小太郎の観てきた!クチコミ一覧

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想い出パレット~ぬぷぬぷ高田馬場編~【旗上げ公演無事に終幕致しました!ご来場まことにありがとうございました♪】

想い出パレット~ぬぷぬぷ高田馬場編~【旗上げ公演無事に終幕致しました!ご来場まことにありがとうございました♪】

タマコロ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2010/12/02 (木) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

ぜひ!観てっ!!!
感想といわれても・・・「イイっ!コレは観て!!」というしかない。。。

実際に、旧友に「これ必見!しかも、笑顔がお前にそっくりな女優が金持ち役で出てるぞ!」と即メールしたくらい。

チラシをパッと見して「可愛い子を集めたお遊戯会」を連想したら・・・大間違いじゃ!

緩急がしっかりしたストーリー展開。

笑って、ハッとして、息を呑んで、セツなくなって、また笑って。。。

いやぁ・・・文才のない自分がもどかしい。。。

そのくらいオモシロイ芝居でした!

DVD出ないかなぁ。。。

で、、、次回公演が今から楽しみ!!!

ネタバレBOX

洋服を着てのダンス。

水着でのダンス。

制服を着てのダンス。


みんな!手拍子しよっ!笑

ダメ???

茨木/壺坂霊験記

茨木/壺坂霊験記

糸あやつり人形「一糸座」

「劇」小劇場(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

至芸。
すばらしい。。。

幕が閉まってしばらくは余韻に浸っていた。。。

初めて観た、あやつり人形による「人形浄瑠璃」。

「人形浄瑠璃」というと文楽が有名ですが、このあやつり人形・・・「情」がこちらにビンビン伝わってきます。。。

人形なのに。。。

15本ほどの糸に操られた人形が少し首を傾げただけで、なぜあんなに哀しいのか。。。同じように首を傾げただけで、なぜあんなに可笑しいのか。。。

一幕目は『茨木』。

武士の凛々しさ、老婆(実は悪鬼)の儚さ、そして荒々しさ・・・人形の表現力に圧倒された。
義太夫による語りなので言葉は理解しづらかったが、歌舞伎と同様、あらすじがわかっていれば、十分に楽しめます。

二幕目は『壺坂霊験記』。

これには長唄&三味線の生演奏がつく・・・もう、たまりません。この雰囲気を「劇」小劇場で味わえるとは。。。

長唄は、女義太夫の竹本綾之助さん。
長唄なので、言葉がわかりやすく(節のついた落語のようだった)、もう目の前のストーリーに釘付けになった。。。

人形なのに・・・盲目の夫に尽くす「お里」に惚れた!
人形なのに・・・もろい感情と調子の良さを演じきった「沢市」に感心した!

寛永12年旗揚げ、370年の歴史を有する「結城座」の看板2人の至芸!

「劇」小劇場のライブに行けない方は、別演目ですが、youtubeの「江戸糸あやつり人形」検索で観ることができますのでぜひ(結城座のものでないのも含まれていると思いますが)!

蛇足ではありますが・・・

チラシを見て、この人形は1メートルくらいある人形だと思っちゃんたんですよねー。パッと見のイメージは「いっこく堂の田吾作みたいだな」って感じだった(笑)

でも、実際の人形は・・・動画をご覧いただければおわかりとは思いますが・・・30センチくらいで、質もすごく高いです。。。

ライブでご覧の方は、ぜひぜひ!最前列で!!!

人形と目が合ったときの感情の高ぶりは・・・最前列の特権じゃ(人形の目と、僕らの目が同じくらいの高さなのだ)!

そんなの俺の朝じゃない!

そんなの俺の朝じゃない!

ライオン・パーマ

王子小劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

普通に笑える。
楽しかったー。。。最初は、家族を描くコメディ程度にしか感じていなかったんだけど、最後には登場人物全員が魅力的に見えてきて・・・それぞれを主人公にした舞台を見たくなってしまった!あまりにも楽しすぎて、おもしろすぎて、興奮して。。。終演後の「お見送り」の場で、とある個性的な衣装を着た役者さんを激写しまくっちゃいました。。。こんなキャラの人間じゃないんすけどね、ボク。

Parade3 「X=2のn乗-n-1」

Parade3 「X=2のn乗-n-1」

インプロ・ワークス

小劇場 楽園(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

カラダの芯から熱くなったゾ!!!
「即興劇アレルギー」を克服すべく観劇。。。

S福亭T瓶のテレビドラマ、Mーニング娘の舞台。。。どれもこれもダメ。

「自然な感じ」を意識しすぎているような気がして、正直、苦手だった。

で、小劇場楽園へ。。。

演題の『1212』は、公演日の「12月12日」のこと。

舞台の中心を下北沢に見立てて、5人の役者が、それぞれ12日の朝、目覚めた場所の位置につく。

清水宏さんは大阪で目覚めたとのことで、舞台上の「下北沢」からかなり離れた客席最上段へ。。。

じつは・・・この時点で、かなりボクは前のめりになってた!

「自分が起きた場所」についただけなのに・・・なんで、こんなに新鮮なのか!オモシロイのか!!!

さらに、今井敦さんの目覚めた「自宅」が、ウチの畑の結構近くで・・・「ウチって、下北からこんなに遠いのか!」って、、、なんか一気に舞台との距離が縮まったなー。

で・・・舞台は一気に展開していく。

爆笑の連発!!!

即興劇(インプロ)って、単なる「脚本の無い芝居」じゃなくて、「自分の持てるものを、他人と息を合わせて&距離を測って&ぶつかりあって演じる芝居」なんだって思った!

こんなにオモシロイとは!興奮するとは!

じつは・・・

途中から、「この中にボクも入りたいっ!」って思っちゃってました!

「ボクをイジってーっ!」って感じ?笑

演劇の経験ゼロなのにさ。

こんなにカラダの内側から熱くなった芝居は久しぶりかも。。。

インプロ。。。

スゴイっす!

絹川友梨さん!今井敦さん!清水宏さん!佐藤拓之さん!山田宏平さん!

すばらしい!!最高!!!  




パイナップルの食べすぎ

パイナップルの食べすぎ

ナカゴー

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2011/04/26 (火) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

『パイナップルの食べすぎ』
こういうの大好き!

冒頭部分は、ほんわか~としたコメディなんだけど(ペットが掃除機ってだけで、しっかり笑わせるんだからスゴイ脚本&演出!)・・・ペットロス中のサンドイッチ屋の店主役、墨井鯨子さんが登場してから、徐々に雰囲気が変わっていく。。。

こっからが、たまらなくイイんだわ!
爆笑するようなオモシロさじゃないんだけど、カラダが熱くなってきて、心臓バクバクしだして、興奮して・・・「もう、ずっとこの時間が続きゃいいのに!」って感じちゃった。

話の落としどころも、スッキリホッコリな感じで・・・観劇後の足取りが異様に軽くなっちゃった!
観劇の勢いで連れと向かった「男の晩ごはん」って食堂でビールで乾杯しちゃったもんなあ・・・17時にもなってなかったのにさ。

ま、たいした内容の芝居ではないんだけど(失礼!)

10回観ても飽きない自信はある!笑

ネタバレBOX

ペットロス女の墨井さん。

公園で会っただけの主人公カップルの家を、突然訪問したときは・・・風貌やしゃべり方が、か細い&可愛い&おとなしい感じでイイ感じ。
キャスケットかぶってる女性特有の妖しさも感じられて・・・ボクはこういう女性にコロっといく愚かなところがある。

そんな女が・・・(なにがキッカケだったか、忘れたけど)・・・とつぜん、我が家のようにくつろぎだして・・・ダラーっと寝転がって・・・ボソボソっと、でも的確にキレていく。。。

えー

ボクの文章力では、このブチギレの凄さ&オモシロさを伝え切れません。。。

でも、イッちゃってる女なのに、攻撃対象への口撃は、一流芸人の切れ味鋭い&的確なツッコミを思わせるんだわ!

墨井さんのキレっぷりも秀逸だし、この「口撃」を受け止める役者さんたちも抜群にイイ!

墨井さんが客に背を向けてキレてることで、イタイ感じが薄まったのも良かった気がする。やっぱコメディだし。

そんな現場の隅っこで、話のスジとは関係ない細かな芝居をしてるペットの掃除機(エイキミアさん)もたまらなくイイ!笑

シモネタあり、講談調の台詞あり、ナンセンスあり・・・見どころ満載!

「演劇って最高!役者ってスゲエエエエ!!」って思ったなあ。
夏葉亭一門会vol.2(公演終了!!ご来場ありがとうございました!)

夏葉亭一門会vol.2(公演終了!!ご来場ありがとうございました!)

王子落語会

王子小劇場(東京都)

2011/05/09 (月) ~ 2011/05/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

また行くぞ!!!
楽しかった!今からvol.3が待ち遠しい!
発売初日に予約しよっと!笑

落語としてのレベルは・・・二つ目くらいはあると思う!

でも、二つ目落語とは違う魅力が間違いなくある!!

間や所作はプロには及ばないけど、演技力でもって、しっかりと聞かせるんだよなぁ・・・すごく新鮮な芸をみせてもらいました。ありがとうございます!

CDなどを聴いて噺を覚えた「夏葉亭の落語家さん」が多いようで・・・確かに、春風亭昇太師匠の匂いは、そこかしこで感じました!笑

それにしても、前座噺が多い中、名作『火焔太鼓』を披露した小玉久仁子さんはスゲエ!
持ち時間がもっと長ければ、道具屋の主人が、嫁さんに300両を差し出す場面をもっとジックリできたのにな、とは思ったなあ。
でも、本当にヨカッタ!志ん生師匠のような軽さがありながら、とっても新鮮なテイストあふれる『火焔太鼓』、堪能いたしました!

9名中8名の「落語家」が爆笑噺を披露した中・・・

トップバッターながら、シュールで痛くて哀しい女子高生の噺をもってきて、会場の空気を凍らせた夏葉亭ナッツ☆こと七味まゆ味さんの胆力スゲエ!笑

冗談抜きで、この女子高生の続編を披露し続けるのもいいかもしれない。

いつの日か、3月9日の落語会が伝説と化すかもしれない。。。そのくらいの破壊力がある噺だわ。。。ま、繰り返すけど、会場は凍らせてました(笑)

この夏葉亭一門会。
今後も継続を心のそこから希望するんだけど・・・20~30分で出来て、気楽に笑える噺って、数が限られてるような気がするんだよなあ。

9名の披露なら・・・4人古典&3人新作&1人怪談噺&1人艶笑噺くらいだとバランスが良いかな、とは思った。

最後に・・・

『初天神』を披露した夏葉亭ハスカップこと鬼頭真也さん。

巧い!
だからこそ、みたらし団子のくだり・・・挑戦して欲しかった!
あそこさ・・・一番ドッカンドッカンくるところじゃん!!!

ハスカップ!次は攻めようぜ!!

風の子ピュー

風の子ピュー

KUUM17

ART THEATER かもめ座(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

記憶に残るであろう芝居。
東北を代表する作家といっても良い宮沢賢治。

その賢治を「作家」としてだけではなく「農民の為に労を惜しまない青年」として描きながら、途中途中に『風の又三郎』をはさみ込む・・・

恥ずかしながら『雨ニモマケズ』と芝居で観た『セロ弾きのゴーシュ』しか知らなかったんだけど・・・観劇後、すぐに本屋で賢治の文庫本を2冊買いました。農家の人間として、知らなきゃいけんと思いました。

すばらしい芝居でした。

すばらしい演技、演出でした。

終幕前の父親が賢治にかける言葉・・・これはボクの「座右の銘」になるかもしれない。。。

ネタバレBOX

「賢治の半生」と『風の又三郎』が同時進行していくんだけど・・・どちらとも、しっかり作り込んであって秀逸。

賢治と「又三郎」こと三郎以外は、ひとり数役だったと思うのですが、みなさん達者な役者さんで・・・じっくりと芝居を味わえました。

賢治役の小林肇さん。三郎役の林生弥さん。

ただただ「すばらしい」です。

林さんのちょっと口を曲げるしゃべり方、「不思議な少年、三郎ぽくてイイな」と思ったんだけど・・・口内炎の痛みと戦ってのものだったんですね。。。

でも、「怪我の功名」だったと思います!よだれも、僕は好きだった!笑


裕福な質屋で生まれ育った賢治。

凶作のたびに、娘の一張羅や服まで質草にする農民をみて「これじゃいけん!」とおもう賢治。

日蓮に傾倒するあまり親友に去られ・・・祈りだけでなく、農業指導という実業にも傾倒する賢治。

農業技術がだんだん農民に受け入れられる賢治。

次世代を担う子供たちへの指導に力を入れる賢治。

なのに・・・天災は容赦なく東北の地を襲う。

困窮ゆえの農民の反発・・・でも、命を削って「動く」賢治。。。

そして又三郎も、大風に「ここは避けて!」と話しにゆく。。。

賢治と又三郎が重なり合っていく・・・心にグッときました。。。


ボクは賢治のように「滅私奉公」に徹することができない愚人だけど・・・自分なりに「大切な命」を使いたい。
Around my world~私の中の斉天大聖《《全日程終了!ありがとうございました!》》

Around my world~私の中の斉天大聖《《全日程終了!ありがとうございました!》》

GAIA_crew

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

娯楽作!
いやぁ・・・おもしろかった!

「孫悟空はハズさない!」と思ってはいたけど・・・孫悟空だけじゃななく、どのキャラクターもよかったなー。
それぞれのキャラクターを、とても大切にしている感じがした。

散りばめられた細かなギャグはもちろんなんだけど、シチュエーションそのものがとてもオモシロイ!

楽しく、ちょっとハラハラして、心あたたまる、あっという間の100分でした!


「大切に」と言えば、観客への気遣いも良かったです。

シアターグリーンの指導によるものなのかもしれませんが、パンフレットに入っている「地震対策」の1枚ペラは、とても内容が濃く、安心するとともに、劇団に対して愛着を持つものでした。


あっそうそう・・・同僚のド派手なOLを演じた役者さんをどこかで見たような気がして、「どこかでツーリングした子だっけ?」と思ってたんだけど・・・ハグハグ共和国の舞台で、ホスピスに入所してるマーブルチョコをいつも持ってる子供を演じた女優さん(大久保悠依さん)でした。。。

かつて観た役者さんが、違う役柄で演じているのを観るのって・・・ステキなことですね。。。(ま、思い出しきれてなかったんだけどw)。

ネタバレBOX

孫悟空&智美にクローズアップし過ぎないところが秀逸!

沙悟浄が憑依する生保営業マンなんざぁ・・・出演者の中では、ダントツで見た目が地味なのに・・・たまらなく可笑しかった。

そりゃあんなのが出入りしたら・・・痛いわな!

でも、段々出入りの時の力の入れ具合(?)を体得していくなんざぁ・・・感動すらしたわ(笑)







幽霊探偵

幽霊探偵

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2010/11/18 (木) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

スゴイ!!!
一分一秒過ぎていくのがモッタイナク感じる舞台でした。本で言うなら「ページをめくるのもモッタイナイ」ってヤツ?(←なんか間違った表現のような気もしてます。。。)。脚本&構成はバッチグーだし・・・役者さんの発声&舞台装置も感動レベルだったなぁ。舞台鑑賞に慣れている方々は、中央近くの席で観劇するのがデフォルトなんだろうと思いますが・・・最前列での鑑賞も最高っす!なんか、ロッジの宿泊客のような気分になっちゃった!

ゼロイチ

ゼロイチ

劇団K助

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/12/09 (木) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

プロの演劇を見た。。。
同行者の強い勧めもあっての観劇。
初日公演で、ぎっちり満席(だと思う)。
否が応にも期待は高まる。。。はたして、期待通りの芝居でしたっ!
まだチケットに余裕があるとのこと。。。忘年会のない人は是非!笑

脚本自体は、ベタと言うかスタンダードな感じ。
「0→1」という演題から、数学的なものをイメージすると・・・「!?」だろう。
小学生レベルの「0」「1」の概念なので、文系の方はご安心を!笑

それにしても、役者さんの演技が抜群。
数多ある公演のなかで1人はいる「この役者さん、巧いな」というレベルの人ばかりと言って良いと感じたなぁ。。。

子役も、、、巧いんだ、コレが(台詞はたいして無いが)。



ネタバレBOX

「0→1」というのは、、、舞台上で言うなら「初めてすること」。

ただ、観た感じでは「分かれ道、、、どっちを選ぶ?」かな。

ラストの見せ場は、「0→1」の概念とは、ベクトルの向きが違う感じもするが、帰り道すがらに舞台を振り返ることができる点では秀逸なラストだったなー。


芝居は、妖精ぽくない妖精が案内役として進んでいくのでありますが。


舞台は大きく分けて2本立て。

「1本目」は、学校が舞台。
勘違いから生じるドタバタ喜劇。
アンジャッシュのコント的なもの(←もちろん、コレに抜群の演技が加わるのだが)。
あまりのベタさに「もう笑うしかないっしょ!」。

「2本目」は、若手の作家が主人公。
ミステリー調の人情話(←なんか違う気もする)。
主線とは違うところで、笑いを散りばめているが、正統派の芝居で、じっくりしっとりと演じられている。。。

双方ともに、ビックリするような結末は無いんだけど、じっくりと堪能できたなー。

「大きく分けて2本立て」なんだけど、いわゆるオムニバス物ではなくて、登場人物が重なっている部分があるんだけど。。。

「じつは1本に繋がっている」というよりは、登場人物をたいせつに扱っていると言う印象。
マイナーな作家だけど、坂木司の小説のような感じかな。

いやぁ、、、上質の演劇でした!

テレビドラマや芸人の舞台とは違う「プロの演劇人」の味を堪能いたしましたっ!
吉例顔見世大歌舞伎

吉例顔見世大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

ぐいぐい引き込まれる。。。
小悪党が、大名を引っ掛ける。。。

その小悪党の立ち回り&恋愛模様。

この単純明快な筋書きがたまらない!とにかくオモシロイ!!

幸四郎は貫禄たっぷり。小ずるい感じもよく出てて、、、イイ感じ。

でも、声小さくないか?最前列だったから、問題なく聞くことができたけど、3階席の方は十分に声が届いたのだろうか?

それに比べ、菊五郎はシっブ~い声がビンビン響く!響く!!

とにかく面白い芝居でした!

主人公二人を若手でやってもイイかもしれない。。。役柄の年齢的に。

あと、、、中村芝のぶ。

すごいです。

五月大歌舞伎

五月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2011/05/01 (日) ~ 2011/05/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

「必見」といって良い昼公演。
これは絶品の舞台!

「通」の方々には、幸四郎丈の天保年間以来となる一人二役あたりが魅力なのかもしれないが・・・それを抜きにしても、この芝居の面白さは強烈だ!

大まかな内容は、仇討ち。

善役が、不正をした悪役を切腹に見せかけ殺害。
その悪役の家臣が、善役を殺害。
で、善役の息子達が、悪役家臣を仇討ちにすべく追いかけるが・・・いろいろある(かなりのカンナン辛苦あり)。。。ってのが粗過ぎる粗筋(笑)

幸四郎丈は、「悪役家臣」と「善役息子の家臣」の2役。

この演じ分けは見事。

「悪役家臣」の悪の貫禄は、見ていて惚れ惚れとしちゃう程。

「善役息子の家臣」は、仇側に寝返るという極悪軽薄人なのだが・・・なんとも間抜けな一面もあり・・・不思議なキャラ。憎めない一面がある。
最後に、仇討ちされるんだけど、万事休した場面でも軽口をたたく(←強がりなんかじゃなくて、そういうキャラなのだ!)あたりが、ものすごくおもしろい。

江戸時代の初演当初は、仇討ち物だけあって「善役息子達」が主人公だったのが、この小悪党を主人公にする演出家が登場、これが大当たり!それくらい魅力あふれる「小悪党」なのだ!!!

ラスト。

最終的に「悪役家臣」が万事休するのだが・・・

ここで「とざいとうざい~(観客の皆々様~みたいな意味)」の掛け声で、出演者全員で客席にお辞儀。そして幕。

こういう「陰惨な場面(ま、仇討ちだから、ある意味スッキリはする「殺人」ではあるのだが)は、想像にお任せ」という歌舞伎独特の演出は、この芝居ではバッチリはまってた。それだけ、敵役にも魅力があふれていたということなのかなあ。

と、長々と書いていたが、この芝居の魅力の3百分の一も表現できていません・・・その辺りは『敵討天下茶屋聚』で検索したら、ちゃんとした識者や通の方々の文章をお読みになれると思いますので、勘弁願うとして。。。

今月は、明治座の花形歌舞伎に流れる方も多いようで、良席のチケットが取りやすいと思います(大金持ちでないボクが、とちり席のド真ん中で見られるってのは、年に一度あるかないか)。

この芝居は、初心者の方にもおすすめ!

でも・・・イヤホンガイドは利用したほうがよろしいかと。
この600円は、かなり価値のある600円になりますので!笑

ネタバレBOX

それにしても、芝のぶはきれいやった!

出番も多くて大満足!茶屋娘をコミカルに魅せてくれたなあ。。。

隣席のご夫婦が、幕間に「あの人きれいだったー。名前なんていうんだろう?」と話していらしたので・・・芝のぶのこと教えたった!笑

その後、意気投合して新橋駅までご一緒することに。
東海地方からお見えだったので、ボクのなかでの「東京土産第3位」の「たちばなのかりんとう」を紹介。

数日後、「もっと買えばよかったです。ありがとうございました。」のメールが。

こういうのってウレシイネ。
Weekly1【ダメ出し】

Weekly1【ダメ出し】

アヴァンセ プロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

毒愛。
いろんな作品と出会ったけど、坂上忍作品を追っかけてきて良かったなと。

脚本&演出、ノリにノッてる・・・でも、今作品の見どころは役者だね。

このメンバーを集めた坂上忍さんの辣腕に拍手!

ロスリスバーガーの森口美樹さんファンは、入って右側の客席がオススメ。彼女の至極の表情を浴びることができます・・・コレ感動ものです。誤解を恐れずに言えば、菩薩のような笑顔や凍るような冷たい表情よりも、こんな顔の森口さんを最も見たかったのかもしれない(笑)

登場人物同士のダメ出しもさることながら、坂上さんによる役者陣へのダメ出しも連発されてるんじゃないかと思わせる脚本になっていて。

観る人によっちゃ「単なる容姿に対する悪口じゃん」なんだけど・・・この「晒し」「晒され」が、この芝居のキモのような気がしたなあ。なんか、役者の矜持をズシリと感じたもの。

この『ダメ出し』。役者への愛、演劇への愛があふれてます。

業界裏話として観るもよし、ダメ出し連発の小気味良さを堪能するもよし、カタルシスを味わうもよし、とにかく笑いに行くもよし、登場人物の生き様にうなづきながらそっと無くもよし・・・。

観る人によって、いろんな表情を見せる・・・そんな芝居。

ネタバレBOX

内容は「説明」にある通り。

ちょいと付け足すと、「名だたる俳優」ではなく「再現VTRにでてくる俳優(金剛地武志さん)・女優(今藤洋子さん)&芝居に興味を持つミュージシャン(櫻井貴之さん)」。
ガングロの女の子(みぽちサン)は、読モで主役。しかし、芝居経験皆無。
そんな「役者陣」に、チョイ辛&チョイ冷めのAD(森口美樹さん)とサラリーマン的仕事に徹する、ミュージシャンのマネージャー(加藤凛太郎さん)が絡んで・・・って感じかな。

冒頭の自己紹介のシーンからクスクス笑える。この時点で、心の中では前のめり状態。

そこから、いろんなとこに飛び散りまくるダメ出しの熱量が高高高&キレキレ&ダメ出しのダメ出しの連発!

言ってることは、わりあい濃厚なんだけど・・・軽さも帯びてて、心地良い。

ガングロ読モ(みぽちサン)の存在感・・・濃いのか薄いのかよくわかんないんだけど、かなり気になるんだよなあ。登場するまでに、タメにタメるから、そのあたりも巧いな、と。

みぽちサンは、モノホンの読モ。本物だけが持つ、オーラがある。ラスト5分の彼女・・・イイです。かなりイイです。

金剛地武志さん。完璧です。45歳の売れない役者の熱さ、悩みあふれる姿がたまらない。「正しいこと」が哀しいくらいに身に染みついちまって、読モにダメ出ししまくる姿が・・・笑いながらもグッと来て、そしてチョット鬱陶しい(笑)

今藤洋子さん。抜群です。売れない女優の内に秘めた必死さが、哀しいんだけど笑えて・・・そして愛おしくなる。『ダメ出し』では、一番おもしろい存在。ギャクを言ってるわけじゃないのに、発する言葉&表情が、ほぼ外れなくクスクス笑いを引き起こす。冒頭の尻割れ目カキカキ・・・もう笑うしかないシーンなんだけど、芝居が進むにつれ、泣けてきます。尻を掻いてた松坂聖子(今藤洋子さんの役名)に泣くんじゃなくて、今藤洋子という役者の心意気に思いをはせることで、泣けてくるんだよな。役者ってイイなあ、、、ホント。

櫻井貴之さん。出オチかと思わせる登場だったけど・・・芝居が進むにつれ、目が離せない存在になってくる(ま、目を離しても、問題はないんだけどさ 笑)。
混雑してる電車の隣にいたら警戒しちゃうような目力をもつ櫻井さん。そんな彼に、生マジメな役を振るんだから・・・坂上さん、凄いっす。



終幕までの5分間くらいだったかな・・・みぽちサンの腰が砕けるような、笑うしかないようなシーンからラストまでが、すばらしい出来です。

ものすごく心地良い余韻、カタルシスを味わったなあ。

よくある風景なのに・・・不思議だね。


ホント、良い芝居でした。


あしたはどっちだ

あしたはどっちだ

渡辺源四郎商店

ザ・スズナリ(東京都)

2011/05/04 (水) ~ 2011/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てよかった。。。
死刑に関する芝居や書物は、凶悪犯罪を犯した加害者への怒りで爆発しそうになるにも関わらず、自分ではどうしようもない歯がゆさを感じてしまうし、被害者、被害者家族のことを思うといたたまれなくなるから、避けてきたんだけど・・・本当に観てよかったと思った。

この芝居は死刑制度への存続廃止を訴えていない感じがしたから、素直に芝居に入り込めたのかもしれない。。。

「死刑とは何なんだろう?」

しっかりと向き合おう。裁判員として、裁く立場になるかもしれないのだから。

観劇後、前作の『どんとこい』の台本を購入。帰りの電車内で読破。

郷田マモラ先生が絶賛なさったのが、よくわかりました。

ネタバレBOX

「死刑」を「私刑」によって行う未来(?)の話。

被害者遺族は、加害者を「国家による絞首刑」にもできるし、「私刑」も選択できる。
ただし、「私刑」を選択した場合、被害者遺族の過半数が私刑に反対したら、加害者は無期懲役になる、というのが大まかなスキーム。

物語では、被害者遺族は「無期懲役」を選択する。

で、「死刑派」の遺族女性が、加害者・加害者の妻に対して、金属バットを振りかざすところで暗転・・・そして終幕。

このラストが、誤解を恐れずに言えば、とても良かった。

死刑が、国家による「仇討ちの代行」であるとするならば、死刑にしない選択をした結果、ひとりの遺族女性が殺人犯として裁かれてしまうというのは、なんとも痛ましく悲しい。
かといって、「私刑による死刑」を選択したならば、被害者遺族はほんの少しではあるだろうけど、気持ちが治まるかもしれない。。。でも、物語で触れられていたように、周囲の目はどのようなものだろうか?

「仇討ちとはいえ、人を殺したのだ。。。」

この周囲の目は、完全に否定することはできないだろう。

もちろん、死刑囚の首に縄をかけ、ボタンを押す拘置所の職員もいる。
物語中での拘置所職員は、淡々と話しながらも、死刑囚に対する仄かな共感・・・許しの心が芽生えかけているような気もした。。。

観劇後に、いろいろ考えたんだけど・・・やっぱり、自分の気持ちが固まらない。
かつて『新潮45』で連載されていた凶悪犯罪レポートをまとめた文庫本シリーズを本棚から抜き出した。。。


ラストで金属バットを振りかざす女性役の柿崎彩香さん。
中盤にも、加害者の顔面スレスレのところで、金属バットを振るまくるシーンがあるのだが・・・その力強く、キレがあるスイングに感動・・・思わず見入ってしまった。
あんなに気持ちの入ったスイングは見たこと無い。。。

顔面30センチくらい至近距離でスイングをされながら、身じろぎひとつせず、冷めた表情を崩さなかった加害者役の佐藤誠さん・・・凄い精神力だ!

最後に、作演出の畑澤聖悟さんの前説・・・おもしろかったー!

しっかりしているようで、グダグダな仕事っぷり(看守役)にはイラっとさせられましたけど。。。

「死刑囚との獄中結婚マニア」の女。
畑澤さんの思いを推し量ることはできないが・・・ボクには、一部の死刑廃止派への皮肉のように取れた。。。このキャラを見事に演じた工藤由佳子さん。すごい役者さんだ。もう見ててムカムカしとおしでした!!!
『パ・ド・ドゥ』【ご来場ありがとうございました!】

『パ・ド・ドゥ』【ご来場ありがとうございました!】

七里ガ浜オールスターズ

王子小劇場(東京都)

2011/05/24 (火) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

因果応報。
中盤から「胸チク」しまくり・・・3人の元カノの顔が浮かんでは消え・・・きっとボクは、地獄に落ちるね(←現世では地獄に落ちないと思ってるバカ者)。

一人での観劇だったんだけど・・・女性と一緒なら、飲みにでも誘って、じっくりと「感想戦」をしたくなるような芝居だったなあ(←ま、「男女の仲なんて、そんなもんだって!大丈夫っ!」と言って欲しいだけなのかもしれないが)。

息詰まるような展開なんだけど、2人の会話のテンポが軽快で・・・とっても、良い芝居でした!!!

でも、今でも時々、胸チク状態になりますわ。。。

ネタバレBOX

説明文にある通り、「裁判を間近に控える元嫁と、なぜか彼女から弁護を依頼された弁護士の元夫との哀しくも可笑しいドラマ」。

最初から最後まで、元嫁の手の平で転がされ続ける元夫が、なんともイタい。

別れた原因が100%自分にあっても、「女性ってのは、(フラれても)切り替えが早い」なんて自分に思い込ませちゃったりして・・・。

そのくせ、「(他の男と付き合ってる)今でも、心の底ではあなたを忘れられない。なんで私と付き合ったの?他の女性でも良かったんじゃないの?」なんて言われちゃうと・・・情が湧いてきちゃったり・・・ウルっときちゃったり・・・ちょっとばかり、ほんとちょっとばかり嬉しくなっちゃったり・・・(バカダネ)。

まあ、その結果、元夫は、元嫁に策略にはまっちゃうんだけどねぇ(自業自得とは言え、哀しい)。

いろんな解釈が可能な芝居だろうけども・・・

元嫁にとっては、「堕ろせ!」とのたまった今の彼氏に復讐できたし(ベランダから突き落とした)、殺人未遂を犯したにもかかわらず、弁護士である元夫を操って(彼は証拠隠滅までしちまったのだ)、無罪放免に導いたし(←このあたりはボクの想像デス)。

当面、仕事には困りそうだけど・・・気分はちょっとばかりスッキリしたのかなあ。


あっそうそう・・・ちょっと気になったこと。

生命保険は、内縁関係にあれば「死亡保険金受取人が、被保険者の親族外」でも認められる可能性はあるけど・・・このケース(不倫関係)は、無理っすね。確実に稟議に引っかかるだろうなあ。

テレビ局の大物プロデューサー(今彼)のコネで契約できた、という解釈なのかもしれないけど・・・生保とテレビ局じゃあ、CM収入が激減してる現在、生保のほうが圧倒的に力が強いもんねえ。
Grease

Grease

Seiren Musical Project

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/09/12 (水) ~ 2012/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい!おもしろい!きもちいい!
最高!!!

楽しくて楽しくて・・・ベタな展開なのに、この後どうなるのか気になって気になって仕方なくて。

Seirenは、ホント「観せ方」がわかってるよなあ。ツボを外さず確実に押さえてくる。そして、いつの間にか、その「狙い」に確実にはまっていっちまう(笑)
開演1時間前受付開始の5分前に到着したのに、整理番号24番。その人気に違わぬクール&パワフル、そしてブラボーな舞台だったなあ。

アメリカを舞台にした学園モノ。
はちゃめちゃ!バカ!パワフル!おしゃれ!苦悩!ジェラシー!そして恋愛!・・・どれもこれもカワイイよ!君らカワイイよ!笑

衣装も、翻訳調のセリフ&セリフ回しも心地良いったらありゃしない。ホント、ヨカッタなあ。

ずば抜けて巧みな役者はいない。でも、調和がとても良くとれていて、舞台として完成してた。帝劇のオペラやミュージカルでもそうだけど、どんなに巧みな看板がいても、ダメな匂いが漂う舞台ってあるんだよね。その点、この『Grease』の舞台から放たれる匂い&明るさは、すばらしいものだった。このオーラのようなものって、看板役者がいるから出るってもんじゃないんだよね。青臭い言葉だけど、情熱とチームワークの良さ、だろうな。

若者たちによるミュージカル団体Seiren Musical Project。これから色んな努力精進を重ねて、苦労もするんだろう・・・そんなことも含めて羨ましいと思うし、なんと言っても、これからの彼女ら彼らの舞台での活躍がとても楽しみ。

次回公演は、12月。高田馬場ラビネストで3本立てとのこと。もう今からスッゲー楽しみ! 惜しむらくは、まだSeirenを観てない彼女が、この時期、大一番に臨んでいて、またもや観ることができないということか(泣)

ネタバレBOX

「良い子をキープすること」を思い切りよく放り投げたサンディの羽化っぷりに、のけぞったわ!笑 軽くイラっとしてたのに、惚れてもうたからね(笑)

あと、個性あふれるファッションのフレンチーが、学園を中退してファッション系の専門校に行くも挫折してウロウロするシーン。ここで涙が溢れそうになった自分にビックリした。

最後に。

リーゼントしたくなった。
リンクス東京 感謝!! 来年も東京で!!

リンクス東京 感謝!! 来年も東京で!!

演劇ソリッドアトラクションLINX’S

上野ストアハウス(東京都)

2012/10/24 (水) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

鶯谷のネオンが涙でにじむ
Bチームを。

会場のボルテージの高さ&6団体の多種多様な舞台&熱くて実直で劇バカな主催の石田さん&的確な進行の司会陣・・・充実した3時間!楽しかった!!最高!!!

でもさ、「また次も!いや・・・いっそのこと東京開催を待たずに、大阪遠征しちまうか!」って感じるのは当然のことなんだけどもさ・・・なぜか胸にぽっかり穴が開いちまったんだよね、鴬谷の駅に向かう間に。美空ひばりかっての。そういや、心から楽しんだ後って、いつもこんな気持ちになってたなあ。。。

6団体とも20分作品とは思えぬクオリティの高さ。誤解を恐れずに言えば、20分だからこその濃厚さだったのかもしれない。でも、どの団体も「本公演を観たいなあ」と思ったのは事実。ホント良かったよ。

フィナーレは、ド派手に。
私服に着替えたりのユルさ満点の役者さんたち(←これはこれでウレシイところだ)が、歌う歌う歌う!!!

そんな中、犬と串メンバーのみが芝居のキャラを引きずっていたのには笑った。特に、藤尾姦太郎さん。「役者馬鹿」じゃなくて「馬鹿役者」の雰囲気がばっちり出ていて最高!

この藤尾さん、実は開演前にも見かけてたんだよね。

上野ストアハウスで観る時には必ず寄る「3Bタコス」。チリビーンズとテキーラ流し込んで、ホテり顔で劇場へ向かっていたら、あの土地柄には全く似つかわしくない「ジョギングする男」とすれ違う。ボクは、犬と串友情カードを常に携帯する馬鹿なので、すぐに「あっ藤姦だ!」を気づく。「芝居前に気合入れてるのか?」と思ってたんだけど・・・違ったね。役作りなんだよ。スゴイネ!

ま、役作りといやぁその通りなんだけど、芝居中に汗を流し続ける為のものなんだよね(笑) その「アップ」をモラルが強制的にやらせてるところを想像すると、なんとも可笑しくって。

明日、6団体のお芝居をネタバレで書きます。

とりあえず、おやすみなさい(笑)
 

『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。

『共犯者』公演終了 ご来場ありがとうございました。

津田記念日

OFF OFFシアター(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

シビれたっ!!!
大熱演!脚本超抜!!ヤバ過ぎる展開に心拍数2倍&血圧30up!!!

いや~

最前列で観たのは大正解であり、大不正解でもあり。。。

いや・・・

大正解っしょ!!!!!

ネタバレBOX

舞台は左右で2分されている。

片や「脱出不可能な密室(誘拐された4人が閉じこめられている)」。
片や「取調室(刑事と誘拐犯が向かい合っている)」。

この左右が交互に進展していくのだが。。。

まず、ここでダマされた。

てっきり、密室に閉じ込めた犯人が取調べを受けていると思った。

だって演題が『共犯者』でしょ?

密室は、内側から厳重に南京錠がかかってるわけだからさ・・・どう考えても、取調室の容疑者の共犯者が密室の4人の中にいる、と思っちゃうじゃん!

ボクの推理力の無さ&最前列で芝居にのめりこんでいたことを差し引いても、この構成はスバラシイとしか言いようが無い。

ラストは「想像してね!」なんだけど・・・コレでいい!

印籠を出さない石坂浩二の水戸黄門が大嫌いだったボクも、このラストは、コレでいいと思った!


あっそうそう・・・これから観にいく人で、ネタバレ読んでる人はいないと思うけど(笑)


最初のロッカーを開ける直前・・・深呼吸したほうが身の為っす!

とくに!最前列の人!!


ボクの隣の女性が・・・

「キャーっ!!!」とマジ叫び声を炸裂させてました。。。


でも、あの「キャーっ!」はヨカッタ!

最高のSEであり、最高のスパイスでした!笑
こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

あっというま。
楽しかったなあ。。。

ポップンマッシュルームチキン野郎の公演って、ボクの中じゃ芝居の域を超えちゃったよ。ラスベガスのショーを観る時のわくわく感・・・そんな感じ(行ったことねーけど)。

苦み走ったツラ構えのアメリカ人あたりにタキシード着させて、「Ladies and gentlemen!It's showtime!!」って言わせたいもの。

ま、前説の登場曲がそんな感じではあるんだけどさ(笑)


『こい!ここぞというとき!』。

すっごくすっごく練られてたなあ。

吹原さんのてのひらで転がされてる気持ち良さったらなかったよ。

きっと、吹原さんの「狙い」の9割以上、ボクはハマっちまってたよね。笑いも泣きも。
まったく反応しなかったのは・・・場内かなりウケてたけど・・・ま、ボクは『Dr.スランプ』世代なんでね(笑)

それにしても、役者のうまさは抜群だよなあ。。。

「演技が巧み」って感じとはチト違うかなぁ・・・「どんな役もこなしちゃうプロの技」・・・「技」は違うか。うまく表現できないけど、ダラダラ~とした場面や下ネタ盛り盛りの場面でも、キチんと演技をしてのものだからなのか、ボクは息を抜いて観ることはまずないんだよね。いつもの「CR企画」の時くらいかな、ストーリーを脳から完全に払しょくできるのは(笑)。

役者さんみんな良かったんだけど、特に括目に値するのは、橘麦さん&青山雅士さん。

橘さんと小岩崎さんとのシーンは、抜群のデキ。

黒髪、ロング、痩身、美人。にじみ出るかわいさ、愛おしさ。。。

青山さんは、グングン伸びてるよねえ。イイ顔になってきたよ。

そういや、サイショモンドダスト★さんは、完璧な変装。

あれ女装子界なら、「美人」で通るわ(笑) ムダ毛の処理も完璧。でも鼻下の青みだけは消しきれないあたりもリアル(笑)

吹原さんの変装は・・・てか、まんまでもおばちゃんで通るよ!笑

それはそうと、下ネタ多かったっけ?終演後には、下ネタすっかり忘れちゃって、ちょっとばかりイイ話を観たような気分になっちまってた(笑)
信じたくねーけど、ボクはズブくなってきちまったのかなあ。。。


終演後は、『陛下に届け』のDVDと、モウムリポ公演から売り出し始めた「1枚100円」「10枚200円」のブロマイド(笑)を購入。

劇団印象『空白』以来の超大大大好きな人の写真が入ってた・・・生きてりゃイイコトあるもんですな!

ネタバレBOX

下僕2名の身体のゆるみっぷり・・・ドMはこうじゃなくっちゃな。

あと、ジャガイモと玉ねぎが、きちんと消えていたのには泣いた。

あと、照明がイイなあ。冒頭のオレンジ色、あれ凄いね。

あと、いつものことながら映像がイイね。心躍るよ。

あと、音楽がイイ。多種多様な楽曲を知っている人が担当してるんだろうな、って感じ。

あと・・・あと・・・あと・・・

ってキリがないや。



ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

羽生一家玉組

ザ・ポケット(東京都)

2011/04/13 (水) ~ 2011/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

原色の強み。
とにかく主役の男二人がカッコイイんだ。

若い方の男は、ルックスの良さも顔の大きさもバッチリガッチリ俳優顔で松方弘樹クラスの存在感。
ちょっとばかり棒読みな台詞回しも「意識的にそうしてるんじゃないか?」と思うくらいに、役にハマってた!

先輩格の男・・・「オトコの稚気」がたまらなくイイ!
正直、「この人の下で働きてーな」って思っちまった。

女優陣もシビれるくらいにイイ!

とくに田川ちかさんの風貌&スタイルは、役にぴったり!
あのがっちりした体躯は、財産になると思う。


そういえば、最近の芝居で、衣装のスーツにシワがよっているのが気になることが多いんだけど・・・ばっちりアイロンかかってた!笑

サングラスの収納、事務所の造り&インテリア・・・どれもこれも気が行き届いてる!これを見るだけでもテンションがアガる!!!

「荒削りな演技」「細部まで気を抜かない舞台装置」「舞台から発せられる力強さ」・・・なにもかもを一切「薄めて」いない、原色の魅力を存分に堪能できた芝居でした!!!

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