みさの観てきた!クチコミ一覧

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四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

満足度★★★★

たぶん、好みで分かれる舞台
好みは、「あゆみ」、「反復かつ連続」。
その中でも、「反復かつ連続」はすっごい、良かった!

以下はネタバレBOXにて。。

ネタバレBOX

「あゆみ」は3人の女優が順番にあゆみになったり、みきになったりするのだけれど、とにかく・・みきが可愛い。
ちっさい頃からみきはあゆみに憧れあゆみになりたかった女の子。いつもみきのあとばかりついて歩いてた女の子。例えば・・ガキ大将が釣りに行く場面で、バケツを持つ役の女の子。
あゆみとみきがちっさいころから大人になるまでの足跡を描いた作品。



「反復かつ連続」
家族5人の朝の風景。最初一人を演じて、その声だけを残して次々に一人ずつ増えていく。言葉だけを残して増えていく演出は絶妙!
賑やかで騒がしい朝の情景は、誰が観ても幸福そのもので、テレビを見ながら食事をして、ズームイン!が始まると、その音楽に合わせてそれぞれが好きなリズムに乗って、踊るというパラダイスな家族。
やがて・・・年老いた母親が縁側でゆっくりお茶を啜りながら、しみじみ・・とまどろむ。老いた母は、かつて賑やかだったあの頃を思い出すかのような表情。

す、素晴らしい・・。
内山ちひろ 、いい仕事するなぁああ。
ほんと、素晴らしい。
あゆみの時のちひろ、みきの時のちひろ、5人の役のちひろ。
どれもこれもその役どころにピシャリとはまる。

いい芝居を観ました。

ハイパーリンくんは好みではなかった。ってか、照明を落としたら、隣も前も後ろも寝てました。(^^;)

あひ

あひ

多少婦人

OFF OFFシアター(東京都)

2009/01/21 (水) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★

かんなりハマル!
不思議な空気感。いわば、天国と地獄の中間地帯。
よくわかんないでしょ?ーーそう、この芝居は普通の感覚で観ちゃダメ。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ストーリーは3本立て。

①すごく曖昧にした結果、逆に、なんか。

ズバっ!っと物事の核心に触れないまま、誰かが誰かを好きなんじゃないか?と思い込み、それをまったく核心のないままに、本人に伝えてしまう。伝えた輩も本人に「彼らは貴女に気があるようだけれど、断るにしても相手が傷つくから、ここは曖昧に断るように。」なんて忠告をしたから、話は核心がないまま、どんどん違った方向に流れていく。どこまでも曖昧に。

誰かがこんなふうに言ってた。というネタを実際の話に被さるように二重に見せる手法、とにかく楽しい。噂話を実際に演技してみせてるところに、噂の主が重なる。新しい演出方法に脱帽!


②藹(あい)の在る場所

母親の葬式に集まった姉妹8人。彼女達は母が死んだ悲しみのあまり、普通の神経状態ではないことから、なにかとぶつかり合う。それぞれが勝手に勝手なことをしているようだけれど、お互いを少しずつ許しあい、結果、それが和気藹々的な画となり、うまく収まる。


③eye-xi

夫婦が離婚裁判になった時、女の母の弁護士が女側につく。男には妻の父が男側の弁護士となる。最初から不利な男が裁判も人生もサイコロで決着しようとするが、負け越す。弁護士の母も父も、最終的に自分達がサイコロの目となって娘を勝たせるように仕組む当たり風刺的で面白い。


総括 ③番目がワタクシ的にはツボ。過去の出来事を根掘り葉掘り、穿りだされ、それを演じる役者の動きがコミカル。まるで操り人形のような動き。
セリフも巧妙で笑える。全体的な空気は不思議な世界だが、それがまた心地いい。



天の空一つに見える

天の空一つに見える

髙山植物園

アトリエ春風舎(東京都)

2009/01/23 (金) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

満足度★★★

前半と後半の格差
前半はゆるくて穏やかな温かい風景。後半は真逆の展開。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

前半はゆるくてまったりとしたセリフの掛け合いで、入り口の扉に身体が挟まって身動きできない女力士に仲間の力士が面白そうにからかうシーンなど、ほのぼの。

で、からかわれてる女力士のその画は、滑稽ともなんとも言いようがなく、彼女は怒るでもなく、かといって苦しんでる様子でもなく、ただただその場を楽しんでるような様なのだ。

おんな相撲という連想からくる勝負師のセリフとはちょっとかけ離れた日常の穏やかな会話に春の日差しを感じながら、ニマニマと観ていると、親方の妻が死んだ話辺りから、この風景が反転する。妻が死んだ事によって親方は勿論のこと、そこに息づく仲間たちも傷ついた心をどうやって修復しようかと、足掻いていた。

おんな相撲を題材に逝ってしまった人の後に残された人達の心の傷がテーマ。

前半はコメディを思わせるようなセリフもあって、なんか良い感じ。ただ、後半のそれぞれの力士が勝手に独り言のように吐くセリフの連打。これはどんな意味が・・?この部分がどんなものを表現したかったのかが、良く解らず、主宰の高山さんに話を伺おうとしたけれど・・・。

これがちょっと聞きづらい。儚げな方なのよ。少しでも強い聞き方をしたなら、ポキリ!・・と折れてしまいそうな女性。繊細な感じ。
とにかく、遠くで様子を伺う。
すると、一人の男性が質問してる。対応してる主宰は・・・蚊の泣くような声。

あ、いあ、コレ、超聞きづらい。質問してるのに苛めてるように思われたら、嫌だな・・。ってか、困ってるような表情もしてる。そんなこんな考えているうちに、ワタクシ、戦闘機の翼がポッキリと折れました。
惨敗です。
で、聞かずに帰った。だから、後半の展開がいまいち、解らない。

そんな芝居と主宰でした。
ROPPONGI NIGHTS 2009

ROPPONGI NIGHTS 2009

LIVES(ライヴズ)

吉祥寺シアター(東京都)

2009/01/22 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

いつものように
大浜、登守、群馬、雑賀が登場するだけで、何故か観客がクスクス笑うと会場。何故か?って、もう理由は解ってるんだけどね。(^0^)

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

作ってる本人は大真面目に作ってるはずなんだけれど、そう見えないところが、このLIVESの芝居を観る醍醐味。

元ヤクザが足を洗って飲み屋を始めた。その飲み屋でのドタバタ劇。肝心のコメディでの笑いの部分は今回は少なかったような感じがする。それはきっと、この手の芝居があまりにも多くのネタとして扱い上演されていることに起因しているかも知れない。

どこにでも転がってるようなベタなネタだから、斬新さはないし、サスペンスやシリアス系にお決まりの伏線とか、お約束のようにあちこちにヒントが隠されていて、それをつなぎ合わせてホッとする、みたいな場面展開はないけれど、まあ、ゆるりとの~んびり観られる舞台ではありました。

セットがきちんと作られていました。カウンターの裏手のボトルの置き方はあまりにも普通すぎて芸術的な感覚はなかった。あれをみてると、ショットバーというより居酒屋的な感覚。
西成の★虎!!

西成の★虎!!

ネコ脱出

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/01/22 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★

ありがとう。
これがキーでしょ。

今回もパラダイスなうねりあり、笑いあり、涙ありーの、終わってみれば、楽しい舞台!(^0^)

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

いあいあ、なっつかしいわー。
役者の面々が登場するだけで、懐かしさにかられるワタクシ。
村手、元気だったかい?なんつーて、一人呟く。そんな愛情溢れる観客が居ることを・・一ファンが居る事を、おおよそ、村手は知るまい。

光子は「西成の虎」の川柳に憧れ、一目会いたいと関東から関西の地にやってくる。「西成の虎」に合えないまま3年が過ぎようとしていたが、光子はすっかり、この危ない下町の住人になっていた。下町を舞台そこに暮らす訳ありな人達の人情劇。

終盤、光子が憧れていた「西成の虎」は既に死んでいたが、虎が作った俳句はこの街を元気付ける事から、桐生刑事が受け継いでいた。虎が生きていた頃、刑事は虎に言う、「お前はその俳句でこの町の皆を元気付けろ。俺はこの町を守るから。」

虎が死んだ今、今度は刑事が、虎になって俳句を書いていた。しかし、今度は刑事が撃たれてしまう。死ぬ間際に刑事は光子に「西成の虎」の名前を与える。

そうやって、「第一の西成の虎」から「第二の西成の虎」、そして「第三の西成の虎」へと、虎は死んでも、虎との約束はまだ生きていて、その意志は脈々と受け継がれていく。

単純そうで単純ではない、時代を超えた活劇。

隼慎二役の船戸、ナニあれーー!(苦笑)
やたらめったら、無駄な動きをする訳よね、テンションは絶好調に上がりまくり、もうちっとで、空も飛んじゃうような勢い。空へ飛んだら二度と地球には帰って来ない勢い。
勢いあまってオゾン層も突き破ってしまう勢い。
更に言うなら、その先の地球では星なんてロマンチックに言われてる未知なる星の住人にでもなっちゃう勢い!
その未知なる星でも似たようなテンションで元気に生きていけるかのごとく・・・未知数な動きをするわけよね。

いあいあ、びっくりしました。脱帽ですわ!

笑いと涙と妖しい動きありーの、素晴らしい舞台!

バカンスは冬休み

バカンスは冬休み

桃色バカンス

遊空間がざびぃ(東京都)

2009/01/22 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★

ふつう
ふつう、って何だ?って聞かれてもふつう。
つまり、何処にでも転がってるような日常を表現した舞台だったから、特に観たからどうだっていうレベルではない。

この手の芝居を時間を掛けてまで足を運んで観る程のことではないんだよね。第一、観客に桟敷席に座らせて、スタッフ達が特等席のパイプ椅子にどっかりと座って観ると言う姿勢そのものが、常識から大きく外れています。

会社に勤めた事がないのだろうか?親の顔が見たいです。考えられない劇団でした。



以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

半ば引きこもりのようになったコウコを友人達がそばで支える物語り。
かつての同級生だった死んだはずの高坂弥生は、美佐子の同居人のみつるにのりうつって、コウコと同居する事になる。

しかし、高坂弥生は49日間しか、コウコと一緒に暮らせない。この49日の間にコウコと高坂弥生は急速に仲良くなり、今ではお互いを必要とする存在になる。その間、コウコの部屋に友人の美佐子、和臣が入り浸り、何処にでもあるような、ってか、大抵の仲間はこんな感じの会話を日常茶飯事に会話してると思う。
やがて、時間とは非情なもので、とうとう49日が経ち高坂弥生は姿を消してしまう。
この事がきっかけとなってコウコは社会復帰を果たす。

・・・とまあ、こんな感じの筋なのよね。
観客、特にワタクシなどは日常から離れた感動や一時の幸福を貰いに芝居を観に行くのだと思う。だから、極論から言うとふつうじゃあ駄目なのよね。

芝居って普通じゃない、云わば変人達の物語だから、芝居として興ずるわけでして、隣近所でも観られるようなうねりのない芝居をわざわざ観に行きたいと思うだろうか・・?

特に大爆笑もない、淡々とした小芝居。

神神の微笑

神神の微笑

4RUDE

シアターX(東京都)

2009/01/21 (水) ~ 2009/01/23 (金)公演終了

満足度★★★

新しいジャンル
と言っていいのでしょうね。肉体と演劇を融合させたシアターダンスユニット。

古代の音楽を想像させるような楽器の織り成す旋律と白い羽衣を纏った天女のような神々たちが美しいと感じた舞台。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

時代は安土桃山の日本。
その頃の日本は現代よりも幸福で優雅な営みをしていた時代。

宣教にきたオルガンティノ神父は日本人にキリスト教を説こうとするも、中々日本人の心を掴む事が出来ない。芥川龍之介らの小説を随所に散りばめ、狂気と化した人達にも布教しようとするが上手くいかない。

そんな折、羽衣を纏った日本の神々たちは、この宣教師の邪魔をして日本人の信教をキリストにさせまいとjする。
唯一神を信じるのオルガンティノと、八百万の神々がいる多神教の日本神々との対話劇。

日本版ギリシャ神話のような神々たちの絵図と現代の能のような動きは斬新で美しかった。ダンスでの表現力は確かなもので秀逸だった。やはり、解り易かったのは「藪の中」。パズルのピースのごとく、小説を題材に随所に散りばめ、それを天から大きな手で掴んだような舞台は、きっと解り辛かったかも知れない。だから、評価は分かれるような気がする。
ワタクシ自身はもっとセリフでも楽しみたかった。

最後のシーン。天空から神が舞い降りたような演出と照明。そして神々が集まり、座を囲んで興を盛る場面は、遠く下界を眺めながら、「なんとも人間とはちっぽけなものよのう・・。」なんつーセリフまで聞こえて来そうで、含み笑いをした。

そんな舞台!


血のつながり

血のつながり

ハイリンド

「劇」小劇場(東京都)

2009/01/14 (水) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ホラーサスペンス
いあ、ワタクシ、これ本当に凄いと思った。とにかく凄い。
登場人物を演じるキャストの凄さ。
人間の裏に潜むドロドロした悪の感情。
その感情を上手くコントロールできるかできないかで、いい人悪い人の区分け。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ホラーだと思って間違いないくらいの凄さ。

継母と実父殺害の容疑をきせられたリッヅィー・ボーデンだったが、証拠不十分で不起訴となった。

だが、今回の物語はリッヅィーが殺人者としてのそこに至った情景を映し出す。
実父が継母と結婚し、その継母の弟の入れ知恵によって農場の土地の名義を継母に変えようとする実父との間に深くて大きな溝ができてしまったリッヅィーを今度は救いようのない事件が起きる。それはリッヅィーがとても大切にしていた鳩を実父が斧で殺してしまった事件だった。

父親はリッヅィーに普通の娘のように結婚して家庭を作る事を望み、リッヅィーは「お父様が見たいものだけを写す鏡にはなれない。」と自分の意思を通そうとする。家庭の中で争いが絶えなくなりリッヅィーの姉は逃げるようにして旅行に出てしまう。

残されたリッヅィーは実父、継母、継母の弟に対し、不信感を抱き疑心暗鬼になってしまう。

家庭がこじれていく様子や恐怖心をキャストは見事に、本当に見事に演じてました。リッヅィーを女優役の枝元と、はざまみゆきが演じ、私は得体の知れない怪物でも見せられてるような気分になって、それは不安定で姿を持たない何かが強大なる重力でもって私を圧するかのような感覚でした。

実父が継母と結婚したことによって、父の幼い頃から自分に注がれた愛情全てを失ってしまうかのような恐怖感を覚えたリッヅィー。馴染めない継母と暮らすうちに神経のどこかしらが知らぬ間に磨り減っていくさま。継母の弟のダークな存在など、まるでゆるやかに人を発狂させるための拷問道具のような会話にリッヅィーの心は憎悪で張り裂けそうになります。

人が人と共に生きる限り、どこかでせめぎ合いどこかで摩擦を起こし、どこかに歪みが生じる。

事件後、今度は二人きりで暮らしてるボーデン家ではリッヅィーに姉のエンマが「あなたなの?リッヅィー貴女がやったの?」と事あるごとに長年に渡って聞くのです。

そう・・、まるでゆるやかに人を発狂させるための拷問道具のように・・。

ハイリンド、素晴らしいです。
とにかく全員のキャストが秀逸です。継母を演じた松永麻里の目の動き。恐怖に駆られる心。疑心暗鬼の表情、リッヅィーを詰る時の平坦な感情。エンマ役の江間、とにかく素晴らしい!

素晴らしい時間を共有出来ました。観て良かった!(^0^)大絶賛!

「NO MONEY,NO HONEY.」

「NO MONEY,NO HONEY.」

東京大根三分茶漬

OFF OFFシアター(東京都)

2009/01/16 (金) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

満足度★★

だるゆる
なんだろー、この人たち。シモネタ乱発!(^^;)
しかも・・・そんなの持ち出して・・ぐはぁっ!(@@!)

舞台で実習でもするのかと思っちゃったくらい、際どい。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ショートコメディ10話の半分以上がシモネタ。そんでもってこのゆるさとだるだる感。そこに持ってきて結構下品ときてるから、3拍子も4拍子も揃っちゃってる。
この芝居、どちらかというと男子生徒が部室でこそこそドキドキしながら自分達だけで大いに盛り上がっちゃってるようなネタ。

だからか、おくびもなくバイブなんかも持ち出してきて堂々と舞台で動かしちゃってる。

たぶん、彼らは制作の段階で大笑いをして、これなら観客に受けると思ってたはずだ。だけど・・・客席、シーン。
ってか、気まずい雰囲気が漂ってる。

んじゃ、セリフで笑えるか?ってことだけれど、こっちもシーン。たまに・・あはっ!(^^)状態!

それでも役者には嫌悪感を感じないという何故か人徳な役者たち。
客席は満杯でした。たいして面白くもないのに不思議。価格がリーズナブルなので観やすいのだろうか?

次回はセリフで笑わせて欲しいですわ。

レドモン

レドモン

カムヰヤッセン

王子小劇場(東京都)

2009/01/16 (金) ~ 2009/01/19 (月)公演終了

満足度★★★★

玉手箱
板倉チヒロって、あんなに演技が上手かったでしたっけ?(・・)っつーて思わず聞いてしまいたくなるような上手さ!

いあいあ、素晴らしいでしょう、これは。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

冒頭、人形劇でもやるのか?と思った。人形劇でシモネタって、ある意味、斬新!(^0^)

でもって、人形劇を見せてる間、実はワタクシ、観客の表情を見てた。
そしたらさ、そしたらよ?
観客の表情が幼児になってる!(苦笑!)無防備な笑い方をしている輩が結構いて、その中でも今にも涎を垂らしそうになってる男性が居たのには好感が持てた!(^0^)

今回の芝居はガラレ星から地球にやってきた宇宙人レドモンが地球に住みついて、地球人との交配を続けているうちに、レドモン2世、3世と呼ばれる子供達が生まれる。やがて、彼らはDNA配列の不具合が発見され、人間の純血を守る為に、レドモン達は地球から排除されることになる。

立川(板倉チヒロ)の妻はレドモンで、子供のテルも赤いシッポの生えたレドモンだった。レドモンであるという事実が純血種である一部の人間達によって彼らは追い詰められてゆく。その過程で、家族愛や友情、そしてそれぞれの正義が絡み合い、物語はクライマックスに突入する。

最後まで家族を守る立川と、テルをひきとって育てる決心をする飲み屋のマスターの情景が涙をそそる。

物語りの随所に笑いのネタが満載でありながら、コメディだけでは収まっていない。国家純血維持法なるものが続く限りそれぞれの未来が犠牲にされる。しかし、社会とはそうゆうものなのだろうとも理解する。それがこの世の真理だったりするからだ。そんな事も真剣に考えさせられ、終盤に心ある人間がレドモンの子供を引き取るという設定。この温もりがいい。とにかくいい。

北川大輔の演技は初見だったが、自然な演技がまたまた素晴らしかった!
成長したんだね。体じゃあないよ。(苦笑!)
まるで玉手箱を開ける時のようにワクワクする大人のファンタジー。お勧め!
蒲団生活者

蒲団生活者

劇団あおきりみかん

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2008/11/21 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

おもろい!
とにかくバカバカしくて笑える!
今回の芝居ほど役者の体力を必要とする芝居はないよね?
役者が動くたびに笑えた(^0^)

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

アルコール依存症、セックス依存症、遊園地依存症、大食依存症、仕事依存症、ブランド依存症・・・そんな依存症の人達が立ち直ろうと蒲団生活を始める。

なぜ、蒲団?と思うだろうが、ぬくぬくと温かくふわふわと優しい蒲団には癒しの効果があるという。だから、それぞれの依存症から脱却すべく蒲団に癒されながら、依存症を解決しよう!ってことだけれど・・・結局薬局、今度は蒲団を離せないのだから、既に蒲団依存症ってわけだよね?(^^;)

主人公エモトは自分がどんな理由で蒲団生活者になったのかを忘れてしまっていた。忘れてしまうくらい、長い事、蒲団生活者になっていたのだった。

エモトの小学生から、関わってきた人達の思いを織り交ぜながら、言いたかったけれど言えなかった事などを回想しながら表現したコメディ。

蒲団を抱えながらチョコマカチョコマカとペンギンのように歩くさまは、とにかく笑える!ワタクシの観た回は、結構爆笑してた!

楽しめたお芝居。
龍を撫でた男

龍を撫でた男

一徳会/鎌ヶ谷アルトギルド

d-倉庫(東京都)

2009/01/16 (金) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

満足度★★★★

裏と表、陰と陽、白と黒
初見の劇団だったけれど、期待以上に素晴らしかった!
何が?って女のエロさとか、太ももとか、男の引き締まった裸族とか、そうゆう類ではない。・・・見せてくれたけど・・。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

佐田脳病院での精神科医夫妻のあり方と医師・佐田家則の脳の中を表現した舞台。

オープニングから、物凄く妖しい展開。
背中に刺青をした龍が登場するが、この龍は物語が進むうちに、家則の本音、と解る。

つまり、表の家則は妻が暴言を吐こうと不倫をしようと常に怒ることなく理性的に振舞う。その寛大さや我慢がいつしか龍となって裏の顔として存在することになる。龍は裏の心であり、陰であり黒であり闇だ。

家則は女優と不倫し、妻・和子も劇作家と不倫をする。それでも家則は家庭を守ろうとし、和子はそんな虚飾の世界を壊そうと決心する。決心はするが、そこから抜け出せない和子。

結婚とは不満もなければ満足もない。夫や妻という役割を演じて夫婦という定義を守り、家庭がどんなに崩れていようとも、その中で時間を浪費していくものだ。という家庭を知り尽くしたような哲学的深層心理劇(^0^)

夫婦の関係も家庭のあり方も、あまり突き詰めて考えすぎてしまうと、矛盾が出てきて、現在の状況を幸福だとは思えなくなってしまうから、無理はしないで、ノーテンキに生きればいいのさっ。みたいな締めくくり(^0^)

とにかく面白い。面白い。というのはコメディという事ではない。違う種類の面白さ。

お勧め!(^0^)
きみとぼくのあしあと

きみとぼくのあしあと

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/01/09 (金) ~ 2009/01/13 (火)公演終了

満足度★★★★

登山家の親子の物語
この劇団は初見だったけれど、ワタクシの中ではひじょうに印象強い劇団だった。なぜかって、「消える魔球」の公演の時だったと思う。
な・なんと!劇場前で無料観劇の呼び込みをやっていたのだ。
ワタクシは隣の芝居を観る予定だったから、ついぞタダ観は出来なかったが、たぶん、思うに客入りが良くなかったのだと思う。それで急遽、呼び込みをしていたのだった。
そんな根性のアル風景を目のあたりにして、「ラビット番長」と「消える魔球」が脳裏に刻まれて忘れる事はなかった。
だから、次回チャンスがあったら、ここで観てやろうと決心していたから、飛び込みで観劇したのだった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

美里ら登山部は山を軽視した為に雪山で遭難してしまう。山小屋に逃げ込んだが、食料は底をついて危ない状態に。

そこへ、佐竹が現れる。佐竹は美里らを助けるべく沢山のアドバイスを渡す。朝、美里が起きると佐竹の姿はなかったが、佐竹とは美里がまだ生まれていない時に山で遭難した美里の父だったのだ。
2009年の現在に1987年に生きてた父親が美里の為に奇跡を起こすストーリー。

佐竹は何故、山に登るのか?「俺を生んだから死んでしまった母さんに会いたかったから。」

一方、美里は何故、山に登るのか?「尊敬する父のようになりたいから。」

雪山を舞台に親子二代に渡って登山家になった心温まる舞台。
物語はひじょうに解りやすくて直ぐに入り込めた。白い布を使っての演出も素敵だった。まだ5回目の公演と言う事だから、劇団としては若いが物語の内容や演出は素晴らしいです。1時間30分の上演時間で濃密に凝縮した様は中々良かった!

会場は満員御礼でした。よって隅っこのほうで観たわけだけれど文句のつけようがない秀作でした!(^0^)

フェスタ割で500円引き!
ダイナモロンド × ストランド マテリアル リプレイ

ダイナモロンド × ストランド マテリアル リプレイ

架空畳

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/01/09 (金) ~ 2009/01/12 (月)公演終了

満足度★★★

難解
ひとさまの作った芝居で難解な芝居ほど劇評を書くときに苦労することはない。
脚本家の意図するところ、表現したいところと大きくずれちゃったりしたら、失礼極まりないし、「ナンだよそれー、全然解ってないじゃん!」なんて思われたらワタクシの気高きプライドが許さないからだ。(^0^)

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

再演らしい。しかも、三つの公演作品「ダイナモ」と「デジタルクォーツ・セコンドハンズ」と「無伴奏冒険組曲」をミックスして再構成することにしたらしい。

「名づけてマテリアル・リプレイ。三本分の芝居を一本に詰め込んでしまうわけで、とってもリーズナブルな公演です。」なんつーて暢気に謳ってる場合ではない。

三本を一本化した事で観客はリーズナブルどころか、難解度の数値は上がりっぱなし。しかも2時間40分という上演時間にワタクシの集中力はへこみまくって眠いのなんのって!

「ダイナモ」・・地球に住んでる男と座礁したピンクのクジラが同じ周波数で通信する。「地球は空洞だからマントルを越えて来い。」とピンクのクジラに向かって言う男。男は恋人を失って孤独だったがピンクのクジラと物語を語り合うあううちに、鱗がはがれてピンク色になってしまったクジラは実は自分なんだと気づく妄想劇

「デジタルクォーツ・セコンドハンズ」・・最終戦争をやり過ごす為、地下シェルターに閉じこもった家族が始める長い長い暇つぶしのおしゃべり。

「無伴奏冒険組曲」・・うんめい、という名の競走馬がいた。父親は新聞のその名の下に「逃げ」と書いていた。色々な時代を走馬灯のように思い出して作った、当時の傷の物語。

これらを一本に詰め込んでしまった。別の意味で「しまった」作品。

脚本家はその時代時代の物凄い情報量を作品の中に詰め込ませ過ぎた為に、役者の吐くセリフは膨大でスピーディー。観客に飽きられないように、との意図らしいが、むしろ情報量が多すぎて何が言いたかったのかが、理解不能。

とにかく何でも詰め込めば良いってもんじゃあない。観客の事を思うなら2時間以内に要所を凝縮して欲しい。情報はラジオ、TV、その他で充分だから、芝居でしか表現できない公演を打って欲しい。

全体的に若い劇団特有の構成と演出。だから万人には受けない。しかしながら、所々に笑いを散りばめ、観客を飽きさせまい、とする姿勢は感じた。
まあ、そのうち成長するでしょ。(^^)/




つんく♂THEATER 第七弾 『 ヒーローの事情 』

つんく♂THEATER 第七弾 『 ヒーローの事情 』

TNX株式会社

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/01/10 (土) ~ 2009/01/12 (月)公演終了

満足度★★★

やっぱ、アイドルだけあって
観客は男のみ。全く女性がいない。だからワタクシ、ぽっつーん。
男性の中に一人だけ奇異に映ったんでしょね、ジロジロ。
トイレに行ってもウーマンはガラガラ、使い放題!
一方マンは行列。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

はっきしいって、芝居はヘタクソ。柔らかくいうと、ヘタ。

セリフをきちんと覚えきってないもんだから、カム。
自分のセリフを先走って言っちゃったり、聞き取れなかったり・・。
戦隊の格闘シーンも弱弱しい・・。(ダメジャン)

だけれどライブは楽しかった!

観客の殆どが同じようなプラスチックケースの中にペンライトを仕込んでいて、これまた同じような動きで応援してる。綺麗・・ペンライトが。

「・・・ちゃーーん!」と野太い声で応援したり、何を思ってるのか、タイガーマスクの仮面を被って応援したり・・。

いあいあ、舞台も熱いけれど観客も熱い。しかもファン同士が何か連帯感のような仲の良い空気が漂ってる。ライブの最中に一人の観客がトイレに行くのに人様の前を通っても怒らない。

なんだか、ふわーーんとした空間。仲間意識なんだろうか?中々心地良い空間だった。

で、ワタクシは周りのファンを観察しながら、ふと気づいたのだけれど、この人達って、ただのロリコン好きなのではなくて、まだ汚れてない純粋な子が好きなんだろなー、と。

いあこれ、ライブと同じくらい観客の動きと観察が楽しい!
次回も行くかもーー(^0^)

アップダウン

アップダウン

ファルスシアター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/01/09 (金) ~ 2009/01/12 (月)公演終了

満足度★★★

コメディっぽいぽい!
ぽいぽい!っつーとゴキブリを思い出すけれど、今回の芝居はどかーん!という笑いは少ない。要するに苦笑(^^;)なのだっ。

以下はネタばれBOXに。。

ネタバレBOX

ワタクシの中でコメディといったら、笑いはどかーん!がお約束なのだ。
だから、笑いに関しては案外シビアかもしれない。シビアということはその分、コメディを観てる。とゆうことで、観てるコメディは案外、当たってる。

セリフ、つまり言葉で笑いをとる劇団と体で笑いをとる劇団のソースの違いだ。

今回の芝居はどちらかというと後者だった。しかし、そのアイディアは面白く、面接会場に来た6人が壁に付いてるスイッチレバーのONによって、ドアを出た瞬間に別の人になってる、という仕掛け。

だから一緒に手を繋いで2Fに上がった恋人が全く別の知らない人と手を繋いでる格好になる。ヤンキーってるオオコが2Fに上がると山下清になってたり、ぶりっこエミが2Fに上がると熊のようなドデカイメタボ男(淺川聡)の女装と化す。いあ、実はこのドデカイメタボ男が実にいい。ってか、好みだ。だから、この女装が登場すると目は離せない!(^0^)

よーくよーく考えたら、オオコが表で山下清が裏だとしたら、この裏こそが真実の顔なのかもしれない。

表の顔はあくまでも外見だけで、この裏こそが本来の性格を表してるのだと思う。そんな風に考えながら観ていたら、妙に納得してしまうシチュエーションではありました。言葉のネタで笑わしてくれたら満点だった作品。


番外 池田屋・裏

番外 池田屋・裏

グワィニャオン

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/01/08 (木) ~ 2009/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

安定感のある脚本
は、毎回観ても、納得お得なお買い物!(^0^)
新年公演に相応しい躍動感のある芝居は素晴らしい!の一言。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

新撰組と志士たちが池田屋での激闘の末、池田屋から裏の船つき屋になだれ込み、民家を巻き込んでの戦いに発展していく過程での武士の生き様と、船つき屋での女達の生き様を描いた作品。

オープニングから芝居と音楽が絶妙な絡みを見せ躍動的で楽しい。
舞台のセットの作り方も上手い。船つきやの障子戸の向こう側に池田屋があって、屋根伝いに手前の船つき屋と行き来が出来るように造ってあるところ、ワクワクします。

主役の近藤勇を主宰で脚本家の西村がやるという設定、まるでこの芝居自体が自分の為に作ったかのような設定でした。
要するに肥えた近藤が池田屋で暴れるシーンなぞは・・・ちっと狭いんじゃないの?舞台がっ。

ってか、明らかに狭すぎる場所での格闘シーンを、肥えた近藤がチョコマカとコミカルな動きをするんですわ。

まるでアニメを見てるよう・・。パタリロ?

でもって、なにげに置かれた妖しい鎧が動くあたりも、失笑!(^0^)ばかばかしいったりゃありゃしない。そんなコメディのみかと思いきや、それだけでは終わらないのがぐわいにゃおん!

お侍は刀でしか己を表せないという生き様や武士の性を見事に表現し、一方で、そのお侍を哀れに思うブンヤの心。「とにかくこの夜のことは何から書いたらいいのか解らへん大変な一夜でした。」と語る。

望月(関田)が戦うシーン。そして死んでいく過程。その亡骸を担いだ北添(宮崎)が新撰組と戦うシーンは、泣ける!しかもその戦うシルエットが美しい。とにかくこの場面が一番感動した。(泣き所)  

更に更に渦巻きお美通(矢田)が天誅を語るシーン。(泣き所)  

やがて・・・情に厚い近藤と宮部(咲野)の「裏側に真実がある。」「表には情がある。情は深くて熱いぞ。」とのセリフの掛け合いは激動を生きた侍のやむに止まれぬ本質が見え隠れする。それぞれの信念がぶつかり合い、やがて志士たちは死んで、この後、新撰組は時代が侍を必要としなくなり、衰退するのである。

最後の「こまちあどり」は感動!素晴らしいです。正月気分が戻った!というオマケ付き!(^0^)



『月よりの侍』

『月よりの侍』

アポロ5

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/01/04 (日) ~ 2009/01/06 (火)公演終了

満足度★★★

診療所での人情劇
フライヤーは意味深でしょう?もしかして・・ちょっとエロ入っちゃってない?(・・)と期待に胸を引きちぎられる思いをしたアナタ!

以下はねたばれBOXにて。。

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そう、そんな期待に胸を膨らましちゃったアナタ。そこのアナタ。
今回の芝居はそんなにエロくないです。残念です・・。(。。;)

芝居はバイオリンの演奏と共に上野戦争を題材に上演。

竹田長安先生は下町の医者です。貧しい人からは診療代を戴かないという、人情劇にありがちなベタな芝居。

しかし、ワタクシ、このベタベタな芝居が案外好き!ときてるから、それなりに楽しめた。ナビ役のチャップリンみたいな役者が紙芝居みたいに一枚一枚、場面ごとに手作りの絵をお題さながら掲げる演出。

えっと・・・刀で切る効果音が芝居のフリと微妙にずれてるというオマケ付き。
まあ、それもこれもご愛嬌ということで。

バイオリンの旋律と時代劇と紙芝居のような演出がレトロ感たっぷりで、これで甘酒でもあったなら、正月気分を味わえたのに・・。


その人を知らず

その人を知らず

東京デスロック

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/12/26 (金) ~ 2009/01/05 (月)公演終了

満足度★★★

当日のパンフの説明は
かなり詳細に三好十郎について取り上げている。だから、観劇前に読むか読まないかで芝居の物語の読解力が相当、変わってくるはずだ、と思う。
それにしても、序盤のあの演出は何だ?

猿山に蹲るサルかと思った。だって机を7個寄せ集めた上にニンゲンが窮屈そうに乗っているんだよね・・。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

まず、あらすじを抜粋。
キリスト教信者となった片倉友吉は太平洋戦争のさなか、「殺すなかれ」という聖書の教えを守って出征を拒否し続けます。友吉に洗礼をほどこした人見牧師も翻意を促しますが効き目がありません。非国民を出したと、その家族にまで迫害は及びます。


そして敗戦・・・民衆の態度は一変し友吉は反戦の英雄として迎えられます。人見牧師は教会を再興し、人見の妹治子は支配階級に翻弄された兄を目のあたりにして信仰を捨て、強固なまでの信仰心を持った友吉は見方によってはエゴイズムになる。

友吉の父は迫害により自殺し、弟は投げやりになって出征を志願し死亡。母は友吉の潔癖すぎる正義感によってヤミ米を食べずに栄養失調で死んでしまう。

戦争と言う題材を一人のキリスト教信者を客観的な観点から描いた作品。

「ニンゲン、どいつもこいつもくだらねぇ。」なんてセリフが飛び出すけれど、

そうなんだよねー。だってニンゲンだもの・・。

総評・・言わんとしてる軸は良く解る。解るが演出の仕方が好みではなかった。たぶん・・「なんだろー?」と思った観客も少なくないはず。
そう・・・なんだろー?なんだよね。演出が。

正月早々、重い題材ではありました。

THE BEST of 1K ~SSGP・Shinjyuku South Gate Park~

THE BEST of 1K ~SSGP・Shinjyuku South Gate Park~

劇団ギリギリエリンギ

サンモールスタジオ(東京都)

2008/12/26 (金) ~ 2008/12/30 (火)公演終了

満足度★★★

新宿門編を観劇
広瀬格(smokers)「THE DRAW」
加東航(ククルカン)「雨音」
こまつみちる(コマツ企画)「4人の男」
ブラジリィー・アン・山田(ブラジル)「いつまでもここにいる」の短編4作品。

以下はねたばれBOXにて。。

ネタバレBOX

一度観たものは観たくないなぁ。なんて思ったのもつかの間、やっぱり、「いつまでもここにいる」が一番の好み。

4作品とも、全てが不条理劇。

こまつみちる(コマツ企画)「4人の男」のなかの4人の男たちはせめぎあったり、摩擦を起こしたり、どこかに歪みが生じるのを嫌ってる様子。一人の男に関わる事自体を避けたい様子で、この男の部屋に来たものの、帰りたい。
帰る口実を思いついたのが妖精だった。自分達は妖精だ。と主張しのらりくらりと帰る算段をする。4人の中の一人の男の彼女とこの部屋の住人の男の彼女が同一で、性病をうつされた、と部屋の住人の男がぼやくと、もう一人の男が驚愕する様子が可笑しい!

次回の公演は未定のようだが、今までの短編集を今度は4本に絞って公演する。というのも濃密で完成度が高いような気がする。。



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