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シアターキューブリック二次元スクリーン劇場 inすみだ

シアターキューブリック二次元スクリーン劇場 inすみだ

シアターキューブリック

本所地域プラザBIGSHIP(東京都)

2014/04/06 (日) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

作品完結・イベントは進化
島津の疾風公演を 関ケ原での初演→東京→鹿児島と観ました。そして今回の二次元スクリーン劇場。生の演劇をシリーズで観たあと、映像作品で感動はまさかしないだろうな、と正直思いつつ観賞しました。

結果、何度も涙してしまった。会場の音響設備が素晴らしく、更に他のお客様、すぐ近くで一緒に観ている演者の方々の熱もあるのか、没頭することができました。
演劇では客席の角度の関係で観たくても観られなかった、俳優の表情・仕草まで確認できて満足です。
映像を上映目的で撮影されたのか不明ですが、編集やカメラワークがとても良かった。

また、このイベントでは俳優がロビーでお客様をおもてなしします。二次元スクリーン劇場の第一回である名古屋での催しは、会場のキャパ・おもてなしの圧力ともに大きく強すぎて、楽しいけど疲労感が半端なかった記憶が。
ファンには良いけど、初回のお客様は引いちゃうのでは…と。

第二回である今回は、すべて「ちょうどいい」感じでした。
お客様と俳優のみなさまが「ちょうどよく」触れあってる感じで、これなら初めての方も楽しめるかなぁ、という感想を
持ちました


島津の疾風ワーキングプログレスは完結しましたが、
二次元スクリーン劇場はまだまだ
シアターキューブリック独自のエンターテイメントとして
進化しそうです。



田園に死す

田園に死す

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

三拍子そろってる
寺山、スズナリ、流山児事務所、という、アングラの三拍子がそろったともいうべき作品。冒頭からのセリフの洪水といい、一瞬での場面転換の妙技といい、映像と舞台の効果的なシンクロといい、「芝居は総合芸術である」ということを、再認識さえてくれる見事な芸術作品に仕上がっています。かといって、決して堅苦しくはない。
ひさしぶりに、舞台の楽しさを満喫させていただきました。

人皮の本と舞い天狗

人皮の本と舞い天狗

劇団回転磁石

シアターシャイン(東京都)

2014/03/28 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

自分たちはこういうことがしたいんだ!ということが伝わってくる
舞台は、本棚に収められた本でいっぱい。
これを初めとして、美術関連はとても素晴らしい。
映像や照明を駆使して魅せてくれた。
選曲も、場面に合っており、舞台を盛り上げる。
衣装は和洋折衷の明治あたりなイメージ。
役者は舞台上で激しく動くので着崩れするのだが、一度袖に下がって再び登場するときには、きちんと衣装を整えて来る。これが徹底されていて好感が持てた。

役者は、狭い舞台を所狭しと動き回る。激しく。
だが、それにばかり気をとられているのか、台詞が会話になっていないというか、言っているだけというか、そんな感じがする。
それを動きでカバーしているように映ってしまった、私の目には。

私には、物語がほとんど分からず。
理解力の乏しい私だからなのかも知れませんが…
結局、ウツロって何なの?天狗って何なの?あれはどういうこと?これは?って色んなことが分からないまま物語が進行し終了してしまった。

ただ、冒頭で触れた映像を駆使した美術や、出演者の半数以上が心得のあるであろうダンスや日舞様の所作など、「自分たちはこういうことがしたいんだ!」ということが伝わってくる舞台だった。

ザ・フルーツ

ザ・フルーツ

SPACE POND

駅前劇場(東京都)

2014/04/02 (水) ~ 2014/04/09 (水)公演終了

満足度★★★★

面白かった
流行に乗り遅れた中年GSデンデケバンド「ザ•フルーツ」の流転コメディ。オカッパ頭のメガネオジさん達の、どこまで曲調をパクっているのか不明だが、その歌も演奏も、本番は格好良くって上手‼︎
趣理ちゃん、劇中台詞同様得体の知れぬ存在で益々キュート、津村さんが漫画キャラみたいでモダンスイマーズとはもちろん違う巧さ。
出演者と同年代と思われる観客層、場内満席。約2時間。

プッチーニ三部作

プッチーニ三部作

ミラノ・スカラ座

ミラノ・スカラ座(イタリア)

2008/03/06 (木) ~ 2008/03/06 (木)公演終了

満足度★★★★★

当然イタリアなんぞには観に行ってない
映像で観ました(^^)

劇場すんごく広くてデカイなぁと感心

基本短編集みたいな感じですが、
声といい雰囲気といい映像ながら素晴しさが伝わってきました。

生で観れたら良かったなぁ・・・

修道女の舞台セットで横たわるマリアさまがヒーローものの悪役首領みたいかなと少々意地悪いオタッキーな想像をしてしまったです。

グローブ・ジャングル

グローブ・ジャングル

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2014/04/04 (金) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

昔は遊具が 子どもたちの「グローバル」だった



鴻上氏には敬服してしまう。

開演5分前に劇場へ到着したのだが、外で迎えてくださったのが鴻上氏であった。
「こりっち」レビューを読むと、あの柄本 明氏も お出迎えする演劇人らしいが、社会一般に認められてなお、現場を厭わない姿勢はブラボーにつきる。


6年前に初演された、インターネットとロンドン・日本人コミュニティを探る作品だ。当時キャスト陣の平均年齢は21.7歳。

それから6年間が経過し、役者を辞めたキャストや新たに入ったキャストも ごった返す再演だから、27.7歳とはいかない。


私もインターネットには悩まされている。確かに計算機能といい、メール機能といい、それらは毎日飲む水のように なくてはならない存在である。
「なし」でも生きていけるが、基本ビジネスに欠かせず、パソコンを「夢の島」に廃棄する日など妄想できない。

本作の冒頭シーンは「炎上」から 始まる。それがインターネット「負のスパイラル」であり、映像を利用されると 余計に生々しいかった。

だが、「なくてはならない」その存在も、遠く離れた地域性から教えてくれたように思う。

また、ロンドンの「外国人」をマネキン・ボードで表現する演出も斬新だった。




「つぶやき は、世界を変えることができるか?」


Twitter、Facebook、LINE、Blogといったソーシャルネット・ワーキング・サービス(SNS)が日本に定着し、内閣府さえも書き込む時代なのだから、その答えはイエスである。


ただし、インターネットそれ自体、東西冷戦を背景とした「軍事の産物」だろう。米国防総省のガレージ内で開発されたエピソードは あまりに著名である。


安全保障政策は国家と国家を平和的につなぐ「ライフ・ライン」だ。自衛隊音楽祭にタイ王国・陸軍が招待されていたが、NATO(北大西洋条約機構)、上海機構 等の安全保障枠組みは その地域の「信用醸成装置」である。


一方だと、安全保障政策は軍事的衝突を招き、防衛研究所が「東アジア戦略概観2014」に指摘するように、日本の防衛力強化も含め「自国の安全を高めるための国防力の増強が他国には脅威とみなされ、結果的に軍事的緊張が高まる」という事実も認めざるをえない。


何が言いたいのか。


それは、インターネットが「軍事の産物」である以上、「炎上」なる集中砲撃や、「乗っ取り」なる相手の中枢施設に忍び込む情報活動、「中傷」なる情報プロパガンダは 安全保障政策と同じく、24時間対処しなければならない「宿名」だ。


国防総省が70年代、カーター大統領の理解を得て、インターネット開発に予算計上したのは「指令機関(コンピュータ・システム)の多極化」である。
そのシステム基盤は潜水艦内の通信技術だった。

顔と顔を合わせるリアル・コミュニケーションの大切さを識者は語るが、要するに、インターネットというのは安全保障上、「非実体生」をメインに構成された革新技術=イノベーションでしかない。


私は、多くの人が傷つく「炎上」「乗っ取り」「中傷」は、インターネット=検索エンジンを まずは国営方式で運営すれは ここまで顕在化しなかった問題だと思う。


海洋貿易、電気事業、郵便事業、タバコ産業、宅地事業などは みな当時の革新技術=イノベーションである。

それらは、国家が責任をもって投資、産業育成し、その後は自由競争のため民間企業への「払い下げ」方式により、「民間化」してきたビジネスモデルだ。あるいは、郵便事業のように、郵便局ネットワークを育てた後、「上から民営化」する例もある。


検索エンジンは それこそビルゲイツ氏などの「秀才」、Googleなどの「頭脳集団」が牽引してきたわけだが、広告モデルを採用したため、「非実体性」に加え、個人情報の面でインターネットモラル崩壊を導いてしまった。


こうした諸問題を避ける政策こそ、政府がインターネット検索エンジン公社を設立する ことだった。世界中からIT研究者を集結する。兆円単位の大規模財政支出をし、システム運営をサポートする。
本来は、中国のように日本も国産サーバーを確保する「別の道」はあった。

「国にとって都合のよいインターネット空間が生まれる!」という声もあるだろう。

だが、Googleを含めた米インターネット関連会社は国務省管轄組織と契約を結んでいる。「匿名性」は 限りなく嘘に近い。
いざ、政府が「ネット遮断」を宣言すれば、いつトルコ共和国のようなニュースが発信されても おかしくなはない。


そして、現在ですら、好ましい発展へ、総務省、文部科学省、国土交通省、内閣府の一部機能を集約した「情報省」が設置されるべき時代ではないか。






ヴォツェック

ヴォツェック

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

こんなオペラがあるのか・・・!
カタルシスとか微塵もない、くらくて、不気味で、寒々しくて、さりげなくグロテスク。
見ていてざわざわしてくる、夢に出て来ちゃいそうな舞台。
こう言っちゃっていいかわかんないけど、まあ面白かった。

オペラを観るの自体がほとんどない自分としては、そもそもこんな表現もオペラとして「アリ」なのか、ってのが新鮮。
無調性のオーケストラ、歌い上げるアリアや迫力のある合唱のかわりに鋭いセリフの応酬や重苦しいうなりのようなコーラス、100分程度の上演だったにもかかわらず観ていて疲れること疲れること(とはいえそういう部分が演劇メインで観ている自分にとってはかなり見やすかったというのも事実かな)。
もっと他にオペラをたくさん観てから、観てみたかったって気持ちもあるかも。

にしても今回の上演、一面に水張った美術とか、照明のドライさとか印象的だったけど、なかでも歌わない役者による黒服の男たちがインパクト大。
歌(セリフ)もなく、匿名性の強い存在が、暗い、でもクリアな照明の中に浮かび上がってきた姿に、もうそれだけで「来る」モノがあった。
そんな彼らが最初の場面転換でびちゃびちゃ音たてながら出てきたところとか、「求職中」のプラカード下げながら黙って黒衣的な作業に従事してたのとか、ぞわっとした。
なにか「人間性」的なモノを剥奪されたように映る彼ら、最後の場面で出てくる子供たちすら同じ衣装であったのとか、いい感じに後味が悪い。

終盤、ヴォツェックが妻を刺殺すシーン。
歌われてる「赤い月」を観客に視覚として見せないっていうのは、ヴォツェックの心情、ってか抱えてるエネルギー的なモノってのをそう簡単に理解されてたまるか、っていうメッセージなのかな?などと考えたり。


自分たちの「神」から見放されて生きるしかない彼ら。
でもそうして転げ落ちていく姿の中に、その地平から始めるしかない姿の中に、「人間そのもの」の可能性を探っていこうとする、そんな意思を感じたのが印象的。


   
※ しかしまあ、劇中、客席でアラーム鳴っちゃってたのはアレだったなあ・・・^^;
あーしみたく、安売りだったチケットでのお客さんだったんかな?

浮いていく背中に

浮いていく背中に

原田ゆう

北品川フリースペース楽間(東京都)

2014/04/04 (金) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★

浮いていく背中に
戯曲は小説として読んでも十分に面白い作品だと思いました。ただ、演劇作品としては物足りなかったです。朗読劇でも良かったんじゃないかな~。原田ゆうさんが第18回劇作家協会新人戯曲賞を受賞された『見上げる魚と目が合うか?』をロビーで購入。

きりきり舞い

きりきり舞い

明治座

明治座(東京都)

2014/04/06 (日) ~ 2014/04/26 (土)公演終了

満足度★★

きりきり舞い
諸田玲子さんの同名小説を田村孝裕さんが戯曲化し、上村聡史さんが演出。上村さんの演出は幕が開いたばかりでまだ手探りなのかも。田中麗奈さんのあの可愛らしさのさじ加減がスターたる所以なんだろうな~。女形の篠井英介さんに何度も救われた。八十田勇一さんも手堅く。上演時間は約3時間20分(途中35分の休憩を含む)。お値段を考えると評価は厳しめになっちゃいますね。

ヴォツェック

ヴォツェック

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

アンドレアス・クリーゲンブルク演出
貧困が人間性を奪い、次世代も暴力の泥沼から逃れられない。水浸しの床に箱型の空間を浮かせた動的な美術に、グロ系スチームパンクの衣装も強烈…!悲惨な話がさらに悲惨に、凄惨に…。オペラだけど社会派かつ戦慄ホラー(笑)。オペラといえば「古典」の印象もありますが、演出でヴィヴィッドな現代性を持つものなんですね。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★

☆4.4
序盤はスロースタートながら徐々に引き込まれていきました。
他の方も指摘していましたが、観劇直後はテーマがぼやけていた印象を抱く。色々と繋がりに雑な点があるものの十分見応えあり楽しめます。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

二度め
やっぱり、最後の20分かなぁ

息をつめて見守りましたよ

でも今日は観客席で 着信音(もしくはマナーモードのバイブ音)が鳴ったらしく(私は後方で気付かなかった)それをイライラと注意する男性の声


集中していただけに、参りました

劇中でも 着信音が効果的に使われてるし計算のうえで携帯での会話が数回あるわけで、それにかぶってしまうのはなんともはや

芝居は 観客とのコラボですよね
私も自戒も込めて まったき静寂を作れる観客のひとりでいるよう努めたいと思います


焦点がぼやけている という見方もあるでしょうが それは否めないとしても私にはくっきりと像を結んで見えるところがいくつかあります。言葉にできないのがもどかしいのですが

酒と涙とジキルとハイド

酒と涙とジキルとハイド

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/04/08 (火) ~ 2014/04/30 (水)公演終了

女はみかけじゃない
女性観が変わっちゃいそうだ。
僕は一体、今まで何を見てきたんだろう・・・

ここ一週間で、鴻上尚史と三谷幸喜の芝居を観た。
鴻上尚史の舞台は、心にジャックナイフを突き立てる。
心のさざなみを抱え、足早に家路をたどることとなる。
それに対して三谷幸喜のお芝居の後には、
ワインでも飲みたくなる。穏やかで優雅な気分だ。
池袋・東京芸術劇場は雰囲気があったし、
客層も、小劇場とは違って、ゆったり感に満ちていた。

三谷幸喜お得意のシチュエーション・コメディ。
ジキル博士と助手がいる研究室に、
婚約者と役者がやってきて、ドタバタ劇が繰り広げられる。
登場人物はたった4人、舞台も研究室から動かず。
にも関わらず、入れ繰り・立ち替わり・入り交じり、
これだけの物語にしちゃうんだから凄い。
ジキル博士に片岡愛之助、役者に藤井隆。
そして婚約者に優香。何と言っても優香!

映画「偉大なるしゅららぼん」を観た。
奇想天外の話をどう映像化するのとともに、
最近とみに美しい深田恭子の姿を観たかったからだ。
意外にも、凡庸な美しさだった。

深田恭子と優香は、
同じ事務所のライバルと聞いたことがある。
深田恭子は女優然とした雰囲気がある。
現実生活に生きていられないオーラが溢れている。
一方の優香は、抜群のプロポーションと、
人柄の良さを売りにするタレントさんといった感じ。
だった・・・

「女は、誰もがみな女優だ」という。
僕はそれに付け加えたい。
「女優は、誰もがみな女ではない」
女優は性別を越え、強い意思を持って、
自らの道を切り拓く人だ。

優香は女であるけれど、女優ではないと思っていた。
けれど彼女は紛れもない女優だった。
小さく可愛らしい顔!
素晴らしいプロポーション!!
そして根性と魂、強さ。

楽しみな女優さん。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★

焦点がぼやけてる
殺人を犯した囚人二人と、夫婦のソーシャルワーカーの会話劇。
囚人役の役者の演技が素晴らしく、間違ってるだろうけど共感もできた。
ただ、全体的に囚人以外のキャラ設定がぼやけけてて、どんな人なのか最後まで分からず感情移入できない。
ストーリーも結局何がメインテーマなのか分からず終わってしまった。
タイトルになっているヌレギヌを掘り下げるでもなく、特区の意味も良くわからず、不倫話にも必要性が感じられず。
ちょっと残念でした。

ミーザ 夕日の丘のオルキデラ

ミーザ 夕日の丘のオルキデラ

ミュージカルシアターヒラソル

かめありリリオホール(東京都)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめた!
長編(途中休憩を除き約2時間20分)ミュージカル。休憩をはさんだ前半と後半とで、公演内容の出来が違うように感じた。ミュージカルの華である「歌」と「ダンス」について、前半は歌声も小さくよく聞こえないし、ダンスもかたい。情緒が感じられなかった。後半は終盤に向かうにつれて盛り上がりを見せた。それでも場面によってはセリフと音響がかぶり聴きづらいところもあった。公演としては、感動できると思うが、観客によっては説教というか教訓じみた内容(結末)で鼻白むかも…。自分も感情移入するところまでいかず、少し残念だった。

Every Little Step

Every Little Step

旋風計画

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しく元気がもらえた
ダンス教室におけるサクセス・ストーリー…そのモチーフはよく観かけるが、それでも本公演はすばらしかった。特に登場人物のキャラクター設定は、各人の生い立ちや生活状況を丁寧に説明しており、見所のひとつと思っている。それがダンス教室内での出来事と関連付けられる。他方、ダンス教室そのものの経営状況など別視点での展開もあり、個々人の状況、ダンス教室状況が相まってストーリーが展開する。そこは無理なく楽しめた。
そして、いくつかの山場・見せ場があり、テンポもよく終盤まで魅せてくれた。最後のダンスシーンは圧巻だった。
本当に楽しく元気がもらえた好公演だった。

Re:verse

Re:verse

アヴァンセ プロデュース

本多劇場(東京都)

2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★

重厚感あり
驚いたのは、舞台設営だ。震災により崩壊しかけた建物(多分、鉄骨だけが残ったというイメージか)にパイプ階段を取り付けたものが舞台全体を占める。舞台効果として、照明は全体的に暗く、役者の衣装もモノトーン。音楽・効果音(津波)は低音で迫力あるもの。全体的に暗澹たる気持ちが反映されたような作り。
人間の深層をえぐる内容で、登場人物ごとの極限状態における悲哀、エゴ、パニック状況のオンパレード…。そこで描きたかったものは何か。
演出は重厚感あり。演技は、照明が暗く役者の表情はとらえにくかったが、熱演で迫力があった。
さて、再度何を描きたかったのか…モヤモヤするが、自分の中では間違いなく印象に残る作品である。

男と女はそうじゃないでしょ。

男と女はそうじゃないでしょ。

BASEプロデュース

BAR BASE(東京都)

2014/03/24 (月) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

内容と会場の使い方の相乗効果
夫への不満をマスターに愚痴る常連客にこっそりツッ込みを入れる男性客…な状況から始まるコメディ。
従来と異なりバーの端から端、そしてカウンター内まで演技エリアとするのが内容と相俟ってここでの公演ならではの使い方で効果抜群。(とはいえ、観客が多くてカウンター席にも座らせた時には死角ができてしまったとのことだが)
ある場面を2人の主観から2度見せる手法も面白い。

アブニール夢見ヶ丘 -壁一枚の物語-2014

アブニール夢見ヶ丘 -壁一枚の物語-2014

ユーキース・エンタテインメント

タイニイアリス(東京都)

2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★

もう少し工夫があれば
オムニバスによる3作品かな。男女6名が各組(男性2人組、男女各1人組、女性2人組)に分かれて演じる小作品は、同じマンションの隣室という設定。各部屋で起こる日常のような非日常のような中間的な話…と思う。
モチーフがもう少し明確に描けたらよかったと思う。

ネタバレBOX

隣人との関係は最後の場面で関連付けられるが、手繰り寄せは強引で説得力に欠ける。もう少し場面ごとに伏線をめぐらせておいて欲しい気がする。
”壁を隔てた隣人が、何を考え行動しているか…普通そんなことに興味もなければ、考えもしないだろう。しかし、何か事が起きれば”そんなモチーフがもう少し明確に描けたらよかった。
ミーザ 夕日の丘のオルキデラ

ミーザ 夕日の丘のオルキデラ

ミュージカルシアターヒラソル

かめありリリオホール(東京都)

2014/04/05 (土) ~ 2014/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★

良かったです!
人は人の上に人を作り、人の下に人を作る・・改めて考えさせられ、自分を反省する気持ちになりました。とても良いテーマだったと思います。ストーリーも分かり易く、歌声も綺麗でした。ただ、ミュージカルの割りには動きが小さいく、何もせず立っているシーンが多いように思いました。最後は都合良くまとまった感もありましたが、幸せに終わるのは大好きなので、これで良かったと思いました。オリジナルというのが感じられ、好感のもてる良い舞台でした!

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