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ばべるの塔の僕とガイジン【ご来場ありがとうございました】

ばべるの塔の僕とガイジン【ご来場ありがとうございました】

ザ・プレイボーイズ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/05 (水)公演終了

満足度★★★★

ばべるの塔以降の人間たちの、世界平和(?)コメディ
それまで1つの言語だった人類は、ばべるの塔事件以降、多言語となってしまった。

結構大上段っぽいタイトルを冠した、(おおげさに言うと)異文化交流コメディ。
なんだかな〜というところはあったりするのだけれども、結局、ガイジンさんとはうまく言葉が通じないから、笑っちゃうよね、という話なわけで、それなりに楽しめた90分。

「どちらかといえば黒人に見えるチーム」のほうを観たのだが、このストーリーで考えると「どちらかといえば白人に見えるチーム」とは脚本は違うのだろうか、ちょっと気になるところだ。時間があればこの目で確かめたいのだが、無理。

ネタバレBOX

ガイジンの描き方については、う〜ん、と思ってしまうのだが、ま、いいかとさらりと受け流すことにした(名前は笑ったけど)。

出演者は3人だけなので、特に気になったのは、大家さん。
大家さんは、シンイチ(20代・たぶん)の父親の兄であるという設定なのだが、そうすると、50代以降のはずで、その年齢設定であの格好はないんじゃないかなあと。

役者の実年齢と比べて無理があるのならば、せめておじさんっぽい衣装とメイクぐらいするべきではないのだろうか(髪は銀髪っぽくなっていたけど、それだけじゃね)。そうするとおじさんなのに、強すぎるという設定になったと思うのだが。

それでも無理がありそうだから、いっそのこと従兄弟という設定にしてもよかったのでは、それならば見た目には全然問題ないし。例えば、同い年なのに大家と家賃を溜めている店子という関係ならば、別の面白さが増したのではないのだろうか。

終盤のメッセージは、だてに(たぶん)「ばべるの塔」をタイトルに入れていないことがわかるし、言葉の通じないガイジンとの関係なんかもうまく包括していて、なかなかよかったと思う。

笑わせるだけでおしまいでもよかったのだが、そんなコトを入れたりして、ちょっと舞台の空気が変わるのが面白かったのだ。

ま、人によっては、そんなメッセージじみたものは、ウソっぽいと感じるかもしれないが、私は本気とみた。
ラストのオチは、その照れ隠しのように思えて、笑えるオチでは全然ないけど、いい感じであったと思う。
・・・ひょっとしたら「何をそんなマジになって」っていう笑いだったりして・・・。

このオチ、先日観たホチキスの「アルバトロス」と、同じなんだけど、偶然なのか、単に安易なのか・・・。とりあえず、「そんなに面白いオチではない」と声を大にして言っておこう。

ばべるの塔は、高い塔を作ることで、神の怒りをかい、それまで1つの言語だった人類は、いろいろな言語に分けられ、世界に散って行ったという話だったと思うのだが、シンイチは、「天国まで届くような高い塔を作って、その一番上で一緒に住もう」なんて言っているのだ。

人は結局は同じ過ちを繰り返してしまうのだ、ということなのか、それとも、その台詞を何もそこまで深く考える必要はないのかな。
肩の上で踊るロマンシングガール

肩の上で踊るロマンシングガール

「佐藤の、」

新宿眼科画廊(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

きれいなものの傷は目立つ。
もっと激しく心を揺り動かしてくれてよかったのに。
だって、このお話に嘘はなかったんだから。

ネタバレBOX

 バッドでありハッピーであるエンディングが最高。ひとの気持ちに嘘がない。問題提起ではない、ちゃんとした答えがそこにあったと思う。答えがあって、なおかつ見た人の心の中で続いていく物語は最高に気持ちがいい。

 ただ、短編であるということは、完璧への距離が近い。と、思う。ので、残念な部分が多々目につく。

 冒頭の台詞が届いてこなくて、滑舌なのか、テンポなのか、耳に入ってきたときの感触が良くなかった。メリハリ? もっとやれる気がする。

 見たいものを見せてもらえない、という感じもした。舞台が細長くて近いから、端っこと端っこに二人が立つと、どちらかしか見られないのも残念。役者が提示する動作の意味が曖昧で、たとえば千明の書いている履歴書が、私の脳内で履歴書だと判明するまでにかかる時間がもったいない。考えている間に気持ちがとぎれてしまう。(ついでに書くと、インコのピーコが回されているのを見て、インコ回しちゃって大丈夫!? と、うっかり思ってる時間ももったいなかった)

 見終わって、かなりの時間が経ってから、ふと疑問が湧く。肩車は、なんであんなにあっさりだったのだろう。もっと頑張ってくれていたら、私は泣いたのではないか。泣いたからっていいとは思わないけど、泣けたら気持ちいいこともあるわけで。

 惜しい! の連続。ということはつまり、とても好きなお話。何かが少し違っていたら、☆5つだったはず。勝手に今後を期待する。
風を継ぐ者

風を継ぐ者

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2009/07/11 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

新撰組の活躍する幕末を舞台に,時代を駆け抜けた人々の想いを描く!
演劇集団キャラメルボックスの描く幕末ものの一本、再々演。
キャラメルの新撰組は、生臭い部分よりも
(近藤勇は出てこない)、
若々しい純粋さを前面に、剣術よりもただ
足が速く「走ること」を武器に活躍した剣士を
中心にしていてすがすがしい。

それでいてクライマックスの殺陣は
本格派で、殺陣の振りも細かく非常に
凝っていて、エキサイティングで
観入ってしまいました。

爽やかさ、特にラストシーンが良くて、
観た後は、風が駆け抜けたようです。

お祝い

お祝い

ラックシステム

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/07/29 (水) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

あったかい雰囲気で大好きな劇団。関西弁で関西が舞台,笑って泣けるいい芝居。
妹が初潮をからかわれて道に飛び出し、
交通事故で亡くなったのを機に、布団屋をたたみ、
生理への偏見を無くすため、生理用品の開発販売と、
性教育の普及活動を手がける会社をおこした男の物語。

今回もコング桑田さんの威勢のいい声に迎えられて入場。
場所がスズナリでもサンシャインでも、コングさんの声
で迎えられると劇団リリパッドアーミーIIのあったかい
雰囲気を思い出します。
大好きな劇団です。

この劇団の特長は、関西弁で関西が舞台。
そして、ノスタルジックで笑えて泣けるお話です。
特に生理用品の話というのも、よく舞台化したものだ。
起業時から、第二次大戦、戦後直後と、社会の偏見の
様子が描かれています。
話も冒頭と結末がうまくまとめられています。

役者さんたちはみんな自然な関西弁。
主役夫婦の上田宏さんの熱心さ、
谷川未佳さんの朴とつさ・一途さ、
丁稚トリオの献身ぶりも気持ちいい。
コング桑田さんの存在感は別格です。

ネタバレBOX

細かいネタもおかしく、特に店の前で「うり坊」
(イノシシの子供)を何匹も飼っているという設定で、
姿は見えず鳴き声と役者の絡みの様子だけで
想像するのも楽しい。1番、6番とか名前を付けて
いて、ときどき食べてしまうのも微笑ましい。

日替わりゲストは、さとう珠緒さん(オーレンジャー、
オーピンク)、芝居の流れは見事に止まってしまう
のですが、まぁラックシステム15周年の「お祝い」
ということで…。
そのうえ野田晋市さんの誕生日でもあったので、
劇中でバースデーソングとケーキにろうそくと
いうサプライズまであって、賑やかな日でした。
漂流画祭

漂流画祭

マヤ北島くんを大さわぎで偲ぶ会

大博多ホール(福岡県)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

良いイベントでした。
いけないと諦めていたけど急遽いけることになって。
行って、本当に良かった。
たくさんの人がマヤさんの名の下に集まった、それだけで価値があると思う。
舞台上が満員だったもの。
観ながら、あ、これ漂流画報に載ってた、と思ったりしてマヤさんを想いながら観れた。

ネタバレBOX

オープニングの大合唱はとてもよかった。
いろんな役者が入り乱れて共演していたのもおまつりならではと思った。
常に最高の状態

常に最高の状態

財団、江本純子

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/07/28 (火) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

全力発揮!観て良かった
正直、観る前はちょっと苦手な分野だったらどうしようと
思ってたりしましたが(ちなみに毛皮族が苦手なんです‥)
これは良質のシチュエーションコメディ。感動です。

誰かがボケて誰かがツっこむ、誰かが攻めて周りが守る
というものではなく、全員がボケて全員が攻め込んでくる。
とっちらかりそうな作り方なのに、絶妙な会話劇できちんと
話を前に進めてる。ずっと笑いっぱなしでした。

出演の5名がそれぞれの持ち味を出し切れてた感があり
これはもう一度観たいと思いました。楽日に観て残念。

算【永野宗典×本多力×ムロツヨシ】

算【永野宗典×本多力×ムロツヨシ】

muro式

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/07/29 (水) ~ 2009/08/03 (月)公演終了

満足度★★

ムロさん主宰の文化祭のよう
ムロさんの特異なキャラあって成り立つ舞台。
アイデアは出演者で出し合うのはいいけど、脚本は
どなたかにお願いした方が良かったのでは‥

過去2作よりも、オムニバス的な作り方で一本通った
筋もなし。作ることが楽しくなって、観客のことを少し
忘れちゃったかな?という印象は否めませんでした。

muro式.4があるならば、今度はどなたかの長編で
ムロさんを活かして欲しいです。カーテンコールの
トークが一番印象に残ってるような気がします。

ねずみの夜 【公演終了・御来場御礼】

ねずみの夜 【公演終了・御来場御礼】

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/07/29 (水) ~ 2009/08/04 (火)公演終了

満足度★★★★

これはおもしろい!
「空気正常」「もっと見る」とも異なるテイスト。
今回は明快におもしろかったです。

「劇中劇か?過去の出来事か?」と疑問を持ち始めた頃に
絶妙なタイミングで忘れたお茶を取りに帰ってくる観光客。
これで観客は今観ているものは90分の劇中劇だということが
理解でき、すっとお芝居に入り込んでいくことが出来ました。

しかし観光地でこんな本気のお芝居やられたらウケますねw

小笠原さん、ボスカレよりもよかったなあ。

限界

限界

オニオンスライス

シアター711(東京都)

2009/07/29 (水) ~ 2009/08/04 (火)公演終了

初見です!
「エロティックランチ公演」オニスラ・エロコント集。最初は戸惑いました。エロティックと言うよりそのものズバリの表現なんで思わず苦笑い。

ネタバレBOX

衣装(ユニホーム?)はいつもアレですか。だからあそこまでできるんですかね。オチも解りやすいし特に目新しいさもない。「句会」で4文字言葉を連呼されてもねえ。「人目を気にしない女達」にいたっては目をそむけました。「尋問マン」は楽屋ネタですか私にはさっぱりです。(かなり受けていた団体がいましたが身内の方々ですか) 「剣道」「将棋」は少し受けた。(大島さん良い)
最後にコンドームの凄さに感心。 
漂流画祭

漂流画祭

マヤ北島くんを大さわぎで偲ぶ会

大博多ホール(福岡県)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

言うは易し行うは難し
個人的に追悼する気持ちがあるのは
ちょっとでも関わりがある人だったら当然。
やりたいね!とやろう!は違う。
やりましょう!と立ち上がった3氏に敬意を表したい。
ここに全く接点のなかった他地方の演劇人が集まったことがすごい。

そこには打算などなく、福岡でこんな人いたんだって、すごいね。
ってそれだけでかけつけてくる気持ちがうれしいじゃないですか。

もちろん、自身も劇団など有している人は福岡への進出を
考えての行動であることは分からなくもない。
でもそれっていけないことなのかな~?

純粋に楽しめた。それでいいじゃん。
マヤさんがどう思ったかなんて本人にしかわからないよ。




アタシだけ超怒られた

アタシだけ超怒られた

バナナ学園純情乙女組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/07/30 (木) ~ 2009/08/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

観てきました
観てきました。
1年前の第1回公演の再演だったんですが…

ネタバレBOX

配役や出演者が当時といろいろ変わってたんですが、パワーアップしてる感じがして、よかったと思います。
1年前の事、桜美林大学で観たときの事、思い出しました。
憑依するシーンで、前園さんから他の出演者をリレーして最終的にはトコさんへ、2代目から先代へリレーしていくという、当時見てた私としては、かなりいいリレーだったと思います。サングラスを使った演出もよかったです。
そして、本公演後の恒例おはぎライブ、さらには人数限定おはぎまつり、本当に盛り上がりました。
本当に楽しい夏祭りでした。
ラーメンすすって、泣いちゃって!

ラーメンすすって、泣いちゃって!

悲願華

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

テンポ良く明るい
大阪の劇団らしくテンポがいい。
劇団の東京初進出にかけて、ラーメンの屋台が東京に修行で出てくる物語。
その意気込みが芝居全体にあふれていた。
今後が楽しみだ。

花とアスファルト

花とアスファルト

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

異質者との距離感
或る団地に、本物の「クマ」が引っ越してくることからはじまる物語。
どうやら、世の中には、一定程度、本物の「クマ」が、言葉をしゃべり、人間と一緒に暮らしているようだ。

ネタバレBOX

田舎にあると思われる団地では「クマ」を見るのは初めてという人がほとんどだが、ニューヨークにはたくさんいるらしい。ニューヨーク帰りの娘は、「クマ」とルームシェアをしていたという。

一見寓話の形を取っているが、この物語は、突然、入り込んできた異質者とのどのように接するか、それを観客一人ひとりに問いかけていたように思う。
異質者とは、現在の日本でいえば、「外国人」と置き換えればわかりやすい。
「外国人」を何の違和感もなく受け入れることができる者、外見だけで、危険と決め付け本質を知らずに拒否する者、同じような境遇にあることで親近感を覚える者。あなたはどうですかと聞かれている気がした。
「クマ」が発する、”一見知らんぷりしながら、影でじろじろ見られるより、興味本位でもじろじろ見られるほうがいい”ということは、彼ら異質者の本音ではなかろうか。

舞台は役者の台詞回しも美しく、ところどころ、笑いを誘うようなせりふもあり、全体としてほのぼのとした雰囲気をかもし出していたが、私のは今の日本を風刺するシニカルなストーリーのように感じられた。

たいへん楽しめる舞台であった。
黄金時代と優しい奴ら

黄金時代と優しい奴ら

東京ポトラッチダンディーズ

タイニイアリス(東京都)

2009/07/30 (木) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

期待以上。
期待していた以上に面白かった(マンションのむちゃくちゃな設定なんか特に‥)。セットと舞台の使い方もちょっと独特。内容的には腑に落ちない部分も多少あったけど、肩の力を抜いて気楽に観るにはいい舞台だったと思う。

ネタバレBOX

個人的には女性キャストも1人くらいいてもよかったんじゃないかなぁ。
聖者の行進/reprise

聖者の行進/reprise

劇団820製作所

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2009/07/29 (水) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

気になる劇団
今回は自分の体調が万全ではなかったので、なんとも…なところではあります。

以前何度か観ている劇団。
横浜で観た芝居は抽象的ではあるけれど、とても印象の残るシーンを多く感じました。

今回は、芝居色は強まっているのですが、抽象的、交錯した部分も多く。
「わからない」というところで何度かこちらの思考が止まってしまう感覚がありました。
芝居をあまり観たことがない方だと置いていかれてしまうかもしれません。


最後、列になって歩いていくシーンは温かみがあって好きでした。


なんとなく気になる劇団。
なんだかんだと言いながら、たぶん、また観にいくような気がします。

ドラムストラック drumstruck(再来日)

ドラムストラック drumstruck(再来日)

ホリプロ

仙台銀行ホール イズミティ21・大ホール(仙台市泉文化創造センター)(宮城県)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動
初めのジャンベの美しい音から涙、涙・・・。感動の嵐でした。アフリカに行く感動から比べたら、きっと取るに足らないのだろうと想像しますが、本場!!という雰囲気でした。もう感動でずっと泣きっぱなしでした。ありがとう!!

お祝い

お祝い

ラックシステム

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/07/29 (水) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい。
こういう公演に空席があってはいけませんな。

五人の執事

五人の執事

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

空間に圧倒される。けど・・・。
入場すると、劇場の使い方に驚かされます!
これは本当に。

今までも五反田団やサンプルが星のホールのステージ、客席の柔軟な作りを生かして独特の空間を作っていたけど、このパラドックス定数の舞台の使い方には圧倒されます。
これは実際に見て感じてみないと分からないかもしれないです。

話はタイトル通り五人の執事が繰り広げる、自分たちの「存在」「実存」に関しての物語。

ネタバレBOX

まず、本来ステージがある場所だけでなく、更に客席も半分以上つぶしてステージを通常の3倍程度の広さにした、スケールの大きな舞台の作りに圧倒されます。
とにかく空間が広くて高い!

で、登場人物は執事が5人。
なんとも贅沢な舞台の使い方。

でも、見ている分にはスカスカという印象はなくて、広い敷地内に静かに広がる屋敷という雰囲気を作りだしています。
抽象で作り出された舞台が落ち着いて素敵だし、その空間に佇む5人の執事のタキシード姿も品があって良いです。

ただ、広く静かな舞台作りには成功しているけど、逆にパラドックス定数が毎回作り出していた、持ち味でもある会話の密度と熱が逆に失われてしまっている感じは否めませんでした。

今回は静寂と間がかなり大胆に使われているけど、見ていて退屈してしまう感もありました。

話も、今までは実話ベースに作った密度の濃い熱い話だったのに対して、今回は架空のファンタジーなのでかなり話が弱いと感じてしまいました。

主人を失った執事だけで主人を弔おうとする内に、主人の残した日記帳を足がかりにして、自分たちの存在自体を疑い、実在していない事に気づいて消えていく。
話は単純。
謎は沢山あって、多分自分の中でも十分に解釈できていないけど、それにしても今までと比べて密度と熱気が落ちていて勿体ないと感じました。
結局彼らはどのようにして生まれ出て、どのような存在だったのか、自分の中で消化しきれませんでした。
レンアイドッグス

レンアイドッグス

カラスカ

アイピット目白(東京都)

2009/07/30 (木) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

三途の川も恋次第
登場人物が多くて、とっちらかり気味の恋のモツレが
後半、天使と悪魔の笑える駆け引きにより
強引に収束されて行くところが妙。
公演全体を包む、緩いカンジを笑って楽しめるかが
ポイントかもしれない。
役者さんの演技と衣装に温度差が感じられたのが惜しい。

【第20回テアトロ新人戯曲賞第1次選考通過止まり作品】怖気

【第20回テアトロ新人戯曲賞第1次選考通過止まり作品】怖気

江古田のガールズ

小劇場 楽園(東京都)

2009/07/29 (水) ~ 2009/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

怖くないじゃん
と思わせつつ、やはり怖いという。セミなんとかのフォロワー的な作品

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