満足度★★★★★
観られてハッピイ!
日本人と蚕のつながりから紡ぎ出されたおぼんろの神話
「おぼんろ神話」というジャンルが出来てもいいんじゃないか!!!と思うくらい創造性溢れる神話っぷりには、今回も脱帽。
ものすごく悲劇的な蚕の運命にも関わらず、
つながっていくところはHAPPY
僕を含め、現代人がいかにHAPPYを見失っているか。
人間のHAPPYだって、蚕のHAPPYくらいシンプルでいいんじゃないか!!!
そう思いながら、自分自身も蚕として、
あの空間に存在させていただきました。
自分も、シンプルになりたい。。。
役者さん、スタッフの方、主催のたくまくん。
すべての人が、心血を注いで創っていました。
ココでしか体験できない不思議おぼんろ体験は、
舞台でしか体験できないから・・・
感想文にするのは、、、難しいなあ。
ごちゃごちゃ言うことよりも、
単純に良いお芝居を観させていただいた。
そのことに、敬意を込めて感謝!!
満足度★★★★★
もっと色々たくさん観せて!と言いたい
まず、蚕をモチーフにここまでの世界観を創り上げるアイデア力に脱帽。子供に蚕を飼育させる小学校は多いと思うけど、あのぼてっとして飛べない成虫を見て、その意味を考えたことのある人間は、自分を含めてそうはいないだろう。
全ての登場人物が、それぞれ「そうせざるを得ない」故にとる行動は、悲しく激しく、時には残酷きわまりなく見えても、特に、終盤で判明する「真相」は、悲劇を通りすぎてグロテスクでさえあるけれど、とてもひたむきで優しい。個人的には「神官」に惹かれた。先祖の偉業の恩恵に預かって身分社会の際頂点に立ち、サディスティックな差別主義者だけれども、どの登場人物よりも淋しい。その彼にさえ、彼なりの「ハッピー」を用意する末原拓馬さんの創り手としての温かさに胸を打たれた。そして、すべての登場人物に感情移入ができてしまうほど、キャストが全員、個性的で魅力的で、すばらしかった!末原さんが生み出した人物達の持つ「もの哀しさ」のようなものを、役者さん達がそれぞれの立場から深く追求していった結果なのでしょうね。
ひとつだけ苦言を呈するとすれば、セリフの量などもう少し削ぎ落とすことができれば、より物語の真髄というか骨格が分かりやすくなるかと。
今回のようなギャラリースペースでの観客巻き込み型の演出も臨場感があって素敵な体験だったが、これだけ美しい世界を創り出せるメンバーなのだから、今度はぜひ、オーソドックスな劇場でも上演してほしい。コクーンを目指すことについて何故か批判の向きもあるようだが(1人だけだけど)、この目標は、大いに結構だと思う。彼らなら、路上でもギャラリーでも小劇場でもコクーンでも、のびのびとこのオリジナルな世界を創りだして、我々を魅了してくれるだけの成長を遂げてくれるだろうし、そうなった後でも、末原さんが今日のスタンスに立ち返ることを忘れることはないと思うからだ。
満足度★★★★★
すっかり飼い慣らされて
カイコを題材にしているので分かり易く、カイコの生態、宿命を知っている私は先読みしていましたが、よく考えると私たち観客はすっかり飼い慣らされていたのでした。
満足度★★★★★
不思議な空間
よくお芝居をやってる4階ではなくて、あえて1階を使った意義が十分に感じられる演出でした。前を通る人が不思議そうにのぞいていましたね。悲しい運命の主人公達が今の世界のいろんなものとオーバーラップしてきて、LE DECOの空間を超越した作品になっていたと思います。私は観客のひとりになることしか出来ませんが、是非コクーンに連れってってもらいたい!
満足度★★★★★
ハッピーに、なれます!
切なくて、切なくて、どうしようもないの?と思っちゃったけど、それ以上に、愛と優しさと温もりに溢れる素敵な作品でした。逃れようのない運命から逃げもするが、受け入れ立ち向かい、だからこそ、開ける事もあると思えました。主宰自慢の仲間達である力量のある役者さんが奏でる大人のメルヘンは、この会場でしかできない見れない演出もあり、大好きなタイプの作品で、次回作も、絶対観たいと思いました。
満足度★★★★★
めぐりあえてハッピー!!です
こちらのサイトでチケットプレゼントに応募して、ご招待のメールを頂いたので観劇させて頂きました。初めて観る劇団で少しどきどきしつつ、それも到着してみたら本当に小さな場所で驚きましたが、すばらしい体験をさせて頂きました。観劇する前にストーリーをちらっと読み、読んでもどんな話かさっぱり想像はつかなかったのですが、「絶対にスゴイものが観られる!」と確信を持って出かけました。…ら、その確信以上のスゴイお芝居で、胸を突かれました。と言ってもなにがどう、というのは自分でもわからないのですが。
劇団おぼんろさんにめぐりあえて、幸せです。これからも応援していきます。お体お大事に、がんばってください。
満足度★★★★★
2回目
良かったので、又、見に行っちゃいました。演出ちょっと変わり、立ち位置等、以前より見やすく、より伝わりやすくなり、ますます良くなってました。
今回は、後方の席から拝見、葉っぱ吹雪、豪快でした。
とにかく、役者さんの魅力が輝いていた。豪快だったり、繊細だったりの使い分けが良く、全役者さんに、目の色が変わる瞬間を見せてもらえました。
満足度★★★★★
何時もながら不思議な空間。
会場全体を使うお芝居だと、ここの書き込みで予備知識を頂いたので前後左右見渡せる場所、ゴザの席で観劇しました。おかげ様で話がよく解り気持ちがとても伝わってきました。役者さんは皆とてもすばらしかったです。神官の綺麗で端正な佇まい。めぐの張りのある声とくるくる変化する表情、佐東の悪者になりきれない哀愁のある眼差しと 良く響く声、りんの可哀想になるくらい一途な愛情の表し方とひたむきな目、タクの様々な感情表現と体の動き。結構泣ける話なのに最後で流れるテーマの音楽が余りにもサラッとしていて、それだからこそかえって、今この宇宙の中で私達が生きていることの偶然。その中での人との出会いを大事にしなくてはと。考えさせられる面白い作品でした。
満足度★★★★★
創意工夫と想像力
使用をめぐって管理人を口説き落としただけのことはある、大分アナログな創意工夫が凝らされたギャラリー空間の使い切りっぷり。
空間との関わり方を頭に入れて作られた作品はそれだけでもうかなり好きなのだが、通路もままならぬ観客のぎっちりさと、高さのある無造作なルデコ1Fと、観客と役者の空間作りの間で絶妙なバランスができていて、それはもう今まで観て来た中で「この演劇空間がいい」の3指に入る空間だった。
参加型というか巻き込み型なのが特徴的。観客と役者の間に他愛ないやくそくごとを取り決める、この距離感なんか懐かしいなあと思ったら児童演劇での観客の巻き込み方だ。このアットホームさにのれるかのれないかが分かれ目かも。引導されるがままに身を任せ、楽しもうという心意気を持ち想像力を働かせば、スペクタクル間違い無し。個人的には飛んでるシーンと食べてるシーンに超ワクワク。
一つ一つの言葉にのびのびとした力がこもっていて聞いてて気持ちいい。
シアターコクーンでの上演を目指しているらしいが、全国の小さな劇場や学校みたいないびつな空間の方がこの団体のおもしろみを上手く伝えられるんじゃなかろうか。むしろバラックとかで観てみたいな。
満足度★★★★★
痛いし、悲しいし、だけど、それだけどハッピー!
客席が30人も入ればいっぱいの小さな劇場の(ギャラリーの?)限られたスペースをふんだんに使い、上下左右前に後ろ!と観客の視線を飽きさせない。さながら遊園地のアトラクションを見ているみたい。役者の演技も、物語の内容が、痛いし、悲しいんだけど、それでも、みんなハッピーになる、いや、ならなくてはいけない!
この物語は
震災の被災者たちに向けたメッセージも含まれているんじゃなだろうか。と思えてしまった。
キャラがハッキリしていて、それを演じている役者の力量に目を見張る。
芝居の内容もさることながら、開演前にキャストが観客を盛り上げたり、
芝居内で客にある作業を手伝ってもらったりは、
ただただ、客席から舞台を眺めるという一般的なお芝居とは違う
「参加型」の芝居。
とても、エンターテイメントにあふれていると思う。
この感覚は体感(観劇?)してみないとわからない。
いや~とても楽しかったです!
満足度★★★★
いい感じでした
狭い空間に押し込められ、変なマスクを渡され…どうなっちゃうんだろう…と不安を抱きつつ始まりました。
最初はいまいち世界観がつかめず戸惑いましたが、途中からどんどん引き込まれました。段ボールで作った小道具や、衣装などこだわりが見られてとてもよかった。
最後がいまいちよくわからなかった気がするのですが・・でもおもしろかったです。
満足度★★★★
こりっちが2ch化してる件w
追記:まぁ、どっちが健全かは明白w
お芝居とかやったこと無いし、この劇団のキャリアとか知らないけどw
***
小さな会場ですが、それカバーして余りあるだけの親切な案内、役者さん達の躍動感でした。
久々の観劇でしたが、観に行って良かった!
飲み物とお菓子もついて、チケ代は一般料金でもお値ごろに感じる内容でした。
細部を観たい方は後方の席がお勧めです。
満足度★★★★
応援したくなりました
パイプ椅子を出して頂き、真横から観ていました。
演技中にタクさんが「そこの蚕たちは立って観るといいよ。見切れちゃうから」
とアドリブをいれてくれたのが、可笑しくて、嬉しかったです。
役者の方が客の目を見るように(もしくは見られてると客が感じるように)芝居していらしたことがとてもステキでした。
物語には、多少入り込みにくさを感じるところもあったものの(前半の数や抽象的・観念的な説明部分など)、音響が良かったのと、役者の熱量が伝わってきて中盤以降、引き込まれました。
一番スゴイというか、コメントを書こうと思ったのは最後の舞台挨拶でした。私はシンプルにコクーンでやりたいと言う姿勢が好きです。
仔細な思いのほどは私には分かりませんが、ステキな大きな劇場で多くの人に観てもらうことを目指す、っていうのはとても当たり前で、とても素直で、 「一緒にコクーンに行きましょう」と語りかけるのは大変勇気のいることだったのではないでしょうか。
一緒に、という言葉よりは声に温かみを感じて応援したくなりました。
是非これからも頑張ってください。
満足度★★★★
キャストの演技力で観客を取り込む
今回もキャストが秀逸だった舞台。毎度のことながらセットに金をかけない分、観客の想像力に委ねる構成だが、それには役者の演技力が問われる。そして物語性も。更に観客も蚕になり観客参加型。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
いいと思いました。
やりたいことをやりたいように自由にやって、それが客に受けて。その流れでどんどん大きな箱へとステップアップしていけばいいと思いました。
あまり日本では見かけないスタイルですが、ラスベガスのマジシャンなんかはあんな感じでやっていたなとふと思い出しました。おおいに客に語り掛け、客をいじり、客を盛り上げていくやり方のことです。シャイな日本人にはあまり向かない気がしますが、元々温かい気持ちのファンが集まっているああいった場では効果的な気がしました。
それにしても繭だとか蚕だとか、よくその題材からあれだけの物語に仕上げたものだと、その想像力に驚かされました。
狭い客席にぎゅんぎゅんに押し込まれ、こりゃ短時間で音を上げてしまうかも、と思いきや、一時間半集中して観終えることができました。
満足度★★★★
奇跡の雨
図らずも今日は雨でした。
蚕側の「野麦峠」的物語。違うか(笑)
前回同様におぼんろの気持がストレートに感じる面白い舞台。人と触れ合うなかでほんの一瞬でもハッピーを感じたり、感じさせることが出来れば好いですよね。今回観に来て私は感じました。
開場してからの雰囲気も楽しい。
地下から1階。次回は2階かなあ。
満足度★★★★
初演観劇
独特の世界観での舞台作りであり、
割と観客いじりしそうで、そこまで突っ込まないという。
微妙な距離感(心配り)が心地よい空間での芝居でした。
最初は、すっごい舞台&セットだなぁと周囲が気になりましたが、
物語が進むに連れて、作品世界に引き込まれていきました。
ここより大きな舞台で演じたら、
もっと作品世界のイメージが判り易い万人受けの舞台になったのでは?
と今後の成長を期待される舞台でした。
(もったいないけど、あの座席やら舞台では向き不向きあるので。)
(星は評価できても”皆に”「お勧め」は躊躇しました)
満足度★★★
独特な世界観
初日&デモの影響で前半がちとグダグダな感じに
なってしまったのは残念。
ちとセリフや構成などの迷いがそのまま世界観に反映してしまって
グダグダな感じになってしまったかも…
ただ中盤からはセリフや構成に迷いが無くなったので、
独特な世界観が確立されたので、その世界観に浸るコトは出来た。
言葉遊びを中心に構成された作品だと思うが、言葉のチョイスを
もう少し丁寧にして欲しかったかな…
満足度★★★
手作りの暖かみ
蚕の世界を舞台にした、幻想的で、タイトルとは裏腹に悲しく切ない物語でした。前半は独特の世界観に少々入り込み難かったのですが、後半のドラマチックな展開は勢いがあって引き込まれました。
手作り感溢れる衣装や小道具、メイク、照明が童話的な雰囲気を醸し出していました。普段は演劇公演に使われないルデコの1階の空間を所狭しと動き回り、狭さを感じさせませんでした。クライマックスでの演出はこの会場だからこそできる手法で、とても効果的でした(実は見切れてしまって、ほとんど見えなかったのですが…)。
主宰の末原拓馬さんはトリックスター的な雰囲気があり、ナイーブなキャラクターの演技も良かったです。
客入れ時には出演者総出で客を席に案内し、ドリンクやおつまみのサービスや、アイスを賭けたジャンケン大会など、フランクに客をもてなそうとする心意気に好感を持ちました。
正直、脚本や演出はもうひとつというところもありましたが、演劇に対する情熱が強く感じられ、応援して行きたいと思わせる魅力がありました。
満足度★★★
繭(コクーン)
なぜに蚕(カイコ)のお話なのかと思ったが、
シアターコクーンに掛けて蚕のお話だったのだろうか?
お芝居が始まる前から楽しませてもらいました。
ワンドリンクもちょっとお芝居のストーリーにからんでいたり。
ちょい参加型の舞台は楽しいですね。
雨のシーンがよかったです。
時々お芝居の世界からふと我に返ると、目の前にはマスクを頭にかぶった集団(もちろん自分も含め)がいてちょっと吹き出しそうに。集団でマスクかぶって何やってんだろ !?