女はみかけじゃない
女性観が変わっちゃいそうだ。
僕は一体、今まで何を見てきたんだろう・・・
ここ一週間で、鴻上尚史と三谷幸喜の芝居を観た。
鴻上尚史の舞台は、心にジャックナイフを突き立てる。
心のさざなみを抱え、足早に家路をたどることとなる。
それに対して三谷幸喜のお芝居の後には、
ワインでも飲みたくなる。穏やかで優雅な気分だ。
池袋・東京芸術劇場は雰囲気があったし、
客層も、小劇場とは違って、ゆったり感に満ちていた。
三谷幸喜お得意のシチュエーション・コメディ。
ジキル博士と助手がいる研究室に、
婚約者と役者がやってきて、ドタバタ劇が繰り広げられる。
登場人物はたった4人、舞台も研究室から動かず。
にも関わらず、入れ繰り・立ち替わり・入り交じり、
これだけの物語にしちゃうんだから凄い。
ジキル博士に片岡愛之助、役者に藤井隆。
そして婚約者に優香。何と言っても優香!
映画「偉大なるしゅららぼん」を観た。
奇想天外の話をどう映像化するのとともに、
最近とみに美しい深田恭子の姿を観たかったからだ。
意外にも、凡庸な美しさだった。
深田恭子と優香は、
同じ事務所のライバルと聞いたことがある。
深田恭子は女優然とした雰囲気がある。
現実生活に生きていられないオーラが溢れている。
一方の優香は、抜群のプロポーションと、
人柄の良さを売りにするタレントさんといった感じ。
だった・・・
「女は、誰もがみな女優だ」という。
僕はそれに付け加えたい。
「女優は、誰もがみな女ではない」
女優は性別を越え、強い意思を持って、
自らの道を切り拓く人だ。
優香は女であるけれど、女優ではないと思っていた。
けれど彼女は紛れもない女優だった。
小さく可愛らしい顔!
素晴らしいプロポーション!!
そして根性と魂、強さ。
楽しみな女優さん。