最新の観てきた!クチコミ一覧

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らくだ

らくだ

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/19 (月)公演終了

満足度★★★

大滝さんの健在振りがただただ嬉しい
古典落語の名作「らくだ」が、別役ワールドでお色直しされた舞台。
別役芝居には必須アイテムの電信柱と死体が登場して、落語の世界とうまく色が混ざった舞台だったけれど、らくだの馬さんが躍る場面は、絶対、歌舞伎の方が面白かったし、別役さんの世界も、最近青年座でやった芝居と重複すような内容で、ちょっと新鮮味は感じなかったかも。

とにかく、大滝秀治さんの健在振りが、演劇ファンとして、素直に嬉しくなる舞台だったけれど、これ、民芸の公演でなく、勘三郎さんとかとのプロデュース公演で観てみたかったと、ちょっと物足りない感は否めませんでした。

それにしても、民芸の芝居は、初老の男性観客が多く、いつも驚きます。
初老の観客が笑って舞台を楽しんでいるのが、無性に心地良く感じました。

徹底的に手足

徹底的に手足

売込隊ビーム

「劇」小劇場(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

シリアスすぎない。
個性的なキャラクターを置くことで殺伐した空気が緩和され、コミカルな笑いまで飛び出して、会場を笑いの渦に巻き込みながら、安全、戦争、平和について考えさせられるスケールの大きなお話ですが、堅苦しくありませんので安心して楽しめました。

時間にして約90分。本当に会話だけで勝負する役者さんの力量がないと成立しないお芝居は、チームワークのよさが滲み出ていました。

舞台美術、非常に迫力があります。メカニックな造形物がお好きな方、必見ですよ。

カカフカカBig2

カカフカカBig2

カカフカカ企画

アイピット目白(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

何も考えず笑うことができる
そんな芝居だったように思います。ちなみに脱獄の方です。

始めテンポがあまり良くないように感じるところがあり笑いにくかったのですが徐々にテンポがよくなるにつれ面白くなっていったように感じます。
後はネタバレBOXの方で

ネタバレBOX

濃すぎる登場人物たちやスクリーンを使ったハイテンションな登場人物紹介を見てアニメか正月の2時間ドラマでやればいいんじゃないかと思いましたが、見終わった後は、これはやっぱ舞台上じゃないとできないなと思いました。

女尊男卑の世の中になった未来という設定が面白かったです。これを男尊女卑の時代に公演していたら革命的な作品になっていたのではと思います。ただ男をけがらわしいと言っておきながら刑務所の所長は男、戦争の象徴である侍の格好をしていて、そのことにすごく違和感を覚えました。


まあそんなこと考えたら負けのような感じの芝居でしたが。
私たち死んだものが目覚めたら

私たち死んだものが目覚めたら

shelf

アトリエ春風舎(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

誘眠演劇
ぴーんと緊張感はりつめる舞台空間。
ときおりの大声台詞ではっと目がさめるものの、暗い空間のなかでの動きの少ない芝居から放出する催眠ガスは強烈なものでした。
僕にはあわなかった。

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

鳥肌が止まらない
後半のカタルシスがものすごいです。
あれほど純粋に物語に引き込まれた芝居は初めてでした。

僕は今大学生ですが学生運動をした世代をうらやましく思い、学生運動それ自体に憧れを抱いていましたが詳しいことはさほど知りませんでした。
ですが今回の芝居はその学生運動をいろんな側面から見せてくれたと思います。

後はネタバレBOXで

ネタバレBOX

みんなで部室に立てこもるシーン以降すべてが素晴らしかったです。
立てこもりの準備をするときミチオとぬりえが現われて「吉田君!」という瞬間、吉田がかつての学生運動とほぼ同じ状況にある中でかつてを振り返る台詞、戦い続けていると思っていたミチオとぬりえが死んでいたという事実を知った吉田の絶望、やりきれない気持ち。吉田という人物はこの芝居で一番輝いていたと思います。


また「闘いの火は燃えているか」という言葉がとても印象的でした。きっと昔の学生運動を闘った人も、今の活動家気取りの学生も程度や形に違いはあれど「闘いの火」を燃やしているんじゃないかと感じました。

あと舞台美術がすごく良かったです。
出はけがドアひとつだったので場転をどうするのかと思いましたが、テンポのいい音楽を流し、説明役の役者に注目させることで解決しているように見えました。


本当に、本当に面白い芝居でした。初演の時も見てみたかったです。
『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

忘れられません…。
「プルーフ/証明」。
2度目、観に行っちゃいました。
強く、強く、鷲掴まれています。
この父娘がもの凄く愛おしいです。
何故でしょう。

ソフィー・ジェルマン素数。
この話をしているときのキャサリンの瞳。
きっと忘れないと思います

キャサリンの手。
黒いベルベットのドレス姿で、ハルの背中に回したキャサリンの手。
寒い自宅の庭で、父を触る時のキャサリンの手。
きっと忘れないと思います。

パスタと機械とラジエター。
「笑い」と「数学者の頭脳」と「狂気と、それに気が付く自分」。
きっと忘れないと思います。

楽日の空気のなせる業でしょうか。
父親役の中田さん。
この日は前半から、遊びましたね。
それも素敵でした。

キャサリン役の清水那保さん。
父親ロバート役の中田顕史郎さん。
姉クレア役の木下裕子さん。
ハル役の小栗剛さん。
翻訳・演出の谷賢一さん。

ダルカラ。

皆さんの仕事、これからも見続けます。
いつの日にか、必ずこのカンパニーで戻ってきて下さい。
待っています。


劇場のレビューなどはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/

鬼の棲み家

鬼の棲み家

CLIE

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

殺陣と森林さんの演技に拍手!
■2009/10/15 14:00開演
■池袋シアターグリーン BIG TREE(池袋)
■公演1日目 通算1ステージ目

公演は1時間40分程度で、休憩は無しです。
良いですね。殺陣好きにはお薦めです!

特に中盤手前の師弟による棒術修行シーン。
作・演出・殺陣指導・主演のタッキーこと滝田明仁さん(美鬼役)と、
青木主税さん(師匠巌竜役)による生木の組み手。
必見です。
合気道の有段者同士の模範演武以上ですね。

小ネタ満載で、タップリ笑えます。
笑いって難しいけれど、流石は色々な舞台で客演や主演を勤める根本正勝さん達です。
いいタイミングです。

ネタバレBOX

関根隆士さん(弦左役)が、ヒロイン役の森林永理奈さん(雫役)の目の前で斬られる場面があります。
このシーンで壊れてゆく雫、素敵です。
ガッツリ持っていかれます。
それに続いて、音楽をバックに滝田さんと小野友広さん(雷伝役)の殺陣。
思わずウルウルでした。
互いの信頼感がなせる業ですね。

劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/
劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

劇場HOPEこけら落とし『かもめ』

ノアノオモチャバコ

劇場HOPE(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/20 (火)公演終了

杮落としに選ばれたと言う事は…。
原作は、チェーホフのかもめ。
公演時間は2時間、休憩無しでした。
『ダンス、台詞、マイム、照明、音楽』、タイミング命な舞台でした。
1ステ目でしたが大きなミスも無く、よく練習されたのだと感じました。

ト書きはともかく、台詞に関しては原作の世界観を忠実に再現しようとされていました。
ダンスや音楽だけを観ていると今風なんですけど、台詞や演技とのギャップ感は狙いでしょうね。
ノアノオモチャバコさんは初見でしたが、あの前説は嫌いじゃないです。

劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/

オトギナ食堂

オトギナ食堂

発電ジョカ!!

OFF・OFFシアター(東京都)

2009/10/14 (水) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

現実感は殆どない
けれど、その不透明さが案外、ハマル。
世界はオトギナ食堂での事柄が全て。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

『オトナ食道』のほうが面白かったので、こちらを主軸にかきこ。

両親が他界してオトナ食堂をコツコツと経営している安子に不思議なことが起こる。
この食堂には他界したが成仏できない母親と同じく成仏できないユーレイが居座っている。母親は安子が心配なのと、いつまでも安子のそばに居たいという気持ちから成仏しない。
ここでの母親役の落合優美の幽霊っぷりぷりが可笑しい!(^0^)
コミカルな幽霊なのだ。同じく、脇役の幽霊役、柴崎もいい。目立たないんだけれど存在感がある。笑

幽霊たちは安子を差し置いて、すんごく楽しそうにしている。生きてる時と変わらないような情景を写し出す。違うのは掌の垂れ具合!(^0^)

殆どがコメディ。
しかし、そこにはかつて家族だった頃の風景を描写しながら、母が子を思う気持ちや、残されて一人ぼっちで頑張る安子の生きざまが見え隠れして、なんとなく切ない気持になる。

塩見役の大城誉はたくあんを切ったことがないような包丁さばき!
メイド付きのお嬢様なのだろうか・・?笑

楽しめた舞台。

珠光の庵(200907仙台公演)

珠光の庵(200907仙台公演)

劇団衛星

エル・パーク仙台 和室(宮城県)

2009/07/19 (日) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★

和室で繰りひろげられる愉快な時間
物語がしっかりしているので、くすくす笑いながらも引き込まれて観ました。途中でふるまわれた水菓子が滅茶苦茶、美味でした。

「翼をくださいっ!さらばYS-11」全国ツアー

「翼をくださいっ!さらばYS-11」全国ツアー

ギンギラ太陽's

日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)(宮城県)

2009/09/29 (火) ~ 2009/09/30 (水)公演終了

満足度★★★★

エンターテイメント!
楽しませようとするチカラを舞台上からバリバリ感じました。物語も面白くて夢中になってしまいました。お客さん少なかったのが残念。折込など、公演の宣伝が全然されていなかったような…。

pop'n'rolldogstar

pop'n'rolldogstar

スパイシー劇団ピンクマヨネーズ

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2009/10/04 (日) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度

上演時間が長すぎる
10-BOXで休憩込みで3時間近くの上演は拷問のような長さだと思います。中身も散漫で、無駄なシーンも多く感じました。今後に期待します。

世田谷カフカ 

世田谷カフカ 

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★

カフカの不条理な世界感を、断片的だが所々つながるエピソードとキャラクターで表現。
今度はカフカの世界です。
ナイロンやケラさんの最近の作品のようなストーリー性重視、感情移入に重心を置かない作風。
いくつものパートに分かれた構成は、ダンスあり、楽器演奏あり、バラエティに富んだ内容です。
これは、それぞれのシーンをただ楽しむ作品、率直に感じるための作品だと思いました。

冒頭、村岡さんら3名の俳優さんたちの、おそらく実体験を語るシーンから始まります。

その後場面は次々にかわり、短いエピソードが続きますが、先ほどの俳優さんたちの経験からでてきたエピソードや人物と、それに加えてカフカの小説の物語や登場人物たちが、
各パートにまたがって交錯して出て来たりしながら進行していきます。
それぞれは断片的に見えても、それまでに登場したキャラクターが出てきたり、部分的には話がつながっていたりする不思議な構成は、そのまま、カフカの不条理な世界感を表現しています。

特に【おっ!】と思ったのは、ハンディのビデオカメラを舞台上に持ち込んで、その場で撮影し客席に向けてスクリーンに投影する手法。
ペットボトルなどで作った人形でのテキトーな遊びを撮影し、その場でリアルタイムで、舞台上のスクリーンに映しだし、観客が観る。
その流れが、あらかじめ撮った映像に一瞬で切り替えて差し替えるのが面白かったです。

MAO TAKASE Live in umedaAKASO

MAO TAKASE Live in umedaAKASO

OSK日本歌劇団

umeda AKASO(大阪府)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/17 (土)公演終了

満足度★★★★

多種多様な
伝統を引き継ぐ劇場公演(武生公演)、野外のステージ(真田幸村)、そしてこのライブハウスでのライブと、それぞれ全然違う色合いの公演を、同時進行させてきたOSK。
それぞれに充実していて、単純に、すごいなあと思います。

それにしても、高世さんはどうしてあんなにかっこいいのでしょうか。
折原さんはどうしてあんなにかわいいのでしょうか。

真田幸村 ~夢・燃ゆる~

真田幸村 ~夢・燃ゆる~

OSK日本歌劇団

大阪城公園(大阪府)

2009/10/10 (土) ~ 2009/10/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

圧倒された。
野外ステージで、照明や装置がなかろうと、背景が企業のロゴマークが並んだ板であろうと、彼らが演じ、歌い踊れば、そこは九度山になり、合戦場になる。

ものすごい舞台でした。

ヒマラヤと嘘

ヒマラヤと嘘

ハイバネカナタ

調布市せんがわ劇場(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★

好みの作風ではなかった。
ほんと、申し訳ないけれど、これを観ながら醒めてた自分がいて、どうしてかな~?と考えたら・・・、

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

考えたら、キャストに演技力のない方が目立ったのと、ストーリーに無理があったからだ。

親子の間にはお互いに傷つけまいとする嘘があった。優しい嘘。相手の期待に答えようとする嘘。それらの嘘はいつしか大きな黒い塊となって自分自身を押しつぶしてしまう。母も娘も相手に嘘をついてることが良心の呵責となって、耐えられない状態になっていたのだ。
物語は母が経営する食堂に勤めるアゲオ自身が作り上げた宗教の教祖として母の知らない間に祭り上げられてしまう。
まず、この設定に無理があると感じた。
そして、心無い近所の噂に対してイキナリ、ヒマラヤに登った母。物語を紡ぐにはこの設定自体ぎりぎりのバランスで危うい。
ちっさい頃に亡くなったアイの姉が幽霊になってこの家に住み着いてる場面は良かったが、この親子の嘘の根源に、なぜ、ヒマラヤと宗教を出してしまったのかが、理解できない。
嘘という身近な問題なら、世界がひっくりかえるような大きな嘘はないだろうし、およそ、家族の中だけのちっさい罪のない嘘のような気がする。

ワタクシ的には家族のちっさい嘘は許容範囲だから、そんなこと、大したことないじゃん!って思ってしまって醒めたのだ。

西島一洋の行為「体現/孑孑彷徨変異」

西島一洋の行為「体現/孑孑彷徨変異」

aetta

フォト&アートギャラリー [プシュケ](愛知県)

2009/10/11 (日) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

行為の後
行為は、現場で「孑孑彷徨変異」から「原記憶交感儀」に変容し終了しました。
会場のプシュケのある裏路地の極私的な記憶を辿り、40年前の自分と対峙しました。
極めてプライベートな、またデリケートな内容ですので、今回の現場に立ち会った人のみの交感になり、記録文は今回差し控えます。またこの現場が「原記憶」の入り口にいたったかどうか…、はっきりしたことは言えませんが、いくつかの「不思議の当然」が現出したことは事実です。
もとより、今回は「小さなこと…実際の大きさよりわずかに小さく見えること」「さらっとした感覚」がコンセプトで、ある程度は忠実に行いましたが、行為の直前に、プシュケの真向かいの住人と話したことから、ある変容を来たしました。どのように変容したかは、現場に居合わせた人のみが知る…ということです。これ以上は、今は書けないです。
(西島一洋/行為の後、自宅に帰ってからの記/10月11日午後10時半)
http://aetta.blog62.fc2.com/blog-entry-175.html

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT

駅前劇場(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

たのしかったー
おもしろかったというよりたのしかったです。

ぐだぐだ感は維持(?)しつつ、前回よりは数段よいです。
全編、体を張って卑怯な(笑)笑いを取っていました。

しかし、脚本で笑わせるところがいまいちなんだけど
不意に素に戻るところで笑いを取ることが必須になってる。

久ヶ沢さんのファンイベントのようなものです、はい。

世田谷カフカ 

世田谷カフカ 

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

なるほどね
千秋楽に行きました。

事前説明にある一文。
「大切にする要素がいつもとはちょっと違うだけだ。」

こういうことだ、と具体的には表現出来ないけれど、
何となく言いたいことが分かる。
これも一つの形なのさと。

まァ、好き嫌いは出るでしょうね。
「今回の公演を観て、面食らい、戸惑う人も少なくないかもしれない。」


今回はDVD化されないんですよね。残念。
権利関係だけでなく、この好き嫌いの激しさによって
売り上げが期待できない、
という予測もあったのかも・・・

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラストシーンで涙が溢れる!
 26歳の高羽彩がこれだけの役者を集め、これだけの舞台を創り上げることにまず驚く。

 かつて戦争を知らない子供達というフォークソングが一世を風靡した。その延長で言うと学生運動を知らない子供達の物語。学生運動世代である自分には違和感がある部分もあったが、現代の大半の人間が感じる学生運動とはまさにこの舞台なのである。その風化しつつある学生運動を正面から捉え、その風化の中で、未だに呪縛の中でいきていく男吉田を中心に描いている。奥が深い。(後はネタバレで)

ネタバレBOX

 有馬自由(扉座)が演じるのは元全共闘今は学生課に勤務する吉田。有馬自由、この切ない男を見事に演じきった。有馬でさえ、既に全共闘世代ではないだろう。その彼が演じた吉田は我々世代をしっかりと表現していた。誤解を恐れずに言えば、全共闘世代の大半は最終的に逃げたのである。それは学生運動が過激な方向に進み出したということに対する嫌悪感と言えばその通りだが、本質は逃げたことに変わりない。

 常にその想いを我々世代は抱えている。そのことをしっかりと描き、その子供の世代である高羽彩が、親の世代の出来事を風刺し総括している。恐れ入った。


役者では自治会の田口を演じた山口森広と、牛島を演じた広澤草が好演していた。そして、キャラメルボックスの畑中智行、虚構の劇団の小沢道成が、新境地を開いていた。


 会場には笑いが溢れていたが、私には切なくて切なくてたまらない芝居だった。そういう気持ちにさせた高羽彩の力に感服した。若い世代にも、年配にも感動を与える舞台である。ラストシーンの有馬の演技に涙が止まらなかった。

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