ハッピー!!―夢ヲ見ルマデハ眠レヌ森ノ惨メナ神様― 公演情報 おぼんろ「ハッピー!!―夢ヲ見ルマデハ眠レヌ森ノ惨メナ神様―」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    創意工夫と想像力
    使用をめぐって管理人を口説き落としただけのことはある、大分アナログな創意工夫が凝らされたギャラリー空間の使い切りっぷり。
    空間との関わり方を頭に入れて作られた作品はそれだけでもうかなり好きなのだが、通路もままならぬ観客のぎっちりさと、高さのある無造作なルデコ1Fと、観客と役者の空間作りの間で絶妙なバランスができていて、それはもう今まで観て来た中で「この演劇空間がいい」の3指に入る空間だった。
    参加型というか巻き込み型なのが特徴的。観客と役者の間に他愛ないやくそくごとを取り決める、この距離感なんか懐かしいなあと思ったら児童演劇での観客の巻き込み方だ。このアットホームさにのれるかのれないかが分かれ目かも。引導されるがままに身を任せ、楽しもうという心意気を持ち想像力を働かせば、スペクタクル間違い無し。個人的には飛んでるシーンと食べてるシーンに超ワクワク。
    一つ一つの言葉にのびのびとした力がこもっていて聞いてて気持ちいい。
    シアターコクーンでの上演を目指しているらしいが、全国の小さな劇場や学校みたいないびつな空間の方がこの団体のおもしろみを上手く伝えられるんじゃなかろうか。むしろバラックとかで観てみたいな。

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    2011/05/01 03:44

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  • ご来場、
    そして観てきた!への温かいご投稿、ありがとうございます!
    うれしくてうれしくて、“ありがとうございます”以上の言葉を持ち合わせていない自分がもどかしくさえ思います。

    バラックとかで・・・
    というご提案、すごく、真摯に、賛同してしまいます。
    実は、仲間ともいまそのあたりのことを議論中なのですが、はたして、今後劇場でやることが正解なのか、やるのであれば、どのような体系か。
    シアターコクーンという目標をもちながらも、いまのスタイルはすごく、自分の感覚にしっくりきていたりします。このスタイルのまま、規模を拡大するにはどうするか、それがいまの我々の議題です。
    今回のあの空間は、道行く人も見えますし、騒音もあるし、きっと、イマジネーションを膨らませるためには障害があまりに多い空間だったのかもと思います。それよりも、真っ黒い壁の密室のほうが・・・・・と考えるのが普通なのですが、あながちそうでもないのかも知れないとさえ思えるから不思議で、現実と地続きの妄想世界だからこそ、妙な感覚があるなあとも思うのですよね。
    答えは、やってみないことにはわかりませんね。

    なんにせよ、「どこでもやれます!」というスタンスは、人類に対する救済であるように思っています。笑(すいません、すぐスケールが大きくなってしまって)
    たとえば、今回の震災にこういった物語をもっていけないか、などということも 考えております。極端な話、役者と、観客の想像力だけあればどんな世界でも作ることができる、それはとても理想的です。そういう、“物語る癖”が人々のなかに根付けば、すごく素敵なことだなあとも思いますし。

    ごめんなさい、話が脱線気味です。

    感想をお聞かせいただくことができて、とても参考になりました。
    今後とも、猛ダッシュで突き進んでいく心づもりです。
    これからもどうぞよろしくお願いします。
    いつかご恩返しができるように、真摯に真摯に、取り組んでいきます。

    ありがとうございました!!

    2011/05/03 10:54

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