果になだれ込んで行く。その過程で、写真家がこの位相に入り込んでいることが判明するが、二人の運命は変えられない。位相で砂に変じる智美を救う為に、キリトは己が砂になる。
THEASTAR★HIROSHIMAオリジナルミュージカル『ひろしまお好み焼き物語』

THEASTAR★HIROSHIMAオリジナルミュージカル『ひろしまお好み焼き物語』

THEASTAR★HIROSHIMA

JMSアステールプラザ 中ホール(広島県)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

師走に観たい定番のミュージカル
休憩1回の2幕もの舞台。  

歌あり、ダンスあり、笑いあり(これ、ちょっと足りなかったか‥)、涙ありの定番の面白さだけど、かなり良かった。  
音楽も良いし、振り付けもカッコ良かった。  

展開は読めるし、少しベタなんだけど、この時期、この感じなら反対に合うと思うし、ひろしまの師走のこの時期、定番のミュージカルとして、来年も再来年も観たい‥‥そんな感じ。

寅さん、第九みたいにね。

舞台上に出てくる女の子たちも、
いかにも広島の子って感じで、共感を覚えましたぁ。

来年も観たいな‥ということで、満足度4。

席は自由席だったけど、だいたい座ったところねん!

ネタバレBOX

お好み焼きをコテ(ヘラ)で食べる時、
もう少し口元で熱そうに ハフハフ
して欲しかったかなぁ………。
東京暮色-映画「東京暮色」から-

東京暮色-映画「東京暮色」から-

立教大学現代心理学部映像身体学科・松田正隆クラス

立教大学新座キャンパス(埼玉県)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

解体し再構成して見えてくる小津のシナリオの秀逸さ
立教大学の授業の一環として学生たちによる上演である。

ちょうど、神保町シアターで小津安二郎の全作品上映特集が開催中で、「東京暮色」も折よく上映され、

数年ぶりに家人と鑑賞して、この上演にも同行した。

ほのぼのと家族を描く穏和な小津監督には珍しく、悲劇味の濃い作品である。

地味な内容だけに舞台化したら、どうなるのか、興味があった。

映画は2時間を超えるが、1時間35分にまとめてある。

シナリオを解体して立体的に再構成していく点が興味深かった。

正直、映画を観ていないと細部などはわかりにくいかもしれない。

この公演で改めて、小津のシナリオの巧さ、それに命を吹き込んだ名優たちの演技力を思い知った。

脚色・演出の松田正隆氏は、小津の台詞は変えずに上演している点に好感をもった。

会話劇を手掛ける小劇場の若い現代演劇作家には、小津の脚本から学べることは多いと思うので

ぜひ、小津の映画を観てほしいと思う。

授業ではこの前にギリシャ悲劇を上演しているので、同様に普段着で現代劇をと、選んだそうである。

松田氏は「東京暮色」とギリシャ悲劇の共通点を感じたという。

演劇化してみると、確かにそんな印象がある。小津を尊敬する後輩の吉田喜重監督もギリシヤ悲劇を意識した作品を手掛けているので感慨深かった。

ネタバレBOX

笠智衆の演じる父親の独特の台詞の間が、この劇でも生かされている。

全体に、学生の演者たちは棒読みに近い平板な台詞のしゃべりかたをしていたが、笠さん自身が棒読み的なセリフ回しなので、違和感がないのかもしれない。

映画では叔母役の杉村春子の達者な演技が印象的だが、何気ないセリフを杉村が生き生きとしゃべることのすごさを改めて感じる。

事務員にお手洗いの場所を聞いて、小走りに急ぐ場面もカットなしに上演されたが、学生はただ走っているふうにしか見えないが、

杉村さんは、それまでトイレを我慢していた女性の和服姿らしい走り方をしているのが憎らしいほどうまい。


映画で中華屋の店主、藤原鎌足が驚いて酒をこぼす場面、若い観客からも同じように笑いが漏れた。

一方、店の名前を看護婦に念押しする場面などは、映画ほど可笑しく聞こえないので、観客は笑わない。

ここなども、親切そうでも、店主の商売人らしいちゃっかりした一面が出た台詞なのだが、さすが藤原さんの味なのだろう。

山田五十鈴の実母が原節子の姉娘を心待ちに汽車の窓の外を気にする場面(結局、娘は見送りに来ない)も、学生の演技には映画のような哀愁は感じない。

妊娠中絶した後に事故死した妹のさみしかった気持ちを父親とふたり、おもいやりながら、姉娘が離婚を思いとどまることを父に告げるラストが、演劇ではよりくっきりと迫ってきて、シナリオの秀逸さを改めて感じさせてくれた。

学生さんたちには事前に映画を見せたのかどうか松田氏に尋ねたら、「けっこう、みな個々に観て知っていたようです」とのこと。

個々の普段着で演じるのはかまわないとして、父親がネクタイを結ぶ場面など、赤のチェックのシャツではなく、白いシャツを着て実際にネクタイを結べばもう少し、自然に見えるのではないかと思った。

見合い写真は台紙に貼ってあるものなのに、まるでスナップ写真を視るみたいに、掌でペラペラ扱うのも気になった。

また、長テーブルを遣うのであれば、もう少し活用してもよい場面もあったと思う。
1st Round

1st Round

Perfect Match

ク・ビレ邸(大阪府)

2013/12/11 (水) ~ 2013/12/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

真夜中のラブレターは危険!!
小野愛寿香役者人生20周年記念!
Perfect Match『1st round』
~All of Ueda Daigo Collection~

■『僕はそれを恋で知った』(30分)
演出・是常祐実
出演・長縄明大

 そんな恋でした 真夜中に書いたラブレターは危険 18歳 自爆 回復できない アーラーブユー (尾崎豊) 2曲目(牧原)じゃんけんあっち向いてほい 電車が雪で遅れる  姫路で雪 マンションから落ちた 雪がクッション 辰彦生きていてごめんみたいな顔やった 電話する ミカちゃんムチャブリ 辰彦プレゼント風月堂 。。。。
手紙渡す  知ってる 何でもない 
なんか 懐かしい感じ 真夜中のラブレターは、確かに危険だ!! 男心が良く出ていた 面白かった。



■『トムとシェリーは喧嘩をする~『Fall In Down Feel So Good』より~』(40分)
演出・上田ダイゴ
出演・小野愛寿香 闇色鍵盤(Key) 入江友海(Dance)

 黒い服 仮面 猫とポニーテールの女性 大きな音 飛び出そうとする猫 ピアノの生演奏 ミュージカル。  俺もこいつもアレキサンドラがいない 私とアレクは最強コンビ 私は、あいつが嫌い 置手紙 私は字も読めるようになった  “シェリーへこんな形で出ていく事を許してほしい 行き場の無くした同法の顔が見える。。。祖国へ帰る PS トムを宜しく。   どう下の大人しくなって なぜ帰る 私を置いて この高さぐらいなんでもないさ飛び降りてやる 分っているもう若くない  いいわよ今日だけは一緒に居てお願い バン!! 花火 びっくりした トムがいない 1人になった いてててて トムが帰って来た。 面白い物語 あの芝居 アコヤの木 『FOLL IN DOWN FEEL SO GOOD』のスピンアウトな物語
面白かった  入江友海さんのダンス 猫のトム と小野愛寿香さんの演技 闇色鍵盤(Key)の演奏とても良かった!!

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2013/12/23 (月) ~ 2013/12/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

本質を捉えながら独自の解釈
 賢治の世界を4次元というコンセプトで括り、この解釈に従って独自の世界を表現している点が創作者の主体的関与を表して小気味よい。余りにも当たり前のことで、殆ど誰も指摘しないが大切なことを言っておくと、作品が発表されたら、厳密な意味では、それは既に作者の意図を越えたものになっている。従ってそこから先、作品に起こることは受け手の解釈なのである。作品はそのものとして自立しており、受け手は己の想像力やロジックを最大限にして解釈する。今作では、ファーストシーンで、解釈宣言が行われ、その解釈に従って作品は、諸要素毎に咀嚼され、再構成されている。無論、原作の意図が、捻じ曲げられることはない。何故なら、原作の意図した所と向き合う為に、深く考え、作品と向き合って創られたことは、今作の隋所に現れているからである。(追記2014.1.1)

ネタバレBOX

以下、小生の解釈である。
 ザネリを中心に「お父さんがラッコの上着を云々」とジョバンニをからかうシーンが出てくる。その後のシーンで、ジョバンニの父らしき人物が、銀河鉄道の停車場に降り立ったジョバンニに語り掛けるシーンがある。将来、ジョバンニが、父を理解するであろうことが、その期待と共に語られるシーンには、無論、ジョバンニの父は獄に繋がれていることが含意されており、その嫌疑は、盗みや暴行、傷害などでは無い。思想犯としてである。所謂、社会主義者やアナーキスト、リベラリストとしてより、恐らくは凡人には理解できない何者かとしてである。型にはまらない人間を権力は煩がるのだ。それは官僚にとって面倒なことであるから。自分達が、箍を嵌めた軌道上を走らない者には、何故そうなのかを問わなければならないし、答え如何によっては、官僚自身のアイデンティティーを崩すからである。彼らは、裸形に向き合うことを恐れているのだ。無論、彼らが裸形に向き合った時点で彼らの構築してきたつもりの論理一切は崩れ去る。故に、彼らは自分の頭で考え、其処から演繹された結論に従って判断し行動を起こす者を恐れるのである。
 仮に百歩譲って普通の思想犯としてみようか。現在、この「国」で起こっている未曾有の事態は無論、この「国」だけで収まる問題ではない。安倍という阿保なボンボンだけの話ではないのである。石破や菅、竹中 平蔵等を取り込んでも話にならない。日本を植民地化しているアメリカに対してキチンとい物を言わなければならないのだ。自民党中枢は、そのお粗末な頭脳でアメリカを利用しているつもりかも知れないが、アメリカは、彼らよりしたたかである。そして自民党の影に隠れて暗躍しているのが、外務省、通商産業省、、防衛省の官僚達の多くであり、警視庁の公安部・警察庁所轄署警備課、道府県警察本部警備部などは組織の生き残りを賭けて情報隠蔽に血道を挙げていると見られている。その結果がどうなったか、火を見るより明らかであろう。無辜の民が拘束され、時に凄まじい拷問の為に命を落とし、或いは体を壊して例え釈放された後でも後遺症の為多くは短命でその生を終えた。無論、村八分などの社会的制裁を恐れて人々は見ざる聞かざる言わざるをその生活信条として自らを守ったのである。どれもこれも茶番だと知りながら。そのような排除社会で、命の根底から助け合いの必要を説き実践した者は、為政者の目にどう映ったであろうか? そして、民衆は、これら民衆の英雄をどう裏切ったのか? そういったことまで考えさせる深い内容である。
 最初に隠されるであろう情報の一つに福島第一原発人災の消息がある。隠して被害を更に取り返しのつかない物にする危険性が大だ。結果、地球上に生きる総ての動植物、細菌やウィルスに至る迄が、変異を受ける可能性がある。それも、数十万年に亘ってだ。僅か百年前の日本語ですら満足に読めない日本人がたくさんいるのに、こんな長い間、仮に放射性廃棄物の管理が出来た後、その危険性を過不足なく後世に伝える技術が確立されているとでも思っているのだろうか? 本気でそう考える連中が居るとすれば、愚か極まりない。大体、そんな厄介な廃棄物を管理する主体は国家だろう? だが、国家としてそんなに長く存在した国が歴史上一つもないのはどうしたことだ? 管理者も無し、伝え得る素材や技術も無しで何をしているのか? そういう問題に対しても、一つしか無い命にどう向き合うかを示すことで今作は向き合っているのである。
 蠍の話やタイタニック号沈没の話、鳥に含まれる水銀の話等々、何れも賢治作品に繰り返される普遍的テーマを含んでいる。蠍は、多くの小さな命を奪って自らの命を永らえてきたにも拘わらず、自分が追われて食べられそうになった時に一目散に逃げ、井戸に落ちて溺れ死んだことを悔やんで、黙って食べられてやれば良かったと考える。これは、「よだかの星」に共通する、皆の本当の幸せの為には自己犠牲も厭わない姿を、一つきりの命の弱さと靭さを示して深い。タイタニック沈没に関しては、死を前にした人倫の問題、身の処し方等本質的な問題が決して声高でもまた強制的でもない形で表現されており、受け手のイマジネーションに委ねられていることも重要な点である。本当に大切なことは、其々が、気付くべきことであって強制されるべきではないのだ!
にじいろ幼稚園のクリスマス

にじいろ幼稚園のクリスマス

演劇集団LGBTI東京

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2013/12/24 (火) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

マイノリティー
 2002年4月イスラエル軍は、ベツレヘムにも侵攻、聖誕教会へも銃撃が続いた。またイスラエル兵の投げた手榴弾による出火も伝えられた。この後、イスラエルは、クリスマスミサをも妨害、人々の祈りを踏みにじり続けた。現在も続くシオニストによる占領、封鎖、無辜の市民・子供殺害、差別、人道に対する重大な罪、バンツースタン(イスラエルは否定するが、実質バンツースタンであるとの認識は、内実を知る者には明らかである)侵略の為の入植地建設等々に、アメリカの援助等も大きな影響力を持っていることは衆知の事実である。おまけに、イスラエルの持つ核兵器の数はイギリスをも凌ぐとの研究者がいる位だから、実数は中々見定めることができないものの、中東の不安定要因で最大のものがジャボティンスキーの流れを汲むシオニスト「国家」イスラエルであることは明らかだろう。
 ところで、今回、自分が、LGBTIの作品を観に行ったのは、メンバーがマイノリティーだからであった。残念乍ら、演劇というより、セラピーという方が理解しやすい構成と内容であった。もっと、マイノリティーとして生きて行かねばならない、マジョリティーとの関係に正面から対峙して自分達の哲学を深め、関係を見切って欲しい。先ずは、そこからである。演劇としては評価できない。

歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合!!~

歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合!!~

る・ひまわり

明治座(東京都)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/24 (火)公演終了

満足度★★★★

今年もやらかしてくれました♪
明治座『歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合!!』東京千秋楽を観劇。
年末恒例る・ひまわりさんのお祭舞台♪
休憩込みの4時間があっという間のテンポ、歴史苦手な方にも親切設計のわかりやすいストーリー。
前半コメディで後半泣かして。
若手が元気で体を張り、ベテランががっちり芝居をこなす。

無茶ぶりで心が折れるキャストさん多数(笑

ネタバレBOX

第一部、始めから「明智」ならぬ「滝川クリステル」仕様のコバカツさん(笑
『大江戸鍋祭』から火消しのみなさん。
あと、やたらとkissが多いし(苦笑
義経くんは2回ほどワイヤーでフライイング。

第二部、始めの場繋ぎ?にDA2-DANZINのみなさん、モンゴルから来日。
オーフォーの範頼さまが最後もっていって、崩れ落ちるリーダー義経さま。
Touch~孤独から愛へ

Touch~孤独から愛へ

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2013/12/23 (月) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

野良猫と飼い猫
飄々とした不思議な男でした。ふんわり温かくなりました。

ネタバレBOX

子供の頃は本当にアレルギーがあったのかもしれませんが、弟の面倒をみようとするあまり、兄は弟を家の中に閉じ込めておくのが一番と考えていたようでした。この時点までは兄も無知なら弟も無知でした。

そんな生活はハロルドが来て一変します。

ハロルドは詐欺師か、はたまたギャングで仲間から金目の物を盗んだか、シカゴにいられなくなって逃げて来ていました。兄弟をだまくらかして利用して、鉄砲玉のように使い捨てにするのかと、いつ本性を表すのか心配していましたが、最後まで兄弟にとって悪い奴ではありませんでした。

拍子抜けという面もありましたが、境遇が同じだったこともあり、兄弟の生活を立ち直らせたいという気持ちがあったのは事実です。じゃあなぜ兄には犯罪の片棒を担がせるようなことをしてそれもあまりうまく行かず、弟には世間勉強のようなことをさせたのでしょう。

兄は野良猫、弟は素直な飼い猫のようでした。人がナデナデするのを受け入れられない野良猫と受け入れられる飼い猫の違いが、最終的にハロルドが仲間に殺されることまで含めてこういう結果を招いたようです。

野良猫根性の染み付いた野良猫はいつまで経っても野良猫のままです。成長した弟によって兄も世間慣れができるようになれば良いのですが、弟がどこかに行ってしまえば、ハロルドの残した資産はあるものの、兄はまた裏街道に逆戻りしそうで心配です。
東京パフォーマンスドール PLAY × LIVE 『1 × 0』(ワンバイゼロ)エピソード5

東京パフォーマンスドール PLAY × LIVE 『1 × 0』(ワンバイゼロ)エピソード5

キューブ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★

ダイアモンド✩
さすがエピソード5は見応えありました!このPLAY×LIVEには歌やダンスだけでなく色んなコトが詰まってますね。決して完璧ではないけど、ぐんぐん上達して光を増してきた彼女たちは正にダイアモンドです。キラっキラの笑顔が眩しかった☆彡

gate#11

gate#11

KAIKA

KAIKA(京都府)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★

「gate#11」観ました
 gateは、京都で行われている試演会。
 私は、名古屋では「C.T.T試演会」をよく観に行っています。終演後には合評会を行い、観客から感想・意見を頂いてその後の創作に役立てるというもの。

 今回は、よそ様に足を運んでの試演会鑑賞。鳥公演と辻企画は、芸劇eyesやC.T.Tで観ました。したためは初見。



 鳥公園 『女生徒』 
 (原作:太宰治 構成・演出:西尾佳織 出演 森すみれ)

 影絵と自然体身体の淡々としたフラットさの向こうに、言いたいことを言えない女性の押し込めた感情。

 壁に映された四角いシンプルな光。そこを人が出入りすることで、違う位相(本、PC画面、自室等)が重なったり移動したりして見える。
 映像を多用する劇団でも、意外と見ない使い方。


 したため 『ひび』
 (演出・構成:和田ながら 出演:飯坂美鶴妃 出村弘美)

 言葉でのあまりに入念な概念確認が、聞かれた相手へ不安を感染拡大。もうすこしねちっこく工夫すると、オイスターズ・平塚さんチックな言語感覚にw

 聞かれた相手が、なぜ逃げたり無視したりせずに答えるか、その動機付けがほしい。


 辻企画 『もしもし、生まれる前ですか。』
 (作・演出:司辻有香 出演:浅田麻衣 黒木夏海 前田愛美 タイトル協力力・台詞協力:前田愛美)

 「生まれる前の声」という概念に着目。
 さて、この声が聞こえたのは、自分が死ぬ時か中絶しようとした時か。観ながら積極的に解釈したくなる。
 自分と自我との違い。アフタートークで、最も考えさせられた。



 全体として、完成度は鳥公演が抜けていましたが、したためや辻企画は、かなり概念的な実験をしていたように感じました。普通に演劇を観たい人には不満があったかも。

 せっかくの試演会なので、交流会だけでなく、もっと積極的に観た人の意見を聞くシステムがあってもいいと思いました。
 (合評会があるC.T.Tでも、まだ工夫の余地があるくらい)


 試演会を、ショーケースと見るか交流の場とするか出演団体・制作・観客の共同創造の場と取るか、また、観客の立場の違いによっても、受け止め方がずいぶん変わるかと思いますので、そのスタンスをはっきりさせてみてはどうでしょうか?(初見なので普段どうなのかは分かりませんが)



 …とかなんとか言いながら、しっかり交流してきました~ヽ(´∀`)ノ
 特にディレクターの方、私が昨年出演した愛知芸文20周年記念「金の文化祭」(構成・演出:杉原邦生)にも来ていただいたそうで、私のやった応援団やC-3POもバッチシ観られてたわ~(汗)

 お互いわざわざ相手のテリトリーへ足を運んで出会うのが、演劇交流の醍醐味ですね♪

おばけリンゴ

おばけリンゴ

演劇集団円

シアターX(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

当日券で・・
ちびっ子や親御さんで一杯だったら帰ろうかとぶらっと行ったら入れた(笑

ちびっ子がもう少し賑やかかと思ったら、思いのほかマジメな子ばかりだった・・?

テアトロ・ラ・マリアを15日に同じ会場に観に行ったとき、
Χのロビーのチラシをみて、
円なのにポーランド作家?(正確にはポーランド系ドイツ人)と思って興味を持ったのがキッカケ(笑

良い話だと思った。

極力笑ったりしないで、子どもたちはどんなとこで反応してるのカナ?
と思って耳を澄ましてみた・・。

ネタバレBOX

怪獣オクタゴンが現れて、シアターΧに迫る!

8ぽんあしの怪獣は、呑気にも表のひろばで居眠りしてしまったらしい♨

かいじゅうのぶきみなあしだかしっぽだかが舞台の上にのそりと張り出す。

子どもたちを食い殺すと噂の怪獣。両国の子どもたちに緊張が走る・・?

不幸なワルターをころしておばけりんごを得た国王の秘密警察が、
その巨大りんごを怪獣に与える。

怪獣はりんごをたべて喉を詰まらせて死ぬ。

・・やれやれ、ちびっ子を食い殺すとんでもない怪獣は死んだ・・りんごを数百万で売り飛ばそうとした欲深いワルターという犠牲はあったものの小さなものだ、子どもたちの命に比べれば・・♨

ひとあんしん、と思ったら、なんと怪獣がただ一人の友達だっていう少年が登場。

怪獣の名前はオクタゴンなんてペンタゴンの親戚みたいな怖い名前じゃなくて(笑
じつは「キャシー」なんて可愛い名前だったんだってさ・・てか、女性?


少年は、恥ずかしがり屋で草食性の彼女と、森の奥深くで暮らしていて、
キャシーの尻尾を滑り台にして遊んでたんだって。

・・あれ、僕の推測だけど、少年は赤ん坊の頃森の中に捨てられたのを、
恐竜のキャシーに拾われたってことかな?

恐竜≒哺乳類説なんて、今の小学生男子には常識かもしれないね。

そんな素敵なレディを、見た目が大きいってだけで怯えて殺した臆病者の国王は、
今では国民の人気者。

・・あれ、どっかで聞いたような話だ。

少年は言う
「泣いたりするもんか、スコットランドにいるっていうキャシーのきょうだい、(ネッシー)に会いに行くんだ!」

どっかから男の子の声がする
「ないてんじゃん!」
ちょっと小さいけど、なんかちょっと涙ぐんでるんじゃないかと自分は想像した、姿は見えなかったけれど(笑

ついさっきまで自分たちを食い殺すかもしれなかった怪獣のために悲しめるなんて、
子どもはやっぱりステキだ(笑

これが大人だったら、
子どもに少しでも危害を及ぼす可能性がある怪獣なら、殺しても当然、と思うところかもしれない。

でも、それが本当に子どものためになるのかな?

子どもって、もっとたくましくて、
ついさっきまで自分を怖がらせてたものに、
簡単に感情移入できる瑞々しさを持っているものなんじゃないのかな?

ずっと後ろの方で、前の桟敷席の子供たちのざわめきに耳を傾けながらそんなことを思った。

終演後にちょっとだけ子どもたちの顔を覗きに行ってみた。

・・ああ、思った通りだ。
後ろの方で自分が想像した通り、みんなすっごくキラキラした目をしてたよ(笑
治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

DVD化熱望!
演劇みてこんなに長時間鼻水垂れるぐらい泣いたのは初めてでした。後半一時間ずっと泣いてた気がする。こんなにも観る者の心が揺さぶられるお芝居、簡単には出逢えないと思います。DVD化はしないんでしょうか?
むしろ、映画化してほしいです。

劇団名から、もう少しポップなのかな?と想像してたのですがなんのその。
いい意味で裏切られました。超本格派の社会派お芝居。

こんなにも良い本と、それに魂を宿す良い俳優陣。
音響、照明、衣装、全てが素敵。
劇団全体の熱量がほんとものすごかった!
今年一どころか、演劇観てこんなにも心が震えて泣いたのは初めてでした。

このお芝居を観られたことに感謝。また必ず観に行きます。

ブラックジャックによろしく

ブラックジャックによろしく

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2013/12/20 (金) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

伊藤えみ 涙の演技!
この作品の内容を聞いたときには、こんな強力な題材を演劇でどういう表現にするつもりなのか、正直なところかなりの不安を感じました。
人間の生死を扱う作品は、それ自体の持つ重さのために多大な興味を観客に振りまきます。戦争もの、難病もの、ドクターもの果ては殺人事件もの・・その題材はTVにも映画にも溢れていて、しかもそれなりの視聴率を稼ぐようです。
しかしこの作品には、それらと明らかに違っている点があります。そういう作品の殆どは、主人公が自分自身の困難を克服して行くストーリーなのですが、今回の作品はそこがは違っています。生命の危機にあるのは二人の未熟児で、当然彼らにセリフはありませし配役すらされていません。
彼らの生命と障害を背負った人生の生殺与奪を握っているのは父親、母親、そして医師たちなのです。その他人の命を決める選択の葛藤が描かれるのが、この作品です。他人の生命と人生のありかたを自分の行動が決めてしまう。しかも躊躇している時間は与えられていない! その一方で、ナースという同じ空間にありながら自らは決定を許されない人達の苦悩も描かれています。

実はこの作品は、私としては始めてのジャンルの演劇で、且つ自分自身が好きな種類のものではないと思っていたのですが、結局は、とても良い時間を待てたと思っています。

ここまで書いたことは投稿タイトルとは一致しないのですが、ネタバレBOXに演技・演出について感じたことを書きたいと思います。

ネタバレBOX

原作が有名作品がであることもありストーリーは省略して、印象に残ったシーンについて書きます。

まず、投稿タイトルにしたヒロイン伊藤さんの涙の演技について。
彼女がいろいろなシチュエーションで見せてくれる表現は其々とても印象深いものなのですが、今回の作品ではこれまでは見たことがない様々な涙の表情を見せてくれました。
作品の前半は未熟児を出産した母親としてのうつむいた虚ろな表情の場面が殆どなのですが、後半では様々な涙の表情を演じてくれました。自らが出産した双子の兄が死亡し、ダウン症の弟を生かすための手術を拒否する夫と離別してでも残った弟を育てる決心をしたときに、彼女が夕日を見ながら「命ってきれいね・・」というシーンはこの作品のクライマックスでもあるのですが、その場面は海辺の夕日の淡いオレンジ色の光に包まれて演じられ、伊藤さんは彼女の内面を美しく深い表現で見せてくれました。そのときの彼女の瞳はうっすらと濡れてはいましたが泣いる訳では泣く、それは命の持つ美しさとこれからの人生を見詰めている瞳でした。
そしてこの後の場面で、彼女は夫との離別を医師に告げ手術を頼むのですが、医師に会って夫との離別を告げるときには伏せていた目を、手術を依頼する言葉のときには医師に向かって上げて行きます。その時、医師を見つめる彼女の瞳は、ゆっくりと涙で覆われていくのですが、最後まで決して涙を零すこと無くそのシーンを終えます。ここは前述の夕日のシーンを凌ぐ今回最高の名演だったと思います。 でも右側に立つ医師に向かって演じられた関係で、舞台上手の前方の客席からしか、それが見えなかったであろうことは大変残念です!
実は、それとは別に実際に落涙するシーンもあるのですが、その時には彼女の右目から落ちたひと粒の涙が空中で照明に反射してキラっと強く輝いたのが私の強烈な印象に残っています。これは今回の彼女の涙の演技を象徴する出来事なのかなあ・・・と。

一方、夫との回想シーンでも海辺の夕日の場面があったのですが、そちらは彼女としては珍しく(?)恋人との愛を確認しあうシーンとなっていました。こちらも良い感じでした!

作品全体の演出で印象に残ったことも書きたいと思います。
まず、開場時刻になって劇場に入っていったときに目に入る光景は烈です。そこから既に芝居が始まっている感じでした。舞台奥には未熟児が入る保育器が左右に置かれ、上からの青い光に照らされています。その奥の壁には妊中の胎児の動画が投影されているのですが、左側の胎児は右側の胎児よりかなり大きく、逆に右側の胎児は体は小さいのですが足を蹴るように動かしています。でも右側の胎児は動きません。この左右の2つの保育器は芝居が始まった後、左側には死亡する兄が、右側にはダウン症の弟が入れられるのですが、壁の動画はそれを象徴しているようでした。

それから、今回の作品では照明と投影する動画が大変効果的かつ斬新に使われていました。照明の色は感情を表現していましたし、舞台には常時霧が漂っていて幻想的でありながら
逆にシリアス感を持たせる上手い使い方です。

兄が死亡した場面ではナース達が保育器を黒いベールで覆い、保育器をそのまま棺として葬送の場を演じます。先頭の二人のナースが棺を運び、それに続く他のナース達は其々の
手に葬送のローソクを持って棺に続きます。その時はナース達によってアベ・マリアが厳かに歌われます。ユニゾンではなく合唱です。ナース役のなかに音大出のかたもいて葬送の場面の格調を歌のうえでもしっかり出していました。他にアメージンググレースが歌われる場面もあり重いシーンが続くなかでの歌は心を揺さぶります。

他にも書きたいことは沢山あるのですが、既にかなり長くなってしまってますので、この辺にいたします。

演じた方々と関係の方々には、今回、大変豊かな時間を持たせていた事を感謝いたします。
治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった
大変濃密な時間を過ごしました。松本紀保さんの出で立ちは演技とは思えない程気品に溢れていて素敵。大正天皇のことは全然詳しくなかったので興味を持ちました。観に行って良かった。

THE BELL

THE BELL

CHAiroiPLIN

神楽坂セッションハウス(東京都)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★

楽しく勢いのある群舞
ダンスを中心に、台詞、歌、映像、ジャグリング等の様々な要素を盛り込んで、手紙にまつわるエピソードを賑やかに描いた、楽しい作品でした。

客席まで含めた床一面に茶封筒が敷き詰められ、封筒の格好をしたダンサー達が「郵便屋さん」を歌いながら踊り、カノン的に展開する印象的な冒頭の群舞に始まり、途中で更に白い紙が大量投入される中を、歌いながら、あるいは台詞やオノマトペを言いながら細かいムーヴメントを矢継ぎ早に重ねて大勢で踊る様子がエネルギッシュで魅力的でした。
ドタバタな雰囲気のシーンが多い中で、中盤から登場する伝書鳩と宛先不明で処分されてしまう荷物のしんみりとしたエピソードが引き立っていました。

シェイクスピアや安部公房の戯曲を用いた過去の作品では楽しい表現の先に悲しさや怖さが現れていていたのですが、本作では物語性が稀薄でコアとなるものが弱いので、様々な面白いアイデアが有機的に絡まず、楽しさが他の感情に変容する事なくアイデアそのものとして目立ち、作品としてまとまりのない印象になってしまっていたのが勿体なかったです。
構成の面では、短いシークエンスを何度も繰り返す内にカオスになってい行くパターンが多用され過ぎているのが気になりました。
ステージ奥の半円形に飛び出た柱に郵便ポストの映像を投影したり、映像で型どられたエリア内を動く等、映像の使い方のセンスが良かったです。

鴎座クレンズドプロジェクト『Viva Death』

鴎座クレンズドプロジェクト『Viva Death』

鴎座

SPACE EDGE(東京都)

2013/12/22 (日) ~ 2013/12/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題945(13-384)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付...倉庫みたいな造り...と思って終わってから確認したら「1961年に建築されたビルの1F」とありました。「ロビー」では
ドリンク、スープ、物販、壁に過去上演の写真など。此処は初めてで勝手がわからず、とりあえず待ちます。予約メールの返信には開場は開演の30分前」とありましたが、結局、19:20会場、奥のspaceAへ。入って左に客席(ひな壇)、最前列の一部にビニールのひざ掛け(?)、舞台には水が張ってあり跳ねるのでしょう、2段目やや下手にしました。その下手には、白い木製の椅子(ひつとには「VOX」のミニアンプ)、アナログTV、向こうにKORGのキーボード(白)、小さなツリーとPC。正面壁に布らしきもの。19:32開演~20:41終演。DVD「洗い清められ」を購入。

サラ・ケインの作品ということでみに来ました。サラの作品は本作で4作目。もちろんどの作品も原作を知らないので正直よくわかりませんが、どれも面白く感じました。今夜も「日本語のセリフ(歌)」よりは、目の前で行われていることに刺激を受けました。

サラの作品は「4時48分サイコシス/渇望(2011/5@SENTIO)」「4時48分サイコシス(2011/6@バビロン)」「フェードラズ ラブ(2013/10@タイニイアリス)」と過去3回みて、本作で4回目。

当パンを読むと...鈴木さんは「時々自動」に出ていらっしゃるとのこと。2012/11、せんがわ劇場で「動物たちの冬」を2回(連日)みました。

ダンサーの辻田さんは初めてですが、桜美林なのですね。今年も「ピュア魂2」「くろいの×しろいの」「-W-」のダンス公演、「劇団はへっ」の芝居などいろいろみに行きました。

水面に拡がる波紋が照明を受け、壁や天井映り時空が歪んだようにみえます。

ナイフと包帯、男と女のハミング、トランペットから吹いてくる風の音、ダンスと跳ね上がる水、書きなぐられるコトバ...「HELP ME」..end

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