座席K列
価格3,300円
雑記
昨年秋、県立所沢高が秋季演劇大会で60分版を上演。とてもよかったので戯曲集を立ち読みしてしまいました。高校時代を描いたものを高校生が採りあげ、上演。
19:30の回(曇)
18:30受付、ここで初めて指定席と気づく、19:01開場、最後列の上手端。こりっちにも、またここから飛んだ劇団のページにも、受付完了メールにも指定席という記載がありませんでした。※かろうじて、解像度が低いチラシにありましたが。
舞台上では「まひろ」役の堀さん、開演までいろいろ動いている。正面スクリーンにクラゲの像。対の関係、「まひろ」の投影だろうか。
開演前と開演後は撮影可。
Moratorium Pants(モラパン)は2回目、「おばけリンゴ」2015/10@ミラクル。
堀春菜さん。「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」2016/04。
石塚みづきさん。「ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー」2016/1、「落伍者、改。」2015/9。
木村美月さん。「夜は短し歩けよ乙女」2012/10、「裸の女を持つ男」2011/4、「りんごりらっぱんつ」2010/11。
そして、橋本さんは「汽水域」2014/11、「怪獣使いの娘たち」2014/6。
所沢版は全体に「黒」のイメージ、モラパンは「カラー」。
空間的には素っ気ない造り(好み)。中央に水槽(たくさんのグラス)、正面にクラゲの映像。
ゆらゆらとした(ゆらゆらせざるを得ない)心情の投影だろうか。
影(ダンス公演でよく感じる)、文字が映り、偶然であったり演出としてであったり光と影の効果。
(短縮版とはいえ)作品を知っているので個々の人物の「人生」を知ってるかのような錯覚に陥る。
降る雨をカラダに受け、吹く風をココロに受け、
あるいは、自分だったら何ができて何ができないか、
あるいは、令和という「時間」に辛さを感じるのはなぜか、
あるいは、あるいは、と繰り返す。
誰かが、名を呼んではいないか、
誰かが、声をかけてはいないか、と。
また出会いたいと思う作品に出会いました。
高石さんから翌土曜日の公演に所沢高のみなさんがいらっしゃるとお聞きしました。
所沢版と比較して(それがどうなのかもあるけど)ひっかかるのは。少々、映画あるいはTVドラマ的なキャラクター表現と衣装、舞台の明るさ。クラゲの儚い白さが消えてしまうような気がしました。
高校生とそれを超えた世代、との違いがとても大きい。それが「My Generation」~「Who Are You」ということかもしれない。※Whoはほとんど聴かないので他にもあったのかわからず。
高校生という世代がもつ生命力(強くもあり、弱くもあり)、舞台を観にいくといつもそれを感じる。
脚本(既成、創作)、上演時間制限、部員数、美術や照明。
そしてみんな卒業してゆく。卒業後も演劇を、という生徒さんはどのくらいいるのだろう。
いままで在校中に会話して顔と名前を覚えた生徒さんは数名。
※そもそも大会の会場では話をする機会がない。
うち、今も演劇を続けているのは2名。
うち、在校中から自らが主宰となり上演を続けているつわものは1名。
高校演劇で大会に出ていた役者/演出家の方は結構いるのではないかと思うけど
なかなかそれを知る機会も少ない。
今秋の大会でどこか(埼玉/東京/神奈川で)上演してくれないだろうか。
なんとなく映画「みちていく」を思った。
監督 竹内里紗(立教映身→藝大)
出演 山田由梨(立教映身→贅沢貧乏)、鶴田理紗(日芸)