鑑賞日2019/06/25 (火) 20:00
価格3,000円
20:00の回。最終日。
膝→足→腰痛で「No.62」を欠席。だいぶよくなったので復帰。
事前に数点の画像をみていましたが始まってみるといつものようにとても暗い舞台。そこにうっすらと...
舞台上には、
赤:勅使川原さん
白:ミシンをこぐ女にして上演中ほぼ静止状態で座り続ける女(半人/半人形?)
白:マネキンの女(2体)
いつの頃からいったい何を映してきたのか大きな姿見鏡。
そしてミシン。
これをソロというのかカルテットというのか。
「4人」はずっと舞台上。
妖幻な照明が姿かたちを変え、闇を引きずり込み暗い帳で囲むかのような印象。そのわずかな隙間から決して抜け出せない精神の閉鎖空間。
一方で、外界との境界として使われる「ガラス板」が舞台上で破砕されます。以前、「上映会」で大量のガラスを使った公演を見ましたが、ここAPPARATUSでは初めて。リアルに砕け散る音とギラつく反射は無言の「4人」と対照的。
「静止状態の女」は終始黒髪がかかり顔が見えません。もしかしたら本当に微動だにしなかったのかもしれませんが、見ている方はそんなことはないと確信しているので、揺れているように見えてきたのでしょうか。とても不思議な感覚、闇に対する恐怖、畏怖?
また2体のマネキンはどうみてもマネキンですが、もしかしたら目を動かしたり腕を動かしたりするのではと。
なかなか落ち着いてみてはいられません。
もちろん「静止状態の女」の方は終わって挨拶をされました。それでもどなたなのかわからず、たぶん闇の世界に還っていったのではと。
パルス音、ノイズ、クラシック。
追伸 公演タイトルが「アップデイトダンスNo.53」でしたので「63」に直しました。