アップデイトダンスNo.63「マネキン 人形論」
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2019/06/17 (月) ~ 2019/06/25 (火)公演終了
鑑賞日2019/06/25 (火) 20:00
価格3,000円
20:00の回。最終日。
膝→足→腰痛で「No.62」を欠席。だいぶよくなったので復帰。
事前に数点の画像をみていましたが始まってみるといつものようにとても暗い舞台。そこにうっすらと...
舞台上には、
赤:勅使川原さん
白:ミシンをこぐ女にして上演中ほぼ静止状態で座り続ける女(半人/半人形?)
白:マネキンの女(2体)
いつの頃からいったい何を映してきたのか大きな姿見鏡。
そしてミシン。
これをソロというのかカルテットというのか。
「4人」はずっと舞台上。
妖幻な照明が姿かたちを変え、闇を引きずり込み暗い帳で囲むかのような印象。そのわずかな隙間から決して抜け出せない精神の閉鎖空間。
一方で、外界との境界として使われる「ガラス板」が舞台上で破砕されます。以前、「上映会」で大量のガラスを使った公演を見ましたが、ここAPPARATUSでは初めて。リアルに砕け散る音とギラつく反射は無言の「4人」と対照的。
「静止状態の女」は終始黒髪がかかり顔が見えません。もしかしたら本当に微動だにしなかったのかもしれませんが、見ている方はそんなことはないと確信しているので、揺れているように見えてきたのでしょうか。とても不思議な感覚、闇に対する恐怖、畏怖?
また2体のマネキンはどうみてもマネキンですが、もしかしたら目を動かしたり腕を動かしたりするのではと。
なかなか落ち着いてみてはいられません。
もちろん「静止状態の女」の方は終わって挨拶をされました。それでもどなたなのかわからず、たぶん闇の世界に還っていったのではと。
パルス音、ノイズ、クラシック。
追伸 公演タイトルが「アップデイトダンスNo.53」でしたので「63」に直しました。
人魚姫
ノックノックス
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2019/06/21 (金) ~ 2019/06/30 (日)公演終了
鑑賞日2019/06/21 (金) 19:00
座席F列
19:00の回(晴)
18:30開場、全席指定。
舞台(美術)の様子は、終演後の写真撮影可でしたのでツイッター等にあります。
下手に生演奏/バンド。手前、階段を上がった奥。砂(白)、木々(緑)、枯葉(茶)、海(青)、と色鮮やか。
こちらは初めてですが、作/演出/作曲のヤストミフルタさんは、学習院女子のSakura Farmでも演出をしていらして、ここ数年観に行ってます。
19:05前説(ヤストミさん)、19:08開演〜19:53、休憩、21:21終演。
老婆が少年に語り聞かせる人魚姫の話。親子で観ることができたらいいなぁ、と思わせる良作。童話の世界ながら、人と人、持てる者と持たざる者との争い、喪われた海、という「今」の課題が織り込んであります。また、意表をついた「ねずみとカラス」のやりとりが楽しい。
下手のバンドと役者さんたちとのコミュニケーションがよくとれている。
ヘフナーのベースを弾いているのは珍しい気がする。
劇中の歌も自然なメロディでとても聴きやすい。
※こりっちで(観た)過去公演を検索してみると
村上哲也さん。「星の結び目」2014/7、「新しい等高線」2014/3。
小林至さん。「アイ・アム・アン・エイリアン」2013/25。
藤谷みきさん。「夏の夜の夢」2017/3。
舘智子さん。「太子堂のサーカス」2014/7。
林周一さん。「鮭スペアレ版『マクベス』2018/12(舞台監督)、「音楽劇ハムレット」2017/10。
岩坪成美さん。「男装音楽劇 くるみ割り人形」2016/3。
古澤光徳さんは、学習院女子のpafe他で。
坪光成樹さん(ギター)もpafe。
菜那くららさんは「ポーの一族」にでていらしたのですね。公演を観にいくことはできませんでしたが「タカラヅカ・スカイ・ステージ」を観ました。
「生演奏」「幻燈」「ガーデニング」という特徴を活かした演出がお話とよく合っていたと思います。
THE NUMBER
演劇企画集団THE・ガジラ
ワーサルシアター(東京都)
2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了
鑑賞日2019/06/20 (木) 19:00
19:00の回(曇)
18:00受付、整理券あり、18:30開場、対面の座席、手前に。
こちらは初めて、ムーブメントに下島礼紗さんのお名前、どのようなお話かとみてみたらザミャーチンの「われら」とありましたので観に来ました。大昔、講談社文庫版を買いましたが長年完読できないまま。
SF作品+下島さん=観よう、ということで。
陰鬱な「部屋」、ぼやけた視界、椅子に座らされた女、目隠し、手錠と鎖と手帳、左胸にナンバー、天井にシーリングファン、いかにも尋問部屋風景。大きな赤い風船、上手にみえる小窓。
19:01前説、開演~21:14終演。
SFの衣の下には人類の所業(歴史)が透けて見える。原作が生まれてからから100年近い。
同年代だと「R.U.R」(こちらはよく上演される)でしょうか。
素材と手法、それを活かす演出と役者さんたち。
謎の「窓」。
今もどこかにあるのではないかという確信と核心。
帰宅してから原作がどこにあるのかわからなかったので図書館で借りることにしました。こんどは読了できるような気がします。
こりっちで過去公演を(お名前で)検索してみると
可児奈穂子さん。「大型」2016/8。
田村真帆さん。「僕らはいつもふわふわ中毒」2018/6、「明日になるまえに」2018/2。
吉村京太さん。「ミラクルスーパーマーケット」2011/8。
千葉哲也さん。「青」2016/9演出。
追記
図書館から借りた原作(集英社版、小笠原豊樹さん訳)読了。意外とすんなり読み通すことができました。
内容は時代を反映しSF的科学技術面からは??な部分ばかりですが…。
※大量絶滅してからそんなに早く宇宙旅行できるのか...とか。
一糸乱れない原生生物のような(われら)存在と(わたしたち)現実の歴史/現在とが重なって見えてきます。
読書と異なり五感に直接届くもの、狭い空間での演劇だから反響して戻ってくるもの、特に本作では秀逸であったように感じます。
左右の対比(だから対面席)と客席へ吸い込まれるような一本の縦路、小窓から覗いているだろう存在の気配、自由が持つ閉塞感。
劇中の大きな「音」は、観客といえども気を抜いていたら「この世界」では異端者とみなされるのだ、と警鐘を鳴らしているようにも思えてきました。
故A.C.クラーク「都市と星」は閉ざされた世界「ダイアスパー」、そこから外の世界へとぴ出す「アルヴィン」を中心としたお話ですが、「われら」と微妙に符合しているように感じました。
鐘下辰男さんは桜美林の公演で作演出がありますが
今までダンス公演(たいていはPRUNUSで)ばかりで演劇は未観。こんど機会がありましたら。
6じすぎたらワンカップ
劇団やりたかった
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2019/06/12 (水) ~ 2019/06/24 (月)公演終了
鑑賞日2019/06/18 (火) 19:00
価格3,500円
19:00の回(晴)
18:30受付、開場。客入れでは風変わりな選曲。
舞台は戸建新築現場、コーン&コーンバー、脚立、材木、コンクリートブロック、電動丸のこ...だれも働いていなさそうな現場でのひと騒動
「みにきて!」2014/5を観にいったのは下北沢駅前を通りかかると木下さん(団長)が一人芝居をやっていたから。
前回は「すきすきこっちむいてホイ」2017/6なので少し空いてしまいました。
今回(正確には4公演目でした)は、高円寺で団長をお見かけしたから。
19:04明るい前説、どこで笑ってもよし、気遣いはいらない、飲食自由。
「ここは劇場であって日常ではありません」これはなかなかいい。
少しも進まない現場にやってくるひょうきんで一家言だけはある者たち。
濃度高めのキャラクターばかり。
一部、見た目も実年齢も明らかに違う配役がシュール。
女棟梁の色香に惑う。
「トゥワンダ」でいいのかな?
「鉄人」は懐かしい
ダンサーのみなさん巧かった。
「新聞やりたかった(表裏の2面)」は力作。
最後はみな笑顔で。
2-taxon
S20 梅田宏明
あうるすぽっと(東京都)
2019/06/15 (土) ~ 2019/06/16 (日)公演終了
鑑賞日2019/06/15 (土) 15:00
価格3,500円
15:00の回(雨)
受付14:00、ロビー開場、14:30開場。15:07開演~15:47、休憩、16:02~16:29終演。
梅田宏明さんは2回目「1-resonance」2018/6。そのときは齋藤コンさんが出ている(本作でも)ということで観に行きました。
短いものですがYouTubeにいくつか映像があります。
※また観る機会がありましたら少し後ろのほうで観ようかと思います。
3作品を上演(それぞれ9人、3人、1人)。
白黒の鋼のような硬質な振付。ノイズ、冷たいリズム、硬直。個々の動きを制するなにかの意志のようなもの、身体は抗いつつ、身を震わせる。現実世界からは遠く、電脳世界のVRとも違う、目の前で稼働する身体の揺らぎ。
目に飛び込んでくる白い輝きは空間を急流のように駆け、身体は瞬時にOn/Offを繰り返すようでした。
こりっちで過去観た作品を検索してみると
中村優希さん。「datura.」2016/2、「ぴちぴちちゃぷちゃぷ15」2015/5他。
大塚郁実さん。「『病める舞姫』を上演する」2018/7、「うわまふた」2017/8他。
京極朋彦さん。「Scanned Body」2013/9。
熊谷理沙さん。「わたしの東京物語」2014/7。
小松菜々子さん。「ダンサロンvol.1」2015/12。
齊藤コンさん。「The Way Feels Go」2016/4。
三田真央さん。「新人シリーズ16」2018/1。「ロンド・カノン形式による創作表現」2014/10。
酒呑童子
山道弥栄自主企画
旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)
2019/06/14 (金) ~ 2019/06/16 (日)公演終了
鑑賞日2019/06/16 (日) 12:00
価格1,500円
12:00の回(快晴、暑)
上野恩賜公園 噴水広場では「フィリピンエキスポ2019」で多くの人出。藝大横をまがって会場へ。
自主企画公演は2回目(3月に「大蛇 おろち」を)。
11:45受付、開場。中に入ると、桟敷+椅子(腰が痛いので端の椅子に)。板の間、薄暗い、壁一面に「本棚」?
両サイドに奏者が座り、演者(白神さん)はその間を自由に。
開演前に山道さんから作品解説(ありがたや)。
白黒の衣装(和服)に赤い敷物、「酒呑童子」は着衣など意識しないような奔放さ。遊具(?)や大きな松笠、酒瓶などをあちこちに置く。
三味線(1棹)、笛(5本?)、太鼓(大小、鐘?)、唄。
和楽器演奏を聴く(観る)機会は滅多にないのでよく観て、聴いておく。
※年に2-3回は津軽三味線と箏と朗読の公演、先日は尺八2本の演奏。
「さわり」がどのように鳴るのかは演奏を観ているだけではよくわからない。鼓は湿らせているらしいし、三味線はけっこう調弦している。横笛もときどき持ち替えている。
山道さんの三味線はきれいな白黒。E.ギターでいえばM.シェンカーの「フライングV」、E.クラプトンの「ブラッキー」か。
独特の「音(声)色」と白神さんの舞は会場の空気を1000年を遡った一条天皇の時代に置き換えてしまう。
本作、7/27(土)@キラリふじみで再演。また、11月には卒業制作「ふることふみ(仮)」@藝大千住校ということです。
プラヌラ
Moratorium Pants(モラパン)
座・高円寺2(東京都)
2019/06/14 (金) ~ 2019/06/15 (土)公演終了
座席K列
価格3,300円
雑記
昨年秋、県立所沢高が秋季演劇大会で60分版を上演。とてもよかったので戯曲集を立ち読みしてしまいました。高校時代を描いたものを高校生が採りあげ、上演。
19:30の回(曇)
18:30受付、ここで初めて指定席と気づく、19:01開場、最後列の上手端。こりっちにも、またここから飛んだ劇団のページにも、受付完了メールにも指定席という記載がありませんでした。※かろうじて、解像度が低いチラシにありましたが。
舞台上では「まひろ」役の堀さん、開演までいろいろ動いている。正面スクリーンにクラゲの像。対の関係、「まひろ」の投影だろうか。
開演前と開演後は撮影可。
Moratorium Pants(モラパン)は2回目、「おばけリンゴ」2015/10@ミラクル。
堀春菜さん。「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」2016/04。
石塚みづきさん。「ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー」2016/1、「落伍者、改。」2015/9。
木村美月さん。「夜は短し歩けよ乙女」2012/10、「裸の女を持つ男」2011/4、「りんごりらっぱんつ」2010/11。
そして、橋本さんは「汽水域」2014/11、「怪獣使いの娘たち」2014/6。
所沢版は全体に「黒」のイメージ、モラパンは「カラー」。
空間的には素っ気ない造り(好み)。中央に水槽(たくさんのグラス)、正面にクラゲの映像。
ゆらゆらとした(ゆらゆらせざるを得ない)心情の投影だろうか。
影(ダンス公演でよく感じる)、文字が映り、偶然であったり演出としてであったり光と影の効果。
(短縮版とはいえ)作品を知っているので個々の人物の「人生」を知ってるかのような錯覚に陥る。
降る雨をカラダに受け、吹く風をココロに受け、
あるいは、自分だったら何ができて何ができないか、
あるいは、令和という「時間」に辛さを感じるのはなぜか、
あるいは、あるいは、と繰り返す。
誰かが、名を呼んではいないか、
誰かが、声をかけてはいないか、と。
また出会いたいと思う作品に出会いました。
高石さんから翌土曜日の公演に所沢高のみなさんがいらっしゃるとお聞きしました。
所沢版と比較して(それがどうなのかもあるけど)ひっかかるのは。少々、映画あるいはTVドラマ的なキャラクター表現と衣装、舞台の明るさ。クラゲの儚い白さが消えてしまうような気がしました。
高校生とそれを超えた世代、との違いがとても大きい。それが「My Generation」~「Who Are You」ということかもしれない。※Whoはほとんど聴かないので他にもあったのかわからず。
高校生という世代がもつ生命力(強くもあり、弱くもあり)、舞台を観にいくといつもそれを感じる。
脚本(既成、創作)、上演時間制限、部員数、美術や照明。
そしてみんな卒業してゆく。卒業後も演劇を、という生徒さんはどのくらいいるのだろう。
いままで在校中に会話して顔と名前を覚えた生徒さんは数名。
※そもそも大会の会場では話をする機会がない。
うち、今も演劇を続けているのは2名。
うち、在校中から自らが主宰となり上演を続けているつわものは1名。
高校演劇で大会に出ていた役者/演出家の方は結構いるのではないかと思うけど
なかなかそれを知る機会も少ない。
今秋の大会でどこか(埼玉/東京/神奈川で)上演してくれないだろうか。
なんとなく映画「みちていく」を思った。
監督 竹内里紗(立教映身→藝大)
出演 山田由梨(立教映身→贅沢貧乏)、鶴田理紗(日芸)
こっちみてるの、しょうこ
やみ・あがりシアター
小劇場 楽園(東京都)
2019/06/12 (水) ~ 2019/06/16 (日)公演終了
鑑賞日2019/06/12 (水) 19:30
価格3,000円
雑記です。
初日、19:30の回(やや曇り)
ここ(楽園)は1年半ぶりくらい。すっかり下北沢とは縁遠くなった。向かいの「劇」小劇場にも行列ができているがどの劇団かわからなかった。以前はどこで何を、はだいたい知っていたが。縁遠くなった。
19:01受付、開場。いつものように右へ。満席。場内案内に笠浦さん。飾り気のない舞台、2本のテーブル(あるいはショーケース的なもの)にガラス細工?四季が鳴っている。
2016/1から11作目。
しかし、少し前に知ったことですが、笠浦静花さん、加藤睦望さんがPaPrika「ふくすけ」2013/2駒場小空間に出ているのを観ていました(覚えていませんが)。
19:35開演~21:05終演。
いつものように脚本ダウンロードができるので、帰宅中斜め読み。
オープニング、操られたマネキンの話かと思った。
ハードに「人形つかい(The Puppet Masters)」か、ロマンチックに「マネキン(Mannequin)」かと。
しかし、「しょうこ(加藤さん)」はそんな眼をしていない...ブラックスワンのN.ポートマンのよう。トランプ柄が謎を呼ぶ
コミュニケーションXディスコミュニケーション。
Heart of Glass (Blondie)。
Light My Fire(The Doors)。
人と人とのつながりが擬似融合、一方通行、通行遮断のような関係でみえてくる。
ガレキのようなオブジェが希望の崩壊にみえる。
加藤さんにご挨拶して帰路につく、ここで思い出す。一度お訊きしたいと思っていた...「やみ・あがりシアター」は毎回意図的に会場をかえていたのですか?
※2020/2は@王子で2回目だけど。
やみあがり以外の過去作品をこりっちで調べると(間違っていたらごめんなさい)
東象太朗さん。観覧舎「回帰熱」(2015/1)、ラフメーカー「ユリコレクション」(2012/9)。
久保瑠衣香さん。きのこ牛乳「シスターストロベリー」(2014/5)。
越路隆之さん。シアターノーチラス「鳥は飛びながら夢をみる」(2011/12)。
嶋谷佳恵さん。肋骨蜜柑同好会「アダムの肋骨」(2015/4)、「シスターストロベリー」。
カワウソ
犬猫会
獺 kawauso(神奈川県)
2019/05/29 (水) ~ 2019/05/30 (木)公演終了
鑑賞日2019/05/29 (水) 20:15
20:15の回(雨)
20:19開演~21:02終演(雨上がる)。
1月の公演から4ケ月、早くもvol.2。
最近演劇からだいぶ離れているのですが、このおふたり(と同じ演劇仲間たちも)との出会いは7年前の代々木上原。懐かしさとともにその変わらない人柄、声に暖かさと思いやりの気持ちを感じる。
中央林間駅から数分、店内、テーブル、カウンター、酒瓶、皿、グラスでいっぱい。
紹介文では「ダイニングバー、日本酒・ワイン・焼酎と現代家庭料理 獺kawauso」
舞台と客席ではない独特の空間。
席はお任せ、ドリンク(ノンアルコール)を頼み当パンに目を通す。
今日は「世界カワウソの日」..とあり、ずっとそういう設定なんだなと思っていました。
wiki:日本や中国の伝承では、キツネやタヌキ同様に人を化かすとされていた。
山猫さんの一人芝居(+唄と舞)。お話と料理が対に(野菜、肉、魚、なんとも贅沢)。
お客さんに語りかけるその声に引き込まれ別の情景が見えてくる。
ちょっと怖いところも。
ネットで調べると「ハゲー」は万能感嘆詞とあった。
ドアを開け外に出るといつもの世界。
次回は、9月、青少年センター(桜木町)で。
食事を運んでくださった方、どこかで見たことがあるような…化かされた?
砂糖と陽炎(再演ver.)
上智大学演劇研究会
上智小劇場(一号館講堂)(東京都)
2019/05/24 (金) ~ 2019/05/25 (土)公演終了
鑑賞日2019/05/25 (土) 11:30
価格0円
11:30の回(晴天、激暑)
11:00受付、開場。まだ歩くと左足に痛みを感じるので朝起きて様子見。予約入れて開場へ。暑い。
初演は未見(2017/2)。同年1月には「月面歩行」@11号館719号室。3月には「優しくて無神経なあなたは今日もわたしの目を見て笑った」@11号館505を観ていましたが...。
上手にガラス窓。小さなテーブルとソファ、椅子。少しの家具、時計、壁には絵、黒電話。下手のTVは手前に口があるのでテレビデオ? 1980年代前半くらいか。
11:30前説、80分、開演5分おし。
4人の怖いもの語り、あるいは怪談、ホラーサスペンス、懺悔か訓戒か。
現実離れしているようでも、この芝居の中では真実なのかもしれないと思わせる微妙な味わい。照明と美術がいい(わかりやすい)雰囲気。ノートの古さは本物だから?
4人の役者さんは離れて座っての会話が多いが、これは互いの冷えた関係(疑心、後ろめたさ)を示しているように見える。
海外にいる母。父、男の所業。
閉じ込められた座敷童子(去った家は衰退する)→パンドラの箱?
磯谷森太郎さん、佐藤華香さんは過去の作品で観たことあり。
怖くてかわいいヒトビト
劇団 水底譚
日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)
2019/05/16 (木) ~ 2019/05/17 (金)公演終了
鑑賞日2019/05/16 (木) 19:00
価格0円
雑記です
19:00の回
東棟E-101、18:50受付、開場。コの字の客席、85分。
この教室で「イッポンのマイク」を観たのは2016/1。3年前。
制作に谷さん、振付に宮本さんと卒業後も活躍。
また、何人かの役者さんはその後も観ている。
最近の江古田は、
総合実習ⅢA(演劇)「大市民」2018/12。
卒業制作(洋舞)『Modern Dance Performance 〜自由形式による創作〜』2018/12。
卒業制作(演劇)『THE BEE』2018/11。
他にも各所の小さな劇場で観た日芸の役者、スタッフの方々はみなさん卒業(たぶん)
日芸の公演は2013年頃から観ていて2世代くらい変わったか。本公演が次世代のスタートになるような気がして観に来ました。
「劇場」とは少々勝手が違う「教室公演」。
ざっと見渡すとお客さんはみな学生さんで一般客はいないもよう。戸外では竹刀、長刀を振るっている方々。
当パンについて
<関係図>はもう少し分かりやすくしていただけるとありがたいです。文字の大きさや色使いなども。
<世界観>
社会的ルールや生活習慣や生物的な違いなどの設定がちょっと苦しいと思いました。決してリアルを求めるものではないのですが、自然と「そういう世界なんだ」と思わせる設定だと話についてゆきやすいです。
「超能力」などとは関係なさそうですが、進化においては「旧」と「新」との間には(少なくとも数千年の単位で)なにか大きな優劣があるのではないかと思いました。
<キャスト>
役名と本名(でなくとも可)を併記していただけるとありがたいです。顔とお名前が一致しないので。また、役柄としての年齢(22~56才)と大学生(実年齢)とのギャップが相当あると思うのですがなぜこのような設定にしたのでしょう。視覚(表情、衣装、動き)や聴覚(声)から入る情報をリセットするのが難しい。
いろんなピースが入れ違いに出てきますが本筋(この世界が?それともだれかが?)がどうなってゆくのかよくわからず、私の中の超えられない世代の壁かもしれません。
役者さんは個性的、お顔は覚えたのでまたどこかの公演でお会いすることがあるかもしれません。
かたりと和LIVE『山月記』
語りと和楽の芸人衆 かたりと
プーク人形劇場(東京都)
2019/05/12 (日) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
鑑賞日2019/05/12 (日) 14:00
価格3,000円
雑記です
この会場は2回目。
スタジオ・ポラーノによる「オツベルと象」(2018/7)。
※ポラーノは遡れば2011/12の公演から。
かたりとでいわゆる(劇場)舞台上の公演を観るのは初めて?
中島敦も「山月記」も初めてなのでネットで事前の予習。
国語の教科書にあったかどうか全く記憶がない。
いや、国語で何を学んだかを覚えていない。
当日は少し暑いくらいの陽気。
会場(地階)に入ると緞帳が下りている。
時々箏の音が聴こえてくる。
14;07開演~14:53終演。
下手に北原さん(渋い色)、一方、上手の山田さんは明るい花が咲いている。
山月記は「青空文庫」で読むことができるが、使われている言葉はなかなか古風にして剛質。
これを北原さんは精魂込めて語り、山田さんは激しくも優しい音色を織り込んだ旋律で包み込む。
公演名にある「かたりと和LIVE」の真髄がここにある。
北原さんの語りは吟であり唄でありあるときは聴く者を揺さぶり、またある時には厚い人情で心を休めさせてくれる。
グレゴール・ザムザは大きな虫に、ヘンリー・ジキルはハイド氏に、
民話では異形の姿に変ってしまうことも多い。
本当の自分、変化した自分、混濁する自我の葛藤が生きてゆくことの辛さを現している。
洋の東西を問わず...。
さらに余談
突然、箏に左利き用のがあるのか、と思った。調べるとどうもなさそう。
手元を観ていてギターの「スウィープ奏法」に近いのかと思った。
身を乗り出しての演奏は実に力強い。
Shelter in the Shelf
ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―
銀座 奥野ビル306号室(東京都)
2019/04/28 (日) ~ 2019/05/02 (木)公演終了
鑑賞日2019/05/01 (水) 20:00
価格1,500円
メモです。
20:00の回(雨)
4年ぶりです。もう少しで見逃すところでした。
人の気配がないビルの階段を上り3階へ。
どこが「何号室」かわからずきょろきょろするが、どうみても受付らしいのは人がいるすぐ左の1ケ所だけ。開演5分前開場ということで待つ。その間、徐々にお客さん。開演時にはかなり詰めての観劇。
入って左側に前後2列の椅子席、チラシの部屋でした。
正面に、お洒落な電話、本(安部公房、星新一、太宰治...)、フクロウ、灯り、丸い鏡が3つ。右にドア(鏡)、右にキッチン。
床に女、ガラスのボウル
殺風景、生活感がない、温もりを忘れたような薄暗く狭い部屋。
A. 「a ghost in the room 部屋の中の幽霊」
渋沢瑶さん
※こりっちで確認すると「余白」2013/5@学生会館、「せんてい」2014/2@プロト・シアターを観ていました。
モノローグ
男の影を追い、聖痕を慈しむ女。
身体(という運動感覚器官)が記憶体(脳の機能)に特化したデータ共有世界。
「リアリティ」の概念が変わった世界。
Take the 'A' Train
塔の完成、データ障害、異データの流入。
男の帰還。
観ている「女」はリアルな像なのか、観客自身もこことは別の「部屋」にいる、という設定なのか、永い眠りなのか、種の退化か世代交代か。
いろいろ想像しながら。
そのまま続いて
B.「the dollhouse 人形の家」
山崎聖香さんは初めて、南舘優雄斗さんは「東京」2015/5、「我がギャング はじまりへ」2014/12。
ダイアローグ
突っ伏していてた男は同一人物ではないらしい。
実存ではあるが、外界(部屋の外)が不鮮明。
抑揚(感情らしさ)のない会話。
飲まれなかった珈琲
熱
本/インストール/拉致/売り飛ばされる/成長する「物?」
大量生産/オリジナル/配信データ/
感染病
ようやく「ロボット」。
無の恐怖/シャットダウン/通電/空のボデイ
想像力
※SFロボット映画「エクス・マキナ」に「チューリングテスト」というのがでてきます。wikiってみると「ある機械が知的かどうか(人工知能であるかどうか)を判定するためのテスト」と。
本当の過去/平穏な日々
精神が消える?
進化とカラダの喪失
すべてにアクセス=理想の実現
意識のハック、強制睡眠
そして「三原則」
破壊、非干渉
身体の複製を伴う有機物と非生命体との対話、立場の交代。
そのまま続いて
C. the metamorphosis 変身
モノローグ
重城むつきさんは初めて。
オルゴールが無感情に鳴る。
箱、表情の喪失
性別のない平均的な存在、実験、指標
遺伝子組み換え、無特徴
宿命、自己肯定
殺人鬼
蛙
夢
大きな虫に変身
~21:12終演
3本目は少しトーンが違っていました。んー、人造?「ザ・フライ」みたいな感じ?
夜の回、初めての古びたビル、外は雨降りということもあり、いい雰囲気でした。リレーのようにお話が展開し、SF色もあり、好みの作風でした。
平成行進曲
マドモアゼル・シネマ
神楽坂セッションハウス(東京都)
2019/04/27 (土) ~ 2019/04/28 (日)公演終了
鑑賞日2019/04/27 (土) 19:00
価格3,000円
4/27(土)19:00の回(寒い)と4/28(日)18:00の回、リピートす。
珍しく入ってみると3面囲いの全席椅子席。
1回目と2回目とでは場所を変えてみる。
第一部
柿崎麻莉子さん振付作品「Beats Per Movement」約10分。
出演:今井琴美、栗朱音、黒沼彩葉、駒田愛子、齊藤瀬奈、佐々木実紀、柴田美和、白鳥雄也、樋浦瞳
第二部
伊藤直子さん振付作品「平成行進曲」。
出演:マドモアゼル・シネマ
竹之下たまみ、鈴木加奈子、蓮子奈津美、古茂田梨乃、中島詩織、須川萌、佐治静、中込美加恵、豊永洵子
4/27 19:03開演~20:33終演。途中休憩なし。
4/28 18:09開演~19:38終演。
◆「Beats Per Movement」
wikiってみるとBeats Per Movement(BPM)とは、
テンポの単位 - 一分間の拍数のこと。音楽用語。
こりっちで過去公演を調べてみると
今井琴美さん「ダンス専科2018」2018/3
栗朱音さん「datura.」2016/2
柴田美和さん「総合実習ⅣB ~自由形式による創作~」2018/7
樋浦瞳さん「青森県のせむし男」2017/11
を観ていました。
そして筑波大学ダンス部「は50回記念公演」2013/3
余談ですが筑波大学附属坂戸高校の演劇部公演はよく観ています。
そしてまた
黒沼彩葉さんは懐かしきttuの「海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。」2011/12~『「祝典のための音楽」を踊る』2019/1まで多数。
「9人」は決して少ない人数ではないと思いますが、舞台がひとりひとりが自由に動きながら特定の場所に依存しているのではない量子力学的な空間に思えてきました。舞台の中心点に集約しようとする圧力とこれに反発する拡散力が渦巻きながら膨張してゆくようでもありました。群れの闘争のようにも一匹狼たちの疎外感のようにも見えたりしました。
◆「平成行進曲」。
マドモアゼル・シネマは2013年頃から観ていると思いますが「二月のマーチ」は未見。ウィリアム・テル序曲(荒々しいヴァイオリン)で始まる作品。すぐにIron Maiden「The Trooper 」へ。本作の選曲には言うことがない。
「行進曲」といえば運動会。運動の好きな人も嫌いな人もダンサーの競演に手拍子。各種競技に応援合戦。気になる天気には定番のてるてるぼうず。借り物競走とフォークダンスは観客参加。
暮れなずむ校庭。太陽の船のような白い船を曳く須永さん。平成が遠ざかってゆき、記憶は砂粒となって消えてゆく。
いつか振りかえって「元号」が変わった時のことを思うとして、何を思い出すか。それはこの作品に出会った2日間のことに間違いはない。
SHOKUPAN 1
はらぺこ満月
くすのき荘(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/04/16 (火)公演終了
鑑賞日2019/04/12 (金) 20:00
価格2,000円
20:00の回(曇)
19:40受付、開場。
20:00前説(星さん、パン柄が可愛らしい)、開演~21:00終演。
昨年11月上演したもの(40分の拡大再演版)。
北池袋からゆっくり歩いて10分弱。ただし、ここの踏切はなかなか開かないので地下道を通った方が早いこともある。
路は一本なので迷うことはない。
道路から家の中がよくみえる。中からも外がみえる。ガラス戸1枚を隔てた違う時間世界。
豊島晴香さん、吉見茉莉奈さんのお二人の何も起こらないいつもの朝の風景。
2人がどのような関係なのかははっきりとは描かれない。
ただ、朝は食パン(何か塗る派/塗らない派)にミルクティーか珈琲。
中央にテーブル/椅子。ポップアップトースターがひとつ。チンと音がするとビックリしたように食パンが顔を出す。
※終演後に、焼き上がった食パン、珈琲が振る舞われる。サクッとした食感。
毎日の情景に埋もれた女。ガラス戸に映る自分の顔、いつのまにか目の前にいる女、同居人らしい。
初めて会話が始まる。
「外」、人が歩き、自転車が走り、車が通る。「内」、かつての風景が甦っているらしい。
自然と自分の人生に重ね合わせる。
想いだせること、何かきっかけがないと想いだせないこと、同級生?近所のひとたち?
もはや記憶がそのとおりのことを再現しているのか自信がなくなっている。
時間と記憶が混ざりながらいつまでも繰り返す。
年々朽ちる壁の木片、いつか故障する電化製品、いつか現れる出会いより別れが多くなる「時」。なにかのときに想い出すかつての心象だったのだろうか。
女は手を伸ばし新しい灯りをともす。
新しく歩み始めるということだろうか。
豊島晴香さん。文学座研究所「川を渡る夏公演」2017/1。小田尚稔の演劇「是でいいのだ」2016/10、「凡人の言い訳」2017/4、ウンゲツィーファ「自ら慰めて」2018/9。
吉見茉莉奈さん。3.14ch「大型」2016/8。
当日制作:中村みなみさん。shelf「班女/弱法師」2013/6。趣向「THE GAME OF POLYAMORY LIFE」2016/1「、趣向ジュニア『大阪、ミナミの高校生』」2016/5、「男子校にはいじめが少ない?」2016/11。円盤に乗る派「上演「正気を保つために」2018/7。
目で見るテレビ
上智大学劇団リトルスクエア
上智小劇場(一号館講堂)(東京都)
2018/12/28 (金) ~ 2018/12/30 (日)公演終了
鑑賞日2018/12/28 (金) 18:00
価格0円
18:00の回(晴、寒い)
17:30会場着、受付。
2018年最後の観劇作品は、学生/上智大でした。
正面奥にホワイトボート、相関図(TV~)、机と椅子が5セット、中央の一つは客席に背を向けている。PC、バッグ、ペットボトルなど。
17:45前説(5分遅れ)、18:05開演 冒頭に自己紹介あり~19:26?終演。
対策室と呼ばれる部署に移動してきた者たちの話。
磯谷森太郎さん:「地底人家族日記(2018/7)」「黒蜥蜴(2017/12)」
小川仁さん:「不始末な彼女(2017/6)」「太陽の下(2017/11)」
小川真我さん:「Will o` wisp(2017/6)」
鴛海綾裕美さん:「人魚姫は嫌いです(2017/10)」
大坂理冴さん:「DEEP BLUE(再演ver)」(2016/9)
4人と1人のシーン設定が面白い。
それは、過剰労働対策室。リハビリ、再起不能、薬の処方、「元」となった社員たち。
一見、前向きなメッセージと思わせての落とし穴的ブラックユーモア。
笑う野箆坊
劇団橄欖舎
上智小劇場(一号館講堂)(東京都)
2018/12/20 (木) ~ 2018/12/23 (日)公演終了
鑑賞日2018/12/21 (金) 19:00
価格0円
19:00の回 &12/23 13:00の回をリピートしました。
18:30受付、開場、ひとり舞台に横たわっています。
客入れ中にラジオ放送(どこかの音源?)が流れています(みそじん、でもありました)。聴くと、中曽根、レーガン、冬?
18:42もうひとりが舞台へ。
18:45前説、19:02開演~20:26終演。
足の踏み場もなく紙片が散らかった舞台、テープルと椅子が2脚。上手に鏡のない姿見?ぬいぐるみたち。ひとつの物語が進行するのではなく、視点も時間も場所も常に変化しているように見えます。そこに画像や映像が挿入され、路は分岐。客席後方、客席そのものも世界に取り込まれる。
※なので開場時には「後方からお座りください」と案内があったわけですね。
今までですと「自由席なんだから勝手にさせてもらおう」となるのですが
なにか引っかかるところがあり案内の通り一番後ろに。
コラージュのようにシーンが展開。
あったかもしれない並行世界かどこかにあった現実世界の集大成か。観方によってはSF的な味もしてどんどん引き込まれます。
ここまでくると姿見?はどこでもドアではないかとすら思えてしまうほど。
とても好みの脚本、役者さんたちも不思議感でいっぱいでした。
「戯曲」を読みたくなる作品。
劇中「戦艦ポチョムキン」のワンシーン「オデッサの階段」が使われました。何十年ぶりなのか、現役の大学生が知っているというのでちょっと驚き、始まってすぐわかりました。いつどこで(ソラリスの時?)観たのか思い出せませんがYouTubeで全編観ることができるようです。
過去公演をみると一度は観たことがあるみなさん。
伊勢綾華さん、伊神ゆうかさん、久保田菜穂さん:2017年度新入生公演「黒蜥蜴(2017/12)」
濵田優里さん:「ハイツアマノ//201(2017/9)」
津保綾乃さん:演劇三団体合同公演「不始末な彼女(2017/6)」
島田のかなまら祭りDX
宇宙論☆講座
スタジオ空洞(東京都)
2018/12/28 (金) ~ 2018/12/30 (日)公演終了
鑑賞日2018/12/28 (金) 13:00
価格0円
13:00の回(快晴)
12:30受付、開場、奥が客席、で、黒い布で舞台を覆っている、それは役者さんが手で支えているという極'人力'技。
その手前、上手で柱に寄りかかっている...「島田くんが寝ています~」と。
こちらは初めてなのですが、長谷川まるさんが出ているので観に来ました。長谷川さんも在学時の2012/4「MOMOS」からですから意外と長いです。
後でよく調べてみると(こりっちでお名前から検索)
五十部裕明さんは「鮭スペアレ」でしたね、よく似ている人もいるもんだと思っていましたが...。ということで、横濱りい子さんもBUoYでハープを弾くのを観ました。
新名亜子さんは観覧舎の「回帰熱(2015/1)」、643ノゲッツー「小さなエール(2012/10)」でしょうか。
12:54五十部さんから照明のリハーサルをしますのでと案内、写真OKとのこと。
エレアコにはタカミネのロゴ、綺麗な色だった。
「かなまら祭り」はこういうものがあるのは知っていましたが名前は知りませんでした。
「公開リハーサル回」ということでしたがなかなか機会のない内容でした。部分的にやり直しや(もしかして)ハプニングでは?というシーンもあり。
○○○だけでは人類の進化はありえず、もうひとつの重要な遺伝子に繋がる●●●がないためか少々薄味かも。
【投げ銭制】(1円以上) というとき相場はいかほどなのでしょう?結構悩みました。
ピンクの長谷川さん。合体バージョンでは「イカゲラス」か「ペスター」を思い出してしまいました。
4.48 PSYCHOSIS 2018-2020
川口智子
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2018/12/25 (火) ~ 2018/12/27 (木)公演終了
鑑賞日2018/12/27 (木) 19:30
価格2,000円
19:30の回(晴)
リピート。
また関内駅から歩く。
『関内』 昔、M.ジャクソンやBon JOVIやCulture Clubなんかのライブを観に来たり、県民ホールやKAATや象の鼻や赤レンガにも。海が近いし広い通りと建物が異国っぽくて好きな街。
さて、年末の大整理整頓中に「洗い清められ」のDVD(2012/5収録)」を発見、「Viva Death」の時に買ったものと思われますがすっかり忘れていました。闇と土と音楽がとてもよいです。コーラスのようなところは「ホーミー」でしょうか。
一昨日と同じ席に座ります。
前説も暗転もなく始まります。 19:35~20:44、トーク21:05、バックステージツアー(3Fに宿泊施設)。
「一つのテーブルと二つの椅子そして」、「窓」はある。
会場の「窓」と戯曲にはない「窓」。
外は暗い、会場に入ると明るく白い、奥に目をやるとどきっとするような赤。
一昨日の「声」がまだ耳に残っているのであまり遅れずついて行けます。
初日とはちがって情感が表情や動きに直接現れているような印象を受けます。
ここらになると作家や演出家や役者の意図とは離れ、自身の経験(遠い過去でも最近でも)と(相当強引に)結びつけるものが出てきます。
一方、まったく的外れな箇所に意識が向かうこともあります。
ライブハウスのシーン、ギターのヘッドしか映りませんがたぶんリッケンバッカーだろう、とか。
Bob Marley→「War」→Sinead O'Connor(ダブリン)→U2 3th album「WAR」とか。
下手のテーブルと椅子。誰のために用意されたのか、なぜ不在なのか、とても気になります。
なぜ7つずつ減数するのか、なぜ終りが「0」にならないのか。
高野悦子さん「二十歳の原点」と比較すると何か見えてくるのか。
終盤、上半身をさらし、薄暗い中、赤い「枠」の位置、壁の方を向き、右手のテキストを高く掲げ、壁に映るテキストはエンドロールのように下から上へ現れては消え、背中やうなじや頭に伝い這いあがり、ひととき共生し、誰に語りかけるのだろう。
幕を開けて。
4.48 PSYCHOSIS 2018-2020
川口智子
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2018/12/25 (火) ~ 2018/12/27 (木)公演終了
鑑賞日2018/12/25 (火) 19:30
価格2,000円
19:30の回(晴)
ちょっと迷って関内からイセザキ・モールを歩くことに。
横浜近辺は学生時代よくきました。最近では黄金町の南区役所に高校演劇の地区大会を観に来たし、会場となった「WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ」は「nitehi cafe」の頃、ダンス公演を観に、近くの「ジャック&ベティ」では映画を観た後、ここの2階で小野さやか監督を囲んでのアフタートークもありました。リーディング公演はなかなか機会がありませんが、先日観た吉祥寺シアターでの「景観の邪魔」「Q体」、「かたりと」による語りと和楽公演などのように機会があれば。
サラ・ケイン関連は
「4時48分サイコシス/渇望」2011/5@atelier SENTIO
「4時48分 サイコシス」2011/6@シアターバビロンの流れのほとりにて
「フェードラズ ラブ」2013/10@タイニイアリス
「Viva Death」2013/12@SPACE EDGE ※演出 川口智子さん 出演 滝本直子さん
「4時48分サイコシス」2014/5@テルプシコール
「言風景」2015/1@アレイホール ※多摩美術大学卒業制作展めっけ!(4.48の朗読)
番外
「448の女」2014/4@宇宙舘 ※ビニヰルテアタア第4回公演
演出の川口智子さん、調べてみますと2008/10にセッションハウスでの公演がありました。私が初めてセッションハウスを訪れたのは「LDK」2011/5なのでだいぶ前のこと。
滝本直子さんは「Viva Death」で。
19:13受付、開場、奥にベンチシート2列、3列目最上段はパイプ椅子。平行して会場の横幅近い長さの白い台(膝高くらいか)、中央に木製の椅子。上手に赤い枠が吊られている。椅子の後ろ、1つだけ窓ガラス(外が見える)。
19:34上手からゆっくり歩き、マイクをセットし椅子に座る。
とても長い沈黙から始まる~20:47終演。
視覚的には「1人」、イメージ的には「多重」。
加えて、映像(テキストと歌)。
声と音声。話者の近くに座っていたので質感の違う波長が微妙にずれて耳に届く。
このあたりで思う。
これは「戯曲」といわれるが、第三者の身体によって発せられるべきものなのかとか。
P.K.ディックや筒井康孝を読むと会得した認識規範が崩れるような感覚がやってくる。それに似ていないか。「サイコシス」というのはそういうことなのか。
SEやノイズやリアルに発生する環境音がないまぜとなり、集中力を揺さぶる。
声は何事もなかったように先へ進む。
赤い枠は何だろう。
最期のシーンにはどのような思いが込められているのだろう。
※リピートするので以上は仮で。
余談
Bob MarleyからSinéad O'Connorへとながれ、その映像はネット上にたくさんありました。ダブリンといえばU2で、1989/11の来日公演に行きました。もう30年。