miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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トーマの頃を過ぎても

トーマの頃を過ぎても

Pal’s Sharer

「劇」小劇場(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題261(12-014)
19:00の回、整理番号付前売券、18:30開場〜21:00終演。座布団(2枚)席、パイプ席、座席。舞台が少し高目なので目線的には中段の席がいいのかも。

最初の「トーマの心臓」は「作品集Ⅰ期」の後のほうの版ですね、わたしが持っているのは赤い背表紙のもの(なのでかなり古い)、終盤の2冊はパーフェクトセレクション(大判)、24年組、萩尾さん、竹宮さん、大島さん、みんな読んだ、原作からの引用もあり、遠い昔を想い出す。

ネタバレBOX

高校生から30代までの人生を描き分けています。19:01鐘の音で開演、1995年の阪神淡路、2003年の結婚式、1993年の「キマイラ」、2010年夏の別れ、2011年の病床、2012年のお墓参り。暗転時に年号が表示されます。

ボランティア部をスタートし、いろんな人生経験を経て、最後、「ひとり」のために集まってきます。年代の演じ分け、女性ならではのエピソード、楽しいこと、哀しいこと、家族、夫婦、結婚離婚、親と娘...たいへん丁寧に描かれています。

セーラ服、ジャージ、結婚式用のドレス、喪服など衣装も場面ごとに。

萩尾さんの作品は舞台では見ないことにしていました。「半神」も「トーマの心臓」もみていないし、「11人いる!」はNHK版が酷くて、映画ももうひとつだった、アゴラ「1999年の夏休み」はちょっと違うけどよくなかった。

なので、本作はどうかとても気になっていましたが、とてもよかったです。もともとSFから入ったので「11人いる!」が初めての作品でしたが、ちょうどマンガの文庫が刊行された時期であり、「作品集1期(17巻)」が出た時期でもありました。
校庭から聞こえてくる声、下校を促す「家路」、船の汽笛、セミや鳥の声、チェンバロ…、いろいろな音、成長とともに衣装も変わる。変わること/変わらないこと、「時間は戻らない」し「川は流れている」。

金木犀は秋の香り。桜が舞い散り、白いベンチで編んでいたのは桜色の小さな手袋。カサブランカの花言葉は…「雄大な愛、高貴…」。

聡子からの贈り物、ページに挟まれた手紙…なんていいシーンでしょう。そして…私は、そっと本を閉じ会場を出ます、外は冬、日曜の夜。
2012.1 驚愕と花びら#02

2012.1 驚愕と花びら#02

東京バビロン

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2012/01/14 (土) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

無題260(12-013)
19:00の回、18:35受付、開場、客席は入って右奥、天井から蛍光灯が4本吊ってあります、入り口近くには小型の冷蔵庫、扇風機(赤い羽根)、見回すと脚立、レンジ、加湿器...上手、壁際ではなにやら機器のセッティング中、時々大きな「音」。大橋さん、どこかでお見かけしているのですが…どこだったか…「ぴちぴちちゃぷちゃぷ〜(アートスクエア)」のときだったか。入って奥が座席、なぜかなと思っていたら、入り口側でいろいろ使っていました。パンフをみると、ダンスがご専門の方ばかりではないようですが、とても興味深い内容でした。20:08終演。

ネタバレBOX

18:50、2人登場し、床の一点を踏みしめて移動、あとから続々と。ほとんど同じ動きが続き、たまになにか呟き床に倒れる、18:55上手スピーカーから「音」、サックスからギターのフィードバックのような音を創っているのでしょうか...空気の振動やサックスを動かしたり、ジミヘンの生音ってこうだったのかなと思ったり。ただ、しょっちゅう機器を操作しているのは演奏姿(パフォーマンス)としてはちょっと物足りない(YouTubeみてみました)かも。年末にみた「開座」ではエレクトリック三味線をスライドで弾きつつ大音量でぶちかます、というものだった。

照明を切り替えながら(明/暗、オレンジ/ホワイト)、誘導灯を消さなかったのは意図的なんだろうな。トイレに入ったり/出てきたり。歩く、倒れ込む、押し倒す、引きずり回す、冷蔵庫から何か出しレンジで温め食べる、缶コーヒー(?)を2本転がす、何人かが同じ動き/同時に他では別の動き、「ア」みたいに発声、短い言葉を発声(あまり聞きとれない)、脚立を移動させる、冷蔵庫を移動させる、抱きつきカラダを擦る、客席前まで(8人くらい)来て両手をあげ(この時、表情や目線はダンサーによって違っている)何か操作しているよう。

衣装はマチマチ、お一人マスク+黒メガネ。

変幻自在に姿カタチを変えてゆくダンス、想像力を刺激するものはみていてドギドキ、楽しい。本作は肌に沁み込むまでちょっと時間をかけてみよう。
龍馬を殺した女たち

龍馬を殺した女たち

Unit Blueju

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

無題259(12-012)
14:00の回。13:00受付(整理券あり)、13:30開場。「龍馬」ということでしたので観劇、舞台には下手にピアノがあるくらい、ピアノは生演奏(但し、私の位置からは奏者は見えず)で、客席にはお客さんがいっぱい。


ネタバレBOX

ちょっとあいませんでした、ダンス以外では動きが少なく、立ち姿が目立ち、8人の(実は…という)エピソードが似ているため一本調子にみえ、衣装は和服である必要はなくとも全く普通で、ややもするとピアノの音でセリフが聞き取りにくく、「時代らしさ」も薄かった。

きっといろんなことができると思うのですが、品揃えが豊富な総合店ではなく、こだわりのあるものだから専門店に探しに行ってみよう…そんな気分。

龍馬でなくてもできるお話ではなかったかな…、そうではなく、龍馬でなければならない、龍馬だからこそ成り立つものってなんだったのでしょう。
[八](15日迄公演中!15日18時板倉チヒロ(クロムモリブデン)緊急トーク出演決定!

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冨士山アネット

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題258(12-011)
20:00の回、19:05、徒歩にて会場着、お聞きしたら受付しているとのこと、整理券あり、19:30開場。階段を奥底まで下りて入口、さて、左右どちらにするか。右から入ります。横長舞台、対面式の座席配置、椅子席2列(座布団1枚付き)。入口付近から奥まで、黒い滑走路のような舞台、両サイドにはこれも誘導灯のような照明が並んでいて、入口側に路を阻むかのようにソファが1つあるだけ、役者さんはそれぞれの端から出入り、で、天井を見上げると黒い布がセットされています、ほぼ舞台と同じ長さ。20:02前説、20:06開演〜21:20終演、「家族の証明」に続き2作目。

※吉川英里さん…やっぱり高襟の公演、横浜まで行くか…さらに悩みつつ帰路に。

ネタバレBOX

当パンに「あらすじ」があるので事前に読んでおくといいと思います(7行なのですぐ読めます)。ドミノ倒しをみているように、動きのひとつひとつがつながっています。
天井の黒い布は、劇中、降ろされ、舞台の向こうとこちらと異なったパフォーマンスが繰り広げられます。とはいっても、まったく別建てのものではなく、生地そのものが薄いので透けて見えているわけで、同じコード進行だけどメロディが異なっているようなかんじ。
床に伏せたり椅子になったりするシーンが何回かありますが、右手人差し指が動いているのでみると..床に「∞」を描いていました。
ゆっくりとした場面、役者を代えての繰り返し、疾走する場面、歩いて出てくる、ソファの下からにじり出てくる、飛び込み、倒れ込む。黒い幕に映し出される文字、私、俺、僕、ego...ロールシャッハ・テストの絵、「あなたには、なにに見えますか?」という問いかけ(これは当パンにも書かれてれています)、「子供を産める/子供を埋める」などのふたつの文章。

クラシックのように各パートがお互いの音を聴きながら全体を創るのに似て、大きなひとつの動きとなってみせてくれるので、ひとつひとつの所作に目が離せません。ほとんど無言、表情があるところ、無表情なところなど多彩。

帰りにDVDを購入、迷ったけど「SWAN」にしてみる。
朝日がのぼる夜

朝日がのぼる夜

彩才女組

シアターブラッツ(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★

無題257(12-010)
12:00の回、11:15頃会場前へ…だいぶ並んでいらしゃいますね、もしやアイドル系のお芝居なのかと思う…、聞くとはなしに聞いているとみなさん熱心なファンのようです。11:30開場、チケットを持っている人はそのまま入場、予約の方は受付精算後入場、12:06開演〜13:54終演、舞台上でトーク。レディース暴走族の大晦日と元旦をまたいだお話。舞台上、椅子代わりのビールケース、赤と青のコーン(道路保安用)、「関係者以外立入禁止」の黄色いテープ、殺風景な場所にメンバーがやって来て…。最初はどうかなと思っていましたが、これが面白い、こらえきれずに笑ってしまったり、涙を流したり、首を痛めているはずなのにグルんグルん回して威嚇するシーン、席は窮屈でしたが楽しく観劇。

ダンス・インパクト吉祥寺vol.1

ダンス・インパクト吉祥寺vol.1

公益財団法人 武蔵野文化事業団

吉祥寺シアター(東京都)

2012/01/09 (月) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題256(12-009)
①キリコラージュ、普段着っぽいところが面白い、でも舞台が広過ぎるような印象、視点が中央の四角い「2012」に固定され気味になるので、こじんまりした空間でみたかったなと思いました。サイトの過去公演の写真をみると広いところでもやっているのでこれは好みということですね。
②クリタマキさん「I'm ボカン」に続いて2回目。今回はずっとポップに感じに、アゴラに比べて動く範囲が広く、キュートな感じが増している。M.モンローのような純白の衣装(照明の加減や色合いにあわせて変化する)。リズムに乗って「踊る」シーンは楽しそう、もちろんレモンたちは左右からゴロゴロと。
③MOKK、このようなダンスは初めて。休憩時間中、本を読んでいてなんだかハミングが聞こえるので見てみると、キャットウォークにいた...客席からもぞくぞく。両手を腰のポケットに突っ込みタップ(このシーンでは靴を履いている)..スゴイな、部分的な動きが全体に広がって行く様は、なぜか自然の摂理をみているような気持ちにさせてくれます、珊瑚の海に舞う生き物たちみたいにずれることがない安定感、たおやかな身のこなし、チラシをみると1/28-29渋谷で公演があるけど…もう予定が決まっていて行けない…なのでアゴラで(9月)。3組みて500円とは…。

Ato-Saki

Ato-Saki

VOGA

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題255(12-008)
19:00の回、18:00受付(整理券あり)、18:30開場〜19:07開演〜途中休憩あり〜21:56終演。大作なので先に一言だけ。毎年夏、戦争についての本を読みます、昨年は、大和、特攻、桜花…など、いずれも「生き残った」方々のお話です。音、光、暗闇、セリフとリズムと節回し、映像と動き、そのどれもが私カラダの中心に届いて来ます。この回で東京公演は終了、満席でオシリが痛くなったけど、みてよかったです、大阪公演のDVD(161分)を購入。

ネタバレBOX

とにかく、音量、コーラス(じゃないけど)が私好み、Heavy Metalのライヴに来ているような心地よさ。
迷わずダンス

迷わずダンス

NPO法人らふと

RAFT(東京都)

2012/01/07 (土) ~ 2012/01/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題254(12-007)
18:00の回、いろいろな表現があるのだなとあらためて思いました。RAFTの奥が舞台で、手前が客席。18:09開演~18:44休憩18:52~19:17終演。灯りと闇と影、映像や音楽好きです。桜井さんは、背骨のラインと、両腕のライン(鳥が羽を大きく広げるように)、2つの軸を持っているように、平田さんは、風から生まれて風の中に消えて行ったように、見えました。

ネタバレBOX

桜井さん/佐藤さん。灯りが1箇所から小さく分かれているので印象的、動きは緩やか、最初、蜘蛛のイメージ、地を這うように動く、お二人のシーンでは、温かい水と冷たい水が交じり合うことがなく永遠に回り続けているかのよう、2つのブラックホールか連星が引き合っているようにも。

平田さん。映像〜実像〜映像へ、何を紡いでいるのだろうか、仕草、歌、セリフ、列車、終演後ロビーでお見かけしたのは小柄なお姿、舞台ではとても大きくみえた、奥のスクリーンに映る映像とくっきりとした輪郭の影、映像が映っていないときはちょうど膝のあたりに(あかりの)境界ができ浮いたり/沈んだり。

想像させてくれるダンスはいいな。
【ご来場ありがとうございました】『少女 M』

【ご来場ありがとうございました】『少女 M』

劇団ひるやすみ

APOCシアター(東京都)

2012/01/07 (土) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

無題253(12-006)
14:00の回。旗揚げ公演。学生さん+社会人、受付、開場などの運営はスムーズ、前説で、携帯を出させ確認を求める気持ちはわかるけど、言い方はもっとソフトなほうがいいと思う、ちょっと強制的に聞こえたので…あくまでもそんな感じにも聞こえる、ということで。遅れて来るお客さんが多いのはなぜだろう、開場後、随分経って前に1列作って遅れて来たお客さんに割り当てているのはちょっと疑問(初めからその予定ならば事前に告知をお願いします)、中央通路も塞いでいるし…、終演後の誘導(順番に)は丁寧。14:07開演〜15:36終演、15:49終了。

ネタバレBOX

セリフが少し説明調。父親になれない理由をかなり引っぱっていたけど、聞かされてみてその呆気ない内容 に…で、不誠実な輩には鉄槌を、でもないし、そうではなくただの無責任男だったということなんだろうか。ダンスはどうかな、他のお芝居でもみかけるけど、みんなやりたがるものなんでしょうか、たぶん「アイドル」だからだろうと推測。アフタートークを聞けば、いろんな苦労があったんだろうし、やり遂げようということに拍手したい…でも、どこの劇団、役者さんも様々な苦労を乗り越えてやって来たんだと思っているので次回作(脚本/演出を含めて)でどうなって行くか(一般のお客さんにたくさん来てもらうこと)が楽しみ。中途半端なコメントで申し訳ない。

余談:1階、展示してある作品(新聞とチラシかな)はどれも特徴をよくつかんでいる。手品は毎回違うのをやっているのだろうか。
吐くほどに眠る

吐くほどに眠る

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題252(12-005)
2011/5:渡辺美帆子事務所『小瀧ソロ』 をみていたのでみにきました(渡辺さんのほうは「サよりよろしくバー」をみました)。ガレキの太鼓は初めて、アゴラを横に使うのも初めて。今夜も整理番号付、18:30、10番単位で入場。壁沿いに衣装がずらりと吊らされています。床にはランドセル、ギター、アンプ、今夜は実際に演奏していた...ギター(テレキャスターモデル、フェルナンデスのぞうさんギター)はカポを使っている、ベースはフェンダーらしい、ドラムはZenn、VOXのアンプ、練習したんだろうな、バンドはいいな。で、Pink FloydのTシャツは「Wish you were here」のもの...懐かしい。役者さんたちは少し前から舞台上に...18:06開演~19:55終演、短い休憩後、舘さんもいらして特別企画プレゼントコーナーあり。肝心の感想はまたあとで

ひとり芝居「売り言葉」

ひとり芝居「売り言葉」

class Ibiza

北品川フリースペース楽間(東京都)

2012/01/07 (土) ~ 2012/01/07 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題251(12-004)
13:30の回。「智恵子」という名前しか知らずに品川へ、駅からブログにあった案内に従ってポイントを確認しながら歩き…通り過ぎてしまったので、ついでに商店街(旧東海道)を散策、六行会ホールのある通りまで来て引き返す。公園、スーパー、クリーニング、薬局、魚屋、せんべい屋、雑貨屋、金物屋、鮨屋、横道に入ると銭湯。
13:00、御本人がいらして受付、開場、チケットは好きな図柄のものを選べます、当パンが薄緑なのはお芝居にからめてでしょうか。和風のたたずまい、白壁に囲まれたような舞台、小さな木の椅子、奥にあるのはラジオ(?)、円柱が4本、舞台、客席の間に、床面をみると丸い跡があるので可動式なのかと思う。椅子席が3列。お知り合いの方が多いのか、客席での会話がはずんでいます。13:35前説、13:38開演〜14:18(途中休憩)〜14:26後半〜15:13終演。年が明け、和服のお芝居が2作目。

ネタバレBOX

1911年「青鞜」創刊の表紙絵...、少し前「平塚らいてう-孫が語る素顔」(奥村直史著)を読んだところです。表紙が智恵子だったと書いてあったか覚えていませんが、私にとって「智恵子」はそういった<歴史上>の人物(=活字の中の人物)だったわけです。その人物をお芝居という形式を通じて知らしめてくれたことはありがたいことだと思っています。
全 員 彼 女

全 員 彼 女

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2012/01/05 (木) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

無題250(12-003)
19:30の回(18:45受付-整理券あり-トランプ、19:00開場、60分+オマケ10分弱)。前作に続き(やはり)ちょっとすれ違ってしまいました。宇宙空間には何もないんじゃなくて「塵」みたいなものが「ある」んだよ、それが集まると太陽になったり、地球になったり...と言われてもピンとこないように、「カレ」と「カノジョ」との間に何かが「ある」ようには見えませんでした…私、相当鈍いのでしょう。簡素な舞台、その舞台手前/奥/左のポジション、対角線上に敷かれた寝具など、視覚的に整っていたと思います。でも、もしこれが「今風」の恋愛感情であるならば、もうみることはないだろうとも思うのです。みながら「発言小町」で相談したらどんな反応が返ってくるかな、などと余計なことを考えていました。

ネタバレBOX

オマケの川村さん、とてもよかった。この明るさ、笑顔..が恋愛には必要じゃないかと。客席だけでなく終演後のロビー、演劇関係の方であふれんンばかり。
Sの悲劇【ご来場ありがとうございました!】

Sの悲劇【ご来場ありがとうございました!】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2012/01/05 (木) ~ 2012/01/10 (火)公演終了

無題249(12-002)
19:30の回。18:50着、既に受付けは始まっています、今夜は指定席、ほぼ予定通り開場、前2列はミニ椅子、3列目は普通の椅子、4列目から段差あり、客席後方にカメラ、舞台はホテルのロビー、下手:フロント、上手:ミニバー、客席左側にホテルのドアがあってここからも出入り、場所は横浜、中華街に歩いて20分、見渡せばロートレックの絵とジェフリー・ディーヴァーの作品。19:00、ホテルの館内アナウンス風前説、観客は「ミステリーツアー」の参加者ということで「ご一緒に推理をお楽しみくださいませ」と。19:37開演〜21:01終演。初日のせいなのか、男優陣の演技が硬い、女優陣はよかったのに、全体的にちぐはぐ感。

ネタバレBOX

一時期、日本の推理小説ばかり読んでいました(赤川次郎から新本格派まで)。でも、海外の作品はほんの数冊。J.ディーヴァーは何度か図書館で借りようと手にしましたが、返却期限の2週間で読み切る自信がなく(一度に数冊借りるので)断念してます。

冒頭、チェックアウトする男と女…普通に営業中のようです、予約の受付もしている、休館日じゃないのでお客さんが来てもおかしくない…それとも「期間中」密かにお休みにしていたのだろうか…、聞き漏らしたかな。

謎解きは好きな方なので、頭で考えつつ舞台をみつめますが、「犯人」に至るまでが少し弱いのかなと感じてしまいました。これは先日みた「仇討」のお話のときと同じで、90分の枠で呼吸することすら忘れてしまうような「動機(復讐…)」を提示するのは難しいのかも、というのが正直な感想です。映画等ではいろいろな要素(視覚/聴覚)を組み合わせてうまく観客を誘い込むことができるという点で有利なのか...。

とはいえ、美津乃さんの艶やかさ。仁瓶さんは「スカイツリー編」に出ていらしたんですね。終盤、文庫本に書かれたメッセージ、拳銃、記憶、事件、視点を移しながらの展開、楽しく観劇できました。

ネタバレなしで。
星の結び目

星の結び目

時間堂

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2012/01/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題248(12-001)
新しい年を迎え今夜はアゴラです。17:15受付(整理番号あり)、10番ごとに入場。舞台は下手側から入り口に向かって花道があり、役者さんたちがここを通ります。全体にすっきりした感じ、床は高さが40㎝ほどでしょうか木目、花道に続く部分は「白」..ここは廊下や川辺だったり、路地であったり。奥、左右に細い材木が天井から床まで格子状に、数本は「青」、舞台上、上手に小さな木のテーブル(?)、奥にはお酒、紅茶のカップ、旅行鞄、座布団。最前列は座布団席。17:58ホウキをもった女性が登場、お腹が大きい、歌を歌いながら掃除、寒さにかじかむ両手を温める、そのあと、背の高い男性が登場、左足が少し不自由。二人退場。18:01黒澤さんの「明けましておめでとうございます」の声で新年の舞台は始まりました。20:08終演。

ネタバレBOX

「南京陥落」というセリフがあるので時は1937年12月を含む数年のことらしい。同年7月日中戦争、1941年12月ハワイ真珠湾、1945年8月終戦、そして、今は2012年。「星の流れに(こんな女に誰がした)」...は1947年。

少し見上げるような位置で観劇、役者さんたちのまなざしがよくみえます。一部のシーンで洋服を着用していますが、基本、和服。舞台の前後左右をうまくつかったまっすぐなお芝居でした。野心を抱く男、男子であることが権威である時代、忠義を尽くす番頭や職人、そしてもう一方では女性であること。

世代が、時代が代わり、街並みも姿を変えてしまいます。そんななかで細いながらもつながり続ける人の心。

場面転換の薄明かり、夜空に高く星座、香るほどの梅の花や桜の花、龍神などの描写。正露丸、ドロップス、鯵の押寿司がこの当時にあったこと。

いろいろな素材を織り込んだお芝居、元旦、足を運んでよかった。

冒頭、吹雪が箒で掃くシーン、箒の先を床につけずに演技。別のお芝居で、直接客席に向けて掃いていたことがあったので、なるほどと思う。また、白雪の妖艶さに目を見張る。

黒澤さん演出:確認してみたら「あなたの部品 リライト(10/12)」からずっとみていました。アントニン・レーモンド建築(11/5 窪田さん)、アフタートークで時々、時間堂:廃墟(11/3)。吉田さん:母語を醸す(11/9)、青☆組:パール食堂のマリア(11/8)。酒巻さん:11のささやかな嘘(11/7)

終演後、脚本をお願いして帰宅。
海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。

海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。

ttu【2017年5月末解散】

ROCKET CAFE(東京都)

2011/12/28 (水) ~ 2011/12/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題247(2011の締めくくり)
13:20会場前着、13:30受付、開場、コーヒーをお願いして中へ。大きな窓(外は明治通り)、薄いカーテン、手前のテーブルでは書き物をする女性、花柄のカップで飲んでいるのは紅茶?もう一人の女性、かかっている曲にあわせてカラダを動かしている。カフェを半分にして客席と舞台と。舞台は2m四方強か…。デュラスは名前しか知らないと思っていたら「ラマン」をみていて、河出文庫も読みましたが、終演後、当パンを読むまで忘れていました。14:00(大まかに)開演、14:48終演。3人が着ていたのは同じようでも微妙に違う衣装、これは1人が3人で、3人が1人のようにも見えました(お一人は男性用ですね)。余談:会場に本があるとつい眺めてしまいます。「ガンジスの女」「悲しみよ、こんにちは」これらはセットなのか…入口入って右に文庫、1冊はハヤカワSFのようにみえるけどタイトルまでは見えない…

その後、銀座に移動、テアトルシネマで「サラの鍵」を観る。昨年、国際映画祭で観て、ようやくの公開。これで、今年の予定は終了。

ネタバレBOX

お芝居には、始まり/終わり、があり、その移り変わりが「いつのまにか」というのはなかなか難しいと思いますが、ということは開場したときから始まっていたのですね(夜の公演だと暗転するんでしょうか)。

テキストが難しく(慣れていないせいか、たぶん、文字で読んでも)、見えている/聞こえているという観劇。語り手がふと入れ替わるところ、囁きから実音への切り替え(楽器でいうと、ミュートのOn/Off)、存在/不在の転換など、なるほどー、と感心。

口紅、これは何かの象徴かなと考えてみる。みられる(映される)ことを前提に「紅をさす」のかな...

アンケート:カフェ公演。たぶん5作品目

キャストの役名があるとありがたいです(または役者紹介とか)。
ニジンスキーな海辺で#02

ニジンスキーな海辺で#02

東京バビロン

pit北/区域(東京都)

2011/12/19 (月) ~ 2011/12/29 (木)公演終了

無題246
これは難題、開座も動かないときは動かないけど、こちらも負けていない。アトリエム『I’m』舞台対角線上に白いライン、二人、それぞれの三角形の辺に沿って移動、微動。。照明、壁に映る影。2階席にもお客さん。静寂、聞こえるのはカメラマンのシャッター音、空調、ダンサーの足音。背が高いダンサーは上下の動きが鮮やか。オルゴールの音(?)、ダンサーが位置を代える。19:35開始~20:11で休憩(10分)。20:25スタート、芽衣桃子『Garden』、うずくまり動かず。箏というものを(こんなに近くで)観たのは初めて。弓で弾いていて、ハウリングのような音が聴こえる。Echoesの出だしのような音も聴こえる。照明にダンサーのカラダが照らされ、その向こうでは影が舞っている。客席後方、お客様の咳が止まらず少々残念。21:12終演。




ウィリアムの仇討ち

ウィリアムの仇討ち

うさぎ庵

ザ・スズナリ(東京都)

2011/12/27 (火) ~ 2011/12/29 (木)公演終了

無題245
16:00の回。15:00受付(整理券あり、ただしアゴラの会員優先)、15:30開場、舞台は対面式、椅子席が手前6列、奥2列、奥に座ります、本日満席とのこと。奥だと、役者が反対側の席の間を通るのが見えます。また、お芝居は前後半(16:43)に分かれていて、向きを変えるのでどちらでみても同じ。17:32終演。続く

ネタバレBOX

一時期、推理小説ばかり読んでいました。たいてい、人が死にます。捜査、復讐、怒り、慟哭…いずれにしても読者を唸らせるモノがあるから読み応えがあるのだと思っています。本作、それがどこだったのかよくわかりませんでした。私怨だけだと余りにも普通すぎて…。

「動機」が不明瞭でラストに至るまでの疾走感に乏しい。何十年も待っていたにしては「計画」が中途半端、リアリティがほしいわけではないのですが、結局、密室を作り出すまでの過程と目的に至るまでの周到な下準備がみえないので、唐突に終わってしまった...(ようにみえました)。

視覚的には面白いと思いました。ただ複数の会話だと(どうもカタチにとらわれすぎ)お芝居が中断されるようで個人的にはあまり好きではありません。映画でもTVでも話を進めるためのセリフがぼやけないようにしている。また、口パクもどうかな...ただじっとしているほうがスマートだったと思う。

登場人物の個々の人生をもっと掘り下げて恐ろしいまでの「動機」を提示してラストシーンにもって行けていたらよかったのに..と個人的な感想でした。
おがるさま

おがるさま

開座

シアターブラッツ(東京都)

2011/02/04 (金) ~ 2011/02/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題244(12/28 再演をみて)
登録がないのでごめんなさい、こちらで。会場は同じくブラッツ、19:30の回。2月に初めてみて、その後、アトリエまでみに行ってました。ここ最近都合がつかず、やっとです。少し変わっていました。「エレクトリック三味線」(夢絃?)でいいのでしょうか…アンプにつなげ、終盤は思いっきり音を歪ませていました、スライドまで使い、Eギターと同じ、ジミ・ヘンドリックスばりの轟音(個人的にはもっと歪んだほうが好み)。朗読、畳返し、包帯、コントラバス、妖しげな点滅、薄明かり、亀、雛飾り、開座です。

ネタバレBOX

開場の少し前、外は寒いでしょうと中に入れてくださる(昨日の中野とは大違い)。4×4の畳が舞台、上手、朗読とコントラバス、下手、三味線とパーカッション。舞台中央、雛壇。天井には6本の干し物。

エレクトリックなサウンドは意外でした。今迄、どちらかというと物静かな、という印象だったので。出演の皆さん、いつものようにずっとみていて、さらに惹きこまれる。基本的に無言、今回、叫び声を聞くことができました。

お客さんはさまざま、女子中学生、ご年配のグループ、会社帰りの方、幅広い層。

2回目にしてもストーリー(がそもそもあるのでしょうか)がわからずとも、目にするものに集中する。舞台が縦長なので、手前の演者、奥の演者と注意を向けます。

薄暗い照明が影の部分を強調し、肌を黒く塗った演者は闇にとけ込みます。

開演は少々遅れ(数人のお客さん約10分遅れ)19:45、終演21:22。
レディーマドンナ

レディーマドンナ

ヨシロォの夏は夢叶え冒険団3

中野スタジオあくとれ(東京都)

2011/12/27 (火) ~ 2011/12/27 (火)公演終了

無題243
んーーと、すみません、あいませんでした。何が「レディーマドンナ」だったのでしょう…曲なんか流さないほうが潔いのではとか、オッ、結構客席で笑いがとか、ここは素なのかとか、ここの客席は揺れるなとか、思いながら…21:09終演。「鰈」は勉強になりました。

朗読劇 楢ノ木大学士の野宿

朗読劇 楢ノ木大学士の野宿

青果鹿

青果鹿スタジオ(東京都)

2011/12/24 (土) ~ 2011/12/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題242
18:50会場着、受付をしていただきすぐ入場。前の小さな椅子に座ります。舞台を眺めていると温かいお茶を持ってきてくださいました。カラダが暖まります。朗読というより、ひとり芝居+キーボード演奏+人形劇、びっくり箱のような世界、紙芝居の面白さってこういうことだったのかも。キーボードが演技とぴたりとあって、鳥が羽ばたく音、波の音も聞こえてきますね、人形の動きはコミカル、物語が役者(白石さん)、奏者(中村さん)、操者によって、いきいきと、鮮やかに描かれています。舞台には背丈より高くて分厚い「本」が置かれています。表紙にはタイトルの「楢ノ木大学士の野宿」。この本が開かれるとそこから夢のようなお話が聞こえてくるのでした。今夜は子どもさんもいらしてました。主演の白石さんがとてもいいです。もう一回みたいけど…予定が…またこういった企画お願いします。帰り際、お二人に伝えましたように、今夜は本当に楽しかった。21:31終演。

ネタバレBOX

小さな舞台だけど(本だって手に持って読むくらいに小さいのですし)、その小さなところからキラキラしたお話が生まれてくる。

下手にキーボードCASIO、その前に大小の「本」ひとかかえはある大きさ(椅子になったり、岩の寝床になったり)。そして舞台の大半を占めている巨大な「本」、奥にも本が積み上げてあります。時間通り開演。長い外套を着た紳士登場。おもむろに巨大「本」を開くと、左ページには紙芝居のような四角い枠で人形劇の舞台、そこには小さな本棚、赤い炎がみえている暖炉、絵にソファ。右ページには黒板、背嚢(はいのう)。四角い枠の中で演じられる「人形劇」はシーンごとに背景や登場人物が変わります。貝の火兄弟商会の支配人、岩頸、石たちが人形として糸で操られ、終盤には、舞台奥から恐竜まででてきます。

白石さんの表情、声、客席への眼差し、まあるい黒メガネ、黒のコートに帽子、大人の学者ではなく、やはり「少年」ですね、この物語の中の少年は永遠に少年。久しぶりに少年役が似合う役者さんに出会えました。
開演前に流れていた曲は、昭和(戦後)のテレビ主題歌でしょうか?「シャボン玉ホリデー」「ウルトラQ(歌があるなんて知らなかった)」

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