自分たちはこういうことがしたいんだ!ということが伝わってくる
舞台は、本棚に収められた本でいっぱい。
これを初めとして、美術関連はとても素晴らしい。
映像や照明を駆使して魅せてくれた。
選曲も、場面に合っており、舞台を盛り上げる。
衣装は和洋折衷の明治あたりなイメージ。
役者は舞台上で激しく動くので着崩れするのだが、一度袖に下がって再び登場するときには、きちんと衣装を整えて来る。これが徹底されていて好感が持てた。
役者は、狭い舞台を所狭しと動き回る。激しく。
だが、それにばかり気をとられているのか、台詞が会話になっていないというか、言っているだけというか、そんな感じがする。
それを動きでカバーしているように映ってしまった、私の目には。
私には、物語がほとんど分からず。
理解力の乏しい私だからなのかも知れませんが…
結局、ウツロって何なの?天狗って何なの?あれはどういうこと?これは?って色んなことが分からないまま物語が進行し終了してしまった。
ただ、冒頭で触れた映像を駆使した美術や、出演者の半数以上が心得のあるであろうダンスや日舞様の所作など、「自分たちはこういうことがしたいんだ!」ということが伝わってくる舞台だった。