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眠れぬ夜のホンキートンクブルース 第二章~飛躍~

眠れぬ夜のホンキートンクブルース 第二章~飛躍~

水木英昭プロデュース

アートピアホール(愛知県)

2015/06/11 (木) ~ 2015/06/11 (木)公演終了

名古屋で観劇
東京でTicketが取れなかったので、名古屋で観劇
東京から名古屋まで観に行って良かった、と、思わせてくれる舞台でした。

Iridescent Clouds

Iridescent Clouds

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

色々楽しめるミュージカル
歌あり、踊りあり、笑いあり、熱気あり、
そして、ホロッとする場面もあり、
そして、あんな所でも、ミュージカルで
などなど
とても楽しい舞台です。

明治の柩

明治の柩

文学座

あうるすぽっと(東京都)

2015/06/11 (木) ~ 2015/06/24 (水)公演終了

満足度★★★★

高瀬久男さん
幕開けから凄かった…途切れない気迫で最後まで。足尾銅山の鉱毒事件を描く群像劇。国、憲法、宗教、主義、労働、生活、戦争など喫緊のテーマが山盛り。真剣なセリフを受け取るごとに考え続けた。休憩込みで約3時間。

五百円パンフ掲載の演出の高瀬久男さんの言葉は必読と思う。

観ている時、ずっと頭にあったのは園子温監督の映画「希望の国」。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0012498  
亡くなった夏八木勲さんが演じていた役の「杭が打たれた」というセリフが何度も蘇ってきた。

東海道四谷怪談

東海道四谷怪談

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

森新太郎さんの演出
たんのしかった〜!有名怪談を様式美と戯画化で徹底的な娯楽作に。まず絵として美しい!大空間をわざと小さく使ったり、平面にしたり!最後も笑いが込み上げて仕方なかった〜。「エドワード二世」に続き、森新太郎さんの演出に超楽しませてもらった。白井晃さん演出「テンペスト」と同様、中劇場だからこその迫力を堪能。
若い演出家にぜひ観てもらいたいな〜。新国立劇場は安い席がありますよ〜。
花王おさむさん最高!有薗芳記さんも!中央ブロック後方席で観劇。休憩込みで約3時間強。

ネタバレBOX

行燈が奈落に落ちちゃう!驚いて「ヒャー!」ってなった(笑)。額縁いっぱいの壁が迫ってくるのもたまらない。
マインドファクトリー~丸める者たち~

マインドファクトリー~丸める者たち~

かわいいコンビニ店員 飯田さん

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

驚きました。
こんな強烈なメッセージ性のある物語になるとは思わなかった。
野球部と監督と学校を通した日本の精神構造の縮図。
2時間20分と聞いたときは覚悟したが、後半の展開に主人公の心理描写に目が離せなかった。
こんな団体だったんだ。と、本質を覗いた気分で興奮した。

ネタバレBOX

普段ネタバレを書かないが、今日はどうしても書きたい気持ちになった。

中盤は作・演出の池内風さんの持ち味でもある笑いの展開が多く散りばめられて、

安心して笑っていたがこの安心感があとから強烈な嫌悪を抱くことになる。

マネージャー、母親、部員との話し合いの中で田所の心境が目まぐるしく変わる中、

最終的に監督の権力と力にねじ伏せられる様は、正に今の日本の政治事情と重なる。

言論、論理、ルールなどはほぼ存在しないし無意味なのではないか?

と、電車に乗りながらずっと心がスッキリしない良い身で後味の悪い作品になっている。

ラストシーンの美しさには鳥肌たちました。

個人的には保健の先生がベランダで野球部を肯定していくシーンがとても恐ろしく写った。

この作品では最後に解き放たれるけれど、気づかぬ内に加害者側に加担しているなんてことは日常的にあることで、今の自分を冷静にみれていないといけない。なんてことを思った。解き放たれる不幸もあるが。

この劇団がたくさんの観客の目線にさらされて、どのような作品が生み出されていくか非常に楽しみである。
ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

劇団鋼鉄村松

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/06/09 (火) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

ポテンシャル
元々はパート1だけの作品だったのだが、この辺りの経緯はご存じの方も多かろうから略す。パート2、3を加えて序破急の構成を為した。元来、ボス村松氏は、知的な内容が書ける人であるにも拘わらず、内的な照れなどから、書いてこなかった部分がパート2に集約的に現れて、展開を膨らみのあるものにしている。終盤は、無論、結末に向かって収束してゆくので安定感のあるものになり、作品としても纏まった。ポテンシャルの高さを見せつけてくれる作品としてマークしておきたい。今後の作品への期待度もアップする作品である。(追記後送)

銀幕心中

銀幕心中

SPIRAL MOON

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/06/05 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

★ノンストップ人情劇!★
舞台は日本映画黄金時代を迎えた昭和30年代の古都・鎌倉

それはまるで時代をタイムスリップした様なお芝居

この雰囲気は衣装や台詞から醸し出されているのかな⁉︎



終始、テンポのいい早口で台詞を次々発する

かなり膨大な台詞量ではないでしょうか⁈

それを魅せる役者力を楽しませてくれます!

前半は会話中心でちょっと間延びした感はあったのですが

後半の畳み掛ける展開にグイグイと引き込まれる!

熱い気持ちが高ぶるお芝居!

コメディと言うより映画に熱い想いを寄せる人情劇!

銀幕心中

銀幕心中

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

流石
この劇団の質の高さは並大抵のものではない。主演女優を務め、演出も手掛ける秋葉舞滝子さんの能力の高さは無論のこと、今更言う迄もあるまいが、横田雄紀さんのシナリオの素晴らしさと相俟って存在感と技量のある役者陣の活躍で観る者を唸らせる。(追記今回は早くも再々演のお願い)

ネタバレBOX

早くももう一度観ておきたい舞台なのだが、残念乍らライフワークの集まりで伺えない。東京再々演を早くも望む次第である。
ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

劇団鋼鉄村松

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/06/09 (火) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

本当に
その通りだと思いました。

ネタバレBOX

エピソード1だけだと、単に見合い相手の漁労長が死んで兄は幼馴染と結婚できたというだけのことのようでしたが、エピソード2の緩さを経てエピソード3になると漁労長がゴジラになったりして福島原発事故に対する批判が一気に吹き出しました。

電源が水をかぶっちゃまずいでしょうって、素人が考えても分かるようなことができていなかった事実には本当に同意です。事故のショックで引きこもった研究者も表に出そうだし、気持ちを切り替え廃炉に向けて日本全体で総力を挙げて行こうと呼びかける社会派ドラマでした。
海風ロープウェイ GO!!GO!!

海風ロープウェイ GO!!GO!!

立体再生ロロネッツ

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
立体再生ロロネッツ、久しぶりの観劇です。ユルいのかタイトなのかよくわかんないロングコント的冒険活劇ファンタジー。ちょこちょこ動き回っていて、ちょっと落ち着かないけど、全編小ネタのギャクが満載で、妙に笑えました。

銀幕心中

銀幕心中

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

お見事!
昭和30年代の雰囲気がプンプンと漂ってきますね。高密度で端正な芝居に引きずり込まれてしまいました。

ちょぼくれ花咲男

ちょぼくれ花咲男

文月堂

座・高円寺1(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高に楽しめた
そこには江戸時代が再現されていた。当時の市井の人々の生活が、喜怒哀楽が、それはそれは鮮やかに描かれていた。会場のレイアウトを非常に効果的に使った演出はお見事!ストーリー展開にも奥行きがあるが、演出自体にも奥行きがあり、歌と踊りにも意味があった。130分弱の上演時間が1時間ぐらいにしか感じないほどたのしかった。まさに「観てよかった」と言える作品。

銀幕心中

銀幕心中

SPIRAL MOON

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2015/06/05 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★

テンポの良い会話劇でした
嫁と二人で観劇しました。
ものすごく速いテンポの会話の応酬、すごかったです。
(どれだけ練習されたんだろう…、すごいセリフの量でした。)

後、ラストの展開はよく考えられていて、面白かったです。

ネタバレBOX

中盤の会話部分、笑っている方も居られましたが、私と笑いのツボが少しズレているような…。
またテンポが早いだけで起伏がなく、型にはまった一本調子の単調な感じを受けました。

ラストの盛り上がりはよかったので、中盤が残念。

追伸、嫁は、「テンポが速い分、噛んだところが気になった」「死体のグロイ内容がイヤ」との事。
玄人受けする内容かなぁ、私や嫁のような素人には難しいかも…。
ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

劇団鋼鉄村松

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/06/09 (火) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

ボスの脳髄から染み出た汁
演劇のクオリティという面だけから見れば、少々アレかもしれないが、ひょっとしたら、結構凄い作品なのかもしれない。
ボスさんの持つナイーヴさが、不器用に語られていたのではないか。
観ながら考えるようなこういう作品は好きだし、ボス村松さんの不器用な話法も好きだ。

しかし、一般的な、評判としては今一歩かも……。

ネタバレBOX

鋼鉄村松は、バンドで言えば、ツインボーカル的なやつで、演劇界のクリスタルキングと呼ばれているとかいないとか。
つまり、作・演がボス村松さんとバブルムラマツさんの、2人いる変わった劇団である。

それぞれが戯曲を書き、自らが演出する。
そんなことをしているのにもかかわらず、1つの劇団としてきちんと成り立っている不思議な劇団なのだ。

2人の作・演出家のテイストは似ているようで、異なっている。

今回の作・演のボスさんが、うっかりなのかDVDを売らんがためなのかは知らないが、「最高傑作と言われている前作『ロケット・マン』(作・演:バブルムラマツさん)のDVD売ってます」と、終演後に叫んでいた。

前作で、「少し負けているかも」という意識があるのかもしれない。
それが、下手すると焦りにつながり、空回りになり得る可能性だってある。

しかし、「空回り」こそが、ボスさんのいいところではないか。

頭に浮かんだモノをいざ書こうとすると、手が追い付かない、ということを経験したことはないだろうか。
まさに、ボスさんの作品を観ていると、それを感じる。

ボスさんの頭の回転に作品が追い付いていかないのだ。
しかし、頭がフル回転の極地に達したときに、もの凄いパワーが出てくることがある。

そのときには、ボスさんの脳髄から染み出してきた、というか溢れ出す汁が舞台の上に飛び散るのだ。
それはキレイなはずもなく、濁った汁なのかもしれないが、その中に「(ボスさんの)美(学)」が、常に潜んでいる。本人は「乙女心」と呼んでいるようだが。
それを見つけられるかどうかが、ボスさんの作品を楽しめるかどうかではないだろうか。

見つけ方はそれぞれであるし、見つかるモノも人それぞれだろう。

今回の作品は、冒頭から垢抜けない演出である。
展開やシーンの入れ替わりが早い割に、ドタバタしていて、スマートさは微塵もない。
セットもバックに変な風に布が垂れ下がっていたりする。
しかし、その話法の不器用さが、たまらなく面白くなってくる。
もちろん、「素」の面白さとは違う次元のものである。

こんな不器用さがボスさんの持ち味ではないだろうか。

この作品は、当日パンフの2行目から4行目までに書いてあるとおりのストーリーだ。

エピソード1は、岬を出るといつも時化に遭う兄弟の漁師と、演歌『兄弟船』の因縁話であり、ストーリーの展開とテンポを楽しむものである。
しかし、エピソード2で、突然、観客を異次元に連れ去る。
観客は少し混乱し、意味が飲み込めないまま、エピソード3へつなげていく。
エピソード3がやってくることで、エピソード2の位置づけが明確になり、エピソード1との関係も明らかになってくる。
ここで、ぐっと深みと広がりが出てくるのだ。
しかし、「ここですよ」というアピールはない。

先に書いたとおり、よく言えば実直すぎる、悪く言えば垢抜けない演出なので、1つひとつのエピソードがつながっていることは観客の多くは理解できるとは思うのだが、その先、つまり、3つのエピソードは、3つの連作短編ではなく、1つの作品であることがわかってくれば、頭がぐるりと回転するような感覚を覚える。

1つの作品であることがわかったときに、鳥羽一郎の『兄弟船』の冒頭「♪波の谷間に命の花が、2つ並んで咲いている」が、ぐっと響いてくるのだ。
必ず時化に遭う兄弟漁師の、2つの命が波間に咲いているエピソード1から、母なる海から、母から生まれてくる命の花につながってくるのだ。
確かに強引ではあるし、不器用な語り口ではある。
しかし、「♪波の谷間に命の花が、2つ並んで咲いている」が響くのだ。

いつものことながら、ためらいなくするりと口をついて出てくる台詞が、結構いい。
「後ろを振り返るオルフェウス」のような、必要ある? という台詞の膨らみには、思わず笑ってしまうのだが、その過剰さが好きなのだ。

今回は、迷走とも思えるようなストーリー展開となる。
毎回、そのジャンプ率(ストーリーが飛んでいく率)が高いボス作品ではあるが、今回はさらにそれを増してしまったようだ。
つまり、ボスさんの頭の回転に作品が追い付いていかない感覚だ。

しかも、今回は、主演男優ベス村松さんが抜け、鋼鉄村松の大切なバイプレーヤー、村松ママンスキーさんたちもいない公演であるので、その分の全体の動きがボスさんの気持ちにうまく付いていけたのかどうかは、辛いところではある。

迷走してるようで、実はつながり意味を持ってくるのだ。
その感覚がとても面白い。
観ているほうも、頭をフル回転させなければならない。

そして、自分なりに考える。
その一瞬一瞬がボス村松作品の醍醐味ではないか。
いや、もう1人の作・演のバブルムラマツ作品でもそこは同じなのだ。
それが「鋼鉄村松」ではないか。
過剰な情報から、コアにあるテーマ(のようなもの)を見つけ出す楽しさだ。

ただ、エピソード2の「王女アンジェリカ」のエピソードは、ガラスの仮面を知っていてもいなくても、観客を迷路に置き去りにしてしまう。
あとで回収するにしても、そのことがわかりにくいのは、回収していくためのヒントがないからではないか。
エピソード2の後半で、やっとエピソード1の兄弟が絡んでくるのだが、「王女アンジェリカ」にはそれがない。
一人芝居の面白さを壊さない程度に、エピソード1とのつながりを感じさせるような仕掛けはできないものか。
例えば、黒子役の人がいるのだが、それを(衣装を黒子に変えた)兄弟に演じさせるとか。
無理か。

今回、急に3.11以降のフクシマが触れられていく。「完全にコントロール」とかタイムリーじゃないだけに古くさく、それはちょっと「なんだかなあ」と思っていたが、あくまでもわかりやすい例の1つであって、それを通して「未来」が語られていたのではないか。
つまり、生まれてくる者の未来への不安の(今一番)わかりやすい形であろう(結構ヒヤヒヤなことを言っていたけど・笑)。
そして、この作品では、頭の薄くなったオジサン(赤いスーツを着てたなあ)が、不器用ながら「大丈夫だよ」と、語りかけてくれるのだ。
このナイーヴさがボス松村である。

兄弟役の2人は、とてもよかった。特に弟役の加藤ひろたかさんは、ノビノビとした弟感がいい。すっと前に出る感じがいいのだ。
岸本を演じたNPO法人さんも、リラックスしているような、自然さがあった。
そして、キタジマを演じた後藤のどかさんは、結構な時間の一人芝居であったが、それを弛ませずによく見せたと思う。拍手だ。
漁労長を演じた千頭和直輝さんは、ゴジラになってからの哀愁感がいい(ガリガリの身体のせいもあるが)。
父を演じたバブルムラマツさんは、とにかく楽しそうだった。

漁師たちの衣装は、もっと漁師アピールがあってもいいのでは。
そして、ゴジラには尻尾と背びぐらいは欲しいところである。

2時間超の作品だが、それは感じなかった。

作品とは関係ないが、3人組の男性が、ずっとゴソゴソしたり喋っていたのには、怒りが湧いた。
そこまで行って、「集中しろ!」と、頭をハタいてやりたかった。
みらい

みらい

アンティークス

OFF OFFシアター(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

期待通り…
どんな「みらい」か期待して観に行った。イントロで、いきまり、「あなたはお亡くなりなりました」。そこから「謎解き」が始まる。いろいろな場面が出てくる。混乱しないように、前もって役名を知っておいた方が良い。1時間45分、緊張感が続き、十分楽しめる。

ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

ボス村松の兄弟船エピソード1・2・3

劇団鋼鉄村松

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/06/09 (火) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

二回、三回と観るともっとハマるかも・・・
“ボス村松”脚本・演出の作品は初観劇。
確かに「カワイイ変てこなもの」という印象の舞台でした。

「ハマると響きが深い」という片鱗も見え、ちょっとハマったかも・・・、
二回、三回と観るともっとハマるのかもしれない・・・。

ネタバレBOX

エピソード2「キタジママグローの女王アンジェリカ」での、
キタジマ役の“後藤のどか”の一人芝居。

可愛くて、可笑しくて、
演出だかアドリブだかの所もあり、
いい味出していた。

いちばんハマったかも~。。。
夏果て幸せの果て

夏果て幸せの果て

ねもしゅー企画

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/09 (火)公演終了

満足度★★★★

幸せの果てに連れていってくれる演劇
 この作品、もはや演劇ではない。じゃあ何なんだ。
演劇なんだけど、ただものではない。ただものではない
ところにヒロイン・ヒーローショーまでぶっ込んでいる。
 悪ばかりがのさばり、正義なんてこれっぽっちも
僕たちを救ってくれないこのご時世。ヒロイン・
ヒーローなんてテレビの中のただの気休めにしかならない。
 だが彼女・彼らには他に大事な存在価値がある。
「現実を忘れさせてくれる」存在。「束の間の現実逃避を
手伝ってくれる」存在。このお芝居自体が、他の
どんな演劇やテレビ・映画よりも、壮大かつ
僕たちに凄く身近で、大人が使うような難しい単語も
全く登場せず、まるで自分自身の隠れた別の姿を見ているような
錯覚を与えてくれる「現実を忘れさせてくれる」存在なのだ。
僕たちの束の間の現実逃避を歌と笑いで手伝ってくれる。

 季節はうだるような暑さの夏。舞台上では2つの物語が
文字通り同時進行している。主人公・オオモリセイコ(根本宗子)の
部屋で繰り広げられるお話と、彼女のバイト先のコンビニで
展開されるお話
 セイコは、彼氏・ドウジョウジマモル(鳥肌実)の浮気が
心配で心配で、とてもバイトに行ける状態ではない。
マモルが女子高生・ホシノイズミ(城川もね)と楽しげな時間を
過ごしていると勝手な妄想を膨らまし、自らを苦しめている。
妄想の中で、大森靖子(本人が本人役で登場)にギターの弾き語りで
励ましてもらったり、相談に乗ってもらったりしているが、
発狂寸前。次から次へと繰り出される被害妄想と、セイコと靖子の
やりとりが観客の爆笑を誘う。靖子が連れてきた生活保護の女
(梨木智香)が、セイコの胸騒ぎを増大させ、笑いが加速していく。
さらに靖子の歌が、人を好きでいる事の幸せと、それとは裏腹に
不安でどうしようもなく切羽詰ったセイコの感情に見事に
マッチしていて、とても切ない。
 その頃、コンビニでは、私生活で諸々問題を抱えた
今岡(大竹沙絵子)、野崎(あやか)、宇佐美(相楽樹)が
それらを忘れて一念発起し、大きな仕事に取り掛かっていた。
彼女らの悩みや仕事のやり様が大袈裟すぎてめちゃくちゃ笑える。
 セイコを含め彼女たちのオーバーな心配っぷり・取り乱しっぷりが
自分のようないかにも小市民らしくて共感が持てた。
小市民万歳。
 
 セイコの夢想の中の1シーン。マモルがイズミを監禁している。
けど、奇妙な事に彼女は彼をどこかヒーローのように
見ていて、彼も彼女をヒロインのように扱う。加害者・被害者という
現実を忘れて。2人の会話はいかにも幸せそうな雰囲気を醸し出す。
2人を見ていると、現実とは見えない監獄のようなものかもしれないと
思えてきた。通常は、囚われの身でありながらその事を忘れ享楽に
ふける者と、そこから必死に逃げようとする者とに分かれる。
セイコの場合はどちらでもない。自分の身を縛っている縄を自ら
もっときつく締めているようだ。セイコを苦しめるマモルの言動と、
そこから導かれる邪推。今岡たちを困らせるリアル。
今身の周りにある一見関係のない鶴瓶の麦茶やテレビでよく
見かける化粧品のCM、時給650円のバイト代、最高気温を
更新した夏の蒸し暑さ、800円のアイス、
ポカリにアクエリアスに東幹久さえも一々腹立たしく感じられる。
そんなものに身も心も縛られ身動きがとれずに、気持ちがすり
減っていく。そんな時こそ、ヒロイン・ヒーローの登場だ。やっと
出た。どうせなら、赤の他人より、自分がヒロイン・ヒーローに
なっちゃった方が断然現実から離れられ、しかも格段に楽しく
幸せだ。僕ら小市民を代表して、セイコが今岡たちが
ヒロインになっちゃいました。幸福そうな彼女らを見ていると
こちらまでハッピーな気持ちになってきた。
 言動や心持ちだけでなく、セイコに至っては衣装までもが
まさしくヒロインになった。欲深い拙者は、今岡たちにも
ヒロインの衣装を着させてほしかったなあ。
まあ、でも根本さんの役を越えて、素の幸せそうな顔を見ると
その欲を引っ込める事にした。
 
 スタッフいじりは、予定調和じゃない方が、そしてまだ経験の
浅いスタッフの方が、より素の部分が出て面白かったのでは?と
突っ込みたかったのも正直なところ。
 そしてこの舞台の目玉の大森靖子の音楽について。
彼女は「辛い現実をちょっと浮かせてマシにするのが音楽の役割だ」
(パンフレットより抜粋)と語っている。劇中の彼女の歌声は、
根本さん脚本・演出のこの舞台で、より一層その役割を果たす
事に成功している。
 「みんなを幸せの果てに連れていくにはまず私が
行かなきゃ」(公演の挨拶より抜粋)という根本さんの心意気と
試みが見事に結実した作品であった。

「ラ・バヤデール」 全3幕

「ラ・バヤデール」 全3幕

東京バレエ団

東京文化会館 大ホール(東京都)

2015/06/11 (木) ~ 2015/06/11 (木)公演終了

満足度★★★

マカロワ版です。
ソロル役のウラジミール・シュクラローフさんが、ものすごくかっこいいし、ダンスのクオリティも高いのです。

ですが、東京バレエ団の方々には今は、頑張れ!の言葉しかないです。
女性ダンサーさんたちは、群舞は良いのですが、一人、一人の踊りになると、いま一つ華やかさが足りなかったり、バタバタしたりしてしまいます。
男性ダンサーさんたちは・・・・、今は修行の時期なのでしょうか・・・・。
高橋さん、松下さん、長瀬さんがいたころの、クオリティを取り戻して欲しいです。

正直、かなり物足りない公演でした。
これから、もっとダンスも表現力を磨いて欲しいし、なによりスターが出て欲しいです。

銀幕心中

銀幕心中

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

とても丁寧に創られた舞台
“SPIRAL MOON”初観劇。

開演直後、早口での台詞回しにちょっとビックリしたが、
馴染んでくると、そのテンポ感がなかなか心地よくなってきたのである。

“笑い”の入れ込み方もよく、ちょっと“ブラック”だったりと・・・。
“抱腹絶倒”とまではいかないものの、センスの良さは光った。

感動的な後半でのテンポ感は、前半・中盤のそれとは違い、
場面に合った、効果的なテンポ感を感じたのである。

とても丁寧に創られた舞台でした。

アドルフに告ぐ

アドルフに告ぐ

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

アフタートークの日
手塚治虫原作の舞台作。冒頭の音楽の挿入や光の挿し方など、あら、こまつ座?と勘違いしそうだったが、観終わった直後は原作読後以上の重い引きずられ方をしてカテコのスタオベも出来ず。終演後の和気藹々のATでようやくクールダウン出来た。
凄い舞台だったなー、としか言葉が出ない。
役者さん全員よかったが、特に高橋洋さんや成河さんの凄さを再認識。
休憩込みで約3時間+アフタートーク約30分。

ネタバレBOX

出演者5人によるアフタートーク。発言に一部省略やまとめ記述あり。敬称略。

終演後、5分程度の休憩。ステージ上に椅子5脚準備した時点でアフタートーク司会の松下さん登場。トークショー用の台本をしっかり読み上げながら「こんにちは~。本日は「アドルフに告ぐ」お越しいただいて(だったかな?)ありがとうございます。本日の司会進行、MCのアドルフカミル役、松下洸平です。それではみなさん、お入りくださいい」「噛まずに言えた!(笑)」と自画自賛。
そしてラストシーンの衣装のまま、マイク持って全員自由に登場。
下手から松下さん、高橋さん、成河さん、朝海さん、彩吹さん。
「僕~、ソンちゃん、洋さん~あれ?」と、座席案内するも席順を間違えて誘導する松下さん。「違うよ~、こっちじゃないの~?」とみんなから突っ込まれつつ和やかに着席。

松下 / 普通(ATに)司会進行の人がいるけど、今日は僕(が司会進行)ですから。このメンバーだから誰も話を止める人がいないので、大人としての秩序を守りつつ節操を保てるよう盛り上がろうと。皆さん気をつけてくださいね。ありがとうー。
高橋 / いいじゃん止めなくて
成河 / 盛り上がっていこう!

・10回目の舞台公演が終了したが
松下 / 10回公演終わりましたが、いかがですか?なんか早いですね。あと4回でこの劇場終わりかと思うと、寂しいってみんな話してたんですよね。
成河 / まだ10回ですか。いや、もう明日で終わりでしょ!残り数えないほうがいいな。
彩吹 / ノンストップの舞台の中で、私は1人穏やかに過ごさせてもらっているので。みなさん、体力的にも精神的にも大変そうだなぁと。(心中)お察します(笑)
朝海 / 1日1回が10年分くらいに感じる。長く感じる。物語自体も(上演時間は)3時間の間に何年もかかってて、その重みがズッシリ。だから10回やったって感じがしないですね。
*ここで、静かにしている松下さんに向かって朝海さん「大丈夫?元気?」と声かけると
松下 / 僕は結構元気ですよ!ついこの前、幕が開いたばっかりの気分でなんだかあっという間。10回なんてあっという間であと4回で終わるし、寂しいなーと(みんなと)話してる。みんな同じ方向むいてやってて(今回の座組は)家族みたいな良いカンパニー。もうすぐKAAT千秋楽とは寂しいなぁ。
高橋 / もうすぐ千秋楽か~って、段々寂しい気持ちが芽生えてきているところ(笑)

・ステージの立ち位置
*今回の舞台は数段差ある八百屋舞台。彩吹エヴァは二段目くらいしか下りてない発言に触れ
彩吹 / (役柄上)下界(ステージ)に降りられない、カテコ(カーテンコール)も降りられない。
朝海 / 私は下ばっか(にいる)。二段目しか上がってない。
成河 / 栗山さんの計算だね。

・コンタクトレンズ
成河 /ちょっといいですか?これずっと気になってたんだけど(と、足元の何かを拾う) これ、僕のコンタクトレンズ(と、つまみあげて周囲に見せびらかす行動に客席から驚きの声あがるw) 僕と朝海さんはよくコンタクトレンズを落とす族なんですけど、1回で4枚くらい使う。今まで落とすことはあっても、1回(1日?)で4枚使うのは初めて。今まで2Weekを使ってたけど、朝海さんに勧められて今はワンデーアキュビュー?1日のやつ。あれ使ってます。
朝海 / もったいないからね!
*松下さんが話そうとしてる中、落ちてたコンタクトをワザと目に入れようとし、朝海さんに「バイキン!」と止められ、次に口に入れる真似をし、ぺっと吐き出す成河さん。ちょっぴり怒られるも隣り合わせの朝海さんとちょこちょことじゃれ合ってた。
松下 / そうそう、ゲネか初日かどっちかの時、序盤の幼少時、わたがし食べるシーンで向き合った時に、すでにソンちゃんの目からコンタクトレンズが剥がれ落ちてて、見たらもう二枚落ちてて瞼の下にくっついてるし。(落ちるの)はやっ!と思いましたw ビックリしたもん。
成河 / ドライアイってのもあるけどライトが眩しいとダメなんですよ。見ちゃうとね。エリザとのシーンとか割と外れる。なので、涙が出てるように見えてもその正体は大体コンタクトレンズですw
高橋 / 俺もコンタクトレンズつけてるから、泣いてるわけじゃないのにコンタクトレンズのせいで涙が出る時とかある。この前、涙出て泣いてるように見えたかもしれないけど。あれ、コンタクトのせいだからね。

・ステージ上の動きで
*劇中、照明を落とし暗くする場面も多く、そうなると舞台上の役者さんからは暗すぎて階段踏み外しそうで怖くなると。そのため壇上の仕切りのように白いラインが必要になると説明したが、美術と栗山さんが最初大反対したが「いやいや、なきゃ無理!」と話し合い、目立たない範囲でバミったらしい。
高橋 / 階段が見えなくてドキドキ。俺、段差が見えないんだよね。今日なんかおっとっとって落ちそうになって腕振り回しちゃった →と両手を鳥のようにばたつかせ、それを座ってやってみせる。その姿がまたかわいい。
成河 / あれ良かったですよ。栗山さんや美術さんは床に印を付けるの嫌がってたけど。
高橋 / 印なかったら出来ない!

・演出の栗山さんについて
松下 / 演出の栗山さんと今回が初めての人っていますか?→高橋さんと彩吹さんが手を挙げる
彩吹 / ずっとやりたいと思ってた方。最初、怖いかなって。(会ったら)全然違いましたけど。なんだかすごく細かい指導を受けるのかなぁ、って思っていたら、ヒトラーさんとエヴァのシーンはどちらかというと象徴的だったので、あまり細かく指導されなくて。思ったより厳しくなかったですw 1幕は、こう足をガーと開いたりとか、首をグッとしたりとか「そうくるか~」って感じでした(笑)
高橋 / 難しい役ですね、と栗山さんに言ったら「ヒトラーってすごく大変だよね、ピカソみたいだよね」って言われたから、俺は台本に『ピカソ』ってメモして、次の日、ピカソの画集を買いに行ったんだけど、あれ絵しか載ってないから意味がなくて(一同爆笑)全然分からなくて。次の日、また栗山さんにそっと聞きに行ったら今度は「岡本太郎だよね」って言われたから俺、台本に『岡本太郎』ってメモして、えっ~?どうすればいいんだ~?と(考えてたら)、そしたら次は「三島由紀夫みたいだよね」って。それで『三島』と書いた。
彩吹 / メモしてましたねw
高橋 / 最後には「三島由紀夫の自決だよ」と。(一同爆笑) 偉大な人の名前ばかりで困った。「チャップリンだね」とも言われたので、演技にはチャップリンの要素もいれた。
成河 / 洋さんのヒトラーには4人のイメージが入ってるんだw
朝海 / 私は今回で2回目ですが初めての感覚。前作(演出舞台)の『おもいでぽろぽろ』で、今回のアドルフとは雰囲気がまったく違う作品だった。初めて本番と同じように照明を入れた時に、こんな風になるんだ!って驚いたのと同時に、栗山さんは稽古の時から照明や人の動きが全部頭に入ってたんだなあと。休憩中はお菓子パリパリ食べて。
松下 / お菓子食べながら特保のお茶飲んでるんですよね。
朝海 / そう。何に気をつけてるのかわからないw。その姿見て、トトロみたいだな~と思ってます。
成河 / 僕は栗山さんとは今回で3回目で、前回も(脚本の)木内さんと組んで長編をギュッとまとめた作品でこういう冒険心がいる木内さんと組んでて。本人は嫌がるけど、ちょっとカリスマ性あるんですよね。稽古の時、ダメだしタイムになるとみんな栗山さんの周りに一斉に集まるんです、自然と。
高橋 / 声が小さいんだよw。
成河 / えぇ~w!?なんか、みんなで同じ方向むいて作ってる感じが良いなと。俳優の力、観客の力、演劇の可能性を信じてる方。
松下 / 僕は『スリル・ミー』という作品で栗山さんと4年やらせてもらってますけど、今回のアドルフでも『スリル・ミー』っぽいなと思うところが幾つかあって。セットの動き方や照明の使い方が似てて。栗山さんワールドが炸裂してるなあって思いますね。

・謎の棒
*ここで成河さんが舞台セットの意味ありげな棒が気になってたらしく
成河 / そういえば!この棒って光るの?誰かから聞いたんですけど、この棒光るらしいんですが、そうなのですか?→と客席に問いかけ、「光るよ!」とその棒と奥の棒を指差す観客達。
高橋 / っていうか、この棒ってなんであるの?なんなの?
成河 他 / なに?照明に反射して光るの?なんで光るの?2本ある?どこに?あ、あっち?どういう意味なの?何のための棒なんですかね~。僕たちわかんない! 私たち見えないので、二度と確認できないですね。
高橋 / ビデオ見ないと分からないね、(棒の存在は)ピカソだと思う。
*棒が光ることに一斉にざわつく出演者w なぜ光るのか不明だが、舞台上のキャストからは見えないらしい。また、成河さんは稽古場で、最後の憲兵を追い詰めるシーンで「(斎藤)直樹さんと2人で棒を思いっきり倒した」そう。

・好きな台詞
松下 / (客席に向かって)舞台2回以上見ている方~? →自分の座席は1階後方席だったが、かなりのお客さんが挙手されてた。
松下 / わー、ありがとうございます。(内容が内容だけに、この舞台見るの)大変でしょう。みなさん(出演者に向かって)劇中の好きな台詞とかってありますか。
彩吹 /『ええ』→この答えに一同「え??」
彩吹 / エヴァって、限られた台詞の中で『ええ』とか短いけど、ヒトラーに対して肯定する台詞が多いんです。『ええ』って二文字だけで全部受け止めるのってすごいなあって。その『ええ!』が、好きだったり工夫したりする。
*ここでゲップする成河さん。松下さんに怒られる。そして椅子にあぐらをかく。自由人。笑ってやり過ごす周囲。
高橋 /『甘い!』好きだよ。 カウフマン少年がわたあめ食べて『甘い!』って言うの、よくあんな高い声でるよね。
成河 / 『甘い!』ね!序盤の、カウフマンがわたがし食べて言う台詞。栗山さんがこだわってた。僕、基本放ったらかしだったんですけど、この台詞はこだわりがあって『甘い!』だけはすっごく指導を受けて何度もやり直した!あの時代って「甘さ」に飢えてるから、そういうのを一言で表現しないといけないって、ほんとに甘く感じるようにとかなりこだわっていたので。毎日やりました、甘い物や人との絆が少ない時代の中での感動を凝縮w。
高橋 / 俺は谷田(本多大佐)の『聞け!芳男!』が好き。すっごい好きw あれ聞くと(吉田)鋼太郎さん思い出す wって言うと、たまにトーン変わっちゃうんですけどw →洋さんの「谷田」「鋼太郎さん」の名前がサラッと出てちょっとうるっときた。

朝海 / 三重子さんの『自由ですか?』って台詞も、あの「自由」に飢えてる時代だからこそ活かさないといけない台詞だなあって思う。
松下 / 僕は『チークで良いの!』が好き。
朝海 / 逆ギレみたいになってるけどねw。
高橋 / こういうのって言われると意識して演技が変わっちゃわない?
朝海 / そういえば前にも好きって言われたの。今まで忘れてた、聞いたら意識しちゃう。
成河 / 僕もママのセリフが好き~。
*一斉に由季江ママ注目されて、照れて耳を塞ぐ朝海さん。それを見て成河が一言「かわいい♡」
成河 / あの爆弾がヒューヒューバーンって落ちてきて、ママが一人で受けるところ。あそこ最初は台本になくて稽古で追加されたシーンなんだよね。最初は峠さんが店の方を見に行ってすぐ戻って来ちゃう場面だったんだけど、その間に何か欲しいねって追加になった。あれは原作にあるんですか?
朝海 / 空爆シーンで由季江が『私は、死なない。三人の家族で生き抜く。死んでたまるもんですか』って原作にはないセリフ。稽古の序盤ではなかった。あれは木内さんの創作。台本上は何もなかったが稽古中に入れた。栗山さんと一緒に相談して追加になった。凄いよね~。
成河 / 僕、それを稽古中に聞いてすごく泣けちゃいました。木内さんのオリジナルなんですね。

・最後に一言
松下 / あれ、もう時間ないんですって。(終了)時間のキューが出てしまいましたので、御客様にコメントをひとこと。→全員、一斉に袖を覗く。
彩吹 / 今日は本当にありがとうございます。原作は手塚治虫さんの漫画ですが、原作は70年前の話、みなさんにメッセージを伝えるためだと~(思っている)。息遣いを感じに、あと4回見に来てください。
朝海 / 命を削ってやっているので生存確認をしに見に来てください。ありがとうございました。
高橋 / 今日はアフタートークがあるからこんなに和やかになってるけど、普段だったら終わって重い気分になって帰ってもらってると思います。たまにはこんなカタイ舞台を見て、重い気分になってください。(「またお誘いあわせの上、お越しください~」とか、言っていたような気がする。)
松下 / 僕自身も演っている中で『知ること』が大切だなぁと思ったので、色々なことを『知りたい』と思うきっかけになって欲しいです。…あれ、今日の二階席なんか若くない!?
→みんなで2階席を見上げ、客席と手を振り合う。
松下 / ぼく、28歳なんですけど。僕より若い世代にこうやって観に来て考えてほしい、色々。いや、年上のひとも、ですけど。若い世代のかたにも、上の人にも見に来てほしい。知ることが大切。何かを知って何かが変わることがあるかと。手塚さんの作品を通して知って(知ることができて)僕も嬉しい。
成河 / 今日はありがとう。台本作りも苦労して。木内さん栗山さんが時間かけて作り上げた(脚)本。最初はどういう風に(仕上がるか)なるか、幕が上がるまでみんなの反応を見るしかなかった。栗山さんは『劇場は思考する場所』だと言っていて、客席からもそう感じる。こんなに役者からも客席からも『思考している』とヒシヒシ感じる舞台はないです。僕の世代や、もっと下の世代って知らなくてよいことは調べない。自分の知らないこととの付き合い方が下手なんですよね。僕はお客さんも演出も信じてる。知りたいから舞台も観る。興味のあることにはのめり込むけど、知らないことは知らないままで終わる。調べようと思えば、調べられる環境の中にいるにも関わらず。とにかく、考えてほしい、知ろうとする事、考える事、理解をする事、共有することが大事。自分にも言い聞かせてるんですけど『考えさせられる』って言い方するとすごく安っぽく聞こえるけれど、みんなで考えてまとまって作り上げていく感じがすごく良いな、と感じさせてもらっています。あと4回ありますので、是非また来てください。今日はありがとう。→書き方がまとまってないが、だいたいこんな感じの発言。

ハケる際、両手を鳥のようにばたつかせながら、段差をピョンと降りながら一人ずつ笑顔で退場。

以上、書きおこし終了。

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