miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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Another×Other

Another×Other

PROGROUND

【閉館】(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題468(12-211)
17:00の回(曇)。16:30受付、開場。こりっちで予約しようとしたら締め切られていたのでメールで問い合わせ、予約。KASSAIの3階、初めての場所。舞台は...マンションの一室でしょうか、下手はテーブル、上にはノートPCとTVのリモコン、ソファ、下にはラグ。手前に姿見、TV、スピーカ、時計、サボテン、霧吹き、ティッシュペーパー。奥はクローゼットかな。中央に入り口(ドアなし)、右に行くと玄関。上手にはベッド、パンダのぬいぐるみ、横にカーテンがあり、外はベランダ、床はフローリング、加湿器が置いてある。母(竹井さん...震災の翌日「真っ赤な~」をみているのですが、席が後ろだったのでよく見えませんでした)、長女(葉湖芽さん...ロ字ックで)、次女(岡野さん)、この母と姉妹のぶつかり合い、肉親だから出てしまう激情と思いやり。ここまでのものはそうそうお目にかかれない、それが「旗揚げ公演」で、目の前に。16:56前説(場内アナウンス)、17:01入り口が閉められ、17:02暗転~18:14終演。終演後、主宰の嶌さんに感想をお伝えする。またひとつ見逃せないユニットに出会ったのでした。やっぱり、外へ出て劇場に足を運ばナイト。

ネタバレBOX

最近、女性の強さ(と弱さ)を描く作品が多い(そういうのを選んでいるからか)、男はどうしても添え物的。3人の女性、世代、想いが違い、感情が高ぶるシーンが多いのに、冷静にお話を続けていく。驚くほど自然で、こちらの感覚に直接響いてくる。仕草さや視線だけではなく...役を自身の中に取り込んでいるから出てくるもののようにしかみえない。

「性」については、世代、地域、社会、家庭、情報...いろいろな考えがあり、答を求めようとはしないのだけど...それは「教育」でもそう。

劇中「スカボロフェア」がギターのインストで流れ、3人が見る映画は「卒業」、終演とともに聴こえてくるのは「Can't Help Falling In Love」、愛さずにはいられないのですよ。

ちょっと気になるのは...「不倫」、男が妻帯者の場合(本作品の設定)、なぜそうなってしまったのか..男女というのはそういうものなのか。
『帰郷』

『帰郷』

3.14ch

タイニイアリス(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題467(12-210)
14:00の回(曇、一時雨)。13:28受付、13:30開場。舞台は左右に分かれていて
下手側、テーブルに椅子、振り子時計、黒電話、フローリング。上手、低いテーブルにソファ、デジタルTVにアナログTV、コンポ、カーペット。奥はガラス戸で屋外がみえる。13:59場内アナウンスで前説、上演時間1:45、14:04開演~15:46終演、「Love me tender」が流れる。SF黎明期の大作..とも思えるシナリオ、展開、ビジュアル面も大好き。「宇宙船」に続いて2作目。今日は強烈だった。雨の季節、カミナリが鳴り響き、時空は歪み、侵略者の影が覆いかぶさる。大宇宙に拡がった戦いと小さな村、葉山、海と山。振り子時計は時を刻み、「モンスター」に怯える。SF好きにはたまらない設定。

ネタバレBOX

世界が2つに割れ、永い永い闘いが繰り広げられる。場所と時間は瞬時に転移、空回りするテープのように繰り返され、再び闘いが始まる、sense of wonderだ...

午前2時30分のとき、振り子時計は1:30だった。
信仰連鎖~カミサマのいたところ~

信仰連鎖~カミサマのいたところ~

削除

北池袋 新生館シアター(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題466(12-209)
14:00の回(曇)。駅を降りるとちょうど神輿が通るところだった。階段を上がり受付時間まで待つ..が風が入らないのでジワジワと汗が流れてくる。13:30受付開場、舞台奥が一段高くなって、左右に丸椅子、後方に蜘蛛の巣状の網、13:55前説、受付をしていらした方で「噛むかも」とおっしゃっていましたがちゃんと噛んでいました(ついでに、トイレ前の暗幕を引くとき、こけそうになる...)。14:05開演~15:27終演。「蛻皮表演」3作目、蛸谷さんは、LE DECOの客演をみに行っているので4作目。今回も、劇中、客席に乱入、大暴れするシーンがあったので一瞬構えるが、大丈夫でした。いつものように飛び出す絵本のような舞台、心理描写で人物を描き分け、あいまいさを持たせながらの90分。不思議に芝居をみてるんだという感覚で満たされる、ということは…とっても個人的な感覚なのでしょう。新興宗教については正直よく分からない、何冊か読んだものの、事象としか捉えていないし、新興でない宗教もそれは同じカモ。夢の奥の夢か…

HEAVEN ELEVEN OF THE DEAD

HEAVEN ELEVEN OF THE DEAD

tsumazuki no ishi

ザ・スズナリ(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題465(12-208)
19:00の回(晴)。18:45会場着、受付入場(全席指定)。椅子にクッション1枚。最前列+以降A列からI列くらいまで、客席はそれなりに傾斜があって見やすかったのではないかと思いました。「tsumazuki no ishi」3作目、亜矢乃さん..たぶん6作目くらい(白夜を含む)、他に映画1本。舞台はコンビニ(24時間)の前、ブルー系で「○ーソン」にみえるがタイトルは「HEAVEN ELEVEN」。下手、○に「コ」、24OPENというサイン、オレンジの外灯、フェンス、ブルーシート。コンビニ:手前にゴミ箱(分別)、店内には定番商品(ソフトドリンク、カップ麺、男梅、求人系フリーペーパー、ポテチ)、雑誌ラック、レジ、電子レンジ、奥はトイレと事務所。「万引きは犯罪です」、サマソニのポスター、店頭前、車止めブロックと白いライン。不気味な低音が鳴り続けている。異空間、異世界...。スマホの使い方、みえる/みえない、症状の変化、わっくん/キコ、不気味な空気とひきこもり女の子のとまどい、突然、量子論の世界に突入するが、自然科学系の本を読んでいるので大丈夫、相対論も果てしなき宇宙論も夏の読み物としてGood。18:55前説、上演時間2:05という案内、19:05開演~21:08終演。

ネタバレBOX

いきなり浮かび上がる「顔」、ここで「インセプション」について語られる...このシーンをちゃんと意識の底に置いておくと最後の「転換」に結びつくのでしょう。前作も「ボディ」を借りるお話だったけど、今回は意識とボディは遊離して、なお、コントロールができる。なぜそうなったのかは不明。ゾンビは人を喰うものの直接的な場面はない、が、喰うことの快楽と苦悩は示される。
(普通の)お客さんが来ない、補充もない、わかりにくいところにある(ということはちっとも便利でない)コンビニ。ガラスがないことには気が付かなかった。客は2組...。オニは鬼、テンは天で創造と支配を司る者なのかな。わっくんとこっくんのコンビ。わっくん(舞山さん...初めて観ました)が抜群にいい。亜矢乃さんと対照的で、でも重なるようなキャラクター。

奇怪なインド人(数学が得意で...釣銭をゴマカスとは)、無色なバイト店員(なぜ見える..最後は見えなくなったのかな?)、コンビニの灯りに引き寄せられる意識体。

とてもおもしろかった。もっと早くみておけばリピートできたのにと悔やむ。
ファイティングポーズ

ファイティングポーズ

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題464(12-207)
19:00の回(晴)。下で待っている間...蚊に刺される。特に案内はなかったので18:25上にあがってみる。準備できていたので受付、少し待ち18:30開場。今週、ずっと深夜帰宅だったのでようやくの観劇。光希は3作目、森下さん4作目。ストーンズの曲が控えめの音量でながれ、舞台には2つのセット。下手、小さな赤いテーブル、これも小さなクロスとバスケット。上手、テープルとパイプ椅子が3脚。1つの舞台に2つの空間、奥に「柱」。18:58竹下さんの前説、19:04BGMがピアノの音色に...開演~21:13終演。

「おじさん図鑑」という好著もあるくらいでオヤジ、オジサンというのはそれなりに分類され、でもそれは決してホメ言葉ではないように聞こえるのです。劇中の会話にあるようにある面バッチイ存在。汗と涙ではなく汗とアブラか。そんな世代でも立ち上がることはできるんですね..ちょっと応援があれば、守るもの、愛おしく思うもの、意地と根性、負けたくない気持ちがあれば。後ずさりするのではなく、立ちどまるのではなく、目を伏せるのではなく、うつむくのではなく。眼を開け、深く息を吸い込み、自分を信じ、利き腕に力を込め、渾身の思いで闘う、そんなオヤジになりましょうということですね。

舞台の左右、ボクシングジムと家庭やオフィスの切り替え、見えないロープをくぐるとそこは闘いの場。打ち合うグローブの音、息を切らす音、流れる汗、光る涙。己を信じ、己の引き際を知る。いろいろなことをあらためて整理させてくれたお芝居でした。

終演後、森下さんと少しお話。今回、オヤジ連は分散してしまいましたが、また一同会して盛り上がりたいものです。

と、本日(9/16)、オヤジ3人が出会ってしまい、池袋の(次の芝居までの間)居酒屋に行ってしまったのでした。

ネタバレBOX

雑記

脱いだら凄かった..ので.びっくり。
少しセリフを噛んでいたのが、お話がいいだけに気になりました。
やっぱり女性は土壇場で強い、それにくらべおやじ..はっきりしないと(自戒)
ヘタ→ウマの過程が上手い
「べじたぶるーす」も同じここだった、1年経つのは早い(オヤジ人生はますます加速するのだろう)
フリル

フリル

アマヤドリ

王子小劇場(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

無題463(12-206)
19:00の回(晴)。18:00受付(整理番号券あり)、18:30開場。入ってみると会場を横に使った舞台、案内の方が最後列(一番高い位置)がお勧めですと説明。やや斜めに白のストリングカーテンが垂れ、手前、上手に3脚の椅子、奥、カーテン越し下手にも椅子がみえ、上に上る梯子。18:55前説、19:01開演~20:45終演。カーテンの手前と奥でのお芝居、横からの照明、役者さんが位置を変えるごとに陰影も鮮やかに変化、雰囲気抜群のBGM、絵的には白と黒の印象的な舞台(☆5)。役者さんの動きは緩やか、キャットウォークも使った演出、最後列でなくとも大丈夫、ですが、左右の幅があるのでどちらかが視界に入らないシーンあり。榊菜津美さんだけが靴を履いていたように思うがどんな意味があったのか...ほかにもよくわからないシーンが重なり、お話的にはほとんどわからず。終演後「ロクな死にかた」のDVDを購入。

ネタバレBOX

役者さん、ひとりひとりは魅力的。お話は、セミの一生なのか、カルテに記入しているようでもあり、「ふたり」の間の終わり、のようでもあり...ただ全体がどうなっているのか...がわからなかった。海をわたってどこに行く、ベンチでの会話はなんだったのか....などなど。

「ご挨拶」と書かれたものが1枚…大きな文字で「で、なにがいいたいの?」…説明をしないことを心がけた…とあります。ダンスの場合、セリフがなくても困らないけどダンサーが表現しようとするもの、はあるんだと思う。この作品はどうだろう、終始無言だったら…、言葉は思考であり、伝達する手段だろうし。

バインダー女史は何を観察していたのだろう、男と女と海を渡りたいセミ、結婚、出産、離婚。風船病院。虫の声、セミの鳴き声、長生きするセミ、トライアングル、歯が抜ける夢、ガスで浮く死体、フィギュア、切腹、バドミントンの合宿、セミクジラ、2番目に好きな作家の本…クレープ…もう少しのような気がする。
秋の霧、龍にまみれ、居心地がよく

秋の霧、龍にまみれ、居心地がよく

桃尻犬

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/09/06 (木) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

無題462(12-205)
13:00の回(晴 暑)。12:31受付、12:40開場。床には車、飛行機、船、数字でできたジクソーパズルのような模様。壁際に透明なビニール管に黒い花と葉が蔦っています。赤色の台車と木箱。犬、猫、キリン、羊などのぬいぐるみ。12:53前説、13:01開演~14:42終演。元となった歌を知らなかったからか全体がよく理解できませんでした。当パンに「言葉を絞って」紡いだ話と記されています。ということは私の理解力がまったく足りないと思うのですが、とにかく繋がらない。100分の間、ずっと考えてはいたのですが答えが見つからないまま時間となってしまいました。

狙い

狙い

関口愛美一人芝居企画

シアターD(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題461(12-204)
19:00の回(晴)。しばらく1Fエレベータ前で待ち、18:25受付、18:30開場。2列が小さな丸椅子、3列~普通の椅子(でも小さめ)。舞台正面に白いスクリーン、幕間にひよこウサギが登場。舞台手前にプロジェクター担当の男性が座し、黙々とお仕事をこなしていました。19:05開演~20:21終演。公園通りに来るのはとても久しぶり、関口さんのお芝居は初めて。一人芝居は..いままで数作みましたがいずれも普通のお芝居であまり印象に残っていません。今回、汗をかきかき熱演、楽しかったので終演後DVDを買ってしまったのでした。

「追っかけ」「バカチアガール」「中二病邪気眼女教師冴島姫奈」「女子プロレスラーの休日」「オレ、なでしこ」(..もしかしたら間違ってるかも…ブログみたらあってました 9/11記)。

「女教師」の出す問題は難しかった。ここらは即興でウケ狙いができるようにならねばと反省。

次もまた観に行こう。

ネタバレBOX

ネタ(大いなるこじつけ、そりゃあ読めないよ…)と役者さんのキャラクターとがいい感じに(私に)合っていました。暑い中、着込んでのプロレスラー役やヘソだしチアガール、セーラー服は着なかった…とみた目にもGood。
うつくしい革命

うつくしい革命

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題460(12-203)
19:30の回(雨)。18:35会場着、受付(チケット裏に番号を書いていただきました)。19:00開場。取り急ぎ...ヘロヘロになって家に帰り、子供の寝顔で安らぎ明日を始めよう、今夜はそんな気持ちになれるお芝居でした。理屈でも技巧でもなく、ただ一点、みていて面白かった。そういえるお話でした。もう一回みたいな。下手(下)が広場、上手(上)はU字型の居室でベッド、テーブル、ソファ、いろんな人物が勝手に出入りする。19:25前説、19:35開演〜21:22終演。満席で中央通路、2階までお客さん。

ネタバレBOX

結局、1回で終り。問い合わせたところキャンセル待ちで入場できないことがあります…でしたので断念。思い出しても不思議な体験。あり得ないことが起こってもいいので、そうみていると、途中から「The Truman Show」みたいな設定かと思い始める。でも、ここには観客はいない。

最後、台本を読み去ってゆく姿、見送る監視員。

「ゴールテープ」に続いて2作目。今回も「上」と「下」を上手に使っていました。山奥のニュータウン、元遊園地、生活の全てが保証された街、但し、演劇がない世界。芝居か安定か。

銃を撃った直後は熱いんじゃないかと思ったけど、持っていない住民も撃っているからいいか…本物じゃないし。
【ご来場ありがとうございました】諍わなければならないいくつかのこと

【ご来場ありがとうございました】諍わなければならないいくつかのこと

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

pit北/区域(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題459(12-202)
19:00の回(ときどき雨)。18:30受付、開場、入って左側に座ります。クッションは2枚重ねで良好。明るい舞台、壁が板張りで木目がベーコンみたいに並んでみえます。床は木目のシートを張っているようで、木漏れ日がその床に模様を描き出し、「山あいのコテージ」「林間学校」の雰囲気十分。でも、奥の壁には大きな(白)スクリーン、下に丸い穴、2階を見上げると入口側には暗幕。18:55前説、19:05開演〜20:59終演。帰るとき、前作「黒」のDVDを購入。恥ずかしくも、突っ張った男たちの精一杯の矜持か…。かっこつけ具合に笑う、MJには及ばないものの何となくわかるような気もする。

ネタバレBOX

眼力の塊のような「男」たち…ではなく、ただの覗きと痴漢。両の目で睨みつけていたのは単なる威嚇行為で…重い殻を背負えば動きも鈍くなる。何かがいるのは外ではなく、内。小心者は強がってみたけど、やっぱり弱かったというお話(我ながらいい加減な概略)。それにしてもみる度(3作目)、独特の世界観、強烈なルール(定め、掟)。このところバテ気味だったので近い所、王子にして、どっちがいいかと迷い、小さなほうにして正解。

舞台は主に「女子の部屋」と戸外のシーン、スクリーンに映るのは「男子の部屋」、これは録画だったのかな、違うような気もする。劇中、(下階の)扉は解放されていて、初めて奥をみました。ここは入って右の座席ではよく見えなかったと思います。階段を駆け上がったり、布団を蹴ったり、こちらを見つめたり。


全くの余談:「諍」、滅多に出会わない文字。過去に一度「美しき諍い女」という映画のタイトルでお目にかかりました。銀座シネパトスだったか…、エマニュエル・べアール…とっても長かった(4時間弱)。
『まちづくりproject』8・9月

『まちづくりproject』8・9月

THE TRICKTOPS

ワーサルシアター(東京都)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題458(12-201)
19:00の回(薄曇り)。18:30受付開場。舞台正面上、6つの提灯(2種)が祭りらしさを現しています。箱がふたつ、中央のひとつには古い型のラジカセ、水筒。上手にはすのこベンチ。19:00Keioの「砂土」さんが諸注意、今回...ホラー場面があるそうで..弱い方は...。7月に続いての観劇。商店街のひとびとの心を描いたおはなし4つ。20:59終演。10月、またこの商店街に来てみようと思うのでした。

ネタバレBOX

商店街を歩くといろいろなお店、お客さん、散歩する人、仕事に出かける人/帰ってくる人、怒っている人、哀しんでいる人...。そんなひとたち(人生)にちょっと光をあててみたようなお話が4つ。最後は祭りパワー全開のぶつかりあい。役者さんの巧さもあり楽しい2時間でした。

肝試しの仕掛けに少しビビる。
うつろな肖像

うつろな肖像

演劇プロデュースユニット コモレビ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

無題457(12-200)
14:00の回(曇)。早くついたので図書館で暇つぶし、13:30受付、開場。舞台正面には大きなスクリーン、奥と手前にTVモニター、舞台の仕込み、稽古、自己紹介、カラーパターンなどが順に流れる。中央に縦長の箱、周囲には衣装が散乱、クマのぬいぐるみ、紙片があちこちに。座席はベンチシート(クッション良好)、時間前なのに役者が出てきて紙片を拾い何か言ってる、一文字だけで意味が分からねい…繰り返し、繰り返し、そのうち単語になり、言葉になってゆき、床に座り込み雑談が始まる、個人的にはこれは(観客との関係がよく分からないパフォーマンス)嫌いなのですが、ちゃんとお芝居に組み込まれていることは終わり近くで気づく。14:00松尾さんにより開演が少し遅れることが告げられる。が、14:01突然、舞台は動く、公演の配役を決めている〜15:19終演。終演後、出口にいらした松尾さんにお聞きすると、みなさん学生さん…。話しをどちらでしめるのか考えながらみていたことを話す。曰く、最後の言葉を真実として信じる…そんなお話にしたかったというお答え…なる程、なるほど。当パンみると「このまちのかたち」の制作とありました。時間あえば行きますね。

ネタバレBOX

主役に抜擢された女優の「夢」を題材に芝居を作ることになった劇団。劇団が芝居の中で劇団を演じ、「夢」なのか「現」なのかが曖昧になり、覚めたことも夢で、昨日母と話したことも夢で、今ここにいることは…、境目が徐々に見えにくくなるので、終わりはどちらにするのか、終わりなのか続くのか。

学生さんのお芝居では世代が同じなので役の上での年齢差を表現するのが難しいと思っていますが、今回は、お話の構成がよかったのでしょう、あまり気になりませんでした。

夢のなかでの自身の気持ちは真なのか偽なのか、分析的なところはわかりません。でも、主人公の葛藤を弱みとしてついてくるのは辛いことでしょう。

観劇中、「インセプション」を思う。

「大好き」といえるものがあるのはとても幸せなことだと思います。

当パン、よーく読んでみると「ハコイリ企画vol.2」を見つけました。vol.1をみたのはいつだったか確認すると2011/2月でした。
n乗ハニー

n乗ハニー

劇団両面HERO

BAR COREDO(東京都)

2012/08/27 (月) ~ 2012/09/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題456(12-199)
19:30の回(晴)。18:55会場着(職場から歩いてすぐ)、受付入場、入って左側に。ピアノ、譜面。ビールケース(白黒)、ピアノの少し前、上から白黒縞模様のコの字型のフレームが吊られていて、緑の葉がまといついています。壁にはマンガの原画、CD/DVDが裏向き(記録面)に貼られています。沖山さんご出演なのでみにきました。19:09ピアノ演奏が始まり、19:24入り口壁際に寄せられていたビールケースを四方に移動、ぐい吞みとつまみが配られ、ひとつはポカリと赤い杯、フレームには「篠田組」などと大きく書かれた紙が付けられ、19:31ドアが閉まり、ピアノがとまり...譜面を変え重い曲調に。サングラスの男がひとり肩をいからせ....~21:19終演。席に着くと当パンの作品解説を事前に読んだほうがよいと声をかけていただきました。読むと、相対論や宇宙物理学系...大丈夫ですよ、これ系の本を何冊も借りて読んでいるので(理解はできませんけど)、試験でヤマがあたったかんじ。

終演後、沖山さんと少しお話、覚えていて下さったのでビックリ。ブログにもあったようにポテトチップスひと袋はさすがに飽きるのでしょうね

ネタバレBOX

読んでいた本、次元、並行宇宙のお話はよく出てきますし、ビッグバン(F.ホイルのことも)、宇宙のはれ上がりや加速しながら膨張する宇宙、アインシュタインの「宇宙項」。ミクロの世界では素粒子のお話なども好きなので、新刊がでれば(もちろん専門書ではありません)借りています。

異次元の間でコミュニケーション(思考、認識、言語)ができるものか...はおいといて、SFっぽい設定と、マンガ(やくざ)とリアルとの違いをネクタイやサングラスである意味わかりやすく、また目の前で替えているので飽きずに眺めていました。

作家が作品世界の人物と交流する、という設定は過去何回か見ていますが、キャラクター設定もよく楽しかったです。たしかにマンガにも「時間」はあるし、書き直しなどのシーンでは作家の苦悩を織り込み、時間を遡っての「出会い」では、「将来」を知っている者として「宮部」の表情がとても切なく思えるのでした。岡田さん、調べてみると「無重力金魚」に出演していらしたのですね(DVDが延期になってる)。

ロボット

ロボット

演劇集団リレーションシップ

APOCシアター(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

無題455(12-198)
19:00の回(晴)。18:30受付(整理券あり)、18:45開場。対面式の客席(パイプ椅子が2列ずつ/座布団あり、但し薄い)。入口側と奥に、黒色の工事現場で使うような足場、それなりに高さがあり、役者がここに立つとぐっと見上げるようになります。座席、2列目のほうが高さがあるのでみやすいカモ。すでに役者さん8人が足場に座っています。目を閉じ音楽を聴く、読書、居眠り、前をじっと見つめる…開演まであまり動きはありません。スーツ、スラックス、革靴、パンプス、腕時計。19:06開演〜20:14、休憩、20:25〜21:43終演。チャペックはSFを読み始めた(ずぅ〜っと前のこと)当初から知っていたのに、キチンと向かい合ったのは初めて。でも、今でいう「ロボット」ではなく「人造人間」だったというのは知らなかった。寿命があるなんてまるで「ブレードランナー」。「アトム」や「009」なんかも思い出した。それだけいろんなエッセンスが含まれている作品なんだなと感心。

ネタバレBOX

でも、演出が少し過剰じゃないかと感じました。足場自体がガシャガシャ音がするし、大きく倒れこんだり、勢いよくぶつかったり…セリフも相当大声。もっと「人間」の弱さと「ロボット」の哀しさが出ていたらな、と思った…けど、それじゃあ「ブレードランナー」になっちゃうか…原作を読んでみよう。

「アイ、ロボット」は骨格がよく似ている。

堂本さんはロ字ック等でみていて、「秋の霧〜」に行きます。
夜空に戻すべき月があるように

夜空に戻すべき月があるように

白米少女

こった創作空間(東京都)

2012/08/27 (月) ~ 2012/08/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題454(12-197)
19:00の回(晴)。サニーサイドシアター演劇祭のテーマが二人芝居だったということに帰宅後気がつく。18:30受付開場。舞台は1作目に近い、そこらじゅうに靴(サンダルなども)、みな番号がつけられているみたい。奥には針金で作られた「車」の骨格、上手、タイヤ(椅子代わり)、寝袋。キャリングケース、黒電話。「riverbed」からみているので3作目。白米少女は次回作(12月)が最終公演で、次のステップを考えているとのこと。

ネタバレBOX

白いシャツ、黒いスラックス、靴、ネクタイ…喪服…「人口調整局」の公認人殺者と少女との、不思議な関係。荒野(人との付き合いがない)のように殺伐、遠くには黒い煙突が見え、シューシューと焼く音が聞こえてくる。母を殺されたクリ子…感情を抑えているようでもあり、少しずつ染み出してくるようでもあり、この感覚は1作目にも。

電話はどうやってつなげたのだろう、靴の間に見えるのは電話線か。

いろんな色が交じり合い混乱とその逆の普通の毎日を感じる。

「ヤンデタイヨウ」時間あえば行きますね。
異邦人

異邦人

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2012/08/23 (木) ~ 2012/08/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題453(12-196)
14:00の回(晴、猛暑)。13:10会場着、受付(整理券あり)、13:43開場。舞台、一面の砂、奥にテーブルと椅子。渋谷さんご出演ということで観劇。異邦人もカミュも初めて、ドブロギターを生で観て聴いたのも初めて。13:53前説(場内アナウンス)、13:55ギタリスト、13:56男がひとり、ふたり...。木箱からワインを取り出し座る。14:00全員、客席を見つめている、上は白、下は黒..喪服か。砂が照明によって色を変えます。14:55前半終了~15:12後半~16:23終演。

ネタバレBOX

ドブロギター。クラプトンの「Give Me Strength」などで音色やスライドを聴きましたが、生演奏は初めて。で、パーカッション、ベース、歪みきったギターサウンドを重ねた演奏には驚き、終演後CDを買ってしまいました。

スタイリッシュな演出、照りつける太陽、焼けつく砂、肩に食い込む棺、だるい大気。頑なな男、入れ替わる周囲の登場人物。ひとり「赤」を纏うマリー。白いシャツ(いくつかのデザイン)と黒いスラックスは喪服か、後半、黒い上着…赤と黒。

ハッキリしないもどかしさ、消化不良のようなもたれ、噛み切れないスルメ、あとから口中に広がる辛さ。
夏のおたより

夏のおたより

てがみ座

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2012/08/25 (土) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題452(12-195)
18:00の回。17:20受付開場、最前列にミニ椅子4席。昨日はトマトジュース、今夜はアイスコーヒー、カウンターには斉藤さん。2日目は「今泉さん版」。昼間、東中野で「異邦人」をみていまして「不条理劇」が続きました。偶然とは思えない「世界」の采配。今夜は遅れているお客さん待ちで5分おし。福田さんの前説。昨夜は女1(福田さん)側、今夜は男1(箱田さん)側の目線にたってみていたように思います。単純なダブルキャストではなく、福田さん、今泉さんの違いによって異なる角度からお芝居をみることができたのではないかと思います。とても理解できそうに思えない男1。決してありえないキャラクターではなく、仕事を進めるうえで意見の相違、優先事項の違いなど日常では当たり前のこと。でも「理解できないこと」を理解し、ことにあたることが求められる、観劇中、そのことが頭の中を駆け巡っていました。とても貴重な観劇体験。18:05開演~19:11終演。いただいた「夏のおたより」のお礼状をしたためます。

ネタバレBOX

細かい部分で違いがありました。ビスケットが四角い「CHOICE」から丸いものに。2枚重ねで間にクリーム(?)。不謹慎にも、2枚にはがしたビスケットで「オセロ」(「オセロ」をみる予定で原作を読んでいるところ)をやったら今泉さんはどんな反応をしただろうかと想像。鼻歌のシーンでもしかすると慌てていたのカモ。

大がかりなセットではなく、客席から手を伸ばせば届きそうな距離、役者さんの息遣いが聞こえてくる距離。

電柱、降り注ぐ雪、男1に安らかな眠りは訪れたのだろうか、女1は何を語りかけるのだろうか、夏が来るたび想うことでしょう。

今泉さん、「空のハモニカ」のときとは違い「大人らしさ」がでていたと思います。また、地に足がついている(でいいのかな)女1とこの世にいるようでそうではなさそうな男1との違いが、福田さん(懐の奥深さ)とは違う味わいで好演。

お芝居をみて、新しい経験をさせていただけるのはとてもうれしく、ありがたいこと。忘れがたい体験、ありがとうございます。

いくつかの雑記(8/27)
1984年の作品…当時、何をしていたか…夏、大阪にいて「SUPER ROCK '84 IN JAPAN」に行った。このあたりからLIVE三昧。意思の疎通について何も考えていない、今、パワハラの本を読んでいる、これも歪んだコミュニケーション?、男1、素足に白いシャツは死者を意味するのか、脚本にはどこまで指定されているのだろう、図書館で予約したので読んでみよう。
夏のおたより

夏のおたより

てがみ座

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2012/08/25 (土) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題451(12-194)
19:00の回(少し曇)。18:15受付開場(ドリンク付)、奥が舞台、テーブルと椅子が3脚(奥のひとつ、型が違う)、ハンガーに洗いざらしの白いシャツが数枚(もしかすると洗ってないのかな)、床にも放り出してある。丸いすの上に雑誌。上手、BOXの上に黒電話、下には小さなラジカセ。二人芝居「♪組」(箱田さんと福田さん)。ここの前、新宿眼科画廊に行ってました。座って眺めていると少し似ているかと考え、周りを見る。大きな月、3羽のうさぎ、「兎亭」。19:00今泉さんの前説、役者自身を鍛える企画〜19:58終演。

ネタバレBOX

舞台はそれだけでは動かず、役者さんが現れ、鼓動が始まる、そんなことを考えてしまいました。 

別役さんのお話は初めてで、ウィキペディアをみてみると「幻想的で独創的な作風」「登場人物が固有の名前を持たないことが多い」--なるほどー。

会話が繋がっていない、男1は記憶を喪ったのか、どのように生活しているのか、とか考えていたのが、そのうちそういったものも含めたお話だと思うようになるのでした。これは、お話だけではなく、役者さんおふたりのやり取りが自然とそうさせたのだろうなと、(終演後)感じるのでした。

※兎団は、@池袋と学習院女子、2作観ています、次回も予定があえば。
浮遊

浮遊

monophonic orchestra

新宿眼科画廊(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/25 (土)公演終了

無題450(12-193)
13:00の回(晴、猛暑)、12:16受付、12:30開場。待っている間、なんだか煙っぽいなと思い見ると、受付、机の下に蚊取り線香。劇中…いますね。

入口入ったところに椅子とテーブル、壁際、テーブルの上にCDコンポ、洋書、その隣、電話、小さな時計。会場右、奥に座席(かなり広め)。1-2列目は簀の子にクッション、なんと2列目は簀の子2段重ね。13:08BGMが「Electric Light Orchestra」に代る…「Orchestra」にかけているのでしょうか。13:09ドアが閉められ開演の挨拶。13:10開演〜14:45終演。世代が違うからか、少しズレを感じました。

ネタバレBOX

登場人物(と私との間)、心情的につながる部分がなかったので、正直、よくわかりませんでした(特に、佐東)。「説明」に粗筋がありますが、読んでいないこともあったかと思います。

突然、時間と場所が変わるのは面白かったです。
天晴

天晴

みどり人

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/28 (火)公演終了

満足度★★★★

無題449(12-192)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付入場。最前列はベンチシート、舞台3方には白い布、白い箱が3つ(椅子やテーブルに)。みどり人は2作目、宮本さんは7作目。「説明」には短編集とありましたが当パンでは「寸劇集」という表現に変わっていました。なんだかこっちのほうが似合っているような舞台。19:35開演~21:26終演。オープニング+8つのお話+10分間の休憩(舞台上では、各劇団の紹介と役者さん3人による彫像制作=実演..これがまた個性的で完成..したものをみて笑ってしまう)。バラバラの短編集かと思っていたのに紐を手繰っていたらあれれっ、と。なんとも楽しいお芝居でした。少し続く

ネタバレBOX

ダメダメ、グダグダ、みんな情けない人生だ。それが嫌味にならない所でうまくつなげている。愛ちゃん似の宮本さん、やはりなぱ竹とは違う。中華料理店のシーンはリアルでみなさんとてもうまかった。

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