最終審査に残った10組のご紹介

最終審査に残った10組をご紹介します!(上演順)

サファリ・P

サファリ・P(京都府)

作品タイトル「透き間」(応募内容

2015年結成。メンバーは高杉征司、芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子、池辺茜、森永恭代、山口茜の7名(2022年2月現在)。パフォーマー(俳優・ダンサー)・技術スタッフ(照明・音響)・演出部(演出家・ドラマトゥルク)からなる劇団。
既成戯曲や小説を題材に、物語に底流する作者の生い立ちや時代背景などを重視しながら作品を読解し、最小限のテキストを抽出。それを身体と最小限の美術によって、舞台へと立ち上げることを得意としている。

サファリ・P 撮影:松本成弘 サファリ・P 撮影:松本成弘

PANCETTA

PANCETTA(東京都)

作品タイトル「“Na”」(応募内容

2013年より活動をスタート。一宮周平による、パフォーマンスユニット。作品ごとにメンバーを集め上演する。人間の身体を駆使し、表現の可能性を示唆する。装置のない空間に存在する音・光・身体がつくり出す時間は、観る者の想像を喚起し独特の世界へと導く。また日本特有の文化、言葉を多彩に活用し、類を見ない表現を追求する。生でこそ価値のあるものづくりを念頭に面白さを追求し続けている。

PANCETTA 『声』撮影:市川唯人 PANCETTA 『米』撮影:市川唯人

理性的な変人たち

理性的な変人たち(東京都)

作品タイトル「オロイカソング」(応募内容

「演劇科」のない東京藝術大学出身の5人で2018年に設立。30代女性ならではの切り口を大切にしながら「人が繋がるために演劇に何ができるか」を模索し、時代を映す作品を目指している。
2019年の旗揚げ公演『燃えるスタアのバラッド』では、大胆かつ濃密な空間の創出で好評を博した。
また、観劇のみに留まらない演劇体験の提案もテーマとし、実験の場としてのコミュニティの創設や公演関連イベントの企画なども継続的に試みている。

理性的な変人たち 『燃えるスタアのバラッド』撮影:岩男海史 理性的な変人たち 『燃えるスタアのバラッド』撮影:岩男海史

壱劇屋

壱劇屋(大阪府)

作品タイトル「不思議の国のアリス」(応募内容

2008年に高校演劇全国大会出場メンバーで活動開始。枚方の河川敷から始まり10年後には森ノ宮ピロティホールで記念公演を上演するほどに成長。複数の演出家を抱え、東西に劇団を分けて活発に活動中。今回参加している大阪チームは若手メインで構成されており、騙し絵のようなパントマイムパフォーマンスを駆使した奇妙な演出が特徴。またイマーシブシアターやオンライン演劇など、様々な形態での公演も展開している。

壱劇屋 壱劇屋

OrganWorks

OrganWorks(東京都)

作品タイトル「ひび割れの鼓動-hidden world code-」(応募内容

2014年平原慎太郎が中心となり活動開始。
現在ダンサー15名が所属、年間二本以上の新作公演の他、配信企画、関連企画の運営なども行う。
「Organ=機関」の通りカンパニーで得たものを各々の活動に還元し、またその経験値を持ち寄る場としての有機的な環境を目指す。

2015年 「Madrid en Danza」参加
2020年 「豊岡演劇祭2020」参加
2021年 「INFINITY DANCING TRANSFORMATION」参加
2021年 「TOKYO2020オリンピック」開閉会式振付担当及びサポートをカンパニー で行う。

OrganWorks 撮影:Hajime Kato OrganWorks 撮影:Hajime Kato

シラカン

シラカン(神奈川県)

作品タイトル「マがあく」(応募内容

2016年結成。2019年から現在に至るまで横浜を拠点として活動中。
些細で、普段なら見過ごすような人や物事の偏り・歪み・噛み合わなさといった違和感に注目し、その違和感を見立てや奇抜な美術の中で増幅して現す演劇作品を上演してきた。
奇妙でありつつも笑える“ヨーモア”のある作品を目指している。(ヨーモアとはユーモアの向こう側という意味の造語)

シラカン 撮影:小嶋謙介 シラカン 撮影:小嶋謙介

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

万能グローブ ガラパゴスダイナモス(福岡県)

作品タイトル「甘い手」(応募内容

2005年旗揚げ。一貫して「笑い」にこだわり、ワンシチュエーションコメディをはじめ、 緻密な構成と大胆な展開のストーリーは、舞台関係者は勿論、世代を問わず演劇を観た事がない層にも高い評価を得ている。
毎年ツアー公演を行い、各地で前売り券が完売するなど、その人気は福岡にとどまらない。
近年では SFの要素をミックスしたり、博多弁を使用したりと新たなスタイルの模索にも余念が無い。
2020年、劇団結成 15周年で、一ヶ月ロングランを敢行。
2021年、北九州芸術劇場にて開催された九州の演劇人たちによる“演劇バトル”『劇トツ×20分 2021』初出場初優勝。
コロナ禍でもあゆみを止めることなく、福岡の演劇・エンタメシーンにおいて存在感を示している。
また、ラジオ番組・映像作品の作成、TV・ラジオ出演、CMナレーション、イベントの主催・参加など、様々な形でコンテンツを発信するクリエイティブな集団である。

万能グローブ ガラパゴスダイナモス 撮影:藤本彦 万能グローブ ガラパゴスダイナモス 撮影:藤本彦

劇艶おとな団

劇艶おとな団(沖縄県)

作品タイトル「9人の迷える沖縄人」(応募内容

2011年旗揚げ、入団規定が 30歳以上就職している健康な男女という社会人劇団。地元沖縄でしか創作できない芝居創りにこだわり活動中。「ウチカビ」「御前風」「ユンジチ」「泡盛てぃーだあります」「ウチカビ年金」など、題名を見ても沖縄色が濃厚。「9人の迷える沖縄人」は、初演が 2015年、“第1回全国小劇場ネットワーク”での上演や、鳥の演劇祭9招聘作品と再演を重ね、復帰50年の節目にブラッシュアップして再演する。

劇艶おとな団 2012『御前風』 劇艶おとな団 2015『9人の迷える沖縄人』

廃墟文藝部

廃墟文藝部(愛知県)

作品タイトル「残火」(応募内容

2012年7月設立。名古屋近郊の小劇場を活動の拠点とし、一人称小説のような「誰かの視点から見た世界」を表現することをモットーとした作品づくりを行う劇団。
2019年、長編芝居「サカシマ」で令和元年度 名古屋市民芸術祭 特別賞(奨励賞)を受賞。同作品は、第26回劇作家協会新人戯曲賞 最終候補作にも選出された。
当劇団は作品の大半をYoutubeで無料公開しています。
詳しくは是非、HPをご覧ください。
https://haikyobungeibu.jimdofree.com/

廃墟文藝部 第六回本公演『サカシマ』 撮影:髙木拓人 廃墟文藝部 第伍回本公演『ミナソコ』 撮影:池場未有

ホエイ

ホエイ(東京都)

作品タイトル「ふすまとぐち」(応募内容

ホエイとは、ヨーグルトの上澄みやチーズをつくる時に牛乳から分離される乳清のことです。
産業廃棄物として日々大量に捨てられています。でもほんとは飲めます。
うすい乳の味がしてちょっと酸っぱい。
乳清のような、何かを生み出すときに捨てられてしまったもの、のようなものをつくっていきたいと思っています。
2016年『珈琲法要』TGR札幌劇場祭2016 大賞受賞。
2019年『郷愁の丘ロマントピア』第63回岸田國士戯曲賞最終選考ノミネート。

ホエイ 『ふすまとぐち』 (2021年江原河畔劇場) ホエイ 『ふすまとぐち』 (2021年江原河畔劇場)

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